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JリーグのFC東京を応援しているBlogです

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2004年8月の過去アーカイブスです。
2004年08月01日
日本代表1(4PK3)1ヨルダン代表(アジア杯 TV観戦)
日本代表はGKに川口、DFは田中、宮本、中澤、MFはボランチに遠藤、福西、右に加地、左に三都主、トップ下に中村、FWは鈴木隆行、玉田。控えには楢崎、土肥、三浦、松田、茶野、中田浩二、小笠原、藤田、西、山田、本山。


序盤からボールをキープするヨルダンがボールを繋ぐ展開。受身に回る日本は中盤でチェックに来るヨルダンに対してクリアボールをキープできず、ヨルダンにボールを回されるうちにずるずるとラインが下がってサイドから崩されるようになってしまいました。このあたりはヨルダンは素早い寄せと球際の強さでボールキープしていたことも大きかったと思いますが、日本がどこでボールを奪取するのか、そのポイントが曖昧だったことも要因としてあったのではないでしょうか。そうこうするうちに前半11分、左サイドから仕掛けるサイードが田中、加地の2人がかりの守備を突破しピンポイントでクロス、これをシェルバイエがヘッドで決めてヨルダンが先制。

日本も前半14分、鈴木が倒されて得た中村のFKのこぼれ球を鈴木が押し込んで同点に追いつきましたが、依然としてヨルダンがペースを握る試合展開。加地と田中のコンビプレーで右サイドを崩す場面もありましたが、日本のいれる単調なボールはことごとくヨルダンの守備陣に跳ね返されてカウンターを食らい、懸命に跳ね返すクリアボールをことごとくヨルダンに拾われてミドルシュートを立て続けに食らってしまいました。日本はCKからの流れで何度かチャンスを作ったものの、徐々に中盤でボールを奪うヨルダンのペースになり、ミドルシュートを川口がたびたびファインセーブを見せてしのぎました。

後半に入ってもヨルダンがカウンターからサイドに展開してそこからのクロスやミドルシュートでゴールを狙う展開が続き、日本も三都主がたびたびシュートを放ったもののゴールを奪うまでには至りませんでした。後半11分に遠藤に代えて中田浩二、後半27分には玉田に代えて本山を投入しましたが大きく流れは変わらず、終盤にお互いチャンスを作り日本も右サイドに流れた中村のクロスに鈴木隆行がヘッドで狙うものの枠をそれてしまい試合は延長戦へ。そこでも得点は奪えずPK戦にもつれ、中村と三都主が次々とPKを外したものの川口のセーブもあってヨルダンが4~7本目のキックをことごとく外し、PK戦でからくも日本がベスト4に勝ち残りました。

結果的に見ればジーコの悪運の強さと、逆境に強い川口の活躍が目に付いた試合でした。ヨルダンは積極的に仕掛けていくサイードなどの好選手を擁する組織的な好チームではありましたが、一方で日本の戦術が守備的であったことは明らかで、ボール奪取をどこで行うかが曖昧なために連動性のないプレスに行ってはかわされてサイドのスペースを突かれてしまい、最終ラインはずるずると下がって相手の仕掛けに対して後手後手に回ってしまいました。それでもある程度は守るだけの守備力はありますが、そうなると今度は逆に中盤や前線との間延びから攻撃がどうしてもカウンター頼みになってしまいます。

しかしカウンターを仕掛けるにしても今のメンバーでは前線の3人だけで得点を奪うというのは難しく、どうしてもセットプレー絡みくらいしか得点の匂いが漂うプレーは出てきません。今の代表で流れの中から点を奪うには早い攻撃で巧くスペースを突くか、ボランチや両サイドくらいまで攻撃参加するくらいでないと攻撃の形は作りづらいのが実情ですが、最終ライン付近でボールを奪って攻撃に繋げていくには時間が掛かるだけでなくサイドやボランチの負担が大き過ぎます。

ボール奪取のポイントを今より高く設定することはチームとして機能させるために必要なことだと思うのですが、それが全く修正される気配のない現状に今の状態の危うさが顕著に現れているのかもしれません。現状を修正できない以上、攻撃面に多くのものを期待するのは難しいのではないかと。この試合は何とか乗り切りましたが、スタメンを変えない今の代表にとってこの試合で勝利と引き換えに延長戦を戦って体力を消耗したことはあまりにも大き過ぎる代償だったのではないでしょうか。

日時: 2004年08月01日 02:46 | トラックバック (2)

年間チケット
A席の後期分本日到着。いや、考えてみたら去年の今頃は初めて後期のチケットを購入して(当時はG席だった)レアル戦のチケットどうなるのかとか、いろいろドキドキしていたことを思えば何か懐かしいです。実は同封されてるファンクラブ通信読むの楽しみだったりもします。

村林さんの書かれていたバックスタンドの席取り問題は管理人も以前から実感として感じていました。気持ちは分からんわけでもないのですが、切実に座る席を探してるヒトから見たら深刻な問題なんですね(←他人事じゃないです)。せめて譲れる席は譲ってあげて欲しいと思いますよ、やっぱり。

選手が答えるQ&Aも結構楽しみで。今回は
1)あぁぁ幸せだなぁと感じる瞬間は?
2)最近のマイブームは?
3)周囲にどんな人だと言われますか?
という質問でした。金沢の1)が起きたらまだまだ朝まで時間があるとき、というのは妙に金沢らしくて笑ってしまいましたし、2)が北斗の拳というのは茂庭と共通していて?と思ってみたり。塩田が土肥にアイスココアを買ってきたり、遠藤にドトールでおごったりしてるとかいろいろ選手の生活が垣間見えてほのぼのした気分になりました。

それにしても・・・去年も思ったのですが、ナビスコ杯の引換券なくしてしまいそうで恐いな、と思うのは管理人だけなんでしょうか。去年は平日だったのでどうせ行けないし(とか言いつつ味スタの浦和戦には行ったわけなんですが)、特に関係ないと思ってたので気にも止めてなかったんですが、今年は休日の開催なので確実に観に行きたいところです。なので今回は特になくさないように大事にしまっておくことにしました(苦笑)

明朝はD・ラコルーニャと試合ですね。
TV放送がないのが残念です。

日時: 2004年08月01日 23:58 コメント (1)

2004年08月02日
東京、D・ラコルーニャに逆転勝利
D・ラコルーニャ1-2(オフィシャル)

得点
D・ラコルーニャ:62分:ビクトル
東京:63分:ルーカス 86分:梶山 陽平

スペインに見に行けなかったのは残念ですが、この勝利には素直に喜びたいです。
そのうちオフィシャルにも詳細が載ると思いますが下記のBlogでも内容が紹介されています。

・Diportivo.Blog

どこかで放送やるといいんですけどねぇ・・・どうなんでしょう。

日時: 2004年08月02日 12:42 コメント (2)

2004年08月03日
東京V-レアル・マドリード戦から感じた雑感
昨日はTVで何の気なしに観てましたが・・・レアルの1トップにヴェルディが3バックで対応したことで逆に2列目をやや自由にさせてしまったかな?という気もしましたが、レアルの技術の高さ、選手の動きの質の高さにはさすがにすごいな、と思わざるを得ませんでした。昨年国立で観ていた時にはレアルの個人技の高さが目に付きましたが、この試合ではむしろそういう個々の生み出すイマジネーションが重なり合ってできる流れるような必然性の高い攻撃が印象に残りました。

確かにジダンの一点目はちょっと真似しろと言っても簡単にできるレベルじゃないですが、全体的にボールを奪った後の前線の選手の動き出しが早いんですね、どう見ても。基点となる選手にボールが収まった時にはすでに動き出してました。しかもその後の動きを見ればどこに出すために誰がどう動くのかという共通のイメージを出し手と受け手、そして巧みにスペースを作り出す選手たちが共通のイメージを持っているのは明らか。東京Vも山田卓や三浦敦宏らを欠く布陣ではありましたが、個人の技術そのものよりもこういう部分の差の方が容易には埋めがたい差のように感じました。

なぜそのプレーを選択するのか、という命題をどう考えるかでチームのレベルは大きく変わってきます。それはサッカーをプレーする上で根本的な問題ではありますが、現代のサッカーにおいてはボールを持ってどうしようかなどとのんびり考えている時間はありません。そういう中で何も考えずにプレーするとどうしても出し手と受け手の共通認識という点において偶発性の高いプレーになりがちです。そのプレーの精度を上げていくために戦術というものがあり、約束事というものが作られるわけです。次の選択肢を予め作り出しておくことで次のプレーに繋げていく精度を高めていくことはある程度のレベルまでチームを引き上げるには有効な手段です。

しかしそれだけでは得点力を上げることに繋がりません。今得点を奪うために必要とされているのはなぜその攻め方をするのかという必然性だと思うんですね。別の言い方をするならゴールするために逆算してそこまでにどういうプレーが必要なのか、そしてそれをどうやって繋げていくかがどれだけイメージできるかではないかと思うわけです。日本ではまずサイドに展開して、という話になりがちですが、ゴールを奪うために必要なプレーというよりもいつの間にかサイドを突破することが目的になってしまっていることも少なくありません。そのためせっかくサイドを突破してもその後のプレーがイメージとして繋がることが少なく、単調にクロスを入れては跳ね返されるという場面をよく見かけます。

逆にレアルは中央からどんどん攻めて来る。なぜか?それは言うまでもなく中央を突破するのがゴールを奪うための最短距離だからです。中央も選手の動き方次第ではスペースを作り出せます。要はいかにイメージを連動させてそのスペースを突いていけるかなんですね。レアルは技術の高さという前提はありますが、各選手がゴールを奪うためにどんなプレーが必要かということを良く知っていますし、そのために必要な動きを惜しみません。ボールを持った選手、受け手として絡む選手だけでなく、その動きに反応する選手が必ずいます。この辺のイメージを共通のイメージとしていかに持てるようになるかがポイントだと思うわけです。

日本の選手は高さに秀でているわけでもなく、スピードに突出したものを持っているわけでもありません。個々で局面を打開するだけのものがない以上、どうやったら相手を出し抜いて決定的な場面を作り出すのかというのは重要になってきます。ただ日本人の敏捷性に優れている特性を考えるに、巧くスペースを作り出して一歩先に抜け出せば決定的な場面を作り出すことは決して不可能ではないはずです。サイドから崩す、中央から崩すという形にこだわり過ぎるのではなく、いかに決定的な場面を作り出すかという部分に主眼を置いて柔軟に攻撃を組み立てられるようになってくれば、日本のレベルもまたワンランク違ったものになると思うんですが・・・昨日の試合や昨今の代表の試合を観る限りではもう少し時間がかかりそうですね(苦笑)

日時: 2004年08月03日 00:51

2004年08月04日
日本4-3バーレーン(アジア杯準決勝 TV観戦)
日本代表はGKに川口、DFに田中、宮本、中澤、MFはボランチに遠藤、福西、左に三都主、右に加地、トップ下に中村、FWは鈴木隆行、玉田の2トップ。控えには楢崎、土肥、三浦、松田、茶野、中田浩二、小笠原、藤田、西、山田卓、本山。

この試合右サイドから仕掛けるバーレーンに対し、前半6分にサイドからのスローインからの流れに対してのチェックが後手後手に回りいきなり先制点を許してしまいました。対する日本は田中の攻め上がりを起点に玉田、中村のFKから中澤がヘッドでゴールを狙い流れを引き寄せると、鈴木隆行でなく玉田が前線の基点となり、左サイドに流れる中村や三都主が絡んで攻撃の基点となりました。バーレーンもカウンターからサイドに展開してゴールを脅かす一方で、日本は左サイドの三都主からのクロスからたびたび鈴木隆行が決定的なチャンスを迎えましたが点を奪うことができない時間帯が続きました。前半40分には不可解な判定で遠藤が一発退場。中田浩二を入れて両サイドを下げ、4バックに2ボランチ、トップ下に中村、2トップという布陣に。

後半に入って福西に代えて小笠原を投入した日本は後半3分に中村のCKから中田浩二が打点の高いヘッドを見せて同点に。その後も玉田のドリブルから鈴木がフリーで抜け出すもののゴールは奪えず、バーレーンがカウンターから右サイドへの展開を見せてたびたびゴールを脅かす。しかし後半9分、中田浩二の左サイドへの展開から玉田が切れ込みニアを抜いて逆転に成功しました。ボールを入れる鈴木が基点になれない日本に対し、バーレーンボールを繋いでチャンスをうかがうようになり、中村がたびたび自陣でドリブルを仕掛けてはボールを奪われてカウンターを食らうと、後半26分には自陣で小笠原の横パスをカットされてスルーパスから同点にされてしまいました。

玉田を基点に攻めの形を作りながらシュートまで持っていけない日本に対し、バーレーンはカウンターからサイドに展開して攻めの形を作り、後半40分にはカウンターからDFが中央に寄ったところを左サイドに展開し角度のないシュートを決められて逆転されてしまいました。日本は加地に代えて西を投入するものの逆にカウンターに脅かされましたが、後半終了間際に玉田が前線でボールを奪って基点となり、鈴木のキープから三都主のクロスに中澤がダイビングヘッドで同点に追いつくと、延長3分にロングフィードから玉田が粘ってゴールを奪うと、延長前半半ば以降からはバーレーンの猛攻を受けるものの川口や宮本、中澤を中心とした守備が跳ね返し、ついにとうとう決勝まで勝ち残ってしまいました。


いかにも身体が重そうな選手が逆境の中で二試合連続の延長ながらもまたもや勝利し、決勝まで残ったことに関しては賞賛を禁じえません。やはり15日間で5試合という強行日程の中で5試合連続同じスタメンということになれば普通に考えれば明らかに動きの落ちてくる選手がいるのは当然です。それで動きが悪いならばそういう選手を起用し続ける方に問題があります。主力と控えの間に絶対的な力の差があるならともかく、今の日本代表の主力と控えにチーム力に大きな影響を与えるような力の差があるとは思えません。動きの重い選手とフレッシュな選手であればなおさらです。

こういう苦しい中で勝ち抜いていくことは貴重な経験かもしれませんが、一方で酷使された選手がコンディションを取り戻すにはしばらく時間が必要かもしれません。おそらく監督は7日の中国戦でも出来うる限りのベストメンバーで臨むのは間違いありません。アウェーの中で楽な戦いになるとは思えませんが、ここまで来たらしがみついてでも勝利を収めて優勝して欲しいと思いますね。大局的に見ればそれが必ずしもいいことだとは思いませんが、少なくともここまで戦い抜いてきた選手達にはそれだけの資格があるはずです。優勝という結果を残すことこそがここまでの彼らの頑張りが報われる唯一の方法なのではないでしょうか。

日時: 2004年08月04日 01:54

2004年08月05日
アジア杯のここまでの日本代表を振り返って
このところ仕事が忙しくて代表の試合もほとんどが録画で観ているような状況が続いているのですが、それに加えて連日の延長戦は選手達だけでなく管理人の生活も徐々に蝕んでいる状況です(苦笑)いや、正直他のことやりながら観ているような状況でじっくり観る時間もないですし、あんまり笑えなかったりもするんですが。

決勝戦の相手はホスト国の中国に決まったようですね。準決勝で退場となってしまった遠藤は決勝戦には出場できません。またヨルダン戦、バーレーン戦と立て続けにイエローを食らった三都主ですが、調べてみたところこの大会でのルールでは決勝トーナメントにおけるイエローカードは次試合に累積しないようなので問題なく出場できるようです。てっきり試合に出場できないのかと思っていたのですが、意外と言うか何と言うか・・・欧州選手権とか南米選手権でもそうなんでしょうか?

ここまで守備的な戦いにならざるをえず、積極的に主導権を握るような戦い方をしてこなかった日本は結果的に決勝トーナメントでに試合連続で延長戦を戦うことになってしまいました。確かにこの大会の試合を観ている限りでは以前に比べてアジア諸国、特に中東勢が外国人監督を招いてチームを強化したことで大幅に力を伸ばしていることはうかがえました。それに比較するとどうしても日本の強化は思ったほど進んでいないと言わざるをえません。確かにコンディションが悪い中でも勝利もぎ取ってきたように精神面での成長はあったのかもしれませんが、そういう戦いを乗り越える以前に代表としてもう少しできることがあったのではないかと感じたのは管理人だけではなかったと思います。

戦術面についてもこの暑さの中で思うように動けなかった部分を差し引いても、チームとして戦い方が後手になってしまった面があったことは否めません。守備で受身に回ってしまうと、どんなに良く守っていたとしてもその攻撃を受け続けているうちにどうしても綻びが出てきてしまいます。今大会では中盤にうまく基点を作られてサイドに展開されて崩されるケースが少なくありませんが、それを考えると最終ライン付近ではなくもう少し前の中盤のあたりでボール奪取のポイントを構築することを意図し、それがある程度成功していれば相手の攻めのリズムを作らせて後手に回ることもなかったでしょうし、もっと攻守の切り替えもスムーズにいったのではないでしょうか。

守備でいかにボールを奪って攻撃に繋げていくのかという攻守の切り替えの部分は今のサッカーを考えるに非常に重要な要素だと思うのですが、今の日本代表は必ずしも前に出てボールを奪うということを意図していません。これは結果的に相手の攻めに対してどうしても受身になってしまいます。特に3バックのサイドはそのあたりの意識によってはスタートのポジションを下げざるをえず、結果的に攻撃参加するためには長い距離を上下動することが求められますし、どうしてもスムーズなサイド攻撃に繋げていことが簡単ではなくなってきます。確かに今の両サイドの仕掛けに工夫の余地があるのは確かですが、一方で左右各一枚しかいないサイドの選手を有効に活かすためには中盤で積極的に主導権を握っていくことも必要なのではないでしょうか。

3バックを採用するにしろ4バックを採用するにしろ、どうすればそこからいい流れを作っていくのかという点についてはチームとしてもう少し明確なイメージがあってもいいと感じます。もちろん個々の認識次第で向上できる部分もあるとは思いますが、まずはチームコンセプトとしてどういう戦いを意図し、そのためには何が必要なのかという部分ははっきりさせるべきでしょう。それは選手の目的意識を喚起することはあっても、選手の判断力を制限することには繋がりません。忘れてはならないのは、この大会において相手は必ずしも引いて守るという戦い方をしていないということです。結果的にその予測が外れたからこそ面食らってしまい、受身の戦いが続いている一因になっているのかもしれませんが、冷静になってどうすればいいのかを考えてみれば対処の仕方はあるはずです。

日時: 2004年08月05日 00:09

MXTVでラコルーニャ戦を放送予定
いつも拝見させていただいているおがんさんのところで初めて知ったのですが、どうやらMXTVでラコルーニャ戦を放送することになったみたいですね。観に行けなかっただけに嬉しい限りです。MXTVが見れる地域に引っ越してきてつくづく良かったと思う今日のこの頃です(しみじみ)。

ちなみにラコルーニャ戦の放送は8/13(金)19:00~21:00の予定(仮とあるので念のため正式発表で確認しておきたいところです)。MXTVでは8/7(土)21:00~21:15に15分程度スペイン遠征の模様も放送するらしいです。え~、実はさりげなくアジアカップの決勝の放送時間と被っていたりもしますが・・・どうしたもんでしょうか(苦笑)

あとトッティが来ないらしいローマ戦ではスペイン遠征中に負傷した遠藤が精密検査を受けて土肥がアジアカップで不在なため、当面はGKが塩田一人という非常事態になってしまっています。ラコルーニャ戦では浜野GKキーパーコーチが選手登録されていたらしいともっぱらの噂ですが、ローマ戦では果たして・・・?

