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2004年3月前半の過去アーカイブスです。
2004年03月01日
U-23日本代表0-0U-23バーレーン代表(五輪最終予選 TV観戦)
さて今日はU23日本代表-U23バーレーン代表をTV観戦。
GKは林卓人、DFに菊地、闘莉王、那須、MFはボランチに今野、鈴木啓太、右に徳永、左に森崎、トップ下に松井、FWは2トップに田中、平山。ベンチ入りメンバーは黒河、青木、茂庭、石川、山瀬、前田、成岡、高松、坂田。
対するU23バーレーン代表は引き気味からカウンターを狙う布陣。

前半、日本は両サイドに松井が絡んで攻め込むもバーレーンは引いて複数で当たり突破を許さない。バーレーンもカウンターからサイドに展開してクロスを入れようとするが日本もしのぐ。中盤の細かいパス交換から松井が田中に浮き球を入れるもオフサイド、左サイドからの森崎のクロスを平山がヘッドもGKがファインセーブ。中盤の展開から右サイドの徳永を基点に攻めるもののなかなか崩せない展開が続く。しかしバーレーンのカウンターから左サイド菊地の裏を抜かれひやりとすると、CKからシュートを打たれ林がファインセーブ。一進一退の攻防の中、バーレーンにサイドを崩されてピンチを迎えるものの日本がなんとかしのぐ。苦しい展開の中、今野からのパスを受けた松井がミドルシュート、ロングボールから田中がダイレクトでミドルシュートを見せて盛り返すと、終盤バーレーンのカウンターをしのぎつつ日本がボールを拾って攻勢を仕掛けるようになるが、得点を奪えないまま前半終了。

後半、中途半端なマークからバーレーンにシュートを許す。左サイドから松井が入れたボールを平山がシュートを放つも枠にそれ、左サイドから人数をかけてたびたび日本が崩す。那須のうまい守備からカウンター、平山が落としたボールを松井が出して田中が左サイドから粘って抜け出しシュートを放つもののGKがキャッチ。那須がロングボールを入れて平山が競るもファウルになってしまう。後半13分に菊地に代えて石川を投入、左サイド田中と松井のコンビで崩してリズムをつかむと、右サイドの石川を基点にたびたびチャンスを作り出す。FKのピンチをしのぐと、後半23分に松井に代えて山瀬を投入。バーレーンが攻める時間帯が続いたものの、日本は冷静に対応。田中の入れたボールに平山が落とすも山瀬が空振りしてしまう。後半37分に田中に代えて高松を投入、CKから那須がヘッドもGKの正面。たびたび裏を狙われるもそれをしのぎつつ、闘莉王も上げて左サイドの森崎を基点にボールを放り込んでこぼれ球を狙っていくものの攻めきれないまま0-0の引分けで試合終了となった。


序盤、中盤からの展開から両サイド、特に右サイドの徳永がバーレーンの裏に出るようなボールから積極的に前に出てチャンスを作りかけましたが、引いて守るバーレーンはサイドに複数で当たってなかなかクロスを上げさせず、逆にその徳永の裏を狙ってカウンターを仕掛けてきました。バーレーンは日本を研究していたような印象もありましたね。全体的に見れば中盤では日本がボールをキープする場面が多く、松井も周囲とうまく絡んでチャンスメイクしてはいたんですが、引いて守ってカウンターを狙う相手に平山の高さはあったものの、そこから得点を奪うためには平山が落としたボールをもっと積極的に狙っていくとか、もう一工夫欲しいところだったかもしれませんね。守備面でもカウンターから裏を狙われてヒヤリとする場面はあったものの林と3バックがよく守っていました。

後半13分には菊地に代えて石川を投入し、徳永を3バックの右に据えると石川がたびたび右サイドを突破してチャンスを作るものの得点には結びつかず、後半23分にはいい動きを見せていた松井に代えてシンプルなプレーと飛び出す動きが特徴な山瀬を投入するもののしばらく後にあった平山が落としたボールを空振りしてしまいました。終盤には闘莉王を前線に上げただけでなく田中に代えて高松を投入、前線に高さを揃えて左サイド森崎のクロスからパワープレーに出ましたが前線の選手を除いて引いて守るバーレーンを相手に結局決め手を欠く結果となりました。

結果論ではあるのですが、周囲の選手と絡んでうまくリズムを作っていた松井を交代させる必要があったのか、そして平山に加えて闘莉王を前線に上げたのならば、高さのある高松ではなく、田中のままで行くべきだったのではないでしょうか。少なくともスペースのできた後半に田中が見せていたプレーは決して悪いものではなかったように思いますし、高さのある3人が前線に揃ったことでかえってゴール前のスペースがなくなってしまいました。無得点の膠着状態が続いて難しい時間帯ではありましたが、この2つの交代にはちょっと首を傾げてしまいました。

ピッチの芝に苦しんだものの、選手が積極的に声を出したりポジションチェンジをして積極的に上がっていくなどチームの状態は結構良かったと思いますし、その采配からこの試合で勝ちたいという意思は感じることはできましたが、ミドルシュートや平山の高さから何度かチャンスは作ったものGKの正面を突いたりコースが少なかった場面も多く、考えようによっては攻めながら得点を奪えなかった前半終了の時点でバーレーンの術中にハマってしまっていたのかもしれません。

石川や茂庭はコンディション的にまだイマイチという話もありますし、UAEラウンドでは石川を交代出場で起用というのも一つの方法なのかもしれませんね。ただ何枚で出場停止になるのか分かりませんが、那須と森崎は今のメンバーで替えの効かない存在だけに今日のイエローはちょっと気がかりですね。あの判定を見てるとボランチとか別の選手も危ないのかもしれないですが。

日時: 2004年03月01日 23:59

日本代表主将経験者のスタッフ入りは見送り
結局、日本代表主将経験者のスタッフ入りは見送りすることになりそうですね。川淵キャプテンがジーコに提案したわけなんですが、ジーコが「今すぐにとは考えていない」と否定的な見解を示したとか。今のコーチングスタッフはジーコに近いスタッフがほとんどなだけにそういう直接関係ない誰かが入った方がいいようなまだマシな気がしてたんですが・・・なんとゆーか、もうこういう状態になると簡単に他人の意見は聞き入れられなくなりますわな。そうなればなるほどドツボにハマってくわけなんですが。

日時: 2004年03月01日 23:59

2004年03月02日
バーレーン戦を観て感じたこと
昨日のバーレーン戦はコーチングの声も出ていたようですし、昨年の一時期に比べれば随分良くなってきたように思うんですが、今の五輪代表は昨日のメンバーを見ても那須、闘莉王、菊地、今野、森崎、平山、田中と昨年からかなりのメンバーが入れ替わってるわけなんですね。センターラインがしっかりしてコーチングの声が出るようになるなど、結果的にチーム力自体は底上げされてるとは思うわけなんですが、このチームが成熟するのはもう少し時間が必要な気がしますね。昨日の試合を観ただけでもいくつか感じた事がありました。

一つ目はFW2人をどうやって活かすか。前半後方から平山に当てるボールが少なかったという点もそうですが、楔のパスを受ける動き、サイドからのボールにあわせる動き、ボールを受けて突破を図る場面はありましたが、楔のパスをはたいてからゴールに向かう動きの中で全体的に周囲と近い位置で絡む場面は決して多くなかったと思うんですね。高さで勝てる事を思えば周囲がどうやってボールを拾うのかもっと考えてもいいと思いますし、マークが集中する存在であることを思えばもっとその動きを周囲がうまく利用したいところ。逆に他の選手がもっと連携して動けるようになれれば平山ももっと動きやすくなるでしょうし、今よりもっと得点に絡めるようになるのではないでしょうか。

田中に関しても引き気味でボールを受けてそこから局面を打開するというよりは、後半見せたようにサイドに流れてドリブルで縦に突破してクロスを狙ったり中に切れ込んでシュートを狙ったりといった動きの方が本来の持ち味を引き出せるのではないでしょうか。そうすることで左サイドからの攻撃力をカバーすることにも繋がりますしね。ただそうなってくると松井の動きが微妙なわけで。この試合ではサイドをどちらかというと突破する動きをフォローする動きが少なくなかったわけなんですが、実際にはもっと平山のフォローに回って二列目からゴール前に顔を出してゴールを狙う動きがあっても良かったようにも思うんですね。それでも一時期この代表で見せていた動きに比べれば随分良くなったように感じるわけなんですが。

両サイドの森崎、徳永はタイプは違うものの単独で突破できるタイプではないだけに松井をある程度平山のフォローに回すためには周囲がサイドの動きをうまくフォローすることが必要なってきますね。森崎はトップ下のポジションを得意とする選手でサイドの選手ではありません。中に入る動きを求められていると聞きますし、田中がサイドに流れる動きをすることを思えば、突破よりもむしろ気になるのは田中との動きの兼ね合いや守備のバランスでしょうか。徳永はむしろ守備で活きるタイプなんですよね。彼の守備力はサイドの選手のものじゃないですよ(苦笑)ただ攻撃面ではプレッシャーのある場所でのキックの精度や突破力という点では特に秀でているわけではないだけに鈴木啓太が追い越す形、菊地がフォローする形など、いい形でボールを持てるように周囲のうまいフォローが必要でしょう。

石川はもっとコンディションを上げる事が大前提でしょうが、その突破力はやはりチームに必要なものなのではないかと。しかし後ろにサイドバックを置いて彼の攻撃力を活かすような形こそ本来の持ち味を活かす形であろうことを思えば、彼が守備に奔走するようだと本来の持ち味は活かされません。彼を起用するのであればどうやってそのスピード、突破力を活かすのかチーム全体で考えてみても良さそうな気がします。ただ、終盤のパワープレーの場面ではいかにも中途半端な印象は否めませんでした。三人も身長の高い選手を入れれば攻撃も単調にならざるをえないので無理もないのですが、ああいう戦術の中で石川を活かすのは難しいのかもしれません。

今野と鈴木啓太の両ボランチは中盤でボールを奪取する能力は優れていますが、そこからの展開力に難点を抱えているという点では共通しています。中盤の守備力自体はかなり上がったとは思いますが、そこからのパスをあっさりカットされてしまうということになると逆襲の絶好の機会を与えてしまうことになります。この辺りはその守備力との兼ね合いで微妙な部分はありますが、あるいはもっと視野の広い展開力のあるボランチが一人欲しいところなのかもしれませんね。

最終ラインは闘莉王が上がった際には今野が素早く最終ラインのフォローにはいる形が確立していますし、両サイドのCBのカバーリングも悪くありませんが、カウンターからサイドの裏を取られてその対応にサイドのCBが対応に行った際に対応が甘く、簡単に突破されたりクロスを上げさせてしまう場面も少なくありませんでした。危険な場面もたびたびあっただけにできるだけ簡単にクロスを上げさせない、簡単に抜かせないような対応が求められるところですね。フィードという点も含めて考えれば菊地という選択肢もありでしょうが、単純に守備力を考えるなら徳永か(コンディションが戻れば)茂庭でしょう。

