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JリーグのFC東京を応援しているBlogです

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2005年12月の過去アーカイブです。
2005年12月01日
C大阪戦のポイント
チームが選手に来季の契約をするかどうか通達せねばならない11/30が過ぎて以来、次々と各チームで来季契約を結ばない選手が発表されていますね。東京は現時点で発表されていませんが、報知にはガロ新監督の就任、ルーカス退団の報道がありました。現時点では何とも言えないので東京の話はシーズンが終わった後にでも。他チームの動向も後で少しまとめてみたいですね。

さて週末は優勝が掛かったC大阪との対戦です。東京は11戦負けなし、最近5試合は3勝2分け。前線の核となる馬場・ルーカスを負傷で欠いたことで新潟戦・川崎戦ではやや攻撃の組み立てに苦労しましたが、守備は安定していますね。ただ最終節は前述の馬場・ルーカスに加えてササ・加地も出場停止。負傷を抱える茂庭に加えてジャーン・藤山らも別メニューという緊急事態もあったようですが、本日の練習では最終ラインが復帰していたようですね。

GK土肥
DF藤山、ジャーン、茂庭、金沢
MF今野、梶山(宮沢)、阿部(戸田)、規郎、栗澤(梶山)
FW近藤(阿部)

フォーメーション練習では私も推奨の宮沢ボランチ、トップ下梶山、阿部1トップという布陣も試していたとか。ベストメンバーではありませんが、選手の特徴を巧く活かした戦い方ができればC大阪を相手に互角の勝負も可能でしょう。


対するC大阪は最近5試合で2勝3分け。守備の安定をベースに粘り強く勝点を積み重ね最終節を前にとうとう首位に立ちました。最終節勝てば優勝が決まるC大阪はこれまでリーグ戦全試合に出場しディフェンスラインを統率してきたブルーノ・クアドロスが警告の累積で出場停止。しかし負傷で欠場していた前田が復帰しつつあり、ルーキーDFの藤本、そしてベテランDFの柳本と最終ラインを組むことになりそうですね。予想スタメンはこんな感じでしょうか。

GK吉田
DF前田、柳本、藤本
MF下村、ファビーニョ、久藤、ゼ・カルロス
FW西澤、森島、古橋

3バック、2ボランチ、両サイドに1トップ2シャドーの3-6-1の布陣ですね。基本的な戦術に関しては火曜日にも書きましたが、下村・ファビーニョのボランチコンビを中心とする守備から1トップ2シャドーにボールを入れてそれにサイドが絡んでいく形、逆にサイドにボールが入ってそこに2シャドーが絡んでサイドからの突破を図る形が多いようですね。特に1トップの西澤のキープ力はC大阪には欠かせませんし、ゼ・カルロスの攻め上がりを引き出す古橋、右サイドに絡む森島の2シャドーが西澤と絡みつつ豊富な運動量で攻撃を活性化させていますね。

連携抜群の1トップ2シャドーを中心にサイドを絡む攻撃もうまく局面局面で数的優位を作られて突破を許すと、ゴール前で相手の選手を捕まえられなくなりますが、ファビーニョが攻撃参加してくるようになると相手の守備はさらに厳しくなりますし、懸命にクリアしても下村の早いチェックでルーズボールを拾って相手にリズムを渡しません。やはりC大阪というと1トップ2シャドーの絶妙な連係や左サイドのゼ・カルロスの古橋とのコンビプレー、突破に目が行きがちですが、それも攻守で絶妙のバランスを見せるファビーニョ・下村のボランチコンビがリズムを作っているのは間違いありません。

C大阪のリズムを崩すにはこのボランチコンビにプレッシャーを掛けて前線にいい形でボールを入れさせないこと、そしてボールを奪ったらシンプルにサイドの裏を狙い、彼らの守備を無効化させることがもっとも効果的でしょう。1トップ2シャドーのキープからのスペースへの飛び出しは侮れませんが、それでも前線を中盤と分断させることができればその攻撃力も半減します。受身になるのではなく、先手先手で積極的に前から守備を仕掛けて中盤でボールを奪い、早い攻守の切り替えからサイドの裏を徹底して狙って相手を引かせ、こぼれ球を拾って波状攻撃を狙いたいですね。いかにチャンスを作ってそれをゴールに繋げられるか。先に点を取って相手にプレッシャーを与えたいですね。

日時: 2005年12月01日 23:35

2005年12月03日
C大阪2-2東京(第34節 TV観戦)
ホームのC大阪はGKに吉田、DFに藤本、前田、柳本、MFはボランチにファビーニョ、下村、右に久藤、左にゼ・カルロス、前線は西澤をトップに森島、古橋の2シャドー。控えには伊藤、山崎、徳重、宮原、黒部。

対するアウェイの東京はGKに土肥、DFに藤山、ジャーン、茂庭、金沢、MFはボランチに梶山、今野、トップ下に栗澤、FWは戸田、阿部、規郎の3トップ。控えには遠藤、浅利、三浦、宮沢、近藤。

前半、左サイドにボールを入れていく東京に対し、C大阪もファビーニョ、下村がボールを奪い返してカウンターを狙う展開。前半3分には素早いリスタートから飛び出した久藤がクロス、これに西澤がヘッドで合わせてC大阪が早くも先制。対する東京も中盤で繋いでサイドに展開してチャンスをうかがい、金沢・藤山の両SBが前線にフィードを入れてくる。東京は規郎がFKを直接狙うも左にそれ、今野のミドルは戸田に当たって正面を突いてしまう。右サイド阿部にボールを集める東京に対し、C大阪もゴール正面のFKを古橋が直接狙うも左にそれてしまう。

逆に前半20分、カウンターから梶山がドリブルで攻め上がって左サイドのスペースにスルーパス、これを規郎が決めて東京が同点に追いつく。攻める東京は栗澤のスルーパスから阿部がシュートもバーに。西澤を基点に森島・古橋、そして左サイドからゼ・カルロスが絡んでチャンスをうかがうC大阪はファビーニョがミドルを狙うと、久藤のフィードに古橋が抜け出してこれを規郎が倒してしまいPK。しかしゼ・カルロスの蹴ったボールは土肥がストップ。その後も古橋のクロスを西澤が折り返して森島が飛び込み、下村・ファビーニョがミドルを狙うもののいずれも土肥に阻まれてしまう。

後半開始直後から積極的に仕掛けるC大阪はこぼれ球をファビーニョが狙うと、ゼ・カルロスのクロスから森島がゴールを狙う。後半3分にはゼ・カルロスが仕掛けて放ったミドルのこぼれ球がフリーの西澤に渡り、これを冷静に決めてC大阪が再びリード。サイドから仕掛けるもののなかなか中に合わない東京に対し、森島・古橋らがカウンターを狙う展開に東京は後半9分に宮沢を投入。宮沢・金沢のフィードから前線の3トップが絡んでチャンスをうかがうようになった東京は、宮沢のFKからジャーンがヘッドもポストに当たってしまう。

ゼ・カルロス、ファビーニョを基点とするC大阪は徐々に中盤で優位に立って右サイドに流れる森島・古橋を基点にチャンスをうかがうようになり、東京は縦へのフィードが目立つばかりで決定的な形を作れない。後半24分には近藤を投入した東京は宮沢のフィード・FKからチャンスをうかがい、FKから今野が競ったこぼれ球からジャーンがシュートも寸前で柳本がクリア。ボールを入れていく東京は引いて守りを固めるC大阪をなかなか崩せず、たびたびカウンターを食らってしまう。しかし後半ロスタイムにCKから近藤がボレー、そのこぼれ球を今野が押し込み同点。1-1で試合は引き分けに終わった。


ルーカスとササ、そして馬場を欠いた東京は戸田・阿部・規郎と前線を3トップにした布陣で臨んできましたが、この布陣は戸田のポストプレーから阿部がゴールを狙う場面を何度か作り出すなど、東京には今までなかった形をいくつか見せてくれましたね。試合の方は一瞬の隙を突かれて先制されたものの、前半20分に中盤でボールを奪った梶山のドリブルから栗澤が中に切れ込む動きで左サイドにスペースを作り出し、そこで規郎がスルーパスを受けてゴールを奪い同点に追いつきました。C大阪の最終ラインと東京の前線が同数だったため、誰かがうまく相手DFを引きつけてスペースを作り出しそこを突けば決定的な形を作りだせるという好例でした。

しかしその後巧みなキープを見せる西澤やファビーニョ、ゼ・カルロスに森島・古橋らが絡むC大阪にやや後手に回らざるをえなくなり、PKのピンチを招いてしまいましたが、ここで土肥が冷静に読みきってストップしました。これでノッたのか、土肥はC大阪の決定的なチャンスにも落ち着いて対応しゴールを許しませんでした。後半開始直後に再びリードを許してからは宮沢を投入して梶山を一列上げましたが、宮沢の精度の高いキックからチャンスは作り出したものの、やや縦パス一辺倒となってしまって攻撃が単調になった感は否めませんでした。