日時: 2004年08月05日 23:47 コメント (1)

2004年08月07日
アジアカップ決勝を前に
何だかんだ言われながらも日本代表は決勝まで勝ち上がってきてしまったわけなんですが、それが選手の頑張りであったりジーコの異様な悪運の強さがあったにしても、ここまで結果を出しているからにはもうしばらくはジーコ監督率いる日本代表を応援するしかないと腹をくくる時期に来ているような気がします。内容がどうこうとか、戦術的にどうこうとか細かいところを言えばきりがないのですが、客観的に観て勝っている監督を更迭しようというのはやはり無理があります。

一方で過酷な選手起用には管理人も眉をひそめたクチですが、結果的に選手はそれを乗り越えようとしています。戦い方はともかくタフさが求められる試合で勝ち残ってきた選手は評価してしかるべきですし、そういう状況でも勝ちたいという気持ちを持ち続けられるタフさを選手が身に付けてきています。冷静になって考えてみればこういう連戦の続く大会で勝ち残るためにはそういう強さは大切なことだとも思うんですね。環境や戦術、負傷などいろいろな要素があるにしても基本的にスタメン(特に中心選手)に大会を乗り切るだけの強さがないようでは、やはり決勝まで戦い抜くチームとして考えると厳しいのではないでしょうか。

日本は今まで世界大会において戦術的に洗練されたチームでインパクトを残したこともあった一方で、予選を勝ち抜いてもどこかナイーブさを見せて敗れてしまうことも少なくありませんでした。未知の領域に達した時にそれでも勝ちたいという気持ちを持ち続けられるかは、壁を破るために、そして今後日本が今まで以上の成績を残していくためには必要不可欠です。そしてそれは監督がどうこう、チームがどうこうというよりは個々の選手が克服していかねばならない課題でもあります。そこを乗り越えないことにはチームとしてどんなに戦術的に洗練されていようがどこか本質的な強さに繋がっていきませんし、いい試合をするチームで終わってしまいます。

客観的に見てジーコのチームマネジメントや戦術的な拙さは否めないと思いますし、そして過去の監督が戦術的に洗練させることで巧みに覆い隠そうとしていたものをこのチームは結果的にそのままにして戦っているがために、思わぬ苦戦を強いられている部分もあるとは思います。覆い隠して突きつけられたくないものを見せられれば誰でもいい気分はしません。ジーコ監督が今まで激しくバッシングにあったのはそれが本質的なものに関わっていたこともあったのではないでしょうか。

ただジーコのマネジメントや戦術的な部分は今後向上の余地はあるでしょうし、今のしぶとく勝ち続ける日本代表を見ているとこれまでの過程を否定すれば問題が解決するような簡単な問題でもないような気がします。確かにどう考えても急激にチーム力が伸びるような即効性のある方法を取っていないだけに、今後もW杯予選で不安な戦いぶりを見せる可能性がないとは言えませんが、これはもう残念ながら選手の頑張りに期待するしかありません(苦笑)

ここまで来てどう見ても解任されそうもないジーコにいらいらする不毛さに比べれば、選手の頑張りに期待して試合を観ていた方がよっぽど健全な気がしてしまうのは管理人がその辺り割り切って代表の試合を観ているからなんでしょうか。それはともかく明日の中国戦は今までの選手の頑張りを結果として残すためにも是非勝って欲しいですね。決して楽な戦いではないと思いますが選手の頑張りに期待したいものです。

日時: 2004年08月07日 02:07

2004年08月08日
中国代表1-3日本代表(アジア杯決勝 TV観戦)
GKに川口、DFに田中、宮本、中澤、MFはボランチに中田浩二、福西、右に加地、左に三都主、トップ下に中村、FWは鈴木隆行、玉田の2トップ。控えには楢崎、土肥、三浦、松田、茶野、小笠原、藤田、西、山田、本山。

前半、左サイドに流れた中村を基点に仕掛ける日本に対し、ロングボールからのセカンドボールを拾い、サイドに展開してクロスを入れてくる中国が徐々にボールをキープする展開に。日本も福西、中田浩二の両ボランチを基点に左サイドから三都主や中村が仕掛け、中村のFKからファーの鈴木が折り返し、それを福西がヘッドで押し込んで前半21分に日本が先制。中国も攻守の早い切り替えからカウンターを狙うものの日本が徐々に中国陣内で早いチェックをしていく展開に。しかし前半31分、左サイドから仕掛けた中国のヤン・ソンに突破を許し、リ・ミンのミドルシュートで同点に追いつかれてしまう。その後は三都主のクロスから鈴木が飛び込む惜しい場面はあったものの、流れをつかんだのはサイドで数的優位を作り出してクロスをいれる中国で日本の守備陣がそれを跳ね返してしのぐ。

後半、右サイドから加地が仕掛けたり、中村や福西が流れて基点を作る日本に対し、カウンターからサイドに展開して攻めの形を作る中国は後半11分に強行出場していたハイ・ハオドンを下げる。日本は中田の展開からサイドに流れた鈴木があげたクロスに玉田がヘッドでゴールを狙うと、中村のCKを中田浩二が押し込んで後半20分に日本が再びリード。その後も中村のFKから福西、宮本の攻め上がりからのサイドチェンジで鈴木がゴールを狙う日本に対し、中国は徐々にラインを押し上げつつ人数を掛けた激しい守備からボールを奪うと、ロングボールのこぼれ球を拾ってサイドに展開してチャンスを作り、川口を中心とした守備が何とかしのぐ時間帯が続く。しかし後半ロスタイムには中村のスルーパスに玉田が抜け出してGKと一対一になると冷静にGKをかわしてゴール。日本が3-1で中国を下し、二大会連続三度目の優勝を果たした。


この試合では中村が左サイドだけでなく右サイドに流れる場面も多く、福西や田中の攻めあがりもたびたび見られたことで加地が積極的に仕掛ける場面が見られました。そして左サイドでも中国の浅めの最終ラインに対して三都主が早めにクロスを入れることで鈴木が惜しい場面を作り出しました。またそれらを引き出す上で両ボランチの展開は非常に効果的だったように思いますね。この試合ではどちらかというと福西が前に出て中田浩二がカバーする関係でしたが、中田浩二も中村がサイドに流れてできるスペースに巧く入り込んでボールをさばくことで攻撃の基点の役割を果たしました。前線で貴重な繋ぎ役となった福西とともにボランチがいかに前方に進出して絡んでいけるかどうかというのは日本が攻撃に厚みを作る上で重要なポイントのような気がします。

一方で守備面では素早い攻守の切り替えからカウンターを仕掛ける中国に対し、最終ラインは素早く引いてゴール前を固め、ボランチはボールを持った相手に当たりに行く動きを見せたのですが、その最終ラインとボランチの間にはポッカリとスペースができてしまい、ドリブルやパス回しなどでボランチが振り切られたりするとミドルシュートを打てるだけの余裕を与えてしまったり、そこからサイドへの展開で致命的な場面を作られてしまいました。しかしボランチが引いてしまうと今度は中盤が間延びしてセカンドボールを拾えなくなり、波状攻撃を食らうことになります。大会を通じて悪い流れが続いていた時間帯はほとんどがこの悪循環に苦しんでいた時でした。今の代表はチームとしての決め事で一度引いた状態から守りを始めていると何かで読んだことがありますが、状況に応じては最終ラインの積極的な押し上げは必要でしょう。

しかし今大会を通じてGK川口、そして最終ラインが見せた守備時の集中力は非常に高いものでした。中盤との守備の連携と言う意味で言えばまだ改善の余地がありますが、それでも後手後手に回りがちな守備が続く時間帯に相手の攻撃を跳ね返し続けたことが、日本代表が優勝を勝ち取った最大の要因だったのではないでしょうか。また、中澤や福西そして中田浩二といったセットプレーに強力な武器を備えていたことも大きかったでしょうし、玉田が負傷に苦しめられながらも苦しい時間帯にたびたびゴールを挙げたことや、鈴木の前線における驚異的な運動量、そして間延びしがちな中盤で奔走した両ボランチなど、チーム全体に勝利を得るために献身的な動きを厭わない共通認識があったことは戦術面の不足を補って余りあるものがあったと思います。

まだ現時点でのチームとしての完成度という点では必ずしも高いとは言えなかった代表ではありますが、少なくとも控えも含めたチームとしての一体感は優勝に値するものだったのではないでしょうか。試合を見ているとアジアの各チームのレベルアップを感じることも少なくなかっただけに、これで大丈夫ということはありませんし、さらなるレベルアップが必要だと危機感を持たざるを得ない大会であったことは確かですが、それでも苦しみながらも優勝を勝ち取った代表の選手達にはおめでとうと祝ってあげたいですね。よくぞ最後まで勝ち残ってくれたと思います。

日時: 2004年08月08日 02:54

今後の観戦予定
ところで八月の中旬から下旬にかけてはいろんな試合が立て込んでいます。自分の備忘録用に今後観戦する予定の試合を書き出してみました。

8/8(日)
 18:30 東京-ローマ(味スタ)
8/12(木)
 26:05 日本代表-パラグアイ代表(五輪予選 TV観戦)
 ※録画して翌日観戦の予定。
8/13(金)
 19:00 D・ラコルーニャ-東京(MXTV 録画)
8/14(土)
 19:00 C大阪-東京(Jリーグ第一節)
 ※現時点で当日放送確認できず。早くて16日か?
8/15(日)
 26:20 日本代表-イタリア代表(五輪予選 TV観戦)
 ※録画して翌日観戦の予定。
8/16(月)
 22:00 C大阪-東京(JSPORTS1 録画)
 ※この日までに観れなければここで。
8/18(水)
 19:00 日本代表-アルゼンチン代表(TV観戦)
 26:30 日本代表-ガーナ代表(五輪予選 TV観戦)
 ※録画して翌日観戦の予定。
8/21(土)
 18:30 東京-清水(Jリーグ第二節 味スタ)
8/29(日)
 19:00 東京V-東京(Jリーグ第三節 味スタ)

さりげなく忘れていた(笑)8/14(土)のJリーグ2NDステージ開幕戦であるC大阪戦はちょっと調べてみたところ地上波は当然ながらMXTV、BS、JSPORTS、パーフェクトチョイス、Newsbird他全て当日放送は全滅の模様です。録画であるのがJSPORTSで8/16(月)の22:00からと8/19(木)の14:00からの二回。TV観戦で観ようと思ったらどちらかしかないみたいですね。できるだけ観れるような環境を作っても、やはり観れない時もあるってことですね・・・。

他との兼ね合いや管理人の事情次第ですが、とりあえず第一節は東京が近く対戦する予定の東京V-新潟戦、清水-横浜戦も後の観戦のポイント用にどこかで時間を作って観戦できたらと思っています。その後のスケジュールを思えばC大阪-東京戦の当日放送ないならせめて東京V-新潟は当日放送してくれれば後が楽になるのですが、一番最初の放送が25:05からのBSiでの放送・・・なかなかうまくいかないものです(ため息)

あとはこれに五輪がどう勝ち残ってくるかですね。これがどこまで勝ち残ってくるかで8月下旬の観戦スケジュールは多少変わってきます。仮に五輪代表が予選を突破するとなると

8/21(土)準々決勝
 B組1位の場合→27:00 A組2位と対戦
 B組2位の場合→24:00 A組1位と対戦
8/24(火)準決勝
 B組1位で準々決勝に勝った場合→27:00

 B組2位で準々決勝に勝った場合→24:00

8/27(金)3位決定戦
 26:30

8/28(土)決勝
 18:00

※表示は全て日本時間

こんな感じです。もし勝ち残った場合は決勝以外は基本的に録画観戦になると思います(この時間に生で見ていたら体調崩すと思うので)。勝ち残っていったら勝ち残っていったで観る方も大変ではありますが、とりあえず出来る限り上を目指して頑張って欲しいですね。

日時: 2004年08月08日 13:37

2004年08月09日
東京0-0ASローマ(味スタ)
東京はGKに土肥、DFに前田、ジャーン、藤山、金沢、MFはボランチに三浦、梶山、右に戸田、左に馬場、トップ下にケリー、1トップにルーカス。控えには塩田、増嶋、松本、チャン、浅利、小林、近藤、阿部、李忠成。加地はアジア杯から帰国したばかりで欠場(土肥は強行出場)、石川・茂庭・今野・徳永は五輪代表で欠場、遠藤・宮沢・規郎らは負傷で欠場。

対するローマはGKにゾッティ、DFにクフレ、スクルト、メクセス、パヌッチ、MFはダクール、デマルティーノの両センターハーフに右にダゴスティーノ、左にカンデラ、FWにコルビア、デルベッキオの2トップ。フラットな4-4-2の布陣。控えにはGKクルチ、ピポロ、DFランザロ、ブリオッティ、デラス、グリッロ、MFにビルガ、ロシ、シモネッタ、モンテッラ、チェルチ。トッティ、カッサーノは欠場、モンテッラはアメリカ遠征中に負傷のため出場しないとのこと。

前半、ルーカスが最終ラインでのパス回しをするローマにプレスを掛けてスクルトからボールを奪って独走し掛けるとメクセスが懸命に戻ってクリア。ダクールにマークされるケリーにボールを集めてそこを基点に細かいパス交換から積極的に仕掛けていく対し、ローマも前線に長いボールを入れてジャーンを中心とする東京の守備陣が跳ね返すと、今度は右サイドのダゴスティーノ、左サイドのカンデラがドリブルで中に切れ込んでいくものの囲まれて潰されてしまう。長いボールでデルベッキオを走らせてはオフサイドにかかるローマに対し、東京はスルーパスから抜け出したケリーにGKが弾いたボールに飛び込み、繋いで前田の右からのアーリークロスに馬場が合わせるもメクセスがクリア(プレーはオフサイド)、ルーカスがミドルレンジからシュートを放つものの右にそれてしまう。

ロングボール中心の単調な攻めに終始するローマに対し、細かいパス交換からケリー、そして左サイドから馬場が仕掛ける東京は、左サイドからケリーが細かいパス交換から中に切れ込み、右サイドの戸田のクロスはメクセスが後ろ向きながらもクリア、こぼれ球を金沢が狙うもののDFに当たってしまう。なかなか攻めの形を作れなかったローマも右サイドダゴスティーノのドリブルからFKを得ると混戦の中でデルベッキオがシュートもジャーンがブロック。ダクールのスルーパスからカンデラが切れ込んでシュートも土肥の正面を突く。三浦の展開から左サイドから馬場がクロス、右サイドから入ってきた戸田がダイレクトでシュートもバーに当たってしまう。馬場のFKを戸田・ケリーとヘッドで繋いでこぼれ球にジャーンとルーカスが走りこむもメクセスが一歩早くクリア、この一連のプレー中に戸田が負傷して前半41分に近藤を投入。その後右サイドバックのクフレ、コルビア、ダゴスティーノらが次々とドリブル突破を仕掛けるものの、前田や藤山、金沢ら最終ラインが身体を張った守備で最後まで突破させない。


後半お互い決定的な形を作れない中、後半5分にローマはランザロを投入して右サイドバックのクフレを一列上げ、右サイドにいたダゴスティーノをトップ下に置く4-5-1-1の布陣に変更。梶山のサイドチェンジから前田が入れたアーリークロスをルーカスがダイレクトボレーで合わせるもののわずかに右にそれてしまう。後半14分、ケリーに代えて阿部を投入し馬場をトップ下に据えると、ローマも後半17分にカンデラに代えてチェルチを投入。そのチェルチやダクールの入れるボールからデルベッキオが積極的に仕掛け、左サイドから崩したローマはデルベッキオが藤山をかわして前に出るものの土肥が飛び出してキャッチ。対する東京も右サイドに流れたルーカスが2人に対しながらも上げたクロスに近藤が飛び込んで足で合わせるもGKが何とかかき出し、遅れて飛び込んだ阿部も枠を捉えられない。

後半29分に馬場に代えて小林、三浦に代えて増嶋を投入し、近藤をトップ下気味に置いて小林を右に配し、増嶋がボランチの位置へ。東京は左サイドから阿部がランザロを相手にどんどん仕掛けていき、倒されて得た小林のFKはジャーンのタイミングがわずかに合わず。ショートコーナーから金沢が入れたボールにルーカスがヘッドもバーに当たってしまう。その後は東京の攻勢が続き、左サイドで仕掛ける阿部がFKから流したボールをシュート、ショートコーナーから金沢がシュートを狙うもののゴールは奪えず。ルーカスのパスから仕掛けた近藤が倒されてFKを得ると、ジャーンのフェイントの後に近藤が直接狙うものの左ポストに当たってしまってゴールならず。ローマの4本に対し実に17本のシュートを放った東京だが結局ローマを相手にゴールを奪うことができなかった。


ローマは前線に駒を欠き、サイドからの個人技での突破や後列からのロングボールに終始するばかりで、ダクールがそのゲームメイクの片鱗は見せたものの、残念ながら攻撃面において迫力不足は否めませんでした。しかし一方では新加入のDFメクセスが東京の決定的な場面をたびたびシャットアウトし、最終ラインにおけるその存在感を十分にアピールしました。東京もジャーンや前田がロングボールをことごとく跳ね返し、金沢や藤山が相手の突破に対して十分に対応していました。そしてケリーとルーカスを中心とした細かいパス回しと、梶山を基点にピッチを広く使った攻撃で右サイドの戸田と前田、左サイドの馬場・金沢へ展開されていきました(もっとも馬場はこの試合を観る限りでは左サイドでのプレーがやや窮屈そうでしたが)。

後半に入ると左サイドに入った阿部が積極的に仕掛けるようになる一方で金沢も積極的な攻め上がりからゴールを狙い、右サイドからもサイドに流れるルーカス、強引に仕掛ける近藤、アーリークロスを入れる前田とたびたび決定的なチャンスを作るもののあとゴールを奪うためのあと一歩が足りなかったのは前半と変わりませんでした。もっともこの日放った17本のシュートは必ずしも以前のように無闇に放った結果の17本ではなかったと思います。親善試合とはいえD・ラ・コルーニャを破っただけのものは見せてくれたようには感じました。メクセスを中心とした守備が固かったのは確かですが、少なくともこの試合のローマは勝てない相手ではありませんでした。2NDステージに向けて勢いをつけるためにも何とかして勝っておきたかった試合だったかもしれないですね。

日時: 2004年08月09日 07:06

2004年08月10日
東京の中盤をどう考えるか
昨日のローマ戦は得点こそ入らなかったものの、仕掛け自体は見ていてなかなか面白いものがありました。馬場や梶山といった最近試合に出ている選手だけでなく、前田もなかなかの動きを見せていましたし、彼らが連戦の中で継続して安定したパフォーマンスを見せてくれるようになれば層も厚くなるでしょうし、レギュラーを脅かすことも可能でしょう。そうなるくらいでなければチームは本当の意味で強くなっていくことはありません。

ただ、ローマ戦を見ていて思ったのは、やはり東京はトップ下を得意とする選手が多いのかな?ということなんですね。今後2ndステージ以降、五輪組を含めて選手が揃った場合にどうやって中盤を構成するのか非常に注目されるところではあります。ローマ戦の采配を見ていても原監督は中盤の選手はどんどん入れ替えましたが、結局ルーカスを1トップに置いた4-5-1という布陣は崩しませんでした。どの選手を中盤に起用していくかでチームのバランスは大きく変わってくるのではないでしょうか。

復帰したケリーは基点となってキレのあるプレーを見せていましたが、D・ラコルーニャ戦、ローマ戦でともに60分前後で退いたところを見ると現時点ではまだフルタイム出場するほどではないのかもしれません。そしてボランチに入った梶山は巧みなキープを見せたりボールを絡め取ったりする一方で、左サイドに流れつつ逆サイドの前田にたびたび展開するなど視野の広さを見せてくれました。走り方が少し怪しくて(笑)ややプレーが軽いような印象もありますが、90分戦えるだけのスタミナを身に付けて経験を積めば将来的に東京の柱となりうる選手だと思っています。ただ、ボランチや左サイドもこなすようにプレーエリアこそ広いものの、その視野の広さやアイディア、そして巧みなボールキープを活かそうとするとやはりトップ下の方が無理がないのかもしれません。

馬場は左膝の出術を乗り越え、復帰後に明らかに身体の強さが増したことで当たり負けしなくなりましたし、1stステージではケリー不在のトップ下で十分な存在感を発揮していました。ただ、ローマ戦では左サイドに位置して右サイドから入ってきた戸田に絶妙なクロスを入れましたが、全体的には左サイドのプレー振りはやや試合の流れに乗れていませんでしたし、サイドにおける視野の違いにやや戸惑いを感じているようにも見えました。もちろんサイドに流れるプレーもないわけではありませんが、元々は典型的なトップ下のプレーヤーであって決してプレーエリアが広いわけではありません。ただ、原監督としても何とか巧く使いたいところでしょうが、ケリーが復帰した後にトップ下のポジションを維持し続けるのは難しいような気がします。

一方で4-5-1の要となる両サイドも決め手に欠けるところがあります。石川の不在や鈴木規郎が負傷中というのもありますが、あとは戸田、小林そして来期加入の決まっている栗澤、あとは・・・テストされているという意味では阿部と近藤(祐)もそうなりますか。ルーカスが安定してきたことで原監督は1トップという形を維持しつつあります。残りのFWの選手はサイドに配される可能性も出てくるでしょう。ただ本職のサイドアタッカーというのはそう多くありません。栗澤はなかなかいい動きを見せますが元々サイドアタッカーではないでしょうし、小林が試合勘を取り戻すまでにはもう少し時間が必要な気もします。特に左サイドが今後のポイントになるような気がしていますが、D・ラコルーニャ戦、ローマ戦では馬場が起用されています。しばらくはこの形が続くでしょうか。

ボランチはこのところ宮沢-梶山(ナビスコ・柏戦)、三浦-梶山(D・ラコルーニャ戦・ローマ戦)と、梶山のボランチ起用が目立っています。もちろん浅利や宮沢の負傷、今野の欠場も無関係ではないとは思いますが、一方でケリーの復帰後を視野に入れて馬場・梶山を巧く起用したいという原監督の意図が見え隠れしないでもありません。ただ、今野と組むことを考えた場合、今野が積極的に自ら動いていくタイプなだけにもう一方のボランチには必然的に全体のバランスを取る動きが求められます。そうなると今野と同様に自らも動くタイプの宮沢とはまた違った意味で、ひらめきを活かしたプレーが持ち味の梶山にそういったバランスを取る動きができるのかどうかは一つのポイントとなるような気もしますね。

日時: 2004年08月10日 01:57 コメント (1)

Jの移籍動向他
現在二泊三日の予定で帰省中です。
五輪の予選が始まる前には向こうに帰りますが、たまに帰る実家というのはどうにも落ち着きませんね(苦笑)

ところでこの前のローマ戦で負傷した戸田は右足首の故障で全治1~2週間のようですね。そうなると週末のC大阪戦、もしかしたらその次の清水戦まで厳しいということですか。そうなると石川が不在で規郎が負傷中の今、右サイドには誰を持ってくるんでしょうか?阿部あたりになるんでしょうか。

また今日発表された広山が東京Vに加入というのにはさすがに驚きましたね。どこでどう繋がっていたのか分かりませんが。どうやら東京Vは柳沢の負傷からの復帰に伴って4バックへの変更も模索しているようですが、そうなると右のサイドアタッカーに起用するとしたら今度は山田卓との兼ね合いをどうするのか?という問題はありますね。あるいは広山のスーパーサブ的な扱いもありそうな気はしてますが。

その東京Vを退団したエムボマの神戸入りが近く正式発表されそうです。イルハンの退団に伴ってチェコのMFホルヴィを獲得したほか、名古屋から滝澤、清水から高木和道を期限付き移籍で、鹿島から平瀬を完全移籍で獲得していますが、レアンドロンが負傷で治療のためブラジルに帰国したためにその補強ということでの今回の獲得なのかもしれません。FWは播戸、カズに加えてエムボマと平瀬が加わったわけで組み合わせが注目されます。苦しい試合が続く中で得点を重ねてきた播戸の奮起にも期待したいところですね。

日時: 2004年08月10日 23:54 コメント (1)

2004年08月11日
セカンドステージの展望
いよいよ週末にはセカンドステージの開幕を控えることになりました。セカンドステージも横浜を軸に展開されるのはほぼ間違いないと思いますが、横浜の二年連続完全優勝を阻むのはどこなのか?磐田はやや抜けていますが他の数チームは大きな差がないだけに混戦が予想されますね。自分なりに得た情報を元に簡単に展望を書いてみました。


まずは横浜の絶対的な優位は動かないでしょう。誰か選手が欠けてもそれをカバーすることのできるだけの選手層の厚さ、総合力において頭抜けた存在で、どうすれば点を奪えるのか、そしてどうすれば勝てるのかというのを選手がよく知っていますし、それを実現するための手段も持ち合わせています。華麗さだけを取ればリーグNo1ではないかもしれませんが、勝負強さという点でみれば一歩抜きん出た存在といえますね。

対抗するのはやはり磐田でしょうか。ここのところ序盤大きく引き離しながらも失速し、横浜の勝負強さに僅差で競り負けるという状況が続いています。最後のステージ優勝に向けてその思いは並々ならぬものがあると思います。優勝するためにと現実的に考えればその持ち味であるポゼッションサッカーで崩していくだけでなく、もっと縦への早い攻めがあってもいいように思いますね。さらに言えば現状に+αとなるような、レギュラーを脅かすような若手がもっと出てきて欲しいところでしょう。

それに続くのは補強をした鹿島、浦和あたりでしょうか。鹿島は前線にバロン、鈴木隆行を加え、中田浩二に目処が立って攻撃のバリエーションが増えそうなところがプラス材料かと。あとは前線の補強が点に繋がるかどうかが大きなポイントになりそうですね。逆に浦和は攻撃面では現状でも十分に期待できる半面、坪井が長期離脱する穴をどう埋めるかがポイントになるでしょうか。序盤は闘莉王も五輪で欠場することを思えば新しく獲得したDFのアルパイ、ネネに既存の選手を加えた最終ラインがどれだけ安定するかがカギを握りそうですね。

