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JリーグのFC東京を応援しているBlogです

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2003年11月の過去アーカイブスです。
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2003年11月30日(日) U-20日本代表1-0U20イングランド代表(Wユース予選)

東アジア選手権の日本代表が発表されて東京からも土肥、茂庭、加地、石川が選出されました。とうとう石川が選出されましたね。ここ最近の石川は代表に値する力は持っていたと思うのですが、海外組を中心とした中盤を考えるになかなか選出は難しいと思っていました。今回海外組が藤田のみということで召集されたんでしょうが、ここで貴重な戦力であることを証明できれば代表に定着することもできるでしょう。怪我には気をつけて欲しいですがアピールして定着して欲しいですね。ところで降格することになってしまった京都・仙台ではレンタルの選手の復帰が濃厚、主力選手も移籍が囁かれている状況のようですね。あそこまでごっそり抜けたとしたら来年の長丁場のJ2を戦うだけの戦力を維持できるんでしょうか。また、ここのところ契約更改でなかなか厳しい戦力外通告が行われているようです。東京も例外に漏れずやっぱり何人かはそういう選手が出てくるんですよね。プロの世界ではしょうがないことではあるんですが・・・。

さて今日はU-20日本代表-U20イングランド代表戦を録画観戦。
ちなみに横浜-磐田戦は明日観戦する予定です。

U-20日本代表はGKに川島、DFに角田、菊地、近藤、MFはボランチに今野、小林、右に徳永、左に規郎、トップ下に成岡、FWは2トップに阿部、坂田。控えには岡本、永田、栗原、山岸、谷澤、山口、茂木、宇野沢。

対するU-20イングランド代表はGKにロナガン、DFにS.テイラー、キルガロン、コラザーズ、ウェルシュ、MFはフォックス、オニール、カーター、ジョンソン、FWはトーマス、チョプラ。フラットの4-4-2気味の布陣でしょうか。トップリーグで活躍するルーニーらは不参加のチーム。

序盤、イングランドの攻勢。両サイドから崩そうとするも角田、近藤が冷静に対応。日本も前線の坂田のチェックから今野がミドルシュートも左にそれる。イングランドはロングボールからたびたびチョプラが抜け出しかけるも日本は複数人数であたり得点を許さない。中盤でボールを受けた阿部がドリブルで抜け出しミドルシュートも枠の右にそれる。イングランドはFKからチョプラが反転してシュートを放つも左にそれる。日本は菊地のロングフィードからたびたびチャンスを作るもののシュートまでいかない。成岡が右サイドの徳永とワンツー、クロスを入れるもイングランドがクリア。右サイドに流れた阿部から坂田がヘッドもGKの正面。ポストプレーから左サイドからクロス、チョプラのボレーシュートは菊地、近藤でブロック。中央菊地が競り合ったこぼれ球に飛び込んだチョプラがシュートも川島がファインセーブ、こぼれ球もシュートされるがこれは枠の上にそれる。右サイド徳永からパスを受けた今野が左サイドの規郎へスルーパスもDFに当たってGKがキャッチ。イングランド右サイドからのクロスは跳ね返すもフォックスがシュート、日本DF陣に当たる。その後も左サイドからのクロス。競って浮いたボールをチョプラが狙うが、GK川島が飛び出してキャッチ。日本も細かいパス交換から左サイドでボールを受けた坂田が中にドリブルで切れ込み徳永へ、徳永も中央に入っていくがパスはDFにカットされる。中盤でボールを奪って左サイドのトーマスがエリア付近でキープ、中に切れ込んでシュートも菊地がカット。その後もイングランドが両サイドからクロスを入れてくるも日本DF陣が冷静に対応する。


イングランドが一人選手交代で後半スタート。イングランドがFKからたびたびボールを入れるも日本の守備陣が冷静に対応。中央から小林が柔らかいクロス、走り込んだ阿部がDFと競り合いながらヘディングを合わせるが、ポストを直撃。後半7分に小林に代えて谷澤を投入。後半9分、阿部が落としたボールを左サイドの規郎がクロス、ファーの徳永が戻して坂田が飛び込んでゴール、日本が先制する。その後はたびたびカウンターから坂田のスピードを活かす展開。中盤低い位置から坂田がロングフィード、左サイドでキープした阿部からのパスに谷澤がスルー、飛び込んできた坂田がシュートも右にそれる。トーマスが右サイドからエリア内に切れ込んで行くも近藤がボールとの間に身体をいれてブロック。後半11分、規郎に代えて山岸を投入。イングランドの攻勢から左サイドでアーリークロスも川島が飛び出してパンチング。日本も左サイドで山岸、坂田がボールを受けて、中へ切り込んでシュートという形を作るもシュートは枠を捉えられない。イングランドはたびたびサイドからクロスで崩そうとするも日本のDF陣は冷静に対応して得点を許さない。終盤イングランドの左CKからのヘッドという決定機を迎えるものの川島がファインセーブ。ロスタイムにイングランドがロングボールを入れて猛攻を仕掛けるも川島、菊地を中心とした守備が跳ね返し試合終了。1-0で日本が緒戦に勝利した。


この試合で最終ラインのセンターに据えられたのは永田ではなく菊地でした。緒戦でやや慎重な戦い方を選択していたとは思うのですが、サイドの崩しからクロス、そしてロングボールを放り込んでくるイングランドを相手であることを考えると、ラインコントロールで最終ラインを統率する永田よりも個の強さも持ち合わせた菊地の選択にはうなずけるものがありました。的確なコーチング、カバーリング、強さで守備に貢献したのみならず正確なロングフィードから攻撃の基点となった菊地はこの試合十分持ち味を発揮しました。ストッパーに入った近藤は一対一の強さを見せましたが、一方の角田はやや冷静さも欲しかったところ。GKの川島は積極的な飛び出し、素晴らしい反応で何度もピンチを防ぎました。そして目立たないながらも相手の攻撃の芽を確実に摘んでいった今野は後半は1ボランチ気味になったりもしましたが、その働きは高く評価されてしかるべきものだったと思います。もう一人のボランチの小林も守備的な戦術によるものなのか、どちらかというと持ち味のパス出しよりも守備を無難にこなしていた印象でしたね。

右サイドの徳永は左サイドから攻めることの多かったイングランドに対しての守備力には不安を感じさせませんでしたが、一方で得点に絡む働きはしたものの序盤から積極的に上がって攻撃に絡んでいった割にはクロスを上げたいのか、中に切れ込んで行きたいのかやや行き当たりばったりな印象もありました。そういう意味では左サイドの規郎も結果的に得点を奪うキッカケとなったクロスを上げましたが、もともとのポジション取りが低く、本来の持ち味を思えばもっと思い切って攻めあがるくらいの積極性が欲しかったところ。トップ下の成岡にも言える事ですが彼らがFWに絡む動きが少な過ぎて結果的に攻撃が2トップ頼みになってしまった感は否めません。坂田のスピードや阿部のポストプレーはそれなりの形を作り出しはしましたが、複数の選手が絡んで先制点を奪った場面、あるいは後半に小林に代わって入った谷澤が積極的に仕掛けていったように、勝負どころでは意図的に仕掛けたり流れを変えようとする動きがなければ、そして複数の選手がうまく絡まなければなかなかチャンスを作り出すのは難しいのではないかと。そういった意味では重心がやや後ろに偏りがちな二列目以降の選手がどこまで前にいけるのかはこのチームのポイントのように思いますね。


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2003年11月29日(土) 柏2-4FC東京(第15節)

終わってみれば横浜の完全優勝ですか。日立柏サッカー場で結果を知った時は知りませんでしたが、どうやら横浜-磐田戦、浦和-鹿島戦もロスタイムのドラマがあったみたいですね。東京は結局2NDステージは5位。年間で4位につけることになりました。正直なところを言えば今の東京の実力はそんなものなのかもと感じてはいますが、2NDステージは一歩間違えば一気にもっと下の順位にも行きかねなかっただけに、柏戦引き分けたり、負けたりじゃなくてホントに良かったと思いました。アマラオのゴールも見れましたしね。それにしても長年議論されながら変革の動きのない2シーズン制ですが、二年連続で完全優勝が続くとさすがに2ステージ制ってどうなのかな、って気がしないでもないんですね。実際のチームの総合力を問うには1シーズン制の方が反映されるのではないかと。1シーズン戦になればさすがにここまでダンゴ状態になることもないんじゃないでしょうか。と思ってたら鈴木チェアマンが2005年以降に2シーズン制の見直しを示唆したとか。頼みますよ、チェアマン。


さて今日は柏まで柏-東京戦を観戦しに行ってきました。
今日のはいつもより応援に力を入れてたこと、あとTVでチェックしていないために細かいところはさすがに書けてません(苦笑)

ホームの柏はGKに清水、DFに大谷、渡辺毅、落合、永井、MFは明神、萩村、二列目に増田、加藤、FWは菅沼、玉田。控えには南、根引、下平、ホベルチ、中井。田ノ上が出場停止。平山、薩川、リカルジーニョ、ジュシエ、矢野が負傷欠場。谷澤、宇野沢、近藤、永田がWユース出場で欠場。

アウェイの東京はGKに土肥、DFに加地、茂庭、ジャーン、金沢、MFはボランチにフミタケ、宮沢、右に石川、左に戸田、やや引き気味のFW気味の位置にケリー、1トップに近藤祐。控えには小沢、藤山、浅利、阿部、アマラオ。アマラオは足首の負傷でベンチスタート。

前半、立ち上がりから柏が中盤でプレッシャーを仕掛け、中盤での主導権を握ると加藤のパスを起点に玉田や増田のドリブルで仕掛けつつ、菅沼がスペースに入り込む動きを見せ東京ゴールを脅かす。一方の東京は柏の出足の早いプレスに中盤で思うようにボールをキープできず、サイドのスペースを埋められて決定的な場面を作れない。逆にたびたび柏のカウンターを食らってヒヤリとする場面が続く。そして前半18分、カウンターからの速攻で玉田に抜け出されかけて加地が倒してしまいイエロー、そこで得た加藤の直接フリーキックを萩村がヘッドで決め柏に先制点を許してしまう。東京も徐々に落ち着いてきたのか、左サイドのケリーからのパスに石川のシュート、宮沢の素早いリスタートから金沢のクロスに近藤が粘ってシュートとチャンスは作るものの得点するまでには至らない。逆に前半41分に加藤の右コーナーキックから菅沼が後ろに流し、最後は渡辺毅がヘッドで決め柏に追加点を許す。その後も試合の流れがセットプレーから2点のリードを奪うことに成功した柏ペースのまま前半が終了。

後半東京は近藤に代えてアマラオを投入するもやや苦しい流れは変わらず、たびたび柏のカウンターとセットプレーに脅かされる展開に。しかし後半17分に柏の萩村が二枚目のイエローで退場となると、東京は後半18分にフミタケに代えて阿部を投入。石川、ケリーと繋いで戸田がシュートも清水の正面。柏の玉田が腰を痛めて下平と交代した直後の後半20分、宮沢のFKの流れで金沢のクロスを戸田がポスト、受けた石川のシュートはDFに当たって方向が変わってゴール、東京が1点を返す。勢いに乗る東京は両サイドからのクロスを上げて得点を狙うも柏のDF陣に跳ね返される展開が続く。柏は後半33分に菅沼に代えて根引を投入してさらに守りを固めようとするものの、後半34分、石川の右からのクロスを戸田が繋いで阿部が決めて東京が同点に。後半38分に阿部が左サイドから上げたボールに攻めあがった茂庭がヘッドしたこぼれ球をアマラオが決めて逆転に成功すると、後半40分には宮沢の左CKからファーサイドの阿部がボールを落としてアマラオが蹴りこんで突き放す。東京が逆転でアマラオのリーグ最終戦だった最終節を勝利で飾り2ND最終順位を5位、年間順位を4位とした。


ここ数試合と同様にベストメンバーに程遠い布陣だった柏でしたが、この試合では中盤で積極的にプレスを仕掛け、同時に戸田には大谷、石川には永井、二列目の加藤、増田がそれぞれサイドバックの動きをケアしながら周囲が素早くフォローに周り、東京はサイドに展開しても仕掛けに時間が掛かって攻め切れず、逆に柏のドリブルにDF陣が引き寄せられてはスペースにボールを出されてたびたび危ない場面を迎えました。東京のこの試合のトップは近藤祐で、ケリーがFWに近い高さを維持していましたが中央、サイドともに自由に動けるだけのスペースがなく、一方の近藤祐も序盤こそポストプレーを見せたものの、サイドに流れてみたりとプレーに迷いが見られるようになり、サイドを突破しても肝心の中央の枚数が足りなくなったりとチグハグな場面が見られました。戸田が頻繁に中に入っていく動きを見せていましたが、この試合では大谷がマーカーとして中についていく動きをしたことで思ったような動きができませんでした。そして何とか柏の攻撃をしのいでいた守備陣も徐々に玉田、増田のドリブルに手を焼くようになり、その流れから生まれたセットプレーで二失点。仮に負けるとしたらこんな感じで負けるのかな、というような失点の仕方で0-2のまま前半終了。

後半、近藤に代えてアマラオを投入して流れを変えようと図りましたが、柏の守備の集中力は高く、東京は攻め込みながらも柏にしのがれてたびたびカウンターを食らい、なかなか東京の流れに持っていくことができませんでした。その流れが変わったのは後半17分、ボランチの位置で守備を固めつつ先制点を奪った萩村が戸田をバックファウルで削ってこの試合二枚目のイエローで退場、後半20分には柏の攻撃の中心となっていた玉田が負傷退場することになってしまいました。ここで判断が難しかったところだと思うのですが、柏がこの交替選手に下平を入れて守りを固めたことが結果的に柏のカウンターの脅威を減らすことになったのではないでしょうか。直後の後半20分に東京がFKからの混戦から石川が決めて1点を返すと後半18分からフミタケに代えて阿部を投入、1ボランチにして勝負に出た東京が押し込む展開になり、サイドバックもカウンターのプレッシャーが減って積極的にオーバーラップを仕掛けるようになりました。その後も柏は懸命に守っていましたが、主力メンバーを欠く上に一人少なくなった柏にその攻勢をしのぐだけの余力は残っておらず、後半34分に阿部のゴールで同点に追い付かれると、後半38分、後半40分とアマラオに立て続けにゴールを奪われ、結果的にみれば東京が4ゴールを奪っての逆転勝ちという結果になりました。

アマラオのリーグ最終戦、そして最終節を勝利で終えることができたのは本当に良かったと思いました。アマラオのゴールを2本も見られましたし、守備にも献身的に動くアマラオのプレー振りも改めて印象に残りました。しかし、一方でこの勝利が柏の退場と負傷退場によって流れが変わったことによってもたらされた点、つまり途中まで東京のサッカーが思うように機能していなかったことはやや気になりました。確かに近藤が思うようにプレーできなかったのは確かですが、この試合で苦戦した直接の原因はむしろ両サイドの石川、戸田、そしてケリーも思ったほど動けていなかったことにあったのではないでしょうか。柏の二列目が攻撃の基点となる両サイドバックをチェックしつつ中盤でプレスを掛け、両サイドにマンマークをつけてきたことで東京の攻撃はすっかり自由を失ってしまいました。両サイドのマークに付いていた大谷、永井はいずれもサイドバックが本職でない選手。その彼ら相手でもサイドバックやケリーの有効なフォローを行うのが後手後手になってスピーディーな突破に繋がらず、サイド攻撃がうまく機能しませんでした。また悪い流れの時に自らの手でリズムを変えられるだけの選手がいないこともまた事実。押し切って勝利は手にしたものの、来季への課題を改めて感じさせる試合だったようにも思いますね。


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2003年11月28日(金) 東京はなぜ優勝争いに残れなかったのか

すっかり忘れてたんですが、来週はWユースに加えて週末には東アジア選手権も始まっちゃうんですね。J最終節はのんびり観戦しよーかと思ってたんですが、どうもそういうわけにはいかなそうです。う~ん、どうしたもんでしょ。いちおう現時点ではJの最終節は柏-東京、浦和-鹿島、横浜-磐田の観戦を予定してます。東京V-市原、大分-仙台あたりなんかも気になるところではあるんですが、残念ながら今回は観る時間がなさそうです。ちなみに昨日書いた「柏戦のポイント」はなんか中途半端に終わってたような気もしますが、あれは睡魔に勝てなかったのと、単純に柏の情報がなさ過ぎました(笑)つまり試合を観ただけではとても判断できないくらい最近の柏のメンバー落ちはひどいので、少なくとも苦しい戦いにはならないと思いたいです。明日の柏戦は雨とか。重装備仕様で行かなきゃいけなそうですね。柏戦は最終節でちゃんと書きたい気持ちもあるのでもしかしたら後日に回すかもしれません。

さて今日は最終節を前に東京のこれまでの2ndステージの戦いについて自分なりに振り返ってみようと思います。今までの東京の戦績は下記の通り。相手の横の名前は相手チームの得点者です。

第 1節(H) ○2-1C大阪(布部)
第 2節(A) ●2-3名古屋(マルケス、ウェズレイ=PK、岡山)
第 3節(H) ○4-1横浜FM(ドゥトラ=FK)
第 4節(A) △0-0大分
第 5節(H) △2-2市原(サンドロ=PK、林)
第 6節(A) △2-2仙台(金殷中、岩本=FK)
第 7節(H) ●1-2磐田(前田、福西)
第 8節(A) △1-1京都(黒部=PK)
第 9節(H) ○5-1鹿島(O・G)
第10節(H) △1-1浦和(エメルソン)
第11節(A) ○3-1清水(安貞桓)
第12節(H) ○4-1神戸(土屋)
第13節(A) ●0-1G大阪(大黒)
第14節(H) △1-1東京V(飯尾)