セットプレーから同点に追いついたこの試合は新たな可能性も感じさせましたが、徐々に攻めが宮沢や金沢、藤山らのロングボール一辺倒になっていってしまったのは前線のボールを引き出す動きがなくなってしまったからに他なりません。3人が3人とも前線に張り付くのではなく、誰かが引いたりポジションチェンジをすることで相手の守備のバランスを崩すとか、スペースを作り出してそこを突くといった、どうやって前線の連携で点を奪うのかというアイディアがもう少し欲しかったところ。前線の3人の個々の動き自体は悪くなかっただけに、この辺は来季までの課題でしょう。

日時: 2005年12月03日 20:49

2005年12月04日
今日の雑感
昨日のリーグ戦最終節は結局G大阪の優勝で幕を閉じました。結果的に優勝争いに絡んできたチームにはそれぞれ優勝の可能性が十分にあったとは思いますが、いずれもどこかつまづく部分があって思ったほど勝点が伸ばせませんでした。長いリーグ戦を振り返ってみれば終盤ややもたついたもののG大阪の優勝は妥当だったように個人的には感じています。

東京に関しては9敗というのは一時期の6連敗があったことを考えれば思ったよりも少ない数字でしたし、実は優勝を争っていたチームとほとんど差がありませんでした。しかし、リーグ最多の14分けという数字が示すように負けなかったけれど勝てなかった試合も少なくなかったように思いますね。優勝できるほどの力はなかったかもしれませんが、もう少し上の順位を狙うことはできたのではないでしょうか。

結局原監督は今季限りで契約満了となったようですね。W杯開催による過密スケジュールで準備期間も少ないことを考えると、もう一年原監督でというのもあるかもしれないと思っていましたが、結局東京は新しい道を選択したようです。それまでの堅実さからすると、ここ1~2年ほど東京は随分と思い切って動くようになっています。現時点ではやや性急な感もあることは否めませんが、その過程では試行錯誤があるのでしょうし、それによる衝突が出てくるのは止むを得ないのかもしれません。

個人的に東京は数年後に本当の意味での勝負の時期が来ると思っていますが、それまでに何ができるのかというのが重要になってきます。それは単年レベルの話ではなくてここ数年、そしてこれから数年の積み重ねの結果が現れるわけです。その土台を築いたという意味では原監督の功績は計り知れないものがありました。新しい監督が話に出ているようにガロ氏なのかは分かりませんが、違うアプローチではあっても結果的に東京に上積みをもたらしてくれる存在であって欲しいものです。

原監督の来季契約の話と同時に迫井、中村と契約を結ばないことが発表されました。迫井は今季負傷者が続出する中で出場機会を得ましたが、チームの悪い流れもあってインパクトを残す事ができませんでした。ただ前年の山形ではポジションをえるなど、チャンスがあればまだまだやれるはずです。それは怪我に泣かされてきた中村にも言えること。いずれも東京では活躍の場を得られませんでしたが、新天地を探してどこかで頑張って欲しいですね。今日は簡単にざっと書きましたがいずれまた機会を改めて書くことがあると思います。

日時: 2005年12月04日 23:06

2005年12月05日
川崎2-4G大阪(J1第34節 TV観戦)
ホームの川崎はGKに相澤、DFに箕輪、寺田、伊藤、MFはボランチに中村、谷口、右に相馬、左にアウグスト、トップ下にマルクス、FWはジュニーニョ、我那覇の2トップ。控えには吉原、佐原、森、久野、黒津。

対するアウェイのG大阪はGKに藤ヶ谷、DFにシジクレイ、宮本、山口、MFはボランチに橋本、遠藤、右に渡辺、左に家長、トップ下にフェルナンジーニョ、FWはアラウージョ、大黒の2トップ。控えには松代、實好、三木、松波。

前半、G大阪がボールをキープして繋ぎ、川崎がしのいでカウンターを狙う展開。G大阪は切れのある動きを見せるフェルナンジーニョを起点に攻撃を組み立て、そのスルーパスから大黒がゴールを狙う。川崎もジュニーニョがたびたびゴールを狙うものの、こぼれ球を拾って攻撃に繋げるようになったG大阪は前半12分、アラウージョが切れ込んでのフェルナンジーニョとのワンツーから豪快に決めて先制。フェルナンジーニョを基点にその後もチャンスをうかがうG大阪に対し、川崎もジュニーニョ・マルクスのコンビでチャンスを作り、カウンターから我那覇がゴールを狙うものの枠を捉えられない。

右サイドで基点となった我那覇のパスからジュニーニョが狙うと川崎が徐々に繋いで仕掛けるようになって中村もミドルを狙い、G大阪がフェルナンジーニョ・アラウージョを基点にカウンターを仕掛けるものの川崎は人数を掛けた守り対抗。ジュニーニョ・中村を基点にチャンスをうかがう川崎はジュニーニョが囲まれてシュートまで持ち込めず、それをG大阪がカウンターにつなげていく。川崎はマルクスのFKから寺田が合わせるも枠の上。しかし前半37分にマルクスのCKを再び寺田が頭で合わせて同点に追いつく。その後カウンターからアラウージョがミドルも相澤がファインセーブ。川崎も我那覇、ジュニーニョが裏を狙うも通らない。

後半、G大阪はシジクレイに代えて實好を投入。川崎は前線にボールを入れていくもののこぼれ球はG大阪が拾い、川崎も時折カウンターを見せるもののG大阪の早めのチェックに決定的な形を作れず、逆にアラウージョ、大黒がいい形でボールを受けて川崎ゴールを脅かす。後半11分にはフェルナンジーニョの右FKを宮本がうまく頭で合わせてG大阪が勝ち越し。川崎はアウグストのクロスからマルクスが落としジュニーニョが狙うものの藤ヶ谷がファインセーブ。しかし後半17分、ショーコーナーからのクロスを谷口が合わせて川崎が再び同点に。

しかしG大阪がフェルナンジーニョを基点にサイドも絡めて大黒・アラウージョが仕掛ける展開が続き、川崎は基点となるジュニーニョが潰されてチャンスをなかなか作れず、カウンターから我那覇が絶妙のサイドチェンジもマルクスはシュートを打てない。ボールをキープするG大阪はアラウージョのスルーパスに家長が抜け出し、それを交代で入っていた森が倒してPKを獲得、遠藤が冷静に決めて再び勝ち越し。繋ぐG大阪に対し素早い攻守の切り替えからカウンターを狙う展開の中、後半39分にフェルナンジーニョが退場。しかし後半44分にはFKから抜け出した寺田のパスをアラウージョが決めてダメ押し。G大阪が勝点3を得て優勝を決めた。

G大阪はアラウージョ・フェルナンジーニョを基点とした攻めが目立ちましたが、ボランチの遠藤・橋本が地味ながらも献身的に中盤でボールを奪い返し、そこからボールを繋いで冷静に展開して攻撃の組み立てを陰で支えていたのが大きかったですね。G大阪が試合の主導権を握れるのは前線の突破力・破壊力だけでなく、彼ら2人の存在なしには語れません。セットプレーから2失点するなど守備に関しては改善の余地を残しますが、それをものともしない圧倒的な厚みのある攻撃力は他の追随を許さないものがありました。終盤ややもたつきましたが、それでも彼らの優勝は非常に妥当なものだったのではないでしょうか。

対する川崎はアラウージョやフェルナンジーニョの個人技に翻弄されながらも必死にそれに食らいつき、カウンターに活路を見出していましたが、基点となるジュニーニョがボールを受けると厳しいマークに遭い、ジュニーニョにマルクス、アウグストで形は作ったもののそれだけではなかなか決定的な場面は作れませんでした。彼らにサイドに流れて相手を引き寄せてスペースを作り出した我那覇、前線に進出してスルーパスやミドルを狙った中村が絡んだ時には厚みのある攻撃が生まれましたが、その数は少なかったと思いますね。セットプレーから2得点は奪ったものの、中盤の構成力を上げないことにはジュニーニョらは活きてきません。前線は研究されてきているだけにその辺りが来季の課題でしょうか。

日時: 2005年12月05日 23:20

2005年12月06日
新潟0-4浦和(J1第34節 TV観戦)
ホームの新潟はGKに木寺、DFに藤井、海本慶、萩村、MFはボランチに本間、桑原、右に梅山、左に寺川、前線はエジミウソンをトップにリマ、ファビーニョの2シャドー。控えには野澤、高橋、宮沢、田中、上野。

対するアウェイの浦和はGKに都築、DFに坪井、闘莉王、堀之内、MFはボランチに鈴木、長谷部、右に岡野、左に三都主、前線はマリッチをトップに山田、ポンテが2シャドー。控えには山岸、細貝、酒井、横山、永井。