さらに中断期間に戦力補強はなく、若手の成長によって戦力の上積みを図りつつ上位をうかがうのが市原・東京・G大阪あたりでしょうか。市原では山岸・中島・工藤、東京では馬場・梶山・栗澤(強化指定選手)ら、G大阪が家長など若い選手がチャンスを確実にものにし、出場機会を増やしています。もっとも彼らがコンスタントに結果を残すようになるにはもう少し時間が必要でしょう。3チームに求められるのは勝ち切るだけの勝負強さ。まずは下位チームに対する取りこぼしを極力なくし、中位相手に競り勝って勝点を積み重ねることが、上位チームに挑戦するための必須条件といえるでしょう。

選手補強をして上位をうかがう可能性があるのは清水・東京V・名古屋あたりでしょうか。特に清水の戸田の復帰は大きいといえますね。闘える選手が中盤に戻ってきたことでチームに一本軸が通りそうです。意外な上位進出も有り得るかもしれません。東京Vは広山を獲得してエムボマを放出したものの、むしろ既存の選手がどれだけ活躍できるかがポイントになりそうな気がしますね。名古屋は懸案のボランチにクライトンを獲得しましたが、4バックに変更した布陣がどれだけ機能するかも一つのポイントになるのではないでしょうか。

ピンポイントに補強をしたのは新潟・広島・大分あたり。新潟は守備に貢献していたアンデルソンを契約解除してまで獲得した元神戸のFWオゼアスが決定力不足解消に貢献できるかどうか。広島はサンパイオの後釜としてMFベット、チアゴが不在の際のターゲット役として盛田と効果的な補強をしましたが、もう一つ爆発力が欲しいところ。大分はDFズワンズワイクと神戸から吉村を獲得し守備陣の選手層を強化しただけに、中盤から終盤にかけてやや失速した感のあるマグノ・アウベスの爆発に期待でしょうか。

下位に低迷し大幅なチームの建て直しを図っているのが柏・C大阪・神戸あたり。柏は早野監督を迎えて大きな補強もありませんが、攻撃面の改善と課題ははっきりしています。駒は揃っているだけにあとはいかにそれを使いこなすかでしょう。C大阪は小林監督を迎えてラデリッチを除いて外国人選手を入れ替えました。守備の部分を整備していくのは重要なことではありますが、C大阪の場合は同時にいかに豊富な攻撃面のタレントを活かしていくかという部分も問われますね。神戸は・・・積極的な補強は目立ちますが、それをどう組み立てていくのか。今季は自慢の堅守もやや翳りがちで解決しなければならない問題は決して少なくないだけに、セカンドステージはやや苦しい戦いになるかもしれませんね。

日時: 2004年08月11日 22:33

2004年08月12日
C大阪戦のポイント
さてなでしこジャパンは無事スウェーデンに1-0で勝って予選突破に向けて第一歩を踏み出したわけですが、本日深夜に行われる男子のパラグアイ戦はどうでしょうか。山本監督のコメントを読む限りではこれまでにないくらいの仕上がりの良さのようですが、まずは予選突破に向けて勝点を期待したいところですね。


このところ深夜逆転生活をようやく元に戻しつつある時期なので、とりあえずパラグアイ戦は録画から翌朝観ます。とりあえず今日は週末に行われるC大阪戦のポイントについて触れてみたいと思います。

東京は石川、今野、茂庭、徳永の4人は五輪で欠場。戸田は負傷で全治1~2週間、鈴木規郎も水曜に行われた浜松大との練習試合に出場していないところを見ると欠場の可能性が高そうです。また、急性腸炎でローマ戦を欠場した栗澤はすでに復調していることから右サイドでの起用が示唆されています。そのあたりから考えると

GK 土肥
DF 加地、ジャーン、藤山、金沢
MF 三浦、梶山、栗澤、ケリー、馬場
FW ルーカス

というあたりが無難でしょうか。浜松大との練習試合では一本目ローマ戦で右ふくらはぎを軽く負傷したケリーの代わりに近藤祐が起用されていましたが、これは急遽2本目から出場したケリーが2得点アシストを挙げたところをみるとケリー先発の可能性が高そうです。2本目には浅利が起用されていることから考えると彼のベンチ入りもあるでしょうか。


対するC大阪に関しては決して情報が多いわけではありませんが、小林新監督が就任してから随分と守備意識の向上に努めているようで、先月行われたナビスコ杯の横浜戦では0-1で敗れはしたものの、徐々に効果が現れてきているのかもしれません。その横浜戦では4バックを採用し、

GK羽田
DFラデリッチ、柳本、上村、齋藤
MFマリオ、布部、古橋、苔口
FW森島、西澤

という布陣でした。またC大阪は大久保が五輪代表で欠場し、酒本が負傷で欠場が濃厚です。さらに様々なところから情報を集めたところによると、どうやらG大阪との練習試合では千葉と柳本でCBを組み、右サイドバックに下村を試すような4バック、ホンダから移籍してきた古橋をFWで起用していた模様です。そしてその試合では森島が得点を挙げて1-0で勝利しています。それをもとに考えると

GK伊藤(羽田)
DF下村、千葉、柳本、齋藤
MFマリオ、布部、森島、苔口(佐藤悠)
FW古橋、西澤

というような布陣が予想されますね。両サイドを埋めて中央に強さのある千葉とカバーリングに長けた柳本を配して対応するという感じでしょうか。新外国人マリオも運動量のある選手のようですし、もし以前よりも前線からの守備が出来てきているとしたら思っている以上に攻めあぐむ可能性は否定できません。また、キープ力のある西澤、運動量のある森島のコンビにスピードのある苔口、決定力のある古橋が絡む攻撃陣も侮れないものがあるでしょう。

実際にどれくらいチームが立て直せているのかは現時点では何とも言えません。ただ結果的に1stステージで最下位になったC大阪ではありますが、東京は1stステージで先制されて苦しい戦いを強いられただけに向こうも特に苦手意識はないでしょうし、何より小林監督が就任し改革したことで気分的にもリフレッシュして臨んでくることは想像に難くありません。快勝してくれるにこしたことはありませんが、五輪組が不在の序盤でどれだけ勝点を確保できるかは2ndステージの趨勢に大きく影響してくるだけに、まずは確実に勝点3を確保して欲しい試合ですね。

日時: 2004年08月12日 21:51

2004年08月13日
日本代表3-4パラグアイ代表(五輪予選 TV観戦)
日本代表はGKに曽ヶ端、DFに茂庭、闘莉王、那須、MFはボランチに阿部、今野、右に徳永、左に森崎浩、トップ下に小野、FWは高松、大久保の2トップ。控えには黒河、菊地、駒野、石川、松井、田中、平山。対するパラグアイは最終ラインにガマラ、トップにカルドソのオーバーエイジを配した布陣。

前半大久保-高松の2トップで始まった試合は序盤、お互いロングボールで様子をうかがう展開。しかし右サイドから仕掛けるパラグアイは前半4分、右サイド後方から入れたボールをファーのカルドソが落とし、那須がクリアしようとしたところやや流れたボールをヒメネスに奪われて先制を許してしまう。その後徐々に日本も落ち着きを取り戻したものの、ラインを押し上げるパラグアイを相手に中盤でボールを繋げない。徐々にラインを引いたパラグアイは素早い攻守の切り替えからカウンターを狙い、サイドに人数を掛けてカルドソにボールを集める。対する日本も今野がたびたび積極的な守備を見せるようになると前半22分、今野が高い位置からプレッシングからボールを奪ってスルーパス、大久保のシュートはガマラにブロックされたものの高松がガマラに倒されてPK、これを小野が決めて日本が同点に追いつく。

再び前に出てくるようになったパラグアイは巧みなパス交換で日本のプレスをかわし、ヒメレスが右サイド那須をかわしてクロスを入れると徳永がカルドソを倒してFK。このFKはカルドソに当たって方向が変わりゴール、前半26分にパラグアイが再びリード。パスを繋ぐパラグアイはたびたびサイドから崩し、クリアボールはパラグアイがキープ。前半37分にはパラグアイが右サイド後方から入れたロングボールに対して那須がヒメネスに振り切られてしまって独走を許し、曽ヶ端が前に出たところを中に入ってきたカルドソが落ち着いて決めてパラグアイが突き放す。その後もラインを高くキープしたパラグアイが日本の中盤に複数でプレスに当たってボールを奪ってサイドから人数を掛けて崩す展開が続き、中盤がズルズルと下がって前線が孤立してしまった日本は小野や前線にボールを繋げず攻め手を見出せない。

後半に入ると那須に代えて松井を投入、小野と阿部を一列ずつ下げて松井をトップ下に置く布陣に。ポジションを下げた小野が右サイドに流れつつそれに徳永が絡んで積極的に仕掛ける展開に。後半8分には中盤でボールを受けた大久保がロングフィード、高松が仕掛けて倒れるとPK、これを小野が決めて日本が一点差に詰める。ボールが繋がるようになって流れを取り戻した日本は大久保がサイドに展開したり、サイドに流れて基点になる一方で自らも裏を狙う動きでゴールを狙うもののゴールを奪えず。逆にカウンターから日本のゴールを脅かしたパラグアイは後半17分、前線に入れたボールに対してスライディングに行った阿部をトーレスがかわして強烈なミドルシュートでゴール、さらに日本を突き放す。

後半21分、森崎に代えて田中を投入し3トップにした日本はパラグアイのカウンターに脅かされつつも大久保が入れたボールに高松がダイビングヘッドを狙ってポストに当たるなどチャンスを作ると、後半29分には高松に代えて平山を投入。田中が裏に狙うようになると後半36分には右サイドのスペースに抜け出た田中が入れた低いクロスを入ってきた大久保がゴール左隅に流し込んでゴール、一点差に詰め寄る。その後も田中が裏に抜け出てチャンスを作り、今野・茂庭で奪い返したボールを小野のスルーパスから田中がドリブルで2人抜き去りクロス、大久保が飛び込むもののオフサイドの判定。その後日本は闘莉王を前線に張らせてパワープレーに出るもののゴールは奪えず。日本は初戦3-4で黒星スタートとなってしまった。


試合を観ている中で微妙に芝の感触に戸惑った感のあった日本ですが、序盤の那須がクリアできず失点に繋がってしまった場面も少しボールが流れたような印象もありました。もちろんパラグアイも同様の条件だったわけで、それは必ずしも言い訳にならないのですが、あのプレーで那須が、そして日本がすっかりリズムを失ってしまいました。パラグアイはその那須のサイドもそうでしたが、逆のサイドでもうまく後列がサポートしてサイドで巧みに数的優位を作り日本を崩しにかかりました。そのため両サイドが引き気味にならざるをえず、中盤の両ボランチ、そしてトップ下の小野がボールをキープしてもパスコースがなくてボールを繋ぎきれず、なかなか前線にボールを入れるところまでいきませんでした。

高松は元々ポストプレーヤーではなくてサイドに流れてそこから中に入っていくタイプのプレーヤーですし、ある程度後列がフォローしてゴールを狙っていくことで攻めの形になると思うのですが、両サイドとボランチが引き気味になってしまうと小野が孤立して攻撃の基点になりえず、大久保が下がって基点にならざるを得なかったことで前線の枚数が足りなくなってしまい、攻撃の形を作れなくなってしまいました。これは高松がダメとか戦術に問題があるという以前に中盤がしっかりと構成できないと苦戦するという至極当たり前の話に過ぎません。対戦相手のパラグアイが巧みなパスワークやプレスを見せて、流れを読んで抜け目ない試合運びを見せたのも大きかったとは思いますが、やはり序盤の失点の形が悪く自分達のリズムを取り戻せないうちにリードを広げられてしまったことが試合の流れを決定付けてしまいました。

那須がいずれも失点に絡んでしまったことを思えば、試合の悪い流れを引き戻すためにも修正としてその交代はやむを得なかったのではないかと。茂庭を左サイドに回して阿部を右のストッパーに配し、松井をトップ下に置いて小野が一列下がると基点が増えて中盤でボールをキープできるようになり、その展開から徳永が前に出るようになってチャンスを作り始め、大久保を基点としたロングフィードから高松が再び倒されてPKから一点差に詰め寄りましたが、日本が流れをつかみかけた時間帯に阿部がロングボールをクリアしきれずに再びパラグアイに突き放されてしまいました。パラグアイは日本が見せた隙を逃さず確実に追加点を挙げていきました。こういう大会においてミスや中途半端なプレーは即失点に繋がってしまうということはこの試合であらためて痛感させられたことでもありました。平山・田中の投入が微妙に遅かったような気もしましたが、結局闘莉王を前線にあげてのパワープレーも実らずに残念ながら追いつけませんでした。

序盤からやや苦しい展開にはなってしまいましたが、イタリア-ガーナが引き分けたことでまだ十分にチャンスが残っていると思います。残りの二試合気持ちを切り替えて頑張って欲しいですね。

日時: 2004年08月13日 12:07

2004年08月14日
D・ラコルーニャ1-2東京(親善試合 TV観戦)
ホームのラコルーニャはGKにモリナ、DFにマヌエル・パブロ、セサル、アンドラーデ、ロメロ、MFはボランチにドゥシエ、セルヒオ、右にビクトル、左にルケ、トップ下にヴァレロン、FWは1トップにパンディアーニ。

対する東京はGKに塩田、DFにチャン、ジャーン、藤山、金沢、MFはボランチに三浦、梶山、栗澤、ケリー、馬場、FWはルーカスの1トップ。控えには前田、増嶋、松本、浅利、小林、戸田、阿部、近藤祐、李忠成。代表で土肥、加地が、五輪代表で石川、今野、茂庭、徳永、負傷で鈴木規郎、宮沢、遠藤らが欠場。

お互い4-5-1同士のチームの対戦。パスを繋いで様子をうかがうラコルーニャに対し、東京は積極的に前に出てケリーが基点となってルーカスや馬場、栗澤へ展開してゴールをうかがう。東京は右サイドでキープした栗澤からケリーがクロス、馬場が飛び込んだ反対側から入ってきた金沢がシュートを放つ。対するラコルーニャもヴァレロンが基点となってサイドにボールを展開、左サイドのルケをロメロがフォローしてたびたび崩しに掛かるもののチャンがいい守りを見せる。ケリーがルーカスのワンツーから得たジャーンのFKはGKに弾かれてしまい、ラコルーニャも素早い攻守の切り替えからカウンターを狙うものの三浦がしっかりと基点を潰す。その後、東京はケリーが基点となってサイドに展開したり、ルーカスと絡んで中央突破を図りゴールを奪おうとするもののなかなか決定的な場面を作れない。

ラコルーニャはヴァレロンが基点となって徐々にリズムを掴むとそのスルーパスに左サイドのルケが反応してたびたび東京の最終ラインの裏を狙い、サイドへの展開から右サイドのビクトルにマヌエル・パブロが絡んでクロスを入れて東京を脅かす。ルケのFKは塩田が何とかクリアし、CKからのセサルのヘッドは左にそれてしまう。ラコルーニャはヴァレロンを基点にルケ、ロメロが執拗に左サイドを突く動きを見せ、東京も右サイド栗澤を追い越す動きでボールを受けたチャンのクロスからルーカスがシュートもGKの正面。その後もヴァレロンを基点に両サイドが崩す動きを見せるラコルーニャは中に切れ込んだルケからのヒールパスを受けたヴァレロンからパンディアーニが抜け出しかけるものの三浦の懸命のタックルもあってシュートは枠にそれてしまう。


後半に入るとラコルーニャはFWにディエゴ・トリスタン、ルベンを、左サイドにムニュスを投入するなど、4人のメンバーを入れ替える。ラコルーニャが前線に入れるボールはカットするものの、ラコルーニャの厳しいチェックになかなかボールを繋げない東京は右サイドに流れてボールを受けた梶山からボールを受けた栗澤がシュートを放つもわずかに枠をそれてしまう。ヴァレロンを中心に早く回すラコルーニャを徐々に相手にラインが引き気味となってしまった東京は後半15分にケリーに代えて戸田を投入。しかし後半17分にはカウンターからムニティスが左サイドから仕掛けると、こぼれ球を中央で拾ったヴァレロンのディエゴトリスタンとの狭い地域でのワンツーからボールを受けたビクトルにゴールを奪われてしまう。しかし直後の後半18分には馬場のスルーパスからルーカスが内側に切り返してのシュートで同点に追いつく。

ラコルーニャはディエゴトリスタンのヒールパスからヴァレロンがスルーパス、ルベンが巧く身体を入れて抜け出仕掛けるもののジャーンがボールを奪う。左サイドムニティスのクロスからボールをキープしたへクトルがシュートも三浦が身体を投げ出してブロック。CKからのボールをファーからダイレクトで狙った梶山の強烈なシュートに直撃したチャンは脳震盪で担架で運ばれそのまま前田と交代することに。ラコルーニャは両サイドから崩す一方でなかなか前線でボールを繋げない東京は、三浦に代えて阿部、馬場に代えて近藤祐、栗澤に代えて増嶋と選手を次々と投入。増嶋はボランチで身体を張った守りを見せる一方でサイドへのフィードでチャンスを作り、後半41分には左サイドからの近藤祐のキープから金沢が中に入れてルーカスが前に入れたこぼれ球を梶山が競り勝ってドライブのかかったミドルシュートを決めてついに逆転に成功。ラコルーニャの攻勢を振り切って東京が2-1でラコルーニャを下した。


たぶんラコルーニャもまだ50%くらいかなという出来だったと思いますが、4-5-1という東京以外では日本であまり見かけない布陣を相手の戦いでヴァレロンを基点とした両サイドからの攻めを実際に体感できただけでもこの遠征に行った甲斐があったんじゃないでしょうか。ラコルーニャの両サイドバックが上がった回数自体は一部の時間帯を除いて決して多いわけではありませんが、効果的な攻め上がりが多かったですし、両サイドの動きをヴァレロンが巧みに引き出していました。それでいて勝負どころで狭い密集地帯を細かいパスワークで突破していくラコルーニャの動き。サイドに展開しているからこそそういう攻めも活きてくるんだと思うんですね。ケリーを中央に置いた時の東京にとってもヒントになる動きだったように思います。

東京は三浦のゲームの流れを読んだ動きが光りました。カウンターの基点を潰す動き、決定的な場面をたびたび防いだカバーリングなど、この試合における三浦の動きの質は非常に高かったように思いますね。ケリーを基点に攻めた東京でしたが、栗澤と馬場の両サイドはもう少し勝負を仕掛けゴールを狙う動きがあっても良かったでしょうか。守備陣もあそこまで執拗に両サイドを突いて、中央突破を図ってくるチームは日本には少ないだけにいい経験になったのではないかと。梶山の思い切りの良いゴールで得た勝利も大きな自信に繋がったと思いますが、この遠征自体が代表レベル以外ではなかなか経験できない貴重な体験であったことを思うと、スタッフ含め50人近い大所帯での海外遠征を決断した東京が得た経験は必ずや今後に活きてくるはずです。

日時: 2004年08月14日 00:37

J1第一節
さっきまで大分(1-1)磐田戦をJSPORTSで観ていたのですが、東京の方はC大阪を相手に3-4で逆転負けを食らってしまったらしいですね(しょんぼり・・・)。TVを見つつスポーツナビで速報を見ていて後半24分の阿部のゴールで勝ち越しを知った時には喜んでいたのですが・・・後半30分の西澤のゴールはPKだったんですね。増嶋はまたもやボランチとして途中出場でしょうか?それにしても初戦取れなかったのは残念です。

その他の試合は下記の通り。

市原2-1広島
 (得点者 市原→マルキーニョス2 広島→森崎和)
鹿島1-0柏
 (得点者 鹿島→金古)
神戸2-3浦和
 (得点者 神戸→播戸、河本 浦和→長谷部2、エメルソン)
名古屋1-2G大阪
 (得点者 名古屋→ウェズレイ G大阪→大黒2)
東京V2-0新潟
 (得点者 東京V→桜井、平本)

このうち東京V-新潟と明日やる横浜-清水はどこかで時間作って観たいと思ってます。ちなみにC大阪-東京は月曜日の放送で観るつもりですが、深夜放送を録画して観るつもりのイタリア戦との兼ね合いをどうしようか迷ってます。ま、何とかなるんじゃないかと思ってますが(苦笑)

日時: 2004年08月14日 21:22

大分1-1磐田(J1第一節 TV観戦)
ホームの大分はGKに岡中、DFに吉村、サンドロ、パトリック、根本、MFはボランチに小森田、原田、二列目に吉田、梅田、FWは西山、マグノアウベスの2トップ。控えには高嵜、三上、瀬戸、木島、西野。有村、山崎が出場停止で、高松が五輪出場で欠場。

対するアウェイの磐田はGKに佐藤、DFに鈴木、田中、山西、MFはボランチに福西、服部、右に成岡、左に藤田、トップ下に名波、FWはグラウ、前田の2トップ。控えには山本、河村、川口、カレン・ロバート、中山。菊地は五輪出場で、西は右膝に違和感を訴えて欠場。

序盤から大分はラインを上げて中盤からの素早いチェックで磐田も攻めを許さない。磐田もラインを上げて中盤でボールを奪いに行き、お互い前線にボールが入るもののキープできない。成岡と藤田の両サイドに展開してサイドから崩そうとする磐田に対し、大分は高いラインをキープしつつ磐田が中に入れるボールをインターセプトして攻守の早い切り替えからカウンターを狙う。そして磐田が攻め切れない展開が続く中、カウンターで右サイドから中にドリブルしてきた吉村が梅田とのワンツーで前に出ると、その入れたクロスにマグノアウベスがヘッド、これが決まって前半9分に大分が先制する。

攻める磐田は鈴木→成岡→前田と縦に繋いで右サイドを抜け出しそのクロスにグラウが飛び込むもののわずかに合わず。磐田はボールをキープしてパスを繋ぐものの、入れるボールは大分のサンドロ、パトリックの両CBの高さにことごとく跳ね返されて攻めあぐねてしまい、高いラインをキープして前線に残る西山、マグノアウベスに吉田が絡んで狙う大分のカウンターにたびたび脅かされてしまう。磐田はサイドチェンジから左サイドに流れた前田がキープしその裏から飛び出した名波がクロスを狙ったり、グラウが大分の高い最終ラインの裏を狙うもののなかなか決定的な場面を作れず得点を奪えないまま。