去年のチームと比べると随分変わってしまったという印象もあるこの五輪代表ですが、偶然的な要素があったもののセンターラインがしっかりしてきたことでチームとして熟成すればもっといい戦い方ができそうな気がします。こういった連戦ではコンディションは無視できませんし、チーム全体で戦う姿勢は大切なわけですが、さすがにもうテストを繰り返す段階じゃないですよね(苦笑)林も頑張ってはいましたが個人的にはGKは総合力から考えれば黒河の方がファーストチョイスのような気もしますがどうなんでしょうか。

日時: 2004年03月02日 23:56

2004年03月03日
U-23日本代表4-0U-23レバノン代表(五輪最終予選 TV観戦)
思ったほどいい動きをしていたわけではないレバノン戦でしたが、終わってみれば4得点でしたね。レバノン代表が出場停止でレギュラー3人を欠くという事情もあって、先日のバーレーン代表ほどプレッシャーもきくつくなく戦いやすい相手だったと思うんですが、日本代表の方が中一日で試合に出場している選手も多く、コンディション的な面でも問題もあったのかもしれませんね。細かいところではいろいろ課題があったような気もしますが、こういうチームの出来として決してよく出来なかった時に得点をキッチリと上げて勝ったことは一応良かったと見るべきなんでしょうかか。

さて今日はU23日本代表-U23レバノン代表をTV観戦。
U23日本代表はGKに林、DFに徳永、闘莉王、那須、MFはボランチに今野、鈴木啓太、右に石川、左に森崎、トップ下に松井、FWは田中、平山。控えには黒河、青木、茂庭、菊地、山瀬、前田、成岡、高松、坂田。対するU23レバノン代表はエースが退場、ボランチ2人が試合後騒ぎで出場停止とか。

序盤、日本はサイドのクロスから平山の頭を狙うもののゴールできず、逆に闘莉王の後方への甘いヘディングパスにレバノン選手が詰めて徳永と林の間から抜け出すも那須がカバーしてクリア。レバノンDFのクリアボールを奪った平山がシュート、こぼれ球に田中、鈴木啓太が詰めるもののゴールを奪えない。その後も細かくパスを繋いで田中がゴールを狙うと、今野が奪ったボールから展開した先の石川が切り返してクロス、平山がヘッドもバーに当たってしまう。サイドからたびたびロングボールを入れるレバノンに対し、徐々に運動量の落ちてきた日本はたびたび右サイドから崩そうとするも崩しきれない。しかし前半29分、闘莉王の突破から得たリスタートから徳永のクロスを平山が落とし、それを田中がヘッドで方向を変えて日本が先制すると、前半33分にはロングボールに平山が落としたボールから右サイドに流れた田中が折り返し、飛び込んだ鈴木啓太が決めて追加点を挙げて終盤ややもたついたものの前半を二点リードで折り返す。

後半に入ると平山に代えて高松を投入。ロングボールを入れてくるレバノンに対し、左サイドに流れる田中、松井からチャンスを演出する。石川も右サイドからたびたび中に切れ込んでゴールを狙う。しかし徐々に運動量の落ちてきた日本は動き出しが遅く中途半端になってボールを奪われ、レバノンにカウンターを仕掛けられるようになる。後半25分に松井に代えて前田を投入すると選手に動きが出てきてボールがスムーズに回るようになる。後半26分には田中が入れたボールを高松が胸トラップから左足で豪快に蹴りこんで貴重な追加点を挙げる。遠目からシュートを打ってくるレバノンに対し後半34分に田中に代えて坂田を投入。右サイド石川を追い越して抜けた鈴木啓太のクロスに坂田が飛び込むもわずかに届かず。レバノンに攻められる場面もあったが後半ロスタイムに森崎が入れたクロスのこぼれ球を石川が豪快に左足で決めて4点目。4-0で日本がレバノンを下した。


高い湿度のせいもあったのか、中一日で前回から石川を起用したくらいでほぼ同じメンバーを先発起用したからなのか明らかに運動量が少なく、動きが悪かったですね。この試合では松井の球離れの悪さが目立ちましたが、中盤の繋ぎの段階で動いてボールを受ける選手が少なかったためにパスの繋がりが悪くて下がってボールを受ける事が多かったものの、それでいて周囲のボールを受ける動きが少なく、攻撃面でもやや左サイドでボールを受ける動きに固執し過ぎて森崎、左に流れた田中らとポジションが被ってしまうことが少なくありませんでした。もっともそれは周囲の動きの少なさも無関係ではなく、自分の力で局面を打開しなければという気持ちが空回りしてしまったのかもしれませんね。

逆に言えば全体的に選手が左に偏りがちだったこともあって逆に石川のいる右サイドは周囲のサポートが薄く、最後に左足で豪快に蹴り込んだゴールはあったものの、たびたび見られた縦の突破や中に切れ込む動きは散発的なものとなってしまいました。石川のクロスの質を問われている方も少なくありませんが、周囲がその縦の突破を図ってCBがカバーに行くことでできるニアのスペースを有効に使う動きや、中に切れ込む動きで寄って来る相手DFの裏を突く動きを意識できれば十分チャンスが生まれてくると思うんですね。中に入れるクロスそのものよりもそのスピードに乗った動きできるスペースをもっと周囲が活かすことで石川は活きて来るタイプ。後半見られた鈴木啓太や徳永の追い越すような動きがあると石川はもっと活きてきますよね。甘いと言われてしまうと否定できませんが(笑)

平山は田中を活かす動きは見えてきてますね。あとは相手を活かすだけでなく、逆にサイドから入ってくるボール以外でも周囲からどうやっていい形でボールをもらえるように動きや要求をしていけるかでしょうか。田中はいいポジションに入り込んで先制点を奪ったり、両サイドに流れてチャンスメイクをしたりと、スペースにうまく入り込んでいくことで少しずつらしさが出てきましたね。途中交代した高松はいったんサイドに流れてから中に入っていってゴールを狙うのが本来のスタイルに近いんじゃないかと。山本監督は中で構えろと高松に怒鳴っていたようですが、中のスペースのないところで構えても思ったほど動けないんじゃないでしょうか。以前このチームにいた中山にも言えたことだと思うんですが、身長があってもポストプレーヤータイプでない選手というのはいるわけで。そのあたり個人的にはちょっと違うんじゃないかなぁと首を傾げてしまう部分ではあります。

今野はいい展開のパスがあった一方でゴール前でシュートではなく無難なパスを選択してしまうなど消極的な面も見えました(今野はあんまり声を出すタイプじゃないみたいですね・・・)。鈴木啓太は平山が引いたことでできたスペースに飛び込んで得点を奪うことに成功した一方で、中盤での繋ぎでのミスが多いのはやはりどうにも気になりますね。守備面では徳永がカードをもらってしまったり、闘莉王がどうにも落ち着かなかったなかで那須の冷静なプレーが光っていました。ただ、中一日で三試合がある日程の中で、明らかに力が劣るレバノン相手にメンバーを落とさず戦わなかったことで結果的に4得点を奪いましたが、金曜に行われるUAEラウンドの最終戦となるUAE戦は選手の疲労が心配されますね。

日時: 2004年03月03日 23:57

2004年03月04日
五輪代表に関する一考察
「左肩が脱臼した」とか気になるコメントを残していた闘莉王ですがどうやら単なる打撲だったようで明日のUAE戦も問題ないみたいですね。そのUAEは結局バーレーンに3-0で勝って2勝目を挙げて勝ち点6、得失点差+5。日本が1勝1分けで勝ち点4、得失点差が+4。過去二試合を見る限りUAEがバーレーンやレバノン相手に不覚を取るようなことは考えにくいことを思えば、日本がUAEを相手に勝ち点を分け合ったりすると必然的に日本ラウンドで絶対に勝つ事が求められるわけなんですね。田嶋の委員長は「UAEラウンドでは勝ち点5」と言ってたようですが、明日の試合で勝って優位な条件で日本ラウンドを迎えたいところですよね。


今のU23代表は細かいところを見るとまだまだ荒削りな部分もありますし、まだまだ見ていて安心できる試合を90分続けられるチームではありません。ただ、闘莉王や今野、平山あるいは田中などの選手がこのチームのセンターラインに加入し、松井がよりゲームに絡んでくるようになったことでチームに一本の太い幹ができました。そのために昨年から比べるとやっていることは大して変わらなくても随分試合運びは変わったように思いますし、以前に比べて崩れかけても随分と持ちこたえられるようにもなりました。

去年までのチームと大きく違う点は構成する選手が大きく様変わりしている点。昨年までのチームを考えた場合、当時のU22代表でレギュラーを張っていて今もレギュラーに完全に定着している選手は鈴木啓太のみでしょう。松井にしても石川にしても以前のようにチームの中で絶対的な存在かというとたぶんそんなことはありません。以前U22代表において必要不可欠の存在と思われていた根本は登録メンバーから外れることになってしまいました。しかし今のメンバーもWユースの延期や、闘莉王の帰化など、偶然の要素がなければ台頭してこなかった選手がいたかもしれず、これをもって継続する代表の結果とするのは難しいと言えます。

ただ、例えば仮に去年のメンバーを中心に今の試合を戦っていて同じような試合ができたでしょうか。去年の戦いぶりを見る限りでは去年のメンバーが今のチームと同レベルの強さを発揮するとは少し考えづらいというのが正直な感想です。守備では闘莉王や今野あるいは那須、攻撃陣では平山、田中といった人材が今のU23代表のレギュラーに定着した影響は決して小さくありません。彼らが定着したからこそ、チームとしてのベースができたし、チームとしての安定度が増したと言えます。おそらく山本監督の目指しているコンセプトこそ以前と変わらないのかもしれませんが、その構成メンバーから考えれば今のU23代表は去年までのU22代表とはまた違ったチームになっていると考えた方がいいのかもしれませんね。

今のU23代表が下の年代であった時を私は知りませんが、去年のU22代表を見る限りでは両サイドの石川や根本が不動のポジションを獲得していたのに対して、肝心のセンターラインのポジションは流動的であり、チームとしての確固たる骨格がなかったことで逆にチームとしての安定感に乏しかったという見方もできるのかもしれません。これは結果論からの言及なのかもしれませんが、チームとしてのコンセプトを問う以前に前回の五輪時のようにセンターラインにしっかりとした安定感をもたらすだけのヒトを得ていなかったという点を考えれば、ある意味この世代は「谷間の世代」だったという見方もできるでしょう。

しかし、いくつかの偶発的な要素があったとはいえセンターラインが大幅に強化され、未完成ながらも十分に戦いうるだけのチームになったことで、いよいよ本当の意味での山本監督の指揮官としての力量が問われる時が来たといえるのではないでしょうか。以前からトルシエ監督の流れを意識しつつもそこからさらにアレンジして独自のコンセプトを確立しようと模索していたことは感じられました。この安定するようになったベースをもとにどれだけのチームを作り上げることができるのか。以前に比べればある程度戦えるだけの戦力が整ったのは誰の目にも明らかなだけに、勝てそうな試合を引き分けたり落としたりすれば以前よりも周囲の目は厳しくなります。そういった中で選手達はもちろんですが、監督の方もチーム作りの成果を結果として残せるかどうかは注目したいところですね。