前半、浦和は三都主が左サイドでFKを獲得。そのポンテのFKは木寺が弾くものの、ファーにつめた堀之内がそれを押し込んで前半4分に早くも先制。押し上げてプレッシングを仕掛ける浦和に対し新潟はなかなかボールを前に運べず、何とか前線にボールを入れるものの前線が孤立してしまい、浦和がボールを拾ってカウンターのチャンスをうかがう展開に。前半15分には再び三都主が左サイドでFKを獲得、これを再びポンテが蹴ると、飛び込んだマリッチが木寺のブラインドになってそれがそのままゴールに吸い込まれ、浦和が追加点を挙げる。

中盤から仕掛ける浦和のプレスに苦しむ新潟は前線のエジミウソン・ファビーニョにボールを集めるものの囲まれて潰されてしまい、寺田が左サイドから積極的に仕掛けミドルを狙うものの都築の正面を突いてしまう。浦和はボールを繋いで徐々に押上げ、入れるボールは新潟が懸命に跳ね返すもののそのボールは浦和が拾い、長谷部・鈴木がミドルを狙う。新潟は前線のエジミウソン・ファビーニョのマークが厳しくてボールをキープできず、徐々にラインを戻した浦和のパスミスからファビーニョがチャンスを作るもののそのミドルは右にそれてしまう。

後半、新潟は上野を投入し2トップに。しかし相変わらず浦和の中盤のプレスに苦しむ新潟は前線でボールをキープできず、逆に浦和がゴールキックのこぼれ球をポンテが狙うものの新潟DF陣が何とかブロック。新潟はエジミウソンを起点に、そのスルーパスからファビーニョが抜け出してシュートも枠を捉えられず。徐々に新潟がこぼれ球を拾ってサイドの裏を狙うようになり、開いた上野のクロスからエジミウソンがヘッドも枠の上。しかし後半15分、長谷部のスルーパスから三都主がクロス、それをポンテが繋いで岡野がシュート、マリッチがコースを変えて浦和がさらに追加点を挙げる。

その後も浦和はマリッチがポストプレー、ポンテがドリブルからシュートもポストに嫌われてしまう。新潟はファビーニョを基点にサイドからチャンスをうかがうもののなかなか決定的な形は作れない。後半31分、浦和は岡野に代えて永井を投入。その永井が右サイドや中央でドリブルで積極的に仕掛け、それで得たFKから三都主が直接狙うもののシュートは右に切れてしまう。後半35分には永井が右サイドを抜け出しクロス、ファーサイドでフリーの山田がシュートを放つと田中の足に当たってコースが変わり、これがゴール。終盤、新潟も攻めてセットプレーからチャンスを作るもゴールを奪えず4-0で浦和が新潟を下した。


新潟は最終ラインを高く設定して全体をコンパクトにしてきた浦和の中盤をなかなか突破できず、前線のエジミウソン・ファビーニョが厳しいマークに遭って攻撃の形を作れませんでした。4分、15分と早い時間帯に失点し、攻め急いでボールが繋がらず、ラインを高く設定した浦和にボールを拾われてカウンターを食らってしまいました。後半上野を投入して前線を2トップにしてからはサイドの裏を突いて攻撃の形を作るようになりましたが、それが決定的な形を作れないうちに失点を重ねてしまいました。浦和の中盤の厳しいプレッシャーの中でボランチがボールをキープできず、攻撃の組み立てに難があったことが苦しかった一番の理由だと思いますが、やはり序盤の苦しい時間帯に失点を重ねてしまったのは痛かったですね。

対する浦和はファビーニョに長谷部、エジミウソンに坪井をマークで付けてそれを闘利王がカバーして新潟の前線を封じると、ボールを繋いで徐々にラインを押し上げて新潟にプレッシャーを掛けてその苦しいパスを拾って試合の主導権を握りました。そして三都主の突破から得たFKをポンテが蹴るという形で早い時間帯に2得点を挙げたことでリズムをつかむと、センターライン付近まで最終ラインを押し上げて前半終盤まではハーフコートサッカーに近いサッカーになっていました。後半はさすがにラインをコンパクトに維持し続けることが難しかったのか、新潟もチャンスを作るようになりましたが、最終ラインのマーキングがしっかりしていたことで決定的な形はそんなに多くなく、着実に追加点を挙げて試合をものにしました。一時期のサッカーとはまた違ったサッカーになっていましたが、攻撃を組み立てることの出来るポンテが入ったのはやはり大きかったようですね。

日時: 2005年12月06日 23:33

2005年12月07日
今日の雑感
今日の入れ替え戦ではロスタイムに停電するといったアクシデントもあったりもしたようですが、とりあえず第一戦はホームの甲府が2-1で逆転勝ちしたようですね。なかなか面白い試合だったようですが、短期決戦での1点差だけにまだまだ予断を許す状況ではなさそうですね。中2日で柏がどこまで建て直してくるかという部分もありますが、むしろ甲府の昇格したい気持ちが柏を突き破れるかどうかということがポイントになってくるでしょうか。

日刊スポーツで磐田入りが報道されていた徳永は急転直下、東京入りが発表されました。いくら石川が負傷でしばらくいないとはいえ、個人的には徳永に東京という選択肢はないと思っていました。ヴァレンシアの評価もさることながら、早稲田大の今年度の卒業が困難らしいため、通学が可能な東京を選択したという現実的な理由もあったのかもしれませんね(あくまで想像の域を出ない話ですが)。

徳永が加入すれば薄かった最終ラインの層は確実に厚くなるでしょうし、SB・CBをこなせる徳永がいることで例えば加地を一列前に上げる、あるいは3バックにして攻撃の枚数を増やすといった選択肢の幅も広がりそうな気がします。ただ神戸のDF松尾にオファーを出しているという話をどう捉えるかで徳永の加入も意味合いが全く違ってきます。今年の教訓もありますし、ここ数年の過密日程を思えば獲得に動くのは間違いではありませんが・・・ここからまたひと波乱あるんでしょうか(・・・と思ったら彼は左利きのユーティリティプレーヤーで右サイドもこなせるという選手だったようです 苦笑)。

日時: 2005年12月07日 23:13 コメント (4)

2005年12月08日
浦和戦のポイント
週末は愛媛で天皇杯の5回戦、浦和戦が行われます。難しい相手と難しい場所で戦うことになりますが、まずは何とか勝利して次の埼スタでの浦和戦に繋げて行きたいところですね。もう少し原東京を見ていたいと思う気持ちはやはり他の人となんら変わるところではありません。

さて東京はルーカスが負傷の治療のため一時帰国。左膝を痛めている馬場も出場が微妙でしょうか。FC東京ホットラインによると今日の練習では加地・金沢の両SBが揃って練習参加したとのこと。ジャーンは別メニューでの調整だったようですが、浦和戦では復帰していると思いたいですね。予想スタメンはこんな感じでしょうか。

GK土肥
DF加地、ジャーン、茂庭、金沢
MF今野、梶山、栗澤、阿部、規郎
FWササ

練習ではササと阿部あるいは近藤の2トップという布陣も試されたようです。攻撃陣の出来がこの試合でカギを握りそうです。

対する浦和はネネ・田中といった長期離脱者のほか、内舘、平川といった選手が負傷を抱えている状況のようですね。前節の新潟戦では4-0と大勝し、リーグ戦を2位で終えました。結果については新潟の出来が悪かったことも無関係ではなかったと思いますが、以前とは違ってポンテを中心にボールをポゼッションしてチャンスをうかがうような戦い方に変わってきているようですね。予想スタメンはこんな感じでしょうか。

GK都築
DF堀之内、闘莉王、坪井
MF鈴木、長谷部、岡野(永井)、三都主、ポンテ、山田
FWマリッチ

3バックに鈴木・長谷部の2ボランチ、右に岡野、左に三都主、マリッチの1トップにポンテ、山田の2シャドーですね。

今の浦和の特徴は中盤の6人、そして押し上げた最終ラインで作る中盤の厚いラインですね。前線からチェイシングするのではなく、相手のボランチにボールが入った辺りから2シャドーがコースを限定していき、サイド、トップ下へプレッシャーを掛けてこぼれ球を狙ってきます。この段階で中盤のボール繋ぎが拙いとまずボールが繋がりません。前線にボールが入れても高さのある闘莉王、スピードのある坪井がうまく相手にチェックに行って基点を潰しに掛かります。

これにハマってしまうと中盤の繋ぎでミスったり奪われ、苦し紛れに前線にボールを入れても基点を潰されて攻撃の形を作れません。ポイントになってくるのはやはり浦和の両サイドの裏を突くことですが、単純にそこにボールを入れていくだけではなかなか決定的な形を作り出す事が難しいのではないでしょうか。単発な攻撃は単発な攻撃でしかなく、攻撃に厚みが生まれてきません。結局のところ中盤のトライアングルを中心にどこまで中盤でボールをキープしていけるかが重要になってくるわけです。