後半に入っても磐田がキープする展開が続き、対する大分は磐田からプレスからのインターセプトでボールを奪うと中盤で粘り強くキープ、左サイドのスペースを突く吉田へロングボールを入れてたびたびカウンターを狙い、西山と絡んで吉田自身もゴールを脅かす。磐田は徐々に名波が引き気味になって服部が左に流れて藤田が中央に移動すると、その藤田を基点に右サイドに流れる前田に展開したり、ラインの裏を狙うグラウにスルーパスを狙う。すると右サイドからたびたび仕掛けたり裏を狙う動きを見せていた前田がついに大分最終ラインの裏を取ることに成功し、岡中を引きつけて出したボールをグラウが決めて後半16分に磐田が同点に追いつく。

後半18分に成岡に代わって右サイドに入ったカレン・ロバートのスピードを活かした素早いパスワークでリズムをつかんだ磐田は、左サイドから服部を基点にクロスをグラウが落としそのボールをたびたび藤田が狙う。中盤の運動量が落ちていた大分は後半25分に小森田に代えて瀬戸を投入。お互い攻守の早い切り替えからカウンターを狙う展開が続く中、左サイドから裏を突く動きを繰り返して攻撃の基点となった大分の吉田に徐々にカレン・ロバートが引っ張られ守備に奔走するようになるものの、後半40分にグラウをチェックしたパトリックがこの日二枚目のイエローで退場。前線の西山を削ってDFの三上を投入した大分に対し、磐田が一転息を吹き返して攻めに転じるものの引いた大分の守りは崩せず結局1-1のドローとなった。


大分は前線や中盤から非常に高い守備意識を感じさせるプレスでパスコースを限定し、高く設定した最終ラインの前でインターセプト、その積極的な守備から素早い攻守の切り替えでカウンターを狙ってきました。その意図がうまくハマってカウンターから得点を奪うと、その後も高い最終ラインをキープし続けて高い位置でボールを奪ってカウンターに繋げようと意図し、サイドに基点を作られてもサンドロとパトリックの高さで跳ね返せば、ラインの裏を狙う動きには岡中が積極的に飛び出してカバーし、吉田やマグノアウベス、西山らのカウンターで磐田の守備陣を脅かし続けました。パトリックの退場という誤算はあったものの、大分が上位陣を十分に脅かすだけの力を持っていることを証明したのではないでしょうか。

ただ最終ラインを高く設定するということは当然のことながら多少の失点のリスクを負うことにもなるわけで、より安定した戦いをするためにはボールをキープしていくことも必要でしょうし、もう少し得点力が欲しいところでしょう。ボールをキープする時間が増えてくればまた違うとは思いますが、現状のカウンター気味の攻撃だけでは攻めに掛ける人数が多いわけでもありませんし、個々の力でどこかの局面を打開できないと追加点を奪うことは簡単ではないようにも思います(先制点も吉村の攻撃参加が基点でした)。マグノアウベスや吉田、西山といった選手の動きも悪いわけではありませんが・・・後方からの攻撃参加や、この日結果的に出場することのなかった木島あたりがポイントになるでしょうか。

一方の磐田は相変わらず巧さはあるものの、ちょっとキレイに崩そうとし過ぎかな?という印象もありました。FWのサイドに流れる動きや中盤のポジションチェンジ、グラウの裏を狙う動きで大分の守備を崩そうという意図は見えましたが、いかんせんそこから局面を打開する個で仕掛けていく動きに乏しかった点は否めません。普段なら右サイドの西が仕掛けていく動きを見せることで相手の守備のバランスを崩す役割を果たしていましたが、やはりボールを動かしてポジションチェンジするだけで決定的な場面を作り出すのは簡単なことではありません。この試合で結果的に局面を打開するきっかけとなった前田、そしてカレン・ロバートといった若手の仕掛けていく動きは一つのポイントでしょう。彼らの存在が磐田の攻めを活性化させるきっかけとなるでしょうか。

日時: 2004年08月14日 23:37 | トラックバック (2)

2004年08月15日
日本-ナイジェリア戦
女子の試合も何の気なしにTVで見てました。何度かサイドから決定的な形を作ってたんですが、追いつけませんでしたね。やはり宮本を負傷で失って先制されてしまい苦しい展開にならざるをえなかったでしょうか。

それにしてもナイジェリアのスピードは尋常ではありませんでした。届かなそうなボールに届いてしまうというのは日本の守備陣にとっても大変だったのではないでしょうか。ともあれ明日のナイジェリア-スウェーデンの試合結果に関わらず3位でも成績の関係でベスト8への進出が決まったようで何よりです。

日時: 2004年08月15日 02:03

東京V2-0新潟(J1第一節 TV観戦)
ホームの東京VはGKに高木、DFに米山、戸川、ウベダ、MFはボランチに林、小林大吾、右に山田卓、左に三浦、トップ下に小林慶、FWに桜井、平本の2トップ。控えには水原、李康珍、平野、広山、森本。

対するアウェイの新潟はGKに野澤、DFは安英学、三田、松尾、MFはボランチに本間、山口、右に寺川、左に鈴木慎吾、FWはオゼアスをトップに置いてエジミウソン、ファビーニョがフォローする布陣。控えには木寺、梅山、栗原圭介、桑原、上野。丸山、秋葉が負傷で欠場。

前半、東京Vの中盤での繋ぎをカットすると徹底して前線のオゼアスにボールを入れる新潟だがオゼアスが囲まれてなかなかボールをキープできない。対する東京Vは三浦・山田卓の両サイドにボールを展開して攻めの形を作り、三浦から中央に入ってボールを受けた小林慶がミドルシュート、その後もサイドに流れた平本・桜井が仕掛けていく。米山がボランチのフォローをして中盤で優位に立った東京Vは、その米山のフィードから小林慶がフリーでボールを受け、ミドルシュートを放つものの野澤がファインセーブ。新潟も東京Vの横パスをカットしてはたびたびカウンターを仕掛けるものの戸川が巧みなカバーリングを見せる東京Vの守備を崩せない。逆に高木のゴールキックを山田卓が競って後方にそらし、そのボールを受けて切れ込んだ平本をエリア内で松尾が後ろからタックルに行ってしまいPK、これを桜井が決めて前半21分に東京Vが先制。

山口と本間の両ボランチを基点に前線のオゼアス、左サイドの鈴木慎吾が絡んで攻めの形を作る新潟に対し、東京Vは左サイドの三浦が中に切れ込んでチャンスメイクや自らゴールを狙う動きを見せ、平本が右サイドのスペースを突く動きを見せる。新潟は左サイドファビーニョのキープから鈴木慎吾が追い越す動きを見せてクロスを入れると、右サイドの寺川も仕掛けてそのクロスから逆サイドを鈴木慎吾がゴールを狙うもののことごとく東京Vの守備陣に跳ね返されてしまう。その後も攻める新潟はエジミウソンが入れたクロスのこぼれ球から本間がミドルシュート、ゴールキックからエジミウソンが抜け出しかけるもののウベタ・米山がシュートをブロック。左サイドで鈴木慎吾がボールをカットしてカウンター、ファビーニョが左サイドから入れたクロスをオゼアスが落としエジミウソンがシュートも三浦が体を張ってブロック、新潟にゴールを許さない。


後半に入ると東京Vは小林大に代えて平野を投入。その平野を基点にサイドから桜井が切れ込む動きを見せると、新潟もオゼアスへのロングボールのこぼれ球をエジミウソンが拾いスルーパス、走り込んだファビーニョが左足でシュートを放つが、飛び出したGK高木がセーブ。その後も平野が基点となってリズムを作る東京Vは、その平野のインターセプトから右サイドの山田卓に展開、そのクロスにファーから入ってきた平野がヘッドもバーに当たってしまう。その後もボールをキープする東京Vは平野をフォローした林の右サイドへの展開から山田卓がクロス、ボールを受けた平本が中に切れ込んでゴールを奪い、後半9分に東京Vが貴重な追加点を奪う。なかなか前線へのボールが繋がらない新潟はCKからオゼアスがヘッドも高木がファインセーブ、安英学がヘッドとセットプレーで押し込むものの得点を奪えない。一方の東京Vは小林慶を基点にサイドに展開し、三浦が左サイドでDF2人を翻弄。

後半22分にオゼアスに代えて上野を投入した新潟はボランチを基点に両サイドにボールを散らし、東京Vを押し込むもののなかなかシュートまでもっていけない。東京Vは平野が積極的に動いてボールを受けて基点となり、カウンターから桜井が仕掛けて、平野がミドルシュートを狙うものの右にそれてしまう。新潟は後半31分、寺川に代えて梅山、ファビーニョに代えて栗原を投入。左サイド流れた本間のフィードを栗原が繋いでこぼれたボールを鈴木慎吾がシュートも枠を捕らえられない。後半34分に桜井に代えて広山を投入した東京Vは精力的にボールを受ける平野が基点となって攻めの形を作り、米山がするすると上がって左足でミドルシュートを狙うものの野澤が弾く。新潟は左サイドからエジミウソンが強引に仕掛けて米山を振り切り、入れたクロスに栗原が飛び込むもののシュートは枠を捉えられず。ゆっくりキープする東京Vに対し新潟はボールを奪いに行くもののなかなか攻め手を見出せず東京Vが2-0で新潟を下した。


東京Vは積極的にチェックに来た新潟に対し、小林大と林との両ボランチを米山が巧みにフォローして優位に立つと米山のフィードから小林慶がゴールを狙ったり、左サイドの三浦、右サイドの山田卓に展開してそのサイドを基点に組み立てる一方で、平本と桜井もサイドのスペースに流れてそこからドリブルで仕掛けました。その個々が積極的に仕掛けていく姿勢が結果的に平本のPKを引き出したのではないでしょうか。後半に入ると目立つ動きの少なかった小林大に代えて平野が投入され、その平野が精力的な動きでボランチの位置からサイドに展開するだけでなく、自らサイドに流れたりゴールを狙う動きを見せました。そういう潤滑油となる存在がいるとチームの流れは良くなるもので、その平野を基点に林がフォローして山田に展開し、平本の追加点に繋がりました。平本の積極的な仕掛けが呼んだ2ゴールではありましたが、後半東京Vの流れを作ったのは間違いなく平野の精力的な動きでした。守備でも両サイドがたびたび振り切られかけたものの戸川が巧みなカバーを見せ、全体的に守備意識の高さを感じさせました。チームとしてのリズムは悪くなかったのではないでしょうか。

対する新潟はたびたび東京Vの横パスをカットして前線のオゼアスにボールを入れていく動きを見せましたが、そのこぼれ球をなかなかキープできずに徐々に東京Vに中盤で優位に立たれるとサイドに展開されてしまい、FWもサイドに流れる動きを見せたことでどうしても両サイドの寺川、鈴木慎吾のポジションは引き気味にならざるをえませんでした。両サイドに流れる東京VのFWの仕掛ける動きに対する安英学、松尾を懸命に三田がフォローしていましたが、逆にサイドに意識を向けたところを小林慶に中に入られるなど苦しい対応を迫られ、結果的にPKで失点。受身に回ると個人技に勝る相手なだけにやや苦しかったでしょうか。攻撃面でも右サイドはエジミウソンがウベタをスピードで脅かしたものの寺川はやや孤立気味でしたし、左サイドは鈴木慎吾が長い距離を上下動しクロスやゴールを狙いましたが、ファビーニョの動きがやや良くなかったように思いました。両ボランチの動きは悪くありませんでしたし、何かきっかけがあれば良くなるような気もしますが、もう少し時間が必要なのかもしれませんね。

日時: 2004年08月15日 14:13

2004年08月16日
日本代表2-3イタリア代表(五輪予選 TV観戦)
日本代表はGKに曽ヶ端、DFに徳永、闘莉王、茂庭、駒野、MFはボランチに阿部、今野、二列目に小野、松井、FWは高松、大久保の2トップ。控えには黒河、那須、菊地、森崎浩、石川、田中、平山。

対するイタリア代表はGKにペリッツォーリ、DFはモレッティ、フェラーリ、ボネーラ、バルツァッリ、MFにピルロ、デ・ロッシ、ピンツィ、パロンボ、スクッリ、FWはジラルディーノの1トップ気味の布陣。

試合前にイタリアの監督が「日本はサイドが弱い」と語っていたようですが、それを証明するかのようにイタリアは試合開始直後から左サイドに人数を掛けて執拗に突いてきました。そういう意味で言えば4バックの布陣でスタートしたのは決して間違いではなかったと思いますが序盤の攻勢をしのぐことができず、前半3分に徳永が懸命にタックルする中、スクッリに恐ろしく精度の高いクロスを上げられてデ・ロッシにバイシクルシュートを決められてしまいました。これ井原さんは「今野の寄せが甘い」って言ってましたが、むしろあの角度のクロスをダイレクトに打ってくる方を褒めるべきではないかと。しかも前半9分にはフィードの跳ね返りから裏を取られてジラルディーノに決められて追加点を奪われてしまいました。

すると山本監督は前半18分に早くも動いて徳永に代えて那須を投入し、那須を左サイドに据えて駒野を右サイドに移してきました。1トップのジラルディーノに闘莉王がついて那須が左サイドを担当しつつカバー、駒野を右サイドに置いて駒野と茂庭で右サイドを守るという形でイタリアのサイド攻撃に対処してきました。しかし小野が引き気味になって基点となり、全体的にラインを押し上げてイタリアを押し込みましたが、FKで1点は返したもののそこで攻め切れずボールを奪われるようになったことで再びイタリアがカウンターから執拗にサイドを突いてくるようになり、前半37分にはまたもやスクッリとモレッティに左サイドを崩され、そのクロスをジラルディーノは闘莉王と那須に挟まれていたのですが、戻りながらのヘッドで左隅にコントロールし、3得点目を奪われてしまいました。

正直ここまでの日本の守りはパラグアイ戦のように中途半端なプレーがあったわけではありませんし、浮き足立っていたわけでもなかったと思いますが、それ以上にイタリアはプレッシャーを受けながらもその上げてくるクロスの精度やボールをゴールに入れる技術が段違いに高く、それが如実に点差に顕れてしまったようにも思いました。あれだけの差があると受身に回ってゴール付近から仕掛けられるとどうしても苦しくなります。結果論で言えば最初から後半のように3トップ気味にして前からプレッシャーを掛けていけば、あそこまでサイドを執拗に突かれることもなかったのかもしれませんが、あのイタリアのサイド攻撃を思えばなかなか難しい決断だったのかもしれません。

パラグアイ戦でもそうでしたが日本はサイドを明らかに狙われていましたし、中で絶対的に跳ね返せていたわけでもない日本がそれを放置しておくというのは非常にリスクが大きいことだったと思います。この時点で4バックを組むとしたらサイドバックは徳永と駒野しかいなかったわけで、それであの布陣になったのだと思いますが、4バックで1トップのジラルディーノを両CBがマークしつつ、人数を掛けてサイドを崩してくるイタリアを押さえ込もうとすると二列目が守備に参加しない限りサイドでどうしても劣勢になってしまいます。

そういう意味では早めに動いて修正した山本監督の交代は妥当なものだったと思いますし、後半開始直後の田中の投入も流れを引き寄せる一因だったとは思います。ただ最後の一枚は森崎浩ではなく石川を投入すべきではなかったでしょうか。この試合で田中、大久保を活かそうと思うなら中を固めるイタリアの守備陣を広げてスペースを作る動きだったように思うんですね。そんな状況で必要とされてるのは高さのある選手でも、バランスを取る選手でもなく、自ら仕掛けられる選手、そしてサイドから崩せる選手だったのではないでしょうか。この試合では前の試合に比べて随分と早め早めの交代策を打ってきた山本監督でしたが、特にこの交代については正直首を傾げざるをえませんでした。

確かに山本監督の采配ぶりは理論が先行するあまり、具体的なイメージが曖昧なままの不可解な部分がなかったわけではありません。しかし一方で選手一人一人が持てる力を出し切れなかったことを全て監督の責任とするのはやや酷ですし、残念ながら選手の一つ一つのプレーの精度や意識、判断に差があったことも確かで、冷静に鑑みれば采配のみをもって結果を論じるのは必ずしも妥当ではないとも感じます。どんなに組織力を高めても重要な局面において個々の力が試されてしまう状況はどこかで必ず訪れるわけですから。同年代の世界レベルで見た場合、どれくらいのことができてどれくらいのことができなかったのかはこの二試合でも随分と分かったのではないでしょうか。残念ながら予選敗退が決まってしまいましたが、ガーナも予選突破がかかってくるだけに本気で来ると思います。あと一試合を貴重な経験として今後に繋げて行って欲しいですね。

日時: 2004年08月16日 06:21 コメント (1)

2004年08月17日
C大阪4-3東京(J1第一節 TV観戦)
ホームのC大阪はGKに羽田、DFに下村、柳本、千葉、齋藤、MFはボランチに久藤、濱田、二列目に森島、徳重、FWは西澤、古橋の2トップ。控えには多田、布部、マリオ、苔口、ミキ。大久保が五輪代表で、酒本が負傷で欠場。

対するアウェイの東京はGKに土肥、DFに加地、ジャーン、藤山、金沢、MFはボランチに三浦、梶山、右にケリー、左に馬場、トップ下にケリー、1トップにルーカス。控えには塩田、増嶋、前田、阿部、近藤祐。茂庭、徳永、今野、石川が五輪で、鈴木規郎、宮沢、戸田が負傷で欠場。


前半、前線にロングボールを入れて古橋を走らせ、西澤にキープさせようとするC大阪に対し、東京はケリーの展開から栗澤・加地の右サイドから崩していくものの、徐々にC大阪の前線からのチェックになかなか中盤でボールが繋がらなくなってお互いがロングボールを入れては跳ね返される展開に。しかし前半6分、栗澤のCKから金沢が競り勝って落とすとこれをオフサイドラインギリギリで拾ったジャーンがシュート、久藤がクリアするいものの千葉に当たってしまい、そのこぼれ球を馬場が押し込んで東京が先制。その後はカウンターから中盤の濱田を基点に前線の西澤にボールを入れて古橋がゴールを狙う動きを見せたC大阪が中盤でセカンドボールを拾っては攻める展開が続き、前半11分にはケリーの中途半端なパスを受けた徳重がドリブルからミドルシュート、土肥が弾いたボールは内側にこぼれてしまいこれを古橋に詰められて同点に追いつかれてしまう。

東京はパスを受ける動きが少なく、ロングボールを出してはC大阪にキープされてしまい、古橋や徳重がループシュート、こぼれ球を森島がダイレクトでゴールを狙う。東京もケリーを中心に馬場、ルーカスが絡んで仕掛けるもののプレーの選択肢は限られていてC大阪の守備陣に阻まれことごとくクリアされてしまい、徐々に右サイドから栗澤や加地が仕掛けに絡んでくると、ケリーの展開から加地が右サイドに流れたケリーへ、そのクロスにルーカスの後ろに回りこんだ栗澤が決定的なチャンスを作り出すもののシュートは枠を超えてしまう。その後もルーカスとケリーの強引な中央突破や梶山のドリブルからのミドルシュートと攻めるものの決定的な場面を作れなかった東京は前半41分、スローインから金沢が左サイド角度のないところから絶妙なクロスを入れるとファーに流れたケリーがこれを押し込み東京が再びリード。

後半に入ると東京はFK、CKと立て続けにチャンスを得るもののシュートまで持っていけず、逆にケリーの中途半端なパスをカットされてカウンターを食らい、久藤からパスを受けた森島が強烈なシュートを放つもののポストに当たってしまう。その後東京はボールこそキープするもののC大阪の素早いチェックに遭いなかなか攻めの形を作れない。C大阪は後半8分に徳重に代えて苔口を投入。東京は栗澤が右サイドの加地やルーカスとのパス交換から中に切れ込んでシュートもバーに当たってしまい、対するC大阪も苔口が左サイドからスピードでジャーンを振り切って仕掛けてくるものの藤山がカバーしてクリア。C大阪は後半14分に齋藤に代えて布部を投入したものの右サイドから栗澤・加地らがたびたび仕掛ける動きで東京がリズムをつかみかける。しかし後半18分、濱田が基点となって西澤・森島と繋ぎ、リターンボールは金沢がカットするものの浮き球を濱田がダイレクトでミドルシュートを決めてC大阪がふたたび同点に追いつく。

東京は後半21分、ケリーに代えて阿部を投入。すると後半25分その阿部がカウンターで基点となって左サイドへ展開、ルーカスが戻したボールを受けた阿部が右サイドに流し込んで再び東京がリードを奪う。しかしスピードのある苔口がたびたびサイドから仕掛ける動きを見せたC大阪は前半31分、FKから入れたボールのこぼれ球をエリア内で森島がキープ、それをジャーンが倒してPKを獲得するとこれを西澤が決めて同点に。3たび追いついて俄然勢いづいたC大阪は後半34分、CKのこぼれ球から濱田と右サイドをパス交換して抜け出した久藤がクロス、ファーの西澤が落としたボールを入ってきた森島が叩き込んでC大阪がついに逆転に成功する。リードされた東京は後半34分には馬場に代えて近藤祐を、後半36分には三浦に代えて増嶋を投入、攻めの形を作ろうとしたものの結局得点は奪えず、1点差で大阪が東京を下した。


この試合の東京は全体的に運動量が少なく、パスを引き出す動きやスペースに動いてボールを受けるということが決して多くありませんでした。そのためセットプレーから先制したものの、パスを繋いでも足元のパスばかりでC大阪のチェックにあっては苦しいパスしか出せないか、苦し紛れのロングボールをキープできずにC大阪にカットされ、ロングボールからカウンターで逆襲を食らいました。特にケリー、ルーカス、馬場を中心とした攻めを見せたときは中に中にと入り込む動きを見せたもののそのパスコースは明らかに単調で、ケリーは精力的にゲームメイクをした一方で中途半端なパスも多く、そのボールをカットされてはカウンターを食らいそれが同点ゴールのきっかけともなってしましました。

ケリーやルーカス、馬場といったこの日出場した前線の選手は比較的技術の高い選手が多かったのですが、ケリーやルーカスは運動量豊富な一方で周囲がボールを引き出す動きを見せないと2人のコンビプレーで中へ中へという攻めを見せてしまいますし、馬場や栗澤はどちらかというと足元にボールをもらいたがるタイプ。加地や金沢といった両サイドバックが追い越す動きを見せて攻撃参加した時はいい形になることも多かったのですが、効果的な攻撃の構築はサイドバックの機を見た攻撃参加頼み。前線がやや単調な組み立てに終始してしまった部分もありますが、そういった意味ではこの日の2人のボランチもアクセントをつける存在として十分な働きをしたとは言い難かったのかもしれません。