そして主に日本人の若手指導者達によって進められてきた下の世代から継続しての強化についてはまた違った角度での検証が必要だとは思いますね。下の年代の強化はトルシエの辞任以降も同様のコンセプトで継続され、フル代表はジーコ監督の就任以降は別の観点からの強化を行ってきました。旧U20代表と現U23代表に融合できるような素地があったとしても、今のU23代表からフル代表への強化としての連動性という点においての継続性は見られません。この逆行するような矛盾がありながらあえて強化の方向性を修正しなかった点に何か意図的なものを感じるのは私だけでしょうか。考え過ぎなのかもしれませんけどね・・・。

日時: 2004年03月04日 23:59

2004年03月05日
U-23日本代表2-0U23UAE代表(五輪最終予選 TV観戦)
いやなかなか苦しい試合でしたがよく勝ってくれました。攻め切れずそのまま攻め込まれたことで守備陣も対応に苦慮したと思うのですが、前線が点を奪うまで粘り強く守りましたし、前線もその苦しかった中で守備に報いる得点を奪うことでそれに報いました。細かい点では危ない場面も多かったですし、修正しなければならない点があったとは思います。それでも今日はキッチリ勝利を収めた選手達を労ってあげたいですね。ちなみに明日は東京のファン感謝デー&練習試合なのでゼロックス杯は録画して日曜に観る予定です。ガッカリさせるといけないので予め書いときます。


さて今日はU23日本代表-U23UAE代表をTV観戦。
GKは林、DFは茂庭、闘莉王、那須、MFはボランチに今野、鈴木啓太、右に徳永、左に森崎、トップ下に山瀬、FWに田中、平山。控えには黒河、青木、菊地、石川、松井、前田、高松、坂田。対するUAEは4-4-2の布陣。

序盤、前に出てのプレスからパスを繋いで攻めるUAEに対し、日本は中盤や山瀬のスルーパスから田中や徳永が突破を図る展開。しかし平山がやや精彩を欠いたのが影響したのか日本はなかなかシュートまで持っていけずに徐々にリズムを失ってしまい、その手前でボールをカットしたUAEがパスを繋いだりドリブルからサイドに展開してそこから突破を図ってクロスを入れ、たびたびチャンスを生み出す。その後もUAEの右サイドのからのクロスからのポストプレーに選手が飛び出したプレーや、左CKからのファーでのヘッド、FKがバーを直撃、そしてたびたび右サイドのアーリークロスにファーからヘッドに飛び込む動きでたびたびゴールを脅かされてしまうが何とか無失点にしのいで前半終了。

後半日本は平山に代えて高松を投入。しかしUAEにドリブル突破から左サイドをたびたび突破され、ロングボールから茂庭が競り負けて決定的な場面を作られてしまう。その後も日本のサイド攻撃を跳ね返したUAEはミドルシュートやサイドからのクロスで日本のゴールをたびたび脅かす。日本は後半18分に山瀬に代えて松井を投入。松井がキープからリズムを変えて田中がたびたびゴール前に飛び込むも微妙な判定が多くなかなかシュートまで持っていけない。しかし後半40分に左サイドの松井のキープから今野がスルーパス、田中がドリブルで切れ込んで放ったシュートのこぼれ球を高松が押し込んでついに日本が先制点を奪う。すると後半42分にはクリアボールのこぼれ球を拾った田中のシュートがゴールを割って貴重な追加点。後半44分には森崎に代えて菊地を投入し守備を固め、日本がUAEラウンドで貴重な二勝目を挙げた。


この試合ではUAEが4-4-2でサイドが二枚だったことで徳永がたびたびいい形で受けたものの、攻め切れないままボールを失うことが続きました。実際攻めている時はどうしても前に出るのでシュートやプレーを切れないと、そこから逆襲を食らった時に守備の形を作りきれないうちに攻められることになってしまってどうしても後手後手になってしまっていい形で守れないわけなんですね。しかも決して突破力や攻撃力が高いというわけでない徳永のサイドから攻めて攻めきれず、その裏を突かれるといったことが続いたことで本来守備が持ち味の徳永が前に出て逆にその持ち味を活かしきれなかったこともあったのではないかと思うわけです。

しかも、右CBはUAEラウンド初出場の茂庭。グラウンドの慣れや周囲との連携の部分、コンディション的な部分もあったのかもしれませんが、今日の彼はあまりにも動きが悪過ぎました。右サイドから茂庭の裏に出されるボールに対しての処理の判断が徳永との間で曖昧だったためにたびたび決定的な場面を作り出してしまいました。ロングボールへの対応に関してもポジションに課題を残して今日の出来に合格点をつけることは難しい。それを言えば中途半端なパスミスをするなどやや精彩を欠いた今野に関しても同様のことが言えるわけで。この試合の出来を本来の出来だとは思ってないし、これくらいで満足して欲しくない。日本ラウンドではさらなる奮起を期待したいところですね。

攻撃面では田中の奮闘が目立っていました。平山が密着マークに遭って思うように動けず、田中へのマークが集中することも多かったためにこの試合では苦しみました。それでも試合の終盤においても裏を狙う動きだけでなく、積極的にドリブルで仕掛け積極的にシュートを狙っていったことで、苦しい試合において流れを引き寄せたのは間違いありません。高松も平山の調子がイマイチな状況で見事に結果を残しました。茂庭の調子が悪く、徳永のサイドからの攻めがイマイチ機能しなかった状況では茂庭→石川という交代が頭に浮かんでもおかしくなかったわけですが、この試合では交代は行われませんでした。しかし徳永が右サイドで見せた驚異的な運動量は十分に効いていました。ガマンしたことが結果的に好結果に繋がったのかもしれません。

引分け、あるいは一歩間違ったら敗北していてもおかしくなかった試合において勝ち点3を得たことの意義は大きいですね。日本ラウンドでは何人か出場停止がでるかもしれませんが、どうやって戦うか。よくよく考えて対応をしたいところですね。

日時: 2004年03月05日 21:00

2004年03月06日
東京0-0湘南(練習試合 味スタ)
今日は味スタで行われた東京-湘南の練習試合を観に行ってきました。
無料ということもあって案外お客さんも入っていてあとで調べたら7000人ほど入ってたそうですね。開幕に備えてスカパラの曲も紹介されていました。

東京のスタメンはGKに土肥、DF加地、ジャーン、藤山、金沢、MFはボランチに文丈、宮沢、右に戸田、左に規郎、FWはルーカス、阿部の2トップ。控えには塩田、増嶋、前田、浅利、梶山、小林、チャン、近藤祐、李忠成他。茂庭、今野、石川は五輪代表で不在、ケリーは負傷で欠場ですね(来週には練習に復帰する予定のようですが)。

対する湘南はGKに鈴木正、DFに時崎、パラシオス、村山、MFはボランチに中里、熊林、右に高田、左に坂本、トップ下に金根哲、FWは2トップでアマラオ、柿本。控えには城定、北出、中町、原、浮氣、加藤他。

前半、序盤からロングボールからアマラオがドリブルで仕掛けると藤山が激しく倒すなど激しい展開に。東京は戸田と規郎の両サイド、特に左サイドの規郎がたびたび仕掛けるものの、仕掛けに工夫を欠いて抜き切れなかったり、クロスが遭わなかったりで決定的なチャンスを作れない。湘南もアマラオやボランチから坂本、高田の両サイドにボールを入れてサイドを意識した攻めを見せるもなかなかシュートまで持っていけない。東京は徐々にルーカスのキープを基点にチャンスを作るようになり、加地のスルーパスから戸田が裏に抜け出して粘って入れたボールを阿部がシュートするなど徐々に攻撃の形も見えるようになる。しかしその後は規郎のクロスからルーカスのヘッド、ルーカスや阿部が突破を見せるものの、湘南にサイドからボールを入れられるとクリアボールを次々に拾われ波状攻撃を食らうことに。左サイドからの坂本のFKにアマラオがヘッドで合わせ、あわやゴールかと思われたボールは三浦がヘッドでクリア。何とか事なきをえて前半終了。

後半に入ると東京の細かいパス交換から前線で阿部がキープしてルーカスへ、その突破をパラシオスが倒して得たFKをルーカスが蹴るも湘南GK鈴木正に弾かれてしまう。直後にも宮沢のCKから阿部がヘッドでそらし、ジャーンがヘッドで狙うもののわずかに枠をそれてしまう。後半9分に三浦に代えて浅利を投入した後の後半11分に戸田に代えて小林が入ると大歓声。しかし小林が切れ込んでのこぼれ球から湘南がカウンター、何と藤山が足を滑らせてアマラオが独走する決定的なピンチを迎えるが懸命に戻ったジャーンを藤山がフォローし、シュートを土肥が弾いて何とかピンチをしのぐ。後半15分には加地に代えて増嶋を投入して藤山がSBに回ると、後半22分には阿部に代えて李忠成、24分には宮沢に代えて梶山、規郎に代えてチャン、32分にはルーカスに代えて近藤祐を次々に投入。しかし浅利がたびたび積極的な攻撃参加を見せてシュートを放つなどの意外な場面もあったものの、サイドへの展開で崩せなかったり、シュートを躊躇する場面も目立って結局はゴールを奪えず。0-0のまま試合終了となった。


戸田、規郎の両サイドから仕掛けた東京ですが、どうも戸田も規郎も動きが直線的なんですよね。石川とかみたいに直線的でも緩急があれば案外抜け出せたりもするんですが、サイドで直線的なだけだと突破する前に止まった状態でボール受けると単独では抜け出しきれないんですよね。今日のクロスがイマイチだったのも抜け出しきれてないまま上げてたクロスがほとんどだったからじゃないかと。むしろ周囲と連携して抜け出すか、そのスピードを生かしてサイドの裏を狙わせるような活かし方をしないと彼らの特徴はなかなか活きてこないような気がしてるんですけどね。途中出場した小林もむしろこれからコンディションをどれだけ高めていけるかでしょう。

新外国人FWのルーカスは一度下がってボールを受けて巧みなキープからサイドに流してゴール前に入ってくる動きや、単独でドリブル突破を図ったりもしれいましたね。どちらかというと高さというよりも足元の巧みさが印象に残りました。ポストプレーヤーというよりストライカー的な要素の強いタイプじゃないでしょうか。これは阿部にも言えることなのですが、攻撃の組み立ての段階でボールに絡む部分はできていますが、実際にどういうボールが欲しいのか、そして突破を仕掛ける際にも周囲のフォローを得てどれだけ選択肢を持てるのかといったゴール前での動きの部分については周囲とのコミュニケーションがもう少し必要なのかな、という気はしました。

今回は藤山がスタメンで出たところを見ると開幕戦の茂庭不在は増嶋じゃなくて藤山で行くんでしょうか。もっとも増嶋も後半から出てきましたがコーチングもしてたみたいだし、悪い動きじゃなかったですよね。セットプレーでは攻め上がってボール要求してました。後ろに座ってたヒトが「茂庭マジでヤベーんじゃないの、コレ・・・」って言ってたのがちょっと印象的でした。確かに茂庭のようにバタバタしてないし、パスの繋ぎも堅実ですし、要するにトータル的な部分での能力が高いと思うんですね。個人的にはこのまま成長したらどうなるのかなという意味では興味のある選手です。仮に茂庭と組んだら苦労させられそうな気もしますが・・・(苦笑)