ホームの戦績  8試合4勝3分1敗 得点21 失点10
アウェイの戦績 7試合1勝3分2敗 得点 7 失点 8
全体の戦績   14試合5勝6分3敗 得点28 失点18 

確かホームの勝率は全チーム中1位だったと思いますが、アウェイが7試合で1勝・・・。優勝争いに絡んでいたように見えた東京ですが、混戦だったとはいえ正直なところは本当の意味での優勝争いに絡むための戦いでことごとく足踏みし、優勝争いに絡みきれなかったと見るべきではないでしょうか。特にアウェイとはいえ降格争いをしていた大分、仙台、京都にことごとく引き分けたのを始め、今ステージでは勝ちきれない試合が思っていた以上に多かったように思います。1stステージでは15試合14失点と1試合平均0.93だった失点が14試合18失点で1.29点まで上がった事にように、1stステージでは実に8試合を完封していた東京が、大量失点こそ少なかったものの大分戦を除く全試合で失点を喫するようになっていたことも個人的にはずっと気になっていました。

今ステージは攻撃的になったことで失点が増えていると言われていますが、よくよく見てみると今ステージの失点は前掛かりになっていたがために失点したものはあまりなかったように感じています。今ステージで増えているのはむしろセットプレーがらみの失点、そして守っている時間帯でのゴール前の混戦からの失点です。セットプレーでの失点という点で言うと東京はPKを除けば1stステージではありませんでした。しかし、今ステージでは直接FKやPKでの失点はもとより、CKから直接というものはないものの、ショートコーナーからの流れで喫したC大阪戦・布部、名古屋戦・岡山、神戸戦・土屋のゴール、素早いリスタートからの流れで失点した磐田戦・前田のゴールといったプレーがありました。そして、少し気になっていたのは通常の流れから得点を奪った選手がスピードのある選手が多かったという点です。

もちろんエメルソンは別格でしょうが、林、大黒、飯尾といったいずれも似たタイプの選手に得点を奪われているという事実はやや個人的に気になっている点です。また、市原戦のサンドロのPKのきっかけとなったのも後列のスピードのある佐藤勇飛び出しがきっかけでした。思うに茂庭、ジャーンという180cmオーバーのCBを擁することで高さで負けることはありませんが、反面小兵のスピードを武器にする選手にエリア内に入り込まれて苦しめられているという一面があるのではないでしょうか。スピードのある茂庭に比べるとジャーンはスピードという点ではやや危ないな、と感じる場面も少なくありませんし、スピードで振り切られかけたことによるエリア付近でのファウルも実は記憶にある限りでも結構あったと思います。ジャーンの高さは制空権という意味では非常な重要な意味を持ちますが、スピード勝負という点で考えるとやや不安なのかもしれません。

また、終盤での失点が多いことも気になる点です。例えば後半の残り15分での失点は18失点のうちの8失点、また後半残り20分とすると18失点中11失点にものぼります。つまり総失点の2/3にあたる失点が90分のうちの最後の20分に集中していることになります。そしてさらに注目すべき点はその失点の多くが東京がリードしている展開で相手チームに追い掛けられている展開で喫した失点だったということです。つまり、リードしている段階で相手の攻勢を受けてそれを受け止めきれずに失点しているケースが多いということです。ただ、これは攻勢を受けている段階で相手の攻撃を跳ね返してもそのボールをキープできず、波状攻撃を食らうケースが少なくなかった点を言及しなくてはならないと思いますね。

縦にワイドな展開を目指す東京は、ゴールキックや土肥ボールを掴んだ状態からの展開という点で両サイドバックが起点になることでビルドアップには格段の向上が見られましたが、反面ケリー(・アマラオ)以外に中盤や前線でボールをキープできる選手がおらず、流れを変えたいときにボールをキープしてリズムを落ち着けたり変えたりすることのできる選手がいないのが現状です。(もちろん最終ラインの個々の判断力・技術的な問題もあるのかもしれませんが)そのために最終ラインからのクリアボールもそういう意図を持ったものは決して多くなく、相手に拾われて再び攻撃を仕掛けられてしまうことも少なくありません。クリアボールをキープして攻撃に繋げたり、その間に守備の陣形を立て直すということができていないがために、その守備のポテンシャルを十分に活かしきれていない部分もあるのではないでしょうか。

今ステージではケリー、石川、戸田という二列目に両サイドバックやボランチが絡む攻撃の形を確立したことで得点が大幅に伸びました。ただ、攻撃というものはあくまで水物であり、G大阪のような展開になることがあるのは別にどのチームにでもある光景です。そういった中で勝ちを拾っていくには、もちろんその攻撃の精度を高めていくというのは必要な作業ですが、一方でまずは先に失点をしないこと、そして無駄な失点をしないこと、攻めきれない時にはセットプレー(特にCK)から得点を奪うということができなければ勝ち点を伸ばすことができません。いいサッカーを確立しかけた一方で、そういうリアリズムな部分を追求しきれなかったことが結果的に最終節を迎える前に東京が優勝争いから脱落してしまった大きな要因ではなかったでしょうか。

攻撃サッカーという響きは現実主義者の私から見ても非常に魅力的です。ただ、自分たちの戦い方がが思ったほど機能しなかった場合にどう勝ち点を拾っていくか。やはりその点で優勝争いに残ったチームと比較して東京には足らないものがあったと言わざるを得ません。もっとも今シーズンの戦いぶりを見る限り、攻撃の形を見出せた点はやはり小さくありませんでした。東京に今もっとも足りないのは厳しい戦いを乗り切るだけの経験。若いチームで伸びしろはあるだけに、方向性さえ間違わなければ数年後に本当の意味での優勝争いに絡んでいけるチームになる可能性は十分に持っていると思いますね。



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2003年11月27日(木) 柏戦のポイント

節の柏戦はヤフオクで何とかG裏をゲットして観に行けることになったのはいいんですが、困ったことにこの試合をその日のうちに中継するのは実はMXTVだけみたいなんですね。東京のリーグ戦最後の試合だからこそ丁寧に戦評を書きたいと思ってるのですが、自分の見れる環境で見ようと思ったらスカパーの12/1・・・。やっぱりせめてMXTVは見れるようになりたいですねぇ。来年のうちに今住んでる賃貸マンションの契約が切れるのでいっそのこと都内に引っ越そうとも思ってるのですが、それはそれでまた先の話。柏戦はどうしましょうかね。まぁTV見ないでも書こうと思えば書けなくもないのですが・・・ま、もう少し考えましょか。

さて恒例の柏戦のポイントです。
とうとうリーグ戦もこれで最後ですか。早いもんです。
最近の柏戦は図らずも四試合ほど見てることになるんですね。
ここ四試合で2分け2敗。負傷者の続出に加えて出場停止、若手主力選手のWユース召集により結果的に毎試合スタメンが変わっている状態です。ここ四試合を見ると

11節△0-0浦和
GK 南 DF 永田、薩川、近藤、
MF ボランチに明神、萩村、右に渡辺光、左に平山、トップ下に谷澤、
FW 宇野沢、玉田、
控え 佐藤、渡辺毅、下平、加藤、増田。

12節●2-3清水 得点者:萩村 玉田
GK  南 DF渡辺毅、落合、永田
MF ボランチに明神、萩村、右に田ノ上、左に平山、トップ下に谷澤
FW 増田、玉田。
控え 清水、下平、永井、加藤、宇野沢。

13節△2-2柏   得点者:谷澤 菅沼
GK 清水 DF田ノ上、永田、渡辺毅、平山
MF ボランチに明神、萩村 二列目に谷澤、増田
FW 宇野沢、玉田。
控え 佐藤、下平、落合、ホベルチ、菅沼。

14節●1-2鹿島 得点者:田ノ上
GK 清水 DFに田ノ上、渡辺毅、落合、平山
MF ボランチに明神、萩村 二列目に加藤、増田
FW 菅沼、玉田
控えには南、中澤、大谷、永井、ホベルチ。

この四試合ともスタメンだったのはボランチの明神、萩村とFWの玉田のみ。四試合連続で純国産メンバーで戦っています。柏はホント情報少ないんですよ。他のチームならちょっと個人サイト探せばチームの状況が結構分るサイトが案外あったりもするんですが、このチームはホントにありませんでした(汗)現時点で欠場がほぼ確定的なのは田ノ上(出場停止)、永田・近藤・谷澤・宇野沢(Wユース)薩川・矢野(負傷)といったあたりでしょうか。平山は前節の柏戦で負傷退場しており、詳細は不明ですが欠場が濃厚。渡辺光もおそらく欠場。GKの南はコンディション不良とも伝えられていますがこちらも詳細は不明です。ジュシエ、リカルジーニョについては回復に向かっているという話で、特にリカルジーニョはもしかしたら最終節で出場してくるかもしれないようです。

まぁリカルジーニョは微妙だとすると

GK清水
DF大谷 渡辺毅 落合 永井
MF萩村 明神 増田 加藤 
FW玉田 菅沼

あたりなのかな、という気はするんですね。下平が出てくるなら萩村を最終ラインに下げて3バックというのもあるかもしれません。リカルジーニョが入ったら菅沼が抜けて加藤を前線に、というオプションになるんでしょうか。なんとも自信がありません(苦笑)

とりあえずポイントになるのはボランチの2人ですね。守備的な印象の強い二人で、萩村は最終ラインに近い位置でプレーすることも少なくありませんが、明神は案外攻撃に絡む動きがあります。基本的には右サイドに流れてサイド突破をフォローする動き、前列のボールを受けてミドルシュートを狙ってくる動きでしょうか。下平だと運動量こそないものの経験を活かしたカバーリングのうまさが光りますね。そういう意味でいえばボランチにおける萩村と下平の役割は案外似たようなものなのかもしれません。

そしてサイドからドリブルの突破を仕掛けて中に切れ込んでいくのが中盤の増田とFWの玉田。特にゴールの意識が随分高くなった玉田あたりはシュートそのものの怖さももちろんないわけではありませんが、むしろ怖いのはエリア近辺でドリブルで突っかけられる動きの方。引っ掛けてPK、といったプレーには十分に気をつけたいところです。加藤の労を惜しまない運動量で中にいたと思えばサイドにいたりといった動きには気を抜くとマークを外されてしまうかもしれないので注意が必要でしょう。菅沼は確か若干17歳くらいの高校生です。試合に出てきた二試合を見る限りでは突出したスピードや技術をもっているわけではないものの、動き出しの早さがあるのか最終ラインの裏への飛び出しはちょっと要注意かもしれませんね。それらの攻撃陣を操るリカルジーニョが復帰したとしたら簡単に試合勘は戻らないかもしれませんが、そのFKを始めとするセットプレーや存在感のあるドリブル、ラストパスには注意を払う必要があります。

ここ二試合では両サイドバックの攻め上がりがチャンスの起点となっていましたが、田ノ上、平山の欠場が濃厚ということでまたそれも変わりそうです。右サイド大谷、左サイド永井あたりが両サイドバックという組み合わせとしてはありそうですが、面子を考えれば萩村を下げての3バックの可能性も否定できませんね。ただ、全体的に見れば仮にリカルジーニョが復帰したとしてもベストメンバーにほど遠い布陣。前線で積極的にドリブルを仕掛けてくる玉田、増田は要注意なものの、この布陣では攻撃は個人技頼み、セットプレー頼みにならざるを得ません。

東京はほぼいつも通りのメンバーだと思います。このところ攻めきれない、守りきれない試合が続きましたが、アウェーであることを差し引いても客観的に見れば東京有利であることには変わりません。最終節は東京らしさを出してきちんと勝って今シーズン最後のリーグ戦を終えたいですね。




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2003年11月26日(水) 仙台0-4横浜(第14節)

昨日に続いて今日も結果的に降格争いをしている仙台を見ることになったわけですが、大敗したとはいえ、仙台の戦いぶりは思ったほど悪くありませんでしたね。いや、確かに中盤でのボール繋ぎの拙さはありますし、はっきりとした攻めの形を作りきれていないこと、ややボールウォッチャーになりがちな守備など課題がないわけではありませんが、それでもそんなに力の差のないチーム同士の戦いでものをいうのは勝ちたいという気持ち、J1に残りたいという気持ちなのではないでしょうか。残留争いの残り1枠はほぼ大分と仙台に絞られましたが週末の戦いの末に残るのは果たしてどちらなんでしょうか。そして週末の優勝争いにも何らかのドラマが起こりそうですよね。東京にも最終節しっかり勝って欲しいもんですが。


さて今日は仙台-横浜戦を観戦。
ホームの仙台はGKに小針、DFに村上、ファビアーノ、渡辺、根本、MFはボランチに石井、森保、二列目に望月、岩本、FWに山下、佐藤寿。控えには高桑、数馬、財前、福田、金殷中。シルビーニョが出場停止。

対するアウェイの横浜はGKに榎本哲、DFに佐藤一、中澤、河合、三上、MFはボランチに遠藤、那須、二列目に佐藤由、奥、FWに大橋、久保。控えには下川、小原、上野、北野、安永。マルキーニョス、柳想鉄、ドゥトラの三人の外国籍選手が出場停止。坂田、阿部、栗原のワールドユース組が不在、松田がコンディション不良で欠場ですね。

前半、お互い中盤での激しいチェック。岩本のロングシュートは右にそれる。その後も仙台が佐藤がワンツーで飛び出す、山下のクロスに飛び込んだりしてたびたびチャンスを作り出す。しかし前半11分、横浜が中盤でボールを奪い、奥がワンツーで抜け出すとボールをDFを引きつけて左に、走りこんだ久保が左足で冷静に決めて先制する。仙台は佐藤寿がゴール中央で倒されるも岩本のFKはDFに当たり、CKはそのまま流れてしまう。横浜は左サイドの大橋のクロスから久保がトラップ、ファビアーノ・渡辺・根本に囲まれつつシュートを狙うもDFに当たる。那須がパスカットから大橋とのワンツーで左サイドを抜け出しクロス、大橋が飛び込んでシュートも枠の上。仙台が攻めるものの攻めきれずたびたび横浜のカウンターを食らう。その後は地力に勝る横浜がボールをキープするようになり、佐藤由のグラウンダーのクロスから久保が流し大橋がシュートも小針の正面。しかし前半31分、ロングフィードをトラップした久保が預けた奥のスルーパスに抜け出し横浜が追加点を挙げる。村上の突破から得た岩本の右FKはDFに当たったもののこぼれたボールを山下がシュート、味方に当たって枠をそれる。その後は仙台がたびたび攻める展開が続くものの攻めきれないままボールを失う展開が続き、横浜の2点リードで前半終了。

後半、仙台はコンディションの良くないファビアーノ、望月に代えて数馬、福田を投入。3トップ気味の布陣に。横浜が久保、奥、大橋と左サイドを崩そうと試みるも数馬が冷静に対応。左サイド奥からロングボールが出て久保が飛び込むも小針がキャッチ。仙台もルーズボールに飛び込んだ石井がミドルシュートを放つものの榎本哲の正面。岩本のFKはわずかに右にそれる。左サイドから佐藤寿が切れ込むもDFに囲まれる。後半15分、石井に代えて財前を投入。森保の1ボランチにして攻めに出る。仙台は両サイドからクロスを入れるものの横浜のDF陣に跳ね返される。根本のボールから左サイドで粘った佐藤寿が中央へフリーの山下の決定的なシュートは河合がクリア、村上のアーリークロスに佐藤寿が落として福田がシュートも右にそれる。守る展開が続いた横浜は後半20分、カウンターから佐藤由のクロスに大橋が飛び込んで3点目を入れて突き離す。直後の奥のFKは小針の正面。後半22分には中盤の混戦から抜け出した三上が左サイドからクロス、久保のシュートは小針が一度は止めたもののそのボールを久保が蹴りこんで横浜が四点目。横浜は後半30分、大橋に代えて北野を投入。仙台も諦めずに積極的に攻め込むもややリズムが悪く攻めきれず、逆にたびたび横浜のカウンターを食らう。結局そのまま試合終了。4-0で横浜が仙台を下した。


仙台は序盤は仕掛けたものの攻めきれず、逆に前半11分という早い時間帯に久保にゴールを許してしまいました。その後もエリア付近で佐藤寿などが積極的に仕掛け、たびたび岩本のFKのチャンスが生まれましたが、それが得点に繋がらず前半31分に横浜に追加点を許してしまいました。この試合において仙台はベンチに財前、福田、金殷中という三枚の攻撃的な選手を置いていました。おそらく確実に勝ち点を得るためにボランチに森保、石井という守備的な選手を配置し、前半のうちは守備的に重心を置きながらあわよくば岩本のセットプレーをメインに点を取れればというくらいの戦い方だったのではないでしょうか。そういう意味ではあまりにも早過ぎる失点だったと思いますし、前半のうちの2点目は誤算だったのではないでしょうか。もう一点の誤算はコンディション不良のファビアーノに交替選手を送らねばならなかったことではないかと。数馬は冷静に対応して良く守りましたが、結果的にベンチにいた三枚の攻撃的な選手のうち、金殷中を起用することができなかったわけですね。それでも後半20分近くまでは仙台が攻める展開が続きましたが、中盤での繋ぎのパスの精度が悪く攻めきれず、横浜に追加点を奪われて試合の趨勢はほぼ決まってしまいました。しかし、その後の諦めない姿勢は残留争いを戦う上で大切なもの。次節大分に勝利すれば残留できるところまで引き戻したそれまでの頑張りを見せて、最後の一つの残留枠を勝ち取りたいところですね。