浦和の中盤の6人に打ち勝つためには当然のことながらそのトライアングルだけでなく、両サイドや両サイドバックといった選手たちのフォローも重要になってきます。彼らがうまくフォローに絡めば局面局面で互角に対処することも可能でしょう。その後の攻撃のクオリティも随分と変わってくるのではないでしょうか。トップ下に入る栗澤にはボランチのマークが厳しいと思いますが、それを避けるだけでなく、ボランチ・サイドバックの攻め上がりを引き出すために何が出来るのか。ここは彼の見せ場といってもいいでしょう。

相手の攻撃も今はポンテのクリエイティビティに頼る部分も大きく、彼にいい形でボールを持たせなければそのそのクオリティも低下します。東京の4バックなら相手の両サイドからの攻撃にも十分対応できると思いますし、そこからのクロスも茂庭・ジャーンのCBコンビならマリッチを相手に互角以上に戦ってくれると期待しています。浦和が好調なのはボランチが地味に利いてるからですが、それも前線やサイドでのボールの受け手がきちんとボールをキープできなければ攻撃に厚みを加えていく事ができません。うまく浦和のプレッシャーをかわして逆に裏を狙い、中盤を間延びさせたいところですね。

日時: 2005年12月08日 23:19

2005年12月10日
浦和2-0東京(天皇杯五回戦 TV観戦)
浦和はGKに都築、DFに堀之内、闘莉王、坪井、MFはボランチに鈴木、長谷部、右に永井、左に三都主、トップ下にポンテ、山田、FWはマリッチの1トップ。控えには山岸、酒井、細貝、横山、岡野。

東京はGKに土肥、DFに加地、藤山、茂庭、金沢、MFはボランチに梶山、今野、右に阿部、左に規郎、トップ下に栗澤、FWはササの1トップ。控えには遠藤、浅利、三浦、宮沢、近藤。

前半、闘莉王が前線にボールを入れていく浦和に対し、東京は梶山・栗澤らから左サイドの規郎にボールを入れ、右サイドからも阿部が裏を狙う。浦和のセットプレーが続くものの冷静に跳ね返し、梶山のフィードから阿部が繋いでササがシュートを狙うと、加地のサイドチェンジから栗澤がキープ、梶山がミドルを狙うものの枠を捉えられない。東京は梶山・今野が中盤でボールを拾って優位に立ち、そこからの展開で阿部・加地の右サイド、規郎・今野の左サイドと両サイドからクロスを入れて猛攻を仕掛けるも崩せず、栗澤のクロスに阿部が決定的なヘッドも左にそれてしまう。

なかなかマリッチにボールが収まらない浦和は右サイドの永井がドリブルから仕掛けるものの茂庭らがカバー。しかし前半30分、左サイドスローインからのこぼれ球を三都主がクロス、これをマリッチがヘッドで決め浦和が初シュートでゴールを奪い先制。その後は中盤でのボールの奪い合いから前線にボールを入れるもののチャンスを作れず、東京は阿部・規郎・栗澤らがスペースに飛び出すも、なかなか決定的な形を作れない。逆に浦和は永井がたびたび右サイドから仕掛けてチャンスメイク、CKから闘莉王が落とし、マリッチが決定的なシュートも戻っていたササが何とかクリア。

後半、浦和は永井に代えて岡野を投入。東京はFKのこぼれ球を拾った藤山のスルーパスから規郎が飛び出し、三都主・坪井を引きつけてのパスに栗澤が決定的な場面を迎えるも都築に阻まれてしまう。後半6分浦和は負傷した都築に代えて山岸を投入し、東京も宮沢を投入。浦和がマリッチに入れるボールを今野・宮沢のコンビが奪い返し、左の規郎、右の加地を走らせるものの崩し切れず、逆に今野が負傷でピッチを離れている間にカウンターを食らってしまい、長谷部のスルーパスに左サイドを抜け出した山田がファーサイドに決めて後半16分に浦和が追加点を挙げる。

後半18分には今野が結局三浦と交代。両サイドが押し込まれて5バック気味になった浦和に対し、東京は規郎・加地がサイドからどんどんクロスを入れていくものの精度を欠き、浦和も長谷部を基点としたカウンターから左サイド三都主に繋ぎチャンスをうかがう。東京は後半23分には金沢に代えて近藤を投入して最終ラインを3バックに変更。時折浦和に三都主・そして岡野にボールを展開されてカウンターを狙われるものの、東京も宮沢のフィードからササが落とし規郎が狙うもの枠の上。藤山・加地だけでなく茂庭も攻め上がってゴールを狙うも得点を奪えず、東京は浦和に0-2で敗れてしまった。


東京はマリッチには両CB、ポンテには両ボランチが厳しく寄せて浦和の前線に起点を作らせず、今野・梶山の両ボランチを基点にボールを展開して規郎を左サイドのスペースに走らせてなかなか前に出れない浦和を相手に試合の主導権を握ることに成功しました。しかし中盤でボールを拾う展開が続き、右サイドから阿部・加地、左サイドから規郎・今野・栗澤らが次々とクロスを入れたものの、そのクロスに精度を欠いたこともあって決めきれず、逆に浦和にスローインからのシンプルなプレーから生まれた初シュートをゴールに結び付けられてしまいました。

試合の流れ自体は悪くなかった東京にとっては前半終盤の阿部のヘッド、後半序盤のカウンターからの栗澤の決定的な場面などで点に繋げられなかったことがこの試合のターニングポイントでした。さらに今野が負傷してピッチを離れている間にカウンターで追加点を奪われてしまっただけでなく、結局三浦と交代したのは痛かったですね。今野の中盤でのボール奪取、そして前に押し上げる推進力が失われると、やはり中盤の構成力は低下せざるをえず、浦和のカウンターに脅かされながら宮沢と両サイドを基点にボールを入れていく攻めが中心になりましたが、得点に繋げることができませんでした。

シュート数だけを見れば13対5と浦和の倍以上でしたし、梶山・今野を中心とした展開から始まる攻撃の流れも悪くありません。しかしサイド一辺倒の崩しは試合の流れを引き寄せる上では必要でしたが、それを得点に繋げていくには、より確実な決定機を作り出すためにクロスの精度を上げ、点を取るためにどう動くべきなのかといったもう一段高いレベルでの工夫も必要なのかもしれません。原監督が率いていた四年間は全体的に若いチームだっただけに、やはり個がコンスタントに戦えるようになるまでには時間が必要だったと思います。その若手が個の良さを徐々に出せるようになったのはやはり原監督抜きには語れませんが、今後はそれをいかにチーム戦術の中に活かしつつ結果に繋げていくのかも重要になってきますね。

日時: 2005年12月10日 21:09

2005年12月12日
今シーズン終了
土曜日の東京の敗戦で今年も終わってしまいました。まだ天皇杯も残りの試合がありますし、巷では世界クラブ選手権とやらを開催していたりもしますが、自分の中では何か終わったという気持ちが強くてしんみりした気分でいます。やはり私がスタジアムに通って東京を見始めた時からずっと原東京で、その東京を率いてきた原監督が浦和戦で退任することになってしまったことも無関係ではないんだと思います。

今季の成績を振り返ると、リーグ戦は11勝14分9敗の勝点47で10位。ナビスコ杯は予選リーグ敗退。天皇杯は五回戦で敗退という結果に終わりました。チームとして優勝を目指して意気込んでいた今季のこの結果は確かに残念でしたが、結果自体にはあまり驚いてはいません。ナビスコ杯の予選があのどん底の時期にぶつかってしまったのはやや不運だったとは思いますし、負傷者が多かったことはありますが、運が悪かった、負傷が多かったのは東京だけではありませんでした。つまりチームとしての総合力が問われる今季のリーグ戦はその結果が現時点の東京の偽らざる実力ということです。

今季は優勝を目指すという目標をチームが明確に掲げていましたが、阿部・ケリーといった前線の有力選手を放出しながら、攻撃陣で獲得したのは新人の栗澤と実力的に未知数だったダニーロのみ。中盤に関しては馬場と梶山に期待するところも多かったのでしょうが彼らも負傷で出遅れ、FWは前年に11得点を挙げたルーカスの他には前年9試合に出場したのみの近藤と、サイドアタッカーとして起用されることの多かった戸田しかおらず、長丁場のリーグ戦を考えた場合にその層の薄さを開幕前から不安視していた方は多かったと思います。

開幕前の川崎戦では新布陣の不発で敗戦。今季は大丈夫かと不安を抱かせる内容でしたが、開幕の新潟戦では戦い方の定まらない相手に宮沢を基点としたハーフカウンターがものの見事にハマって4-0で大勝しました。しかしこの開幕戦の出来過ぎの結果が逆に良くなかったのかもしれませんね。次の広島戦でスコアレスドロー。リーグ戦を挟んで行われたナビスコ杯の予選では柏に逆転負けを喫し、早い時間帯に1人少なくなった大分を相手に点を奪えずスコアレスドローに終わるなど、特に攻撃の構築に関して、前に人数をかけながらそのバリエーションに乏しかった点は否めません。

