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2006年4月の過去アーカイブスです。
2006年04月01日
横浜1-1東京(J1第六節 日産スタジアム)
横浜は、疲労のある中澤・久保といった代表組や負傷の奥を欠く布陣。一方の東京も負傷のジャーン・馬場を欠いた布陣でした。ただ、リーグ戦序盤のヤマと目された前節の浦和戦に完敗した横浜が、この試合に対して相当高いモチベーションで臨んで来ることは十分に予想できましたし、特に序盤はその横浜の攻めをしのぎつつ、いかにその隙を突いてカウンターを狙っていくかという部分がポイントになってくるのではないかと思っていました。

前半、東京は前から仕掛けるのではなく、相手の出方をうかがうようなスタート。伊野波がマルケス、徳永がドゥトラ、梶山がマグロン、今野が清水についているような感じでしたが、横浜は左サイドからドゥトラ・マルケス・マグロンの3人が積極的に絡み、ポジションチェンジやスイッチを繰り返すことでマルケスやドゥトラがマークを振り切って抜け出し、これに身体を張ったポストプレーで効果的なボールの引き出しを見せた大島が絡んだことで、何度か決定的な場面を作られてしまいました。

東京は栗澤がボールをキープしても、前線をガッチリ固められてボールの出しどころがなく、せっかくのチャンスも後列の攻め上がりを待つ場面がたびたび見られました。今の東京のサイドアタックの生命線は徳永と鈴木規郎の両SBですが、押し込まれる展開になると彼らの攻め上がりには時間が掛かります。本来なら今野・梶山といった選手のフォローに期待したいところですが、彼らは守備に忙殺されていましたし、一方で攻撃陣の動き出しにもやや局面を打開するための工夫が欠けていた部分があったようにも見えました。

後半に入ると東京は宮沢を投入したものの、それだけでリズムを維持し続けることは難しく、横浜は左サイドからのブラジル人トリオの攻めに加えて、必然的に人数の薄くなる逆サイドから田中隼磨、さらに河合・松田といった両CBも攻めに絡むようになり、上野や残ったCBが確実にクリアボールを拾って繋ぎ、再び試合の主導権を握られてしまいました。東京も何とかしのいでいたものの、後半17分に右サイドをうまく抜け出した田中隼磨に決められて先制点を許す展開に。

その後徐々に東京も両SBの攻め上がりからチャンスを作るもののゴールに繋げられず、後半31分には赤嶺、38分には阿部というカードを切りましたが、彼らはなかなか攻めに絡む事ができませんでした。しかし後半41分に横浜のマルケスが交代したことで、そのマークから解放された伊野波が後方でフォローに回って、徳永が積極的な攻め上がりを見せるようになり、ロスタイム右からの栗澤のFKから今野が競ったこぼれ球を増嶋が決めて何とか引き分けに持ち込むことができました。


伊野波を相手のキーマンにマンマークとして付けるのは、リスクマネジメントの管理という観点から考えれば、戦術的な選択肢としてアリだとは思います。しかし伊野波がバイタルエリアをカバーしない以上、今野と梶山が中に絞ってボランチのような位置取りになるのは必然的な流れで、彼らがそういう位置取りをするとなると、攻守が切り替わった時に彼らが前線に飛び出すか、せめて両SBのどちらかが高い位置に出て行かないと、攻撃的な選択肢はかなり限られてしまうのではないでしょうか。

東京はFW+トップ下だけでは決定的なチャンスを作るだけの工夫に乏しく、3枚だけでシュートまで持ち込めるのは稀です。それは3枚の距離が遠く、その連携で数的優位を作り出して崩していく意識が希薄なことも無関係ではありません。ただ、この試合のように一方のサイドから偏重して攻められるようなケースの場合には、逆サイドはえてして広大なスペースが空いています。なかなか難しい試合展開でしたが、規郎をうまく使って、逆サイドのスペースを突いて行くようなアイディアがあっても良かったのかもしれませんね。

今は繋いでシュートまで持っていくことを考えると、どうしてもパスが1本か2本多く、結果的に攻めに時間が掛かっています。それはパスの技術そのものよりも、いかに効果的なポジションでボールを受ける意識を持てるか、そしてそれがチームとしていかに意識統一をしていくかという問題の方が大きいのではないでしょうか。チャンスメイクという観点で考えると、以前のようにサイドの高い位置に始めから選手を置くのも一つの方法ですが、今の形で攻撃のリズムを作るためには、攻守の切り替えの速さや運動量、そして動き出しの質を高めてそれを連動させていくなど、解決せねばならない課題は残念ながらまだまだ多そうです。

日時: 2006年04月01日 22:07

2006年04月03日
大分1-2磐田(J1第六節 TV観戦)
ホームの大分はGKに西川、DFに三木、深谷、福元、MFはボランチにトゥーリオ、エジミウソン、右に梅田、左に根本、トップ下に西山、FWにオズマール、高松。控えには下川、柴小屋、増田、川田、松橋、根本、内村、山崎。

対するアウェイの磐田はGKに川口、DFに鈴木、田中、茶野、森下、MFはボランチにファブリシオ、菊地、右に太田、左に村井、トップ下に名波、FWはカレンロバートの1トップ。控えには松井、大井、服部、成岡、船谷、藤井、西野。

前半、トゥーリオ・エジミウソンの運動量を活かして中盤でボールをキープする大分は、前線にロングボールを入れたり、サイドに展開して西山やエジミウソンらがクロスを入れていく。磐田も太田が右サイドを抜け出して名波に折り返す形を作る。お互い中盤の潰しあいが続き、大分は高松のキープを基点にサイドに展開して根本・梅田の両サイドがクロスを入れてくる。前線のカレンや両サイドになかなかボールが収まらなかった磐田もたびたびセットプレーのチャンスを得るようになり、村井を基点としたカウンターからカレンがシュートもDFに当たってしまう。

その後名波のFKから菊地がヘッドで合わせるも、シュートはバーに嫌われる。大分はエジミウソンら中盤の献身的な動きからボールを奪い返し、攻守の早い切り替えから高松を基点にオズマールがキープ、戻したボールをトゥーリオがミドルで狙うものの枠の上。名波を基点に太田・カレンらがチャンスをうかがう磐田に対し、大分は高松を基点にトゥーリオがキープ、そのスルーパスにオズマールが飛び出してシュートも右にそれ、右サイドの梅田のクロスに西山やオズマールが飛び込むもゴールに繋がらない。

後半もお互い前線にボールを入れていく展開が続き、大分は深谷のフィードから西山がシュートも右にそれてしまう。前線の高松や両サイドを基点にたびたびカウンターのチャンスをうかがう大分はセットプレーが続くもののチャンスをものにできず。前線にボールを入れるものの、大分の冷静な対応になかなかチャンスを作れなかった磐田は後半11分、菊地の右サイドへの展開から太田がクロス、これはカレンの頭の上を越ええるものの、その裏に入ってきた菊地が決めて先制。磐田は鈴木が果敢なオーバーラップを見せると、名波がミドルでゴールを脅かす。

大分は高松や両サイドを基点に仕掛けていくもののなかなか崩しきれない展開に、後半21分に内村を投入。積極的にしか掛けてリズムを引き寄せると、24分には福元に代えて松橋を投入し前線を3トップにして攻撃に掛ける枚数を厚くする。チャンスをうかがう大分に対し、中盤で潰してカウンターを狙う磐田という展開が続く中、後半33分には松橋がドリブルで抜け出しスルーパス、高松が巧く抜け出してゴールを決め大分が同点に追いつく。しかし後半41分に成岡を投入した磐田はロスタイムにCKから菊地がミドル、そのこぼれ球を成岡が押し込んで勝ち越し、勝点3を得た。

大分はトゥーリオ・エジミウソンを中心とする粘り強い守りから、攻守の早い切り替えでカウンターを狙い、高松を基点にオズマール・西山が絡み、梅田・根本の両サイドも積極的に仕掛けてクロスを入れていきましたが、なかなか得点を奪えないうちに先制されてしまいました。その後内村・松橋を投入して前線を厚くし、いったんは高松のゴールで追いついたものの、ロスタイムに失点して敗れてしまいました。チームとして狙いははっきりしていて、チャンスを作っていましたが、どうしても前線の基点でありゴールゲッターでもある高松のマークは厳しく、周囲がいかに得点に繋げていくかも一つのポイントになってくるでしょうか。

対する磐田は4-5-1の布陣で望んできましたが、前線にボールを入れるものの、カレンへのフォローが少なくて孤立してしまい、セットプレーのチャンスをたびたび得たものの得点につなげる事ができませんでした。しかしSBが攻撃参加して両サイドから厚い攻めができるようになると、菊地が基点となる攻めから、菊地自ら攻めあがってゴールを奪い先制。一旦は前線を厚くした大分に追いつかれたものの、成岡を投入した後のロスタイムに勝ち越しに成功しました。新しい布陣は依然としてタレントを活かしきっていないようにも見えましたが、そんな中で菊地の果敢な攻め上がりがもたらした勝点3の意義は非常に大きかったのではないでしょうか。

日時: 2006年04月03日 23:40

2006年04月05日
今の東京に関する雑感
東京はここまでリーグ戦6試合を終えて2勝2分2敗の8位。試行錯誤した中での序盤戦の結果としてはまずまずだとは思いますが、今まで直感的で分かりやすいサッカーをしていたがゆえに、今のサッカーにもどかしい思いを感じている方も多いようです。ただ見ていて思うのは、そう感じる主な要因が今までの東京にあったあったダイナミックさ、そして積極性が感じられないことにあるのではないでしょうか。

例えば今の東京を見ていると守備に入る時にもう少し前からプレッシャー掛けてもいいのでは?と思うんですね。確かに何でもかんでも前線から追い回せばいいとは思っていません。しかしその辺りでノープレッシャーのままでいると、相手に攻撃に対して必然的にリアクションとなるわけで、繋ぎのうまい相手、攻撃の組み立てがうまい相手には後手後手にならざるをえません。こういう守備の入り方で主導権を握るのは相手が引き気味でもない限り至難の業でしょう。

