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JリーグのFC東京を応援しているBlogです

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2004年5月後半の過去アーカイブスです。
2004年05月16日
磐田1-2横浜(J1第十節 TV観戦)
ホームの磐田はGKに佐藤、DFに鈴木、田中、菊地、MFはボランチに河村、服部、右に西、左に藤田、真ん中に成岡、FWはグラウ、前田の2トップ。控えには山本、山西、ガヴィオン、カレン・ロバート、中山。名波・福西が出場停止。

対するアウェイの横浜はGKに榎本達、DFに中澤、松田、那須、MFはボランチに上野、柳想鉄、右に遠藤、左にドゥトラ、トップ下に奥、FWは坂田、安貞桓の2トップ。控えには榎本哲、中西、佐藤由、山崎、久保。清水は負傷で欠場、久保は負傷でベンチスタート。

前半、横浜はいきなりドゥトラのフィードから奥-安貞桓のパス交換、右サイド遠藤のクロスに坂田が合わせたシュートというチャンス。磐田もパスを繋いで攻めの形を作ろうとするものの、横浜の中盤のプレスになかなか前線までボールが入らず、横浜が素早い縦のフィードからボールを受けたFWが裏を狙ったり、そのFWからの展開で両サイドの遠藤・ドゥトラが仕掛けて磐田ゴールを脅かし、菊地のバックパスを奪った坂田が抜け出して決定機を作り出したものの佐藤より一瞬早く放ったシュートはわずかに枠をそれてしまう。縦への早い攻めから前線でボールをキープする横浜は前半14分、奥がやや遠い位置からのFKを直接決めて先制。直後にも右サイド安貞桓のスルーパスに左サイドから入ってきたドゥトラがシュートも右にそれてしまう。すると前半16分、左サイドへのロングボールに藤田が飛び出した榎本よりも早くボールをキープ、マークについた中澤のタイミングを外してのシュートはゴール前での横浜の3人のカバーをかいくぐってゴール、磐田が同点に追いつく。その後は中盤で激しいボールの奪い合いの中で磐田も徐々にボールを拾えるようになり、前田が前線での守備からボールを奪ってシュートを放つと、横浜も奥の入れたFKのクリアを上野が拾ってシュートを放つ。前線にボールを入れて安貞桓・坂田にドゥトラが絡んで仕掛ける横浜に対し、服部を基点に中盤でボールを繋ぎチャンスをうかがう磐田。お互い攻め切れない展開が続いて1-1のまま前半終了。

後半に入ると成岡に代えて中山を投入して前田を二列目に。お互い前線にボールが入らない展開が続いたものの、徐々に磐田は中山が基点となって周囲の動きを引き出したり、自らも裏を狙ってゴール前に飛び出すようになり、西が入れたボールを中山が落としてグラウがシュートも榎本がキャッチ。対する横浜もカウンター気味のドゥトラのクロスにファーから入ってきた遠藤がフリーでヘッドを放つものの佐藤がセーブ、奥の右CKから柳想鉄がヘッドも右にそれてしまう。前線の中山にボールを集め、西、藤田が絡んで仕掛けていくものの横浜が何とかクリア。後半17分に安貞桓に代えて久保を投入した横浜は後半19分に遠藤のドリブルから得た右CKを奥が蹴るとこれを那須が決めて勝ち越し。裏を狙う坂田に遠藤や奥が絡んで攻める横浜に対し、磐田も中山にボールを集めてそこを基点として藤田、グラウ、西が仕掛け、柳想鉄の中途半端なプレーから藤田が右サイドを攻め上がり、前田がシュートも枠をそれてしまう。横浜が坂田に代えて山崎、遠藤に代えて中西を投入すると、磐田もグラウに代えてカレン・ロバート、藤田に代えてガヴィオンを投入。そのガヴィオンがこぼれ球をシュートも榎本の正面。その後も鈴木が攻め上がり、セットプレーから攻めるものの結局ゴールを奪えず、横浜が磐田を2-1で下した。


横浜は序盤からロングフィードを入れて磐田を守勢に立たせ、磐田に自分たちのリズムを作らせませんでした。ただ、それは磐田に前線やサイドにボールが入った時の周囲のフォローがなくてなかなか攻めの形を作れなかっただけでなく、守備でも後手後手に回ったことでリズムをつかめずファウルで止めざるを得なくなることも多く、結果的にセットプレーを得意とする横浜のペースに持ち込まれてしまったのではないでしょうか。どちらも強行日程が続く中で思うような動きが出来ない中で、シンプルに前に早く攻める横浜にはチームとしてどうやって攻めるのかという統一感があったよう感じましたが、磐田は名波・福西の出場停止が響いたのかそういう動きの連続性に乏しく、中山が入ってからボールを前線に集まるようになったものの松田・中澤の両CBを中心に守る横浜の守備を崩せませんでした。得点に繋がるようなセットプレーを持っていたかどうかも結果的に勝敗を分けたのかもしれませんね。

日時: 2004年05月16日 00:02

広島戦の雑感
今日は19時ごろには帰宅。国立からと味スタまでは距離が同じくらいのようですね。でも味スタの方が行ってる回数が多いからか、帰ってくる時になんかしっくりくるみたいです。行きにも思ったんですが、電車の時間を身体が覚えているというか。

試合の方はどうにも攻め切れない感があった引き分けでしたが、この試合で東京が苦戦したのは広島の最終ラインの押し上げが良かったのもあったと思います。裏を取られた時にカバーできる足のない最終ラインであそこまで押し上げるのは非常に勇気のいることだと思うのですが、後半の途中まであの高さを保っていたのには正直驚きました。ああいうコンパクトなエリアでのプレーはパスを繋ぐのも大変ですし、端で見ている以上に体力を消耗するので選手も厳しかったんじゃないでしょうか。流れとして組み合わせ的にもサイドからの攻撃が少なくて、結果的に中に中にという攻撃ばかりになって相手を守りやすくしてしまった面はあったと思いますね。

戦評は今日これから書きますが、やはりいくつか気になる部分をTVで確認できないのはちょっと辛いですね。7月のリーグ戦のない時期に引越しをしようと思ってるので、その時にスカパーだけじゃなくてBS1とMXTVくらいまでは観れるところに引越しをしようとは思ってますが・・・いや、観戦してメモを取っているだけでは何か喉元まで出掛かっているようで出ないのがものすごくもどかしいです。

日時: 2004年05月16日 20:01

2004年05月17日
東京1-1広島(J1第十節 味スタ)
ホームの東京はGKに土肥、DFに徳永、茂庭、ジャーン、藤山、MFはボランチに今野、浅利、右に石川、左に梶山、トップ下にケリー、FWにルーカスの1トップ。控えには塩田、加地、三浦、馬場、阿部。

アウェイの広島はGKに下田、DFに小村、リカルド、吉田、MFはボランチに李漢宰、サンパイオ、右に駒野、左に服部、トップ下に森崎和、森崎浩が並び、チアゴの1トップ。控えには佐藤、吉弘、大木、田中、田村。

前半は広島がラインを上げてきて激しいプレスの掛け合いに。東京も梶山や徳永からルーカスにボールを入れて行くもののなかなかシュートまで持っていけない。対する広島もチアゴの落としたボールを森崎浩が狙ったり、左サイドの服部を基点にその外を吉田が駆け上がったり、駒野へのサイドチェンジ、そして駒野から逆に服部へのサイドチェンジを仕掛けて攻めの形を作る。その後もケリーがルーカスとのコンビプレーで崩そうとしたり、左サイドから梶山のキープから藤山のクロスにファーに入ってきて石川がゴールを狙う。広島も森崎和がやや引き気味になって攻撃を組み立て服部、駒野が両サイドで基点となって攻撃の形を作ろうと試みる。石川が右サイドで基点となって攻撃を仕掛ける東京は前半37分、浅利が右サイドに展開したボールを石川が中に切れ込んでクロス、これにケリーがヘッドで合わせてゴール、先制点を挙げる。その後は服部が仕掛けたり、チアゴが基点となって森崎浩がシュートを狙うなど広島が攻める展開となり、押し込まれてCKが続いた直後の前半ロスタイムに右サイドから入ってきた駒野に藤山がぶつかってPK、これをチアゴが蹴ると土肥が反応して触ったもののゴール、広島が同点に追いついて前半終了。

後半に入ると森崎和を基点に服部への展開から森崎兄弟が絡んだり、服部自らがシュートを狙う展開に。すると後半5分には負傷してルーカスに代わって阿部が投入される。その後は広島ペースとなって服部が入れたクロスから混戦となってたびたびシュートを打たれるもののDFが身体を張って防ぎ、その後も森崎浩のスルーパスをチアゴがシュートもポストに当たってしまう。徐々に石川への展開が増えてきた東京はケリーからのを石川がクロス、阿部がたびたびヘッドでゴールを狙うと、広島もたびたび右サイドからのクロスや森崎浩とのパス交換からチアゴがゴールを狙う。その後も服部のパスから森崎和がシュート、森崎和のスルーパスからチアゴがゴールを脅かす。すると広島は後半23分に李漢宰に代えて大木を投入、チアゴとの2トップにして右に森崎和、左に服部、森崎和とサンパイオが縦に並び、駒野が一列下がって4バックに。ラインを上げて攻めに出る広島は中盤でルーズボールをことごとく拾い、左サイド服部からのクロスなどで脅かし、東京も後半30分には石川に代えて加地を投入して徳永を一列上げ、後半35分にはケリーに代えて馬場を投入。しかし広島は徳永・加地の右サイドからのクロスをことごとく跳ね返し、大木やチアゴ、森崎兄弟を中心にたびたび効果的なカウンターを仕掛け、ロングボールからサンパイオがボールを落とし大木がヘッドでゴールを狙うも土肥の正面。その後東京が攻めたものの決め手に欠け、1-1のまま引き分けに終わった。


この試合で東京はケリーが復帰し、トップ下だった梶山を左サイドに置いて、加地に代えて徳永を起用してきました。今季の東京は右サイドからだけでなく、左サイドからの攻撃もかなり意識してきていると思うのですが、今までなかなか形としてできてこなかったのではないでしょうか。この試合の梶山の左サイド起用はおそらく彼を左サイドからの攻撃の基点として使いたいという目論見があったのではないかと思います。ただ、彼の持ち味としてはそのキープ力とあえて言うならスルーパスですか。どちらかというと縦にというよりも中に行きがちなプレースタイルで、それにケリーとルーカスが絡んでちょっと中でボールをこね過ぎたような印象もありました。

それでも梶山のキープ力を活かして藤山が縦に飛び出していけば面白かったのですが藤山が梶山を追い越していく場面は少なく、どちらかというとケリー、あるいは梶山への繋ぎを意識していて、守備の方にウエイトを置いてプレーしていたのではないでしょうか。やはり梶山と戸田とはプレーエリアや運動量も違うことを考えればある程度慎重にならざるを得ませんし、その上中盤で優勢になりきれていなかったこの試合において前方に飛び出していくのはかなりのリスクを伴います。選手二人を入れ替えて一人のポジションが変わっている状況ではバランスがかなり変わってしまいます。それをもって藤山を責めるのはちょっと酷かなという気もしますね。

右サイドに関しても徳永が中に切れ込んで行く場面がたびたび見られたものの、結局右サイドを考えると当然のことながら石川をどうやって活かすのかというのはポイントになってきます。その点加地ほど効果的なフォローができていたかというと疑問の残るところで、負傷を抱える石川にとってその孤軍奮闘の負担は小さくなかったのではないでしょうか。右も左もなかなか形を作れない上に、この日の広島はラインを押し上げて中盤をコンパクトにして効果的なプレスを仕掛けてきたために中盤でのパス回しもままならず、金沢・宮沢を欠いたことで展開力にも乏しかったように思います。攻撃の基点が曖昧なままで攻守の切り替えも遅く、サイドチェンジもほとんどない状態では苦戦するだけの要因を十分に内包していたのではないでしょうか。