序盤戦は新潟戦を除けば決して相手を圧倒するほどチーム状態が良かったわけではありませんでした。何とか粘り勝ちで接戦をものにしていたわけです。その後神戸・磐田を相手に連勝し勝点を積み重ねて一時は首位に立ったものの、やはり新布陣の中盤のバランスや攻撃の構築には時間が掛かりそうな気がしました。それが確立されるまで耐えられるほど今のチームに安定感があるのか、少しだけ不安を感じましたが、下手にリーグ戦で首位に立っていたがためにその辺にどう折り合いをつけていくのか曖昧なまま、結果的に連戦に突入することになってしまいました(つづく)

日時: 2005年12月12日 23:01

2005年12月13日
今シーズン終了(つづきその1)
リーグ戦4試合で3勝1分けと首位に立っていた東京でしたが、磐田戦では加地が負傷。名古屋戦ではチャンスがありながら決めきれず、逆にカウンターから失点して0-1で敗れただけでなく藤山・茂庭を負傷で失うという痛い敗戦となってしまいました。金沢も万全でないなかで迎えた浦和戦・G大阪戦にはCBとして増嶋が先発しましたが0-2、3-5と連敗。鹿島戦に途中出場したものの、その後はすっかり出場の機会を失ってしまいました。

この時期加地・藤田に続いて藤山が負傷した右SBも前田・迫井などが起用されたものの定まらず、柏戦では茂庭が、大分戦では加地が負傷から復帰したものの今度は左SBの金沢が負傷で欠場。ここもコンバートされた規郎が起用されたもののその規郎も大分戦で負傷し、迫井などが試された後に結局ボランチの今野がしばらくこの穴を務めることになってしまいました。ジャーンは孤軍奮闘したものの最終ラインのベストメンバーがなかなか揃わない状況で、ここ数年東京の最終ラインを陰で支えてきた藤山の存在の大きさが改めて浮き彫りになる格好となりました。

しかしそれ以上に深刻だったのが攻撃で、6連敗中G大阪戦こそ3得点を奪ったもののそれ以外は大分戦に1点を奪ったのみ。連敗中にすっかり自信喪失し、ラインが引き気味になって中盤をコンパクトに保てなくなり、前線や中盤でボールをキープできずに攻撃の形を作れないまま前線やサイドプレーヤーにボールを入れても個々の距離が遠く、石川や戸田、そして負傷したルーカスの代わりに出場機会を得た近藤ら前線の選手も頑張ってはいましたが、いかんせんそれも孤軍奮闘の感は否めませんでした。

その後、大宮にはロングボールを多用した攻めで3点を奪いながらロスタイムで同点に追いつかれた後、千葉には完敗。リーグ戦の中断期に行われたナビスコ杯予選では大分戦で久方ぶりに勝利したものの1勝2分3敗で予選リーグ敗退が決定。その後もC大阪を相手に2点リードを追いつかれ、川崎・東京Vにスコアレスドローと苦しい時期が続いていましたが、ルーカスが先発に復帰して4-5-1に戻すと清水戦では13試合ぶりにリーグ戦で勝利、次の横浜戦では4-0の大勝し次の神戸戦では引き分けたものの中断明けは2勝4分と負けなしで勝点を上乗せし、チームのリズムを取り戻して再び中断を迎えることになりました。

しかし、連敗の教訓からか中断期間中にササを獲得したことでチームのバランスはまたもや迷走し、中断明けの浦和戦ではそのササがゴールを奪って先制したものの中盤でリズムを作れず逆転負け。名古屋・磐田を相手に何とか引き分けに持ち込んだ8月末には阿部が大分から復帰したものの柏には4失点の逆転負け。ササは得点していたもののなかなかゲームの流れに絡めず、徐々にベンチスタートになって途中出場でルーカスとの2トップになるような形で当面は落ち着くことに。横浜戦の負傷によるルーカスの欠場で先発のチャンスは得たものの、大分戦はスコアレスドローに終わり結果を残すことはできませんでした。

日時: 2005年12月13日 23:29

2005年12月14日
今シーズン終了(つづきその2)
24節の横浜戦はルーカスの負傷のインパクトが強い試合だったと思うのですが、同時に途中交代で出場した石川が負傷し長期離脱することになってしまった試合でもありました。そんな試行錯誤が続く東京の一つの転機は26節の大宮戦だったと思います。この試合ではベンチ入りすることも少なくなっていた宮沢とともに、負傷から復帰した後も途中出場の多かった馬場がスタメンに復帰しました。トップ下に入った馬場はルーカスとともに前線の基点となって数々の攻撃を演出。試合は戸田が退場したものの馬場を基点とした攻めから宮沢が決めて東京が1-0ながら勝利を収めました。

この試合以降宮沢は定着することができなかったものの、馬場は負傷するまでトップ下に定着。攻撃の基点として存在感を見せ、今野・梶山のボランチコンビとともにトライアングルを組んだそれ以降の4試合は3勝1分け。東京Vの後、G大阪・鹿島・千葉と続いた中で鹿島戦こそ苦戦したものの、この戦績がリーグ戦の行方に少なからず影響を及ぼしました。しかしその馬場は再び膝を痛めて欠場。新潟にはササのゴールで勝利したものの、以降はルーカスも負傷で欠いたことで攻撃の基点を失ってしまい、守備陣も負傷を押しての出場が続いたことで、川崎戦・C大阪戦ではいずれも先行されながら何とか追いつく結果に留まりました。

終盤でもう一つ印象的だったのは広島戦でのルーカス→ササの交代です。12試合で5得点と途中交代で確実に得点を挙げていくササへの期待はサポーターの声援にも如実に現れていきましたが、それまで多かったルーカスとの2トップではなく、ルーカスとの交代という起用には少なからず驚きました。確かに先発のルーカスは献身的なプレーが目立つ一方で、前線においていい形でボールをもらうことが少なかったこともあって、結局17節以降得点がありませんでした。しかしそれでもフル出場していたルーカスがその後ササと交代するようになっていったことは、今後の去就を考える上でルーカスの心理に少なからず影響を与えることになったのではないでしょうか。

終盤、最終ラインは藤山が戻ってきたことで加地・金沢が負傷欠場してもクオリティを維持できるようになり、土肥が絶好調だったこともあって、その守備が安定した戦いをもたらすようになりました。ボランチだけでなく、SB・CBをこなし大きくプレーの幅を広げた今野、負傷から復帰した直後は苦しんだもののWユースを経てようやく復調してきた梶山、終盤になって再び先発するようになった馬場のトライアングルが可能性を感じさせるようになったのも確かでしょう。しかしそれらが全て揃ったのは皮肉にも石川が長期離脱した後でした。そういう意味で言えば原監督のサッカーは結果的に集大成を見ることがなかったのかもしれません。

しかし、一方で序盤の4-3-3が効果的に機能したのは新潟戦だけで、4-4-2を採用したものの機能しなかったりと試行錯誤が続き、リーグ戦の中盤以降は結局昨年までの4-5-1に戻すことになりました。本来1トップのFWに求められる技量は非常に高いことを考えると、ウイングタイプの選手が多いことを活かして3トップ気味にする発想は悪くなかったと思いますが、客観的に見て馬場・梶山の負傷やダニーロがフィットしなかったという誤算を抜きにしても、3トップを具体的に機能させるイメージやアイディアといったものは残念ながら乏しかったように思いますし、それは4-4-2にしても同様でした。4-5-1のバランスから抜け出せなかったのは紛れもない事実です。

ただ。それ以前の問題として近藤の試合経験を考えると、そもそもFWの数が足りていたのかという点で選手補強の観点からも問題があったと言わざるをえません。密かに動いていて空振ったのかもしれませんが、阿部が期限付き移籍した際にどうやって穴を埋めるのかという点は曖昧なままでしたし、今シーズン前にササも新外国人候補としてリストアップされていたようですが、馬場や梶山の不安もあったのかダニーロという選択肢になったことで、FWの層の薄さという問題は結果的に解決されないままでした。せめて途中加入した阿部・ササが最初からいれば優勝とまではいかなくても、シーズンを通してもう少しいい戦いができたのではないでしょうか。それが結果論とは分かっていても随分遠回りをしてしまったような印象を受けました。

そして今季は結果的に守備陣のバックアップの層の薄さを露呈することになりましたが、守備陣には攻撃陣以上に経験が求められます。東京は組織的な守備というよりは、個の特徴・能力・判断といったものを前面に押し出した守備であり、カバーのない4バックという布陣も相まってますますその傾向が強かったと思います。それでも得点力があれば多少失点しても思い切った起用をして経験を積ませることもできたのでしょうが、今季はシーズンを通して得点力に乏しかったため、結果的に厳しい局面で起用されては出場機会を失う結果になり、終盤は確実に勝点を得るために接戦をものにしていく戦い方を選択したために、そういう機会はなくなってしまいました。今後は層の厚さがなければ厳しい日程が続くリーグ戦・カップ戦を戦い抜くことができません。来季は増嶋らの若手も積極的に出場の機会を積ませ、戦力化させていくことが必要不可欠になってくるのではないでしょうか。