マンマークそのものよりもどこでボールを奪うのか。そこが曖昧なのが今の東京がリズムをつかめない大きな原因のように感じています。前からパスコースを制限して攻撃の選択肢を狭めていくことで、その狭めた選択肢をどう潰して攻撃に繋げていくか。その意図が明確なのであれば、ゾーンなのか、マンマークなのかはさほど大きな問題ではないと思うんですね。どんな形であれ相手が優位な形を作る前にボールを奪い返せればいいわけですから。

今は守備陣が奮闘しているからこそ、結果的に守備が決壊せずに済んでいますが、並みのDFやGKなら大量失点してもおかしくありません。攻防の場所がゴール付近であればあるほど、何かの拍子に失点してしまったり、事故みたいな失点も増えてくるわけで。そういうリスクを考えるまでもなく、受身で守備をするというのは守備側からみたらしんどいですし、できるだけ前から主導権を握って相手の攻撃を中盤で食い止め、それでカバーできなかったものを両CBやGKがフォローするような、もう少し積極的な守備を目指すべきではないでしょうか。

その辺も無関係ではないと思うのですが、今はボールを奪い返しても攻撃の基点が低く、どうしてもボールの繋ぎを意識し過ぎてしまうか、前線にボールを入れても前線が孤立気味でなかなかボールをキープできず、攻めきれないことが少なくありません。ただこの辺は前線の動き出しの工夫の問題もありますが、中盤の構成力によるところも大きいと思うんですね。トップ下の2トップをフォローする動きもそうですが、本来前に出る動きが持ち味の今野・梶山の位置取りが低いため、攻撃の選択肢が明らかに少ないわけです。

たまに前線でボールをうまくキープできても、中盤の選手の前に出てボールを受ける動きが少ない現状で、FWがサイドに流れると途端に中の枚数が減ってしまったり、逆にSBが攻め上がった頃にはすでにゴール前には閉塞感が漂っていたりするのは、中盤の選手の効果的な動き出しが少ないことが要因の一つだと言えます。チームとして重心が後ろにある状態でボールを奪い返しても、ボールを繋いでゴールに向かうのは大変ですし、中盤を省略すれば後ろからのフォローが困難になってしまうわけです。

東京は後ろで守って前に託せば試合が成立するチームではありません。攻撃に厚みを持たせて、効果的なチャンスメイクをしていくためには・・・と考えていくと、結局高い位置でのボール奪取、攻守の早い切り替えといった要素は監督や戦い方が変わってもその重要性は変わりません。ボール繋ぎが巧みになればいいとは思いますが、それとチャンスと見たら積極的にチャレンジしていくことは矛盾しないと思うんですね。選手も新しいチャレンジに試行錯誤が続いているとは思いますが、「ポゼッションサッカー」を言い訳にせず、そういった積極性を忘れないで欲しいですね。

日時: 2006年04月05日 23:26

2006年04月06日
磐田戦のポイント
さて週末は磐田戦です。

東京は前節に引き続きジャーン・馬場の欠場が濃厚。金沢・戸田らも徐々に復調しつつあるようですが、実戦に復帰するのにはもう少し時間が掛かりそうですね。また木曜の紅白戦ではルーカス・ササが2トップを組んだとか。予想スタメンはこんな感じでしょうか。

GK土肥
DF徳永、増嶋、茂庭、鈴木
MF伊野波、今野、梶山、栗澤
FWルーカス、ササ

前節ではベンチ入りすらしてなかったササだけに、大暴れを期待したいところですね。


対する磐田は先日1試合だけあったナビスコ杯の大宮戦を戦っていますが、メンバーの半分ほどはサブメンバーで戦った模様。しかし金珍圭、西、中山、福西らは出場が難しそうですし、体調不良で大宮戦を欠場した村井、足首を痛めたファブリシオなど、状態は必ずしも万全ではなさそうです。予想スタメンはこんな感じでしょうか。

GK川口
DF鈴木、田中、茶野、森下(服部)
MF菊地、ファブリシオ、太田、村井(船谷)、名波
FWカレンロバート

磐田は浦和戦以降4-5-1に布陣を変えて試合に臨んでいるようですね。後ろにSBを置くことで太田・村井というサイドアタッカーの守備は軽減されますし、サイドをケアしつつ彼らを活かすにはいい布陣かもしれません。1トップのカレンはポストプレーヤーというよりも、ややサイドに流れそこから仕掛けていく動きが多いですが、両サイドはその動きと絡みつつ、縦への突破だけでなく中へ切れ込んでくる動きも意識しているので、そこは気をつける必要があるでしょう。

トップ下の名波は運動量はなくても、その効果的なポジショニングで基点となりますし、ボランチに入る菊地の縦への飛び出しはこのところたびたび得点に繋がっています。ファブリシオを含めたトップ下-ボランチのところでボールをキープできるようになると、両SBもオーバーラップを見せてサイド攻撃の厚みも出てきますし、太田・菊地・成岡などそのクロスに後列や逆サイドから果敢な飛び出しを見せる選手も出てくるようになりました。現時点での状況は必ずしも芳しくないようですが、若い選手がスタメンに定着するようになれば、チームとしても新しい流れが出てくるのかもしれませんね。

対策としては磐田の1トップやトップ下、サイドなど、基点となる選手に簡単にボールを入れさせないことでしょうか。彼らのところでボールをキープできなければ後列からの押し上げや飛び出しは生まれてきません。逆にそこでボールを奪った後の攻守の切り替えの速さや、どこで基点を作るのかといった共通認識、そして思い切ったチャレンジができるかどうかが、この試合のポイントになる気がします。特に後ろは経験豊富な選手が多いだけに大崩はしない相手ですが、セットプレーも絡めた攻撃で先制点を奪い、試合の主導権を握りたいところですね。

日時: 2006年04月06日 23:53

2006年04月07日
今日の一冊「サッカーという名の神様」
サッカーという名の神様(生活人新書)
近藤 篤著
日本放送出版協会 (2006.3)
税込価格 : 777円 (本体 : 740円)
ISBN : 4-14-088175-5

オンライン書店ビーケーワンで詳細を見る「サッカーがやってきた-ザスパ草津の実験」(辻谷 秋人著 740円)など、時々面白いサッカー本が出るNHK生活人新書から3月に出た1冊です。近藤篤さんというと、若い頃から中南米を放浪されていた写真家で、サッカーマガジンに「木曜日のボール」(これもNHK出版から単行本で出ています)を連載されている方ですね。近藤さんが取材に訪れたブラジル・アルゼンチン・パラグアイ・トリニダード・コパ・・・等々、16カ国のサッカーにまつわる話が紹介されています。切ない話あり、笑い話ありで何だかほんわかとした気分にさせられる、まさにサッカーバカによるサッカーバカのための一冊と呼ぶべき本ですね(苦笑)


ちなみにW杯イヤーだからなのか、「世界のサッカーエンブレム完全解読ブック」(文庫)の続編も刊行されています。

世界のサッカーエンブレム W杯&南米エディション(文庫)
斉藤 健仁著 / 野辺 優子著
出版社 (2006.4)
税込価格 : 924円 (本体 : 880円)
ISBN : 4-7779-0514-4

オンライン書店ビーケーワンで詳細を見る今回はW杯出場チームを中心とする各国代表チーム、ブラジル、アルゼンチン、北中米やアジア各国、ヨーロッパのクラブチーム、それに日本のJFLや地域リーグのエンブレムなども紹介されています。

日時: 2006年04月07日 23:45

2006年04月08日
東京3-1磐田(J1第七節 味スタ)
ホームの東京はGKに土肥、DFに徳永、増嶋、茂庭、鈴木、MFはボランチに伊野波、右に梶山、左に今野、トップ下に栗澤、FWはササ、ルーカスの2トップ。控えには塩田、藤山、浅利、宮沢、川口、阿部、赤嶺。

対するアウェイの磐田はGKに川口、DFに鈴木、田中、茶野、森下、MFはボランチにファブリシオ、菊地、右に太田、左に村井、トップ下に名波、FWはカレンの1トップ。控えには松井、大井、服部、船谷、成岡、西野、前田。

東京はテクニックとフィジカルの強さを活かした梶山のキープに今野・栗澤が絡み、そこを基点に徳永がオーバーラップを狙い、最終ラインからの繋ぎでは増嶋が前線にフィードを入れたり、右サイドで徳永をフォローして彼の攻め上がりを促していましたね。左サイドでも規郎に今野・伊野波が絡んで崩しを見せて、前半22分に右サイドで徳永・栗澤が名波からボールを奪うと、栗澤が早めに入れたアーリークロスをルーカスが技ありのループシュートを決めて先制しました。やはりルーカスが得点を挙げると盛り上がるんですよね。

守備は受身になっていた前節までと変わって、前線から徐々にパスコースを制限していく形に修正されていました。時々左SBの森下のところが空いたり、右サイドから太田に鈴木秀が絡む攻めに後手に回ったりもしましたが、カレンは茂庭と増嶋でマークを受け渡し、名波には伊野波が付いて前線の基点を潰し、その芽を摘んでいました。先制した直後の25分にエリア内で名波・ファブリシオに基点を作られて村井に決められたものの、伊野波のスルーパスからルーカスのクロスにササが決定的な場面を作ると、その流れから梶山のCKをルーカスがボレーを決め、再びリードする形で前半を終える事ができました。

後半に入ると伊野波に代えて宮沢を投入。その宮沢は時折今野とポジションチェンジしつつ、左サイドや中盤の底に位置して中盤の他の選手と絡みつつ、その視野の広さと長短のパスを駆使して両SBの攻め上がりを引き出し、前半とはまた一味違った攻撃の形を見せてくれました。対する磐田は後半11分にカレンに代えて前田、15分に森下に代えて船谷を投入し、左サイドの村井を一列下げてきましたが、運動量が少ない上にらしくないパスミスも多く、何とかしようという焦りが空回りするばかりで、流れを引き寄せるほどの勢いがありませんでした。