足の速さに欠ける広島の最終ラインが押し上げてきたことに対して、もう少しサイドチェンジで横に揺さぶったりラインの裏を狙う動きがあれば、あるいはサイドの裏に抜けてDFが戻りながら守備をしなければならないような状態を作り出せれば広島は高いラインを維持できていたでしょうか。広島が意識してコンパクトに固める中盤に対してチーム全体が中に中にという攻めが続けばどんなに人数を掛けようと崩すのが大変なのはある意味当然。お互いラインを高く設定してプレスを掛け合う試合ではありましたが、広島の方がどう守るのか、どう攻めるのかというコンセプトが明確で守りではスペースを突かれ、攻めでは常に数的優位を作られ、それでいて東京の方が走らされていたような印象がありました。

この試合でケリーがフル出場が難しく、石川も負傷を抱えている状態でできれば早い時間帯に試合を決めておきたかったところ。確かに前半ロスタイムのPKはついてなかったとは思いますが、原監督も試合終了後のコメントで言っていたようにあの終了間際の攻められた時間帯にしっかり守りきれていなかったことが結果的に失点に繋がってしまいました。後半には前半の激しいプレス合戦の影響からか選手の足が止まってしまい、石川とケリーが交代した時点ですでに東京は勝ち越し点を奪うだけの余力が残っていませんでした。広島と当たったことで改めて感じたのですが、選手個々のコンディション、そしてチームとしての戦術もまだまだベストには程遠いのが現状です。コンディションのいい選手を起用するのはある意味当然のことでしょう。ただ、明確なイメージのない選手起用はチームに必ずしも+αをもたらすわけではないような気がします。結果論ではありますが、勝っていたチームをいじったことでチーム内のバランスが変わってしまい、その勢いを減じる要因になってしまったのではないでしょうか。


対する広島は最終ラインを高く上げてコンパクトな中盤にしてプレスを掛けて、李漢宰とポジションチェンジして引き気味にも位置した森崎和が基点となって駒野と服部の両サイドがサイドチェンジを交えつつスペースを突いてうまく崩してチアゴに合わせ、それを森崎兄弟が狙っていきました。守備面では運動量のある両サイドがよく戻って守備をし、石川の突破は吉田、服部の二人で押さえ込み、中央の守備ではサンパイオのポジショニングが効いて効果的な守備を見せました。最終ラインも人に強い小村・吉田のストッパーがよく対応してリカルドがカバーしていました。個々の選手が走るべき場所に人が走りこみ、そこに繋ぐだけの技術を持っていたことで、効果的なサイド攻撃を続けていたことが結果的に駒野のPK獲得に繋がり、後半には大木を入れて2トップにし、駒野を一列下げて4バックに変更し、吉田と服部で東京の右サイドに対する一方で大木とチアゴ、そして森崎兄弟で効果的なカウンターに繋げていました。前線の構築が遅れたことで今まで下位に低迷せざるを得なかった広島ですが、決定力をものにすれば今後上位に進出することも可能なのではないでしょうか。

日時: 2004年05月17日 09:44

浦和3-3市原(J1第十節 TV観戦)
ホームの浦和はGKに都築、DFに坪井、闘莉王、室井、ボランチに鈴木啓太、酒井、右に平川、左に三都主、トップ下に長谷部、FWはエメルソン、山瀬の2トップ。控えには山岸、内舘、山田、永井、岡野。田中が負傷で欠場。

対するアウェイの市原はGKに櫛野、DFに斎藤、ミリノビッチ、茶野、MFはボランチに阿部、佐藤、右に坂本、左に村井、トップ下に羽生、FWはマルキーニョス、サンドロの2トップ。控えには立石、中島、山岸、林、巻。

前半、浦和はエメルソンにボールを入れるものの茶野、斎藤がカバーしてキープさせない。序盤の浦和の攻めをしのいだ市原は徐々にボールを拾うようになると素早くサイドに展開、マルキーニョスが積極的に仕掛けていく。対する浦和も前線に入れたボールをエメルソンが出して鈴木啓太が抜け出したものの櫛野がセーブ、CKからファーの長谷部からのクロスを闘莉王がヘッドも櫛野の正面。闘莉王がたびたび進出して前線にボールを入れると、その攻めから山瀬がクロスを入れるもののエメルソンが空振り。しかしその攻めをしのいだ市原は前半23分に阿部の左CKからマルキーニョスがヘッドでゴールして先制。浦和は前掛りになって反撃に出るものの、逆に前半28分に中盤で室井からボールを奪ったマルキーニョスがドリブル、闘莉王を振り切ってDFを引きつけてパスを出すとフリーで入ってきたサンドロがゴール、市原が追加点を挙げる。攻める浦和は鈴木啓太のフィードに外から入ってきた長谷部が一対一になるものの櫛野が身体を張って防ぐ。市原が阿部、佐藤の両ボランチからサイドへの展開を図ると、浦和も鈴木啓太を基点として攻撃を組み立て、そのミドルシュートのこぼれ球をエメルソンがゴールもオフサイド。前半41分、負傷した長谷部に代えて永井を投入。その後は浦和はエメルソンがキープしようとするも市原は人数を掛けた守りでカバー、市原も左FKでマルキーニョスのキープから羽生がミドルシュートも都築がセーブ。市原の2点リードで前半終了。

後半に入ると浦和は室井に代えて内舘を投入。しかし開始直後のプレーでエメルソンが負傷、結局後半4分に岡野と交代。浦和は永井や岡野が仕掛けるもののなかなか攻め切れない展開が続く。しかし後半11分に櫛野がボールを持ちすぎてエリア内で間接フリーキック、三都主のキックは壁に当たるものの、それを闘莉王がダイレクトで入れ、永井が蹴りこんで1点を返す。するとその後は一気に浦和ペースになり、中盤のチェックから素早い攻守の切り替えで攻めに転じるとCKからのこぼれ球を永井、さらに闘莉王がシュートもポスト、何とか市原がクリアする。浦和ペースの時間帯を耐える市原はサンドロのキープから阿部が右サイドに展開、坂本が三都主に倒されてFKを獲得。その流れのCKに斎藤がヘッドで合わせたもののバーに当たってしまう。坪井もオーバーラップして攻める浦和はFK、CKを続けて獲得。すると後半27分、右サイドからの三都主のドリブルを茶野がエリア内で倒してしまいPK、これを闘莉王が決めて浦和がついに同点に追いつく。その後激しいボールの奪い合いの中、やや劣勢の市原は後半33分にサンドロ・マルキーニョスに代えて林・巻を投入。しかし後半35分に素早いリスタートから永井が狙い、こぼれ球を岡野が決めて浦和が勝ち越しに成功する。その後は浦和ペースの展開が続き、パスを繋いで攻め手を探すものの前線にボールが入らない市原は後半39分に羽生に代えて山岸を投入。すると後半ロスタイム、右サイドから切れ込んだ山岸のドリブルを鈴木啓太が倒してしまいPK、これを阿部が落ち着いて決めて土壇場で同点に追いつき、1-1の引き分けとなった。


前半は市原が浦和の入れてくるボールをしっかりとしたマークで前線でキープさせず、ボランチからサイドへの展開を経由して運動量のあるマルキーニョスの積極的な仕掛けから二点をリードしました。しかし長谷部・エメルソンが負傷で交代したことでやや気の緩みも出てしまったのか、代わりに入ってきた永井、岡野の気持ちのこもったプレーで浦和が流れを引き寄せ永井がゴールを奪うと一気に浦和ペースとなり、三都主のドリブルから闘莉王のPK、そして素早いリスタートから最後は岡野が決めて逆転に成功しました。エメルソン・長谷部を負傷で欠いてしまう苦しい展開で逆転したものの結局追いつかれてしまい、逆に市原は最終的には何とか追いついたものの、後半に前線の運動量が落ちたこともあって二点差をキープできずに一時は逆転されてしまいました。磐田を追いかけるためには勝ち点3が欲しかった試合。どちらにとっても痛い引き分けだったのではないでしょうか。

日時: 2004年05月17日 23:50

2004年05月18日
東京の左サイド
・「戸田のところも、ひらめいて代えたわけではない」(東京中日スポーツ)

正直、原監督の考えてることはよく分かるんですよ。今季ルーカス、今野と補強してFWとボランチを強化するとやっぱり次に目が行くのは左サイドなんですよね。右サイドから攻撃はできても左サイドから組み立てる攻撃の形というのはほとんどできてないですから。4-5-1という今の形を考えるとそういう意味でのバランスの悪さを今の東京が抱えているのは確かです。

もちろん戸田がダメというわけではありません。彼の運動量がチームにもたらすものは決して小さくないですし、去年に関しては得点という結果も出していますから。ただ、右サイドの攻撃がいい加減警戒されてきて左サイドの攻撃も考えなければならない、となった時に点が取れてなくて攻撃に幅を持たせられない今の戸田はこのままだとちょっと苦しいのも確かだと思うんですね。得点という結果を残すかプレーの幅を広げない限り、どうしても常に左サイドのポジションを誰かに脅かされ続けることになるんじゃないでしょうか。

思うに今の東京に必要なのはある程度メンバーを固めてコンビネーションを確立していくことのような気もしますが、ケリーがいる限り梶山や馬場を左サイドに回すことも考えるでしょうし、規郎や負傷から復帰しつつある小林といった存在も状況によっては考えられるでしょう。東京の攻撃の形を考えれば左サイドはチャンスメイクができてなおかつ点を取りにいける存在が理想なわけですが・・・鹿島戦の左サイドは一体誰が起用されるんでしょうか?ちょっと気になるところですね。

日時: 2004年05月18日 21:59

2004年05月19日
柏0-1鹿島(J1第十節 TV観戦)
ホームの柏はGKに南、DFは近藤、永田、中澤、波戸の4バック。ボランチの位置に明神、下平、茂原の三枚が並び、二列目にリカルジーニョ、FWは玉田、ゼ・ホベルトの2トップ。控えには清水、小峯、平山、谷澤、菅沼。田ノ上、山下、矢野が負傷で欠場。

対するアウェイの鹿島はGKの曽ヶ端、DFは内田、金古、大岩、石川の4バック、MFはボランチに熊谷、新井場、二列目に増田、野沢、FWはファビオ・ジュニオール、本山の2トップ。控えには小澤、岩政、中田浩二、大谷、平瀬。名良橋、フェルナンド、青木、本田、深井が負傷で欠場、小笠原が出場停止。

前半、柏は前線でサイドに流れるゼ・ホベルトが基点となってそのドリブルから攻撃を組み立てようとしましたがなかなか中にボールを入れられず、その後はお互い中盤でボールの収まりどころがなく、攻撃の形を作れない。しかし徐々に鹿島が中盤でボールを繋げられるようになって本山を基点に攻め上がった石川-新井場と繋いでミドルシュートを放つ。柏も堅実な守りを見せる明神、下平を基点にサイドに展開していくもののなかなかシュートまで持っていけない。鹿島は前線のファビオジュニオールのポストプレーからチャンスを作るようになり、柏もカウンターでリカルジーニョがドリブルから右サイドの玉田に展開してリカルジーニョがミドルシュートを放つ。その後も柏は左サイドで玉田が鋭い切り返しで金古をかわし、入れたボールをゼ・ホベルトがシュートもポストに当たってしまう。内田のインターセプトからボールを繋いで素早いカウンターを仕掛けて本山がゴールを狙うと鹿島が攻める展開となり、新井場のドリブルから石川がスルーパス、増田が南をかわすものの角度のないところのシュートは枠を超えてしまう。柏も何とか攻めの形を作ろうとするもののサイドからのクロスは鹿島のDF陣にことごとく跳ね返され、0-0のまま前半終了。