日時: 2005年12月14日 23:30 コメント (2)

2005年12月17日
今日の雑感
今日は例によって味スタでの原監督の挨拶聞きに行ってきました。原監督の挨拶ともなるとやっぱりG裏が埋まるくらいの人が集まって、原監督はやっぱりいつも通りの原監督。選手たちの原監督への挨拶と原監督のメッセージ、質問コーナーなど、気が付いてみたらあっという間の1時間半でした。水色の大きな用紙に書かれていた原監督から各選手へのメッセージは選手のことちゃんと見てたんだなって改めて感じさせる愛のあるメッセージだったと思います。やっぱり行って良かったです。

原監督とリーグ戦のタイトルを取ることはできませんでしたが、やはり優勝するためには現時点の東京というチームはまだまだ未熟でした。東京は今まで結果的に上位に付けたこともありましたが、本当の意味で優勝争いをした経験はありません。チームとして本気で優勝を狙おうと公言したのは今季が初めてだったと思うのですが、結果だけを見れば優勝には遠く及びませんでした。しかし逆に言えば本気で優勝を狙おうと思わないと見えてこないものもあったと思います。これから東京が優勝するためには必要なものは1つや2つではありませんが、そのいくつかは今シーズンの中でも見えてきたはずです。

それでもチームは確実に力をつけてきていますし、それが4年間東京で監督を務めてきた原監督の功績なのは間違いありません。最終ラインの安定とともに前線に若手が出てきた土台を作ったのは原監督です。今後チームに重要になってくるのはそれをさらに熟成させていくことです。馬場・梶山・規郎といった若手は大きな可能性を秘めていますが、シーズンを通してスタメンに定着したことがありません。彼らがシーズンを通して戦えるだけのたくましさ・安定感を身につけて足りないピースを埋めた時、そしてチームがいろいろな意味で力を付けることができた時に、本当の意味で優勝に手が届くところまでたどり着けるはずです。

原監督が4年間東京の監督を率いてくれて本当に幸せだったと思います。もちろんそんな中には今季の6連敗のように苦しい時期もありましたが、それでも安直に監督を解任せずにシーズン終了まで共に戦わせてくれた東京には感謝したいと思っています。特にここ1~2年、東京のフロントには少しばかり首をかしげてしまうような事もありますが、個人的には東京の派手ではなくても実直にコツコツと積み上げていくようなチームカラーは気に入ってます。本気で優勝を狙いに行けば変わらなければいけない部分が出てくるのも当然ですが、それと同時にそういう地道な積み重ねがないことにはチームの継続的な成長などありえないことは忘れないで欲しいですね。


ちなみに帰りに池袋のジュンク堂に寄った時に、以前このblogでも紹介したことのある「サッカーでメシが食えるか?」(スタジオダンク著 ノースランド出版)の続編、「サッカーでメシが食えるか?2」(スタジオダンク著 ノースランド出版)を発見したので買ってきました。管理人は一応本関係の仕事をしているのでこの本が近いうちに出版されることは知っていたのですが、続編が出たのはやっぱり前回が好評だったからなんでしょうね。今回は残念ながら東京関係者が紹介されているわけではないんですが、いろんな「サッカー関係の仕事の視点」というのは読んでみると結構面白いですよ。やっぱりみんなサッカー好きですしね(笑)興味のある方は是非読んでみるといいと思います。

日時: 2005年12月17日 22:12 | トラックバック (1)

2005年12月18日
今日の雑感
とりあえずお約束のトヨタカップ決勝はTVで見てました。前半は中盤で巧みなキープからサイドからの崩しを見せるサンパウロがペースで、リバプールもCBを中心に固い守りから、ジェラードを基点としてサイドからのクロスでチャンスを作る展開でした。リードされたリバプールも終盤猛攻を仕掛けたんですが、サンパウロは両サイドが攻守に精力的に参加して、前線も必要なときには守備に参加するなど、したたかな試合運びでリードした1点を守りきりましたね。

お互い中央の守りが固く、サイドからのクロスだけでは崩しきれないかと思えた試合展開でしたが、FWアロイシオが引いた位置で基点となって、右サイドから回り込んでCBの死角から飛び出したボランチのミネイロが決めたゴールは、4バックの固い守りを崩すためのお手本のようなパターンだったと思います。リバプールは高さ・強さもあってうまさも感じさせてくれましたが、何度かゴールネット揺らしたゴールはいずれもオフサイド。サンパウロのしたたかさがそれをうまく封じてしまいました。

ホントは噂のアモローゾを見るつもりでこの試合を見ていたのですが、前半にいくつか細かいパスワークから何度かゴールを狙ったものの、後半は両サイドが引き気味になってしまったこともあって前線が孤立し、なかなか見せ場を作れませんでした。アモローゾは巧そうだなという印象は持ちましたが、この試合を見ただけだと何とも言えないですね(苦笑)まぁ現時点では噂の域を出ていませんし、東京の他の主力の年俸からすると2億以上の年俸というのはやや現実的ではないようにも感じます。アオモローゾ、ホントに獲得するんでしょうか・・・?

日時: 2005年12月18日 22:48

2005年12月19日
今日の雑感
スポーツ新聞各紙の記事によると、東京はアモローゾと仮契約を結んでいたようですね。しかし現時点では今月末まで契約の残っているサンパウロに優先交渉権があって、サンパウロと3年契約を結べるなら東京との仮契約の違約金6000万円を自腹で払って残留してもいい、ということのようですね。コメントを信じるならば「基本的にはサンパウロでやり続けたい気持ちがある」ようですし、あとはサンパウロの交渉次第ということなんでしょう。現実的に考えればアモローゾが来る確率は現時点で五分五分といったところでしょうか。

実際にアモローゾが来ることになれば確かに決定力は上がるかもしれませんし、長い目で見れば若い選手にいい影響を与えてくれる存在になるかもしれません。しかし思うにここ数年の東京が得点力不足に苦しんだ最大の要因は、決定力不足という以前に攻撃の組み立てそのものの拙さがあったと感じていました。東京の攻守の切り替えの早さを活かした良くも悪くもシンプルな攻撃はツボにハマると絶大な威力を発揮しますが、反面相手にじっくりと守りを固められると攻めあぐねてしまうことが少なくありませんでした。決定機がなかったわけではありませんが、いい形でボールが入る事は少なかったのが実情です。

東京の攻撃の組み立てを考える上で巧みなボールキープでアクセントとなる馬場や、ロングボールを活かした展開力のある宮沢といった存在はチームのリズムを変えることのできる貴重な存在ですが、チーム戦術自体が非常にシンプルであったがゆえに、そういったアクセントとしての役割は個のアイディアに依存する部分が大きかったのではないでしょうか。それは攻撃に限った話ではなくチーム戦術全体に言えることで、ポジションポジションのキーマンが果たしている役割は大きく、そういった選手の不在や調子にチーム状態が大きく左右される部分があったように思いました。

もちろん、そういった個性が発揮される事自体は決して悪いことではないのですが、チームレベルでのベースアップがあった上でその個性をいかに活かすかを考える事ができれば、今まで以上にその個性も活きてきますし、攻守の安定感という意味でも大幅なレベルアップに繋がります。決定力はチームの頑張りを勝点3に繋げていくという点では重要な要素ではありますが、前線の決定力に頼るだけではその選手の不在や出来不出来に左右されてしまうように長期的に見れば根本的な解決にはなりません。むしろチーム戦術の整備と個の成長の両面からプレーの質を高めていくことでそこまでの形をいかに作っていくかも来季の課題と言えるのではないでしょうか。

日時: 2005年12月19日 23:39

2005年12月20日
突然ですがblog名変更しました
何の脈絡もなく突然ですが、今後blog名をシンプルに

yocchi-football.net

に変更することにします。
本来なら一度付けたサイト名を変えることは決して得策ではないのですが、管理人なりにいろいろ思うところあって今回変更に踏み切りました。いつもご訪問いただいている皆様、リンクしていただいている皆様にはご迷惑をお掛けしますが、今後ともよろしくお願いします。


ところでオフィシャルサイトの方にガーロ新監督就任のお知らせが載っていましたが、大分のジャムスカ監督と同年代の38歳というかなり若い監督ですね。やはりパレイラ氏やルシェンブルゴ氏の下でコーチを務めていたという経歴も大きいのでしょうが、その若さでサントスなどの監督を務めた売り出し中の若手監督というところでしょうか。若手の多い東京だけにその若さがプラス働く部分もあるかもしれませんね。未知数な部分もありますが、東京に新しい風をもたらす存在として期待したいところです。