逆にサイドに流れるルーカスや梶山を基点にチャンスを作る東京は、後半21分に梶山のキープから宮沢が右SBとCBの間に飛び出した今野を見逃さずスルーパス、その折り返しを飛び出した栗澤が押し込んでダメ押し点を挙げました。その後はさすがに磐田も攻勢に出るものの、当初名波と交代する予定だったらしい成岡が、結果的に村井と交代することになってどうにもちぐはぐな布陣に。太田やファブリシオなど個々の奮闘はあったものの、チームとしてはパスミスも多く、後半38分に栗澤に代えて浅利を投入した東京を相手に流れを取り戻せないまま、3-1で東京が勝点3を得ました。


やはりある程度高い位置からパスコースを制限していくことができれば、今野・梶山らの持ち味も活きてきますね。彼らは守備で積極的にボールを持った選手にアプローチしていくタイプですが、そこまでの流れで相手のパスに制限を掛けていかないと、結果として彼らの動きも効果的なものになりえませんし、彼らが中盤で守備のフィルターとなりえないと守備で後手に回ることになってしまいます。攻め上がったサイドの裏を突かれることはあったものの、その部分が改善されたことで、茂庭・増嶋・伊野波といった選手が前線の基点を潰す仕事に専念できるようになり、東京の守備は安定感を取り戻すことができたのではないでしょうか。

そしてルーカスの2得点。FWが点を取るとチームとしても勢いが出てくることを改めて実感した試合でした。梶山は抜群のキープ力で本来の良さを取り戻し始めていますし、この試合では増嶋もそのフィードから前線にボールを入れて攻撃の基点となっていました。中盤のボールキープにササ・ルーカスが絡んで両SBも上がるという攻撃の形が出来つつある中で、リズムを作ってもそれを得点に繋げる事ができなければせっかくの流れを手放すことになりかねません。ルーカスのゴールはいずれも難易度の高いものでしたが、その2ゴールがこの試合の流れを大きく引き寄せたように思います。

栗澤はビルドアップの流れの中では球離れが悪くイマイチな動きも多かったのですが、その栗澤がルーカスの先制点をアシストし、ダメ押し点を奪うところがサッカーの不思議なところですね。思うに栗澤は攻撃の基点となった時に一発で局面を打開することにこだわり過ぎているように感じます。形が作れていない時はキープするのではなく、一度他に預けていい位置でボールを受け直す動きができるようになれば、またその動きも少し違ってくるのではないでしょうか。伊野波もこれまでよりもマンマークの比重を軽くしたことで、積極的な攻め上がりを何度か見せていました。


それにしても東京が良かった以上に磐田は良くなかったですね。今日の試合で苦しかったのは前線にボールを収める基点を作れなかったのが最大の原因でしょう。それはカレン個人がポストプレーヤーではないという以上に、前線の基点があれだけ分かりやすいと、相手チームの格好の餌食になるのはある意味当然です。前田が戻ってきたことも考えると今の窮屈な布陣を継続する必然性は感じられません。それでも監督がこだわり続けるようなら、今後もどこかだましだましの戦いが続くことになるのではないでしょうか。

日時: 2006年04月08日 23:50

2006年04月10日
千葉2-1C大阪(J1第七節 TV観戦)
ホームの千葉はGKに立石、DFに斎藤、ストヤノフ、MFはボランチに阿部、坂本、右に水野、左に山岸、トップ下に羽生、クルプニ、FWはハース、巻の2トップ。控えには櫛野、水本、中島、伊藤、工藤、楽山、要田。

対するアウェイの千葉はGKに吉田、DFに前田、ブルーノ・クアドロス、柳本、MFはボランチに山田、下村、右に酒本、左に徳重、FWは西澤の1トップに森島、古橋の2シャドー。控えには多田、藤本、河村、苔口、宮本、宮原、柿本。

前半、ボールを繋ぎつつハースがサイドに流れて基点となりチャンスをうかがう千葉に対し、C大阪は古橋に徳重が絡んでチャンスをうかがう。しかし前半3分、スローインを受けたクルプニが出したスルーパスから羽生が抜け出して決め、千葉があっさりと先制。足元へのボールばかりで攻撃が停滞しがちなC大阪に対し、クルプニのフィードからハースがゴールを脅かすと、その後もボールを拾ってC大阪を押し込み、前半7分には羽生のスルーパスから山岸が抜け出し、これを落ち着いて決めて追加点を挙げる。

C大阪は酒本が右サイドで孤立するなど、なかなか攻め手を見出せないまま、千葉が羽生やクルプニを基点とした攻めからハースや山岸が仕掛ける展開に。前半15分にはCKのこぼれ球を西澤がダイレクトボレーで蹴りこんでC大阪が1点を返すものの、なかなか攻撃のリズムを作れないのは相変わらず、前線で基点を作れない。千葉も前線のハースのボールキープから、左サイドの山岸が巻の頭にボールを入れてくる。その後も千葉は中盤のクルプニ、前線のハースらを基点に、坂本・羽生・水野らが飛び出してゴールを脅かす。

後半、C大阪は酒本に代えて河村を投入。何とか局面を打開しようと試みるも、千葉は坂本を基点にハースがポストプレーを試み、それに巻やクルプニのスルーパスに抜け出した坂本が絡んでゴールを脅かす。C大阪は前線の西澤にボールを入れ、古橋がたびたびそれに絡もうとするものの不発に終わってしまう。千葉は中盤で優位に立ち、カウンターからハースがポスト、羽生がシュートをを放つと、カウンターから左サイド山岸が仕掛け、そのクロスを巻がややもたつき、そのこぼれ球をクルプニが狙うもゴールを奪えない。

C大阪も千葉の攻めをしのぎつつ、カウンターから活路を見出そうとするものの、なかなか前線に基点を作れず、山田を基点に右サイドから古橋・河村らがチャンスをうかがうも決定的な形を作れない。C大阪は後半21分に森島に代えて柿本を投入し前線を2トップにし、対する千葉も22分に山岸に代えて水本を投入し最終ラインを3バックして対応。24分には負傷したハースに代えて要田を投入した千葉に対し、なかなかチャンスを作れないC大阪は32分には左サイドに苔口を投入し、山田・下村を基点にサイドに展開していくも決定的な形を作れないまま2-1で千葉がC大阪を下した。


千葉は前半の序盤に後列からの飛び出しに対応できていなかったC大阪の隙を見逃さず2得点を挙げて試合の流れを大きく引き寄せましたね。阿部と坂本がC大阪の森島・古橋の2シャドーをマークし、最終ラインでは斎藤が西澤をマークしてストヤノフがカバー。C大阪に前線の基点を作らせず、逆に中盤のクルプニらを基点に前線のハースがポストプレー、それに巻や左サイドの山岸、そして後列からの飛び出しでたびたびゴールを脅かしました。しかし試合を通して主導権を握っていたのは間違いありませんが、なかなか追加点を奪えなかった詰めの甘さが、結果的に終盤まで予断を許さない状況を作り出してしまったのではないでしょうか。

対するC大阪はパスは繋ぐものの足元のパスばかりで必然的にどこか読まれやすく、前線の3枚も西澤にはボールが入れてもそのフォローに工夫がない状態で、攻撃が行き詰ってしまうのは無理もありませんでした。逆に攻めきれないまま中盤でボールを失うことも多く、千葉のハースの巧みに基点を作る動きを許してしまって、後列からの飛び出しを捕まえきれずにたびたびゴールを脅かされる状態。今のC大阪にとって序盤の2失点はあまりにも痛過ぎましたし、奪った1点もほとんどが西澤の個人技。誰かを代えれば解決する問題ではなく、攻守に有機的な連動を取り戻さない限り苦戦は続くのではないでしょうか。

日時: 2006年04月10日 23:28

2006年04月11日
横浜戦のポイント
さて明日はナビスコ杯の横浜戦なわけですが、今回はじっくり考えて書くほどの時間がなかったので簡潔ですいません。ちなみに試合の方は当然のごとく平日夜の試合は観に行けないので、TV放送もない今回は残念ながら見られません。ま、最初から諦めてたわけですけど(苦笑)

東京はジャーンが復帰。トーチュウではジャーンを入れて組む3バックも?という話が出ていますが、どうなんでしょうか。4バックでスタートして、途中で3バックに変更する可能性もあるかもしれませんね。

GK土肥
DF徳永、増嶋、茂庭、鈴木
MF伊野波、今野、梶山、栗澤
FWルーカス、ササ

対する横浜は前々節で東京にロスタイムで追いつかれ、前節大宮戦に1-2で敗戦。そんな状態に緊急ミーティングも開かれたようです。負傷で離脱している奥に加えて東京戦で清水、大宮戦でマグロンとマルケスが負傷。久保も足を痛めていて欠場の可能性が高く、また週末にリーグ戦があることから、私が書いた予想メンバーよりもさらにメンバーを落としてくる可能性もありますね。

GK榎本
DF松田、栗原、中澤
MF那須、上野、田中隼、ドゥトラ、吉田
FW坂田、大島

客観的に考えれば、マグロン・マルケスを欠くことがマイナスなのは間違いありません。しかし仮にメンバーを落としてきたとしても、もともと横浜に所属する選手のクオリティは高いだけに、逆に出場機会を得たことで高いモチベーションで臨んでくるかもしれず、逆にそういった選手を相手にする方がやっかいなこともあるでしょう。いずれにせよ、サイドを基点とした攻めで大島の高さ、ポストプレーを活かしつつ、坂田の裏を狙う動きでゴールを脅かしてくる可能性が高いですね。