対する横浜は外国籍三人が出場停止、Wユース組が三人、そして松田が体調不良で欠場とかなり苦しい布陣になりましたが、たまに出場機会のある河合や佐藤一だけでなく、最近はほとんど出場する機会のない三上や大橋も十分に岡田監督の起用に応えてみせましたね。結果的に好調な久保がハットトリックを決めて大差の試合にはなりましたが、この試合ではリスクを冒して攻めるというよりは確実に勝ち点3を得ようというリスクマネジメントのしっかりした戦い方をしていたように思いますね。アウェーで降格争いを争うチーム相手の試合というのは案外難しいものですが、この試合で勝ち点3を得てこそ優勝争いに残れる。このことを横浜は良く分っていましたし、欠場者の多い中でもきちんと結果も残しました。次節は外国籍選手三人が復帰しての磐田の大一番。勝っても鹿島が勝ってしまえば優勝をさらわれてしまうわけですが、それでも磐田に勝たないことには優勝の目は出てきません。勝利を信じて戦い抜けば勝利の女神は案外そんなチームに微笑んでくれるのかもしれませんね。



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2003年11月25日(火) 鹿島2-1柏(第14節)

今日観てた鹿島-柏戦が終わった後、京都-神戸戦をやってたので鹿島-柏戦の戦評を書きながら見てました。京都はなんとゆーか・・・サイドチェンジなどの工夫はあったものの、縦へのスピード感がないんですよね。いくら黒部が強いといっても中を固めて跳ね返してくる神戸相手にアーリークロスをいれるだけの攻撃はあまりにも淡白過ぎ。後半に入ってリベロの位置に入っていたビジュが本来のボランチに戻って上下動を見せ、このところ調子の良かった田原を投入したことで黒部、松井も活きてゴールの可能性を感じるようになりましたが、そこから流れを引き戻すには必死に中央の守りを固める神戸相手に2点のビハインドはあまりにも大き過ぎました。結果論ではありますが、最初から奇をてらわずに戦えばもう少し戦いようがあったのではないでしょうか。神戸はこのところいい戦いを見せていますが、やはり播戸の存在は大きいですね。最終ラインや掛川の身体を張った好守も見事でしたが、その前のシジクレイや本来攻撃的な朴康造の献身的な守備も光ってました。この戦い方が年間を通してできていれば残留争いに顔を出すこともなかったのでしょうが、逆に言えば一度失った流れを引き戻すのはそれだけ簡単ではないということなんでしょう。


さて今日は鹿島-柏戦をスカパーで観戦。
ホームの鹿島はGKに曽ヶ端、DFに内田、金古、池内、石川、MFはボランチに青木、フェルナンド、二列目に小笠原、本山、FWは2トップに平瀬、深井。控えには高嵜、野本、大谷、野沢、中島 。相馬、名良橋、中田、熊谷、エウレルらが負傷欠場。秋田と大岩が出場停止。内田と本山が負傷から復帰し、最終ラインは若い四枚が起用されてますね。

対する柏はGKに清水、DFに田ノ上、渡辺毅、落合、平山、MFはボランチに萩村、明神、二列目に加藤、増田、FWは菅沼、玉田の2トップ。控えには南、中澤、大谷、永井、ホベルチ。薩川、渡辺光、リカルジーニョ、ジュシエ、矢野が負傷欠場。永田、近藤谷澤、宇野沢はユースで欠場。こちらもベストメンバーにはやや遠い布陣。南はコンディション不良とのことでしたが・・・。

前半、お互いプレスを掛ける展開。鹿島は小笠原がミドルシュートも枠の上。その後も小笠原のドリブルの攻め上がりに深井、平瀬が左右に開き、後列から上がってきたに内田にスルーパスが出てがシュートも右にそれる。柏も右サイドの田ノ上を中心としたカウンター、一度はボールが出るも素早いスローインから田ノ上が突破を図るが池内がブロック。右サイド本山のキープから内田、青木と繋いでミドルシュートも清水がキャッチ。平山が負傷で出ている間に、中に切れ込んできた小笠原からパスを受けた本山が左サイドに流してフリーで入ってきた平瀬がゴール、前半13分に鹿島が先制する。一人多い鹿島は左サイドの小笠原から右サイドの本山がダイレクトでクロス、ゴール前で混戦になり平瀬のシュートが抜けるも清水がキャッチ。柏は加藤が臨時で左サイドをケアするもそこから鹿島が崩される展開が続き、前半19分にようやく平山に代えて永井を投入。その後は鹿島が攻める展開が続き柏はラインを押し上げられない。深井がたびたびエリア内に侵入するもシュートまで持っていけない。柏も徐々に落ち着いてボールをキープできるようになり、ドリブルで突っかけた玉田がFKやCKを得るも得点には至らない。柏は田ノ上を起点とした右サイドからの攻撃を見せ、鹿島も小笠原のスルーパスに抜け出した深井が切り返してシュートも清水がキャッチ。その後は両サイドから仕掛けて行く柏の時間帯も鹿島の若いDFラインがしっかりと対応する。鹿島はロスタイムに左サイドの本山のスルーパスから深井が抜け出すも柏DFがブロック。鹿島1点リードのまま前半終了。

後半、鹿島が攻め込む展開が続き、CKからのこぼれ球をフェルナンドが繋いで小笠原がシュートも清水がキャッチ。本山のドリブルを倒した田ノ上にイエロー、フェルナンドがFKもゴール左にそれる。柏もCKの流れから萩村が繋いで加藤がクロス、渡辺が飛び込むも左にそれる。しかし後半10分、右サイドから仕掛けた玉田がDFを引き寄せて左サイドへ、加藤がスルーし、左サイドから入ってきた田ノ上が思い切ってミドルシュート、これが決まって柏が同点に追い付く。その後も柏が中盤のプレスから速攻を仕掛け、右サイド増田のスルーパスから菅沼が抜け出してシュートも曽ヶ端がキャッチ。左サイドを玉田が抜け出してシュートも曽ヶ端が弾く。左サイド小笠原のサイドチェンジから本山がダイレクトでシュートも枠の外。柏は後半19分菅沼に代えて大谷を投入。小笠原がファウルにも倒れず突破してFKを得るもそのFKは枠の上。柏も左サイドの田ノ上を起点に繋いで増田がシュートも枠の右。柏は後半24分に本山に代えて中島を投入。柏は後半28分、増田のスルーパスから抜け出した田ノ上がシュミレーションで二枚目のイエロー、退場となって一人少なくなってしまう。柏はそれでも右サイドの大谷を中心とした攻めを見せ、鹿島も小笠原、フェルナンドの突破からセットプレーを得てFK、CKを得るも得点に繋がらない。その後も鹿島が猛攻を見せるも柏が懸命に守る。小笠原のFKは壁に当ってポスト。フェルナンドのフィードに青木が飛び込むも清水がキャッチ。鹿島は後半40分、深井に代えて野沢を投入。その後も鹿島が攻める展開が続き後半ロスタイム、中盤の野沢から前線の中島を狙ったロングフィードはDFがカット、しかしそのボールが不運にも小笠原のもとに転がりゴールを決めてついに鹿島が突き放し、そのまま逃げ切って優勝争いに食い込む勝ち点3を得た。


鹿島は負傷や出場停止で最終ラインが若い布陣に。ボールに寄せ過ぎて逆サイドにスペースを作ってしまう若さを露呈したりもしましたが、この試合はこの四人、特になかなか出場機会のなかった金古にとってはいい経験。今後のことを考えると機会を見て積極的に起用したいところでしょう。攻撃陣でも本山が復帰したことで小笠原の負担がかなり軽減され、攻撃にアクセントが生まれました。先制点を生んだコンビネーションは彼らならでは。しかし本山はイエローカードをもらってしまい累積で最終節出場停止。鹿島が置かれている立場を思えばあまりにも軽率なイエローだったかもしれません。前半の得点直後の鹿島ペースの時間帯に追加点を奪えなかったことで試合は混沌としてしまいましたが、トップに入った深井の積極性もさることながら、やはりこの試合で光ったのはキャプテンマークを付けた小笠原でした。ロスタイムのゴールは偶然の要素も強かったゴールでしたが、ゴールを狙う気持ちを忘れなかったからこそ生まれたゴール。試合を通して勝利への執念を十分に感じさせるプレーを見せてくれました。


一方の柏も負傷者続出に加えて宇野沢、谷澤、永田、近藤といった若手をワールドユースに取られかなり苦しい布陣。この試合でキーパーソンとなったのは田ノ上、平山の両サイドバックだったと思うのですが、平山が前半序盤に負傷してそのまま交代。しかも柏はなかなか交替選手を入れず10人で戦う時間は10分にも及び、その間に鹿島に先制され、苦しい試合を余儀なくされました。その後持ち直すと前半は右サイド、後半から左サイドに回った田ノ上を中心に攻勢を掛け、玉田の突破を絡めた攻めからその田ノ上がゴールして同点に追い付くことに成功しましたが、その田ノ上がやや微妙なシュミレーション(金古が倒したようにも見えた)で二枚目のイエロー、退場。そのプレーは微妙でしたが、むしろ守備面でイエローをもらってもおかしくない軽率なプレーが目立ちました。この日の展開を思えば自分がキーパーソンだという自覚が欲しかったところ。それでも右サイドに入った大谷を中心に懸命の攻めを見せるものの徐々に鹿島が一方的に攻める展開になり、懸命の守りも空しくついに勝ち越し点を喫してしまいました。両サイドバックの攻撃を活かすという目論見が平山が負傷欠場したことで前半から脆くも崩れ去り、田ノ上まで退場してしまったとあっては柏の苦戦はある意味必然的だったかもしれません。しかし、鹿島も若手中心の布陣だったとはいえ経験不足の選手を起用しながらも経験のある選手がうまくカバーして戦った柏の戦いぶりは決して侮れるものではありませんでした。最終節も苦しい布陣になりそうですが、東京も油断は禁物でしょう。



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2003年11月24日(月) 磐田2-1G大阪(第14節)

もうすぐ今シーズンも終わりなんですね。気がついたら東京もさりげなく順位が七位まで落ちてるし・・・。優勝はなくなってしまいましたが、得失点差の優位はあるので最終節の柏戦に勝って少しでも上の順位を目指して欲しいもんです。それにしてもアマラオはどうするんでしょうね。大分から非公式に打診があったとも聞きましたが・・・もし、大分に移籍したら東京サポは一体どう迎えるんでしょうか。やっぱりブーイングするんでしょうか?それはそれであんまり考えたくない光景な気がします。個人的にはもしあったとしてもいつかアマラオが東京で引退する日が来るってくらいにしか考えてなかったから、正直どうして欲しいのかよく分りません。ただ、現役を続けるにしても引退するにしてもアマラオには頑張って欲しい。ただそれだけです。それだけしか今の自分には言えません。


さて今日はスカパーで磐田-G大阪戦を観戦。
ホームの磐田はGKに山本、DFに鈴木、田中、山西、MFはボランチに福西、服部、右に西、左にジヴコヴィッチ、トップ下に名波、FWは2トップに前田、グラウ。控えには佐藤、河村、川口、西野、中山。菊地、成岡がワールドユースで欠場ですね。

対するアウェイのG大阪はGKに松代、DFに木場、山口、入江、MFはボランチに橋本、遠藤、二列目に森岡、二川、FWはマグロンをトップに大黒、吉原が絡む形。控えには吉田、アリソン、新井場、松波、中山。 宮本が出場停止。チキアルセが南米予選出場で欠場ですね。

前半、序盤から攻めるG大阪は遠藤の右CKにマグロンが合わせるものの、山本の正面。前田が左サイドを突破していくもののG大阪のDFに止められる。グラウのポストから前田が流して名波がミドルシュートも松代がしっかりセーブ。その後も磐田が攻め手をうかがう。しかし前半14分、マグロンのキープから大黒が繋いだボールを遠藤がスルーパス、吉原が裏を抜け出してボールを受けると冷静に山本をかわしてゴール、G大阪が先制。グラウが前に出したボールを前田が追い掛けるも松代が飛び出してキャッチ。G大阪は両サイドから攻めるシュートまで持っていけず、逆に磐田はグラウがエリア付近で山口に倒されるも笛はなし。その後も左のジヴコヴィッチ、中央の名波らを経由して前田、グラウが仕掛けていくもG大阪のDF陣が阻む。G大阪も守ってマグロンが競って吉原がボールを出すも飛び出した大黒はオフサイド。福西から西、グラウと繋いで福西がシュートも松代の正面。名波の右CKを田中が落として福西が触れて前田が押し込もうとするも松代がファインセーブ、そのこぼれ球に西が飛び込み松代と交錯して倒されるも西がシュミレーションの反則でイエローを取られる。G大阪もカウンターからたびたび磐田ゴールを脅かす。西のヒールパスから抜け出した前田が裏を抜け出した福西を狙うもパスが長過ぎて松代がキャッチ。1-0でG大阪リードのまま前半終了。

後半開始直後、名波がファウルを受けたセットプレーの前に西がやや不明瞭なイエローが出て二枚目のイエローで退場、磐田が10人に。その名波のFKはDFに当たる。かしその後は磐田がボールをキープし攻め服部が左サイドからクロス前田が飛び込むも松代がキャッチ。後半10分磐田は山西に代えて河村を投入。前田が落としたボールがファーに流れ左サイドから入ってきたジヴコヴィッチがシュートも山口がナイスカバー。その後もジヴコヴィッチが入れたクロスにグラウがシュートも枠の上。G大阪も速攻から吉原が抜け出しかけるも田中と鈴木に阻まれる。逆に後半14分、左からドリブル突破した前田を入江が倒してPK、これをグラウが決めて磐田が同点に追い付く。磐田はその後もグラウ→前田→福西とダイレクトで繋いで福西が抜け出すも松代がファインセーブ。G大阪は森岡に代えてアリソンを、吉原に代えて中山を投入。磐田は左のジヴコヴィッチからたびたびクロスが上がるも松代がよく防ぐ。しかし後半26分、前田のヒールパスから名波へ、左からのクロスを河村がファーに飛び込んでヘッドでゴール、逆転に成功する。しかし直後にG大阪もマグロンが落としたボールに中山が飛び込んでシュートも山本がセーブ、こぼれ球を中山が中に入れるも鈴木がクリア、しかしその鈴木に遅れてスライディングしたアリソンがこの日二枚目のイエロー、後半28分と出場わずか10分で退場してしまう。G大阪は後半35分、入江に代えて新井場を投入。その新井場のクロスからマグロンが飛び込むも山本がしっかりセーブ。右サイドからのフィードから抜け出した新井場がキープしてヒールパス、中山が抜け出すもシュートは山本に防がれる。その後は素早い攻守の切り替えから一進一退の攻防が続き、ロスタイムに中山を投入して盛り上げた磐田が1点差を守りきった。


磐田は序盤押し込まれる展開をロングフィードで押し返しましたが、前田にサイドへ流れる動きが多かったこともありG大阪の粘り強い守備を崩せず、逆にカウンターからマグロンのキープにDFが気を取られ過ぎて吉原を見失ってしまい、遠藤のスルーパスから先制点を許してしまいました。その後も攻めるものの松代のファインセーブもあってゴールを奪えず、後半開始直後には西が退場。苦しい試合になるかと思われましたが、その後も山西に代えて河村を投入、服部を最終ラインに下げて河村を右に入れる布陣に変更すると磐田の攻める展開が続きました。実質福西の1ボランチで普通なら中盤に広大なスペースが生まれるのですが、福西自身が上下動を繰り返しながらも、名波が少し下がり、河村も守備に積極的に参加したことでバランスを維持し、前田のドリブルから同点に追い付くと、名波のクロスから河村が決めて逆転してしまいました。とはいえ、この日は左サイドからたびたびクロスを上げたジヴコヴィッチ、積極的に前線でキープしドリブル突破を仕掛けた前田など前線の調子が悪かったわけではなく、結果的にやや低めに位置した選手が動きやすい環境はありました。逆転に成功すると福西も攻め上がりを控えて守りきり、最後は中山を投入して士気を上げ、次節引き分けでも優勝する優位な状況を確保してしまいました。ここ数試合の磐田の底力には感心させられるばかりです。


対するG大阪は序盤の磐田を宮本を欠く入江、山口、木場の3バックが身体を張った守備でしのぐと逆にカウンターからマグロンが落としてその混戦からボールを拾った大黒が遠藤に繋ぎ、吉原が抜け出して先制点を奪うことに成功しました。しかしその後はやや前線が孤立することが多く、攻めきれずに磐田の攻勢を受ける展開になりましたが、この日も松代が当たっていて数々のファインセーブを見せて磐田の数々の決定的なシュートをたびたびファインセーブしました。西の退場でG大阪が有利となるかと思われましたが、磐田ペースの流れは変わらず、逆に磐田の攻めを受け過ぎたのか後半14分に入江がエリア内で前田を倒してしまいPK、それをグラウに決められてしまいました。その後アリソン、中山を投入したものの流れを変えれないうちに後半26分の河村のゴールで逆転(でも松代はこのボールに触れてはいた)。アリソンの退場の影響もありましたが、むしろ同じ途中交代で入った中山も二度の決定機のどちらかで決めたかったところ。守りきれなかったというよりは攻め手を欠いて後半開始直後から10人だった磐田を崩しきれなかったことが結果的に苦しい展開になった主たる要因だったのではないでしょうか。