日時: 2005年12月20日 23:15

2005年12月21日
今日の雑感
とりあえず昨日ナビスコ杯の予選組み合わせが発表になってました。

●Aグループ(4チーム):
浦和/東京/横浜/福岡
●Bグループ(4チーム):
鹿島/川崎/京都/大分
●Cグループ(4チーム):
千葉/新潟/清水/広島
●Dグループ(5チーム):
大宮/甲府/磐田/名古屋/C大阪

来季はG大阪と東京VがACLに参加ということで、Dグループはチーム数が奇数で一部ホーム&アウェイとかいう変なことになってます。でも東京VがACLに参加してくれたお陰で決勝トーナメントに進出できる2位チームは1チーム増えて3チームになりました。

注目のDグループがどう運営されるのか気になるところではありますが、東京のいるAグループはちょっと激戦区ですね。来年はイヤな存在になりそうな浦和や横浜と、最低でも年四回は戦わなければならないというのは何とも面倒なことです(苦笑)

あと試合開催日を見るとやたらと水曜日が多く、「福岡だから」とかいう理由で行けそうにない試合以外にも観に行けない試合が出てきそうです。必然的にTVですら見れない試合も出てくるかもしれませんが、考えようによっては今季のようにリーグ戦が平日開催で立て込んでるよりはいいのかもしれません。


で、移籍は近藤の期限付き移籍と柴崎の加入。

近藤は神戸への期限付き移籍。
神戸のFW陣は播戸の残留が微妙な状況で、和多田とイヴォは退団。若手を除けば平瀬、横浜から完全移籍した北野、広島から加入の茂木といった陣容。当然新外国人次第という面はありますが、今季年間を通して働いた人材はおらず、チャンスを確実に活かせば出場機会は得られそうです。個人的にもう少し実戦経験を積んで人を使うこと、人に使われることを覚えればそのプレーの幅も広がりそうな気がしていただけに、今回環境を変えてプレーしてみるのもいろいろな意味でいい経験になるのではないでしょうか。

横浜FCからGK柴崎の加入。
柴崎は今季横浜FCを契約非更新のところから東京に加入。
189cmと大柄で23歳と比較的若いGKです(年齢的には塩田の1つ下ですね)。塩田・近藤の復帰に時間が掛かりそうな状況を考えるとGKの層を厚くしておくのは妥当な判断でしょう。柴崎は03年まで東京V所属。特に03年は高木とのGK二人体制下でありながら出場機会がなく、04年には水原と入れ替わるように横浜FCに期限付き移籍、翌05年に完全移籍していました。GKは出場経験を積まないと成長できないポジションだけに、東京Vの3年間で2試合、横浜FCでの2年間で2試合と出場経験に乏しい点はありますが、それも今後の本人の努力とやる気次第。貪欲に試合出場を目指して頑張って欲しいものです。

日時: 2005年12月21日 23:05 コメント (1)

2005年12月23日
今日の雑感
実物を見るまですっかり忘れていたのですが、今日池袋のジュンク堂で「サッカー批評Vol.29」(双葉社)を見かけたので買ってきました。ここに載ってた木村元彦の記事で今さらながらに気づいたのですが、考えてみたら後発の「J+」も同じ季刊なんですよね。志向が違うのでどちらがいい悪いという話ではなく、お互い刺激しあってこれからもいいものを読ませてくれるといいと思ってます。

ちなみに今回載っていた主なコンテンツは下記の通り。
・海を越えてきたフットボーラー26 三浦知良/加部究
・サッカーの自由を謳歌せよ 日本代表4バック提唱論/湯浅健二
・移ろいゆく「代表監督」/浅野賀一(←「varietyfootball」の人ですね)
・トニーニョ・セレーゾ/後藤健生
・黙殺された歴史/宇都宮徹壱
・日本代表が駆け抜けた12年/川端靖夫

代表関連のものが多いですね。特集としては「スタジアムに集う人々の考察」。「千葉ロッテの応援に惹かれるのはなぜか?」(木村元彦)、「クラブが捉えるサポーター像」(ミカミカンタ)は面白いと思いました。後者には村林常務と植田朝日も登場してます。

その他「サッカーが嫌いになる時 サッカーの本当の敵は誰だ」(大住良之)、「新生Aリーグの素顔」(河崎三行)なんかの記事も興味深いですが、一番気になったのは横浜の池田フィジカルコーチ(来季から育成強化部のフィジカルコーチ)に取材した「柔よく剛を制すの神髄」(五味幹男)です。フィジカル面から見た日本のサッカーの特徴はもとより、昨今のJリーグにおける過密日程から来るコンディションの重要性を考える上で読んでおいてもいいような気がします。

これを読んでいてふと気になってここ数年の東京の公式戦の試合数を調べてみたのですが

01年 35試合(内訳 Jリ30 ナ杯4 天杯1)
02年 38試合(内訳 Jリ30 ナ杯7 天杯1)
03年 41試合(内訳 Jリ30 ナ杯8 天杯2 PSM1)
04年 45試合(内訳 Jリ30 ナ杯9 天杯3 PSM2)
05年 44試合(内訳 Jリ34 ナ杯6 天杯2 PSM2)

やはりトーナメントの勝ち抜きの影響で試合が多少前後するものの、試合数は年々確実に増えてきています。昨季と今季を比べても2チーム増による4試合の増加に加えて、今季からナビスコ杯も決勝トーナメントがホーム&アウェイに変更されたことで、チームが強くなればなるほど当然のことながら過密日程の影響を受けることになるわけです。

今季の東京は負傷者が続出しましたが、年々増加する試合数や過密日程、そして代表に招集されるようになった選手のコンディション管理など、ここ数年は試行錯誤が続いたことは想像に難くありません。また最近の選手は無理が効かず、練習に負荷を少し掛けると簡単に負傷してしまうという話もよく聞きます。

そういった状況の中ではフィジカルコーチだけでなく、監督の起用方法や、あるいは選手層・支配下選手の数といった問題もあるはずです。今は11人のベストメンバーを揃えれば優勝できるという時代ではありません。フィジカルコーチのサポートは重要ではありますが、それ以上にこれからはチームとしていい戦いをするために何ができるのかが問われてくるのではないでしょうか。

日時: 2005年12月23日 23:48 コメント (1)

2005年12月25日
最近の移籍に思うこと
昨日行われた天皇杯の準々決勝の結果を受けて準決勝はC大阪-清水と大宮-浦和に決まったみたいですね。準々決勝はBSで放送があったようですが、今回は見てません。準決勝が行われる29日は仕事が休みに入っている(はずな)ので時間があったら見るかもしれませんね。

さて、その天皇杯が進んでいる裏で、個人的に気になっているのは来季に向けての各チームの選手に関する動向です。J1のチームもここ数年で徐々に

1.大物選手を獲得するチーム
2.多少の補強・移籍はあっても動向の少ないチーム
3.徐々に選手を入れ替えて若返り・レベルアップを図るチーム
4.選手の流出が多いチーム・選手が狙われるチーム
5.選手の入れ替わりが激しいチーム

という類型に分かれてくるようになってきました。1の典型的なチームは浦和ですね。元東京Vのワシントンの獲得が決定し、小野や高松に接触。降格した柏の玉田、東京Vの相馬の獲得にも動いているとか。あと1人か2人獲得に成功すれば選手層が大幅に増すのは間違いありません。

2は鹿島や横浜、磐田あたり。ここ数年でいえば東京などもそうでしょう。自前で育成することの多い鹿島と移籍で選手層を厚くしてきた横浜・東京、昨年大型補強を行った磐田とそれぞれ事情は違うわけですが、多少の流出があってもそれなりに選手も補強することで結果的に±0の戦力は維持しています。現状を維持しつつ+αの戦力を補強することで戦力の上積みを図るケースが多いですね。

3にあたるのは大宮・川崎・新潟・清水・京都・広島・福岡あたりのチームでしょうか。特に大宮は吉原(G大阪)・佐伯(神戸)の獲得が濃厚で小林慶・玉田・波戸・土屋らの獲得にも動いています。川崎はアウグストらが抜けた穴を埋める作業はこれからになりますね。この辺の難しさは継続的なビジョンを持てるかどうか。その場限りの補強が続くようでは上位を狙うことは難しいように思います。

4はG大阪・C大阪のようにチームが躍進したのに選手が流出するパターン、千葉・大分のように資金面から他チームから狙われるパターンの2通りがあります。優勝したG大阪はアラウージョ・大黒・吉原の移籍が決定的。松波は引退、森岡・渡辺は戦力外通告でレンタルしていた選手の復帰はあっても思ったように補強が進んでいません。仮に補強が成功したにしても、それだけでACLと平行して戦えるほどの戦力かは疑問が残ります。

C大阪もファビーニョ・布部の退団が決定的。久藤・西澤・千葉・鶴見らに興味を示しているチームもあり、磐田から河村を期限付き移籍で獲得し、林(千葉)・高松(大分)らの獲得に動いているものの、ファビーニョに加えて西澤というチームの核となる選手が抜けるとなると、そのチームの建て直しは最初からやり直しということになりかねません。