この試合新潟の反町監督が観に来てたみたいですね。試合後に挨拶した原監督が寒い試合を評して「反町に見せないようにするのが大変だった」とか言ってました。「練習させ過ぎた」とも(笑)この試合を観た限りではサイドの崩しという点であんまりいいクロスが入らなかったことはちょっと気がかりではありましたが、開幕までにはケリーも戻ってくるようですし、3節以降(かな?)は石川や茂庭、そして今野も戻ってきます。その辺りまでの試合でどれだけ勝ち点を稼げているかが優勝争いに残れるかどうかの一つのポイントのような気がしますね。

日時: 2004年03月06日 23:04

ゼロックス杯
とりあえずゼロックス杯はPK戦で磐田が勝ったみたいですね。まだ観てなくて明日録画で見るつもりではいますが、横浜や磐田はアジアの大会で出場しているためにもっと仕上がりが早いと思ったのですが、主力を代表や五輪に取られているチームの現時点での仕上がり具合は思ったほど良くないのかもしれませんね。一年の間でピークをどこに持ってくるのかという話はあると思いますが、今回は開幕の五試合くらいでどれくらいの戦績を残せるかが優勝争いの行方を左右しそうな気がします。特に五輪代表に選ばれていてチームでレギュラーを張っている選手がいるチームはこのあたりをどう乗り切るかが一つのポイントでしょう。

日時: 2004年03月06日 23:53

2004年03月07日
横浜1(2PK4)1磐田(ゼロックス杯 TV観戦)
さて今日は昨日やってたゼロックス杯を録画で観ました。
横浜はGKに榎本達、DFに波戸、中澤、松田、ドゥトラ、MFはボランチに遠藤、中西、右に佐藤由、二列目に奥、FWは2トップに安貞桓、久保。控えには榎本哲、栗原、上野、大橋、清水。那須、坂田がU23代表で不在、柳想鉄が負傷で欠場。

磐田はGKに佐藤、DFに鈴木、田中、山西、MFはボランチに福西、服部、右に西、左に藤田、トップ下に名波、FWグラウ、西野。控えには山本、大井、河村、森下、中山。菊地、成岡、前田あたりがU23代表で不在ですか。

前半、最終ライン付近のロングボールを多用する横浜に対し、パスを繋いで隙をうかがう磐田。 磐田は右サイドの西から長いクロスを入れるとファーから入った藤田が飛び込んでいくもDFにクリアされる。そこから磐田が波状攻撃を仕掛けるも横浜の守備を崩せない。逆にクリアボールを安貞桓が拾いカウンター、奥が左サイドから入れたボールに佐藤由が飛び込んでいくも佐藤洋がしっかりとキャッチ。その後は横浜が両サイドから攻めるもののシュートまで行かず、前線にボールを入れてくるが単調で磐田にボールを跳ね返される。磐田はゴール前で藤田が振り向きざまにシュートも榎本の正面。横浜は佐藤由のサイド突破を山西が倒して得たFKを久保が落として安貞桓が押し込むもオフサイドの判定。磐田も藤田が裏へ抜け出してGKと一対一になるもこれもオフサイド。両チーム攻め切れないまま前半終了。

後半に入ると両サイドをうまく使いつつ、細かいパス交換を織り交ぜて磐田が攻める。その後はお互いボールを奪っては素早い攻めを見せるもののお互いの守備陣を崩せない。徐々に磐田が中盤でボールをキープして攻勢に出て、横浜も中盤でボールをカットするとスピードを上げて攻撃を仕掛けるがともにDF陣が踏ん張る。しかし後半18分佐藤由の入れたボールに遠藤を福西が倒してしまいPKに。これを奥が決めて横浜が先制。直後のグラウのFKは榎本のファインセーブに遭う。後半22分に横浜は安貞桓、佐藤由に代えて清水、大橋を投入すると磐田も西野に代えて中山を投入。その中山を中心に磐田が勢いを持って攻めるも横浜は守備陣が何とか跳ね返し、横浜がたびたびカウンターを見せる展開に。しかし磐田の攻勢をしのいでいた横浜守備陣だったが後半40分に左でグラウが入れたボールをトップ下に入っていた福西が飛び込んでゴール、同点に追いつく。その後はお互い激しい攻め合いを見せるも同点のまま試合終了。PK戦は4-2で磐田が制した。

横浜は守備陣は負傷者のコンディションも戻りつつあるようですし、何より中西が加入したことで五輪組や代表が不在になったとしてもある程度目処が立ったといえるのではないでしょうか。ただ一方の攻撃面を見ると前線に安貞桓が加入したとはいえ両サイドからの攻撃パターンが研究されているせいか、前線にあまりいいボールが入らなかった点はやや気がかりですね。久保が落として安貞桓が決める形はA3でも見られただけに、必ずしもFW2人のコンビネーションが悪いわけではないと思うんですが、サイドや後方からボールを入れるだけではなく、もう少し周囲のフォローが必要でしょう。例えば安貞桓はサイドに流れるプレーも少なくないだけにその流れたスペースに後列が入ってくる動きがあってもいいかもしれません。周囲との連携を確認してFWと中盤が動きを工夫していかないと攻撃は手詰まりになってもおかしくないですよ。

磐田はここ数年来のベースができているだけにパスワークや連携などに問題はありません。今の磐田を表現するには老練といった言葉が妥当でしょうか。決定力のある藤田が戻ってきただけでなく、名波のポジションを下げて福西を二列目に上げるというオプションを新たに持ったことで、身体能力の高い福西の特徴を活かすことができるようになった気がしますね。ただ、何というか・・・今日の失点のきっかけになった福西のファウルのように、ところどころで不要なファウルやつまらないミスが目立つのも確かで。完成度の高いチームであるがためにそういうプレーが試合の流れを変えかねないような気もします。その辺りをどうするのかも今季を戦う上でポイントになるのかもしれませんね。あとは中山もいいですが、そろそろレギュラーを脅かすような勢いのある若手がもっと出てきて欲しいところなんじゃないでしょうか。ま、今回はU23代表組が不在だったわけですけどね。

日時: 2004年03月07日 21:08

東京の2003年シーズンレビューDVD
東京の2003年シーズンレビューDVDが今日届きました。ざっと見ていると1st東京V戦の茂庭の空振りとか、2nd名古屋戦の土肥のミスキックとか、なんかそういう部分にばかり目が行ってしまう自分がちょっとイヤなヒトに思えてきました(笑)やっぱり東京は守備で受けに回った時に流れを切れずに波状攻撃を食らってしまう課題をどうにかしないといけないなと感じました。受身の守備が続くとどうしても守りきることは難しいんですよね。昨日の湘南戦でも同じような場面が見られました。その理由は一つの仮説を立てているのですが、来週は特に何かの試合もなくて時間もあることですし、練習試合も見たのでどこかで去年と今年の布陣も踏まえて東京の戦術ことを少し書いてみようと思っています。

日時: 2004年03月07日 23:55

2004年03月08日
湘南戦に見た東京の現時点での課題
さて今日は掲示板でいぬさんのカキコがあったのでこの前の練習試合をもとに少し東京の戦術について感じたことを書いてみようと思います。「4バックが好き」と公言する原監督が4バックを変えるわけもなく、いぬさんが言うように今年も基本的なベースとなる部分は去年とそう変わらないと思います。アマラオに代わる新戦力としてのルーカス、やや懸念のあったボランチに今野、DFに増嶋、松本を入れて層を厚くしたくらいでしょうか。

ケリーは開幕には間に合いそうという話なわけですが、この前の試合ではおそらく戸田と規郎の両サイドの縦の突破からのクロスでルーカス・阿部で勝負というのが基本的に考えていたパターンだったのではないでしょうか。形の上ではルーカスと阿部の2トップではあったんですが、実はルーカスと阿部は縦の関係でいたことが多く、阿部の役割自体はFWというよりもケリーに近い役割を果たしていたんじゃないでしょうか。阿部をサイドでなく中央に置いたのは彼の裏から飛び出す動きと同時に、戸田と規郎をサイドに置いてその縦に抜ける動きを活かそうという狙いもあったように思います。

ただ、サイドを強く意識した攻めを見せた東京ではありましたが、戸田と規郎の両サイドは単独では相手の裏に抜けきれず、周囲のサポートなしにはなかなかサイドでいい形を作れませんでした。戸田は元々スペースに抜け出してボールを受けるのが得意なタイプですし、最近の規郎のドリブルはなぜかややキレに欠けるだけに、サイドでいい形を作ろうと思ったら現時点では周囲のサポートが必要でしょう。たぶんFWが絡んで両サイドのどちらかを裏に抜けさせる動きでFWの一人の動きをおとりに使ってもう一人のFWがゴールを狙うイメージで攻めていたと思うのですが、両サイドから攻めるという狙いは思ったほど機能していませんでした。

もっとも二人の動きを見ているとやはりシュートのイメージは持っていてもクロスのイメージ自体はそんなに豊かじゃないのかなという気はします。彼らは元々サイドアタッカーじゃないのでその辺りは無理もないのかもしれませんが。ただ、戸田の右に規郎の左という布陣では中に切れ込んでシュートというのは難しいですよね。利き足では角度的にシュートを打ちづらいですから。石川が中に切れ込んでシュートを打てるのは彼が両足を使えるからなわけで。もし彼らにシュートを打たせようと思ったら、中に切れ込んでではなく大外から回りこませてのシュートになるでしょう。戸田なんかは左から中に入っていく動きの方がシュートを狙うという点では自然なのかもしれませんが。

確かに東京がいい形の攻めを見せている時はセンターラインを越えた地点でボランチがプレスに参加してボールを奪い、そこからサイドに展開した時です。そういう点でこの前の試合ではボール奪取のポイントがやや低く、大きく展開というよりは繋いでポストプレーを絡ませてからサイドに展開、あるいはサイドバックに展開して縦へ、という展開が多かったような気がします。そういう展開では時間がかかるためになかなかサイドから縦への早い展開を見せるのは難しいですね。ただ、そういういい守備から攻撃に移行するリズムを生むのはテンポのいい攻撃が続く時なんですよ。そういう時は自然とサイドバックも攻撃参加しやすくなる。逆に攻撃がイマイチ乗り切れないとそういう前からの守備ってなかなか機能しないものなんじゃないでしょうか。東京は「攻撃は最大の防御なり」を地で行くチームなだけにその傾向は強いと思いますよ。

個人的に気になってるのはむしろ押し込まれた展開の時にボランチが最終ラインに吸収されてしまうことなんですね。結果的に最終ラインの前に広大なスペースを作ってしまい、クリアボールを拾われ続けて波状攻撃を食らってしまいます。これはこの前の湘南戦でも変わっていませんでした。致命的なエリアを明け渡してはどんなにエリア内にヒトがいても守りきる事は難しい。昨年の東京がリードしながら勝ちきれなかった試合が少なくなかった要因は実はここにあったのではないかと見ています。放り込まれるようになったり、押し込まれてくると守りに気持ちが傾いて引き気味になるのは無理もないのですが、流れを断ち切らないことにはいつか失点してしまいます。そういう時こそボランチは敢えて踏み止まって流れを断ち切って欲しい。攻撃が機能するかも一つのポイントですが、守勢に立った時にボランチがいかに流れを断ち切れるかも優勝争いに踏み止まるためには必要不可欠だと思いますね。