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2003年11月23日(日) 名古屋4-1浦和(第14節)

今日の試合で鹿島が勝って市原が引き分けたことで優勝争いは磐田・横浜・鹿島・市原の四チームに絞られましたね。

1.磐田 点26 得失+6 次節:横浜
2.鹿島 点24 得失+2 次節:浦和
3.横浜 点23 得失+9 次節:磐田
4.市原 点23 得失+4 次節:東京V

とはいっても横浜が磐田に勝つことが他チームの優勝の目が出てくる最低条件であることを考えれば横浜と同じ勝ち点の市原は得失点差の関係でちょっと厳しい。磐田は引き分け以上ならほぼ決まりでしょう。横浜は磐田に勝った上で鹿島が引き分け以下なことが条件。鹿島も勝てば横浜を抑えることができても磐田が引き分以上なら得失点差の関係で微妙に厳しいような気がします。そう考えると磐田の優位は変わらないですね。残り1枠となった降格争いでは勝ち点25の大分が仙台に引き分け以上なら残留が確定。勝ち点23の仙台は対戦する大分に勝利することが条件、同じ勝ち点23の京都は勝利しても得失点差の関係から残留が現実的にかなり厳しくなりました。今日のJ2で新潟が広島に続いて昇格を決めたそうですね。おめでとうございます。


さて今日は名古屋-浦和戦を観戦。
ホームの名古屋はGKに楢崎、DFに大森、パナディッチ、古賀、MFにはボランチに吉村、中村、右に海本幸、左に中谷、トップ下に岡山、FWは2トップにウェズレイ、マルケス。控えには本田、藤本、滝澤、鄭容臺、氏原。

対するアウェーの浦和はGKに都築、DFに坪井、ゼリッチ、内舘、MFはボランチに鈴木、長谷部、右に山田、平川、トップ下に山瀬、FWは2トップに田中、永井。控えには山岸、三上、堀ノ内、土橋、千島。エメルソンが出場停止、ニキフォロフが負傷欠場ですね。

前半は序盤から名古屋がウェズレイを中心に攻める展開。対する浦和も平川からボールを受けた長谷部からのミドルシュートでCKを得て、その混戦から田中がシュートを放つも楢崎がしっかりキャッチ。その後はやや浦和が攻める展開になり、山田のクロスからの田中のシュートは楢崎がセーブすると、田中や永井のキープから山瀬がたびたびシュートを放つもいずれも楢崎の正面を突く。しかしウェズレイがたびたびゴールを狙う姿勢を見せていた名古屋は前半32分、右サイド海本幸からのクロスをファーからウェズレイがフリーでヘッド、これが逆サイドに決まって先制する。浦和は山瀬のクロスから永井がヘディングシュートを放ったりはしたものの、徐々に中盤でボールが繋がらなくなり、名古屋がキープする時間帯が長くなり、ウェズレイが坪井を振り切ってシュートを放つなど危ない場面も。しかし前半ロスタイムに名古屋のパスミスを受けた田中がドリブル、DFを引きつけて出したパスを右サイドの永井がシュート、これが決まって浦和が1-1の同点に追い付いて前半終了。

後半に入ると名古屋は吉村に代えて鄭容臺を投入。中盤でお互い激しいプレスの応酬も名古屋がボールをキープする場面が多く、岡山のフィードからウェズレイが坪井を振り切ってシュートも都築がキャッチする。浦和も長谷部のパスから抜け出した田中がシュートを放ったりはしたものの、後半7分には中央でボールをキープしたウェズレイから左のマルケスへ、切り返して上げたクロスに中村が飛び込んでヘッドを決めて名古屋がリードする。その後も名古屋は右サイド海本が前方に出したボールを中村がクロス、ファーでウェズレイがヘッド、右CKからパナディッチがフリーでヘッドを放つなど優位に試合を進める。なかなかチャンスを決められない浦和はゼリッチを前線に上げ、永井がダイレクトで繋いだボールにゼリッチが抜け出してシュートも楢崎がキャッチ。その後も山瀬のスルーパスからたびたびチャンスは作るもののいい形まで持っていけない。ボールの受けどころにキッチリついて浦和に決定的な形を作らせなかった名古屋は後半36分、パナディッチがロングフィード、左サイドでボールを受けたマルケスのクロスからファーのウェズレイがヘッドで決めてこの日二点目。攻めながら攻めきれない浦和はたびたびマルケス・ウェズレイのコンビによるカウンターに脅かされ、ロスタイムには中村の素早いリスタートからウェズレイが抜け出して冷静にゴール、ウェズレイにハットトリックを達成されてしまう。終わってみれば4-1と名古屋のワンサイドゲームとなってしまい、浦和は首位争いから脱落することになってしまった。


名古屋は時々最終ラインで不安定なプレーがあったりはしたものの、この試合では中盤が積極的にプレスを掛けに行ったり、こぼれ球を拾ったことで浦和の中盤にボールをキープさせず、2トップや両サイドといった攻撃の基点にも複数で当たりにいったことで、浦和にいい形でシュートを打たせませんでした。攻撃面でも中盤から浦和の両サイドの裏を狙うパスが多く、右サイドは海本を岡山や中村がフォローしてたびたび突破し、左サイドはマルケスやウェズレイといった選手がボールをキープし、浦和のDF陣を引きつけてファーサイドを狙ったクロスから得点を奪うことに成功していました。この試合では坪井を完全に圧倒してハットトリックを決めたウェズレイ、それをフォローしていたマルケスもさることながら、豊富な運動量で両サイド、中盤をフォローしてたびたび攻撃の起点となった岡山の動きも非常に効いていたと思いますね。

対する浦和は中盤のこぼれ球をことごとく名古屋に拾われて両サイドの裏を狙われて攻撃の基点を作られ、両サイドや特にボランチが思ったほど攻撃に参加できなかったことも痛かったかもしれません。そしてせっかく名古屋の厳しい中盤のプレスをかいくぐって攻め込んでもエリア付近に入ってくる人数があまりにも少なく、パスコースが少なかったり、シュートコースがなかったりで攻めながら攻めきれない時間帯が少なくありませんでした。ニキフォロフの欠場でラインを押し上げきれなかったこと、中盤でのボールの奪い合いで劣勢であったことも苦戦の原因だったとは思いますが、直接的な要因はやはりエメルソンのいない攻撃陣の迫力不足。それ以外の選手の成長も浦和にナビスコ杯のタイトルをもたらした大きな要因だったと思いますが、それでも浦和にとってはエメルソンの出場停止はあまりにも大き過ぎるダメージだったということですね。


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2003年11月22日(土) FC東京1-1東京V(第14節)

今日はすごい人でしたね。味スタに14時の開門前に着いたのですが、その時点ですでに長蛇の列・・・。正直アマラオのホーム最終戦になるかもしれない試合とは言え、正直人の埋まるのが比較的遅いいつもの辺りにさえ座れないんじゃないかとちょっとドキドキしました(無事座れたわけなんですが)。スタジアムにファンサービスの一環として小林・加賀見・尾亦あたりがいたり、アウェーのユニプレゼントがあったりもしましたね。今日のJの試合では東京と東京Vが引き分け、浦和・G大阪が敗れた一方で、磐田、横浜がキッチリと勝ったことで混戦の優勝争いが勝ち点26の磐田と勝ち点23の横浜、明日勝った場合に勝ち点が25になる市原と勝ち点が23になる鹿島に絞られましたね。この優勝するための条件の詳細はまた明日の結果を持って触れることにしますね。


さて今日は味スタで東京のホーム最終戦、東京-東京V戦を観戦してきました。アマラオのリーグ戦ホームゲーム最終戦です。さすがに自分でも少しばかりジーンと来るものがありました。

ホームの東京はGKに土肥、DFに加地、茂庭、ジャーン、金沢、MFはボランチに三浦、宮沢、右に石川、中にケリー、左に戸田、FWはアマラオの1トップ。控えには小沢、藤山、浅利、喜名、阿部。

対するアウェイの東京VはGKに高木、DFに柳沢、ロペス、米山、三浦、MFはボランチに林、右に田中、左に根占、トップ下に山田、FWは2トップでエムボマ、平本。控えには柴崎、富澤、平野、桜井、飯尾。小林慶、ラモンは負傷欠場みたいですね。

序盤、やや東京Vが右サイドを中心に崩そうとして東京が守る展開に。右サイドの山田からのクロスを茂庭がクリアもそのボールをダイレクトで平本がシュート、土肥の正面。対する東京も中央でボールを受けたケリーが右サイドへ長いフィード、追い付いた石川が切り返してクロス、戸田がヘッドも高木の正面。東京Vも左サイドでボールを受けた平本が切れ込みながらエムボマへ、ミドルシュートを放つも右にそれる。宮沢のフィードから右サイドをオーバーラップしたジャーンがクロス、ケリーがヘッドも左にそれる。石川の右サイドから中に切れ込んで放ったシュートは枠の左。中盤のフミタケがシュート気味のボール、それをトラップしたケリーが切り返してシュートもやや枠の上。東京Vは田中が右サイドでのパス交換からエムボマが出したボールで抜け出しクロス、エムボマ、三浦と繋いで平本がエリア内でボールを受けるもののシュートできない。CKからのクリアボールを受けた田中が宮沢をかわしてシュートも金沢がブロック。右サイド三浦のクロスに土肥とエムボマが交錯、こぼれ球を山田卓がシュートを放つも枠をそれる。右サイドでボールを持ったケリーから中に入り込んだ加地→右サイドの石川へ、そのクロスに戸田がヘッドで合わせるも左にそれる。東京Vが右サイドで主導権を握りつつも、東京がそれをしのいで速攻を仕掛ける展開はお互い得点がなく0-0で前半終了。

後半、東京Vがパスを繋いで攻めるも東京の守備を崩せない。東京も素早いパス交換から金沢がシュートも高木がキャッチ。右サイド柳沢のパスから田中がシュートもDFに当たり、こぼれ球を繋いで左サイドから三浦淳がクロス、山田がヘッドも土肥がガッチリキャッチ。エリア内アマラオのキープから右サイドに流れた石川が切り返してクロス、戸田がヘッドも枠の上。後半10分、東京Vは平本に代えて桜井を投入。東京Vの攻勢をしのいだ東京は右サイド加地が抜け出し右サイドに流れたアマラオへ、そのクロスを戸田がヘッドも高木がファインセーブ。石川のFKはDFに当たって枠をそれる。右サイド宮沢のFKはジャーン、アマラオが競るも右にそれ、アマラオがそのボールを枠に飛ぶ形でボールを上げるも高木が弾く。東京Vは林のミドルシュートのこぼれ球を田中が横に出して桜井がシュートも枠の上。右サイド、ジャーンのフィードをケリーがヘッドで流し左サイドに入ってきた石川がシュートも枠の上。東京は後半20分、フミタケに代えて阿部を投入、2トップにして宮沢の1ボランチに。しかしその後は東京V攻勢を掛け東京が耐える時間帯が続く。東京は右サイド石川のクロスに金沢がシュートも枠をそれる。東京Vは後半26分にエムボマに代えて飯尾を投入。宮沢のフィードをアマラオがヘッドで繋いで阿部がシュートも高木がナイスセーブ。戸田が左サイドで金沢との連携から抜け出すものの、そのシュートは高木の正面。しかし後半30分、林のパスをカットしたケリーが左サイドをスピードのあるドリブルで抜け出しクロス、ファーで阿部がヘッドで決めて東京がついに先制。東京Vは前線にボールを入れてくるが前線に高さがなく、東京のジャーンを中心とした高さに跳ね返される。しかし何とか1点を返したい東京Vが攻める展開が続き、東京は後半44分に石川に代えて浅利を投入。しかし高木のクリアボールを三浦が繋いで混戦のエリア内でキープした飯尾が振り向きざまにシュート、これが決まって東京Vが追い付いてしまう。東京はオーバーラップしたジャーンのパスからケリーが出したスルーパスに戸田、ジャーンが飛び込むもロペスがクリア。なおも攻めるものの1-1のまま試合終了。ドローでともに優勝戦線から脱落することになってしまった。


東京は前半、東京Vの田中、柳沢に林、山田、エムボマが絡んで数的優位を作られた右サイドの崩しに何度も苦しめられ、たびたびチャンスを作られましたが、集中した守備で得点を許しませんでした。この日の東京のモチベーションは相当に高かったらしく、一方の攻撃面でもボールを奪っての速攻からたびたびチャンスを作り、フィニッシュで終える攻撃が多かったですね。この試合ではいつもおなじみの右サイドの石川、加地だけでなく、左サイドの戸田、金沢もチャンスには積極的に攻めていきましたし、特に積極的に通常は運動量の多さで目立つ左サイド戸田の積極的にフィニッシュに絡んでいく動きも印象的でした。積極的に飛び出して何度かオフサイドにかかったものの、スルーパスに抜け出したり、クロスに飛び込んだヘッドで決定的なチャンスを作ったり、この試合両チームで最多の5本のシュート(もっと多いかと思っていました)。それは石川も同様でこの試合4本、ジャーンのクロスからケリーがヘッドを放つなどたびたび決定機はあったのですが、後半に入っても決め手を欠き、0-0のまま後半の半ばまで推移しました。

試合が動いたきっかけは後半20分のフミタケから阿部への交代。宮沢を1ボランチにしてアマラオと阿部の2トップという戦術変更かと思っていたのですが、阿部の位置取りは徐々に低くなりFWというよりも右サイドというポジショニングに近くなっていきました。いつの間にか石川もケリーと入れ替わりつつ中や左サイドに移動してましたし。戸田の運動量が多過ぎてどこのポジションか判然としなかったのですが、もしかしたら他の選手とポジションが被ることがやや多かった戸田が結果的にFWに近いポジションだったのかもしれません。選手交代後にバランスをとってそうしたのかもしれませんね。もともとどちらかというと左サイドからのフィニッシュの形は少ない東京ですが、この日はケリー、石川が左サイドに流れ、阿部が右サイドから入ってくるという形を作ることで結果的にそれが先制点を生み出すきっかけとなりました。

前半のうちに先制しないと苦しむ展開になることが多い東京にとって、この後半30分の先制点の価値は相当大きかったのではないでしょうか。その後、追いかける東京Vは中盤で繋ぐサッカーから長いボールを前線に入れる攻めに切り替えたのですが、前線に高さがなくなって攻め手が少なくなってしまい、ジャーンを中心にしっかり跳ね返していました。ただ、クリアボールのこぼれ球を東京V側に拾われて攻められる時間が長くなってしまったのですが、ここでクリアボールを繋げる事ができていれば、もっとそこからカウンターを仕掛けることで東京Vの攻勢を弱めることができたのかもしれません。失点の場面にしてもややラインが高くその裏を突かれた格好。直前に浅利が投入されたのを含め、きっちり引いて守る時間帯だったのか終盤はやや曖昧だった印象もありました。

総じて見れば後半30分の阿部の得点のようになかなか得点できない試合で得点を奪ったのはチームとして成長している部分だと思いますし、逆に終盤守りきれず追い付かれてしまったのはチームとして未だ解消されていない課題でもあります。やはり苦しいけれど本当に勝ちたい試合で点を何とか奪ってキッチリ守りきって勝ち点3を奪うという試合ができないと最後まで優勝争いに絡むことは難しいのではないでしょうか。そういう点で東京が優勝するためにはまだまだ足りないものがあると思いますし、チームとして成長していかねばならない部分でもあると感じています。もちろんそれでも優勝できるならして欲しかったし、少なくとも優勝争いには最後まで絡んでいて欲しかった。東京は大勝もある一方で勝ちきれない試合が多かったのは事実。優勝争いで本当の主役になるためにもインパクトだけでなく、きっちりと試合をものにする粘り強さも身に付けたいところです。


東京Vは前半、右サイドの田中を中心とした攻めを見せてそれに柳沢、林、山田、エムボマらが絡むことでたびたび右サイドを抜け出す場面がありました。結果的にその動き自体が得点に繋がったわけではありませんが、田中の気迫は感じられましたし、ダイレクトでボールを繋げることの出来る東京Vのチームとしての技術の高さ、そしてパスを繋いで相手を崩そうという意志は十分に感じられました。ただ、ああいう東京Vが攻めていた時間帯で点が取れなかったのはやはりダイレクトパスからゴールに至るまでの決定的な場面に至るまでのパスの数がやや多かったからではないかと。もう少しシンプルなプレーが織り交ぜられればもっと怖さを感じさせるチームになるのかもしれませんね。

後半に入ると平本に代えて桜井、エムボマに代えて飯尾と個で勝負して突破していける選手を投入してきました。しかしこのことでFWがサイドに流れる動きが増え、逆にサイドを他の選手が上がるスペースを消してしまい、先制されてからは縦へのボールが多くなりましたが、前線に高さがないためになかなかボールをキープすることができませんでした。ただ、終盤の囲まれながらもキープした数少ないチャンスを逃さず決めた飯尾の思い切りの良さは褒めるしかありません。考えてみれば1stステージでも試合を決定付けたのはこの飯尾の思い切ったミドルシュートでした。ここのところ飯尾はベンチ入りすることも決して多くなかったと記憶しています。ラモンが負傷で欠場していたことも無関係ではなかったと思いますが、結果的に見れば今年の東京ダービーは二試合とも飯尾にやられてしまったようなものかもしれませんね。



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2003年11月21日(金) 神戸2-2柏(第13節)