しかし一番怖いのはエリア付近で与えるセットプレーではないかと思います。高い位置からの守備で相手にプレッシャーを掛けつつ、前線に簡単にボールを入れられて、そのボールをキープされないようにすることが大切だと思いますね。攻撃面では攻守の切り替えの早さから生まれたチャンスを確実にシュートまで繋げていくこと、相手の厳しいプレッシャーに遭ったらピッチを広く使っていくことが重要になると思います。ここで横浜を叩いておくことの意味は小さくないだけに、何とか勝利をものにしたいところですね。

日時: 2006年04月11日 23:49

2006年04月12日
連敗・・・
今日の試合は観てないので何も言えませんが、今日の0-2の敗戦は痛かったですね。この連敗によりナビスコ杯は4試合を残した段階で早くも予選突破が厳しくなってしまいました。

1位浦和 勝点6 得失+4
2位横浜 勝点6 得失+3
3位福岡 勝点0 得失-3
4位東京 勝点0 得失-4


残り試合の対戦 
3節4/26(水) 東京-横浜 福岡-浦和
4節5/14(日) 東京-福岡 横浜-浦和
5節5/17(水) 東京-浦和 福岡-横浜
6節5/21(日) 浦和-横浜 福岡-東京

もちろん残り試合を全勝すれば可能性もないわけではないのですが・・・仮に勝点で並んでも今の得失点差-4というのが重くのしかかってきそうです。

日時: 2006年04月12日 23:05

2006年04月13日
千葉戦のポイント
週末は千葉戦ですね。

いろいろな人のレポートを読むと横浜戦はなかなか3バックが機能しなかったようですが、早い段階で気持ちを切り替えて週末の千葉戦に臨みたいところ。横浜戦の結果を思えばおそらく週末は慣れた4バックに戻す可能性が高そうな気がします。予想スタメンはこんな感じです。

GK土肥
DF徳永、増嶋(ジャーン)、茂庭、鈴木
MF伊野波、梶山、今野、栗澤
FWルーカス、ササ

ジャーンが復帰したことでCBとしての起用が難しいところ。ただ中央できっちりと跳ね返すジャーンの高さやポジショニング、そしてセットプレーは期待できますが、攻撃の組み立てを考えると、増嶋の徳永を押し上げる動きや、前線へくさびを入れる的確なフィードの方を推したいところですね。


対する千葉はここまでリーグ戦7試合で2勝3分2敗。ナビスコ杯の予選では2連勝しているものの、ハースや佐藤、結城など、主力に負傷者も多い状態。山岸や羽生など好調を維持している選手がいますが、チームとしての調子が上がるのはこれからという印象ですね。予想スタメンはこんな感じでしょうか。

GK立石
DF水本、ストヤノフ、斎藤
MF阿部、坂本、山岸、水野、羽生、クルプニ
FW巻

ストッパーが相手のFWに付いて、ストヤノフを一枚余らせる最終ラインは3バック。またハースが欠場とならば巻を1トップに置いて羽生、クルプニを二列目で並べる形になるでしょうか。長短のパスを織り交ぜて攻撃の基点となるクルプニが前線にボールを入れ、そのポストプレーから後列の羽生、山岸、坂本らが飛び出してきますね。またストヤノフのドリブルによる攻め上がりは対応が後手に回ると結果的にエリア付近までボールを運ばれてしまいかねません。

守備時にも攻め残り、前線で巧みなポストプレーをこなすハースがいなければ、攻撃の基点は少なくなります。まずは基点となるクルプニ、前線の基点となる巻に対してプレッシャーを与えて簡単にボールを入れさせなければ、全体のラインを押し上げて攻撃に枚数を掛けてくるのは難しいはずです。縦の追い越す動きだけではなく、サイドからの崩しもありますが、サイドバックが対応しつつコースを制限していけば、その上げるクロスはCBが跳ね返す事ができるのではないでしょうか。

攻撃面ではサイドからの崩しがセオリーだとは思いますが、そのサイドからの崩しはフォローする動きがあれば案外決定的な形で抜け出せそうな気もします。また千葉の守備はマンマーク気味で対応することが多いため、FW二人がクロスしたり変則的な動きで相手のマークを混乱させたり、逆にFWが左右に開いてできたスペースに後列からどんどん飛び出していくような動きを見せればストヤノフ一人だけでは対応しきれないのではないでしょうか。マンマーク気味であれば逆に周囲との連携で引き離すことも難しくないと思います。チームとして崩しの工夫が問われる試合になりそうですね。

日時: 2006年04月13日 23:52

2006年04月14日
東京に3バックは可能か?
ナビスコ杯の横浜戦は、東京の茂庭・ジャーン・増嶋という3枚が3バックを組んだ試合ということで、勝敗の行方以外にも東京の可能性を模索する上で非常に興味深かった試合だったと思います。ナビスコ杯だからこそ、ガーロ監督もこういったテスト的な布陣を試したのだと思うのですが、この試合を映像ですら観れなかったことは非常に残念でなりません。

昨季まで茂庭・ジャーンの両CBに藤山が続く状況で、増嶋は4番手以下の存在でした。しかし今季の増嶋は序盤の出場機会は活かし切れなかったものの、ジャーンが負傷欠場によって再び得た出場機会では守備でまずまずのプレーを見せるようになりました。攻撃面でも前線へくさびを入れるフィードや徳永を押し上げるプレーでビルドアップに貢献したり、セットプレーでもゴールを脅かしたりと、ある程度計算できる存在になってきたように思います。

そうなると、何とか3人のCBを活かせないかと考えるのはある意味必然的な話ですし、それによって徳永・規郎の両サイドが高い位置取りをするようになれば、より攻撃的な布陣も可能な気がしてきます。ガーロ監督が試したくなる気持ちも非常によく分かるんですね。ただ、そこで一つ気をつけねばならないのは、東京の今のメンツで3-5-2をやろうとすると、イメージ的に4-4-2のアンカーが最終ラインに下がって中盤の両サイドがボランチに収まるような形になってくるわけです。

当然のことながらデフォルトのままでは前線の3枚と中盤以下の距離は今まで以上に開きますし、かなり意識してボランチや最終ラインが押し上げていかないと、確実に中盤が間延びして前線も孤立する可能性が高いのではないかと。ちなみに3-5-2でラインを押し上げていく上で重要なのは前線へのくさびのボールです。くさびのリターンパスを受けることで中盤がいい形でボールを受けられるわけですし、中盤でボールが安定することによって、両サイドが思い切った上がりを見せたり、最終ラインも押し上げる事ができるわけです。

しかし東京はそういったくさびのボールから展開していく攻撃というのが昔から得意ではありません。くさびのボールなしの裏へのボールは、決定的な場面を作る可能性の一方で、前線と中盤を間延びを助長させる可能性も高く、中盤の安定したボールキープがなしにサイドが積極的に仕掛けていけば、必然的に広大なスペースを提供するリスクと隣り合わせの状況になってきます。もちろん4バックの時も同様の状況は起こりうるわけですが、前述のように4バックの時よりも中盤が間延びするシチュエーションが作られやすい分、より対応が後手になりやすく機能させるのが難しいのではないでしょうか。

また3バックだと増嶋はタイプ的にセンターでしょうし、茂庭とジャーンが両サイドのストッパーに入る形がオーソドックスになると思います。茂庭もカバーリングを得意とするタイプですが、(ヘディングが嫌いでも)身体能力が高いのでストッパーとしても十分務まるはずです。ただジャーンは高さという点では申し分ないですが、4バックの時よりも1対1で対する場面が多くなることを考えると、スピードにやや不安があります。だからといって相手との距離を置くと相手優位の状況を作り出されてしまうわけで、管理人的にジャーンのストッパー起用には懐疑的です。

ジャーンは4バックのCBとしてはチャレンジする勇気、リスクマネジメントを十分に備えていますし、高さだけでなくサイドからのクロスボールを跳ね返すポジショニングの良さには素晴らしいものがあります。つまりSBがサイドのスピードのある選手に対峙し、中で高さを生かしてこそ生きてくるタイプで、4バックの時でもサイドに引っ張り出されるような場面が続くと、その持ち味は十分に発揮されているとは言い難いのが実情です。3バックの最終ラインには改善の余地があるのでしょうし、3バックというオプションができればチームとして選択肢の幅も出てくるとは思いますが、横浜戦の状況を伝え聞く限りでは最終ラインだけの問題ではなかったようですし、機能させるのは簡単ではなさそうですね。

日時: 2006年04月14日 23:27

2006年04月15日
東京2-3千葉(J1第八節 味スタ)
ホームの東京はGKに土肥、DFに徳永、増嶋、茂庭、鈴木、MFはアンカーに伊野波、右に梶山、左に今野、トップ下に栗澤、FWはルーカス、ササの2トップ。控えには塩田、ジャーン、浅利、宮沢、川口、赤嶺、阿部。

対するアウェイの千葉はGKに立石、DFに水本、ストヤノフ、斎藤、MFはボランチに阿部、中島、右に坂本、左に山岸、二列目に羽生、クルプニ、FWは巻の1トップ。控えには櫛野、佐藤、工藤、楽山、ハース、要田。

前半、中盤でボールを拾い前線の巻にボールを入れてくる千葉は、二列目のクルプニ・羽生がサイドに流れて数的優位を作ったり、後方からの飛び出しでチャンスをうかがってきました。東京は二列目、特に羽生のマークが曖昧でその対応に後手後手になり、中盤が後ろに引っ張られて跳ね返したボールをなかなか攻撃に繋げられず、サイドからの攻めも決定機を作れないまま。前半10分にはこぼれ球を拾った阿部に、カウンターを狙って上がっていた規郎のスペースを突かれ、カバーに茂庭をかわして入れたグラウンダーのクロスを巻に決められてしまいました。