しかし後半に入って明神・下平・茂原らが中盤でボールを拾ってサイドに展開するようになると一転して柏のペースに。しかしゼ・ホベルトにリカルジーニョ・玉田の前線に波戸や茂原が絡んでサイドからチャンスを作り出すものの、なかなか中に入れられなかったり、中に人がいなかったりで点に繋がらず、玉田とゼ・ホベルトのシュートチャンスはいずれも右にそれてしまう。その後鹿島もカウンターからチャンスを作ろうとするものの、逆にDFのクリアボールをゼ・ホベルトが熊谷に競り勝って一対一になる決定的な場面を曽ヶ端がなんとかキャッチ、左サイドで玉田が内田・増田をドリブルで振り切ってのシュートはバーに当たってしまう。劣勢の鹿島は後半23分に熊谷に代えて昨年8月30日以来のピッチとなる中田浩二を、後半25分には増田に代えて平瀬を投入し、本山を二列目に下げる。その中田は中盤で冷静にボールを繋いでミドルシュートを狙ったり、ゼ・ホベルトの突破に大岩がかわされると素早くカバーを見せる。すると柏の攻めをしのいでサイドバックも攻撃参加するようになった鹿島の攻めに徐々にサイドで劣勢に追い込まれた柏は明神、下平の両ボランチを中心に懸命に踏ん張りを見せるものの後半40分には下平がついにイエロー。後半ロスタイムには野沢のスルーパスを飛び出した新井場が左サイドかた中に折り返すと反対側に流れたボールを内田がもう一度折り返してそれを入ってきた石川が押し込みついに鹿島が勝ち越し点。主力を欠く鹿島はからくも勝ち点3を得た。


主力を欠く鹿島はファビオ・ジュニオールのポストプレーを基点に攻撃の形を作りましたが二列目の増田、野沢が徐々に攻撃に絡めなくなっていってしまい、左サイドバックの石川やボランチの新井場の攻め上がりで攻撃の形を作るようになりましたが、柏の明神・下平・茂原らが中盤でボールを拾えるようになると逆にそのスペースを突かれてカウンターを食らってしまい、何度も柏に決定機を作られてしまいました。しかしそこで決め切れなかった柏に対して、鹿島が中田を投入して中盤を落ち着かせて本山を二列目に下げて基点を作ると、上下動の激しかった柏の波戸のサイドに対して主導権を握り、左サイドを基点とした攻めからたびたび数的優位を作り出してついに決勝点を奪いました。

後半、点が奪えないながらも流れが悪くなかった柏は交代の機会を失ってしまうと鹿島の交代による修正で徐々に劣勢になってしまい、結局交代のカードを切れないまま敗れてしまいました。確かにこの試合の最大の敗因は決定力不足といってもいいでしょう。しかし一方で両サイドに流れるなど運動量の多かった茂原には攻撃面での谷澤あるいは平山というカードもあったでしょうし、少なくとも監督自身がコメントしていたように激しい上下動で終盤に運動量の落ちてしまった波戸に代えて小峯を投入するという手はあったのではないでしょうか。確かに連敗している時はなかなか思い切った決断はしにくいもの。この試合における柏の出来は決して悪かったわけではありません。でもその「悪くない」状況というのが実は一番の曲者なんじゃないでしょうか・・・。

日時: 2004年05月19日 02:26

金沢、東農大との練習試合において主力組で出場
・東京4-0東農大(オフィシャルサイト)

ちなみに主力組のメンバーは

GK 土肥
DF 徳永、茂庭(→\'22藤山)、ジャーン、金沢
MF 今野、浅利、石川、ケリー、戸田
FW ルーカス(→\'14馬場)

金沢が主力組の出場した一本目に登場した模様です。いよいよ鹿島戦で復帰でしょうか。右サイド石川-徳永のコンビからの崩しからラインの裏に入れたボールに戸田がゴールを奪ったようです。

ちなみに本日発表されたU23代表のトルコ選抜戦(5/26・味スタ)、U23マリ代表戦(6/1・札幌ドームの)メンバーに石川・今野・茂庭・徳永が召集。それにしても中断期間のたびに選手連れてかれるの痛いですよね、ホントは。いまさらな話ではあるんですが。

メンバーとしては坂田(横浜)・闘莉王(浦和)とともに駒野(広島)が復帰しているのが目を引きますね。

日時: 2004年05月19日 23:00

2004年05月20日
大分4-3G大阪(J1第十節 TV観戦)
ホームの大分はGKに高嵜、DFに山崎、三上、サンドロ、有村、MFはボランチに瀬戸、原田、右に吉田、根本、FWは木島、マグノアウベスの2トップ。控えには岡中、三木、松橋、永井、高松。梅田が負傷で欠場、ビチュヘ・小森田が出場停止。

対するアウェイの松代、DFには渡辺、シジクレイ、宮本、児玉、MFはボランチに橋本、遠藤、二列目に二川、フェルナンジーニョ、FWは吉原、大黒の2トップ。控えには吉田、實好、松下、中山。マグロンが負傷で欠場、山口が出場停止。

大分・木島の運動量が目立った前半の序盤、右サイドから木島が仕掛ける展開にシジクレイのクリアが中途半端になってボールを拾ったマグノアウベスが右サイドでキープ、宮本を切り返しでかわして中に入れたボールを木島が決めて前半4分にいきなり大分が先制。G大阪はボールをキープしてパスを繋ぐもののどうしても足元のパスが多く、二川、遠藤らがいれる前線へのスルーパスは大分のDF陣にことごとくカットされてしまい、フェルナンジーニョがたびたび決定的な場面を迎えたもののゴールを奪うことができませんでした。G大阪が徐々にコンパクトにラインを保つ大分の最終ラインの裏を狙うようになると大分ゴールを脅かし、右サイドのクロスからたびたびチャンスを作り出したものの結果的に前半は得点を奪えずじまい。

後半に入ってもG大阪のペースは変わらず、前線にボールを入れていくものの、大分の最終ラインの前のスペースに落ちるセカンドボールを拾えない展開が続き、逆に後半9分に宮本が自陣で奪ったボールを二川に繋ぐとそれを根本に奪われてゴールを許すと、後半11分にはマグノアウベスに前掛りになった裏に抜け出されて吉田にゴールを奪われてしまって大分がわずか3本のシュートで3点のリードを奪いました。しかしG大阪も後半14分、中盤で奪ったボールを吉原が繋いで大黒がシュート、DFに当たったこぼれ球をフェルナンジーニョが決めて一点を返すと守る大分の足が止まってしまい、後半19分に二川が入れたクロスにサンドロを振り切った大黒がヘッドでゴール、後半22分には遠藤のCKをフリーで受けたシジクレイが落ち着いてゴールを決めて一気に同点に追いつきました。大分は松橋、高松を投入したものの勢いに乗るG大阪のペースは続きましたが、大分の守備陣が身体を張った守りで何とかしのぎ、大分が終盤にボールをキープして前に出ると、左サイドにボールを展開してスペースに抜け出した高松を宮本が倒してしまいPK、これをマグノアウベスが決めて後半42分に大分が勝ち越し、G大阪の反撃をしのいで勝ち点3を得ました。


大分は前半4分に木島が先制点を奪ったもののその後はほとんどがG大阪ペースで守る時間帯が続きましたが、足元へのボールを繋ぐことの多かったG大阪の攻めは中を固めた大分の守りを崩せませんでした。それでもG大阪が大分のDFラインの裏を狙うようになると最終ラインの前のスペースが空いて何度かチャンスを掴みかけますがゴールを奪えないうちに前掛りになった裏を突かれ、ミスとカウンターから大分にリードを広げられてしまいました。その後は足の止まった大分相手に大黒やフェルナンジーニョが積極的に仕掛けてその流れから3点を奪って同点に追いつきましたが、そこで一気に逆転まで持っていけなかったことが結果的に大分に反撃の余地を残してしまいました。

大分の守りは高さや前に強く、どちらかというと裏を狙う動きやサイドからGKとDFの間にボールを入れられた方が怖かったと思うのですが、同点に追いつかれてからはラインを引いて根本も含めた3枚のボランチを前に置いてスペースを埋めて身体を張った守りで追加点を許しませんでした。それは大分の守備もさることながらG大阪の攻撃陣がやや一本調子だった部分もあったと思いますね。スペースのあったサイドを使った攻撃は何度か大分のゴールを脅かしたにも関わらず、逆にそういう攻めは時間を追うごとに減っていってしまいました。また終盤のPKを生み出した高松の動きは完全に最終ラインを振り切った素晴らしいものでしたが、試合全体を通して見ればG大阪は危険なエリアでの集中力を欠いた中途半端なプレーがあまりにも多過ぎたのではないでしょうか。

日時: 2004年05月20日 00:52

ありがたくない審判?
実は登録だけしていて放置状態のファンタジーサッカー部なわけですが、ファンタジーサッカー研究レポートのメルマガはいろいろ面白い情報が載ってたりするので登録して結構楽しみにしてたりするわけです。今回来たメルマガにはこんなものが掲載されていました。

2003年~2004年1st第10節までで各審判が出したカード数

(ファンタジーサッカー研究レポート Report No.13より)

Jリーグメインで観ているのでいまいちピンと来ないのですが、フツーは海外の試合でもイエローとかレッドはこれくらい出るものなんでしょうか。個人的にはよほどな判定じゃない限り微妙な判定についてはとやかく言わないスタンスなのですが、こうやって実際に数字を目の当たりにするとさすがに実感としてはちょっと多いと思いますね。

日時: 2004年05月20日 01:59 コメント (1)

2004年05月21日
最近の梶山に思うこと
梶山はこの前の試合でいろいろ言われていましたけど、忘れないであげたいのは梶山は梶山であって戸田ではないということだと思うんですね。戸田が持っていて梶山が持っていないものがあるように、梶山が持っていて戸田にないものもあると思うんです。ああ見えてまだ彼も19歳・・・ですか。昨年のプレーから思えば今の梶山はずいぶんと自分らしさを出せるようになってきているんじゃないでしょうか。確かに現時点での梶山には足りないものがあると思うんですよ。でも、それって余裕を持てるようになればそういう部分にも少しずつ目を向けられるようになるんじゃないでしょうか。彼らの年代にたくさんのことを一度にやらせようとすれば下手をしたら「彼らなりのよさ」を見失ってしまいます。

梶山や馬場はいわゆる「東京らしくない」選手。でも現時点でのそれをもって東京らしさがないからダメというのではチームとしての成長はありえないと感じるんですよ。今の東京は常に一本調子になりやすい危険性を秘めています。そういうチームにとって彼らのようなアクセントになりうる存在は、今後チームが本当の意味で強くなるためには必ず必要になってくるはずです。今は彼らは原監督に「使われて」いますが、彼らが経験を積んで将来的に実力でレギュラーを奪うようなくらいになってくればまた東京は一回り強くなれる時が来ます。

もちろん試合でピッチに立ったら15歳だろうが、35歳だろうが関係ありません。ただ東京を応援する一人として思うのは今のまだまだ力の足らない彼らをネガティブにダメだと言下に切って捨てるのではなくて、彼らがそれを力に変えて立ち向かっていける力を与えるような前向きな叱咤激励をしてあげたいということなんです。彼らくらいの年代では年間を通して力を発揮し続けるというのは至難の業です。こういう時だからこそ必要なのがサポーターの声援なんじゃないんでしょうか。