結局4失点した守備もC大阪のロングボールに全体が間延びして中盤のスペースを埋めきれず、セカンドボールを運動量のあるC大阪に拾われてしまったことで、どうしてもリズムに乗り切れない部分はありましたし、ロングボールで西澤に基点を作られてしまい、その西澤のキープに古橋や森島、徳重、あるいは濱田といった選手が絡むとどうしてもどうしてもゴールに近い位置からの後手後手の守備になってしまっていました。そうなると運動量で勝る相手と対した時にどうしても混戦から失点する危険性も出てきてしまいますし、全体的にボールを奪う位置が低く、そこから攻撃を始めなければいけなくなると組み立てに時間が掛かり、プレッシャーを掛けられるとなかなか攻撃の組み立てができなくなるという弊害も出てきます。

受けに回るのではなく、もっと前に出てラインをコンパクトにし、ボールを奪うポイントを前に設定しないとどうしても効果的な守備から攻撃への切り替えは難しいと思いますね。本来東京が攻撃的な展開を見せることができていたのは自陣に入ったあたりでボール奪取のポイントを設定し、そこでボールを奪うことができたからこそ攻守の早い切り替えで中のキープを織り交ぜつつ、サイドのスペースを突いて効果的なスピードのある攻撃に繋がっていたのだと思います。以前に比べれば最終ラインからの組み立てて前に繋げることもできるようにはなりましたが、大きな展開を中心とした組み立てができるタイプの選手がおらず、ダイナミックな動きをする選手も少ない現状では遅攻になった場合にはどうしても強引な中央突破にならざるをえないのが実情です。本来何が東京の攻撃サッカーを可能にしていたのか。開幕戦のこの敗戦は原点に立ち返るいい機会だったのではないでしょうか。


C大阪は中盤を突破された際には中盤のフォローが遅く、やや東京の個人技に後手後手に回った感もありましたが、中盤の選手が積極的にボール奪取に動いてボールをキープし、前線の西澤に入れてそこから古橋、森島、徳重、濱田といった選手が後列から選手が絡んでことで東京を脅かしました。この日たびたび決定的な場面を作り出したのはそのスペースに飛び出すことの多かった古橋、徳重(苔口)でしたが、豊富な運動量で随所に顔を出した森島、ボールを拾って現実に繋いだりフィードを入れてきた久藤、そして中盤でスペースに動いて受けてボールをさばき攻撃の基点となった濱田、前線で身体を張って後列の攻め上がりを引き出した西澤など、中盤でボールを奪って前線に入れるという戦い方が徹底され、選手個々の基本的な役割が整理されたことで中盤でボールを奪ってからの動きがシンプルになり、相手にとって非常に捕まえづらい後列からの飛び出しがより効果的なものになったのではないでしょうか。中盤でボールを奪えなかった場合の守備、セットプレーからの守備は依然として課題だとは思いますが、それは今後小林監督の手腕が期待されてくる部分でしょう。

日時: 2004年08月17日 07:50

2004年08月18日
清水1-2横浜(J1第一節 TV観戦)
ホームの清水はGKに西部、DFに森岡、斉藤、鶴見、MFはボランチに伊東、戸田、右に太田、左に市川、北嶋を1トップにアラウージョ、久保山がフォローする布陣。控えには真田、高木純、杉山、澤登、平松。黒河が五輪で欠場。

対するアウェイの横浜はGKに榎本達、DFに中西、松田、中澤、MFはボランチに遠藤、上野、右に田中、左にドゥトラ、トップ下に奥、FWは坂田、安貞桓の2トップ。控えには榎本哲、大橋、佐藤、安永、久保。河合、栗原が負傷で、那須、柳想鉄が五輪で欠場。


前半中澤を基点に最終ラインからロングボールを入れていく横浜に対し、清水は左サイドから市川のクロス、サイドチェンジを基点にボールを受けた逆サイドのアラウージョ・太田がドゥトラを相手に仕掛けていく。ボランチの戸田が入れたフィードから前線の北嶋が左サイドに流れつつシュートを放つもののサイドネット、左サイドから久保山が切れ込んでミドルシュート、森岡がFKから直接ゴールを狙う。FWを残して引いて守る清水の守備を前になかなか攻めの形を見出せなかった横浜は、左サイドのドゥトラを基点に安貞桓のキープや中西のクロスから奥がたびたびゴールを狙うもののなかなか枠を捉えられない。

横浜は奥がボールを持つたびに清水の激しいチェックでボールをキープできず潰されてしまい、清水は高い位置からボールを奪ったボールを繋いでアラウージョが仕掛けたり、両ボランチを基点にフィードから太田がドゥトラの裏を狙う。しかし左サイドからドゥトラが前に出てくるとそこを起点に横浜がリズムをつかみ、安貞桓がたびたびゴールを狙う。その後も奥のCKから上野がヘッドでゴールを狙うと、カウンターから安貞桓が仕掛けて森岡がイエロー、坂田のサイドチェンジから安貞桓がキープ、中西が入れたクロスに遠藤が巧みにトラップしてゴールを狙う。清水もサイドから仕掛けるものの松田、中澤を中心とした横浜の守備を前に決定的な場面を作れない。


後半に入ると遠藤や中西がサイドに流れるような動きを見せてきた横浜に対し、横浜守備陣の厳しいチェックになかなか前を向けない清水はなかなか攻めの形を作れない。横浜は遠藤のスルーパスから坂田が森岡を切り返してドリブルで切れ込むと強烈なシュートを放つもののポストに当たってしまう。そして後半10分、横浜は坂田に代えて久保を投入。アラウージョがたびたび仕掛ける動きを見せていた清水は後半14分に久保山に代えて澤登を投入すると左サイドを基点に波状攻撃を仕掛け、市川が入れたボールを澤登がヒールで流し、ファーから太田が狙うもののドゥトラが何とかクリア。しかし逆に右サイドから奥が入れたボールを安貞桓が戻して久保が左サイドへ展開、ドゥトラのクロスを久保が落として安貞桓がゴール、後半18分に横浜がついに先制。

その後も横浜は左サイドのドゥトラ、奥を基点に攻撃を仕掛けるものの清水も戸田、齋藤ら守備陣の懸命な守りで決定的な場面を作らせない。一方の清水も後半21分に市川に代えて高木純、後半29分には伊東に代えて平松を投入、前線の枚数を増やすものの選手の呼吸が合わず前線へのパスが繋がらない。清水は平松の右サイドへの展開からDFの森岡も攻撃参加を見せてクロスを入れるものの榎本にキャッチされてしまう。逆に上野のフィードに安貞桓が右サイドから抜け出し、飛び出した西部を相手に落ち着いてゴール、後半35分に横浜が貴重な追加点を挙げる。清水も後半ロスタイム、CKから鶴見がオーバーヘッドでゴール、一点を返すもののそのまま横浜が2-1で清水を下した。


清水はFWを残してほぼ全員がキッチリ引いて守る守備からボールを奪うとボランチがサイドに展開し、左サイドの市川を基点にしてそこからの北嶋へクロスを入れたり、サイドチェンジでドゥトラ相手にドリブルを仕掛けたり裏を狙う太田、キープからドリブルで仕掛けていくアラウジーニョらが右サイドから崩していきました。横浜を押し込むと戸田が中盤で効果的な潰しを見せ、相方の伊東を前方に送り出す一方で自らのフィードで前線に基点となった北嶋を狙ったボールを入れてリズムを作り出しましたが、残念ながら前線の連携がイマイチで攻め切れず、右サイドから攻めることで押し込んでいたドゥトラが前に出るようになると逆にその裏を突かれてペースをつかまれてしまいました。

攻め切れないながらも守備ではよく耐えていた清水は後半の澤登の投入でつかみかけた流れを点に繋げたかったところでしたが、そこでのチャンスを逃すと横浜の大きな横の揺さぶりに最終ラインが大きく左右に振られてしまい、ドゥトラのクロスに競った久保に対して2人がマークにつくと、その久保に落とされてフリーで入ってきた安貞桓に決められてしまいました。全体的な守備から攻撃の展開も悪いわけではなかったように思いますし、前線の選手の個性自体は非常に面白かったと思います。ただ、右サイドではアラウージョと太田が連携を見せることが少なかったように個々の特徴をいかに巧く組み合わせて攻撃を組み立ててフィニッシュまで持っていくのか、これは今後の課題と言えるのかもしれませんね。


一方の横浜は左サイドから清水が仕掛け、裏を狙う動きや人数をかけた攻めでドゥトラが押し込まれると、もう一方の基点となる奥がボールを持つたびに厳しいチェックを受けて苦しみましたが、DFラインが巧くカバーしてドゥトラを前に押し上げると勢いを取り戻し、安貞桓と坂田がたびたびゴールを狙いました。久保が投入されるとキレイな連携から安貞桓が先制点を挙げると、攻める清水に対しカウンターから安貞桓が再びゴールを奪って突き放しました。その決定力もそうですが、決して横浜のペースでなかった時間帯も松田・中澤を中心とした守備陣がしっかりと守って無失点に抑えたことが結果的に流れを引き寄せる大きな要因となったように思いますね。ロスタイムに失点しましたが、このリーグ屈指の守備力がチームにもたらす安定感はやはり横浜が優勝を目指す上で大きなアドバンテージとなるのではないでしょうか。

日時: 2004年08月18日 06:38

2004年08月19日
日本代表1-2アルゼンチン代表(親善試合 TV観戦)
日本代表はGKに楢崎、DFに田中、宮本、中澤、MFはボランチに福西、中田浩二、右に加地、左に三都主、トップ下に小笠原、FWは鈴木、玉田の2トップ。控えには土肥、三浦、松田、茶野、遠藤、藤田、山田、本山。

前半、序盤から日本陣内でプレスをかける日本は宮本のパスをカットすると右サイドからガレッティが崩しクロスを入れるとD・ミリトが飛び込むもののGK楢崎がキャッチ。しかしボールを繋げられない日本に対し前半4分、プラセンテが日本陣内でボールを奪うとエリア内でサンタナが繋いでゴール前にパス、それをガレッティが決めてアルゼンチンが先制。その後もアルゼンチンは日本陣内でプレッシャーを掛け、なかなか前線にボールを入れられない日本を尻目にサイドへ展開して崩し、CKからたびたび日本のゴールを脅かす。

日本も徐々にボールが繋がりだし、小笠原や福西を基点に前線にパスを送るもののなかなかシュートまで持っていけない。逆に終盤にはアルゼンチンがカウンターから右サイドに展開、低いクロスをファーからプラセンテがシュートも楢崎がセーブ、リケルメのキープからスルーパスにプラセンテが切り返して放ったシュートはバーを直撃。後半40分には右サイドスカロニのドリブル突破からマイナスのクロス、リケルメがフェイクから右サイドにスルーパス、これをサンタナがゴールしてアルゼンチンが2点リードで前半を折り返す。

後半に入ると日本は田中、中澤に代えて松田、藤田を投入。両サイドを下げて4バックにし、藤田を二列目に置いた布陣に変更。日本がボランチのフィードからチャンスを作ろうと試みるもののシュートまで行けず、アルゼンチンも左サイドからの崩しやカウンターからたびたびリケルメがゴールを狙うものの枠を捉えられない。日本は後半12分に福西に代えて遠藤を、小笠原に代えて本山を投入。アルゼンチンの運動量が落ちて日本が徐々に押し込み玉田がたびたび仕掛け、左サイド三都主のスルーパスから玉田が狙ったこぼれ球は詰められない。

後半28分には三都主の左CKからマークを外した鈴木がヘッドで日本が一点を返す。その後は再びアルゼンチンペースになり左サイドからリケルメがボールを持つとそのままドリブルからミドルシュート、左サイドのスルーパスからエリア内でクロスを上げられM・ロドリゲスのヘッドを三都主がライン上でクリアすると、こぼれ球をスカロニがシュート。M・ロドリゲスがミドルシュートを狙うものの何とかしのぐ。その後もアルゼンチンが激しいプレッシングからボールをカットするとリメルケやM・ロドリケスがシュートを放つものの枠を捉えられず。2-1でアルゼンチンが日本を下した。


日本は中村と川口を欠いた以外はアジア大会を戦ったメンバー、対するアルゼンチンは最終ラインにサムエル、トップ下にルケルメを置いた布陣ではありましたが、レギュラーでないメンバー構成。そうした状況下の下に戦ったこの試合でしたが、前半日本は手も足も出なかったというのが正直な感想でした。アルゼンチンは日本陣内からプレッシャーを掛けてボールを奪うと確実に繋いでサイドのスペースを有効に活用し日本を押し込んできました。地力で上回るアルゼンチンがそういう基本に忠実なプレーを堅実に遂行し続けたことで日本はほとんどボールをキープできず、力の差が如実に現れてしまったようにも見えました。アルゼンチンがもう少しシュートを確実に決めていればもっと大差がついてもおかしくなかったかもしれません。

今に始まったことではないのですが、中盤を支配されてサイドから崩されると両サイドがすっかり押し込まれてしまいます。日本の両サイドはもともと攻撃参加が持ち味でお世辞にも守備が得意なタイプとはいえません。彼らの位置取りが低いと持ち味を発揮できないだけでなく、中盤のパスコースも自ずから限られたものになり攻めが単調になるといった悪循環を生み出してしまいます。玉田・鈴木はかなり前線で動いてそれが後半のアルゼンチンの運動量の低下に繋がった一因だったのかもしれませんが、この日の日本代表が放ったシュートは2~3本くらいだったでしょうか。セットプレーで点を取れたことで結果だけを見ればそれなりに格好がついたものになりましたが、どうやってシュートまで持って行くのか複数が絡んだイメージがもう少し欲しいところ。

確かにセットプレーという武器を持ってはいますが、先にリードを許してしまうと相手のペースダウンに伴って一見攻めの形を作っているように見えながら、相手に要所要所を締められてなかなかシュートまで持っていけないのが実情です。追いかける展開ではある程度最終ラインががっちり守ってくる相手にリスクを負わざるをえないだけに、格上相手に戦う時にはある程度の展開までは失点を喫しないような現実的な戦い方もできるようになるといいんですけどね。それは戦術的な修正をほどこしていける部分ももちろんあるんですが、やはりどうしても最終的には個々の資質や意識を高めていかないことには失点を防ぐことは難しいんじゃないかと。資質の部分はそう急激に伸びるわけではないかもしれませんが、意識はチームとしての共通認識を高めれば改善できることも少なくないだけに、そこはチームとして取り組んで行きたい課題でしょう。

日時: 2004年08月19日 01:14

ガーナ戦
最近登録しているBlogのサーバーが重くて繋がりにくい状況が続いているようです。8月末にはまたサーバーを増強するらしいのでいくらか状況は緩和されるかもしれませんが、訪れてくださっている方々にはご迷惑をかけているかもしれません。

五輪予選のイタリア戦は月曜夜に放送したC大阪戦-東京戦の観戦との兼ね合いで悩んだ末にリアルタイムで観ましたが、ガーナ戦は録画して夜観る予定です。ガーナも楽な相手じゃないとは思いますが、日本が勝負を掛ける時間帯まで点差をイーブンでキープできれば結構いい試合ができるんじゃないかと思うんですけどね。それがこの試合を考える上で一つのポイントでしょう。最後の一戦は徳永が負傷で欠場するようですが、その分石川には頑張って欲しいです。

日時: 2004年08月19日 01:33

2004年08月20日
日本代表1-0ガーナ代表(五輪予選 TV観戦)
ホームの日本代表はGKに曽ヶ端、DFに闘莉王、茂庭、阿部、MFはボランチに菊地、今野、MFは右に石川、左に駒野、トップ下に小野、FWは高松、大久保の2トップ。控えには黒河、那須、徳永、森崎浩、松井、田中、平山。

実はこの試合昨日録画して後で観ようと思っていたのですが、立ち上がり大丈夫なのか心配で前半10分だけ観よう・・・と思いつつあと少し、あと少しと結局前半だけはリアルタイムで観てしまいました(苦笑)ガーナがサイドに人数を掛けて攻めてくるというよりは中へ中へとドリブルで入っていくような攻めを見せてくれたせいか、序盤を無事乗り切ると結局前半37分の大久保のゴールを決勝点に1-0でガーナを下し、この予選で初めて勝利を挙げました。この試合で初めて起用された菊地はボランチの位置でたびたびボールを奪って小野に堅実に繋ぐ一方で自ら攻撃の基点としてロングフィードで前線にボールを入れて大久保の決勝点をアシストしましたし、石川も縦への積極的な突破を見せてチャンスを作り、その存在感を十分に発揮したのではないかと思います。

チームとしての前線や中盤から積極的な守備姿勢が光り、受けに回った時間帯もあった一方で自分達のリズムで戦えた時間帯もありました。おそらくこのガーナ戦は駒野の負傷退場など多少の誤算はあったのかもしれませんが、山本監督がイメージしていた戦い方に最も近かったのではないでしょうか。これまでのチーム作りを見ていると非常に多くの選手を起用してきましたが、ある時期を境に最終ラインは比較的早い段階でメンバーが固まってきていました。茂庭、闘莉王、那須の3人をベースに徳永と阿部を加えたメンバーです。最終的には茂庭、闘莉王、那須をベースに前線への攻撃の基点となりうる阿部をオプションとして持つ形で最終ラインのメンバー構成は決まりました。

おそらく山本監督にしてみればある程度守備に手ごたえを感じていたからこそOA枠を最終ラインに起用しなかったのだと思いますし、ある程度3バックや今野を中心とした守りをベースに慎重な戦い方を進めてセットプレーでゴールを狙いつつ、後半に攻撃的な選手を投入して勝負を掛けるようなイメージを持っていたように思います。小野がOA枠で加わったものの平山が調子を落としてから攻撃面では明らかにその形を見出すことができなくなっていましたし、そういう中で現実的に勝つためにはもっとも確率の高い方法だったかもしれません。思うに石川・松井・田中・平山といった攻撃的な選手をあえて温存する一方で、阿部をピッチに残すことにこだわり続けた理由は、まさにそこにあったのではないでしょうか。

しかし最大の誤算はやはりある程度計算できると踏んでいた守備が立ち上がりに失点してしまい、ゲームプランを序盤から狂わせてしまったことにあったように思います。特に最終ラインでもっとも堅実なプレーを見せていた那須の中途半端なプレーからの失点がもたらした影響は決して小さくなかったと思います。パラグアイ戦ではチーム全体の守備意識がバラバラで、いい形の守備ができていなかったことでパラグアイに後手後手の守りを強いられていたのですが、立て直す前に良くない形で失点してしまったことで守備陣が浮き足立ってしまっているうちに失点を重ね、悪循環に陥ってしまったように思います。

守備においていかに冷静に状況判断できるか、きちんと身体を張れるかどうか、さらに一歩踏み出せるかどうかというのは差となって確実に現れてきます。そういう部分で後手後手になってしまっては相手に付け入る隙を与えてしまいますし、冷静に状況判断することができなければ適切なプレーを選択することもできなくなります。この3試合を振り返ってみると無失点に抑えたガーナ戦も含め、守備陣の中途半端なプレーがあまりにも多過ぎました。本来セーフティーゾーンである位置であれだけそういうプレーが多ければ試合展開が苦しくなるのは無理もありません。最終ラインで受け止め続ける苦しい展開になるのは最終ラインだけの責任ではありませんが、相手が相手だけに一方でしっかりと止めにいく、そして奪ったボールを確実に繋いでいくことはもう少し強く意識しても良かったのではないでしょうか。

攻撃面に関してはあれだけ多くのバリエーションを試しながら結果的にこれといったベースとなる形を作り出せなかった点を考えると、山本監督の手腕に疑問符がついても仕方のないところだとは感じています。だた、セットプレー中心とはいえ、この3試合で奪った6得点というのは結果を出す上で少なかったわけではありません。序盤の立ち上がりをしのいでロースコアの展開に持ち込めていれば、勝てたかどうかは別としてパラグアイやイタリア相手でももう少しいい試合が出来たのではないかと思いますね。ピッチコンディションに慣れなかったという点はあったと思いますが、常にベストで臨める環境作りの一方で、環境や状況が悪かった時どう力を出しきって戦うのかという経験を積ませていくことも必要だったのかもしれません。ま、そういうのは結果論であって言い出したらキリがない話ではあるわけなんですが。

日時: 2004年08月20日 07:45 コメント (1)

2004年08月21日
清水戦のポイント
さて明日はとうとう清水戦ですね。開幕戦はC大阪を相手に常に先手を取りながら追いつかれ逆転負けを喫してしまいました。とはいえまだ一試合を戦ったばかり。いくらでもそれを取り戻せるチャンスはあります。大切なのは良くなかった点を再確認し修正して気持ちを切り替えて臨むことが必要でしょう。しかし今の東京は次の清水戦を迎えるにあたって欠場者が少なくありません。

・五輪出場で欠場
 石川・今野・茂庭・徳永(イタリア戦で負傷 右太ももの重度打撲)
・負傷で欠場
 鈴木規郎(恥骨結合炎)
 浅利(右ひざ外側半月板損傷で全治二ヶ月。24日に手術を受ける予定)
 戸田(右踵骨外側剥離骨折 全治二週間)
・U19代表に召集
 チャン→U19韓国代表に召集
 増嶋→状況によってはチームに再合流?