明日の東京V戦、かなり入りそうですね。早めに味スタ入りしないと東京V側で応援なんてことにもなりかねないわけで。どれくらいの前の時間に行けば余裕を持って座れるものなんでしょう。明日は茂庭が強行出場する予定だとか。対する東京Vは田中隼磨を右に持ってきて山田卓をトップ下に持ってくる布陣を紅白戦でテストしていたらしいですね。思うに原監督が試合をよく観に行ってるのを見るまでもなく、最近の東京は相手チームを相当分析しているのではないかと感じているのですが、逆に言えばあまりデータのない選手にやや弱いのではないかと。神戸戦の松尾、G大阪の大黒などなど・・・。単なる自分の考え過ぎなのかもしれませんが、そういう観点から見れば案外田中隼磨なんかは案外要注意なのかもしれませんね。ま、今の両チームのチーム状態を考えれば向こうには悪いけど負けちゃいけない相手だとは思いますが。

さて今日は神戸-柏戦をスカパーで観戦。
最終節に向けての偵察目的で見たんですが、考えてみたらこの試合に出てた選手のうち、永田、谷澤、宇野沢あたりはユースで欠場するんですよね・・・。

ホームの神戸はGKに掛川、DFに吉村、シジクレイ、坪内、松尾、MFはボランチに菅原、朴康造、二列目に薮田、ビスマルク、FWはオゼアス、播戸。控えには萩、山口、西谷、岡野、三浦知。 北本、土屋が出場停止でシジクレイを最終ラインに下げ、ボランチに出場停止明けの菅原を起用。三浦泰年が負傷欠場。

対するアウェーの柏はGKに清水、DFには田ノ上、永田、渡辺毅、平山、MFはボランチに萩村、明神、二列目に谷澤、増田、FWは2トップに宇野沢、玉田。控えには佐藤、下平、落合、ホベルチ、菅沼。GK南の欠場の理由は不明。 薩川、渡辺光、リカルジーニョ、ジュシエ、矢野らは負傷欠場ですね。

前半、ビスマルクの左FKからオゼアスがヘッドも合わせられない。一方の柏も右サイドを上がった明神のサイドチェンジから平山がアーリークロス、宇野沢がヘッドも枠の上。播戸が掛川のゴールキックに抜け出してダイレクトでシュートも左にそれる。右サイド朴康造のスローインからオゼアスがオーバヘッドでクロス、播戸が飛び込むもDFに阻まれる。柏も左サイドの増田、平山が積極的に仕掛けていくも中央を固める神戸の守備を崩せない。神戸は掛川のゴールキックをオゼアスがヘッドで前に流したボールに播戸が抜け出して飛び込むも清水がブロック。右サイドに流れて平山の裏を突いた播戸からたびたびなかにクロスがあがるも柏の守備が跳ね返す。細かいパス交換から増田が左サイドを抜け出してシュートも右にそれる。しかし、前半35分、左サイドの平山から入れたボールを宇野沢がダイレクトで左へ、抜け出した玉田が出した低いクロスをファーで谷澤がダイレクトで合わせて柏が先制する。神戸の右サイド吉村から出たボールをオゼアスがキープから右の松尾へ、ギリギリでキープした松尾が中に切れ込んでシュートも清水が弾き、こぼれ球に播戸が飛び込むもハンドの反則。右サイドのビスマルクのクロスを播戸が落としてオゼアスが飛び込むも清水が飛び出してキャッチ。右サイドのビスマルクのクロスに薮田が飛び込むも萩村がクリア。柏の1点リードで前半終了。

後半、谷澤が積極的にミドルシュートを放っていくも枠の上。対する神戸も右サイドからのFKをビスマルクが直接ゴールを狙うも左にそれる。後半3分、柏は玉田に代えて下平を投入、1トップ気味に。柏は前に出た神戸の攻勢をしのぐとボールを持った谷澤が宇野澤とのワンツーから抜け出すもブロックされ、そのボールを繋いで右サイドの増田からエリア内谷澤がキープして後ろへ、明神が走りこんでシュートも枠の上にそれる。右サイドからボールを受けた谷澤が中に入り込む動きをした宇野沢の動きをオトリに左サイドから入り込んだ平山へ、そのまま平山はミドルシュートを放つも掛川がファインセーブ。後半20分、神戸は吉村に代えて岡野を右サイドに投入、菅原を右サイドバックに下げる。岡野のクロスからオゼアスがヘッドも清水がナイスセーブ。直後の後半23分、右サイド岡野のスローインからオゼアスがヘッドで中に入れてその中途半端なクリアボールを後ろから走りこんだシジクレイがゴール、神戸が同点に追い付く。柏は後半26分、増田に代えて菅沼を投入。しかし神戸は後半28分、岡野がオゼアスからのリターンパスを受けて右サイドを抜け出して中へクロス、そこに播戸が飛び込んでゴール、ついに逆転に成功する。柏は左サイドの平山からのクロスのこぼれ球を明神がミドルシュート、掛川がファインセーブ。神戸も播戸の右サイドからのクロスからファーでオゼアスが落とし、松尾が飛び込むもそのヘッドは枠の上。柏は右サイドからの田ノ上のクロスから宇野沢が落としたボールを下平がシュート、DFに当たったボールを拾った下平が再びシュートも掛川がファインセーブ。平山のアーリークロスに中央をフリーで抜け出した菅沼がトラップしてシュートする決定的な場面も右にそれる。後半38分、神戸はオゼアスに代えて投入。しかし、後半39分、宇野沢が右サイドから切れ込んで得たCKからファーの永田がボールをボールを落として混戦から菅沼がゴール、柏が同点に追い付く。その後も柏がその余勢をかって攻めるも神戸の守りを崩しきれず。神戸も攻めるが決定的な場面を作り出すことはできず、2-2のドローで試合終了となった。


ホームの神戸はこの試合の序盤、ロングフィードや右サイドに流れた播戸のクロスからチャンスを生み出そうとしていました。東京戦の4失点もあってか、無理して攻めるよりは慎重な出だしという感じでしょうか。この日の柏のDF陣のロングボールへの対応が中途半端だったことからその戦術は確かに有効といえば有効だったのですが、それを活かせず逆に柏にリードを許すことになってしまいました。後半、柏が玉田を下げて1トップ気味にすると、数的に余裕の出来た最終ラインから両サイドバックの松尾、吉村が積極的にオーバーラップしサイドからクロスを入れてきましたがその精度が悪く、逆に柏にサイドバックが上がった裏を突かれてたびたびピンチを招くことに。しかし、岡野を二列目に投入し、菅原を右サイドバックに下げ、ビスマルクのやや引き気味のゲームメークから右サイドの岡野がクロスを上げる形ができてその流れから同点ゴール、再び岡野を起点としたチャンスから逆転に成功しました。

しかし、その後は勝ち点3を意識したためか最終ラインが引き気味となってボランチとの間にスペースを作ってミドルシュートを打たれるようになってしまい、交代で出場した菅沼にあっさり中央のスペースを抜け出される決定的なピンチを招くと、その菅沼にあっさりCKの流れから同点ゴールを許してしまいました。岡野投入という攻めの選手交代を行って逆転したところまでは良かったのですが、そこから徐々に守りに移行していくタイミングがなかなか難しいんですね。その切り替えのタイミングを間違うとあっさり向こうに流れを渡してしまうこともあるわけで。逆転して以降の神戸はやや引き過ぎてというか受身に回ってしまった部分があったかもしれませんね。副島監督もセットプレーには注意していたようですが、その懸念が現実のものとなってしまったようです。降格争いを考えれば、勝利で終わらせたかった試合だったのではないでしょうか。


対する柏は増田、平山のいる左サイドから崩す形でたびたびクロスを入れてきましたが、中央を固める神戸の守備陣を攻めあぐみ、なかなか崩すことができませんでした。それでも平山、宇野沢、玉田、谷澤といった選手たちの絡んだ前半のゴールは彼ら若手の才能を十分に感じさせるものだったと思います。柏は後半に入ってすぐに玉田に代えて下平を投入、萩村を最終ラインに下げて3-4ー2-1気味の布陣にし、両サイドバック二枚の位置を上げて宇野沢の1トップ気味にしました。このことで最終ラインで人の余った神戸が攻勢を仕掛けて押し込まれる場面もありましたが、谷澤が積極的に前方に進出するようになるとたびたび徐々にチャンスを演出、この時間帯で決められなかったことで逆に神戸に一度は逆転を許したものの、引き気味になってきた神戸に対し下平・明神もミドルシュートを放つようになるなど柏が押し込む展開になり、セットプレーの流れから菅沼が同点ゴールを上げることに成功しました。ただ、その攻撃を演出した谷澤、宇野沢といった選手や、最終ラインの永田や(この日は欠場でしたが)近藤直がワールドユースで残り二試合欠場が濃厚で、そのバックアップであるベテラン選手たちがどれだけできるかがカギになるのかもしれません。それでどう変わるのか、次の鹿島戦も注目して見てみようと思います。



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2003年11月20日(木) 東京V戦のポイント

昨日のアマラオの退団の記事を見ていて、ふと今シーズン終了後のことを考えました。増嶋、塩田、中村、李(身内?)、梶山(ま、梶山は前から出てたけど)といった新加入選手が来季入ってくる一方で、おそらくそれと同数に近い選手がチームを去らなくてはならないんですよね。東京は特別予算が潤沢なチームでもありませんし、そもそものチームを構成する人数もどうやっても上限はありますしね。しょうがないこととは頭では分っていてもやはり少なからずやりきれない思いが出てきそうな気がします。何はともあれそれでもまずは残り二試合頑張ってもらわないといけないんですけどね。


さて、今日は東京V戦のポイントです。
東京は17日に負傷した茂庭の怪我の状態が気がかりですね。その茂庭の出場は微妙ですが、おそらく布陣はGKに土肥、DFに加地、ジャーン、藤山(茂庭)、金沢、MFはボランチにフミタケ、宮沢、二列目に石川、ケリー、戸田、そしてFWの1トップにアマラオといった感じになるでしょうか。

対する東京Vはここ三試合で

△0-0仙台
●1-5浦和
●1-2磐田

と1分け2敗。小林慶行が右足首捻挫で浦和戦、磐田戦を欠場、 平野は左太腿裏肉離れ、ラモンも右太腿裏痛と中盤に負傷を抱える選手が続出しています。さらに今回はそれに加えて小林大悟もワールドユースで失うことになり、やや中盤の選手層が薄く調子を落としているようです。小林慶の出場が微妙なことを思うと中盤はボランチに林と根占あるいは田中隼磨あたり、二列目に山田卓と平野あるいはラモンという布陣になりそうな気がします。FWはエムボマと平本あるいは桜井、DFは左から三浦、米山、ロペス、柳沢、GKに高木という布陣になるでしょうか。

東京Vの特徴はその技術の高さにあるのは誰もが知っているところですが、その攻撃における特徴を考えるには2NDステージにおける前線の選手の得点を見てもらうといいかもしれません。東京Vは2NDステージ13試合で27得点を挙げていますが、その内訳は

FW
エムボマ6得点(10試合 804分出場)、平本 4得点(12試合 859分出場)、桜井2得点( 7試合 320分出場)
MF
山田卓6得点(13試合 1170分出場)、ラモン3得点(12試合  846分出場)、平野2得点(13試合  971分出場)他、小林慶・林が各1得点
DF
三浦・ロペスが各1得点、

と、MFがそのうち半数近くにあたる13得点を挙げているんですね。そういう意味では東京も同じく27得点のうち、中盤のケリー・戸田が各5得点、石川・宮沢が各3得点と計16得点が中盤の得点ではあるのですが、東京がサイドアタックからの得点が多いのに対し、東京Vの攻撃はサイドアタックはそれほど多くありません。

東京Vの攻撃は中盤でボールを繋いで前線のエムボマへ入れ、そのキープで相手のマークを集中させて、エムボマ自らがゴールを狙いつつ周囲のフリーになる選手を活かそうという動きを見せます。エムボマはG大阪時代の全盛期ほどの圧倒的な身体能力はありませんが、その独特のリズム、手足の長さといったものは日本人にはないものでDFは対応しづらく、つかみどころのない動きはどうしてもマークを集中させるようですね。そして周囲を活かすことを視野に入れながら機を見て放ってくるミドルシュートも実はほぼ真正面に近い位置からのものが多いのですが、ややリズムが違うらしくキーパーのタイミングを掴むのが難しいようです。そして相方は高さとスピードを兼ね備えつつ技術の高さを見せる平本、独特のステップで積極的にドリブルで仕掛けていく桜井とややタイプの違う二人のどちからと組み、マークを引き付けることで相方にいい形でパスを供給します。

そして要注意なのは中盤の山田でしょう。フィールドプレーヤーで唯一全試合に出場している彼は、元々どのポジションでもこなす器用さを感じさせましたが、アルディレス監督が二列目に据えると、二列目にしては脅威のペースで得点を重ねました。思い切りのいいミドルシュートに加え、意外と二列目からサイドからのクロスに飛び込んでヘッドに合わせるタイミングの良さも持っているのが特徴でしょうか。10月以降はやや得点から遠ざかっていますが、神戸戦・名古屋戦と2得点を挙げた試合もあり、彼を調子に乗せないことが大切です。ラモンはどちらかというというとシュートよりもドリブルやパスを選択することが多い選手ですが、平野はよく逆サイドからのボールに裏から思い切り良く飛び込んでくるケースが見られるので、そのあたりは注意が必要かもしれません。
そしてボランチの林も浦和戦での得点のように機を見て抜け目なく上がってくるため、一瞬の隙を突かれないようにしないといけませんね。

また、山田・平野という二列目の組み合わせになると、どちらかというとサイドから崩すというよりもエムボマを起点とした攻撃から積極的にゴールを狙っていくケースが多く、必然的にサイドからの崩しは両サイドバックが担うことになります。左サイドの三浦は説明の必要もないと思いますが、右サイドバックの柳沢も豊富な運動量を活かして積極的に前方に進出し正確なクロスを上げてくるだけでなく、守備も精力的にこなします。中央の米山は周囲のコーチングやラインコントロールに優れ、ロペスも対人の守備に強さを見せていい守備を見せています。GKの高木も安定したセーブを見せており、浦和の5失点のイメージほど守備が弱いわけではありません(それにあの試合では若い一柳がCBとして出場していた)。


なぜその東京Vが最近勝ちきれない試合が続いているのかというと、もちろん中盤の選手に負傷を抱えている選手が多い事も理由の一つであることは間違いありませんが、中盤で不要なボールの繋ぎが多く、そこでカットされることが多かったり、前に運ぶまでにやや時間がかかり過ぎて相手の守備を崩しきれていないというのが最大の理由ではないでしょうか。どんなに技術の高いチームであっても引いて守られたら攻めあぐむのは目に見えています。せっかく中盤でボールを奪ってもじっくり繋いで攻めたのでは攻撃に時間が掛かり過ぎては相手に守備を固められてしまいます。そういう意味で攻撃にスピード感がないという印象です。その点、小林慶がボランチに入っていた時期は横へではなく、シンプルに前方を意識したボールを繋ぎで攻撃に適度なスピード感を与えていたのですが、彼が負傷で欠場したことですっかりそのリズムが失われてしまいました。また自陣内でボールを持ち過ぎて相手にプレッシャーを掛けられ、ボールを奪われかけて何とか繋ぐというようなプレーは未だに試合でたびたび見かけます。本来なら自陣でのそういうリスキーなプレーは極力避けなければならないもの。アルディレスが指揮を執るようになってからチーム状態が上向いた東京Vですが、短時間で完全にチームの意識を根本から変えるのは簡単ではないのかもしれませんね。


東京が対戦する際にポイントになるのはまずエムボマをしっかり抑えて周囲との連携を絶って孤立させること、そして何より中盤でプレッシャーを掛けて前線にいい形でボールを入れさせないことでしょう。それをキッチリできるだけでも東京Vの攻撃の脅威はかなり減ります。もちろんエムボマやその他の選手の個人技も注意が必要ですが、周囲との連携を絶って孤立させることができれば止められない相手ではありません。ただ、エリア内でドリブルを仕掛けていく動きや、三浦のFKを思えばエリア付近でのファウルには注意が必要でしょう。また守備面においては山田卓と柳沢で構成する右サイドの守備はある程度しっかりしていますが、三浦、平野で構成する左サイドの守備は個々の能力がどうこうというより守備の連携面にやや難があるといえます。先制されないように注意しつつ中盤でボールを奪ってサイドから縦に早い速攻を仕掛ける。ようするに東京がいつも通りのスタイルを貫いて先制点を奪えるかどうかでしょう。

東京の試合にはよくあることですが、どちらが先制するかで試合展開が大きく変わってきそうですね。東京Vも本調子には程遠いだけに先制点を取れば磐田戦でも見られたように引いてカウンターを狙うという現実的な戦術を取ってくる可能性もあります。磐田戦では中山投入で逆転負けを食らったものの、さすがに本気で引いて守ろうと思えばそれなりに守る守備力はあります。控えに流れを変えるほどの決定的な切り札を持たない東京としては先制されて焦りを誘われるような展開にならないように先制して試合を優位に進めたいところ。残り二試合まできたら奇策・新たな手を考えるよりもいかに自らのサッカーを貫けるか、そして勝利への強い気持ちを持って試合中いかに集中力を持続できるかでしょう。幸いにも東京はチームの教育が徹底しているためか、このところ累積による出場停止は出てきていません。東京はまずは相手がどうこうというよりもまずは自分たちが残り二試合をキッチリ勝つこと。全てはそれからではないでしょうか。