ちなみに開幕戦は新潟の最近の試合見れてないので大したことは書けないと思いますが、今年も去年と同様、対戦前の毎週木曜日あたりに「対戦相手のポイント」やるつもりでいます(ナビスコの予選時はやるかどうか未定)。しかし来週の観戦スケジュールを考えてるんですが、五輪の日本ラウンドがあるのでものすごい過密日程です(苦笑)五輪代表の試合と先の対戦相手の分析を中心に組んでもちょっと苦しいです。来週の「大分戦のポイント」は放送スケジュールの関係で柏-大分戦が最初にやるのが火曜なので、もしかして木曜までに書くのは難しいかもしれないですね。水曜に試合観てそのまま書くのも手ではあるのですが・・・ちょっと現時点では何とも言えないです。

日時: 2004年03月08日 23:07

アテネ五輪最終予選の日本ラウンドのメンバー発表
今日日本サッカー協会からアテネ五輪最終予選の日本ラウンドのメンバーが発表になりました。東京の3人は無事選出。茂庭はちょっとだけ心配してましたが・・・(苦笑)

GK:黒河(清水)、林(広島)
DF:闘莉王(浦和)、茂庭(東京)、那須(横浜)、徳永(早大)、菊地(磐田)
MF:森崎(広島)、松井(京都)、石川(東京)、鈴木啓太(浦和)、
阿部(市原)、山瀬(浦和)、前田(磐田)、今野(東京)、成岡(磐田)
FW:高松(大分)、田中(浦和)、大久保(C大阪)、平山(国見高)

阿部と大久保が招集されて青木と坂田が選考から漏れたわけですね。横浜でもWユースの時も調子のいい時の坂田はなかなかのキレを見せていただけにちょっともったいないような気もしますが、FWのバランスを考えれば田中、大久保と三人というのはないですね。でも阿部は周囲との連携に問題がなければチームに新しい+αをもたらすかもしれません。森崎が出場停止の左サイドは石川でしょうか。成岡は体調不良ということですし。エジプト遠征では石川も左サイドで試されてましたが・・・どうなるでしょうか。

日時: 2004年03月08日 23:09

2004年03月09日
今季のJリーグ展望(上)
このところどうも仕事の方が滅茶苦茶なので今日買ったマガジンとダイジェストもまだ1ページも見ずにかばんの中に入ったままというちょっと笑えない状況だったりもします。今週末からJが開幕して来週には日本ラウンドがあるわけなんですが、正直東京の試合はともかくTVで観戦していく方は予定通りに試合観れるかちょっと自信がなくなってきました。ま、たぶん来週までには何とか目処がつく部分もあるのかもしれませんけど。


さて、今週末からJが開幕するわけなんですが、その展望を書いて欲しいという要望がメールで何通か来ていたので、2回に分けて私なりにちょっと書いてみようと思います。とはいえ今年に入ってからのチームは大部分のチームについてほとんど観ていないのが実情ですし、各チームの細かいところは見えてきていません。なので雑誌や他のところからの伝聞に昨年のチーム状況を踏まえた形で簡単に書いてみようと思います。

まず、おそらくチームとしての形がある程度出てくる後半はともかく、序盤をリードすることになるのは昨年の王者の横浜と磐田だと思います。早い段階からアジア相手の戦いやゼロックス杯で実戦を積み重ねるために他チームと比較して始動が早かったことは序盤を考えれば有利に働くのではないでしょうか。確かに五輪代表で磐田の前田、横浜の那須といった選手は序盤は参加できませんが、何よりも昨季の高いベースがほぼ残っていることは決して小さくありません。計算できる選手が多いという点ではこの2チームの安定感は現時点では他チームより一歩抜きん出ているような気はします。

ただ、この2チームにも全く死角がないわけではありません。というのはいずれのチームにも共通しているのは補強がマイナーチェンジを施す程度のものに留まっているという点ですね。磐田は藤田の復帰に森下の獲得程度、横浜は安貞桓と中西を獲得しましたが、磐田の補強は昨季の2NDステージでマイナスになった部分を取り戻した程度の補強ですし、横浜の補強もマルキーニョスの退団や柳想鉄の負傷を思えばどこまで単純にプラスとなったのかは現時点ではやや未知数な部分もあります。高いベースを誇る両チームだけに地力という点ではそれでも十分強いとは思いますが、他チームが上積みしてきたほどの戦力の上乗せができたかというとそんなことはないと思うんですね。

例えば横浜は実際に2トップにボールが入れば脅威ではありますが、A3やゼロックス杯を見ている限りでは思ったほど前線にいい形でボールが入らず、強力な2トップの割にはやや活かしきれていなかったように思います。攻撃の形としてシンプルにサイドに展開してそこからクロスを上げていくという形以外での前線にボールを繋げるための攻撃のバリエーションに乏しかった印象もありました。昨季完全優勝しただけに他チームも相当研究してくるでしょうし、新たな攻撃パターンも模索していかねば予想外の苦戦を強いられる可能性もなくはありません。

磐田に関しても藤田の決定力というのは昨季の2NDステージから見ればプラスとなるとは思いますが、それもグラウや前田が昨季並みの活躍をするという前提での話。またすでに磐田は完成されたチームであり、安定していて大崩れはしない可能性が高いですが、一方で現時点でのチームとしての伸びしろという点で見ると戦力的な上積みをした他チームと同じほどあるでしょうか。中山というチームとして勢いをもたらす存在がベンチにいることはある意味アドバンテージと言えなくもないですが、現在のチーム事情を思えば菊地や成岡、そして今季新加入したカレン・ロバートといったレギュラーを脅かすようなところまで伸びてきて欲しいところでしょう。

守備陣で秋田と相馬が退団し、新加入の新井場と岩政、そして金古や池内といった若手の成長が注目されている鹿島は個人的にはむしろ前線の決定力不足をいかに解消できるかだと感じています。。昨季あれだけのけが人を出し、ルーキーの深井や中島を起用せざるをえない状況で最終節に優勝争いをしていたのはある意味驚異的という他ありませんが、前線に決定力のある選手が一人いればもっと楽な戦い方ができたように思います。その点、新外国人FWであるファビオ・ジュニオールがどれくらいチームにフィットするかどうかは大きなポイントになりそうな気がしますね。

それを追いかけるというとまずは大型補強で話題になった浦和と名古屋あたりでしょうか。浦和は序盤の五輪代表組不在をどう埋めていくかが一つのポイント。そして豊富なタレントをどうやって適切なポジションに配置し彼ら個々の力をどうやってチームに反映させていくかという点が今季の浦和の課題といえるのではないでしょうか。監督として初の仕事となるブッフバルトがどのような仕事ができるのかは重要ですね。その点エンゲルスというある程度計算できる人材をヘッドコーチに迎えたことは小さくありませんし、ブッフバルト監督がチームとしての戦術をどれだけ具体的にイメージできているか、そしてどれだけガマンして浸透させていけるかでしょう。

大型補強を行ったもう1チームである名古屋は補強の割には練習試合のメンバーを見る限りでは補強した選手が必ずしもレギュラーというわけではなさそうですね。その中では柱となりうる選手が見当たらなかったボランチに大森を据えたのが目を引きますが、むしろポイントとなるのはトップ下に位置することになりそうな岩本の方でしょう。正直サイドからクロスを上げるよくも悪くも気ままなプレーの多かった岩本にとって、トップ下というポジションが窮屈なように思うのは私だけでしょうか。2トップは十分に計算できるだけに、その後方に位置する岩本がどんなプレーを見せるかで+αの度合いは随分違ってきそうな気はします。

案外面白そうな存在になりそうな気がしているのは柏ですね。ドゥドゥというワールドクラスのボランチが入ってきたというのもあるのですが、昨季若手中心の起用で才能のある若手が経験を積めた事はチームの選手層の底上げという点で非常に大きいですし、何より山下が加入したことで昨季は前線で孤軍奮闘の感もあった玉田をより活かせるようになればその得点力は確実にあがる可能性が高いです。玉田を一歩引いた位置から前を向いたいい形でボールを持たせる事ができればそのスタイルもより活きてきますからね。また、ドゥドゥやリカルジーニョといった攻撃的な選手の多い中盤なだけに明神や下平といった選手がどれだけ攻守のバランスを取っていけるかもポイントになりそうな気がしますね。

昨季躍進したものの、いきなり崔龍洙と中西を放出してしまった市原はマルキーニョスを獲得しました。ただ、ポストプレーヤーの崔龍洙と豊富な運動量を誇り、献身的な動きを見せるマルキーニョスは明らかにタイプが違います。前線からの守備という点ではマルキーニョスの運動量は活きてきそうな気もしますが、例えば昨年の市原において崔龍洙が果たしていたサイドからのクロスに高さで競り合うとか、前線でのボールキープから後列の上がりを引き出すといった動きをマルキーニョスに求めるのはやや酷な気もします。個々の能力は問題ないと思いますが、昨季の戦術をそのまま継承するのは難しいのかもしれませんね。

日時: 2004年03月09日 23:58

2004年03月10日
今季のJリーグ展望(下)
昨日、今日と今季のJ展望なんかをやってみたんですが、やっぱり二分割でJ1のチームを論じるのがちょっと大変なのは改めて身に染みて感じました(笑)今回は他の予定もあって強引に書いてしまいましたが、今後同じような事をやる時には分割する回数を増やして書きます。

さて今日は昨日に引き続き今季のJリーグ展望の二回目。
東京Vはエムボマ、そして山田卓と昨季のチームの躍進を支えた両輪がいずれも開幕は欠場が濃厚で攻撃陣はやや微妙な印象も。ただ、FWは桜井や平本、飯尾といった選手がいるだけに逆に彼らの奮起に期待したいところ。当座山田の穴を埋めるのは小林大あたりでしょうか。新外国人ウーゴはクリエイティブなプレーヤーでトップ下の適正が高い選手とか。彼を活かした布陣を採るなら中盤が4枚の場合には中盤のバランスは無視できません。またウベタ、米山を中心とした守備は韓国での統営カップや練習試合の横浜FC戦の4試合で9失点。開幕までにどうやって守備を構築するかもポイントになるかもしれませんね。

清水は名古屋との練習試合で市川が肩を脱臼して全治四週間。外国人三人がややフィットしていないという話も聞きますが、澤登や伊東、森岡といったチームを支えてきたベテラン選手がセンターラインの軸として好調らしいという話も聞きますね。一方でサイドには昨季徐々に出番を増やしてきた鈴木、太田、CBにも池田、鶴見といった若手が務める可能性が高そうですね。完全移籍したFW北嶋や前述のセンターラインを形成するベテランの3人が若手のフォローをしつつ外国人がフィットするまで踏ん張れるかどうか。今季はチームとしてメンバーがだいぶ様変わりしただけにチームとして成熟するためにはもう少し時間が必要ではないでしょうか。

新潟はJ1を経験している鈴木慎、寺川の両サイドからの攻撃がどれだけ機能するかが一つのポイントでしょうか。FWはファビーニョが負傷で開幕にどうやら間に合うといった状況ですが上野は十分に計算できますし、むしろ彼らとコンビを組むエジミウソンがどれだけできるかで大きく左右されるのではないでしょうか。ただ初のJ1は未知数な部分も多く、どちらかというと序盤はやや守備に重心を置いた戦いをする可能性も決して低くはありません。そういった意味で新たに補強した桑原や喜多といった経験ある選手にかかる期待は小さくないと思いますし、その攻守の切り替えの基点となる山口の働きもポイントになりそうな気がしますね。