現実問題として戸田・浅利の負傷は痛いですね。土肥と加地が代表から復帰し、負傷したルーカス(左太腿全部打撲)、宮沢(左足首痛)が復帰、梶山もU19代表から離脱してチームに復帰しましたが、チームとしてはなかなか簡単な状況とは言えないかもしれません。その清水戦の予想スタメンを考えると

GK土肥
DF加地、藤山、ジャーン、金沢
MF三浦、梶山、栗澤、ケリー、馬場
FWルーカス

という感じでしょうか。宮沢もベンチ入りもありそうです。・・・にしても最近ベストメンバー(?)が揃う試合がほとんどなかったとはいえ、こういうメンバーを珍しく感じなくなってきてます。とりあえず現時点で出来る範囲でベストを尽くす、これが大事です。


対する清水は1stステージ終了後に石崎監督が就任。ジャメーリとファビーニョと契約解除した一方で戸田と現時点では未だチームに合流していませんが韓国五輪代表FWのチュジェジンを獲得しています。開幕戦の横浜戦を観たくらいですが清水は前半押し込んだものの徐々にリズムを取り戻した横浜に1-2で敗れています。ただまだ連携面ではイマイチな部分もありましたが、チームのやろうとしている意図、雰囲気は決して悪くないように思えました。東京戦では黒河が五輪代表で欠場(といっても今はレギュラーではないようですが・・・)、横浜戦にCBとして出場していた鶴見がその試合で負傷して全治四週間ですね。予想スタメンは

GK西部
DF森岡、斉藤、戸田
MF伊東、杉山、市川、太田
FW久保山、アラウージョ、北嶋

という感じでしょうか。鶴見の負傷により横浜戦ではボランチに入っていた戸田が一列下がり、杉山をボランチに起用。右に太田、左に市川、北嶋の1トップを久保山とアラウージョがフォローする3-4-3に近いような布陣ではないかと。

攻撃面では懐の深いポストプレーから後列の動きを引き出し、前線で基点となっているのは北嶋です。その北嶋を久保山、アラウージョがフォローし、それをさらに外から市川、太田がフォローしていく形になります。左サイドを構成する久保山と市川は周囲との連携で崩していくプレー、右サイドの太田、アラウージョは微妙にタイプは違いますがそれぞれ自らドリブルで仕掛けていくプレーが多かったのではないかと。サイドからの攻めが主体ですが、左サイドで様子をうかがいつつサイドチェンジで逆サイドの右サイドから仕掛けていくというような動きがたびたびあったように思いますね。

その攻撃陣をフォローするのは杉山、伊東の両ボランチ。横浜戦は戸田がボランチに入り、前線やサイドにボールを展開する一方で横浜の攻めをしっかりと潰すなど存在感のあるプレーをしていましたが、杉山にしても若いながらセンスのあるプレーをする選手という記憶があります。運動量のある伊東がどう動いてくるかというのもありますが、このボランチも油断できる相手ではありません。最終ラインにしても戸田が最終ラインに下がるとすると戸田・森岡・斉藤と経験のある3バックになります。中に中にという単調な攻めでは跳ね返されるのではないでしょうか。

横浜戦を観て感じたのはチーム全体の守備意識の高さ。前線の3人も前から積極的にプレスに行き、高い位置でボールを奪って前にボールを入れていくという意図がうかがえました。それでいて横浜が徐々に主導権を握るようになるとFWを残してきっちりと守備を固め、横浜が攻めあぐねていたことは注目すべき点でしょう。非常に攻めにくい相手だと思います。清水を相手にする場合、北嶋のポストプレーでキープさせないこと、そしてサイドの高い位置で巧く数的優位を作られないことが大切です。特に太田やアラウージョが仕掛けていく動きを見せる右サイドは連携面こそイマイチでしたが、横浜相手に優勢の時間帯を作った大きな要因になりました。


東京がまず考えるべきは必要以上にラインを下げないことでしょう。C大阪戦では相手のロングボールに最終ラインがずるずると下がってしまい、中盤が間延びしたことでC大阪にセカンドボールをことごとく拾われてしまいました。東京の高い位置からの仕掛けを消すためにロングボールを入れてそのセカンドボールを狙うのはもはや常套手段になりつつあります。ラインを高く保つことは容易なことではありませんが、それをしないとボランチがカバーしなければならないエリアは自ずから広大なものになりますし、特に3トップ気味に来て後列から伊東も前方に進出してくる清水を相手に最終ラインの前にスペースを作ってしまうことは自殺行為に等しいといえます。最終ラインで跳ね返す前にボールを奪っていかに東京のリズムで試合を進められるか。これはこの試合を考える上で一つのポイントになるでしょう。

もう一つは両サイドバックをいかに前に押し出せるかというのもポイントになってくると思いますね。相手が3トップ気味でしかもその付近に両サイドがいるとなるとどうしても両サイドバックの攻めあがりは難しくなりがちです。しかしそれでもこの試合はその両サイドバックの攻め上がりがキーになるのではないかと思っています。中央の守備を広げるためにもスペースのあるサイドアタックは必要だと思いますが、東京の二列目の両サイドである馬場、栗澤は石川や戸田のようにスピードで縦に抜けるような動きをするタイプではありません。おそらく効果的なアタックはその両サイドのキープからサイドバックが追い越す動きをした時に生まれるのではないかと思います。この時ゴールを狙うべきはマークが集中しがちなケリー、ルーカスでなく、ファーから入ってくる馬場、栗澤でしょう。この両サイドがいかに後列の攻め上がりを引き出し、ゴールを狙う動きを見せるかで東京の攻撃の恐さは随変わってくるのではないでしょうか。また相手の両サイドの位置取りを考えるとサイドチェンジも非常に効果的だと思いますね。

もともと清水の両サイド、特に右サイドの太田は攻撃面を特徴とする選手であり、彼をどの位置でプレーさせるかで自ずからその脅威は変わって来ます。逆に言えば東京が主導権を握ってサイドから押し込めば清水の両サイドも引き気味にならざるを得ませんし、そういう時間帯が続けば清水の前線は自ずから孤立します。前線に人数を掛けてくる攻撃的なチームを相手に引き気味に対応しようとするとどうしてもどこかで対応が苦しくなりますし、後方にカバーリングのいない4バックではリスキーな選択になりがちです。そうなってしまうと悪循環の中で流れを引き戻すのは容易なことではなくなってきます。前に出て主導権を握り東京ペースで試合を進めて欲しいと思いますね。

日時: 2004年08月21日 06:49

2004年08月22日
東京1-2清水(J1第二節 味スタ)
ホームの東京はGKに土肥、DFに前田、ジャーン、藤山、金沢、MFはボランチに三浦、梶山、右に栗澤、トップ下にケリー、左に馬場、ルーカスの1トップ。控えには塩田、松本、宮沢、阿部、近藤祐。石川・今野・茂庭・徳永が五輪の影響で欠場、鈴木規郎・戸田・浅利が負傷で欠場、加地が体調不良で欠場。

対するアウェイの清水はGKに西部、DFに森岡、斉藤、戸田、MFはボランチに伊東、杉山、右に太田、左に市川、北嶋の1トップに久保山、アラウージョの2シャドー。控えには真田、池田、高木純、澤登、平松。鶴見が負傷で欠場。

序盤から森岡、戸田を基点に両サイドに展開していく清水は北嶋のポストプレーから右サイドから太田、左サイドの市川も周囲と絡みつつ仕掛けていく。対する東京も梶山・三浦が中盤でボールをカットしてもう一方が巧くフォロー、前線のルーカスに入れてそこから裏を狙ったりそのポストプレーからケリーが絡んで基点となるもののなかなか決定的な形を作れない。北嶋、久保山が引いてボールを受けに来るようになった清水は伊東なども絡んでたびたび右サイドに展開、太田が仕掛けていくもののその入れるクロスはことごとくジャーンがヘッドでクリア。左サイド囲まれながらアラウージョがスルーパス、左サイドから市川が入れた低いクロスに久保山がゴールを狙うものの土肥の正面を突いてしまう。

東京は高い位置でケリーが抜け出しかけると、その後もルーカスのキープを基点にして前田のクロスやカウンターから馬場がチャンスを迎えるもののものにできず。清水は最終ラインのフィードから両サイドが仕掛けていくものの東京は三浦も戻ってうまくカバーし、逆にケリーのキープから右サイドの裏に抜け出した前田が低いクロス、ルーカスが飛び込むもののポストに当たってしまう。清水はアラウージョ・市川のキープに戸田が飛び出すと、伊東・戸田が右サイドへ展開、太田が仕掛けていく。東京は三浦が梶山とのワンツーで抜け出してクロス、混戦となり馬場がヘッドもオフサイド。右サイドから馬場がサイドチェンジ、逆サイドでボールを受けたルーカスがシュートも森岡にブロックされてしまう。

後半に入ると東京は右サイドバックの前田が積極的に前に出て栗澤と絡むようになってリズムをつかむと、馬場の左サイドへの展開からルーカスの中に切れ込んだシュート、高い位置で奪ったボールを繋いで栗澤が右に流し上がってきたケリーのシュートとチャンスを作り出す。一方細かく繋いでチャンスを伺うもののなかなか決定機を作れない清水だったが、後半7分に森岡の右後方からのフィードを受けた久保山が意表を突いたミドルシュートを放つとこれが決まって先制してしまう。東京も三浦を基点にチャンスを作り出し馬場が裏を狙い、前田のミドルシュートにケリーが飛び込むもののわずかに届かず左にそれてしまう。リードする清水はカウンターから戸田や太田がスペースに飛び出してたびたび東京を脅かし、後半17分にはアラウージョに代えて澤登を投入、2トップにして市川を右サイドバックにさげて4-4-2の布陣に。

東京は後半20分に馬場に代えて阿部を投入、波状攻撃を仕掛けるとその阿部も積極的に仕掛けゴールを狙う。後半25分に三浦に代えて宮沢を投入した東京に対し、清水は北嶋に代えて平松を投入して前線に平松を残して澤登がフォローする布陣に。チャンスを作りながらも決められない東京は後半30分に栗澤のキープから前田が入れたクロスにファーから入ってきた阿部がヘッドを叩きつけてゴール、同点に追いつく。しかし後半34分、右サイド仕掛けた平松のドリブルを梶山が倒してしまうと、澤登のFKを斉藤がヘッドでゴールを奪われてしまい清水に再び突き放されてしまう。後半36分には梶山に代えて近藤祐を投入した東京は攻めながらもなかなか崩し切れずにカウンターを食らい、ルーカスの突破から得た宮沢のFKが弾いたボールから混戦になるものの押し込みきれず。前線のルーカスにボールを入れてそこからの展開で押し込んだもののゴールは奪えず、東京は開幕二連敗となってしまった。


この試合での東京は前半清水の前線に入れるボールにもラインを下げず、基点を潰しにいく積極的な守備が目立ちましたが、一方でマークが曖昧な清水最終ラインの戸田・森岡がサイドに入れてくるボールを簡単に通してしまい、東京の両サイドの裏でボールを受ける右サイドの太田、左サイドの市川に半ば引っ張られる形で馬場と栗原がずるずると下がり、対面する両サイドバックも攻め上がれない状態が続きました。それでも三浦と梶山が精力的に攻守の切り替えをフォローし、ルーカス・ケリーを中心に馬場が絡んだピッチを広く使ったカウンターから何度かチャンスを作りましたが清水の最終ラインを崩して決定的なチャンスを作るところまではいかず、相手の両サイドに引っ張られたせいもあってかサイドの攻撃参加による崩しは前半の半ば過ぎまでほとんどありませんでした。

清水が徐々に太田中心の攻めとなって左サイドからの仕掛けが少なくなっていくのに伴い前半の終盤から右サイドバックの前田が前方に進出するようになるとケリーのスルーパスから入れたクロスにルーカスが飛び込むなどたびたび決定的なチャンスを作り出すようになりました。そして後半7分の失点はあったものの後半10分の清水の交代に伴い市川が右サイドバックにポジションを下げたことで前田は今までよりも動きやすくなってどんどん前に出るようになると、後半17馬場に代わって阿部が入ると徐々に両サイドからの崩しも出てくるようになり、後半27分には精度の高いクロスから馬場との交代で入った阿部へのゴールを演出。リズムをつかんだ東京は両サイドから攻めの形を作れるようになりましたが、しかし同時にそれは後方にスペースを作ることにもなり、カウンターでサイドをたびたび突かれると、その流れからのFKで再び突き放されてしまいました。

全体的に見れば守備面では積極的な面が目立ち、そういう意味では随分と改善がなされました。ただサイドとしての馬場・栗澤が前半イマイチ機能していなかったのは、清水の両サイドに引っ張られただけでなく、サイドからどう崩していくのかというイメージが曖昧なままだったからではないでしょうか。馬場はたびたびカウンターで基点となりましたがサイドから形を作ることは決して多くありませんでしたし、栗澤はサイドにも流れるケリーの奔放な動きにやや遠慮してしまっているようにも見えました。後半いい形になったのは栗澤が前に出てくるようになった前田の動きを引き出すという形がイメージできて、阿部が左サイドに張る形になって仕掛け、両ボランチも特に三浦が攻守に精力的に動いて攻撃を仕掛けるリズムが出てきたことが大きかったと思います。

ただ、終盤に基点となっていた梶山に代えて右サイドに近藤祐を投入し、栗澤をボランチに回しましたが、結果的に見ればイメージできていた右サイドの攻めが再び曖昧になものになってしまいましたし、栗澤が流れの中から消えてしまいました。負けていたとはいえそれまでの攻撃のリズムは悪くありませんでしたし、そのリズムを崩してまで交代する必要があったのかは微妙なものだったと思います。相手が嫌がっていたことは何だったのか。これを考えればいかに前田を巧く使うかを考えてもよかったように思いますし、終盤ルーカスへのロングボールで基点を作れていたことを思えばそこからサイドに展開して起点を作りクロスを入れていくことでもっとゴールまでの具体的なイメージを作ることもできたのではないでしょうか。

とはいえ右サイドで形を作り始めてリズムをつかみかけた時間帯に失点してしまったことが結果的に苦しい展開を作り出したのも確かです。久保山のシュートは確かに見事なものでしたが、あの場面では右サイド後方から森岡が入れたボールを久保山が受けた際にチェックにいった選手は皆無でした。この日清水が攻めながらもなかなか決定的な形にならなかったのは基点となるプレーに早いチェックに行っていた部分もありました。そのため基点が下がってそこからゴールに直結するような場面が減っていたのですが、攻めでリズムをつかみかけたあの時間帯だからこそ一つ一つのチェックはしっかり行って欲しかったと思いますし、意識として攻撃に傾きかけた時間帯に守備でするべきことが出来なかったことでできた綻びを突かれてしまったことが展開を苦しいものにしてしまったのではないでしょうか。五輪組がいなかったとはいえあまりにも痛い開幕二連敗となってしまいました。


対する清水はルーカスに斉藤を付けてそれを森岡、戸田が両サイドに対応しつつもうまくマークを受け渡し、杉山と伊東の二人でケリーをマークしていました。攻撃面では最終ライン付近でボールを奪うと森岡と戸田が両サイドに開いて攻撃の基点となり、そこからそれぞれ太田・市川に繋ぐと、これに伊東や久保山・北嶋らが絡んでサイドからクロスを入れてきました。これはジャーンがことごとく跳ね返したことでなかなか決定的な形にはなりませんでしたが、後方の森岡や戸田はフリーでいることが多く彼らが後方から積極的にサポートすることでサイドからの攻めの形はしっかりできていました。守備面ではルーカスをマークしつつその両CBを巧みにカバーしていた斉藤の動きが光りました。フィードや自ら攻めあがる動きを見せた戸田もそうですが、斉藤の復帰が清水の最終ラインにもたらしたものは決して小さくなかったと思います。

細かいパスのリズムが続く中で久保山の思い切ったミドルシュートは意表を突いた効果的なものでしたが、一方で澤登を投入して2トップにした際に市川を右サイドバックに下げたために前田の進出をそれまで以上に容易なものにしてしまったのは誤算だったのではないでしょうか。先制したことで守りを強化しようという狙いもあったとは思いますが、受けに回ってしまったためにボランチも前に出てくる東京に対してマークが混乱してしまい、前田が入れたクロスにファーから入ってきた阿部を捕まえることができませんでした。とはいえ平松をトップに残して澤登がフォローし、それに太田を絡めることで効果的なカウンターをたびたび演出してそれが決勝点のきっかけとなりましたし、さりげなく久保山に代えて高木純を左サイドに据えたことは前田の攻め上がりを抑えることに成功しました。早い時間帯で守ろうとして失敗しましたが、そこから見事に修正した石崎監督の采配に選手が応えたことが勝利をもたらした大きな要因だったのではないでしょうか。

日時: 2004年08月22日 09:31 | トラックバック (1)

サーバーがダウンしていました
実はさっきまで全然気付いてませんでしたが、昨日サーバー屋さんの都合でBlogを置いているサーバーの物理的な移動を行ってから表示する方の復旧ができなくなってしまっていた模様です。書く方はフツーに更新できていたので更新した後特に気に止めずにそのまま寝てしまったのですが・・・まぁBlogを管理するのも大変なんだとは思いますが、どうなんでしょう。蓄積すればするほど移転は面倒なのであんまり移転は考えていないのですが、こうも重い状態が続くとちょっと厳しいですね。訪れて下さった皆様にはご迷惑をおかけしております。

日時: 2004年08月22日 11:09

2004年08月23日
浦和7-2東京V(J1第二節 TV観戦)
ホームの浦和はGKは都築、DFにアルパイ、堀之内、内舘、MFはボランチに長谷部、鈴木、右に山田、左に三都主、トップ下に山瀬、FWは永井、エメルソンの2トップ。控えには山岸、室井、酒井、梅田、千島。坪井、平川、岡野が負傷で欠場、田中、闘莉王が五輪の影響で欠場。

対するアウェイの東京VはGKに高木、DFは米山、戸川、ウベタ、MFはボランチに林、平野、右に山田卓、左に三浦、トップ下に小林慶、FWは平本、桜井。控えには水原、柳沢、小林大、広山、森本。

序盤から仕掛ける浦和は東京Vのクリアボールを拾って山瀬、永井がドリブルで仕掛けてシュートを狙う。東京Vは最終ラインからクリアするばかりでそのボールをキープできず、徐々に桜井や平本が前線で仕掛けるものの浦和のDFに潰されてしまう。逆に前半11分、都築の都築のゴールキックを山田が前線にヘッドで繋ぐと、ラインの裏に入ったボールをエメルソンが高木の前でさらってかわしゴール、浦和があっけなく先制すると一気に浦和ペースになり、前半14分には右サイドからエメルソンのクロスに抜け出した永井がゴール、追加点を挙げる。その後も東京Vはボールを繋げられず浦和が攻める展開が続き、前半21分右サイド山田のクロスから再び永井がヘッドでゴール。

東京Vは平野の負傷で前半24分に小林大を投入。ボールを繋ぐものの足元へのパスばかりで浦和のチェックに苦しんでいた東京Vは前半26分に三浦が遠い位置からのFKを直接決めて一点返す。その後浦和は裏を狙うものの攻め切れず、それをしのいだ東京Vが平本のキープに周囲が絡んでチャンスを作り出すようになり、高い位置でボールを奪うと小林慶のパスから桜井が仕掛けてアルパイをかわしてシュートも都築がセーブ。浦和は長谷部が入れたボールからエメルソンがたびたび裏を狙うものの届かず、逆に前半42分、ロングフィードから平本が飛び出し、裏に抜け出した平本がゴール一点を返す。浦和の攻勢は続くものの東京Vが身体を張った守備で何とかしのぐ。


後半に入ると東京Vは両サイドを一列下げて4バックにし、CBの戸川に代えて右サイドに広山を投入。エメルソンをマークする米山を中心とした守備陣が浦和の攻勢をしのぐと両サイドに流れる広山を基点にそこから仕掛けたり、平本がラインの裏に飛び出す。お互い中盤で激しくボールを奪い合う展開は浦和がたびたび抜け出すもののシュートが枠を捉えられなかったり、米山が懸命なカバーリングでゴーっるを許さない。しかし後半19分、自陣でCKのクリアボールを拾った永井がドリブルでカウンターを仕掛け、3人をかわして落ち着いてゴールを流しこみハットトリックを達成して再び浦和が突き放す。東京Vは平本が前線で孤軍奮闘するものの、浦和に中盤でボールをカットされてはカウンターを食らう。

後半24分には左サイドで東京VDFのクリアボールを拾った山田が中に入れると山瀬が落ち着いてゴール、後半28分には山田のサイドチェンジから永井が左サイドでキープ、中に入ってきた山瀬が連続ゴールを挙げる。直後に東京Vは桜井に代えて森本を投入。攻める東京Vはゴール前で林が繋いで小林慶がシュートも都築が弾き、CKが続くものののゴールを奪えない。さらにロングフィードから平本がゴールを狙うもののDFに潰されてしまう。逆に浦和はカウンターから鈴木啓太がドリブル、山瀬そしてエメルソンがシュートを放つものの東京VDFが何とか身体を寄せる。しかし後半38分、三都主が入れたボールをエメルソンが繋ぎ、飛び込んだ山瀬がゴール、ハットトリックで7点目を奪う。東京Vは平本が仕掛けるものの浦和の守備を崩せず、浦和が大勝で東京Vを下した。


浦和はボランチを中心とした積極的な中盤の守備でボールを奪うとサイドのスペースにエメルソンや永井、そして両サイドが流れて基点となり、クリアボールを拾って波状攻撃を仕掛けて主導権を握ると、前半11分にエメルソンが最終ラインとGKの間に落ちたボールをうまくさらってゴールを奪うと、永井が前半14分には中途半端なラインの押上げをかいくぐってゴール、前半21分には寄せの甘い東京VDF陣を相手にヘッドで決めて3点をリードし、試合の優位を決定付けました。

その後FKや最終ラインの裏を狙われてゴールを許すなど1点差に詰め寄られてしまい、後半に入ると東京Vの身体を張った守備を崩しきれない時間帯が続きましたが、東京Vの攻めを都築を中心とした守備陣がしのぎ、後半19分に永井がカウンターで自陣からのドリブルで3人をかわしゴール。このゴールが再び浦和に流れを引き寄せることとなり、ゴールを奪う意識が高かった山瀬がハットトリックを決めて大勝しました。細かい部分で言えば甘い動きもなかったわけではありませんが、そのれをものともしない破壊力抜群の攻撃陣が東京Vを飲み込んでしまいました。


対する東京Vは序盤の守備の集中力の欠如から失ってしまった3失点はあまりにも痛過ぎたように思いますね。序盤奪ったボールを繋がずにどんどんボールをクリアしてしまっていた時点で妙にらしくないなと思っていたのですが、戸川がクリアできるボールをクリアせずGKに任せてしまい、それをエメルソンにさらわれてゴールを許してしまうと足が止まったり、当たりにいけなかったりであっさり2失点を喫してしまいました。その後持ち直して中盤での繋ぎから前線が仕掛けるようになり、三浦のFKや平本が裏を取る動きで2点を返し流れを取り戻しましたが、この時点でも一点負けていて攻めなければならない東京Vに対し、スペースをうまく突いて得意とするカウンターを狙えばよい浦和は大きなアドバンテージを得ていました。

後半3バックから4バックに変更したのですが、これはカバーリングで中央で止めていた守りをサイドのスペースを埋めて崩させない守りに変更したわけで、結果的にサイドで止められなければ逆に中の人数が少なった分一対一の対応は苦しくなります。それでもエメルソンに中に切れ込まれても米山が何とか身体を張って止めていましたが、東京Vのセットプレーで後方の選手が上がり、スペースのある中をカウンターから永井にドリブルで3人かわされて決められてしまったことでこの試合の趨勢はほぼ決まってしまいました。浦和を相手にした場合、守備陣が浦和のスピードに冷静に対処できずに序盤で点差が開いてしまった時点で攻めに出ざるをえず、東京Vにとってみればその展開はどうしても苦しいものにならざるを得なかったように思います。終盤平本が諦めずに仕掛けていたのが印象に残りましたが、残念ながらひっくり返すにはあまりにも点差が開き過ぎていました。

日時: 2004年08月23日 05:53

G大阪2-1鹿島(J1第二節 TV観戦)
ホームの大阪はGKに松代、DFに山口、シジクレイ、實好、MFはボランチに橋本、遠藤、右に渡辺、左に二川、トップ下にフェルナンジーニョ、FWは大黒、中山の2トップ。控えには吉田、宮本、森岡、マグロン、吉原。木場、入江、児玉が負傷で欠場。