日時: 2004年05月21日 00:21

鹿島戦のポイント
管理人はここのところ7月初旬の引越しに向けて準備をしなきゃならないなということで少しずつプレッシャーを感じ始めています。さらに6/11~6/13くらいに仕事の方でも移転があってG大阪戦(味スタ)は観に行けなくなりそうです。とゆーわけでそこまでの期間を東京の試合をできるだけ観ながらどうやって乗り切るか頭を悩ませている今日この頃です。

気がついたら土肥と加地が代表に選ばれてたりする今日この頃ですが、もう最低でもアテネ五輪が終わるくらいまではもう無我の境地で代表に送り出すくらいの気持ちでいた方がストレス溜めなくていいのかもしれませんね。それにしてもなんとゆーか・・・土肥の「自分の最近のパフォーマンスはあまり良くなかったので、正直びっくりしています」というのは偽らざる正直な気持ちなんじゃないでしょうか。加地もコメントしてはいないけどチームで徳永にレギュラーの座を脅かされながら代表に召集されるというのも何とも複雑な気持ちなんではないかと。正直自分がいうのも変な話なのですがホントにジーコって選手の状態をチェックしてるんでしょうか。

さて気を取り直して鹿島戦のポイントですね。
二連勝して広島に分けた東京は紅白戦などから推測すると

GK土肥
DF徳永、茂庭、ジャーン、金沢
MF浅利、今野、石川、ケリー、戸田
FWルーカス

といったところでしょうか。金沢が負傷からの復帰でスタメンが濃厚、梶山も広島戦の途中で負傷したらしく戸田がスタメンに復帰しそうです。茂庭、ルーカスらが練習試合で途中交代しているのが気がかりですがコンディション的にはどうなんでしょうか。阿部は出場停止で欠場です。

対する鹿島は5月のここまでの4試合で3勝1敗。負傷者続出で主力の出場停止も続く中、浦和にはエメルソンの個人技に0-1で敗れたものの、神戸、大分、柏といった相手には苦しみながらもきっちりと勝ち点3を得ました。現在のチーム状態は本田、フェルナンドが負傷、そして東京戦は熊谷が出場停止ですが、一方で小笠原が出場停止から復帰し、負傷していた名良橋、青木、深井らも東京戦辺りで復帰が可能な状態にまで復調しつつあるようです。何より昨年8月以来負傷で欠場していた中田浩二が柏戦で後半から途中出場。チームに落ち着きをもたらしていただけにムードは決して悪くありません。

予想スタメンは

GK曽ヶ端
DF内田(名良橋)、金古、大岩、石川
MF青木(中田浩)、新井場、小笠原、増田(本山)
FW本山(深井)、ファビオ・ジュニオール

といったところでしょうか。
攻撃で中心となるのはゲームを組み立てる小笠原、サイドに流れたりドリブルで仕掛けてチャンスメイクをする本山、そして彼らの作り出したスペースに巧みに入り込んで思い切ったプレーを見せる増田といった選手。それに加えてボランチの位置から馬力のある攻め上がりを見せる新井場、左サイドからの積極的な攻め上がりで左足から正確なクロスを入れてくる石川らが左サイドにおけるコンビネーションを築きつつあります。それに対して右サイドの内田はやや内側に絞って守備のバランスを取ることが多いようです。ただ、鹿島の攻撃の組み立てを考えた場合、ファビオ・ジュニオールのポストプレーが絡んだ時の方が実はいい攻撃を見せていたりもするんですね。最初はサイドに流れるプレーが多くて機能している場面が少なかったのですが、最近は点こそ奪えていないものの中央で足元でボールを受けてポストプレーで攻撃の基点になっています(なんかどこかで聞いたような話ですね・・・)。

前線に陣取るファビオ・ジュニオールは高さ、パワーがあるのでその一発の怖さはありますが、驚異的なスピードやテクニックがあるわけではないのでフリーにさえしなければスコアラーとしての怖さがあるわけではありません。むしろ怖いのは彼によってエリア付近でボールを受けることになる本山、小笠原です。本山はドリブルで仕掛けてきて(よく倒れますが)たびたびFKを獲得しますし、シュートもパスのセンスもありますし小笠原は鹿島の攻撃の中心を担う選手。好き嫌いの分かれる選手なのでしょうが、中盤における存在感がある選手ですし、決定的なパス、ミドルシュート、そしてFK、CKといった攻撃のセンスはやはり日本屈指でしょう。そして案外曲者なのがルーキーの増田です。小笠原や本山の攻撃の組み立てにはあまり参加せず、むしろ試合の流れから一度消えて逆サイドからフリーで入ってくるような動きを見せるためにDFとしては非常につかまえづらい存在で、そのゴール付近の迷いのない思い切ったプレーはDFにしてみればもしかしたら本山よりも脅威に感じる存在なのかもしれません。

彼らが前線でボールをキープできるようになるとサイドチェンジも意識しつつ、右と左、それぞれのボランチとサイドバックが連携してサイドからの攻め上がりを見せることから数的優位を作りやすく、また攻撃がシュートやラインを割って終わることが多いため逆襲を食らいにくいのがその特徴といえるでしょう。チームとしてみれば個々の突出した選手にボールを集めて得点を奪うスタイルではなく、チーム全体に得点力があってどこからでも点が取れ、なおかつ大岩や金古の高さをいかしたセットプレーや小笠原あるいは石川らのFKからゴールを狙うのが今の鹿島の基本的なパターンといえるのではないでしょうか。客観的にみれば爆発的な攻撃力があるわけではありませんが、攻めあぐねた時に得点を奪うだけの方法と経験をもった選手がいるために逆に接戦になった場合には案外粘り強さを発揮するチームといえるのではないかと思いますね。

守備面ではチームで唯一フル出場しているCBの大岩と安定感のあるGK曽ヶ端を中心にCBとしてコンビを組む金古あるいは高さのある岩政をカバーしつつ、左に攻め上がることの多いSBが入るために右SBに入る内田はやや守備的なポジショニングでバランスを取ることが多いですね。柏戦では新井場と熊谷という共に前に出る出る力が持ち味の選手がボランチでコンビを組んだためにややその位置での守備が不安定な部分もありましたが、新井場が青木あるいは中田浩二と組むことでそのバランスも多少は改善されるのではないでしょうか(青木は案外ポカが多いですけどね)。ただ、大岩とCBでコンビを組む金古・岩政の両CBの経験不足は否めないところで、そのあたりをいかにうまく突けるかがポイントになるんじゃないでしょうか。


東京からするといかに基点となる小笠原、そして前線で後列の動きを引き出すファビオ・ジュニオールにいい形でボールを持たせないかがポイントになるんじゃないかと思います。彼らのところでボールをキープできなければ鹿島の攻撃の形はより単発的なものになってくるはずで、きっちりと対応すれば止めることはさほど難しくなくなってきます。鹿島が攻撃の組み立てつつあるときに彼らに高い位置でボールが渡る前にボールをカットできればどちらかのサイドはやや高めの位置取りになっていることは少なくありません。そのSBの裏をスピードのある攻撃で崩して起点を作り、CBをつり出して空いたスペースに選手を飛び込ませることができれば得点を奪うことは可能でしょう。大岩もカバーリング能力は高いですが決してスピードがあるわけではありませんし、迷いのない思い切ったスピードのある攻撃ができれば鹿島の守備陣を出し抜くことは十分に可能なのではないでしょうか。鹿島と戦うときに特に大切なのは序盤でしょう。巧みな駆け引きに負けたり、混戦の中で決定的なピンチを招いたり、失点や安易なファウルを犯してエリア付近でのFKやCKなどから先制点を奪われないように冷静に対応したいところですね。

日時: 2004年05月21日 01:54

鹿島戦、馬場の1トップでの出場が濃厚?
ルーカス負傷欠場 練習試合で左足痛める(東京中日スポーツ)

どーやらルーカスは東農大との練習試合において左足内転筋を負傷したため鹿島戦の欠場が濃厚になり、馬場が1トップで起用されることが濃厚のようですね。梶山も左足首の捻挫で欠場だそうです。

またスポニチの紙面では鹿島の新井場が紅白戦において二列目に起用されていたという記事もあったそうですが、本田が負傷で熊谷が出場停止の現状では負傷明けの青木・中田浩二と柏戦のアップ中に負傷したというフェルナンドの状況次第でしょうか。現在左サイドバックで起用されている石川の動きは決して悪くないので後ろでの起用はないと思いますが。思うにいっそのこと新井場を右サイドバックにでもコンバートした方がいいようにも思うんですね。負傷から復帰してくればボランチはもともと多いし、前線だって遠からず増えてきそうな感じですし。前に出る馬力がある選手ですがその力を活かす使い方が難しくなってくるんじゃないでしょうか。ま、他チームの話なので私がとやかくいう話ではないんですが。

日時: 2004年05月21日 12:11 コメント (1)

2004年05月22日
今後の予定
東京のオフィシャルサイトで2ndステージの日程が発表になってしました。2ndステージでは平日開催は祭日のみみたいですね。だだ自分的にはそんな先のことよりも目先の5月下旬~6月をどう乗り切るかが至上命題だったりもします(苦笑)

5/22(土)14:00 第11節鹿島戦(カシマ)→×TBS(録画)
5/26(水)19:20 U23代表トルコ選抜戦(味スタ)→×TV観戦
5/29(土)15:00 ナビスコ杯柏戦(柏の葉)→△(状況次第)
5/30(日)20:00 フル代表アイスランド戦(親善試合)→×TV観戦?
6/1 (火)19:20 U23代表マリ戦→×TV観戦
     28:00 フル代表イングランド戦→×TV観戦(できても翌日)
6/9(水) 19:20 フル代表インド戦(W杯予選)→×TV観戦
6/11(金)~6/13(日) 会社の引越し
6/12(土)15:30 第12節G大阪戦(味スタ)→×TV観戦(後日?)
6/16(水)19:00 第13節市原戦(臨海)→×TV観戦(後日?)
6/19(土)19:00 第14節名古屋戦(味スタ)→○味スタ
6/26(土)15:00 第15節浦和戦(埼玉)→○埼スタ(チケット購入済)
7/ 3(土)自分の家の引越し(予定)

とりあえず6/11(金)~6/13(日)に会社の引越し(それ以降は勤務先が都内に変わって半月ほど通勤が遠くなる・・・涙)、7/3(土)に自分の引越しがあるのでそれをどう乗り切っていくかなんですね。6月上旬までに決められること、できることを極力やっておいて最大の山場は6/11~6/18あたりなんじゃないかと。たぶんここら辺が平日開催もあってG大阪戦・市原戦と続けて観に行けないので結構厳しいんですね。とゆーか書いてて気付いたんですが来週の柏戦観に行かないと6/19(土)の名古屋戦まで試合観に行けないんですね・・・しかも状況によってはこのあたりも微妙・・・いや、多分行きそうな気がしてますが。

それにしても東京系の他の方の日記とかBlogを巡回していてつくづく思うのは、アウェー観戦もほとんどしてる方って結構いるみたいで・・・ホントすごいですよね。フツーの土日とかだったら市原・柏・浦和・横浜くらいまでは足を伸ばせますがそこから先になると自分なんかは正直ちょっと厳しいです。前から疑問に思っていたのはフツーの土日休みの会社員の方ってどうなんでしょう?結構遠方のアウェーでも行かれる方多いんでしょうか。