G大阪はシジクレイの加入もあってかどうやら4バックへの挑戦を行っているようですね。Kリーグ仁川との練習試合での最終ラインは左から實好、宮本、シジクレイ、山口という布陣だったとか。ただどちらかというとG大阪の選手は3バックの向きの選手が多いと思うんですけどね。その練習試合では4失点だったそうですがその守備力は果たしてどうなんでしょうか。攻撃陣で新戦力となるフェルナンジーニョは小柄ながらもドリブルが得意な選手のようですが、開幕戦はプレーシーズンマッチの退場で出場停止。ただ、既存の選手もマグロンを軸に吉原、大黒、二川らいい素材は少なくないだけに彼らをどう使い分けるか西野監督の力量が問われるところではないでしょうか。

C大阪は東欧路線への転換がどう影響するかでしょうか。聞くところによると今年のC大阪はかなり走らされているようですね。昨季の56失点というのは守備陣だけの責任ではなく、奔放な攻撃を見せた一方でチームとしての守備戦術が確立できていなかったことも決して無関係ではないと思います。ただ新外国人FWのロブレグは負傷で出遅れているものの、森島と西澤、大久保のトライアングルの絡みはやはり脅威で、これに仕掛ける能力がものすごく高い徳重や酒本が絡むことを考えると攻撃力はハマればリーグ有数の攻撃力を持っているといっても過言ではありません。最終ラインでラディリッチ、カブラルを統率し、最終ラインだけでなくチーム全体の精神的支柱として期待されている上村がどれだけチームに貢献できるかもポイントになりそうな気がします。

神戸はクリムゾングループの買収とイルハンの加入が話題になってはいますが、その他にも左サイドバックにホージェル、二列目に藤本が加入するなど、ハシェック監督に変わってからチームとして随分変わった印象があります。結果的にシジクレイをG大阪に放出したのは土屋と北本の両CBである程度戦える目処が立ったからということでしょう。FWについてもイルハンや播戸、カズ、そして新外国人選手のレアンドロンなど選手が充実している一方でボランチにはややヒトを得ていないのかな?という印象も個人的にはぬぐいきれません。また、全体的な層の厚さというところまでは望むべくもなく、主力がいかにケガをしないでシーズンを乗り切れるかというのも一つのポイントではないでしょうか。

広島は森崎浩が五輪で序盤は欠場が濃厚。本来ボランチに入る森崎和がポジションを一つあげてトップ下に入るみたいですね。そうなるとサンパイオと組むのは李漢宰、外池あたりでしょうか。上村の抜けた3バックもリカルドを中央に据えて移籍してきた小村、吉田あるいは井川あたりで組み、右サイドは駒野が負傷中だけに横浜から移籍してきた佐藤一あたりが務めることになりそうですね。左サイドは服部が精力的な動きを見せて192cmの新外国人FWチアゴにいいクロスを入れてくる、と。ただ1トップ2シャドーをイメージしている小野監督にとって大木の負傷や、茂木が出遅れているのは気がかりな点でしょう。真中がいるために2トップを組むのに致命傷になるわけではありませんが、全体的にやや層が薄い印象は否めません。新加入した経験のある選手だけでなく、ここしばらく伸び悩んでいる若手がそれだけ選手層の厚みを増すかもポイントになえいそうでずね。

大分は守備的な戦いをした昨季を踏まえてベルガー監督を迎えてアグレッシブなサッカーを目指しているようですね。高松が五輪組で不在の現在はマグノ・アウベスをトップに置いた4バックで1トップの布陣が試されいます。昨季はJ1定着を目標に守備的な布陣から入った大分ですが、その方向転換がどのように作用するのか。FWに入ったマグノ・アウベスや左サイドバックに入る仙台から加入した根本もそうですが、本当の意味でチームの鍵を握るのはボランチの位置でゲームを組み立てる元オランダ代表のMFビチュヘの存在でしょう。高松が五輪代表から戻ってきた時に彼をどう起用するのかも一つのポイントですね。

日時: 2004年03月10日 23:53

2004年03月11日
新潟戦のポイント
数日前から続いていたらしいU23代表の体調不良で菊地と成岡が離脱、根本と近藤が追加召集になったようですね。この時期に復帰の目処が立たないということであれば離脱も止むなし、というとことなのかもしれませんが、Jリーグの開幕を直前に控えての召集となるとやはり少し複雑なものがあるのかもしれません。あと一人追加召集する可能性もあるようですが・・・こういう不測の事態は厳しいですね。日曜日の試合は大丈夫なんでしょうか。


さて、昨日一昨日と無理やりJ展望を二日で書いたのは昨年恒例だった敵情視察による「新潟戦のポイント」を今日書くためだったんですね(苦笑)とはいっても新潟の試合に関しては結局観る事ができませんでしたが、大分戦以降の対戦相手はスカパーの放送で見れるので試合を見た上で東京の対戦相手についてもう少し具体的な検証ができると思います。

東京は開幕戦を迎えるにあたって石川と茂庭、今野がU23代表に招集されていて不在。湘南戦後にケガから復帰したケリーが水曜の早稲田大学との練習試合で後ろから削られて右足関節捻挫で全治二週間。馬場も右膝の手術後、練習試合に出場していないところを見ると開幕戦の出場は難しいとみるべきでしょう。やはり東京の昨年いなかった今野や、穴を埋められなくない茂庭と違って石川の不在は痛いですね。彼にケリーのシンプルなプレーが絡んだ時サイド攻撃は東京の典型的な攻撃パターンといっても過言ではありません。その二人ともがいないとなると東京のサイド攻撃の威力は実質半減するといっても過言ではないでしょう。

そんな状況でのスタメンはどうなるか。思うに先日の湘南戦、そして水曜日の早稲田大学の練習試合の最初のスタメンがそのままスタメンになる可能性が高いと思います。すなわち、

GK土肥
DF加地、藤山、ジャーン、金沢
MF三浦、宮沢、戸田、規郎
FW阿部、ルーカス

とこんな感じですか。湘南戦のスタメンと同じメンバーですね。その時はケリーが戻ってくると思ってさほど心配していなかったのですが、石川や茂庭(や今野)に加えてケリーまでが負傷欠場という不測の事態に陥ってみると残念ながら攻撃陣の迫力という意味でスケールダウンは否めません。練習試合では増嶋は試合に出場してはいてもさすがにスタメン起用ではなさそうな感じですね。阿部はルーカスと縦の関係をとってトップ下に近い位置。戸田と規郎の両サイドの出来が一つのポイントとなるでしょうか。

一方の新潟は4-4-2あるいは4-5-1という布陣でしょうか。練習試合のメンバーを見る限りではスタメン候補のうち、GKの野澤、CBのアンデルソン、丸山、右サイドバックの喜多、ボランチの山口、桑原、右の寺川、左の鈴木慎、そしてFWのエジミウソンあたりまではほぼ不動のメンバーといっても良いでしょう。オプションとして考えられるのは左サイドバックが宮沢あるいは鈴木健、トップに上野を置くかファビーニョを置くかというくらいの違いでしょうか。宮沢を使うのはFKが蹴れるため、FWは上野を起用すると2トップに、ファビーニョを入れるとトップ下気味において4-5-1の布陣となるようですね。ファビーニョは負傷明けで試合には出ているようですがもしかしたらベンチスタートになるかもしれませんね。

新潟の主な攻撃パターンを考えるに右サイドを担う寺川は運動量が豊富な選手ですし、左サイドの鈴木慎吾も積極的に仕掛けてくるタイプで、彼らをいかに自由にさせないかはこの試合の一つのポイントでしょう。彼ら相手に後手後手になって上野のポストプレー、エジミウソンやファビーニョのドリブルあたりと絡ませてしまうと苦しい展開は免れません。両外国人はもちろんですが、上野もその土壇場での勝負強さを考えると決して油断できる相手ではないだけに受けに回って波状攻撃を食らい続ければ当然のことながら苦しい戦いを強いられることになります。当たり前のことではありますが、大切なのは受けに回らずにいかに序盤から攻撃的な守備ができるか。ベストメンバーでない東京相手に後手後手に回る時間帯が続けば必ず新潟に焦りが出てきます。

ポイントになるのは新潟のボールの出所となるボランチの山口に強烈なプレッシャーをかけて自由にボールを触らせないことでしょう。特に攻守の切り替えが早いわけでもない新潟が攻撃の形を作る事ができるのは彼の気の利いたプレーあってこそ。彼の展開力、判断力が新潟の攻めを支えているだけに、逆に彼を封じ込めることに成功すれば新潟の攻撃力は半減します。湘南戦を偵察した反町監督は東京のサイドバックからの縦への攻撃に着目しており、新潟優勢の状況でなければ両サイドバックは無理に上げてこない可能性が高いと思います。両サイドバックが上がってきて寺川、鈴木慎を積極的にサポートするようだと東京はどうしてもサイドで苦しくなりますが、攻撃の基点となる山口を周囲と分断することができれば東京が流れをつかむこと自体は決して難しくないはずです。

とはいえこの前の湘南戦を観る限りでは両サイドを務めた戸田、規郎の動き自体は決して良かったわけではありませんでした。特に新潟は4バックであり、対面の選手にストップされると攻撃のスピードが落ちてしまいます。二人はもっと裏を狙う意識が欲しいし、どんどんチャレンジして欲しいところ。新潟のCBアンデルソンは高さ(192cm!)、丸山は対人プレーの強さが特徴の選手ですが、やや引き気味の阿部がうまくサイドの突破をフォローした後にルーカスよりやや遅れる形でゴール前に入ってくればその動きを捕まえるのは簡単なことではありません。この試合で勝負すべきは高さではなくてスピードでしょう。単純なサイドからの放り込みに終始したら苦戦は免れません。サイドへの展開を絡めた縦へのスピードで相手のDFに揺さぶりをかけたいところです。


開幕戦の東京は石川やケリーといったその特徴的なスタイルを具現する選手が欠場することで、本来の東京の攻撃力からすれば飛車角落ちのようなもの。ただ、新潟くらいの相手だったら多少苦しくても東京のスタイルを貫くくらいの気概が欲しいところですし、確実に勝ち3を奪うだけの力強さを見せて欲しいところですね。

日時: 2004年03月11日 23:15

2004年03月12日
明日の開幕を迎えるにあたって
東京-新潟戦のチケットはG席はホーム、アウェー共に完売になってましたね。あの感じだとG席Ⅱも完売したでしょうか。この分だと4万人超えるかもしれませんね。最近の味スタはG席だと開門前に着いても席を取るのが大変です。味スタはそんなに近いわけでもないし、結構忙しいので早く行くにも限界があって今年からA自由席に年間チケットの席種を変更したわけなんですが、G裏の雰囲気に未練がないわけじゃないのでホントに良かったのかどうかはまだ微妙です。いつか新しい席に慣れる日も来るんでしょうか。明日の開幕戦は一緒に行くことになってたヒトが見に行けなくなったのでU自由席への券種変更をおこなってカゼッタさんのオフ会に参加することにしました(といってもその後用事があるので一次会のみですが・・・)。