対するアウェイの鹿島はGKに小沢、DFに名良橋、金古、大岩、新井場、MFはボランチにフェルナンド、中田、二列目に小笠原、本山、FWは鈴木、野沢の2トップ。控えには杉山、岩政、青木、バロン、中島。ファビオ・ジュニオールが負傷で欠場。

前半、高い位置からプレスをボールを奪うG大阪は両サイドに展開してボールを入れると、鹿島も鈴木のポストを基点に右サイドから本山、名良橋らが仕掛けるものの周囲のフォローが遅くG大阪の早いチェックを崩しきれない。G大阪は右サイドから渡辺がクロスを狙い、フェルナンジーニョがドリブルで仕掛けていく。鹿島は前線に入れるもののG大阪のチェックにボールをキープできず、逆にG大阪の中山や大黒がたびたび裏を狙う。鹿島も繋ごうとするものの中途半端なパスはG大阪に高い位置でカットされて逆襲を食らい、中盤でボールを奪った橋本からボールを受けたフェルナンジーニョがドリブルからシュートもバーに当たってしまう。

前線が孤立していた鹿島は徐々に名良橋の攻め上がりが出てくるとそこからのクロスでチャンスを作るようになり、そのファーへのクロスから小笠原がヘッドで折り返し、野沢がヘッドで狙うものの左にそれてしまう。そして前線で鈴木が基点となってたびたび野沢がゴールを狙うもののゴールを奪えない。G大阪もフェルナンジーニョがドリブルで仕掛ける一方で、右サイド渡辺のクロスに中山がヘッドも右にそれてしまい、大黒がカウンターからのロングボールでたびたびゴールを狙う。その後もフェルナンジーニョが高い位置でボールをカット、スルーパスから大黒がシュートを狙い、G大阪は高い位置でボールを奪って仕掛けるものの鹿島の守備を崩しきれない。


後半、繋いで前線に入れるもののボールが収まらない鹿島に対し、G大阪も積極的な守備からボールを奪って前戦にボールを入れて中盤高い位置でボールを奪い合う展開に。しかし後半4分、エリア内でボールを受けた大黒が金古をかわして入れたボールを入ってきた遠藤が叩き込んでG大阪が先制。小笠原・本山・中田浩二を基点にパスを繋いで攻めの形を作ろうとする鹿島は足元へのパスばかりで決定的な形を作れない。カウンターからのロングボールで中山・大黒が仕掛けるG大阪に対し、鹿島は小笠原のスルーパスから野沢がシュートも決められず、名良橋の右からのクロスのこぼれ球に中田浩二が詰めるもののDFに阻まれてしまう。

一方、中山のヘッドやフェルナンドのスルーパスから大黒がたびたびチャンスを得たG大阪は後半21分、スローインからフェルナンジーニョが切れ込み入れたパスのこぼれ球を中山が狙うと飛び込んできた名良橋がオウンゴール、貴重な追加点が入る。追いかける鹿島は後半23分に鈴木に代えてバロンを、後半27分に野沢に代えて中島を投入するもののボールが繋がらず前線にボールを入れられない。後半35分に名良橋に代えて青木を投入した鹿島は、中島のキープから右サイドから本山が入れたクロスにバロンが打点の高いヘッドで合わせ一点を返す。大岩を前線に上げてパワープレーに出たもののどこかちぐはぐな攻めを見せる鹿島に対し、フェルナンジーニョに代えて宮本、大黒に代えて吉原を投入したG大阪が巧みにボールをキープして2-1で鹿島を下した。


G大阪は前線からの守備意識が高く、高い位置でのプレスからボールを奪うと右サイドからクロスを入れてくる渡辺、サイドに流れてドリブルを仕掛け、時に前線へのスルーパスを見せるフェルナンジーニョ、そして大黒と息のあったプレイを見せる二川を遠藤と橋本の両ボランチが巧みにフォローして中盤で優位に立つと、それらのパスを受けた中山、大黒がスピードのあるプレーでたびたび鹿島のゴールを脅かしました。マグロンを外し高さがなくなったことで逆に単調になりがちだった攻撃がより選手個々の特性を活かすようなものに変わってきたように思いますね。好調の大黒自体の動きもいいですが、何よりも周囲から彼やコンビを組んでいる中山へいいボールが入ってくるのは大きいような気がします。最終ラインも含めいいリズムを作っている今のチームのバランスを考えると宮本も使い方が難しいですね。

対する鹿島はやや中盤に運動量が足りず、積極的な守備を見せたG大阪を相手に中盤でやや劣勢にならざるをえませんでした。それでも鈴木のキープや小笠原のチャンスメイクから何度か野沢がシュートチャンスを得たのですが、いずれもゴールは奪えなかったことはこの試合の展開を思えば痛かったように思います。中盤が劣勢でサイドを渡辺にたびたび脅かされたため新井場がほとんど攻め上がれなかった一方で、右サイドバックの名良橋は(オウンゴールこそあったものの)たびたび効果的な攻め上がりからチャンスを演出しましたが、残念ながらやや前線との連携を欠く部分があったでしょうか。前線にバロンを入れたもののその高さを活かすボールはゴール以外ではほとんどなく、終盤に大岩が上がってもそれを有効に活かせなかったようにチームとしてややちぐはぐな部分があったような気がします。守備も苦しい対応が多かったように思いますが、それ以前にやはり中盤のボールの失い方があまりにも悪過ぎたのではないでしょうか。

日時: 2004年08月23日 23:59 コメント (1)

2004年08月25日
今週のダイジェスト
ホントは今日は録画しておいた柏-神戸戦を観て戦評を書こうと思っていたのですが、それは明日に回します。いつも火曜日にはダイジェストとマガジンを両方買ってつらつらと気になった記事だけ流し読みしているのですが、今週のダイジェストにあったある記事には言及せずにはいられません。それは東京-清水戦の戦評です。

この記事ではようするにこの記事は右サイドの石川、ボランチの今野、左SBの金沢らレギュラーをスペシャリストとして例に挙げ、スペシャリストを起用する傾向にある東京でユーティリティを要求される馬場・栗澤・梶山・前田ら控え組が様々なポジションで使われて果たして自らのポジションを見出せるのかという疑問を呈していたわけです。

五輪組が戻ってきておそらく先発がかなり変わるであろう東京に対して、若手の育成を含めた起用法について疑問を呈しているわけなんですが、たぶん非常事態とはいえ本来と違う場所に選手を起用して持ち味を発揮できていなかったんじゃないか、ということをホントは書きたかったんだと思うんですね。それがさらに言及しようとしたことで話がおかしくなってしまったのではないでしょうか。

同じ若手とはいっても馬場のようにすでに今季だけで10試合以上出場してすでにプレイスタイルがほぼ確立しつつある選手と、前田のように試合出場をいかに得るかというところから始めなければならない選手では現時点で目指すべき目標が違います。馬場のような選手はいかに目指すポジションを確実に確保するか考えなければならない立場ですが、前田のような選手はまずいかにベンチ入りして出場する機会を得るかを考えなければならない立場にあります。

スペシャリストと言えば聞こえはいいですが、チームを構成する30数人の中でどんな監督の下、どんな戦術でも起用される絶対的な選手というのは決して多くありません。監督にしてみればプレーの幅が広い選手の方が起用しやすいのは言うまでもありません。若いうちにプレーの幅を広げることでそれだけベンチ入りや出場機会の可能性が高くなることがそんなに悪いことなのでしょうか。

現実的に見ればレギュラーを張っている選手と控えの選手、特に若手に関して言えば、一時的には勢いがあっても連戦の中で安定して力を発揮していくということに関して残念ながらレギュラーを張っている選手との間に差があると言わざるをえません。これは経験の差が大きく、それは継続して公式戦に起用されることで初めて得られるものだからです。これはどんなに練習しようがサテライトの試合に出ていようが容易に埋められるものではありません。

試合に出場したいと感じているからこそ、東京の若手は複数のポジションに取り組んでいるのではないでしょうか。ポジションにこだわりを見せるためにはまずはメンバー入りするくらいでなければ始まりません。現時点で明らかに力が上の選手をどうしたら抜けるのかを考えるのは大切なことですが、プロである以上どうすれば試合に出場できるのか可能性を探るのも当然のことだと思います。例えば前田のクロスは素晴らしい弾道だと思いますが、これも前田がサイドバックを練習することがなければ見ることができなかったのではないでしょうか。

例に挙げられた選手にしても石川は横浜ユース時代にトップ下のポジションを大橋(現横浜)奪われてサイドに移ったことで結果的に適正が高かったわけですし、金沢にしても磐田時代はボランチやサイドなどもこなすユーティリティプレーヤーでしたが、東京に移ってサイドバックで固定して起用されるようになったことで適正が高くなった部分があると思います。今野は確か以前CBとして起用されたこともあったのではなかったでしょうか。彼らにしても以前からずっとそのポジションのスペシャリストだったわけではありません。

原監督は清水戦の試合後の会見で前田に関して「将来的には、ボランチというか守備的ミットフィルダーとして伸びていくかもしれない。」と述べています。結果的にどうなるかはともかく、将来のビジョンについて考えていないわけではないように思います。普通のサポーターよりも監督に近い位置にいる担当記者が苦しい布陣から安直に論理を飛躍させることが専門誌として妥当なのかどうか。この試合にはもっと他に言及すべきことがあるように感じたのは自分だけだったのでしょうか。

日時: 2004年08月25日 01:23 コメント (1)

柏0-3神戸(J1第二節 TV観戦)
ホームの柏はGKに南、DFに波戸、中澤、永田、近藤、MFはボランチに下平、明神、二列目に田ノ上、ゼ・ホベルト、FWは山下、宇野沢の2トップ。控えにはノグチピント、渡辺、大谷、谷澤、玉田。リカルジーニョが負傷で欠場。

対するアウェーの神戸はGKに本田、DFに小島、北本、河本、ホージェル、MFはボランチに佐伯、ホルヴィ、二列目に藤本、平瀬、FWはエムボマ、播戸の2トップ。控えには岩丸、高木、朴康造、薮田、和多田。掛川、滝澤、三浦が負傷で欠場。

立ち上がりから神戸が仕掛け、セットプレーからのこぼれ球を佐伯、エムボマがシュートを狙い、次々とCKを獲得すると、前半2分藤本が入れたCKのこぼれ球を河本がボレーで決めて先制。対する柏の方も中澤のフィードから右サイドに流れた宇野沢がクロス、明神がヘッドで狙うものの本田の正面を突いてしまう。やや前線の連携不足も感じられる神戸に対し、柏は田ノ上とのコンビプレーから宇野沢が左サイド突破を図ると右サイドからもゼ・ホベルトがドリブルで仕掛けるものの佐伯を中心とした中盤と最終ラインでしっかり守る神戸の守備を崩せない。右サイドから仕掛ける神戸は小島の仕掛けからエムボマがシュート、エムボマのキープからボールを繋ぎ、ホルヴィが倒されてボールを受けた平瀬がシュートもいずれも右にそれてしまう。

神戸の早いチェックになかなか前線でボールをキープできない柏は右サイドから波戸が仕掛けるようになるものの神戸の守備を崩し切れず、逆に神戸が左サイドのホージェルを藤本・播戸・佐伯がフォローして左サイドを崩す。播戸がゴール付近でたびたびFKを獲得するとそのこぼれ球からホルヴィ、エムボマらのミドルでたびたびゴールを脅かす。柏はサイドに展開はするものの、しっかりと守る神戸の守備を前になかなか決定的な形を作れず。逆に神戸はエムボマ・平瀬・藤本で形を作ってゴールを狙う。高い位置からボールを奪ってゼ・ホベルトがサイドへ展開、素早いダイレクトプレーで神戸を翻弄するものの宇野沢のシュートはDFに当たってしまう。


後半開始直後は柏が仕掛けていくものの神戸はしっかり対応。逆に逆にエムボマの前線のキープを柏は誰もチェックしにいけず、左サイドに展開したボールを藤本がクロス、それにエムボマが飛び込んでゴール、後半開始直後に神戸が突き放す。その後も播戸のキープからホルヴィがミドルシュートを狙うなど神戸が攻めの形を作り、後半7分には柏はゼ・ホベルトに代えて谷澤を投入。その谷澤が左右のサイドからドリブルで仕掛けるようになり、波戸のクロスのこぼれ球に田ノ上がシュートも枠をそれてしまう。その後も左サイド谷澤がたびたび仕掛け、田ノ上も左サイドから切れ込み谷澤がシュートを放つものの河本がブロック。神戸はカウンターから藤本がシュートも南がセーブ。

後半19分に神戸が平瀬に代えて朴康造を投入すると、20分には柏も宇野沢に代えて玉田を投入。明神の素早いリスタートからのクロスに田ノ上が狙うと、近藤の攻め上がり、下平のフィードから山下がポストプレーで谷澤が狙うなどチャンスは作るものの決定的な場面にはならない。逆に後半28分にはエムボマのドリブルを倒してFKを与えてしまい、これを小島に直接決められて3失点。柏は激しいプレーでボールを奪い仕掛けるものの神戸の守備を崩し切れず、神戸がエムボマのキープを藤本が絡んで播戸、そして播戸に代わって入った薮田が巧みに前線でキープしてファウルを獲得、セットプレーで脅かす。結局柏は攻めながらも攻め手を見出せず、神戸を相手に0-3と完敗してしまった。


柏は前線の山下への神戸のチェックが早く周囲のフォローも少なかったことでなかなか前線に基点を作れませんでした。左サイドから田ノ上に宇野沢が絡んで崩すと、ゼ・ホベルトも両サイドから何度か崩しにかかりましたが単調な攻めであることは否めず、前線でボールをキープしきれなかったことで波戸のオーバーラップも散発的なものとなって効果的な攻め上がりを引き出すことができませんでした。守備面でもやや寄せが甘くエムボマらに前線でキープ、そこからの展開を簡単に許してしまったことで次々とFKやCKを与えてしまい3失点を喫するきっかけになってしまったように思います。

後半投入した谷澤がたびたび仕掛けてチャンスを作ったもののやはり周囲が絡むことは少なく、時間の経過ととにも試合の流れから消えてしまいました。3失点してから初めて守備において相手にしっかりと当たってボールを奪うことができるようになりましたが、初めからそういう守り方ができていれば3失点も喫するようなことはなかったのではないでしょうか。攻撃面でも選手個々の問題というよりは形を作るために何が必要なのか、選手がイメージを共有してボールを持った選手を周囲がフォローしていくような動きをチームとして構築していくことがもっと必要な気がしますね。


神戸は佐伯が周囲のフォローに動いて中盤の守備を構築し、最終ラインと二枚のラインを構成して柏の攻撃を封じると、前線のエムボマにボールを入れてそれを左サイドの藤本、右サイドの平瀬がフォローし、播戸がゴールを奪う動きを見せたり、キープからたびたびファウルを獲得してFKのチャンスを作り出しました。まだ加入した選手も多いせいか連携面にはやや難がないわけでもありませんが、彼らに加えて時折左サイドバックのホージェル、右サイドバックの小島、そしてボランチのホルヴィらが攻撃参加するその攻めは十分に厚みを感じさせるものだったと思います。

柏の攻めを許す時間帯もありましたが、その時間帯でも守備が受身に回ることなく平瀬や藤本もきちんと戻って守備に参加し、佐伯がサイドのフォローに回って人数を掛けて中盤でたびたびボールを奪いました。またそれを突破されても小島・ホージェルの両サイドバックも守備意識が高く中盤とうまく連動して守備をすると、サイドから入ったクロスも北本・河本の両CBが跳ね返し、こぼれ球を狙う柏に対して身体を張った守備でシュートを防ぎました。現時点で連携不足は否めませんが、高い守備意識と役割の明確な攻撃の形は見ていて無理がなく、1stステージと同じチームと思って油断すると痛い目に遭うかもしれませんね。

日時: 2004年08月25日 23:35

2004年08月27日
ここまでの二節を振り返って
週末の東京V戦は日曜夜・国立ですか。管理人的にはどちらでも大して距離が変わるわけでもないのですが、味スタの近くに住んでるヒトからすれば国立は思ったよりも遠いと感じるのではないでしょうか。日曜夜の開催は翌日以降のことを考えるとやはり結構ダメージ大きいです。ちなみに管理人はまだチケット買ってません(笑)土曜までに買えばいいかとのんびりしてます。

ところでここ二節の東京の戦いぶりは五輪組や負傷者続出でメンバーが揃わなかったことを思えばそれなりによくやっていたと思います。ただ結果として二敗したのは事実で、今まで以上に貪欲に勝ちを狙っていくことが必要でしょう。この二試合を見る限りでは誰が悪かったというよりもどこかチームとしてリズムを作れていなかったように感じました。それは個人的にはやや攻守の切り替えがうまく出来ず、サイド攻撃に迫力が足りなかったことも大きかったように思います。

東京はサイドから攻め込まれることが少なくありませんが、ここで数的優位を作られつつ個人技で突破を図られるようになると苦しくなりますが、サイドからクロスを入れられる分にはジャーンの絶対的な高さがあるのでその点については実はそんなに恐くないと思っています。ただ、今の東京のリズムが悪い要因の一つはこのクリアしたボールを拾って攻撃に繋げることができない点にあります。

このボールを相手に拾われることが多くなるとどうしても守備の時間が長くなり、対応が苦しくなってきます。相手の意表を突いたプレーにとっさに対応することができていないのはこの守備のリズムの悪さで余裕が失われてくることも無関係ではないように思います。相手のロングボールやサイドからの崩しに対応しようとするとどうしても中盤が薄くなりやすいのですが、ここでいかにボールを繋げていけるかはチームを立て直す一つのポイントだと思います。

もう一つはサイド攻撃の活性化でしょう。以前サイドを務めることの多かった石川や戸田、そして二試合で連続ゴールを決めている阿部はボールを受けるそのままの勢いで仕掛けることが多く、それがサイド攻撃の勢いにも繋がっていましたが、馬場や梶山、栗澤が両サイドを務めることになるとどうしても足元でボールを受けてからのプレーの選択が多くなってきます。相手が構えてからではそこから仕掛けるだけでは勢いが足りませんし、後ろから追い越す選手が出てこない限りなかなか決定的な場面を作りづらいのが実情です。

そうなるとサイドで劣勢にある時はどうしてもサイドが有効に使われることが少なくなってきます。ルーカス、ケリーの突破力は確かに素晴らしいものがあるのですが、分かっていて中を固める相手が止められないほどではありません。このところ数多くのシュートを放ちながらなかなか得点に結びつかなかったのは、単なる決定力不足というよりも攻撃面でスピーディーさが失われていたこと、そして攻撃の選択肢が少なく相手にその攻めを予測されやすかったことが原因だと思います。次の試合では勢いのあるサイド攻撃を期待したいものです。


ちなみに今日のアミノバイタルで亜細亜大との練習試合が行われましたが、一本目の内容は下記のこんな感じだったようです。

GK 土肥
DF 加地、茂庭、ジャーン、金沢
MF 今野、三浦、石川(→'22栗澤)、ケリー、阿部
FW ルーカス

茂庭、今野、石川が復帰して左サイドに阿部を配置する布陣。石川は見に行ったヒトのメールによると打撲で負傷交代したようですが、東京V戦は大丈夫なんでしょうか。ちょっと心配です。

日時: 2004年08月27日 00:14 コメント (1)

戦術面から考えるベンチ入りの基本概念
昨日の記事に対するコメント欄でいぬさんが「リーグ戦のサブの5人は少ないのではないか?」という意見がありました。これはどちらがいいのかはなかなか難しい話で、確かにベンチ入りの人数が増えるとそれだけ戦術の幅も広がりますし、より柔軟な戦術の選択が可能になるとは思います。

ただ、これは一方で選手層の厚いチームと薄いチームの差を広げてしまう要因となってしまうかもしれません。それは選手層の厚いチームが相手の場合、相手にとってもそれだけいい選手をベンチに多く入れることが可能になり、より多くの選択肢を与えてしまうからです。戦い方次第では戦術の柔軟性をもたらすことが可能な反面、選手層の差によっては逆にそれが不利益をもたらす可能性も考慮に入れて考えなければならない問題だと思いますね。

現行の5人というメンバーで考えれば一部の例外を除いてGKが一つの枠を占めることになります。あとは基本的にDFは1人で、MFあるいはFWがチームの事情によって1人になったり2人になったりといった感じでしょうか。各ポジションに一人ずつ揃えてあとは流れを変える存在を一人置くという感じですね。ベンチ入りメンバーを見るとバックアップとしての意味合いが強い守備陣を除けば、投入する時の役割が明確な選手が多いような気がします。


ちなみに東京の場合は

FW(+サイド) 1~2枚
トップ下(+サイド) 1~2枚
ボランチ 1枚
CB(+SB) 1枚
GK 1枚

というベンチが多いと思います。基本的にはGKやCB・SB、1トップのルーカスは負傷以外に交代はありませんし、FWといってもその投入はサイドからのシャドーアタッカー的な要素が強いと言えるため、必然的に基本的に交代の選手は中盤を中心としたものになってきます。最近の交代策としてはボランチ、そして両サイドアタッカーが多いように思います。

ただ、ここでポイントになるのは東京の戦術でキーとなるサイドアタッカーが元々少なく、ベンチ入りするのはトップ下やFWを兼任する選手が多いということです。そのためサイドアタッカーが交代した場合、残念ながら交代選手がそのサイドアタックの勢いを持続させるのは難しくなっています。若手のサイドアタッカーの成長に期待するか、若手が成長するのを待つと言う意味でそのポジションの即戦力補強も必要なのかもしれません。


一般論で言えばベンチ入りメンバーを決める上で重要なのは基本的にピッチの選手を含めた全メンバーで誰が負傷してもカバーできるメンバー構成になることでしょう。特に戦術的な交代の少ない守備的なポジションにおいて複数のポジションをこなせる選手がいるというのは当然のことながら戦術の柔軟性をもたらします。

またFWとトップ下(相手ゴールに近い動き)、サイドアタッカーとSB(縦の上下動)、CBとボランチ(自陣ゴールに近い動き)といった組み合わせに比べると、同じDF・MFでありながらCBとSB、トップ下とサイドアタッカーは求められる動きや能力がかなり違いますし、調整方法も変わってくると思います。それでもこういう兼任が少なくないのは日本において他のポジションに比べてサイドアタッカーそのものの絶対数が少ないことも決して無関係ではないと思いますね。

現実的に考えれば5人というベンチメンバーで不測の事態や状況の変化に全て対応するのは困難だと思います。とはいえどのチームでもある程度はゲームプランを立てるわけで、交代策がうまくいくこともあれば、全くうまくいかずに失敗することもあります。その流れを加速させたり修正するポイントとなるのは、GK・DF・MF・FWという各ポジション一枚に加えて、さらにどこのポジションに+αとして選手を加えるかではないでしょうか。戦術の柔軟性を考えるとそれこそまさに監督の手腕が問われる部分だと思いますね。