日時: 2004年05月22日 01:43

ツーロン国際トーナメント
あ、そういえばU19代表のツーロン国際大会のメンバーに東京の増嶋と梶山が選出されてましたね(リンクはひしゃくさんのところ)。ちなみにツーロン国際大会というのはフランス南部数都市で毎年5~6月に開催されるU21世代の国際大会。1967年から行われていて1977年にはFIFA公認の大会となりました。現在では欧州各国のスカウト有望な若手選手を発掘する見本市的な意味合いの大会とも言われています。大会方式はAグループBグループ各4~5カ国でリーグ戦を行い、 A、B、上位各2チームが決勝トーナメントに進むことができます(フリー百科事典『ウィキペディア (Wikipedia) 』 より)。日本は2002年には石川・茂庭らの現U23代表の世代が3位に入賞して松井(京都)がベストエレガントプレーヤー賞を獲得、2003年には規郎、今野らの昨年Wユースに出場した世代が出場して予選を2勝1敗1分け、得失点差で残念ながら予選で敗退しています。案外過密日程な大会の日程はこんな感じです。

6/2(水)スウェーデン戦
6/4(金)ブラジル戦
6/6(日)ポルトガル戦
6/8(火)準決勝
6/10(木)位決定戦/決勝

去年は6月下旬~7月上旬にかけてスカパーが録画放送していたんですが、今年もやるんでしょうか。現時点ではスカパーから発表ないみたいなんですが。もし放送するならぜひ観たいところです。もちろん時間があればですが(苦笑)

日時: 2004年05月22日 04:00

鹿島戦
引き分けだったみたいですね。
もうしばらくは観れないんですが、無事録画できているのは確認したので今日中には観るつもりです。

代わりに今日は一日かけて部屋探してきました。結構見ましたよ~。少なくとも10件以上は見て来ました。今日実際にみた候補に加えて明日中を確認するいくつかの物件の中から決めようと思っているので、どちらにしろ7月には都内の北の方ではありますが4年ぶりの都民復帰が確実です(←管理人が東京サポでなければ別にどうでもいいネタですね 笑)。

有力候補は分譲マンションで賃貸に出された物件(1LDK、2階/7階)と通常の賃貸マンションの物件(2DK 3階/3階)。部屋面積自体は1LDKの方が広いですし、言うまでもなく作りもしっかりしてるんですが、スカパー観るにはもしかしたらベランダの向き的にアンテナの角度が微妙といえば微妙なのかもしれないんですね(スカパーのサイトで確認した限りではたぶん大丈夫だとは思うんですが・・・)。もう一方の部屋は作り自体は地味なつくりなんですが、ベランダが南と西の二方向にあるのでスカパーもおそらくBSアナログも100%間違いなく受信できると思います(笑)

単純にフツーの生活だけを考えれば実は考えるまでもないんですよ(笑)でもスカパーが観れなくなる生活というのはあんまり考えたくないので大丈夫なのかなぁという不安が引っかかってるわけなんです。ただ、仲介の不動産屋では確認できなかったんですが、分譲マンションの屋上にはパラボナアンテナらしきものがあったので案外あっさり受信できるのかもしれません。100戸以上あるマンションなのに受信できる方角に一個も受信用のパラボナアンテナがありませんでしたしね。

不動産屋さんにも呆れられたんですが、スカパー観れるかどうかを部屋選ぶ基準にする人はあんまりいないみたいなんですね(←ある意味当たり前)。でも今までできてたことができなくなるって悲しいと思いませんか?ワガママだろうが、変わっていようがその人が重要だと思ってることができるかどうかって大切なことだと思うんですね。いや正直もうあんまり悩んでなかったりもするんですが・・・なるようになれという感じです(苦笑)

日時: 2004年05月22日 19:35

2004年05月23日
鹿島0-0東京(J1第十一節 TV観戦)
ホームの鹿島はGKに曽ヶ端、DFに内田、金古、大岩、石川、MFはボランチに中田、フェルナンド、二列目に小笠原、新井場、FWにはファビオ・ジュニオール、本山の2トップ。控えには小澤、名良橋、増田、野沢、平瀬。本田が負傷で欠場、熊谷が出場停止。

対するアウェイの東京はGKに土肥、DFに徳永、茂庭、ジャーン、金沢、MFはボランチに今野、浅利、右に石川、左サイドに戸田、トップ下にケリー、FWは1トップに馬場。控えには塩田、藤山、規郎、チャン、三浦。ルーカスが負傷で欠場、阿部が出場停止で欠場。

前半、ケリーのキープから石川に徳永が絡んでクロスを入れると、左サイドからも金沢に今野が絡んでチャンスを作り出し、戸田がスペースに飛び出して左サイドで基点となってクロスを入れる攻めが見られました。対する鹿島もカウンターから本山が落としたボールをファビオジュニオールがドリブルからシュートを放つと、中央でボールを受けた小笠原が残し、本山のスルーパスにファビオジュニオールが抜け出すもののオフサイドに。しかし東京は時間の経過とともに徳永の攻め上がりが少なくなってしまい、石川がたびたび仕掛けるものの鹿島の石川、中田浩二を中心に人数を掛けた守りを崩せませんでしたが、この時間帯は今野が石川のFKやCKに飛び込んだり金沢とのワンツーで左サイドを抜け出したりと積極的な動きを見せました。鹿島も中田浩二-新井場と繋いでフェルナンドが切れ込んだこぼれ球を本山がシュートを放つと、その後も左サイドの新井場を基点とした攻めで小笠原がたびたびゴールを狙いました。東京も左サイドから金沢が入れたボールをケリーがキープから右に流し、馬場が切り返して戻すもケリーが空振り。鹿島は右サイドの小笠原の素晴らしいサイドチェンジから石川が左サイドから中に切れ込んだものの徳永に倒されてしまいました。その後は鹿島が巧みなパスワークで東京のプレスをかわし、たびたび左サイドで本山と新井場が崩しを見せるもののシュートまでは行かず無得点のまま前半終了。

後半、中盤での新井場のキープからスルーパス、ファビオジュニオールが走りこむものの茂庭が絶妙なポジショニングでカバーを見せると、石川の長い距離からのFKを馬場がヘッドを放つとバーに当たってしまい、ロングフィードを戸田が左サイドに通す動きを見せて左サイドから入ってきた金沢がゴールを狙いました。右サイドの石川、左サイドで今野に絡んで金沢が攻め上がる動きを見せると鹿島は後半7分に内田に代えて名良橋を、石川に代えて野沢を投入。今野が左サイドから馬力のあるドリブルで野沢、名良橋のタックルを振り切り中に切れ込んで金古からファウルを獲得すると、鹿島も徐々に名良橋、新井場の両サイドバックが積極的な攻め上がりを見せるようになりました。東京もケリーが左サイドからカウンターを仕掛け、馬場と絶妙なパス交換を見せるものの馬場がオフサイドに。その後東京は後半23分戸田に代えて規郎を投入すると規郎、馬場がチャンスをつかみましたが、いずれもフェルナンドが戻って絶妙のカバーリングに遭ってしまいました。鹿島は中盤での早いチェックでファビオジュニオールのポストプレーから後列の攻め上がりを引き出すようになるものの運動量が落ちて戻れなくなり、東京がケリーを基点としたカウンターからたびたび数的優位を作り出すものの攻めきれなない時間が続きました。鹿島が後半35分流れの中から消えていた本山に代えて平瀬を投入すると、カウンターから平瀬がたびたび裏を狙い、ファビオ・ジュニオールや小笠原がゴールを狙うもののいずれも金沢が絶妙なカバー。結局スコアレスドローで試合終了となりました。


この日の東京は馬場のワントップの布陣。この試合では左サイドにおいて随分と変化が見られました。戸田が以前から課題とされていたように左サイドでキープをしてたびたびクロスを入れていましたし、復帰した金沢が徐々に試合の流れに慣れてくると左サイドに流れることの多かった今野や戸田と絡んで左サイドの攻撃を構成しただけでなく、守備面でも決定的な場面でも危険を察知して絶妙なカバーリングをたびたび見せました。単純な身体能力や守備力を見れば藤山の方が上なんでしょうけれど、目立たないけど卓越したその技術は素晴らしいものがありますし、何よりサッカーセンスがあるんですよね、金沢は。何がどうこうというよりもサッカーをよく分かっている。やはりこういう存在がチームにいるかいないのかの差は大きいことを改めて痛感しました。しかも金沢は今野とお互いの良さを引き出すような相性の良さがあるのではないでしょうか。

一方で右サイドは石川がたびたびケリーのプレーには絡んだものの時間の経過とともに徳永が沈黙してしまって右サイドで囲まれる場面も目立ちました。徳永は序盤こそ攻撃参加があったものの徐々に攻め上がる回数も少なくなってしまって、何と言うか・・・ゲームの流れに乗れていないような感じでしょうか。相手が徳永のサイドから崩してきた場合には対応こそしていたもののどうも反応が鈍いような印象があり、新井場に本山が絡んだ攻めにたびたびチャンスを作られてしまいました。特に前半30分過ぎの中に切れ込もうとした石川を引っ掛けて倒したプレーはPKにならなかったのが不思議なくらいのプレー。これPKになって点取られてたら戦犯と言われても仕方のないような出来だったように感じました。もちろんこれが徳永の本来のプレーじゃないとは思っていますが、今日の徳永はあまりにも良くありませんでした。

馬場も序盤こそなかなか流れに乗れていないようにも見えましたが徐々にケリーと芸術的なコンビプレーをたびたび見せて東京の攻撃をリードすることに成功していたように思います。ただ、ケリーが馬場や石川、今野や戸田と連携の良さを見せた一方で、この試合における「FW」の不在があまりにも痛過ぎることを改めて痛感させる試合内容だったのではないでしょうか。確かにケリ-馬場の連携は素晴らしかったですが、あの二人の絡みは「中盤の組み立てからクロスを上げるまでの動き」であってゴールに直結するような動きではなかったと感じました。つまり彼らの動きに反応してゴールを狙う第三の選手の動きがなければあの連携が効果的なものになりえないのではないでしょうか。馬場の起用が間違ったものではなかったと思いますし、戸田の起用も間違ったものではなかったようには思いますが、結果からすればなぜ点を奪えなかったのかはもう一度再考する必要があるのではないでしょうか。


そういう意味で言えばやはり1トップという戦い方を続けるべきなのかという点も一考の余地があるように感じます。1トップである以上は後列にある程度得点力があることもさることながら、1トップそのものにも後列を引き出す卓越したポストプレーと、局面において一人で何とかできてしまうだけの個人能力、そして決定力が求められるのではないかと。ルーカスも悪い選手ではないとは思いますし、慣れてくればもう少しできるんじゃないのかなとは感じてます。ただ、どちらかというと2トップ向きの選手であって1トップ向きの選手じゃないような気がします。阿部にしても、この試合ベンチ入りすることもなかった近藤祐にしてもそういう意味での状況は似たりよったりといったところじゃないでしょうか。ケリーがあれだけ動けるならば二列目の枚数を減らしてFWを一枚増やした方がより効果的な攻撃のバリエーションを生み出せるんじゃないでしょうか。横浜の奥のようなポジションにケリーを据えるということですね。今野の運動量があればそのあたりのスペースも十分にカバーしてくれると思うんですけどね。