いよいよ明日は開幕戦なんですね。やはり前日ともなると少なからず気分的に盛り上がってきてます。果たして東京は今年どこまで行けるんでしょうか。今野とかルーカス、増嶋とか今年入った選手はいいですよね。彼らの動きを見てればいい選手だというのは分かりますよ。チームとしての力というのは単純な足し算や引き算ではないのでいい選手が入ったから単純にプラスになるわけではありません。石川や茂庭、今野といったU23代表がチームに合流してない現時点では今後東京がどれくらいのチームになるのかは想像の域を出ないんですね。

この前の湘南戦を観て石川がいないとこんなに違うんだな、と思いました。確かにケリーの不在も痛くないわけではないですが、右サイドで石川があのキレのあるプレーを見せる事によってチームに与える影響力を考えれば彼の不在は本当に痛い。最初はスピードのある選手だなっていうくらいにしか印象なかったんですよ。特にクロスがうまいわけでもなかったし。でも彼は去年一年でかなり伸びたと思いますね。彼のうまくなりたいという気持ち、そして真摯に練習に取り組む姿勢は素晴らしいと思いますよ。才能があってもいつの間にか消えていった選手なんてそれこそ山のようにいますからね。彼はそういう気持ちを忘れなければもっと伸びるだけの伸びしろがありますよ。彼は東京に欠かすことの出来ない、替えの効かない選手の一人になりました。

チームとして特徴的な戦術を機能させるには大抵はその戦術のキーマンとなる具現者がいるわけなんですね。東京にとってのその攻撃サッカーの具現者とはケリーであったり、石川であったりすると思うわけです。例えば横浜の佐藤由はいい選手だったとは思うわけなんですが、少なくとも原監督の考える攻撃サッカーにフィットするかどうかは微妙な部分も多いのではないかと。語弊を恐れずに言えば東京はサイドから中にいいクロスを入れておけば得点できるチームではないと思うわけです。石川の縦へのスピードが単調な縦に速い攻めに幅をもたらすことで最終ラインに穴をこじ開けるのに一役買っています。そういう石川はU23代表でプレーしてる時なんかよりもよっぽど輝いてますよ。

U23代表の石川しか知らないヒトには東京での石川を一度見て欲しいと思いますよ。きっとU23代表での彼とはまた一味違った石川を見る事ができるはずです。そういう意味では初めてJ1で戦う新潟のサポや、カゼッタさんのオフ会でいらっしゃる方、その他の初めて東京の試合を観る方に石川のプレー振りを見せる事ができないのは正直残念でなりません。石川は今季に入ってから東京でほとんど練習していないので、U23代表から戻ってきたとしてもすぐに機能するかどうかは難しいとは思います。ただ、東京における石川の存在感は非常に大きなものだと思いますし、U23代表とはまた違った石川を見る事ができると思いますね。

日時: 2004年03月12日 23:17

2004年03月13日
東京1-0新潟(J1第一節 味スタ)
いよいよJ開幕ですね。今日は知り合いと一緒に観戦できないことになったので、ガゼッタさんのオフ会に参加ということでA席をU席に変更して観戦、その後最初は考えてなかった二次会にまで参加してしまいました。U席で見たのは初めてだったんですがあの辺は観やすいですね、ホント。A自由席はその下なわけですが、横からの眺めは悪くなさそうです。それにしてもガゼッタさんのオフ会だけあってサポティスタの岡田さん、浜村さん、イラストレーターの五島さんといった面子もいてちょっとビックリしました(苦笑)

今日は味スタで東京-新潟戦を観戦。
ホームの東京はGKに土肥、DFに加地、ジャーン、藤山、金沢、MFボランチに三浦、宮沢、右に戸田、左に規郎、FWは引き気味に阿部、トップにルーカス。控えには塩田、増嶋、浅利、チャン、梶山。茂庭、石川、今野は五輪代表、ケリーは負傷で欠場。

対するアウェイの新潟はGKに野澤、DFは喜多、アンデルソン、丸山、鈴木健太郎、MFはボランチに桑原、山口、右に寺川、左にファビーニョ、FWは2トップで上野、エジミウソン。控えには木寺、三田、栗原圭、鈴木慎吾、船越。

前半、中盤からの早いチェックからリズムをつかんだ東京は左サイドの規郎が入れたボールをルーカスがヘッドもクロスバーに当たる。その後も中盤でボールを奪っては素早い攻めを見せる東京は左サイドの規郎が何度かチャンスを作り出す。一方の東京の素早いチェックに攻撃の形をつかめなかった新潟はエジミウソンが左サイドをスピード豊かなドリブルで突破するも中に人数がおらずシュートまでいかない。その後も右サイドに流れたルーカスや左サイドの規郎の突破からチャンスを作り出した東京は前半25分、加地のクロスのこぼれ球を受けた金沢が宮沢に繋ぎ、ボールを受けた規郎を追い越した金沢がクロス、それに飛び込んだ阿部がゴールにねじ込んで先制。新潟も左サイドのファビーニョを基点にFK、CKのチャンスを作ったもののそれを生かせず、逆に東京がルーカスのキープからの阿部のシュート、宮沢のスルーパスからの阿部の飛び出し、宮沢のFKから戸田がシュートと次々とチャンスを作ったものの結局追加点を奪えず前半終了。

後半、新潟はCKからアンデルソンがヘッドを狙うも右にそれる。その後もエジミウソンが仕掛けたりポストプレーから寺川に展開してリズムをつかんだ新潟は後半15分ファビーニョ→鈴木慎吾。その鈴木慎吾のFKからアンデルソンがヘッドも枠の上に。東京も加地、三浦のコンビプレーから得た宮沢の右FKから放った阿部のヘッドは野澤の頭を超えたものの山口がゴールラインぎりぎりでクリアする。後半24分東京 規郎→チャン。新潟はカウンターから鈴木慎吾が思い切ったミドルシュートや飛び出しでチャンスを作るが土肥がいい動きでゴールを許さない。新潟は後半32分に寺川→栗原、東京も後半34分に三浦→浅利。点を取りに来た新潟はポストプレーから鈴木慎吾がミドルシュートは土肥が冷静に弾き、CKにアンデルソンがヘッドを狙うものの枠の上にそれる。終盤山口に代えて194cmの船越を投入した新潟は左サイドのバックの鈴木健太郎などからロングボールを放り込んで攻勢をかけたものの攻めきれず、ルーカスに代えて増嶋を投入した東京が1-0で逃げ切った。


序盤、素早い出足で新潟のくさびのパスを三浦・宮沢の両ボランチと戸田・規郎の両サイド、加地・金沢の両サイドバックといった選手でプレスをかけてはボールを奪い、素早く阿部や宮沢に預けて戸田・規郎の両サイドに展開、加地や金沢がフォローしつつスピードのあるサイドアタックを見せました。特にこの試合では左サイドの規郎が積極的に仕掛けたことで金沢のオーバーラップを引き出し、それが先制点に繋がりました。その先制点を決めた阿部もやや引いた位置でボールを受けて、そこからサイドへの展開で攻撃の基点となり、ルーカスや戸田に目が行っていた新潟DFを尻目にやや低い位置からの飛び出しで見事にゴールを奪いました。今日は新潟のカウンターからのくさびのパスに最終ラインから素早い出足で飛び出して次々とチャンスを潰した藤山、ロングボールをヘッドで跳ね返すジャーン、気の利いた守備を見せた金沢といった守備陣の動きも光っていましたね。

しかしあれだけチャンスを作りながら追加点を奪えず、ややオーバーペース気味だった両ボランチの運動量が落ちたことで前半ほどプレスが効かなくなり、前方のスペースに進出した新潟の山口が基点となってそこからサイド、特に左サイドの鈴木慎吾を有効に使われるようになるとそこを捕まえきれずに若干押し込まれてしまいました。土肥が果敢な飛び出しで身体を張った守りを見せなければどうなっていたことか。そして船越を投入してパワープレーに出てきた新潟には前線でボールをキープできずに防戦一方。増嶋を投入して何とかしのぎましたが、勢いのあった前半に比べてやや後半はいい形を作れなかったかな?という印象もありました。

ただ、後半の運動量が落ちてからの苦戦は相変わらずではありましたが、茂庭・石川・ケリーといったレギュラーを欠いた状態で前半勢いのある攻めの形を見せられたことは収穫だったと思いますし、そういう苦しい布陣で勝ち点3を得た意義は十分にあったと思います。今季公式戦の緒戦ということを考えれば案外こんなものかなという気もしますし、選手個々の動きの部分、そして試合運びの点でどこまでうまくペース配分や選手交代などで補っていけるか、原監督の今後の修正に期待したいところです。


一方の新潟は両サイドバックやボランチの桑原が引き気味という守備的な布陣で東京のスピードのある攻撃をかなり警戒していたのが伺えましたが、攻撃面では前線にロングボールを入れても攻撃にかける人数が少なくてくさびのパスを繋げられず、中途半端な位置でプレスに人数を掛けた東京にボールを奪われてはスピードのあるサイドアアックに苦しめられました。東京の規郎や戸田が中に入る動きを見せたことで新潟の両サイドも中に絞ることになってしまい、そこをフリーで上がってきた東京のサイドバックに突かれるという展開。そこをしのいでもどうしても攻撃の基点が低い上に攻守の切り替えが遅れてしまってどうしても中盤でプレスに掛かり、攻めの形をなかなか作れませんでした。守備面ではボランチに位置する山口や桑原の両選手のプレーは目立たないながらも効いてましたけどね。

後半に入ると東京の運動量が落ちてきたこともあってようやく山口が前方に進出できるようになり、前半よりも高い位置からFWへのくさびのパスからの展開やサイドへの展開といった形をようやく見せる事ができるようになりました。ただ、攻守の切り替えという点で全体的にプレーの選択に時間が掛かったのは確かですし、個々の突破があまりできなかった現状ではもっと後列からの押し上げやオーバーラップがなければ局面局面において優位な状況を作り出すのは難しいのではないでしょうか。エジミウソンの突破力やスピードは見るべきものがあったものの、それでも周囲との連携なしに得点を奪うのは簡単ではなさそうな気がします。

もし、セットプレーに活路を見出すにはアンデルソンの高さをもっと意識したセットプレーの練習は必要でしょう。この試合で見せたセットプレー時のファーから中に入ってくるアンデルソンの動きは決して悪くなかったと思います。まだまだJ1で戦っていくには課題も少なくない新潟ですが、今日の試合はJ1の緒戦ということもあって大勢の新潟サポが駆けつけて素晴らしい応援を見せたことを思えば、その声援に応えるためにも早くJ1に慣れて頑張って欲しいものです。

日時: 2004年03月13日 23:59

2004年03月14日
U-23日本代表0-1U-23バーレーン代表(五輪代表最終予選 TV観戦)
UAEラウンドで引き分けた相手だけに案外勝つのは簡単じゃないかな、とは思ってたんですが何ともはや・・・UAEを突き放すチャンスのはずが逆に3チームが勝ち点で並ぶという厳しい試合になってしまいました。でも終わったことを悔いても仕方ありません。次の試合にどうすれば勝てるのか、どうすればアテネに行けるのか現実的な修正をして行くのかということを考えるべきでしょう。苦しい時こそ何ができるかが大切ですよ。これからが正念場です。