日時: 2004年08月27日 22:31 コメント (6)

2004年08月28日
東京V戦のポイント
正直なことを言うと個人的には日が経つごとにダービーという嘘くさい言葉に段々盛り下がってるような気がする今日この頃だったりもします。いや、単純に試合が日曜夜ということも少なからず影響してるような気はしますが(苦笑)とりあえずローソンで1969シートを購入したので一安心ですが、明日の天気はどうなんでしょうか。昨年の味スタでのアウェイも確か雨の中での試合でしたね。

リーグ戦で二試合目にしてダービーがどうとかいう以前に負けてる場合じゃない状況に追い込まれてしまっている東京ですが、負傷した徳永を除く五輪組が復帰したことで多少明るい材料が出てきたような気がします・・・と書きたかったところですが、茂庭は未だ疲労が抜け切っていないようですし、今野は連携面で不安が露呈し、石川は練習試合で負傷してしまいました。徐々に良くなっていってるとは思いますが、どうやら簡単に状況が好転するわけではないようです。

東京は現時点で浅利、戸田、鈴木規郎、そして徳永の負傷で欠場が濃厚、チャンと、イチュンソンがU19代表に召集されていて欠場です。気になるのは7月に負傷して全治3~4週間と言われていた鈴木規郎の復帰が遅れていることです。この前の練習試合にも出ていなかったようですし、復帰が遅れているんでしょうか。石川はとりあえず大丈夫なようですし、これについては一安心といったところです。予想スタメンは

GK:土肥
DF:加地、茂庭、ジャーン、金沢
MF:三浦、今野、石川(栗澤)、ケリー、馬場
FW:ルーカス

こんなところでしょうか。練習試合では阿部が左サイドで一本目に出ていましたが、石川も復帰したのでスタメンは馬場のままのような気がしてます。馬場はどうしてもポジション的に難しい部分はありますが、今の馬場は適正以前に自分でプレーを難しくしてしまっているようにも見えます。サイドでプレーすることをあまり難しく考えずに、そのポジションで自分が何かできるのかを考えた方がいいように思いますね。


対する東京Vはこの前の浦和戦で7失点の大敗。昨年の対戦でも大差で敗れていた相手なのでやや固さがあったのか、序盤に中途半端な守備を突かれて3失点すると、追いつく前に突き放されて結果的に大差となってしまった試合でした。気持ちの切り替えが難しいところですが、彼らとしても簡単に連敗するわけには行かない試合でしょう。

予想スタメンは

GK:高木
DF:米山、戸川、ウベダ
MF:林、小林慶、山田、三浦、小林大
FW:桜井、平本

というところでしょうか。東京Vは両サイドを下げて中盤に平野あたりを入れた4バックのオプションもありますが、両サイドの攻撃力を活かそうと思うならやはり3バックにしてくるのではないでしょうか。守備は米山、ウベタの2ストッパーを中央の戸川がカバーリングする形です。戸川は浦和戦では中途半端なプレーもありましたが、今季入団のルーキーとは思えない落ち着いたプレーが特徴と言えるでしょう。

攻撃の形は細かく繋ぐパス回しから両サイドの山田、三浦が基点となって、それをボランチの林、小林慶、そしてトップ下の小林大(今回はボランチだった小林大をトップ下に持ってきているようです)のトライアングルがフォロー、桜井、平本の2トップがサイドに流れてボールを受け、そこから仕掛けたりサイドの追い越しを引き出します。そしてそのサイドからの仕掛けに気を取られ過ぎると二列目、三列目からの侵入を許してしまい決定的な形を作られてしまうことも少なくありません。

それに加えて今季はボールを繋ぐだけでなく林、小林慶、米山らの低い位置からのロングフィードで桜井、平本の裏を狙う動きを活かすプレーも見られるようになってきました。また、東京Vがリズムを掴んでいる時間帯にはストッパーの米山も前方に進出して中盤の繋ぎに参加して中盤における数的優位を巧みに作り出そうとしてきます。米山は視野が広く、長い距離を正確に蹴れるだけの精度を持っているだけに攻撃面における隠れたキーマンになっているのかもしれません。


東京Vの攻めを見ていると起点となることの多いサイドにどれくらいいい形でボールが入るかでその後の脅威が随分違うような気がします。元々足元のパスが多く、フォローするような運動量も多いわけではないので、前線からプレスを掛けて追い込みやすいサイドにボールが入った時点でパスコースを限定してインターセプトを狙えばボールを奪うのはさほど難しくありません。あとは相手のロングフィードを跳ね返した際にどれくらいセカンドボールをキープできるか、これも一つのポイントとなってきますね。

サイドに流れる桜井や平本はスピードもありますし、その突破力は侮れないので彼らがサイドに流れた時にどう対応するのか、そして彼らのキープから追い越す動きを見せるサイド、彼らのキープから上がってくる二列目三列目をどうやって捕まえるのか、このあたりは事前に対応を考えておきたいところです。また三浦のFKを思えば直接狙えるような位置でファウルをするのは非常に危険ですね。そして今までの因縁から考えれば飯尾の存在が不気味なのは確かですが、これは彼が出場する前に試合を決めておくしかないでしょう(苦笑)

東京Vの守備を見ていると縦への攻めには強さを見せるのですが、横の揺さぶりには弱いような気がします。サイドから入ってくるボールやサイドから仕掛けてくる選手に対してボールウォッチャーになってしまい、それに気を取られるあまり中に入ってくる選手を捕まえきれてないのが原因でしょう。また、最終ラインには全体的にスピードがなく、特に左ストッパーのウベタは高さや強さはあってもその足の遅さは隠し切れません。中に3枚という布陣を考えると単純にサイドからボールを入れるよりもサイドの裏で石川がボールを受け、ウベタを引っ張り出して勝負すればうまく周囲がフォローしてこない限り中の守備はどうしても苦しくなってきます。

例え東京Vが4バックにしたところで対面は守備が得意でない三浦ですし、今度は中央でカバーリングする選手がいなくなるので同じことでしょう。逆に攻撃にかかる枚数が減る分だけカウンターさえ気を付ければ守備の負担は減ってきます。どちらにしろサイドの裏のスペースをいかに突いていけるか。そのためにも前線からの積極的なチェックで中盤で優位に立ちたいところです。相手がリズムを掴む前に先手を取って試合の主導権を握りたい試合ですね。

日時: 2004年08月28日 20:48

2004年08月30日
東京V0-1東京(J1第三節 国立)
ホームの東京VはGKに高木、DFに米山、戸川、ウベタ、MFはボランチに林、右に山田、左に三浦、トップ下に小林慶、小林大を並べ、FWは桜井、平本の2トップ。控えには水原、相馬、平野、広山、森本。

対するアウェイの東京はGKに土肥、DFに加地、ジャーン、茂庭、金沢、MFはボランチに三浦、今野、右に栗澤、左に馬場、トップ下にケリー、FWはルーカスの1トップ。控えには塩田、藤山、梶山、阿部、近藤祐。石川、鈴木規郎、浅利、徳永が負傷で欠場。

序盤三浦、山田の両サイドを基点に中盤でボールを繋ぐ東京Vに対し、東京はケリーが栗澤とのワンツーで右サイドから崩しにかかるものの5バック気味に守る東京Vの守備を崩せず、ジャーンがたびたびフィードでルーカスにボールを入れるものの跳ね返されてしまう。巧みに細かくパスを繋ぐ東京Vは右サイドから上がってきた米山がミドルシュート、こぼれ球に平本が飛び込むものの土肥が飛び出してキャッチ。その後も高い位置からプレスを掛ける東京Vは加地の中途半端なパスをカットした小林慶がドリブルからミドルシュートを放つと、東京もルーカスが身体を張ったプレーから馬場がシュートを放つものの枠をそれてしまう。

東京Vはカウンターから桜井がドリブル、ジャーンに倒されるものの逆にシュミレーションに。その後も平本とのプレスから桜井がシュートを狙うと、左サイドの三浦を基点に右サイドの米山も上がってきて攻勢を強める東京Vは左FKから三浦がボールを入れるものの誰も反応できず。東京もケリーの展開から右サイド栗澤がキープ、加地入れたクロスに馬場がヘッドも高木の正面、栗澤のクロスから馬場が再びヘッドでゴールを狙うものの枠をそれてしまう。トップ下に入る小林慶、小林大を中心にたびたびポジションチェンジを見せつつパスを回す東京Vは右サイド山田から米山へとつなぎ、米山がクロスボール。ニアに走りこんだ平本がヘディングであわせたシュートはポストに。

後半に入ると東京の前線のプレスが徐々に効き始め、後半9分に栗澤に代えて阿部を投入して左の馬場とポジションを入れ替えると、左サイドから阿部が次々と仕掛けて流れを東京に引き寄せ、加地のクロスに飛び込んでヘッドで狙う。東京Vは後半13分に平本に代えて森本を投入するものの流れは変わらず、ルーカスが落としたボールを馬場が強烈なミドルシュート、高木が弾いたボールを阿部が再びシュートするものの山田が身体を張ってブロック。その後も東京が右サイドでのキープやサイドチェンジから加地が前方に進出するようになると、東京Vは後半19分に桜井に代えて平野を投入、その平野が中盤で動いて徐々にリズムを取り戻しにかかる。

しかし東京はその後も阿部が左サイドから切れ込みチャンスメイク、自らもゴールを狙うと後半26分には馬場に代えて右サイドに近藤祐を投入。三浦文が中盤で早めにチェック、東京Vの攻めに対して的確な潰しを見せ、三浦淳のFKのピンチは土肥がセーブ。攻めに出てきた東京Vに対し、カウンターでたびたびチャンスを作った東京はCKからのクリアボールを繋いで3対3のビックチャンスを作り、近藤祐が落としたボールをケリーがスルーパス、近藤祐が高木をかわしてシュートも小林大がギリギリで戻ってクリア。後半39分に三浦に代えて梶山を投入すると、後半43分、左サイドから繋いだボールを受けた梶山が強烈なミドルシュート、これが左隅に突き刺さり東京がついに先制。ロスタイムはケリーやルーカスが巧みなボールキープを見せ東京が1-0で東京Vを下して2ndステージ初勝利を挙げた。


東京は小林慶、小林大の二枚をトップ下に置いた東京Vの守備に戸惑ったのか、サイドを基点にしてトップ下二枚とその後方でたびたびフォローしてくる林らに巧みに中盤でボールをキープされてしまい、なかなかリズムをつかめない一方で守備時には両サイドが5バック気味になって守る東京Vを相手に両サイドをなかなか崩すことができませんでした。そしてジャーンがたびたび後方から前線のルーカスにフィードを入れるようになるもののこぼれ球をなかなかキープできず、逆に最終ラインへのプレスを受けてはたびたび中途半端なパスをカットされたり、カウンターからたびたびゴールを狙われてしまいました。右サイドからのクロスで馬場がヘッドを狙う場面はありましたが、前半はシュートこそ少なかったものの東京Vがボールをキープする展開で、東京は逆襲でたびたびチャンスを作りはしたものの試合のリズムをつかめていたわけではありませんでした。

後半に入って奔放に動き回るケリーと縦に抜けようとする加地の動きに挟まれて中途半端な動きの多かった栗澤に代えて阿部を投入し、馬場と左右のサイドを入れ替えるとその阿部が左からサイドを崩して東京に流れを引き寄せました。東京Vの山田がさほど守備的なポジション取りでなくなっていたのもその要因の一つだったかもしれませんが、この阿部が左サイドからどんどん米山に仕掛けていったことでこの試合詰まってしまうことの多かったサイドからの攻撃にスピードが出てきました。その後近藤祐が右サイドに入ると、前回のような強引なプレーばかりでなく周囲の動きを引き出すような動きも見られ、攻めに出た東京Vに対し東京がたびたびカウンターから決定的な場面をたびたび作りましたがゴールを奪えず、それでも終盤に投入された梶山が豪快なミドルシュートを決めるとそのリードを守りきって2NDステージ初勝利を挙げることができました。

この試合ではボランチや最終ラインにプレスを掛けられて中途半端なパスをカットされるようなことも何度かありましたが、クロスをことごとく跳ね返したジャーンはもとより、たびたび相手のスルーパスをカットしたり相手の仕掛けに粘り強い対応をした茂庭、そしてサイドからの攻めに対応しつつ徐々に機を見て攻め上がりを見せるようになった金沢や加地、東京Vの巧みなパス回しに振り回された感もありましたが粘り強くボランチが基点を潰す動きを続け、東京Vの時間帯に先に点を与えなかったことも勝利をもたらした要因の一つとなったように思います。そんな懸命に守る一方で攻め切れずに引き分けでもおかしくなかった試合展開を思うと、勝利を引き寄せた梶山の素晴らしいミドルシュートは、連敗していたチームに自信を取り戻させるきっかけとなる値千金の一発だったのではないでしょうか。


対する東京Vはトップ下に小林慶、小林大の二枚を置いて前線の基点を増やす一方で、両サイドに守備時には大きくポジションを引かせて5バック気味の布陣になってサイドのスペースを埋めてきました。トップ下の二枚はそのあたりの攻守のバランスを取る意味もあったのかもしれませんが、その2人にボランチの林が絡んでボールをキープして両サイドが上がる時間を作り出し、キープする時間帯には最終ラインから米山も上がってきてチャンスを作り出しました。しかし高い位置でプレスを仕掛けてチャンスを作り出した平本・桜井の両FWが東京守備陣の粘り強い対応をなかなか振り切れず、後列からの攻めあがりもシュートコースを切られてしまうなど、やや引き気味だった布陣もあってかボールをキープした時間帯の割には決定的な場面は決して多くなかったのかもしれません。

そして後半東京がサイドで崩してきていた側の三浦をやや引き気味に残しつつ、右サイドの山田をやや上げて、それを米山にフォローさせて活路を見出そうとしたのかもしれませんが、逆に阿部がそのサイドを崩すようになったことですっかりリズムを失ってしまいました。そして前線からプレスを仕掛け、ドリブルで勝負してきた桜井・平本が後半半ば過ぎで共に退いてしまったことで逆に前線の脅威を半減させてしまい、ボールをキープしながら決定機をなかなか作れなかったために修正したことがかえって裏目に出てしまった格好になってしまいました。ここのところ調子の良くなさそうな森本をあえて投入したのも疑問でしたが、運動量のある平野を投入するのに前線の桜井を削ってしまったのは致命的だったように思います。

平野の投入自体は動きの落ちていた中盤にとって必要だったと思いますが、ここはあえて中盤同士の交代に留めておくべきではなかったでしょうか。結果的に前線の攻撃力が著しく減退してしまったにも関わらず、広山をベンチに残しながら中盤を削って前線に投入することはありませんでした。確かにこの試合において小林慶、小林大の動きは良かったと思いますし、林はバランサーとして機能していたのかもしれません。ただ、そのリズムでは結果的に得点を奪えなかったからこそ変化が必要だったのではないでしょうか。平野が投入されたことで結果的に森本が孤立して前線で基点を作れなくなってしまい、その状態で中盤やサイドが押し上げたことで逆にカウンターから致命的なピンチを招くようになってしまいました。東京Vの交代のタイミングが阿部投入後のものだっただけに、その投入にはもう一工夫欲しかったところかもしれませんね。

日時: 2004年08月30日 02:14 コメント (3)

2004年08月31日
浦和3-2磐田(J1第三節 TV観戦)
ホームの浦和はGKに都築、DFにアルパイ、闘莉王、内舘、MFはボランチに長谷部、鈴木啓太、右に山田、左に三都主、トップ下に山瀬、FWは永井、エメルソンの2トップ。控えには山岸、堀之内、酒井、梅田、田中。

対するアウェイの磐田はGKに佐藤洋平、DFに鈴木秀人、田中、菊地、MFはボランチに福西、服部、右に西、左に藤田、トップ下に名波、FWは前田、グラウの2トップ。控えには山本、山西、川口、カレン・ロバート、中山。西は負傷を押しての強行出場。

前半、中盤でパスを繋いで様子をうかがう磐田に対し、そのパスをカットしては素早い攻めに転じる浦和は左サイド三都主のパスから鈴木啓太、山田がゴールを狙うと、永井のパスから山瀬、エメルソンがゴールを狙う。磐田は前線にボールを入れるものの厳しいチェックにボールをキープできず、右サイドから西がたびたび突破を図るものの三都主・内舘の守備を崩せない。永井、長谷部、山田と次々に右サイドからドリブルで仕掛けてくる浦和の攻めを何とか跳ね返す磐田だがなかなかそのボールをキープできず、前半15分永井が右サイドへ出したボールにエメルソンが追いつき、角度のないところからゴールし浦和が先制。

攻める磐田は名波・藤田らが何とかキープして形を作ろうとするものの攻め切れずに逆に浦和のスピードのあるカウンターで脅かされ、前半30分にはCKのクリアボールを山田が放り込むと闘莉王が飛び込んでくる動きに気を取られた佐藤がボールをこぼしてしまう痛い失点。磐田は徐々にパスが繋がるようになったものの、3バックを中心にしっかりと固める浦和の守備を崩せず、内舘のパスをカットした藤田が決定的な場面を作るも都築と長谷部が身を挺してのカバーでゴールを許さない。しかし前半ロスタイムに右サイドの西が切り返して入れたクロスをアルパイと闘莉王に囲まれながらもグラウが落とし前田がゴール。その勢いに乗って磐田が攻めるものの福西の決定的なシュートは都築に阻まれるなど同点には追いつけない。
 

後半に入ると中盤で激しいボールの奪い合いでお互いサイドから崩す展開は徐々に中盤で浦和がやや優勢で、スピードのあるカウンター気味の攻めから永井のドリブルを基点にエメルソンや山瀬がたびたびゴールを狙ったり、サイドに流れる山瀬や三都主に展開すると、左サイドから三都主もたびたび仕掛けるようになるが鈴木秀人、田中らが懸命の守備を見せる。名波を中心にボールを繋ぐ磐田は、その名波が永井に死角から奪われてカウンターを食らいエメルソンにゴールを脅かされると、山瀬のサイドチェンジから山田が中に切れ込んでシュートも佐藤洋平がたびたびファインセーブを見せる。流れを変えたい磐田は後半25分にグラウに代えて中山を投入、引き気味になってカウンターを狙う浦和を相手に攻めるものの崩しきれず、後半33分には前田に代えてカレンロバートが投入して攻勢を強める。

たびたび浦和のカウンターに苦しめられた磐田は後半34分には福西がこの日二枚目のイエローで退場してしまう。しかし後半36分には右サイド西が基点となって三人に囲まれながら出したボールを中山がヒールで流し、これに藤田がおとりとなって入ってきた西がゴールしてついに磐田が同点に追いつく。その後はチャンスをうかがう浦和に対し運動量のあるプレーを磐田が見せて一人少ないながらも互角に戦い、浦和が三都主に代えて田中を投入すると磐田も西に代えて川口を投入し、一人少ないながらも逆に攻めて意地を見せる。しかし後半ロスタイム、中央でボールを受けた長谷部がドリブルでペナルティエリア内に侵入、最後は鈴木秀人を振り切り、GK佐藤をループでかわしてゴール、土壇場で浦和が磐田を突き放し勝点3を得た。


浦和は序盤から磐田にプレスを掛けて横パスをインターセプトすると、前線でエメルソン・あるいは永井が基点となって右サイドから永井、エメルソン、山瀬、長谷部、山田らが次々と飛び出し、スピードのあるドリブルでどんどん切れ込んでいく一方で、左サイドでも三都主がドリブルで仕掛けてきたり鈴木啓太が飛び出すなど、磐田を圧倒した中盤での精力的なプレスと、個々の能力の高さを十分に活かした攻撃で磐田の守備陣をサイドから押し込み、クリアボールを拾って波状攻撃を仕掛け、前半15分にサイドから飛び出したエメルソンが先制すると、攻める磐田に対してたびたびカウンターを仕掛け、前半30分には幸運な追加点を挙げましたが、その後エメルソンなどがたびたび追加点のチャンスを迎えながら3点目を奪えませんでした。

すると前半ロスタイムに磐田にワンチャンスを決められると、逆に福西が退場した磐田に一度は同点に追いつかれてしまい、結果的に圧倒的に押した展開の割にはロスタイムに勝ち越すというギリギリの勝利となってしまいました。ただ、作り出した決定機の数を思えばやや詰めの甘さも感じましたが、それでも浦和にとって引き分けでもやむなしの展開の中でギリギリで勝ち越した長谷部のゴール、そしてこの試合の勝点3の価値は決して小さくなかったように思います。ラインを押し上げられなかった時の守備には依然として不安がないわけではありませんが、それでも永井、エメルソン、山瀬といった前線の選手だけでなく、中盤にも個々で局面を打開できて決定力の高い選手を揃える浦和の攻撃力はリーグの中では飛び抜けており、この攻撃力を止められるチームはそうないように思います。横浜が敗れた今、現段階で浦和はリーグ戦の主役に躍り出たと言っても過言ではないのかもしれません。


対する磐田は序盤から中盤での浦和の厳しいプレスに中途半端なボール回しが引っかかり、ことごとくインターセプトされてしまいました。それは雨でボールが回りにくかった点もあったとは思いますが、それ以上に中盤で完全に浦和に走り負けていたことも大きかったのではないでしょうか。徐々に攻め上がって攻撃を構築する段階でボールを奪われてはどうしても受身の守備をせざるをえませんし、ドリブルで個々が局面を打開できる選手を前線に揃える浦和に対して人数を掛けて守らざるをえなかった磐田は、サイドを崩されればどうしても中央に入ってくる浦和の選手を捕まえ切れませんでしたし、中央の基点になる選手を潰しに行ってもサイドに飛び出す選手に対してどうしても一歩遅れた対応になるしかありませんでした。

そういう状態を考えれば2点目の失点は取られ方も痛く、負けていて攻めに出ざるをえない状況はまさに浦和の思う壺だったと思います。浦和が詰めの甘さを見せたことで一時的には一人少ない状況ながらも同点に追いついて意地を見せましたが、その状態で残り時間を勝ちに行くのか守りに行くのかのチーム内の意思統一が曖昧さを見せてしまったことで、そのわずかな隙を長谷部に突かれてしまったようにも感じました。とはいえそれ以前にこの試合で磐田に突きつけられた現時点での地力の差は決して小さくありません。その現実をチームとしてどう受け止めるのか。桑原監督が試合後の記者会見でつい「昔の磐田なら・・・」と言いかけてしまったその課題の根の深さはそう単純なものではないようにも思えました。

日時: 2004年08月31日 00:40
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