その後も坂本のフィードから巻のキープ、羽生のクロスをクルプニが押し込むなど(これはオフサイド)、決定的な形を作り出す千葉は、巻のくさびのボールや、サイドでのワンツーからたびたびチャンスをうかがいました。東京は右の徳永、左の今野・規郎がクロスを入れるもののなかなかチャンスに繋がらず、徳永や増嶋、梶山らがミドルを狙うものの枠を捉えられませんでした。逆に羽生・クルプニの運動量豊富な動きからチャンスを作る千葉は前半31分、素早いリスタートから坂本がフリーでクロス、これを巻が頭で合わせて追加点。千葉の2点リードで前半を終えました。

後半、東京がジャーン・川口・赤嶺と3枚も一気に投入してきたのにはさすがに驚きましたが、そのルーカスをトップ下に配した3-5-2で何とかしようというのは感じられました。しかしなかなかリズムを作れず千葉にカウンターを食らう展開が続き、後半10分にFKからのこぼれ球を羽生-巻と繋いで最後はクルプニが冷静に流し込んで決定的ともいえる3点目が入ってしまいました。その後16分にPKをルーカスが決め、24分には立石がファンブルしたこぼれ球を赤嶺が押し込んで1点差とするものの、その勢いは千葉が後半33分に楽山を投入してからはやや失速。茂庭も攻め上がって攻撃に絡んだものの同点に追いつくことはできませんでした。


前半苦戦した要因は千葉の二列目のサイドに流れる動きや飛び出しにどう対応していくのかが曖昧で後手に回ったこと、今野・梶山もその対応に追われることで阿部・中島といった三列目の動きに対しても後手に回ってしまったことにあったのではないでしょうか。結果的にボールを奪い返しても攻撃の基点が後ろにならざるをえず、前線の三枚だけではボールをキープするのは難しくて、サイドの攻め上がりを引き出そうとすると時間が掛かって決定的なクロスからのチャンスはほとんどありませんでした。相手の2シャドーへの対応、例えば守備時にはボランチを二枚にして、梶山を一列前に上げて攻撃の基点の枚数を増やすといった柔軟な対応があっても良かったのかもしれませんね。そういった対応以上に誰が対応するのか、あるいはここは自分が行くという判断がかなり中途半端な印象でした。

前半のあの展開だとあのままで2点を奪うのは難しいと感じました。だから細かい是非はともかく、流れを変えるための修正が必要だったと思います。しかし次の1点が試合の流れを大きく決めそうな展開で、3バックで勝負に出てリズムをつかみきれないうちに喫した3点目はあまりにも痛過ぎました(失点の流れ自体は残念ながら向こうを褒めるしかないキレイなものでしたが)。その後の展開では何とか点を奪いたいという気持ちは感じましたし、事実2得点を奪いましたが、あの勢いを試合終了まで持続させるのはさすがに難しく、千葉が投入した楽山がカウンターの基点となった辺りから試合は一進一退の攻防となってしまいました。ただ、勝敗を決したのは前半の出来の差。攻守にもう少し後半のような思い切りの良さがあれば、その内容も違ったものになったのではないでしょうか。

日時: 2006年04月15日 23:48

2006年04月17日
横浜3-4G大阪(J1第八節 TV観戦)
ホームの横浜はGKに榎本達、DFに松田、栗原、中澤、MFはアンカーに河合、右に田中、左に平野、二列目に吉田・平野、FWは大島、久保の2トップ。控えには榎本哲、那須、中西、天野、塩川、狩野、ハーフナー・マイク。

対するアウェイのG大阪はGKに藤ヶ谷、DFにシジクレイ、宮本、山口、MFはボランチに橋本、遠藤、右に加地、左に家長、トップ下に二川、FWはフェルナンジーニョ、マグノアウベスの2トップ。控えには松代、入江、青木、寺田、播戸、前田。

前半、高い位置からプレスを仕掛けていく横浜は田中のクロスに平野がヘッド。その後も繋いでサイドからチャンスをうかがうG大阪に対し、横浜も中盤でボールを奪い返して前線にボールを入れていくもののなかなか基点を作れない。G大阪は二川・フェルナンジーニョの連携から飛び出した遠藤がシュートを放つと、前半16分には引いてボールを受けた二川を追い越した遠藤がバイタルエリアに飛び出し、最終ラインをひきつけて出したスルーパスをマグノアウベスが決めて先制。その後もG大阪はサイドのスペースにマグノアウベスやフェルナンジーニョ、両サイドが飛び出してチャンスをうかがう。

横浜は前半26分、左サイドに流れてボールを受けた久保を基点にドゥトラがクロス、これを大島がヘッドで決めて同点に追いつく。これで勢いに乗った横浜は中盤でも優位に立ち、前線にボールを入れたり、吉田が基点となって田中・ドゥトラがクロスを入れ、後半40分にはCKのこぼれ球から松田がミドルを決めて横浜が逆転に成功。その後も河合のフィードを大島が落として久保が強烈なボレーを狙ったり、横浜がゴールを脅かすものの、ロスタイムに家長・遠藤で左サイドを崩しフェルナンジーニョがタイミングをずらしてシュート、榎本が何とか弾くものの、こぼれ球をマグノアウベスが押し込んでG大阪が同点に追いつく。

後半、中澤も攻め上がる横浜はFKやCKが続くものの得点に繋げられず、逆に高い位置取りをする横浜の最終ラインの裏を狙うG大阪はフェルナンジーニョを基点にチャンスをうかがう。流動的なポジショニングから中盤で繋いでチャンスをうかがうG大阪に対し、横浜はゾーンのディフェンスで隙を見せないものの、その前線に入れるボールはなかなか繋がらず。G大阪が二川のスルーパスからマグノアウベスが裏を狙うもシュートは榎本がセーブ。横浜もドゥトラのアーリークロスに大島が合わせるものの藤ヶ谷がうまい飛び出しで防ぎ得点を許さない。

サイドから崩すG大阪に対し、最終ラインを押し上げて中盤でボールを奪う横浜は大島にボールを入れてチャンスをうかがう。後半23分横浜は狩野、25分にG大阪が前田を投入すると26分、遠藤がマグノとのワンツーから右サイドへ展開、前田が榎本より早くクロス、ファーに入ってきた二川がヘッドで押し込みG大阪が再び勝ち越し。後半29分に那須を投入して4バックに変更した横浜は、直後に左サイドから吉田が入れたクロスを大島がシュート、そのこぼれ球を狩野が押し込んで同点に追いつく。その後一進一退の攻防が続くものの後半37分、那須の横パスをカットした二川の縦パスはマグノアウベスを松田・中澤がカバーもこぼれ球を前田が押し込み勝ち越し。G大阪が逃げ切った。


中盤から前線に掛けて負傷者が続出している横浜ですが、前線から積極的にプレスを掛けつつ、最終ラインを押し上げてコンパクトなラインを作り出し、そこから前線へ積極的に入れたくさびのボールはなかなか収まりませんでしたが、サイドからの崩しを見せて少ないチャンスを確実にものにしましたね。リードされた後半26分には栗原を下げて那須を投入してボランチに据えると、徐々に二列目が高い位置でFWをフォローする形を作って再び同点に追いつきましたが、終盤に勝ち越されてしまいました。しかし敗れはしたものの、ベストメンバーが揃わない中でもチャンスを確実にものにして、戦う気持ちを感じさせる戦いぶりではありました。

対するG大阪は積極的に前に出てきた横浜のプレスにやや苦しんだ感もありましたが、高い位置取りをする横浜の最終ラインの裏を狙う動きを見せてその局面をたびたび打開し、フェルナンジーニョが巧みに前線で基点となりつつ、サイドの攻め上がりを引き出したり、二川が遠藤と巧みに絡んでのチャンスメイクで横浜の守備にギャップを作り出し、さらにその2人が前線に飛び出す厚みのある攻撃で横浜を相手に4得点を奪いました。一瞬の隙を突かれての失点が多いのは相変わらずですが、打ち合いに持ち込んだらさすがにその攻撃力がものを言いますね。前線や中盤、サイドを含めた攻撃陣の破壊力はやはりリーグ屈指と言えるのではないでしょうか。

日時: 2006年04月17日 23:48

2006年04月19日
今日の雑感
先日、次のリーグ戦とその次のナビスコ杯で当たるチーム同士の対戦、横浜-G大阪戦を観たのですが・・・正直千葉戦のようなチーム状態のままだったら厳しいと感じました。レベルの高い流動的なポジションチェンジを繰り返す相手にマンマークで付いたら、巧みに崩して混乱させようとしてくるのは明らかですし、かといって3バックで最終ラインの枚数を余らせたところで、サイドを突かれたりしたら守備で後手に回るでしょう。そういう意味ではやはり素直に4バックをベースとするゾーンディフェンスで守る方が現実的でしょうか。

ところで東京のリズムが悪い時、伊野波の攻守のバランスが悪く、今野にイマイチ思い切りの良さがないことが多いと思うんですね。おそらくそれは伊野波が1ボランチであるために守備の意識が強過ぎること、今野が左サイドというポジションを消化しきれていないことと無関係ではないかと。いっそのこと2人を横に並べてボランチ2枚とし、2人で攻守のバランスを取らせてみたらどうでしょうか。伊野波は今野とボランチを組む形にすれば、意識として今よりは前に出やすくなるでしょうし、今野もボランチの位置で守備をしながら前に出て行く形であれば、もう少しプレーが整理されて思い切ったプレーができるのではないでしょうか。

2枚のボランチを置いてバランスを取れば、一方がサイドや前にチャレンジに行っても今ほどバイタルエリアががら空きになることもないでしょうし、ゾーンとしての守りを考えればマークの受け渡しもしやすくなるはずです。また磐田戦を見る限りでは伊野波はまだまだ課題はあるにしても、攻撃的なセンスがあるような印象を受けました。今野もボールを奪ってからそのまま前に出る勢いのある飛び出しは効果的であることが少なくありません。2人が交互に攻撃に絡んでいくことで、そのバリエーションも増えてくるでしょうし、相手にとっても守りづらい、効果的な攻撃参加になるような気がします。