さて今日はU23日本代表-U23バーレーン代表
GK林、DFに茂庭、闘莉王、那須、MFはボランチに今野、鈴木啓太、右に徳永、左に根本、トップ下に前田、FWは2トップで高松、田中。控えには黒河、阿部、近藤、石川、山瀬、松井、大久保、平山。森崎浩の出場停止で左サイドに起用されたのは根本。今日はトップ下に前田を起用。対するバーレーンは守備に人数を掛けた引き気味の布陣。

序盤から左サイドを崩そうと試みるバーレーン。対する日本はロングボールからたびたび高松やその裏を狙う。バーレーンはペナルティエリア左のFKからボールを入れてくるも林がパンチングでクリア。前田のスルーパスから田中が抜け出しかけるもボールに足がつかない。激しいボールの奪い合いが続く中、日本は田中がドリブルからシュート、CKから那須がボレーも右にそれる。闘莉王が足を痛めてピッチを外れている間のバーレーンの攻勢をしのぐと前半30分に闘莉王に代えて阿部を投入。前線までボールが繋がらない日本に対しバーレーンが攻勢をかけるも日本は冷静に対応。根本のドリブルから得た阿部のFKを鈴木啓太がミドルシュート、CKからの流れで攻撃を仕掛けるもバーレーンの高さを崩せない。前田が入れたボールを田中が一人かわしてシュートもGKの正面に。0-0のまま前半終了。

後半、日本は高い位置のプレスから攻勢を掛け、阿部の右CKから高松がヘッドで落としたボールを茂庭が狙うもサイドネット。その後も日本がペースをつかみ高松がドリブルで突き進むもDFに囲まれ倒されてしまう。阿部の右CKから根本がシュートもDFに当たる。那須→前田→根本と繋いで入れたクロスに前田が飛び込むもわずかに届かない。田中がドリブルからシュートも枠をそれる。GKのフィードから裏を取られて那須が選手を倒してイエロー、FKは壁に当たったもののそのこぼれ球を決められてしまいバーレーンに先制されてしまう。その後日本は後半28分に根本に代えて石川を、鈴木啓太に代えて松井を投入して二列目に据え、攻めに出るが攻め切れず、高松の得た阿部のFKは茂庭に当たってしまう。その後も日本は攻めるものの得点を奪えないまま試合終了。0-1で敗れて勝ち点7でUAE、バーレーンと並びグループは混戦となってしまった。


・・・正直、攻めながら攻め切れず逆にカウンターからのセットプレーで失点というのはサッカーでよくある話。ただ、高さのある選手を揃えて中を固めるバーレーンに対し、崩せないまま手前から放り込んでも跳ね返されるだけなのはある意味必然で、それはUAEラウンドでも分かっていたことだったのではないでしょうか。オーソドックスではあってももっと連携でサイドをえぐる動きや、積極的にミドルシュートを放ったり、そしてもっと仕掛けて行く動きを見せていくなどして相手の守備を崩そうという工夫が欲しかったように思います。勝負どころで勝負を仕掛けていかない漫然たる攻撃はバーレーンの思うつぼだったでしょう。

この試合で日本が相手のディフェンスラインを前に動きを停滞させてしまっていたように見えたのは前線で相手の高さに勝てなかったことも理由の一つだったと思いますが、中盤の押上げが遅れて選手個々の距離が遠く持ち前のダイレクトプレーが出しにくかったということもあったと思います。それは闘莉王の負傷退場で阿部がリベロを務めたことにより最終ラインの位置取りが低かったことも無関係ではなかったと感じています。闘莉王の負傷交代もさることながら、森崎の出場停止といい、前田の起用といい、UAEラウンドから変わった一つ一つが微妙にリズムの狂いをもたらしてしまったのではないでしょうか。

闘莉王の負傷交代によって一つの交代枠を使わざるを得なかったことは山本監督にとって大きな誤算だったに違いありません。難しいところですが結果的に石川を起用するのであれば考えようによっては阿部を投入するのではなくて徳永を下げて最終ラインに置き、残り二つの枠を温存するという手段もあったでしょう。確かに阿部のFKはセットプレー時に大きな武器になったわけですが、一方で終盤リードされてからの山本監督の松井投入は苦衷の選択だったように見えました。負けているあの時間帯で交代枠がもう一枠あったかどうかで随分選択肢が違ったようにも思えたわけですが・・・ま、これは結果論ですね。

結果的にUAEがレバノンに引き分けたことでUAEに並ばれただけで済んだのは幸運でした。3チームが勝ち点に並ぶ混戦となってしまいましたが、あとの2試合を勝てばまだ十分にチャンスがあるといえます。気持ちを切り替えて次の試合に集中すべきです。とはいえ気の利いたプレーで最終ラインを支えた那須が次節出場停止、闘莉王の負傷を思えば楽観できる状態とはいえません。全体のバランスの狂いを取り戻すのは簡単ではありませんが、誰かが引っ張るのではなく個々が意識を高く持って積極的なプレーで勝利を目指して欲しいところですね。

日時: 2004年03月14日 23:21

2004年03月15日
横浜1-1浦和(J1第一節 TV観戦)
今週は五輪最終予選の日本ラウンドがあるのでなかなか難しいのですが、今後は昨年と同様に今後の東京の対戦相手と注目するチームを中心にJリーグの試合も(TV観戦ですが)偵察がてら観て行きたいと思っています。いちおう今週は今日観る横浜-浦和戦、次の対戦相手大分の柏-大分戦、その次の対戦相手東京Vの磐田-東京Vの3試合あたりを観る予定です。ナビスコ杯の緒戦で対戦する鹿島の他に名古屋、市原、神戸あたりも注目してはいますが、ここら辺は次節以降ですね。ナビスコ杯予選もスカパーで放送するなら観てもいいんですが、この辺って忘れた頃にならないと放送しないんですよね。ちょっと残念です。ま、今年から土日開催になって東京のホームの試合観に行けるようになったのは嬉しいんですけどね。


さて今日は録画で横浜-浦和戦をTV観戦。
ホームの横浜はGK榎本達、DFに田中隼磨、中澤、松田、ドゥトラ、MFはボランチに中西、右に遠藤、左に奥、トップ下に清水、FWは2トップで安貞桓、久保。ダイヤモンド型の4-4-2。控えには榎本哲、栗原、上野、佐藤由、安永。那須は五輪代表で、波戸と柳想鉄は負傷で欠場。

対するアウェイの浦和はGKに都築、DFに室井、坪井、内舘、MFはボランチに酒井、右に山田暢、左に平川、トップ下に長谷部、FWはトップにエメルソンを置いて右に永井、左に三都主を置く3-4-3の布陣。控えには山岸、三上、西村、岡野、梅田。闘莉王、鈴木啓太、山瀬、田中が五輪代表で欠場、ニキフォロフが負傷で欠場。

開始直後、ロングボールに右サイド永井が追いついてシュートを見せ、その後も高い位置でのプレスでサイドからスピードのある攻撃で浦和が勢いに乗る。対する横浜も右サイドに流れた清水からボールを受けた久保がうまくマーカーをかわしてシュートを放つも都築がファインセーブを見せる。安貞桓のミドルシュートはあったものの徐々に浦和が両サイドから攻勢を掛けるが横浜がしっかりと跳ね返し、松田らのフィードで前線にロングボールを入れていく。その後もお互い激しい展開が続く中、浦和が永井→長谷部→三都主と繋いでゴールもオフサイド、逆に横浜は中澤のロングフィードを左サイドに流れて受けた安貞桓が中に切れ込んでミドルシュート、これが決まって前半29分に横浜が先制。その後は攻める浦和に対し横浜がカウンターを仕掛ける展開で主導権を握り、浦和は三都主の切れ込んでのシュートくらいで結局横浜ペースのまま前半終了。

後半に入ると浦和が攻勢を掛け、左サイド三都主のキープから飛び出した平川から中へ、エメルソンが反転してシュートも榎本の正面。スペースをキッチリ消した守りからカウンターを仕掛ける横浜を攻めあぐねていた浦和はペナルティ右からスローインを入れるもののドゥトラがヘッドでクリア、しかしボールが中に入ってしまい、これをエメルソンがボレーで決めて後半13分に同点に追いつく。俄然勢いに乗った浦和が猛攻を仕掛けるもののそれを耐えた横浜は、内舘が中澤をエリアのすぐ外で倒してしまい絶好の位置でFKを得るがドゥトラのFK、その直後のCKからの久保のヘッドはわずかにゴールをそれてしまう。浦和も左サイドから中澤を振り切って侵入したエメルソンがシュートを放つもわずかに右にそれる。左サイドに開いたエメルソンからたびたびカウンターを仕掛ける浦和の攻めをしのぎつつ横浜が徐々にボールをキープするようになり、田中隼磨の出したボールに安貞桓が抜け出すも平川が懸命に追いついて都築がセーブ、ドゥトラのクロスから久保がキープして強烈なシュートもDFに当たってしまう。後半37分に永井に代えて岡野を投入すると浦和が一時盛り返したものの、徐々に横浜が主導権を奪い返したが結局ゴールを奪うことはできず1-1の引分けで試合終了となった。


横浜は中澤、松田を中心にしっかりとした守りからのロングフィードでカウンターを仕掛け、そこから徐々に全体を押し上げて攻勢を仕掛ける時間帯をたびたび作り出しました。ドゥトラ、田中隼磨の両サイドバックも守備をしながらたびたび効果的な攻め上がりを見せ、FWの久保と安貞桓の2トップも徐々に周囲との連携を見せて何度か決定機を作り出しました。特に安貞桓は左サイドに流れて受けてそこから中に切り込んでゴールを狙うという彼によく見られるプレーから得点を奪い、後半にはサイドに流れてたびたび攻撃の基点としても機能しました。ロングフィードでたびたび攻撃の基点となった松田とともに最終ラインを支えた中澤も一度エメルソンに振り切られて後半に決定的なピンチを迎えましたが、その後は左サイドに流れてドリブル突破を図ったエメルソンを見事シャットアウト。アジアの大会ではやや調整不足を感じさせましたが、守るべき時はしっかり守り、シンプルな素早い展開からゴールを狙うという横浜らしさが徐々に出てきましたね。

対する浦和のプレスからのエメルソン、三都主、永井の3トップを中心としたスピードに乗った攻撃は迫力満点。彼らに両サイドの山田、平川が絡んで仕掛ける波状攻撃を受けたらさすがに相手は防戦一方とならざるをえないでしょう。ただ、中に高さがないだけに相手に引かれてスペースを消されると途端に攻撃が手詰まりになるのは相変わらずで、横浜がロングフィードからFWを基点にサイドに展開していくと山田、平川だけでなく横浜のSBに引っ張られる形で永井と三都主も下がってしまい、前線のエメルソンとトップ下の長谷部が孤立して攻撃の形を作れなくなってしまいました。後半には攻める横浜に対して徐々にカウンター気味になり、左サイドをエメルソンと三都主、右サイドを永井と山田で崩すような形になって左サイドからエメルソンがたびたび勝負を仕掛けていきましたが、やや周囲のフォローが少ない印象もありました。ただ五輪代表四人とニキフォロフを欠く状態だけに彼らが加わった時にどれくらいの+αになるのか注目されるところではありますね。

日時: 2004年03月15日 23:22
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2004.03.15 00:00 | 過去アーカイブ | トラックバック(0) | コメント(0) |












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