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2003年11月19日(水) 日本代表0-0カメルーン代表(キリンチャレンジカップ)

今朝、出かける前にいつもチェックしている日刊スポーツのサイトで「優勝して去る」東京FWアマラオが退団の記事を見つけました。サイトで何かしようかと思ったのですが、どうにも表現し難い気持ちになって結局何もしないまま今日は出かけました。他の歴々の東京サポの方に比べればまだまだ自分はまだまだ新米サポなわけで。何を書いてもうまく表現できないような気がしました。考えれみれば私が時々観に行ってたJ1昇格以前の西が丘にもアマラオはいたんですよね。今までJリーグには多くの外国席選手が来日しましたが、一つのチームに10年以上も外国籍選手が在籍するということは非常に稀有なこと。そして東京が成長する姿を見てきた数少ない現役選手でもあります。自らの退団申し出に苦悩がなかったはずはありません。それを思えば残り二試合に臨むアマラオの覚悟は並々ならぬものがあるのではないでしょうか。最終節の柏戦もヤフオクで無事G裏のチケットをゲットできました。残り二試合でアマラオが、そして東京がどんな試合を見せてくれるのか、きちんと見届けたいと思います。何かを書くのはそれからでも遅くありません。


さて今日は日本-カメルーン戦をTV観戦。
日本代表はGKに楢崎、DFは山田暢、坪井、宮本、三都主、MFはボランチに稲本、小野、二列目に中田、藤田、FWは2トップに高原、柳沢。ベンチ入りは都築、土肥、永田、三浦、加地、福西、山田卓、遠藤、鈴木、大久保。負傷の茂庭はベンチ入りを外れたようですね。

対するカメルーンはGKにカメニ、DFにヌジャンカ、チャト、メトモ、ドゥンベ、MFにはジェレミ、アトゥバ、モカケ、ジェンバジェンバ、FWにエムボマ、マクンの2トップ。中盤がややフラット気味の4-4-2といった感じでしょうか。

序盤から、中盤での激しいボールの奪い合い。日本はたびたび柳沢を起点に攻め込む展開。カメルーンもジェレミーのフィードや、左サイドのチャトのクロスから攻めの形を作ろうとするも日本の守備は落ち着いて対応する。日本は左サイド中田のドリブル突破から、柳沢が中田とワンツー、そのボールを受けた高原がシュートもGKに防がれ、小野がシュートしようとするもDFにボールを奪われる。その後も小野が中盤からの長いボールでチャンスを演出、カメルーンのペナルティーエリア手前でクリアボールを拾った小野がスルーパス、中田がスルーし、柳沢が飛び込んでシュートを狙うもDFがクリア。左サイドの三都主から高原にスルーパス、深く切れ込んで低いセンタリング、GKが弾いたボールを小野がシュートを狙うもカGKが手でクリア、中田が右サイドでボールを奪うもクロスは上げられず。中盤でのプレスから藤田がボールをい抜け出すもシュートできず。カメルーンはフリーのエムボマがエリア前で切り返しから左足でシュートも左上にそれる。その後も中央から右サイドのジェレミに展開、そのクロスは日本DFがクリア、左サイドからもクロスが上がるも何とかクリア。その後もカメルーンが左サイドでドリブルを交えながらダイレクトパスをつなぎ、日本陣内に迫り攻撃のリズムを作るも坪井がカット。その後も左サイドからたびたび攻め込まれクロスが上がるも日本のDFが必死にクリア、日本も小野から柳沢にスルーパスが出るもボールをコントロールできず。0-0のまま前半終了。


後半に入るとカメルーンがスルーパスで左サイドから抜け出し、フリーで中央に折り返すも日本のDFが囲んでクリア。日本も前線で高原が落としたボールを藤田がダイレクトで柳沢にスルーパスを出すもオフサイド。前線へのロングボールを柳沢が落として高原がドリブル突破もエリア前で倒される。右サイドでボールをキープした中田から藤田がダイレクトで入れたクロスを柳沢がシュートも左にそれる。小野のインターセプトから藤田、柳沢と繋ぎクロス、中田がシュートを狙うもクリア、こぼれ球を小野が狙うも枠を大きくそれる。カメルーンのジェレミのFKは楢崎が何とかパンチング、混戦からファレミがボレーシュートも左にそれる。その後もエムボマのスルーパスから選手が飛び出すもオフサイド。日本は素早いリスタートから中田がクロス、柳沢がシュートしようとするも倒される。小野のパスを藤田が前線で繋いで中田がミドルシュートもGKの正面。カメルーンはエリア前でエムボマがワンツーからシュートも楢崎がキャッチ。後半24分、日本は柳沢に代えて大久保を投入。日本はスローインから高原がDFを背負いながら高原が反転してシュートもGKが抑える。カメルーンもカウンターから左サイドを駆け上がり山田を振り切ってクロス、ウェボが飛び込むも三都主がクリア、ルーズボールから楢崎が競ってこぼれたボールは三都主が再びクリア。さらにカウンターからジェレミがワンツーからミドルシュートも楢崎の正面。後半35分に藤田に代えて遠藤を投入、小野を二列目に上げ、カメルーンもエムボマが交代。小野のフィードから大久保がポストプレー、遠藤がミドルシュートもGKの正面。カメルーンはセットプレーからチャンスを作りCKからメトモがヘッドも右にそれる。終盤、中田がスルーパスから大久保が飛び出すもキャッチ。0-0で試合終了となった。


今日の試合では藤田の運動量、中田の強さ、ボランチの位置での小野のフィードから柳沢が前線の基点となって攻撃を組み立てました。いい動きをするのに柳沢がゴールを決められないのはいつも通り(?)でしたが、その動きは決して悪くありませんでしたし、何よりも藤田は労を惜しまないその運動量を的確に意味のあるものにし、チャンスを作るだけでなく自らもゴールを積極的に狙いに行きました。また、その運動量のある藤田に対して中田はその身体の強さを生かして中盤で確実にボールキープして攻撃の基点となりました。小野も本調子ではないという話でしたが、視野の広さと正確なキックを活かしてボランチの位置からフィードを見せるだけでなく、自らゴールを狙っていく姿勢を見せました。

ただ、それでもゴールを奪えなかったんですよね。両サイドが攻めあがった場面は決して多くありませんでしたが、それでもこの試合では前線の四人で可能性を感じさせてくれる場面がありました。それでゴールを奪えなかったと言う事は攻めに掛ける人数が足りなかったのか、それともフィニッシュの精度の問題だったのか。以前に比べれば随分良くなったよなぁ、という印象があっただけに無得点に終わったこの日のゲームはやや評価の難しい試合だったかもしれません。

守備では試合前に課題と言われていた高さに対して宮本と坪井はうまく対応していたと思いますね。ただ、サイドを突かれてあっさりクロスを上げ続けられたことは課題として挙げるべきものかもしれません。本来、際立った高さのないこの試合におけるCBを考えれば、まず考えるべきは中央で弾き返すというよりもクロスを上げさせない守備ではなかったでしょうか。この日のように前線である程度攻めの形を作れるのであれば、守備重視で望む形があってもいいとは思います。ただ、それでサイドから簡単に崩されるようでは意味がありません。もちろんそれはサイドバックとしての個々の資質もありますが、個々の守備力だけで成し得る話でもありません。もう少しCBやボランチ、二列目といった選手との密な連携を築くことが必要なのかもしれませんね。



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2003年11月18日(火) 東京V1-2磐田(第13節)

なんてこったいな出来事が。なんと代表に追加招集された茂庭が練習中に負傷して右足首を捻挫してしまったそうですね。とりあえず19日のカメルーン戦は出場が厳しいということだけど、正直そんなんどうでも良くて。東京V戦はどうなんだろう。大丈夫なのかな。たぶん向こうの2トップはともに180cmを超える平本とエムボマ。どちらともヘディングの得点はさほど多くないみたいですが、できるなら2CBは高さがあった方がいいと思うんだけれど。ちなみにバタバタしてるうちにうっかりしてて最終節の柏戦のチケット取り損ねました。仕方ないので初めてヤフオクに挑戦してますが、さすがに厳しそうですね、こりゃ。最終節の状況がどうこうというよりも行ける場所なのに見に行けないのはなんとも不完全燃焼な気分。チケット取れるといいんですが・・・。


さて今日は昨日録画した東京V-磐田戦を観戦。
ホームの東京VはGKに高木、DFに柳沢、ロペス、米山、三浦、MFはボランチに林、根占、二列目に山田、ラモン、FWは2トップにエムボマ、平本。控えには柴崎、富澤、平野、小林大、桜井。小林慶が負傷欠場、ラモンは右太腿裏痛の強行出場、平野は左太腿裏肉離れを抱えつつのベンチ入りだそうです。

一方のアウェイの磐田はGKに山本、DFに鈴木、田中、菊地、MFはボランチに河村、福西、右に成岡、左にジヴコヴィッチ、トップ下に名波、FWは2トップで前田、グラウ。控えには佐藤、上本、川口、西野、中山。服部、西、山西が出場停止。中山が復帰してベンチ入りですね。

序盤、平本のシュートで幕を開けたこの試合はお互いにパスを繋いで出方をうかがう展開。磐田は成岡、ジヴコヴィッチの両サイドから出てきたボールに前田がゴール前に飛び出すもチャンスを決められず。その後もジヴコヴィッチの左からのクロスから前田が落としてグラウが狙うなどたびたび左からチャンスを作り出す。田中からのフィードで成岡が右サイドを抜け出し折り返すもグラウに渡る前にロペスがカット。東京Vは中盤をコンパクトにしてエムボマを起点に攻めようとするがなかなかいい形を作れない。しかし前半17分、根占のキープからエムボマがドリブルしDFを引きつけて左の平本へ、角度のないところから冷静にゴールに流し込んで東京Vが先制する。前半24分、東京Vはラモンに代えて平野を投入。先制された磐田はジヴコヴィッチが左サイドからクロス、前田が落としてグラウがドリブル突破しシュートも柳沢にブロックされ、左サイドを抜け出した河村がクロス、グラウがヘッドも高木にキャッチされる。その後もジヴコヴィッチからのクロスに前田がヘッドを放つなど磐田が攻めるが東京Vは磐田の攻勢をCBの身体の張った守備で防ぐ。一方の東京Vは素早いリスタートからエムボマ、直後にもエムボマ→平本と繋いで山田が入れたクロスに平野がミドルシュートもいずれも右にそれる。磐田はグラウがエリア内で一人かわしてシュートも高木がキャッチ。東京Vはエムボマにボールを集めてチャンスをうかがうも田中、菊地が良く守り、左サイドからのチャンスメイクで平本がドリブル突破を図るも鈴木がブロック。1-0のまま前半終了。

後半開始直後、福西のスルーパスから前田が飛び出すもオフサイド。東京VはエムボマのFKは枠の上にそれる。三浦が直接CKを狙ってくるも山本が弾く。左サイドでエムボマがスライディングしながらクロス、山田が飛び込むも届かない。磐田もたびたび左サイドのジヴコヴィッチのクロスからチャンスを作り、飛び込んだ前田がアウトサイドで合わせるもののシュートを外してしまう。後半16分には平野に代えて小林を投入。名波からグラウ、福西と繋いで前田にボールが出るも合わない。東京Vは林のクロスボールから小林大がボレーシュートも右にそれる。磐田はCK混戦から福西がシュートも右にそれ、左のジヴコヴィッチからファーサイドのグラウが落としたボールを福西がジャンピングボレー、流れたところ名波がシュートも高木が弾く。後半22分、磐田は成岡に代えて川口を投入。東京Vは縦にフィードが出るも精度が悪くボールをキープできない。小林大が根占とのワンツーで抜け出しドリブルからスルーパスを出すも山田の飛び出しはオフサイド。東京Vが後半28分に平本に代えて桜井を投入。キレイに繋ぎながらもなかなかシュートまで持っていけない磐田は名波に代えて西野を投入、前田を二列目に下げる。その後は右サイドを崩して川口がクロス、西野が合わせるも枠をそれると磐田が攻勢を掛ける展開に。後半35分、磐田はついに中山を投入、すると直後のジヴコヴィッチの右CKをグラウが頭で合わせて同点に。その後はお互い一進一退の攻防が続くも後半41分、ジヴコヴィッチが左サイドから入れたボールを福西が右へ流し、西野が中に入れたボールが懸命にカットに行った三浦の足に当たりなんとオウンゴール、磐田が逆転に成功する。東京Vは根占からのボールを桜井がシュートも枠の上。ロペスを前線に上げて攻勢も掛けるも追い付けず。1-2と磐田が逆転で東京Vを下した。


東京Vは中盤でボールを奪ってエムボマを起点にそこから展開して攻めようとしていたように感じました。先制点もそのような形で、中盤で奪ったボールを受けたエムボマにDFが引き付けられて、もう一人のFWである平本がフリーの状態でした。そこからの磐田DFの詰めも素晴らしかったのですが、その状態で冷静に流した平本のシュートも非常に素晴らしいものでした。しかし、その後は磐田の中盤での強力な守備に苦しみ、中盤から前線にいいボールを出すことができず、エムボマの個人技を中心に何度かチャンスは作ったものの、全体的に見ればこの試合ではサイドの上がりが少なく、やや中央突破に固執し過ぎた印象もありました。個々選手の技術が高いためなんでしょうか、安全に繋ぐべきエリアでリスキーなドリブル突破やパスをしたり、逆にチャレンジすべき場所で無難なプレーがあったりで中盤あたりで適切なプレーが選択できていなかったのかな、という気がしました。もっと中盤においてシンプルに適切なプレーを選択することができるならば、東京Vほどの技術の高さ、決定力をもってすればもっと簡単にゴールを奪うことができるのではないでしょうか。

そういう意味ではボランチの位置においてシンプルなプレーで攻撃を演出していた小林慶の欠場は大きいのかもしれません。そして中盤に入ったラモンやその交代で入った平野が本調子でなかったらしいこともやや攻撃を単調なものにしてしまった一因なのかもしれませんね。磐田の攻勢に対しては良いポジショニングを見せたCBのロペスやGKの高木を中心とした守備でよくしのいでいましたが、磐田の攻勢を受け続けた事で徐々に中盤の選手も引いてしまい、ルーズボールを拾われて波状攻撃を食らい、中山が入った直後にCKから一瞬の隙を突かれて失点すると、ついにはオウンゴールから逆転されてしまいました。結果的に決勝点となったオウンゴールの直接のきっかけは三浦でしたが、あれはアグレッシブに行った結果で彼を責めるのは酷。むしろそれまでの展開で磐田を相手に引き過ぎて中盤で自由にさせ過ぎてしまったことが、試合を苦しくした直接の要因だったのではないでしょうか。


対する磐田は左サイドのジヴコヴィッチが絶好調で彼を起点にクロスや、サイドチェンジからたびたびチャンスを演出しました。しかし、この日は前田が逆に絶不調。前後半を通して何度も決定的なチャンスが訪れましたが、ことごとく決定機を逃した事で試合展開が徐々に苦しくなってしまいました。しかし、この試合は服部、西、山西と三人もレギュラーを欠く試合でしたが、代役の河村、成岡、菊地らが遜色のないプレーで名波、福西らと絡んで随所に磐田らしさを感じさせるプレーを何度も見せました。後半、同点に追い付けないこう着状態を打破するための川口投入はそこになかなかいいボールが供給されずやや空振りに終わりかけたものの、西野に続いて中山が投入されると会場の雰囲気が一変、一気に逆転してしまいました。まだまだ中山にとっては本調子に遠い出来だとは思いますが、やはりそのプレーが周囲にもたらす影響力は決して小さくありません。連勝すれば間違いなく優勝できるポジションに抜け出した磐田にとって、この時期の中山の復帰はこの試合における劇的な展開とあいまって結果的に絶妙なタイミングになったのかもしれませんね。



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2003年11月17日(月) 横浜1-2鹿島(第13節)

今日はスカパーの放送スケジュールの関係で先に横浜-鹿島戦を見ることにしたのですが、その戦評を書きながらその後に放送していた東京V戦を録画しつつ観てました(この試合は明日観戦予定)。東京Vは個人技で打開する力はさすがに凄いとは思うのですが、チーム全体のクオリティは技術だけで決まるわけじゃないんですね。磐田もパスを繋いで攻めるという意味では東京Vと一緒なんだけど、やはりそのパスはゴールへ向かう意図がものすごく感じられる。東京Vはやっぱり無駄な動き、パスがちょっと多くてそれが攻撃を停滞させてる原因な気がする。最近、小林慶行が欠場してるのも無関係じゃないのかもししれないですね。今日はちらちら観てただけだけど磐田の中山が入ってからの雰囲気はちょっとやだなと感じました。中山自体が得点に絡んでたわけじゃないんですが、もしかしたらああいう存在が今の時期に戻ってきた磐田は大きなアドバンテージを得たのかもしれませんね。


さて今日は横浜-鹿島戦を観戦。
ホームの横浜はGKに榎本哲、DFに柳想鉄、中澤、河合、ドゥトラ、MFはボランチに遠藤、那須、右に佐藤由、中に奥、FWはマルキーニョス、坂田の2トップ。控えには下川、栗原、永山、阿部、坂田。松田が出場停止、榎本達、波戸、上野、清水らが負傷欠場。