そしてそう考えるもう一つの理由は、ビルドアップによる中盤の組み立てを考える際、栗澤の基点となる動きは必ずしも十分ではないため、梶山を二列目に上げて中盤の高い位置に確固たる基点を築くことにあります。今は中盤でボールを奪ってもそこからの繋ぎに時間が掛かってSBが上がるまで待つことも少なくありません。しかしSBやボランチの攻撃参加というのは本来局面を打開するための切り札であって、それが常態化してくるようだと、相手が意識して攻めに時間を掛けさせて中を固めてくれば、攻めに人数を掛ける割にはシュートまで持ち込むのが難しくなり、攻め切れなくなってカウンターを食らう場面も増えてきます。

そうならないためにもチャンスならFW2枚と中盤の1~2枚でゴールを狙っていくような思い切りの良さも欲しいですね。中盤4枚の連携やSBの攻撃参加をファーストチョイスとするのではなく、その前に最初にFWと二列目の連携によってゴールを奪う、あるい攻め切るという選択肢がないかまずは考えてみるべきです。そういう選択肢のない前線は正直相手に脅威を与えませんし、逆にそういう怖さがあって初めてSBやボランチの攻め上がりも効果的なものになるのではないでしょうか。本来、方法は目的を達成するための手段でしかないのに、いつの間にかその方法が目的化してしまっているような気がします。基本に立ち返ってみれば解決できる問題もあるのではないでしょうか。

日時: 2006年04月19日 23:11

2006年04月20日
G大阪戦のポイント
さて週末はアウェーのG大阪戦です。

ここまで東京は3勝2分3敗の9位。それなりにいい試合をすることもある一方で、波に乗れないまま相手に主導権を握られてしまう試合もあったりで、どうも戦い方が安定しないのが悩みの種ですが、ナビスコ杯も合わせると連敗しているだけに、この辺りでチームとして立ち直るきっかけが欲しいところですね。練習ではジャーン、宮沢、川口らがスタメン組に復帰しているとか。予想スタメンはこんな感じです。

GK土肥
DF徳永、ジャーン、茂庭、規郎
MF宮沢(伊野波)、今野、梶山、栗澤
FWルーカス、川口(ササ)

サテライトで懸命にアピールしていたという阿部の活躍にも期待したいですね。


対するG大阪はここまで6勝1分1敗の2位。先週のリーグ戦では横浜を相手に4-3で競り勝つなど、好調を勢いが後押ししているような状態。負傷で離脱している明神に加えて、二川が練習中に負傷したらしく、東京戦の出場が微妙なようですが、それが果たしてどのような影響を及ぼすでしょうか。予想スタメンはこんな感じです。

GK藤ヶ谷
DFシジクレイ、宮本、山口
MF遠藤、橋本、加地、家長、前田
FWフェルナンジーニョ、マグノアウベス

G大阪の攻めはボランチに位置する遠藤を基点に、引いていったんボールを受けに来る前線のフェルナンジーニョらにボールを入れ、そのキープ・展開から中盤を押し上げて相手を押し込み、細かいパス交換と質の高いオフザボールの動き、そして個人技で相手ゴールを脅かしてきます。前線の2トップの動き、その決定力もさることながら、絶妙のタイミングで前線に顔を出して決定的な仕事をする遠藤を中心とした中央からの崩しは分かっていてもなかなか止められません。

さらにそれに加えて積極的に仕掛けてくる加地・家長らによるサイドからの崩しもあります。受けに回って中と外からの波状攻撃を食らったらさすがに苦しいものがありますね。どちらかというとバランサーとして引き気味の橋本も右サイドから攻め上がってその攻撃をフォローすることでしてきますし、決定的な仕事をお膳立てする二川が不在でも前田・寺田らの二列目からの積極的な攻撃関与は要注意でしょう。ファールで止めたとしても遠藤の精度の高いキックからセットプレーのチャンスをうかがってきます。シジクレイ・山口らの高さは脅威です。

そのG大阪についてはその基点となる遠藤・フェルナンジーニョに簡単にボールをさばかせない、それに尽きます。そうすることでG大阪の攻撃のリズムを若干なりとも狂わせる事ができるはずです。ただ、マンマークでは相手の流動的なポジショニングのG大阪の選手を捕まえきれないため、ゾーンに切り替え中盤のスペースを消してパスコースを制限し、その先で潰して攻守の早い切り替えでカウンターを狙う事ができれば、チャンスを作る事ができるのではないでしょうか。

相手の守備陣はボールウォッチャーになりやすいことから一瞬の隙を作りやすく、セットプレーもチャンスに変えられるはずです。まずは先制点を奪うこと、そして引かずに積極的な守備からカウンターを狙っていけば勝機を見出せるのではないでしょうか。こういう相手にひるんだら、その気持ちを一気にへし折られるところまで完膚なまでに叩きのめされます。気持ちだけでは勝てませんが、気持ちで負けていたら勝てるものも勝てません。試合の入り方、そして局面局面の競り合いでしっかりと戦えるかどうかが重要になってきますね。

日時: 2006年04月20日 23:54

2006年04月21日
今日の一冊「21世紀のサッカー選手育成法 ディフェンス編」
21世紀のサッカー選手育成法 ディフェンス編
ゲロ・ビザンツ著/
大修館書店 (2006.4)
税込価格 : 2,940円 (本体 : 2,800円)
ISBN : 4-469-26591-8

オンライン書店ビーケーワンで詳細を見る
今回紹介するのは、地味ながらも良質なサッカー教本を刊行し続けている大修館書店の「21世紀のサッカー選手育成法 ディフェンス編」です。仕事柄これから出る本の情報を目にする機会は多いのですが、この本は刊行する前から個人的に注目していました。

このシリーズはドイツサッカー協会の公認指導者養成書の邦訳で、「ジュニア編」「ユース編」に続く3冊目です。本書ではシステムの変遷から守備の個人戦術に始まって、グループ戦術、そしてチーム戦術と段階的に分かりやすく解説しています。指導者用の教本なので当然のことながらトレーニング方法も豊富に載っていますが、守備に対する考え方の解説が分かりやすく図も豊富で、CD-ROMによる3Dアニメーションや映像で実際に動きも確認できます(CD-ROMの文字や音声がドイツ語のままなのが難点ではありますが・・・おそらく値段設定を考えた上での苦渋の決断だったのでしょう)。

チームとしての守備戦術が破綻する要因を突き詰めていくと、実はチーム戦術以前に個人戦術のレベルでの綻びに問題があることも少なくなかったりします。個々のスピードや高さといった身体能力の高さも無視できない要素ではありますが、それでも個人戦術の積み重ねによるグループ戦術、チーム戦術なしに真の意味での強固な守備の構築は不可能です。そういったサッカーにおける守備の考え方を体系的に学ぶことができますし、それによって結果的にサッカーに対する理解をより深めることができるおススメの一冊です。

ちなみに本書の推薦文はあの大熊さんが書いてます(笑)

日時: 2006年04月21日 23:03 コメント (1)

2006年04月23日
G大阪1-0東京(J1第九節 TV観戦)
ホームのG大阪はGKに藤ヶ谷、DFにシジクレイ、宮本、山口、MFはボランチに遠藤、橋本、右に加地、左に家長、トップ下に前田、FWはフェルナンジーニョ、マグノアウベスの2トップ。控えには松代、入江、青木、寺田、松下、播戸、中山。

対するアウェイの東京はGKに土肥、DFに徳永、ジャーン、茂庭、鈴木、MFはボランチに今野、左に宮沢、右に梶山、トップ下に栗澤、FWはルーカス、川口の2トップ。控えには塩田、藤山、増嶋、伊野波、赤嶺、小澤、ササ。


前半、高い位置からプレスを掛けてサイドのスペースを川口が突く東京はCKからジャーンがヘッドもゴールを奪えず。その後もプレスからサイドから崩すものの崩しきれない東京に対し、G大阪は無理にビルドアップせずに最終ラインからフィードでサイドへ展開するようになりました。家長は対面の徳永との1対1では苦戦したものの、そこから前線へ入れていくボールやサイドチェンジが効果的な攻めとなって、東京の中盤からの守備が徐々に機能しなくなってしまいました。そしてマグノアウベス・フェルナンジーニョのドリブルに最終ラインがずるずると下がると、前半の早い時間帯に中盤が間延びしてしまいました。

そうなるとせっかくクリアしたボールもG大阪に拾われてサイドへの展開→前線と絡んでチャンスメイクという形で次々にチャンスを作られ、それに遠藤・橋本も絡むことでG大阪が決定機を作り出すようになりました。前線に渡ってもなかなか攻撃の形を作れない東京は前線にボールを入れるもののたびたびオフサイドに。逆に今野も最終ラインに吸収されてバイタルエリアを使われ始めると前半35分、遠藤を基点とした展開から家長が右サイドから切れ込んで繋いだボールをマグノアウベスが決めてG大阪が先制。東京は宮沢のFKから今野がヘッドで狙うものの藤ヶ谷にセーブされてしまう。


後半に入ると東京は栗澤に代えて赤嶺を投入し、ルーカスをトップ下に。お互いロングボールの応酬が続く中、中盤でボールを拾うG大阪は左サイドから家長が仕掛け、インターセプトした山口の攻め上がりからマグノアウベスにゴールを脅かすもののバーに嫌われてしまう。東京も徐々に中盤の梶山そしてルーカスを基点にボールが収まるようになり、サイドからの崩しから川口・赤嶺がゴールをうかがうようにはなりました。しかし前掛りになったことで時折G大阪のカウンターに脅かされながらも、後半27分には宮沢に代えて小澤を投入しさらに攻勢を強めるものの、後半25分に左サイドに入江、前線に播戸を投入してカウンター色を強めたG大阪を前に最後までゴールを奪うことが出来ませんでした。