鹿島の方はフェルナンド、中田浩二の両ボランチが復帰して新井場を二列目で起用、小笠原を軸に本山とファビオジュニオールの2トップとなっていますが、本山のそのプレー位置をみれば鹿島は実質4-5-1の布陣に近かったのではないでしょうか。新井場はその馬力のある攻め上がりをいかに引き出すのかポイントなわけですが、彼に本山や小笠原が絡んでそれをうまく引き出せていました。ボランチもフェルナンドが攻守の決定的な場面でたびたび顔を出して試合の内容に少なからず影響を及ぼしていたと思いますし、中田浩二も鹿島の石川とうまく組んで東京の石川の攻めをうまく押さえていました。後半に入ると名良橋を投入して右サイドに置くと左サイドにも新井場を据えて本来の鹿島のベストチームに近い状態になったと思うのですが、運動量の落ちた後半の終盤には攻め上がると東京のカウンターに戻りきれずたびたび危ない場面を作られまうところを見るとコンディション的なものとともに攻守全体のバランスを再考する必要があるように思いますね。もっともこの試合で鹿島が勝ちきれなかったのは決定力という要素もあったと思いますね。この試合における東京の守備陣が良かったというのもありますが、二列目だけの得点力で局面を打開するのはやはり限界があるのではないでしょうか。

日時: 2004年05月23日 03:00

今日読んだ本
ニイガタ現象
『サッカー批評』編集部編
双葉社
2004.5刊行
版型 B6判
ISBN 4575296724

税込¥1,470


主な内容(要約)
・2004年アルビレックス開幕戦レポート(半田雄一)
・新潟の現状と将来像(後藤健生)
・新潟のボランチ秋葉忠宏による新潟のサイドの戦力分析
・清水元仙台監督・柱谷元山形監督インタビュー
・プロスポーツと自治体の関係(内海和雄一橋大学教授)
・新潟サポーター座談会
・他チームサポーターから見た新潟
・新潟とロックバンドPENPALSの関係

昨年J2でありながらホームでは一試合で四万人以上の観客を動員していた北陸唯一のJチーム新潟アルビレックス。今季J1に昇格したこのチームについて様々な視点から光を当てた興味深い一冊です。

一部内容は季刊で刊行されている専門誌『サッカー批評』(双葉社)に掲載されていた文章もありますが、今季の開幕戦から新潟のここしばらくの現状に将来的にどういった経営ヴィジョンを描いているのか、それらについてサッカー批評の元編集長である半田雄一さんとサッカージャーナリストである後藤健生さんが取材・執筆されています。

新潟のボランチ秋葉による中央の選手から見たサイド、特にサイドバックというのはどういう存在なのかという視点はなかなか面白いです。彼は文章の中で「代用の選手でもディフェンスの部分はそんなに問題ないけれど、スペシャリストでなければどうしても攻撃の面では苦しくなる」と述べてその理由を挙げていますが、なぜ4バックにした場合のサイドバックが重要なのか、その文中に引用されている『サッカークリニック』に掲載された反町監督のインタビューと合わせて考え合わせてみるとなかなか面白いと思いますね。

また、似ているようで環境の微妙に異なる仙台、そして山形との比較はそれはそれで興味深いです。清水監督が仙台にます来てやったことがゴールポストにペンキを塗ることだったというのは有名な話ですが、資金面において決して楽ではなかった仙台がなぜ昇格できたのか、そして人口の数から比較すると新潟・そして仙台よりも集客力に乏しく、なおかつ社団法人という特殊な事情がある山形はどうやってチームの運営を考えるべきなのか彼らはいずれも単なる監督ではなく、チームマネジメント的な役割も果たしていただけにそのチームを考える視点は示唆に富んでいます。中でも興味深かったのは清水監督の「優勝できるチームとできないチームの差は人に依存しないクラブ作りをできるかどうか」という言葉でしょうか。もちろん局面を打開するためにはそういった個の力も必要でしょう。しかし結局のところ総合力を上げない事にはやはりリーグ戦において安定した力を発揮できないということなんでしょうね。

そして一ツ橋大学教授の内海さんが述べられている「Jリーグのチームを地元に作るというのは経済効果をもたらすことではなく、地元のチームを応援することで地方のアイデンティティが確立されることがその最大の効果だ」という観点は自治体の協力が得られるかどうかが今後重要になってくるJリーグの各チームが経営戦略を考えていく上で非常に大切なことのような気がしますね。イングランドのサポーター、そして浦和レッズのサポーターが実際にサッカーをやってる割合を挙げて、例えば浦和では野球場の1/3しかないと言われるサッカー場を増やしてもっと実際にサッカーを作れるような環境作りを、芝のサッカー場よりもまずもっとサッカー場そのものををという意見はサッカーを今後本当の意味で根付かせていくためには至極もっともな意見だと思います。この内海さんが最近書かれたという「プロ・スポーツ論」(創文企画)を一度読んでみたくなりました。

日時: 2004年05月23日 11:30

2004年05月24日
ケリーがまたも負傷
・ケリー選手診断結果のお知らせ(オフィシャル)

柏戦で負傷交代したケリーは検査の結果左腓腹筋筋挫傷で約1~2週間とか。とりあえずナビスコ杯の柏戦は微妙ってことですね。おそらくイギリス遠征に行く加地・土肥の代表組、トルコ選抜とマリU23代表と対戦する石川・今野・茂庭・徳永の五輪組とツーロン国際トーナメントに出場する梶山・増嶋のU19代表組が欠場って、一体何人いないんでしょうか。これはもう笑うしかないですよ(もしそうだとしたら柏も玉田はいないわけですが)。トーチュウによると日曜のサテライト仙台戦で宮沢がFKからのゴールでアピールしたり、原監督が前田を高評価していたりしていたようですが・・・次の柏戦は若手とベテラン混成のチームになりそうな予感ですね。とゆーかトーチュウのサイトのトピックスって細かい記事はバックナンバーの方に入っちゃうんですね。さっきまで全然気付いてませんでした(汗)

日時: 2004年05月24日 22:35 コメント (1)

2004年05月25日
広島3-0柏(J1第十一節 TV観戦)
ホームの広島はGKに下田、DFに小村、リカルド、吉田、MFはボランチに李漢宰、サンパイオ、右に駒野、左に服部、初出場のルーキー田中の1トップに森崎兄弟が2シャドーに。控えには佐藤、吉弘、外池、大木、中山。林が負傷で欠場、チアゴが出場停止。

対するアウェイの柏はGKに南、DFは小峯、中澤、永田、近藤、MFはボランチにリカルジーニョ、明神、二列目に茂原、永井、FWは玉田、ゼ・ホベルトの2トップ。控えにはノグチピント、小林、谷澤、加藤、山下。平山、田ノ上、矢野が負傷で欠場、下平が出場停止。

前半、ボールをキープする柏はサイドに基点を作ろうとするものの周囲のフォローがなく潰されてしまい、広島もサンパイオの展開から左サイド服部に森崎浩が絡んで突破を図ったり、最終ラインからフィードを図るものの柏の守備陣もしっかりと対応して隙を見せません。その後は広島がかろうじてボールをキープする展開が続いて左サイド森崎浩が入れたボールは南がキャッチ。ところが南のスローインしそこなったボールはなんとゴールへ。珍しいオウンゴールで前半17分に広島が先制しました。柏は近藤もオーバーラップする左サイドで人数を掛けて崩そうとするもののしっかり守る広島を崩せず、逆に広島は服部のロングボールから田中が抜け出してキープ、シュートを放ってゴールを脅かします。しかし徐々にリズムの出てきた柏はダイレクトパスからサイドを絡めてリカルジーニョやゼ・ホベルトがゴールを脅かすものの、サンパイオが気の効いた守備を見せる広島の守備をあと一歩のところで崩せません。広島はリカルドの自陣からのFKからのロングボールにサンパイオがヘッドで合わせたり、服部の左サイドからの突破はあったものの、その後は柏のペースでリカルジーニョやゼ・ホベルトが決定的な場面を作りかけるものの広島が何とかしのぎ、1点リードのまま前半終了しました。

後半に入ると両サイドバックも攻め上がる柏が攻勢に出ると広島は後半6分、田中に代えて大木を投入し、ロングボールから裏を狙います。後半12分に永井に代えて山下を投入、玉田を一列下げた柏は山下が基点となってそこに選手が絡んでチャンスを生み出すもののゴールを奪えず、逆に後半17分、森崎浩-李漢宰-駒野とダイレクトプレーで繋いで右からクロス、ファーで服部が折り返したシュート性のボールを森崎和が冷静に決めて広島が貴重な追加点を挙げます。柏は後半20分にゼ・ホベルトに代えて谷澤を投入、右サイドバックの小峯が攻守に精力的に動いたことでリズムを掴んだ柏はリカルジーニョのサイドチェンジを左サイドの茂原が入れたグラウンダーのクロスは飛び込んだ玉田にわずかに届きませんでした。逆に李漢宰のドリブルやサンパイオの展開から左サイドの服部がフリーでボールを受けることが増えてきて、後半32分には森崎和のパスに左サイド服部が冷静に決めて広島が三点目を挙げてしまう展開に。リカルジーニョが基点となって攻める柏は広島のプレッシャーにパスを繋げられなくなってしまい、右サイドでボールを受けた玉田がシュートも下田がファインセーブ。柏は最後には永田も攻め上がったものの得点は奪えず広島が完封で勝ち点3を得ました。


柏はサイドに基点を作ろうとしたものの周囲のフォローがなくて球離れが悪くなってしまい、広島に囲まれてはボールを奪われる展開が続いているうちに南の前代未聞のオウンゴールという形で広島に先制ゴールを許してしまいました。これはその時間帯まで広島がなかなか攻撃の形を作れていなかっただけにあまりにも痛い失点だったのではないでしょうか。柏も選手の距離が近くなってダイレクトプレーが出てくるようになるとゴールを脅かすような動きが出てきましたが、どんなに個人技があっても中に中にという攻めの形ばかりでは3バックに加えて両ボランチがしっかりと中央を固める広島の守備を崩すのはさすがに厳しかったのではないかと。

前半の左サイド中心の攻めでは右サイドにいた茂原がフリーでいたことが少なくありませんでしたし、後半は左サイドに移った茂原への展開でたびたびチャンスを作り出したことを思えばもう少し横の揺さぶりもあればまた違った局面が生まれた可能性もあったのではないでしょうか。サンパイオが重要な局面局面で顔を出すなど、広島のしっかりとした守りは確かに勝因の一つだったとは思いますが、それ以上に池谷監督のサイドに基点を作れという指示から先の動きにやや柔軟性を欠いた柏の動きは、サイドをいかにうまく使うかを意識していた広島の動きとはあまりにも対照的でした。

日時: 2004年05月25日 00:43

2004年05月26日
最近の東京を見ていてふと思ったこと
今季に入ってから改めて思うようになったんですが、東京も年代別に代表を随分抱えるようになりましたね。

フル代表→土肥、加地
U23代表→石川、茂庭、今野、徳永
U19代表→梶山、増嶋

正直なところを言えば東京がこういう形で代表に招集されてメンバーが揃わないという日が来るとは想像していませんでした。このメンバーを見て特徴的なのはフル代表に選ばれている面々、そしてU23代表に選ばれている面々が徳永を除いていずれも移籍組である点です。出場機会を求めて、あるいはより高いレベルでのプレーを求めてなど、彼らが東京に移籍してきた理由は様々ですが、特にフル代表に選出されている二人は東京で努力を重ねて試合で経験を積んだことで代表に招集されたといってもいいと思います。そういう彼らが代表に召集された意義は決して小さくないんじゃないでしょうか。そして原監督が若手を積極的に起用していたことで力のある若手が将来性のある魅力的なクラブと感じてくれるようになったことは今後を考えると非常に大きなことのような気がします。下の年代にはユース育ちの馬場や梶山、そして規郎や近藤祐、増嶋ら将来性のある人材もいますしね。