アウェイの鹿島はGKに曽ヶ端、DFに名良橋、秋田、大岩、石川、MFはボランチに本田、フェルナンド、青木、トップ下に小笠原、FWは平瀬、深井。控えには西部、金古、池内、野沢、中島。内田、相馬、中田、熊谷、ダ・シルバ、本山、エウレル他が負傷欠場。それにしても鹿島は負傷欠場が多いですね。

前半お互い中盤でチェックしあう展開の中、前半3分、中盤でボールを拾った河合が右の佐藤由へ、そのクロスをマルキーニョスが競ってこぼれ球を久保が左足で冷静に決めて横浜が先制する。直後にも久保の突破を秋田がエリア付近で倒してイエロー、ドゥトラのFKはサイドネットに外れる。その後も横浜が左サイドから奥、ドゥトラと久保の頭を狙う展開が続く。対する鹿島はたびたび右サイドを抜け出す展開があるもクロスの精度を欠いてチャンスにはならない。やや横浜優勢で進んでいた前半22分、小笠原のチャージにエキサイトした柳想鉄が小笠原を倒して退場、小笠原にもイエローが提示されてしまう。その後、鹿島がロングボールを左サイドで深井がキープ、榎本が飛び出してゴールががら空きになるも青木がシュートを空振りしてしまう。前半30分には前のプレーで負傷していた名良橋が野沢と交代、青木を下げて野沢を二列目に。小笠原が左サイドを抜け出してカーブを掛けたシュートを放つ。その後も鹿島が波状攻撃を仕掛け、ミドルシュートを立て続けに放つもDFに当たり、石川のシュートは右にそれる。横浜もカウンターでマルキーニョスからのボールを受けた久保が切り返しで秋田をかわし右足でシュート、右にそれる。その後も久保、遠藤が突破を図ってシュートを放つも追加点は奪えず。1人少ない横浜が1-0と1点リードで前半終了。

後半に入ると鹿島は本田に代えて池内を投入、最終ラインを3バックにして攻めに出て深井が積極的に仕掛け、小笠原がたびたび積極的にミドルシュートを放っていく。カウンターからマルキーニョスの突破などはあったものの、やや引き気味の横浜に対し中盤で主導権を握った鹿島は後半19分、フェルナンドから中盤でボールを受けた小笠原が切り返しで遠藤をかわしてミドルシュート、榎本が懸命に手を伸ばすも届かずゴール、同点に追い付く。横浜は後半20分久保に代えて坂田を投入。横浜がマルキーニョスのパスからその坂田が抜け出す決定的な場面を迎えるものの、曽ヶ端がセーブ。その後は横浜が佐藤由に代えて永山を、鹿島が深井に代えて中島を投入。徐々に人数に勝る鹿島が攻める展開になり、後半29分に中盤でボールを受けた小笠原のスルーパスに反応して飛び出した野沢が榎本をひきつけて折り返し、平瀬が無人のゴールへシュート、鹿島がついに逆転に成功する。鹿島は中島が右サイドを独走してそのパスから野沢が榎本と一対一になる場面も作ったものの、その後は横浜がカウンターを仕掛ける展開が続き、マルキーニョスが積極的に仕掛けて行くもなかなかゴールを奪えない。攻める横浜は最後は中澤も上げて攻めに出るも追い付くことができずタイムアップ。鹿島が逆転で一人少ない横浜を下した。


横浜は序盤から右サイドの佐藤由、左サイドのドゥトラに積極的に展開してそのクロスから久保を狙っていくという攻めを見せました。その久保は前半3分にゴールを奪うと積極的に仕掛けて秋田にイエローを与え、その後も積極的にシュートを狙っていきました。しかし、横浜ペースだった前半22分に柳想鉄が小笠原を倒して退場。果たしてそのプレーが一発レッドに値するほどのプレーだったのかは微妙でしたが、この試合の意義を考えれば軽率なプレーであったことは否めません。それでも前半の終盤にはバランスを修正し、一人少ないながらチャンスを演出して決定的なチャンスを演出したあたりはさすがに地力を感じさせました。しかし、後半になると攻めに出た鹿島にやや引き気味になってカウンターを狙う展開になりましたが、ちょっと引き過ぎて楽にミドルシュートを打たせ過ぎたでしょうか。その苦しい展開を思えば同点になって投入された坂田がマルキーニョスのスルーパスからの一対一の場面を決められなかったのも痛かったですね。横浜も良く攻めたとは思いますが、やはり前半22分という早い時間帯に1人少ない状況になったのはあまりにも痛過ぎました。次節は柳想鉄だけでなく、マルキーニョス、ドゥトラが出場停止。坂田、阿部、栗原といった選手もWユースで欠場が確定的ななことを思えば横浜にとって失うものが多かった敗戦だったのかもしれません。


対する鹿島は守備でCBが横浜の個人技に振り回されることが多く、ちょっと守備が不安定でした。そのためか全体を思い切って押し上げることができず、右サイドからたびたびチャンスを作りましたが、やや攻撃が散発的で横浜の守備陣を崩しきれず、ミドルシュートを放つくらいしか攻め手がありませんでした。しかし、そんな中でも積極的にミドルレンジからシュートを打って局面を打開しようとしていた小笠原が同点ゴールを奪うと、そのミドルシュートのイメージを活かして逆に野沢にスルーパスを通し、同点ゴールを演出しました。柳想鉄の退場のきっかけとなったプレーのように決して褒められないプレーがないわけではありませんが、積極的に中盤での守備に参加し、自らゴールを狙いに行くプレーで流れを引き寄せたのは間違いなく小笠原でした。やや停滞気味のチームにあって小笠原のような存在は非常に貴重なものといえるでしょう。しかし、その小笠原自身がでん部に負傷を抱えておそらくベストパフォーマンスに程遠いであろうことに加え、次節は秋田、大岩の両CBが出場停止、名良橋も負傷し、勝利した鹿島もまたこの試合で失ったものは少なくありませんでした。ただ、ここしばらくのCBの不安定な守備を考えれば、あるいは一度金古などの若手を試してみる良い機会なのかもしれませんね。



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2003年11月16日(日) 清水1-0浦和(第13節)

どうやら小笠原の辞退により茂庭が召集されたらしいですね。なぜMFの辞退でDFが召集されるのか良く分らないけれど、ジーコ監督はMFあんまり交代しないのも関係あるんでしょうか。それとも深く考えてないだけ?東京サポの一人としては嬉しいし、それなりに茂庭はジーコ監督に評価されてるってことなんだろうけど、今の選手構成見ればとりあえず人数揃ってるDF追加召集するくらいならMFとかFW追加召集した方がいいような気がするんですが。どーせこの試合では茂庭使わないだろうし・・・と思ったら中澤が右足首負傷?もしかして出番あるかな?


さて今日はスカパーで清水-浦和戦を観戦。
ホームの清水はGKに真田、DFに高木和、エメルソン、森岡、MFはボランチに伊東、吉田、右に鶴見、左に平岡、トップ下に澤登、FWは2トップに安貞桓、トゥット。控えには羽田、池田、平松、太田、久保山。市川は負傷欠場、三都主は出場停止。

対するアウェイの浦和はGKに都築、DFに坪井、ゼリッチ、内舘、MFはボランチに鈴木啓太、長谷部、右に山田、左に平川、トップ下に山瀬、FWは田中、永井。GKは山岸、三上、堀之内、土橋、千島。ニキフォロフが負傷欠場、エメルソンが出場停止ですね。

前半、浦和は序盤から永井が田中のスルーパスに反応したり、左サイドからのサイドチェンジから右サイドの山田のシュートを演出したりと積極的に動く。対する清水は右サイドに入った鶴見のアーリークロスからトゥットがヘッドで合わせるもバーを叩く。その後は浦和がボールをキープする展開が続き、右サイドの山田、左サイドの平川、左右のサイドに流れた田中、永井がたびたびチャンスメイクし、山田のシュートがバーを叩く場面、鈴木啓太のミドルシュートなどの場面はあったものの、ボールを受けてからの周囲のフォローが少なく、なかなか決定的な場面にまではいたらない。清水もボールを奪ってからの前線へのパスへの精度を欠き、CKのチャンスは得るものの得点に至るような場面は生まれない。しかし清水は左サイドでボールを受けた平岡から中央の安貞桓、ダイレクトで左サイド前方を走る澤登へ、そのキープから追い越した平岡がクロス、飛び込んだ安貞桓がヘッドという決定的な場面が生まれるたがそのシュートはバーに嫌われる。その後も浦和の攻めきれない時間帯が続き、逆に清水はカウンターから澤登がトゥットのスルーパスに反応したり、安貞桓にスルーパスを通したりと何度かチャンスを作って0-0で前半終了。

後半に入ると清水は安貞桓のフィードからトゥットがトラップで内舘をかわしてシュートという決定的な場面を迎えるも右にそれる。対する浦和も山田の右CKから田中がフリーでヘッドも左にそれる。しかし後半10分、ボールを追いかけた澤登が足の裏を見せたとして二枚目のイエロー、退場になってしまう。清水はトップ下を置かず、安貞桓と伊東がそのスペースを使う形に。その後は逆にカウンターから清水がチャンスメイクをするようになり、左CKからエメルソンがヘッド、安貞桓とトゥットのキープからチャンスを作る。浦和も田中が左サイドから中に切れ込んで強烈なシュートを放つも真田にセーブされ、永井から山田、鈴木啓太と繋いで強烈なミドルシュートも左にそれる。 さらに田中からのクロスに永井がヘッドも真田がファインセーブ、浦和は得点を奪えない。清水の安貞桓のFKは都築が何とか弾く。その後も清水が攻勢を仕掛けるもなかなかシュートまで行けず。しかし清水の攻勢の時間帯にあった後半30分、今度は高木和が二枚目のイエローで二人目の退場、平岡が一列下がり最終ラインをカバーする事に。攻めきれない浦和は後半32分、長谷部に代えて千島を投入、前線の枚数を増やす。左サイドを突破した永井がシュートもサイドネット。後半41分、清水は森岡が負傷退場し池田を投入。試合が決まったゴールは後43分、ロングボールが坪井の裏を抜け、それを受けた安貞桓が落ち着いて決めて清水が先制。ロスタイムに浦和が猛攻を仕掛けるものの得点を奪えず。2人少ない清水が浦和を1-0で下した。


清水は左サイドの三都主が出場停止、右サイドの市川が負傷のため左サイドに平岡、右サイドに鶴見を据えました。この両サイドはやや位置取りが低くなかなか攻撃に絡む事ができませんでしたが、逆に両サイドから崩しにかかる浦和のカバーに回ったためにサイドの守備が厚くなり、結果的に浦和の攻撃をしのぐのに有効な手段となりました。一方の攻撃陣は安貞桓とトゥットの連携がややイマイチで、それを懸命に澤登が繋いで何とかチャンスを作り出していましたが、皮肉にもその澤登が退場になったことで守備を固めてカウンターという狙いが明確になり、浦和が前掛りになったことからスペースが生まれてチャンスがたびたび生まれ、そのチャンスを逃さず安貞桓がキッチリ決めた事が2人少ない清水に勝利をもたらしました。攻撃面においてはやや課題を感じないではありませんでしたが、この試合の状況を思えば十分過ぎる結果といえるのではないでしょうか。

一方の浦和はエメルソンの出場停止が痛かったのは間違いありません。この試合で攻撃時にボールの収まりどころとなったのは田中・永井の2トップと山田でしたが、彼らがボールを持ったときにそのフォローが少なくパスコースが一つか全くない状態で強引なドリブル突破を図らねばならないような場面が少なくありませんでした。また、浦和の特徴はボールを奪ってからの縦への早い攻めだと思うのですが、この試合ではいつもならボールを奪ってFWの走り出しにボールが出る場面でも、横パスで繋ぐことが多く、縦への早い攻めがあるとそれによって飛び込むスペースができて効果的な動きができる山瀬が試合の流れから消えてしまいました。前線にスペースがなかったことも無関係ではなかったと思いますが、むしろ中盤、最終ラインが積極的に前へ、前へといういい時の動きができなかったのが本来の浦和の攻めの怖さを失わせてしまった要因ではないでしょうか。エメルソン不在の影響はむしろ前線よりも中盤、最終ラインに現れているのかもしれませんね。



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2003年11月15日(土) G大阪1-0FC東京(第13節)

いや、残念な結果に終わりました。休日出勤してたのでライブで見れたわけじゃないんですが、案外東京は悪くない試合展開だったんですね。攻めていながら・・・というのはよくある話ですが、今日の東京の攻撃は十分過ぎるほどに持ち味を発揮できていたと思います。一歩間違えば東京が大差で勝っていてもおかしくない試合だったのではないでしょうか。それだけG大阪の松代が当たっていたという証でもあるわけなんですが。ああまで当たるともう手がつけられませんね。ところでその松代、前半序盤の宮沢のフィードに戸田が抜け出した場面に飛び出してブロックしたんですが、この時エリア外で手を使ってませんでしたか?TVで見ていた時にちょっとあれって違和感があって、気になって巻き戻して見るとどうもそんな気がするんですが。果たしてどうなんでしょうか。


さて今日はG大阪-東京戦をスカパーの録画で観戦。
ホームのG大阪はGKに松代、DFに木場、宮本、入江、MFはボランチに山口、遠藤、右に橋本、左に大黒、トップ下に二川、FWは2トップにマグロン、吉原。控えには吉田、アリソン、森岡、新井場、中山。

対する東京はGKに土肥、DFに加地、茂庭、ジャーン、金沢、MFはボランチにフミタケ、宮沢、右に石川、中央にケリー、左に戸田、FWはアマラオの1トップ。控えには小沢、藤山、浅利、規郎、阿部。

前半、序盤から攻勢を掛ける東京、加地からケリーと繋いで金沢の放ったシュート、ジャーンの蹴ったFKと続けてチャンスを作る。対するG大阪も宮本のフィードから左サイドで遠藤がキープ、そのクロスを大黒がシュート。東京が宮沢のフィードから裏を抜け出した戸田が飛び込むも松代が飛び出してブロックすれば、G大阪も入江のフィードから宮沢に競り勝ったマグロンが落として吉原がシュートも土肥が弾く。そして東京はアマラオのポストプレーを起点にケリー→石川という流れでいくつかチャンスを作ると、ケリーが左に流したボールを宮沢がクロス、ケリーのシュートは松代のファインセーブに遭う。その後も左右に流れたケリーがチャンスメイクをして形を作るが得点にまでは至らない。東京の攻勢をしのいだG大阪は徐々に仕掛けていくもジャーンがマグロンに高さで負ける事は少なく、東京は落ち着いて対応。しかし前半34分、右サイドから遠藤が入れたクロスがフミタケに当たりそれが右サイド前方の橋本へ、そのクロスからニアに飛び込んだ大黒が加地を振り切りシュート、G大阪が先制してしまう。先制された東京は右サイドスピードで抜け出した石川のアーリークロスからファーの戸田が橋本に競り勝ってシュートも松代がセーブ、こぼれ球を石川がクロス、ケリーが強烈なヘッドも松代が弾き、こぼれ球に戸田が飛び込むもこれも松代がしっかり抑える。その後も右を抜けた石川がグラウンダーのクロス、戸田がスルーしてアマラオがシュートもバーに当たるなど東京は得点を奪えず、前半の終盤にG大阪の吉原が何度か仕掛けて前半終了。

後半に入っても東京は攻勢を仕掛け、右サイドを抜け出した石川のクロスから混戦になってアマラオがシュートも松代の正面。ケリーの展開から戸田が切れ込むもカットされこぼれ球を宮沢が左サイド後方からクロス、石川がダイレクトでシュートも松代がファインセーブ。石川からのクロスにケリーがヘッドも枠の上。序盤の東京の攻勢をしのいだG大阪は山口・遠藤を起点にした攻撃、遠藤のFKなどから攻めようとするものの決定的な場面まではいかない。ややこう着状態に陥った後半23分、東京はフミタケに代えて規郎を投入、左サイドに据えてワンボランチにして戸田を前線に。対するG大阪も山口を最終ラインに下げて4バックにして橋本をボランチに入れる。中央でボールを受けた吉原が遠藤に預けて右サイドに流れてボールを受けてクロス、ジャーンのマークを外したマグロンがヘッドも枠の左に。G大阪は後半28分に吉原に代えてアリソンを投入。東京はショートコーナーから中に切れ込んだ石川のシュート、こぼれ球から石川、金沢が続けてシュートを放つもいずれもDFに当たって跳ね返される。後半35分に戸田に代えて阿部を投入、アマラオのヘッドから右サイドに流れた石川のシュート気味のクロスにケリーが合わせるも右にそれる。その後は東京の石川・加地、G大阪のアリソンとお互い右サイドからクロスを入れる展開が続き、金沢との連携で抜け出した規郎の左サイドのクロスに中に飛び込んだ阿部がヘッドも松代がファインセーブ。その後もゴール前での細かいパス交換からケリーが右へ流したボールを阿部がシュートも松代がセーブ、ケリーから右に出た石川マイナスのクロスから宮沢が強烈なミドルシュートも松代がファインセーブを見せてゴールが決まらない。最後は宮本が強烈なFKを放つもこれも松代が冷静に弾く。結局東京が放った19本のシュートのうち実に14本が枠内を捉えたものの松代にことごとく防がれ、アウェーで痛い一敗を喫した。