序盤の東京は高い位置取りからのプレスでボールを奪い、そこからサイドに川口を走らせることで基点を作り、CKなども交えて得点のチャンスをうかがいました。しかしG大阪がボランチを飛ばして最終ラインから直接サイドにボールを入れてそこを基点にするようになるとそのプレスも空転し、SBの前の位置でボールを受けるサイドに対して1対1ではさほどやられなかったものの、そこからの連携・崩しに対しては後手に回り、試合の主導権を握られてしまいました。その攻めは何度かしのいでいたものの中盤でボールを繋げない苦しい展開が続き、失点。後半ルーカスを中盤に下げて起点を作れるようになったものの得点を奪う事ができませんでした。

G大阪はそれほど難しいことをしてきたわけではありませんでしたが、サイドを基点にしてそこから崩していくという意味でチームの意思統一がなされていました。対する東京はサイドから崩そうという意識はあったものの、そこからどうやってゴールを奪うのかという明確なイメージに乏しかったと思います。また東京は中盤で誰かがボールを持ってもそれをサポートする意識に乏しく、連動性が足りなかったことも攻撃に迫力を欠いた要因になったでしょうか。後半にルーカスがトップ下に入ってからはそのキープに梶山が絡んでチャンスは作りましたが、エリア内で基点を作ることは少なく、決定的な形を作る事ができませんでした。この試合を見る限り、ルーカスをトップ下に下げることが根本的な解決にはなるとは思えません。負傷している馬場の復帰が待たれるところでしょうか。

日時: 2006年04月23日 23:30

2006年04月24日
東京のシュート数・被シュート数
リーグ戦は9節終了時点で東京は10位。
内容的にイマイチな割にはそこそこの順位にいるわけで。
何の気なしに順位を眺めていて、シュート数や決定数、被シュート数やセーブ率がどれくらい東京の順位と相関関係があるのか、気になったので表にくっつけてみました。それが下記の表です。



まず総得点が255点で、得点の平均が14点。つまるところ得点失点ともに東京は平均よりも少ないわけです。シュート数が平均の104本より多い割には得点が少ないのは予想通りでしたが、決定率は下から3番目・・・。枠内シュート数を数値化できなかったのが残念ですが、この放ったシュートのうち決定的なものが一体何本あったのか、少しばかり気になるところです。

しかしもっと驚きだったのは被シュート数が実はリーグで2番目に多かったことです。今までの試合を見ていて被シュート数は案外多いのかなと漠然と感じてはいましたが、正直ここまで多いとは思いませんでした。この被シュート数があるなかでセーブ率が2位というのは、いかに土肥らの獅子奮迅の働きが凄まじかったのかを数字の上でも如実に物語っていますが、逆に言えばそれだけシュートまで持って行かれる場面が多かったということになるわけです。

現状では中盤の構成力が十分でないため、ビルドアップの段階でボールを奪われたり、人数を掛けて攻めながら攻め切れずにカウンターを食らうなど、ボールの失い方が良くないことも被シュート数の多さに繋がっているような気がします。守備に意識を切り替える中で、その意識のギャップがエアポケットのような場所を生んでしまい、それが結果的に苦しい守りを強いられているのかもしれません。意思統一を図り、チームとしてそういった一体感を持った守備を構築することは非常に重要な課題でしょう。

いい守備をするためには、いい攻撃のリズムを作っていくことも重要です。中盤の構成力がしっかりすることで攻撃にも厚みが出てきます。ボールを持った選手をフォローする動きを個々の選手に意識付けしていくこと、そしてサイドからクロスを入れるにしても当てればそのまま入るようなライナー性のクロスを入れるなどどいった、「シュートを打つ」ことを目的にするのではなくて、「いかにゴールするか」という精度を上げてより決定力を高めていくことが必要になってきますね。

ちなみにCKも一応調べてみたのですが、特に特筆すべき数字でもなかったので今回は特に触れません(笑)ご参考までに、ということで。

日時: 2006年04月24日 23:27

2006年04月25日
横浜戦のポイント
先週末はアウェーで観に行くこともできず、当日にTV観戦もできなかったりすると、何だかものすごく取り残されたような寂しい気分になるというか、微妙な気分になるんだな・・・としみじみと感じた今日この頃でした。そんな管理人の感傷めいた気分に関係なく、明日もナビスコ杯の横浜戦がありますね。当然のごとく管理人は観に行けないのでMXTVでの録画観戦組です。

さて東京はリーグ戦では千葉・G大阪を相手に連敗。ナビスコ杯でもすでに浦和・横浜を相手に連敗しており、この試合に勝てないようだと予選突破はほぼなくなってしまうと言ってもいい状況です。連戦が続く中ではなかなか修正も難しいとは思いますが、今後に繋げるためにもどこまで建て直してこれるかが重要です。栗澤が前節負傷したのを受けてルーカスがトップ下に入る形が試されているとか。予想スタメンはこんな感じでしょうか。

GK土肥
DF徳永、ジャーン、茂庭、鈴木
MF今野、宮沢、梶山、ルーカス
FW川口、赤嶺

前線は川口・赤嶺の起用が濃厚とのこと。練習試合では小澤が2得点を奪ってアピールしていたようですね。


対する横浜はリーグ戦に限って言えばここ5試合で1分4敗。主力に負傷者が続出していることも大きな理由だとは思いますが、このところ苦しい戦いが続いています。ドゥトラ・中澤・マルケス・清水・坂田といった選手は東京戦でも欠場が濃厚。予想スタメンはこんな感じでしょうか。

GK榎本哲
DF松田、栗原、那須
MF上野、マグロン、田中、平野、狩野(吉田)
FW大島、久保(ハーフナー・マイク)

横浜は多少メンバーが落ちたところでたいして変わらないような気もします。ただ、なぜか横浜はいつも東京戦を前に緊急ミーティングを開くので、この試合特に高いモチベーションで臨んできそうです。最近はどうも前半勢いに乗れずに失点→後半盛り返すも追いつけず、というパターンが続いていることを考えると、この試合においても前半の戦い方がポイントになってくるのは言うまでもありません。

横浜の戦い方としてはサイドを基点にそこから中盤の選手やFWと絡んでチャンスメイクし、クロスを入れてくるような戦い方は変わらないと思いますね。今の横浜に爆発的な攻撃力はありませんが、中澤を欠いてももともと守備力が高いチームだけに、当然のことながら先制されたら苦しくなります。ここ数試合苦しい戦いが続いている横浜にプレッシャーを掛けるためにも、この試合先制点が欲しいところですね。

横浜は特に前半勢いに乗るためにも積極的に前に出てプレスを掛けてくるでしょう。今までの試合もそういう戦い方をされて苦戦してきました。東京も引かずに前に出る事が大切ですが、ボールを奪て縦へ攻めても時間を掛けさせられることも少なくありません。サイドチェンジで逆サイドを狙うような意識も欲しいですね。ルーカスにはボールの収まりどころとしての動きも期待されますが、FWにサイドに流れる動きが多いことを考えるとゴール前に入っていく動きも必須です。攻め切れなければ流れは相手に傾きます。流れが来ている時にチャンスをものにできるかどうかが、試合の主導権を握る上でも重要になってくるのではないでしょうか。

日時: 2006年04月25日 23:33

2006年04月26日
東京1-2横浜(ナビスコ杯第三節 TV観戦)
ホームの東京はGKに土肥、DFに伊野波、ジャーン、茂庭、鈴木、MFはボランチに今野、右に梶山、左に宮沢、トップ下にルーカス、FWは赤嶺、川口の2トップ。控えには塩田、増嶋、藤山、池上、浅利、ササ、小澤。

対するアウェイの横浜はGKに榎本達、DFに栗原、松田、那須、MFはボランチに上野、マグロン、右に田中、左に塩川、トップ下に狩野、FWは吉田、大島の2トップ。控えには下川、中西、河合、奥、平野、ディド・ハーフナー、久保。

前半、高い位置からプレスを掛ける東京は赤嶺・梶山・伊野波らのコンビで右サイド、宮沢・規郎のコンビで左サイドを崩し、宮沢を基点とした攻めから今野が左からクロス、ファーの伊野波がヘッドで折り返しルーカスに渡るもシュートは打てない。対する横浜は右サイドの田中が周囲とのコンビプレーから突破を図り、大島のポストプレーから左サイド塩川が抜け出すものの、そのクロスはジャーンらが跳ね返す。横浜がルーズボールを拾う展開が続く中で粘り強く東京も中盤の混戦で梶山・宮沢らがたびたび抜け出して規郎・伊野波の両SBがクロスを入れ、たびたびCKを得るものの得点を奪えない。

一方、左サイドに流れる大島を基点に塩川・狩野らが絡んでチャンスをうかがう横浜は前半21分、塩川が狩野とのパス交換から左サイドを抜け出しクロス、これを吉田が流し入ってきた田中が放ったシュートは土肥が弾いたものの、こぼれ球を田中に決められ先制を許す。東京は梶山が高い位置に陣取ってボールをキープするようになり、川口らの動き出しからCKを得るものの得点に繋げられず。対する横浜は前半27分に上野に代えて河合を投入。守りを固める横浜を攻めあぐねる東京は、逆に攻め切れずにカウンターを食らうようになり、大島のポストプレーを基点にサイドからチャンスをうかがう。東京は川口・伊野波らがサイドを突く決定的なチャンスを作れない。


後半も高い位置から仕掛けていく東京は後半1分、クリアボールを拾った伊野波が右サイドの低い位置からクロス、大外から回り込んだ梶山がヘッドで決めて同点に追いつく。東京は横浜の吉田らのカウンターをしのぎつつ、CKやFKのチャンスを得るものの得点には繋がらず、中盤でボールを奪い返してチャンスをうかがうものの攻めきれない。逆に後半15分にマグロンに代えて中西を投入した横浜はたびたびカウンターを狙い、後半19分に再びカウンターから松田がドリブルで抜け出し、土肥の頭上を抜く相手を褒めるしかないループシュートを決めて勝ち越し。リードを許した東京は後半20分に宮沢を下げてササを投入し前線を3トップに。