千葉は例によって移籍の噂がちらほら出ていますが、今回はあまり大きな動きはなさそうな気がします。仮に一部選手の流出があったとしてもカバーできるだけのノウハウがチームにあるだけに、うまくやりくりしてくるのではないでしょうか。むしろ微妙なのが大分で高松が浦和・C大阪に狙われ、完全移籍での獲得を目指している上本・山崎も他チームとの競合。吉田の去就も定まっていないように昨年の戦力を維持できるかどうかは微妙な状況です。

5のチームは8選手を戦力外とした甲府、外国人を結局白紙に戻すことになった名古屋がこれにあたるでしょうか。入れ替え戦では柏に快勝した甲府は現時点でトライアウトで中村(東京)・尾本(横浜)・深澤(元新潟)らを獲得するという話があり、C大阪の鶴見・千葉にオファーを出しているようですが、果たして現時点で来季のビジョンはどれくらい見えているのでしょうか。名古屋の方も来季はまた新たなチーム作りを強いられることになりそうです。

やはりチームはどこかで転換期を迎えねばなりませんし、思い切った決断が必要な時もあると思います。しかしそうでない時は主力選手の流出を防ぐと共に、選手を循環させつつ新たな戦力を補強することで現状の戦力に上積みしていくことはリーグ戦で安定して戦うためには必要不可欠です。資金的にチームを安定させることもそうですが、数年スパンでのチームとしての戦略、そして選手に信頼を与えるような関係を築くこと、そして魅力的なチーム作りが必要になってくるのではないでしょうか。

日時: 2005年12月25日 23:29

2005年12月26日
今日の雑感
今日発表された鈴木健の新潟Sへの期限付き移籍はある意味晴天の霹靂でした。でも考えてみたら彼はいわゆるエリートではなくて、いかに経験を積んでこれから伸びていくかという選手。来季一年を考えてみても出場機会がどれだけあるのかは何ともいえない話ですし、この機会に海外という環境で刺激を受けながら、試合に出場することの大切さや、今ある何気ない環境がいかに大切なものなのかを肌で知ってみることは貴重なことです。小さくまとまって欲しくはありませんが、試合に出るために今の自分には何が必要なのかと言う部分についても考えてみるいい機会なのかもしれませんね。頑張って欲しいものです。

ところで2ちゃんねるのJ2サポが豊富な知識を童貞の牛緑粕に教えるスレは私もあるところで見つけてついついじっくりと読んでしまいました。自分はなかなか関東圏以外の試合に行く機会がないのですが、ネタに見えてそのほとんどがネタでないのがある意味すごいところです。こういうのを読んでみると自分の中で比較の対象が限られているがゆえに何となくこれくらいがフツーだと思っていた東京を取り巻く環境が、いかに恵まれた環境にあるのかということをしみじみと感じずにはいられません。実際にこういう具体的な話すら知らないと、頭では漠然とこんなものだろうと思っていてもなかなか認識できないものです。

日時: 2005年12月26日 23:53

2005年12月27日
今日の雑感
年末押し迫ったところで次々に移籍が決まって発表されていますね。近藤健は地元Kyuリーグに所属しているV・ファーレン長崎へ完全移籍が決定。一時期ベンチ入りを続けていた時期もありましたが怪我が多く(それ以前に土肥の壁が厚過ぎましたね)、結局公式戦の出場はありませんでした。しかし原監督も話していたように身長があって手足が長いということはGKにとって大きなアドバンテージですし、攻撃的なGKというのはチームに勢いをもたらします。まだ若いですし、地元に帰って経験を積んでいいGKになって欲しいものです。こういう地元出身の選手たちの受け皿となるようなチームがあるというのはいいですね。

一方で神戸の松尾の完全移籍での獲得が発表となりました。以前から報道されていたのでこちら自体には大きな驚きはないのですが、ある意味東京らしい左サイドバックに関して地味ながらも堅実な補強となったようです。ここまでの動きを見てくるとチームとして考えていて、あと残っているのは加地とアモローゾの去就くらいになるんでしょうか。ダイジェストに監督人事が載っていてガーロ監督も紹介されていたんですが、ブラジルでは珍しい3バックも採用していたようです。「ブラジルでは珍しい」3バックを採用していたのか、ブラジルでは「珍しい3バック」を採用していたのか文脈によってちょっと意味合いが変わってくると思うんですが、ここまでのチームの補強はあくまで4バックを意識したものにも思えます。果たして来季はどういった戦略で臨む事になるんでしょうか。

日時: 2005年12月27日 23:15 コメント (2)

2005年12月30日
今日の雑感
ここのところ更新の間隔が開いてしまってすいません。ちょっと忙しかったのに加えて、冬休みに入って緊張の糸が切れたのか風邪を引いて寝込んでました。なので昨日の天皇杯準決勝二試合は残念ながら見てません。その前座で行われた高松宮杯のU-15の試合は残念ながら浦和に敗れてしまったようですね。

更新をしていない間にも世の中は常に動いているわけなんですが、最近は主力クラスの移籍が以前に比べて随分と目立つようになりましたね。外国籍選手もワシントン(東京V→浦和)やウェズレイ(名古屋→広島)といった国内での移籍がここ数年増えてきています。足りないピースを自分で見つける、あるいは自前で育てることができれば一番いいのですが、リスクや時間を掛けるよりも国内のチームから調達すれば確実で手っ取り早いということなんでしょう。

東京は例年比較的補強の話は早く終わる事が多いのですが、今回はどうもずるずると年を越しそうです。クルゼイロFWアレキサンドロにオファーを出したと言う話が日刊スポーツに載っていましたが、これから察するにつまるところルーカス残留はほとんどないということなんでしょう。オファーを出した選手に振られるということはそれだけチームの編成が遅れるということですが、来季チームが始動するまでにいい外国人選手が見つかるといいですね。

今回の今野のレッチェ移籍は諸々の事情を考えるとなさそうな気がしますが、加地の方は個人的に今回移籍もやむなしなのかもしれません。年齢もさほど変わらない徳永と加地を併用、あるいはどちからかをレギュラーとして起用というのは2人の実力からしてやはりどこか無理があります。加地が移籍を考えるようになったのが徳永を獲得したからなのかその前からなのかは分かりませんが、少なくとも徳永獲得が決断する一因となってしまったのは間違いないでしょう。純粋なポテンシャルからいえば徳永の方が若干上のような気もしますが、トータルで加地を追い越せるかどうかはこれからの活躍次第でしょう。

日時: 2005年12月30日 23:45

2005年12月31日
今年最後の雑感
今日で今年一年も終わりです。今年の東京は怪我人が続出して苦しい時もありましたが、最終的にはそれなりのところに落ち着きました。終盤は堅守が戻ってきたことでそれなりのらしさを発揮できたと思いますが、やはり点が取れるかどうかという部分はここ数年の課題ですし、どんなに攻めても点が取れなければ「攻撃サッカー」という看板に説得力を持たせるのは難しいでしょう。また、1シーズン制において上を目指すとなると連敗が続くような時期があるとやはり厳しいものがあることも痛感しました。

Jリーグもここ数年でさすがに個々のチームの格差が出てくるようになりましたが、どんなチームであれクラブの運営をしていく戦略上「勝てるチーム」に様々なメリットがあることは見過ごせません。もちろんチームの成績に関係なく応援するサポーターは貴重な存在だと思いますが、それだけでは安定した経営というものは成り立たないわけです。インパクトを考えるとやはり「強い」というのは大きなアドバンテージになりやすいですし、メディアにも取り上げられやすくなってきます。つまり「強い」というのは分かりやすいんですね。

FC東京というチームは基本的に東京のローカルチームですし今後もそれでいいと思いますが、東京という都市の潜在力を考えた場合に少なくとも味スタを満員にするくらいの集客能力はあるはずです。以前原監督が言っていたように都内の多くの娯楽がある環境の中でサッカー、そしてFC東京を選んでもらうことは簡単なことではありませんが、地道な営業の積み重ねと同時にコンテンツとして面白いサッカーをしていくこと、応援したくなるようなチーム作りというのは大切になってきますね。

今年東京が掲げた「リーグ優勝」という目標はやや説得力に乏しかったと思いますし、結果から見れば遠く及ばない成績に終わってしまいました。来年も現時点の状況を見る限りでは何かが劇的に変わらない限りすぐに優勝は見えてこないと思いますが、未だ発展途上の東京が成長していく姿を今後も見守って行きたいと思います。今年一年blogを訪れて下さった皆様ありがとうございました。今年は少しずつ取り上げる内容を今まで以上に東京中心にシフトしてきましたが、これからもできる範囲で頑張っていきたいと思います。来年もよろしくお願いいたします。

日時: 2005年12月31日 21:41
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2005.12.30 00:00 | 過去アーカイブ | トラックバック(0) | コメント(0) |












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