ただ、今季の戦いぶりを振り返るとマガジンのレポートにあったように今野が攻撃力を発揮するようになって浅利とのボランチのコンビは随分安定感を増した一方で、攻撃面においてはどうやったら点を取れるのかという部分は依然として見えてきていないのが実情ではないでしょうか。確かにケリーや金沢の負傷は痛かったですし、代表の招集が続いたことでメンバーがなかなか揃わずコンビネーションを確立し切れなかったという部分はあったと思います。しかし、それは東京に限った話ではありませんでしたし、東京よりも過密の日程を戦っていたチームもあったことを思えばそれは必ずしも言い訳にはなりません。

4勝4分3敗の7位という順位を考える上でやはり目が行くのは得点11ではないでしょうか。昨年の今頃も似たような状況だったわけですが東京はここまでの11試合で無得点試合が4試合。他チームの無得点試合の数を調べてみると

0試合→市原、名古屋
1試合→磐田、横浜、浦和、C大阪
2試合→大分、G大阪、清水
3試合→鹿島、広島、東京V
4試合→神戸、新潟
5試合→柏

ちなみに無失点試合は
3試合→鹿島、浦和、磐田、G大阪、広島、神戸
2試合→東京、横浜、東京V、清水、名古屋、大分
1試合→柏、市原、新潟、C大阪

こんな感じです。東京よりも無得点試合が多いのは現在最下位の柏だけ。これを見ていると得点を奪えれば必ずしも上位に進出できているわけではないということも見えてはきますが、それ以前の問題として得点を奪うことができなければどんなに失点0に抑えようが勝ち点3は得られません。それはサッカーがいかに点を奪われないかを競うスポーツではなく、いかに点を奪うかを競うスポーツであるからに他なりません。

昨年の2ndステージでは東京はJ1最多の32得点を奪ったわけですが、その得点の内訳を見ると

5得点→ケリー、戸田
4得点→阿部、アマラオ、石川
3得点→宮沢
2得点→金沢、ジャーン
1得点→近藤祐
※2得点はOG

ちなみに今季の1stステージ11得点の内訳は

3得点→今野
2得点→ジャーン
1得点→阿部、ルーカス、戸田、ケリー、三浦、馬場

というような感じですね。現時点で11試合という部分を差し引いても前線の選手が取っている点数が少ない印象があるのは否めないところではありますね。最近の東京は個の決定力に頼るようなサッカーをしてきていないわけで、そうなってくると大切になってくるのは個々の局面局面における決定力もさることながら、チームとしてどうやって点を取る形をいかに作り出すかという部分だと思うんですね。

現時点での攻撃を見ているとあくまで印象論ですが、サイドでの攻撃において一度キープしてそこから崩そうとする場面が多いような気がしてるんですね。もちろん遅攻においてそういう部分は出てくると思うのですが、どうもショートカウンター気味の攻撃を仕掛けている時にもそういうサイドを絡めた縦のスピードが失われてしまっているような気がします。そのスピードが失われた時点で中を固められて放り込んだボールを跳ね返される場面が多くないでしょうか。実際にどこのチームであろうが中を固められたら厳しいのは一緒なのですが、フィニッシュに持ち込むまでの時間が以前に比べて時間が掛かっているような気がします。それは相手が研究してきているのもあるのかもしれませんし、東京のリズムが若干変わってきているのかもしれません。

今の得点が少ないのはルーカスだけの責任ではないと思うんですね。そう言ってしまうのは簡単なんですが、東京の得点状況を見る限りでは他の選手も点を取っていないわけですから。1トップのサッカーをしている以上は1トップの選手はいうまでもありませんが、前線の選手全体に得点力がないと攻撃として成立しません。今野の攻め上がりやジャーンのセットプレーからの得点はもしかしたら局面においては有効ではあっても本来の点を取るべき前線の選手が点を取れないと安定した得点力には繋がっていかないのではないでしょうか。前に人数を掛ける思い切りのよさと同時に、二列目、三列目の前線への飛び出し方やタイミングに少し工夫が欲しいかなという気もします。それこそまさに連携面での不安がもたらしているものなのかもしれませんが。

日時: 2004年05月26日 01:40 コメント (2)

東京のCB松本がフォーメーション練習で主力組に
松本を主力組CB初起用ナビスコ柏戦抜てきも(トーチュウ)

やらなきゃいけないことが多いので行こうかまだ半分迷っている柏戦ですが、松本がジャーンと組んでCBとして初出場する可能性もあるようですね。一度どんなプレーをするのか見てみたい気もします。もっともTV放送はないので行かないと観る機会はなくなってしまうわけですが(苦笑)また倉又さんのコラムでは宮沢の「コンディション不良」が具体的にどういうものなのか説明されています。どの辺がというとピンと来なかったのですが、倉又さんの説明を読んでなぜ起用されくなったのか何となく分かる気がしました。そして倉又さんがいかにちゃんと選手を見てくれているのかも。今後必ず必要になってくる人材であるだけに頑張って復調して欲しいですね。

日時: 2004年05月26日 13:47 コメント (2)

2004年05月27日
U-23日本代表1-1トルコ選抜(国際親善試合 TV観戦)
U-23代表はGKに黒河、DFに茂庭、闘莉王、那須、MFはボランチに今野、阿部、右に徳永、左に森崎浩、トップ下に松井、FWは2トップに高松、大久保。控えには岩丸、川島、北本、菊地、鈴木啓太、根本、石川、駒野、山瀬、前田、坂田、平山。対するトルコは3-4-3の布陣。


トルコ選抜はA代表入りを狙うB代表のようなものという話でしたが、体幹の強さとか、前線に正確にスピードのあるボールを入れる技術、止める技術とか・・・多少年上らしいですが、今の日本の選手と基本的な部分にこんなに差があるものなのかと正直愕然としてしまいました。実際に攻めでも守りでもトルコの人数が多かったのはその運動量もさることながら攻守の切り替えがものすごく早かったからだと思うんですね。たぶん急造なチームだったと思いますし、そんなに連携が良かったとは思えないだけに逆に言えば選手個々の意識、持っているものがそれだけ高かったということなんでしょう。こういうチームを相手にミスるとやはり攻撃の形を作られるし、中途半端なプレーをしたりプレッシャーをさぼると決定的なピンチに繋がってしまいます。

そしてセンターラインを超えたあたりでボールを奪われて逆襲になるようだと正直試合展開が苦しくなりますね。押し込まれてしまって後列のフォローがないと前線やサイドに基点を作ってもなかなか決定的なチャンスを作ることが難しいんじゃないでしょうか。徳永が4バックのサイドに下がると今野が崩されることの多かった右サイドのフォローに回ったことで中盤が阿部を中央において右サイドに今野、左サイドの森崎浩の3ボランチ気味な布陣になってしまいました。もっともそれは相手に押し込まれたからで茂庭・闘莉王・那須がよく耐えてトルコ選抜の攻撃は跳ね返したものの、逆に前線は枚数が足りなくてカウンターでたまにいいボールが出て前線の選手がキープしたり抜け出しかけても、強さのあるトルコ選抜のDFに潰されてしまいました。

後半に入って闘莉王を下げて阿部を最終ラインに下げて石川を右サイドに投入すると、その石川がドリブルで切れ込みチャンスを作り出しはしたものの、松井・高松に加えて坂田・平山を投入して1トップに平山、大久保と坂田の2シャドーという形になりましたが、トップ下がいなくなってしまったことでボールを受けるために坂田が引き気味になってしまって結果的に2トップ気味の布陣はほとんど変わりませんでした。石川が負傷で駒野を投入した後に大久保に代えて前田を投入したのは前線でボールをキープできる選手を入れる意味合いもあったのではないでしょうか。後半も半ばを過ぎると運動量が落ちたトルコ選抜を相手にいい動きを見せた駒野が基点となって攻勢に転じ、足の止まってファウルで止めざるをえなかったトルコ選抜を相手にゴール付近でセットプレーを得るようになって終了間際にCKから今野のヘッドでゴールを奪い同点で試合を終えることができました。

こういう相手と対した時にやや引き気味に戦って相手の運動量の落ちた終盤にスピードのある選手を入れて勝負を掛けるという戦い方はある程度有効でしょう。それは先のWユースでもある程度実証されています。今の日本は早い時間帯に点を取られるようだと試合は苦しくなりますし、前線がボールをキープできなくて後列の攻め上がりを引き出せなかったり、サイドか孤立するようだと攻撃が機能しません。その位置で攻めかけて奪われるという展開が続くとそこからのカウンターで最終ラインや両サイドがどうしても引き気味になってしまって前線が孤立してしまい、独力で打開するだけのない前線では得点を奪うことは難しくなってしまいます。結局のところ日本がどう戦おうと意図しても、中盤でどれだけ優位に立てるかでその試合展開は自ずから定まっていってしまうんですね。

ただどう戦うにしても最終ラインには高さや強さ、そして駆け引きができるだけの掛け値なしの個々の力を求められるでしょうし、中盤で試合の流れをどれだけ引き寄せられるかも大きいでしょう。サイドでは自ら仕掛けて局面を打開できるだけの突破力(ある程度は守備力も求められるんでしょうが)、前線にはチャンスを確実にものにできるだけの決定力でしょうか。アテネのピッチに立てるかどうかは高いレベルで求められるそういったことに選手がどれだけ応えることができるかなんでしょうね。今日は直接得点には繋がりませんでしたが、苦しい展開を打開するための阿部の展開力、セットプレーはやはり外せないように感じます。それにしても石川は大丈夫なんでしょうか。少し心配ですね・・・。

日時: 2004年05月27日 01:03

柏戦観戦は五分五分
7月上旬の引越しに向けていろいろと契約やら引越しの見積もりやら逆算しながら考えていくと、ナビスコ杯まで見たらスケジュール的に厳しくなるのは分かりきっているんですよ。まだ券を買っていないんですが・・・柏戦を観に行くかどうかは現時点では五分五分です。すっかり忘れてたんですが6/5にはナビスコ杯の神戸戦もあるんですね。う~ん、どうしたもんでしょうか。どちらにしろ今後6月は引越しの準備があったり、勤務地が変わって一時的に遠くなるので今までのペースで平日に試合を見るのは難しいですね。6/12のG大阪戦や6/16の市原戦を観に行くのが無理なのはほぼ確定的なんですが、6月は平日の更新量を落として引越しの準備にあてて、代わりにできるだけ東京の試合を観ることを優先して考えたいと思っています。

日時: 2004年05月27日 23:13

2004年05月28日
柏戦のポイント
この前試合したばかりの柏戦なので今さらポイントも何もないのですが、代表組(土肥、加地)やU19代表組(梶山、増嶋)が欠場。トーチュウによると五輪組はコンディション次第ではするという話ですが、石川は全治3週間で欠場がほぼ決定的、ケリーも難しいという状況ですね。そこから考えるとスタメンは

GK 塩田
DF 藤山(徳永)、ジャーン、松本(茂庭)、金沢
MF 浅利、三浦(今野)、鈴木、馬場、戸田
FW ルーカス

という感じでしょうか。
対する柏は小林、玉田が代表戦で欠場、田ノ上、矢野らが負傷で欠場が濃厚、谷澤が出場停止ですね。スタメンは

GK南(清水)
DF波戸(小峯)、中澤、永田、近藤
MF明神、下平、リカルジーニョ、茂原
FW山下、ゼ・ホベルト

という感じでしょうか。波戸は確か負傷なわけではなく、徐々にコンディションを戻しつつあると解説が言ってた気がします。同じくややコンディション不良と言われているドゥドゥも場合によっては出場してくるかもしれませんね。リーグ戦ではずっと勝っていない柏ですが、山下の復帰は大きいでしょう。前線に個人技の高い選手を揃える柏からすればそういった選手の動きを引き出す山下は今までとはまた違ったアクセントを引き出す存在。実質的には山下が1トップ気味に張ってゼ・ホベルトが衛星のように動き回る形ではないでしょうか。ゼ・ホベルトとリカルジーニョの息も少しずつですが合ってきていますし、山下がDFを引き付けるような動きを見せると彼らも活きます。玉田がいないからという油断は禁物でしょう。