サイドから今野・赤嶺らが仕掛ける東京に対し、横浜もカウンター気味に飛び出して塩川・田中の両サイドを中盤や大島がフォローしてチャンスメイクし、右サイド抜け出した田中がシュートも茂庭がカバー。しっかりと守る横浜を攻めきれない東京は中央のササにボールを集めるものの、こぼれ球を拾えずたびたびカウンターを食らい、田中・吉田らにゴールを脅かされる。後半30分に赤嶺に代えて小澤を投入した東京は、梶山を基点にチャンスをうかがい、伊野波が飛び出すも中西に潰され、川口のキープからセットプレーのチャンスを得るものの得点に繋げられない。その後も攻める東京は伊野波のクロスからササのヘッドはGKの正面を突き、茂庭がヘッドも枠を捉えられず、1点差を追いつく事ができなかった。


この試合、序盤のチャンスにルーカスが決めていれば、流れが変わっていたかもしれません。しかし磐田戦のルーカスであればダイレクトで打ってもおかしくなかったボールを止めてしまうのは、やはり勝てていない心理状態も影響していたでしょうか。しかし梶山が攻撃を牽引しようという意識を感じさせるプレーを見せ、彼に巧みなポストプレーを見せた赤嶺、思い切った攻め上がりと精度の高いクロスでアシストした伊野波が絡んだことでたびたび右サイドから攻めの形を見せました。サイドからのクロスを入れていく形は決して悪くなく、それを中が感じていれば、あるいはその攻めからたびたび生まれた数多くのセットプレーをどこかで決めていれば勢いに乗れたのではないでしょうか。

もっとも細かい部分で見れば、繋ぎの中で余分なパスがあったり、前線にボールを受ける動きはあっても相手を崩すような動きの工夫に欠けたり、打つべきときに打たなかったりと、もう少し局面を打開するための思い切りの良さに欠けていた部分があったことは否めません。一本一本のパスが繋がれる間に状況は刻一刻と変化していきます。そういう中で誰かの動きを活かして2人目、3人目が連動していくというオフ・ザ・ボールの動きに関しては横浜に一日の長があったことは確かで、特に相手がしっかり守ってきた時に、それを勢いだけで崩すのは至難の業。誰かの動きに感じてグループとしての崩しをどれだけ意識できるかはチームとしてワンランクアップできるかどうかの大きな分かれ目です。

ややサイドの守備の曖昧さが目立ち、たびたびサイドからの突破を許してしまった試合でしたが、人数を掛けた守備の時こそ個々が中途半端な守備をせず、いかに確実に止めるかを意識することが必要だったように思います。また、追いかける展開で前掛りになるためには、いかに守備の時間を減らし、攻撃の時間を増やすかも重要なポイントですが、サイドからクロスを入れる割には中盤が薄く、最終ラインも押し上げられずに横浜にボールを拾われ、たびたびカウンターを食らうなど、必ずしも機能したとはいえませんでした。梶山が高い位置で脅威になっていたことを思えば彼が一列下がったこともややマイナス要素だったかもしれません。イメージを実現させるために何が必要なのか、もう少し戦術を機能させるための緻密さも今後求められてくる部分ですね。

日時: 2006年04月26日 23:57

2006年04月28日
名古屋戦のポイント
最近、更新の予定がずれ込みがちだったりもする今日この頃なわけなんですが、明日は早くも名古屋戦だったりするわけですよ。しかもついに始まった夜19時開催・・・。昼開催は昼開催で一日の時間の使い方が微妙だったりもするんですが、夜開催だと最近妙に体力が落ちてきているので、帰ってからそのままあっさり力尽きるではないかとちょっと心配です。ま、それで何が困るかといったら実質このサイトの更新くらいなんですけどね(苦笑)

さて東京はリーグ戦において千葉・G大阪に連敗。ナビスコ杯でも横浜に敗れるなど、勝ち星に見放される状況が続いています。ただ、横浜戦では梶山に攻撃の主軸たらんという気概を感じましたし、起用された赤嶺や伊野波も思い切ったプレーを見せてくれました。それだけでは勝てなかったのも事実ですが、一方で今後に可能性を感じさせてくれる試合だったとも思います。栗澤・阿部・馬場・戸田といった負傷者も戻りつつるようですし、これからどこまで建て直せるかですね。予想スタメンはこんな感じです。

GK土肥
DF徳永、ジャーン、茂庭、鈴木
MF今野、宮沢(伊野波)、梶山、ルーカス
FW川口、赤嶺

リチェーリも負傷から戻ってベンチ入りするとか。個人的には伊野波にも期待しています。


対する名古屋はここ最近5試合で2分3敗と勝ちきれない試合が続いています。先日行われたナビスコ杯の甲府戦では審判の判定に激昂したフェルフォーセン監督が退場処分、東京戦ではドワイトコーチが代行として指揮を執ることになりそうです。秋田・本田といった負傷者も甲府戦にはあえて帯同せず東京戦に備えていたという報道もありますし、そういった環境の変化がチームにどのようなものをもたらすのか、気になるところではありますね。予想スタメンはこんな感じです。

GK楢崎
DF角田、古賀、秋田(増川)、阿部
MF吉村、金正友、本田、藤田、中村
FW玉田

おそらく玉田を1トップに配置し、トップ下に藤田、両サイドに中村・本田を配する4-5-1の布陣になるのではないかと。守備はゾーンディフェンスをベースにラインを維持しつつ、中盤の底に金正友を配給役として置き、藤田を基点に1トップの玉田、両サイドが絡んでゴールを狙う形が多くなるでしょうか。ただ相手を撹乱するだけのスピードがある杉本、高さのある豊田らといったオプションも組み合わせてくると攻撃の形もまた変わってきそうですね。また古賀・増川を筆頭に高さはあるだけにセットプレーには要注意でしょう。

これまでの戦い方からするにボランチの2人のところに圧力を掛けていくことが効果的なようです。そこにボールが入った時に最終ラインのサポートは必ずしも十分ではない時も多く、彼らのところからボールが散らせなくなると、二列目の3人もボールを受けに引いてくるために結果的に前線の玉田が孤立します。藤田は経験・技術のある選手ですし、本田・中村は決定力がありますが、それも前線でボールが収まらなければなかなか決定的な形を作れないはずです。受けに回るのではなく積極的に先に手を打って試合の主導権を握りたいですね。

一方の最終ラインもゾーンを意識し過ぎているのか、やや積極性に欠ける部分が見られました。中盤の繋ぎをフォローする動きも鈍く、ラインをブレイクする時と維持する時の判断がやや曖昧な感じがします。これ自体は秋田が入ることでやや改善されるのかもしれませんが、局面局面の対処はやはり個々の判断によるところが大きいわけで、攻守の切り替えの遅さ、中途半端さもあって、波状攻撃に耐えうるだけの集中力の維持という点では難点がありそうな気がします。チャンスをものにするためにはイメージを共有して動くことも重要ですが、思い切りの良さも大切です。ここぞという場面では迷わずゴールを狙っていって欲しいですね。

日時: 2006年04月28日 23:06

2006年04月30日
東京2-1名古屋(J1第10節 味スタ)
この試合、東京の入り方はいいのか悪いのかよくわからない展開でした。名古屋が中盤からプレスを仕掛けてくる中でも、梶山とルーカスを基点にボールが収まったことで、そこからの展開でサイドからクロスを入れる形はできていました。前述の2人のキープ力が攻撃のリズムをもたらしたことは大きかったですね。前線の赤嶺は簡単にはたいてゴール前に入っていく動きができていましたし、その赤嶺や川口がサイドに流れてもルーカスが前線に顔を出していたため、サイドからのクロスに1人しかいないということは少なくなりました。

ただ、一方で名古屋のサイドでボールを持った選手に対するアプローチが後手になりがちで、そこで後手に回ることでその後のプレーも後手に回る事が少なくありませんでした。相手の名古屋の出来はお世辞にも良かったとは言えません。しかし序盤にあった本田の左サイド突破からのクロスに玉田があわせたプレーがポストを叩いていなかったら、その後の試合展開は分かりませんでした。そういう意味では名古屋が後手に回った時間帯に、名古屋のマーキングが曖昧だったルーカスの二列目からの飛び出しで2得点を奪ったのは大きかったと思います。攻めている時間帯に確実に得点を奪えなければ流れを引き寄せることができません。

その後名古屋が金正友をルーカスのマークに付け、さらに3バックに修正してきたことで試合は落ち着き、サイドからの形は作るものの、なかなかシュートまで持っていく事ができなくなりました。ただ一方で打てる時に打たなかったこともあったわけで、もう少し攻撃をシュートで終わらせる意識は欲しかったでしょうか。逆に名古屋が両サイドから仕掛け、実際に左サイドの本田を基点とした攻めからチャンスも作られたものの、シュートがポストに嫌われたり、入ったボールに冷静に対応したことで終盤まで名古屋に得点を許しませんでした。あの時間帯まで無失点に抑えていたのなら、何とか完封したかったですね。

この試合をバックスタンド側から見ていたせいか、規郎と宮沢の動きは気になりました。東京が攻勢にある時は彼らの動きが活き活きとしてくるんですが(実際に規郎はアシストもしましたし)、東京が守勢に回った時の攻守の切り替えの意識、ボールを持った選手のアプローチはやや中途半端。ただどこか迷いがあるという点は東京の選手全体に言えることで、もうしばらくは様々な面で模索するような時期が続きそうです。こういう時期に重要なのは勝って自信を付けていくこと。勝つことでそういった迷いが徐々になくなっていけば、またもう一回り成長した東京を見る事もできるのではないでしょうか。

日時: 2006年04月30日 09:36
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2006.04.30 00:00 | 過去アーカイブ | トラックバック(0) | コメント(0) |












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