中盤でボランチを組む経験豊富な明神と下平は堅実な粘り強い守備を見せますし、波戸や近藤も中盤で優位な状況になってくればどんどん前に出てきます。実際今まで何でここまで勝てなかったのかが不思議なくらいのチームではあると思うんですね。試合を観ている限りでは粘り強さや運動量といった部分は徐々に戻りつつあると思いますし、広島戦では予想もしなかった形での失点によるショックは小さくなかったと思いますが、実は0-3で終わった試合も前半ペースを握っていたのは柏でした。少なくないチャンスにきちんと決められるだけの決定力さえあれば勝ち点3を積み上げることのできるチーム。思うにポイントはリカルジーニョやゼ・ホベルトが密集地帯でドリブルや細かいパス交換を見せる逆のサイドでいい動きを見せながらなかなかいいボールが入らなかった茂原ではないでしょうか。

柏は密集地帯でもどんどん仕掛けていくことが少なくありませんが、そこでサイドの揺さぶりが増えてくるとまた違った攻撃の形が出てくるかもしれないですね。そして何かのきっかけさえあれば全然違うチームになる可能性もあるでしょう。そういう潜在力のある連敗中のチームだから戦うのが難しいと思うんですね。今の柏を崩すポイントは横の揺さぶりやサイドで数的優位を作って突破して柏のCBをいかに揺さぶるかではないかと。そういった時の柏のCBの対応は時として中途半端な部分もあります。ただ大切なのはいかにサイドを崩すかではなくて、中にいかにいい形で入っていけるか。つまりどちらがフィニッシュまで行く決定的な形を組み立てられるかが勝負の分かれ目になるんじゃないでしょうか。

依然として対応が改善されていないセットプレーでジャーンや今野、あるいは彼らをオトリにして他の誰かが狙うのも一つの手でしょう。攻撃面では山下のポストプレーをいかに潰していくか、そしてリカルジーニョやゼ・ホベルトのドリブルに振り回されないように気をつけるべきでしょう。やはり手っ取り早いのは中盤で優位に立ってボールを前線に入れさせないかだと思うんですね。柏の気負いをうまくいなして先制点を奪い、焦りを誘って逆襲に転じるような戦い方ができればそんな苦しい戦いにはならないと思うんですが・・・相手も必死でしょうし、そうそう簡単には行かないかもしれませんね(苦笑)

日時: 2004年05月28日 00:45

柏戦は行けなくなりました
実は今朝、ローソンでチケットを購入してすっかり柏の葉に行く気になってた今日この頃ですが、夕方になって契約寸前だったマンションの貸主が急に貸したくないとか言い出したらしくて、新居探しは振り出しに戻ってしまいました。今後の状況(つまり試合を観ながら引越しの準備を進めること)を考えるとそうそう悠長なことも言っていられないので、無念ではありますが観戦を諦めて明日もう一度一日かけて部屋を探しに行きます。初柏の葉かと思ってたんですが・・・残念です(しょんぼり)。

日時: 2004年05月28日 23:42

2004年05月29日
柏戦
MF馬場が2点に絡む(日刊スポーツ)

どーやらいろんな人から聞いた話を総合するとなかなかいい流れの試合だったみたいですね。どちらにしろ観れない試合なのでもう諦めました(観たくなかったと言えば嘘になるけど・・・)。ただ、今日一日かけて部屋探しをして新たなマンションの入居を申し込んできたので、とりあえず来週の国立で行われる神戸戦はたぶん観に行けると思います。それまでにやるべきことをやってきちんとやっておけばという話ではあるんですけどね(苦笑)もともとそんな暇でもないのに自分の引越し前の六月中旬に会社(部署)の引越しもあるのでしばらくはのんびりしてるわけにもいかないみたいです。


今日の結果を受けてナビスコ杯予選D組はこんな感じに。
東京は次の神戸戦で勝ち点3を得られれば予選突破に大きく近づきますね。

1位鹿島 勝点6 2勝0分1敗 得6 失3 得失+3
2位東京 勝点6 2勝0分1敗 得5 失3 得失+2
3位神戸 勝点4 1勝1分1敗 得2 失4 得失-2
4位 柏  勝点1 0勝1分2敗 得1 失4 得失-3

ちなみに他の組は

A組
1位東京V 勝点7 得失+6
2位横浜  勝点7 得失+2
3位C大阪 勝点1 得失-4
4位広島  勝点1 得失-4

B組
1位名古屋 勝点6 得失+4
2位新潟   勝点5 得失+1
3位G大阪 勝点4 得失-1
4位磐田   勝点1 得失-4

C組
1位市原 勝点6 得失+6
2位清水 勝点6 得失-1
3位浦和 勝点3 得失±0
4位大分 勝点3 得失-5

A組は東京Vと横浜が抜けそうですね。B組は新潟がナビスコ杯予選突破なるか、C組はディフェンディングチャンピオン浦和の巻き返しに注目でしょう。リーグ戦で首位を走る磐田の元気のなさが目立ちますが、やはり過密日程だった影響が少なからず出ているのでしょうか。リーグ戦への影響も気になるところですね。

日時: 2004年05月29日 11:24

2004年05月30日
またもや
昨日一日ずっとBlogのサーバーがダウンしてたので全然更新できてませんでした。この前サーバー増設してからは随分レスポンスが良くなってたんですが・・・ま、たびたびこういうことが起こらない事を祈るのみです。

日時: 2004年05月30日 11:27

2004年05月31日
日本代表3-2アイスランド代表(TV観戦)
日本代表はGKに楢崎、DFに坪井、宮本、中澤、MFはボランチに稲本、小野、右に加地、左に三都主、トップ下に小野、FWは久保、玉田の2トップ。控えには土肥、川口、茶野、田中、三浦、遠藤、福西、藤田、小笠原、柳沢、鈴木、本山。対するアイスランド代表はチェルシーに在籍するグジョンセンを軸とした4-4-2の布陣。

序盤日本はなかなかいい形でボールは繋がっていたのですが、前線でボールをキープできず、アイスランドのロングボールからグジョンセンの突破や裏を狙う動きでチャンスを作られてしまい、その流れからいきなり先制点を許してしまいました。日本が形を作れるようになったのは加地と三都主の両サイドがボールを持ったときに引いてくる動きを見せる玉田や、小野や稲本が巧みなフォローを見せるようになってからで、周囲との連携も絡めて加地や三都主がたびたび縦に抜ける動きを見せるようになると、逆にサイドからボールを受けた小野が入れたフィードを受けた久保が三人に囲まれながら抜け出して冷静にゴールに流し込みました。グジョンセンとヘルグソンへのロングボールに終始するようになってしまったアイスランドに対し、再び小野のフィードから久保がループ気味の逆転ゴールを奪いました。アイルランドも攻めるものの日本は小野や稲本も積極にサイドに飛び出してチャンスを作り出して逆にアイスランドゴールをたびたび脅かしました。

後半に入ると日本は三都主・宮本・中澤・加地の最終ライン、福西・小野のボランチに小笠原・本山の二列目、柳沢・鈴木の2トップと大幅にメンバー変更。しかし、逆にアイスランドに三都主のサイドを執拗に突かれてセカンドボールを拾われて波状攻撃を食らうようになり、CKから再びヘルガソンにゴールを奪われてしまいました。その後も前線でボールを奪いに来たアイスランドはグジョンセンのドリブルなどでたびたびチャンスを作りましたが、日本は小笠原のフィードに抜け出した鈴木が倒されて得たPKを三都主が決めて再びリードを奪いました。小野に代えて遠藤を投入した後も前線の小笠原を基点に鈴木や本山がチャンスメイク、それに遠藤や福西が絡みつつ小笠原や柳沢が何度か決定的なチャンスを作るもののゴールを奪えず、アイスランドが右サイドから人数を掛けてたびたびチャンスを作り出す展開に。アイスランドは最終ラインの一枚を削って長身のバルドビンションを前線に投入したものの遠藤の足を削ったグンナルションが退場。日本のカウンターを決められないうちにロングボールからグジョンセンのドリブルなどからチャンスは作られたもののそのまま試合終了となりました。


アイルランドが前後半戦い方を変えたというのもあったのですが、3バックで臨んだ前半と4バックで臨んだ後半では随分と違う印象を見せた試合でした。ここでポイントになるのは両サイドの位置取りだったと思うんですね。アイスランドは前半の早い時間帯に先制点を奪ったせいか全体的に後列からの攻め上がりはほとんどなく、ロングボールからFW2人の裏を狙う動きや突破に終始しました。そのため両サイドは高い位置を維持できて周囲との巧みな連携からの展開がでてきたり、パスコースを確保するようになると縦への活発な攻め上がりを見せるようになりました。そのリズムを引き出していたのは中盤の低い位置からゲームを組み立てていた小野を中心とする少ないタッチでのダイレクトプレーだったと思います。久保の動きも素晴らしかったですが、小野のサイドからの攻めを見せておいての縦へのシンプルなパスも見事な組み立てだったのではないでしょうか。

しかし後半に入ると日本の両サイドが最終ラインまで下がったのもあったのかアイスランドの後列がサイドから崩すようになり、決して守備が得意でない両サイドバックは加地はたびたびグジョンセンらのドリブル突破に後手後手に回り、三都主はサイドで数的優位を作られてしまってたびたびピンチを招きました。日本は前線の鹿島組の四人にボランチが絡んでチャンスを作り出したものの相対的に加地や三都主は攻め上がることが徐々に少なくなってしまい、ロングボールやサイドから崩すアイスランドに対してカウンターを狙う日本という構図になりました。後半を振り返ると攻撃の形を作れなかったわけではありませんし、決定的なチャンスもたびたび生まれました。しかし守備を得意としない二人をサイドバックに置いてまで4バックにするかは改めて考えさせられる試合だったのではないでしょうか。

4バックや3バックはどちらがいい悪いというものではなくて選手の構成や特性の集合体としてのチームが機能しやすい、機能しにくいというものがあるに過ぎません。少なくともテンポのよいパス回しで日本の中盤がボールをキープできるという前提でなら加地・三都主の両選手は3バックのサイドに置いて前に出るような動きをさせた方がよりその持ち味が活きるのではないでしょうか。結局のところ大切なのはそのチームで何を活かすのかということ。もちろん世界の流れを知ることは重要なことだとは思いますが、だからといって何でもかんでも模倣すればいいというものではありません。日本には攻守に絡める適正の高いサイドバックが少ない以上、個人的には中盤の人数を減らしてその流動性を失ってまで4バックにこだわるべきだとは思いません。もっともイングランドとの対戦はサイドからのクロスをどう抑えるかという問題はあるのでそこは一考の余地ありなんでしょうけど。

組織力だけでなく日本人選手の個々の能力を高める必要があるのは確かだとは思いますが、それは一朝一夕で解決する問題ではありません。それが通用しない場合は同時にどうすれば世界と互角に戦えるのかという現実的な視点も必要なはずです。この試合における久保を見るまでもなく試合を決定付けるのは、あるいは試合の局面を左右するのは紛れもない個の力であることは間違いありません。しかしそれとチーム全体をいかに機能させて選手の持てる力をいかに巧く引き出してその差を埋めていくかというのは次元の違う問題であって、それを混同してしまってはいつまで経っても物事の本質は見えてこないのではないでしょうか。個の圧倒的な力は確かにすごいと思いますよ。でも、サッカーってそれだけで成り立ってるわけじゃないと思うんですね。

日時: 2004年05月31日 02:40
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