G大阪はこれまで続けてきた森岡、新井場の両サイドに代えて橋本、大黒を起用してきました。橋本は右サイドから4バックに変更した際にはボランチを務め、大黒はトップ下の二川とポジションを入れ替わりながらサイドに流れたり中に入ったりといった動きを繰り返していましたが、その動きが結局得点に繋がりました。遠藤が中に入れようとしたボールがフミタケに当たって前のいい位置にいた橋本に渡ったという幸運はあったものの、その橋本の入れたクロス、ニアに飛び込んだ大黒の動きはまさにここしかないといってもいい場所に来ました。あの場所に入れられると茂庭も土肥も反応することが難しいですね。加地が気づいて右サイドからカバーに来ましたが残念ながら間に合いませんでした。2人は西野監督の起用に見事応えました。

G大阪の決定的なチャンスらしいチャンスといえ序盤にあったマグロンがヘッドで落としたボールを吉原がシュートした場面とこの得点した場面くらい。その虎の子の1点をG大阪は見事守りきりました。でもこの試合は何と言ってもGKの松代に尽きます。G大阪は中盤へ引いて受けるアマラオとケリーに対するマークが甘く、簡単に攻撃の起点を作る事を許してしまい、そこからサイドの広大なスペースを利用されて決定的な場面を作られた事は一度や二度ではありませんでしたが、そのことごとくを神懸りと表現するしかない素晴らしいセーブでことごとく防ぎました。どんなに優れたGKでもここまで当たるというのはなかなかあることではありません。以前から反応がいいGKだとは思ってましたが・・・こりゃしょうがないです。


一方の東京はアマラオ、ケリーを起点に石川、加地の右サイドを中心にサイドを何度も突き、何度も決定機を迎えましたがゴールしてもおかしくないシュートがことごとく松代に弾かれてしまいました。守備面でも一度マークを外される場面はありましたが、マグロンのマークについたジャーンがヘッドにほとんど勝った事で相手に攻めの形を作らせず、捕まえづらい動きをしていた吉原にも良く対応していたと思います。あえて言うならあの大黒の中に入ってきた動きを捕まえ切れなかった事ですが、二列目の死角から入ってくる動きは捕まえづらく、まずはパスの出所を押さえるべきところなのですが、橋本に渡ったボールもフミタケに当たった跳ね返りのボールであったことを考えてもちょっと厳しかったですね。試合を見ていた限りでは特に何かが悪かったというわけではなかったように感じました。キーパーソンともいえるケリー、石川の調子も良く存分に持ち味を発揮していたことを思えば、普通なら勝っていてもおかしくない出来でした。あえて言うなら運が悪かったとしかいいようがありません。内容が悪かったわけでもないし、上位陣が軒並み勝ち点を伸ばせなかったことを思えばまだ挽回のチャンスはあります。下を向かずに前向きに気持ちを切り替えて次の東京V戦頑張って欲しいですね。

ところで、この試合で後半見せた規郎、阿部の投入は今後のオプションとして可能性を感じさせてくれたような気がします。フミタケに代えて規郎が投入されたことで、規郎が左サイドに入り、戸田がFWの位置まで上がりました。宮沢のワンボランチになった場合にはえてして中盤の守備でのバランスが懸念されるところなのですが、この日は規郎が基本的に構えたポジション取りがやや低めだったことで懸念されたほどのバランスの崩れはなかったように感じました。戸田が左サイドに入ると左サイドはどちらかというとフィニッシャーの役割を担うことが多く、右サイドへのクロスからゴールという逆のパターンは決して多くありません。規郎が経験を積んで金沢との連携を確立し、こちら側でのチャンスメイクを担うことができるようになれば攻撃パターンとしてのオプションとして貴重なものになりそうな気がします。

また、規郎が左サイドに入った事で前線に上がった戸田ですが、思うに戸田の持ち味は将棋でいう香車のような直線的な速さを活かしたシンプルなプレーではないかと。前線で2トップで動こうとするとやや窮屈な感じがします。もちろん、現在のファーストチョイスとしてのデフォルトの布陣を考えると戸田の左サイドは欠かせない存在です。ただ、前線を2トップにしたときのFWとしての動きは阿部の方が面白いかもしれません。現実的に今の布陣に阿部を当てはめるのはやはり微妙な気もしますし、この布陣のままで近藤と同時に交代で起用すると持ち味が消えてしまうなど、ここのところやや起用方法が難しくなりかけていた感のあった阿部ですが、この規郎との組み合わせで2トップの一角として起用するのは案外面白いような気がしますね。もっともケリーがいる間は2トップになる可能性は低いですし、このままだとオプションのままで終わってしまう危険性も秘めているわけで。ルーキーだけれど阿部には危機感を持って頑張ってもらいたいですね。



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2003年11月14日(金) 名古屋3-2横浜(第12節)

いよいよ明日はG大阪戦ですね。今節はせっかくスカパーでもライブ中継をやるそうですが、明日は仕事で休日出勤せねばならないので行けないだけでなく、それすらも録画放送です実は。最終戦の柏戦、実はまだチケット入手できてないんですが、M席でも行くべきですかね、やっぱり。明日のG大阪戦はよし!柏戦に行くぞ!って弾みをつけるような試合を期待です。


さて今日は今更ながらの感もある名古屋-横浜戦を観戦。
とゆーのは横浜と名古屋の出来は今後のポイントになりそな気がしたからなんですね。

ホームの名古屋はGKに大森、パナディッチ、古賀、MFはボランチに吉村、滝澤、右に海本幸、左に中谷、トップ下に中村、FWは2トップにウェズレイ、マルケス。控えには本田、藤本、岡山、山口慶、氏原。岡山は負傷明けながらベンチ入りですね。

対するアウェイの横浜はGKに榎本哲、DFに柳想鉄、中澤、松田、ドゥトラ、MFはボランチに永山、那須、二列目に遠藤、奥、FWマルキーニョス、坂田の2トップ。控えには下川、栗原、佐藤一、清水、阿部。久保、佐藤由が出場停止、榎本達が負傷欠場。負傷から遠藤、松田が復帰


前半、マルケスと中谷で左サイドを崩そうとする名古屋。対する横浜も中盤でボールを持ったマルキーニョスが右に流れるドリブル、柳想鉄がスイッチしてそのままシュート、枠の上。横浜FKのこぼれ球を自陣右サイドで拾ったウェズレイがドゥトラをかわして前方へフィード、スペースに海本が走りこむも松田がブロック。しかし前半12分、そのCKのショートコーナーから吉村がダイレクトで中に入れたボールは横浜DFがクリアも、こぼれ球を拾ったパナディッチが左からクロス、それをファーのウェズレイがダイレクトで蹴りこんで名古屋が先制する。その後はマルキーニョスが強烈なFKや、マルキーニョスのパスから柳想鉄がシュートを放つなど横浜が攻める展開が続くものの、先制点を奪ってからの名古屋は全体的に守備意識が高く、中盤でパスをカットした滝澤がスルーパス、横浜の最終ラインの真ん中を抜けたボールに追い付いた中村が決定的な場面を迎えるなど、中盤でボールを奪うと素早い展開で横浜を脅かす。攻めあぐんでいた横浜は前半34分、前半34分、引いてボールを受けたマルキーニョスから前方へ、永山がヘッドで落としたボールを坂田がシュート、楢崎が一度弾くもののこのこぼれ球を坂田が押し込んで同点に追い付く。盛り返した横浜は勢いづき、逆に名古屋はパスを回しつつチャンスをうかがうも横浜の守備を崩せないまま前半終了。

後半に入ると横浜は永山に代えて清水を投入して攻勢をかけると、後半4分、坂田が倒されて得たFKを柳想鉄が強烈なシュート、壁に当たって若干方向が変わり、楢崎がの手を弾いてゴール、横浜がついに逆転に成功する。勢いに乗る横浜に対し名古屋は後半8分に滝澤に代えて岡山を投入、中村をボランチに下げて二列目に据える。その後はお互い一進一退の攻防が続くものの、右サイドから仕掛けたマルキーニョスのパスから坂田がシュート、遠藤から左サイドの奥へ展開、そのクロスを坂田がヘッドなどやや横浜が押し気味の展開に。しかし、後半22分、中村とのワンツーで抜け出したマルケスを松田が倒してイエロー、そのFKをウェズレイが直接決めて2-2の同点に。すると直後の後半24分には再びマルケスの突破を阻んで倒した松田が二枚目のイエローで退場に。横浜は那須を最終ラインに下げて対応したものの、逆に中盤にスペースを作る事になってしまい俄然名古屋ペースに。横浜も後半27分に坂田に代えて高さのある阿部を投入し思い切って人数を掛けて攻め込むも、徐々に名古屋が中盤を支配するようになり、後半33分に海本がスピードに乗ったドリブルで右サイドを攻め上がってドゥトラをかわすとクロス、これをウェズレイがハットトリックとなるゴールを決めて名古屋がついに逆転に成功する。柳想鉄を前線に上げて何とか攻めようとする横浜だが、無理をしない名古屋を攻めきれず逆にカウンターを食らう場面も。結局このスコアのまま試合終了。ホームの名古屋が一人少なくなった横浜を下した。


逆転で勝利を収めたホームの名古屋は、横浜の攻撃にややかき回された感のあった最終ライン、好セーブを見せた一方で何でもないように見えたボールをファンブルして失点してしまった楢崎など、やや不安定だった守備に関してはどこかリズムが狂ってしまったのかと首を傾げてしまったのですが、一方で久しぶりにマルケス、ウェズレイが揃った2トップに中谷、海本幸が絡む攻撃陣はやはり強力であることを印象付けた試合でした。右サイドの海本は驚異的な身体能力で突破力がありますし、マルケスも左サイドの中谷と絡む事でより効果的なチャンスメイクができています。この試合でハットトリックをしたウェズレイの決定力は見事の一言ですが、その陰でマルケスが積極的に仕掛けて行った事が結果的に松田を退場に追い込み、それが混沌とした試合の流れを名古屋に引き寄せる直接の要因になったように思います。中盤にはやや若い選手が多い事でどうしても攻撃面でマルケス、ウェズレイの力に頼ってしまう傾向はありますが、それでもこの攻撃力は他の上位陣を脅かすのに十分なものといえます。14節の浦和戦は2ndステージを占う上で非常にポイントになるような気がしますね。


一方の横浜はFWの2人がやや低いポジション取りでマンマーク気味の名古屋のCBを引き出しつつ、サイドに展開して人数を掛けて崩し、スピードのあるFWが積極的に裏を狙ったり、仕掛けたりしてゴールを狙ってきました。久保と佐藤由を欠く布陣でやや工夫が感じられた戦い方ではありましたし、特にスピードのある突破でアグレッシブに仕掛けていった坂田の動きは光りました。しかし、一方で高めの位置取りをした両サイドバックのドゥトラと柳想鉄の裏を突かれるようになってしまい、ドゥトラは海本のスピードに、柳想鉄はマルケスと中谷のコンビネーションからの崩しにたびたび苦しめられることになりました。またこの試合で怪我から復帰した松田はブランクが長過ぎたのかやや動きが重く、マルケスの突破に振り回されて結果的に退場する事に。ブランクのある選手にとっていきなり両サイドで不利な局面をカバーしていく状況は決して楽なものだったとは思えません。ただ、試合に出場する以上はそれは言い訳にはなりませんし、その退場で那須をCBの位置に下げた事で中盤での主導権を明け渡さざるを得なかったことは結果的に試合の趨勢を大きく左右することになってしまいました。ある意味あれだけ主力を欠いての戦いでこの順位にいるのですからそれはそれで横浜の地力を感じさせる話ではあるのですが、主力の誰かがベストコンディションでなかったり出場停止という状況ではやはり起用が難しいですね。


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2003年11月13日(木) U-20日本代表0-1U20-オーストラリア代表(Wユース壮行試合)

ふと今日のU-20オーストラリア代表を見ていて思ったんですが、東京の選手でU-20代表に残っているのはいつの間にか規郎だけになってしまっていました。馬場が右膝半月板の手術で全治四ヶ月、近藤祐がぎっくり腰で全治一週間、梶山が右足首の捻挫で全治三~四週間とか。厳しいなぁ。規郎もこの試合途中出場して、何度かいいクロス上げてましたね。このチームでCKとかFKを蹴っていたのは正直ちょっと意外でした。とりあえずまずはメンバーに残らないと。頑張って欲しいものです。

さて今日はU-20日本代表-U20オーストラリア代表の試合を録画観戦。
U-20代表は日本はGKに川島永嗣、DFに菊地直哉、永田充、角田誠、MFはボランチに今野泰幸、小林大悟、右に徳永、左に山岸、トップ下に成岡翔、FWには坂田大輔、阿部祐太朗。一方のU-20オーストラリア代表は3バックに3トップ気味の布陣ですね。ちなみにこの前日本が0-1で敗れたU-20韓国代表に引き分けてるそうです。

序盤、オーストラリア陣内でボールの奪い合い。右CB菊地の相手ライン裏へのロングフィードなどたびたび左サイドの山岸がいい形でボールを持つがクロスは上げられない。対するオーストラリアはロングボールからチャンスを作り、クリアをボールを拾って波状攻勢をかけるが最後のシュートは左にそれる。日本は右サイドの徳永が中に切れ込んで坂田とワンツー、そのこぼれ球を右から入ってきた阿部がシュートを放つがゴール左。ペナルティエリアでボールを受けたシュートは周囲の選手の動きを活かしてスペースを作りミドルシュート、右にそれる。その後、セットプレーで永田と川島がお見合いするなど危ない場面もあったが、お互い決定的な場面には至らず。阿部が得たファウルからの素早いリスタートから右サイドの徳永がシュートを放つもキーパーの正面。両者無得点のまま前半終了。

後半に入ると日本は角田に代えて栗原を投入。FKの早いリスタートから右サイドの徳永がクロス、ニアでDFに当たったこぼれ球をファーで栗原がヘッドも左にそれる。しかし、後半5分、左サイドでのセットプレー時の競り合いで永田がマクドナルドを倒したとしてPKに。これをマクドナルドが冷静に決めてオーストラリアが先制することに。その後何度か小林大悟がFKから得点を奪うもののGKが弾く。逆に左サイドを破られ、クロスを上げられるも戻った今野がトラップミスを逃さずクリア。成岡転がしたFKから栗原がシュートを放って混戦となるも今野のシュートは左にそれる。日本は後半19分には小林大悟に代えて茂木を投入、成岡をボランチの位置に下げて阿部をトップ下気味に、茂木と坂田の2トップに変更する。中盤でボールを奪った今野が山岸とのワンツーで抜け出して左サイドから上げたクロスはクリアされるもののこぼれ球を坂田がシュート、GKがなんとか弾く。自陣からのロングボールを阿部が落として茂木がシュートも左に外れる。後半27分には山岸に代えて規郎投入するとさらに日本は攻勢を強め、オーバーラップした右CBの菊地が成岡とのワンツーで抜け出しクロスに阿部、茂木が狙うも相手DFがクリア、阿部のスルーパスに茂木が抜け出してクロス、坂田が飛び込むも相手DFがクリア。栗原のオーバーラップから阿部→坂田と繋いでミドルシュートもGKの正面。規郎がたびたび左からクロスをあげるものの阿部や茂木のヘッドはゴールならず。途中交代で入った谷澤が混戦から粘ってシュートを放つもGK正面。オーストラリアのカウンターなどに脅かされたりはしたものの、その後も攻める時間が続いたが攻めきれずタイムアップ。U-20日本代表は0-1でU-20オーストラリア代表に敗れた。


身長の高い選手を揃えたオーストラリア相手にどう戦うのか注目された日本ですが、サイドチェンジや、最終ラインからのフィードでサイドの選手にいい形でボールを預け、そこから攻撃を組み立てていく形を作ろうとしたようですね。6月のツーロンの時にはやや引き気味の布陣が目立った右サイドの徳永もこの日は積極的に前に出て仕掛けて行きましたが、もともと彼はさほど突破力の突出した選手ではないだけに、彼がボールを受けた後にフォローに回る選手がいても良かったと思いますね。中盤でボールを奪ってからダイレクトで繋いでセンターラインを超えるまでの動きには素晴らしいものがありましたが、そこからのサイドからの突破が単独のものになってしまい、結果的に攻めのバリエーションが限られて攻撃そのものも単調になってしまったことは否定できません。サイドを崩すなら崩すなりのもう少し工夫が欲しかったところでしょうか。

守備ではこの日センターに入った永田とGKの川島の間でラインの裏に入ったボールをどう処理するのかが曖昧で何度かお見合いをするなど、やや連携の面では不安を感じましたが、それは個々の連携の問題であって角田と菊地を含めた3バックの守備自体が破綻していたわけではありません。それだけにオーストラリアの攻撃がさほど鋭いものでなかった事を思えば決して守りきれない相手ではなかったはず。永田の言い分もあるとは思いますが、エリア内で相手選手が倒れてしまうとああいう判定もあるということ。ツイてなかったと思うのは簡単ですが、もう少しエリア内では慎重な対応があっても良かったのではないでしょうか。

失点をした日本は茂木を投入した後半19分辺りからサイドを崩す展開が目立つようになります。これは日本が前線を3トップ気味にして茂木と坂田がサイドに開き、左サイドで山岸(規郎)、今野、角田といった選手が積極的に絡んで行くとともに、右サイドでも前半攻めていた徳永がやや引き気味に構えて、後ろから右CBの菊地が積極的に攻撃参加するなどそういう思い切った後列の飛び出しでサイドでの数的優位を作ったからではないかと。今の日本に欠けているのはそういった勝負どころと見たときの一気に人数を掛けるくらいの思い切りの良さだと思いますし、さらにいえばチャンスメイクだけで満足してしまうのではなく、そこからどうやって点を奪うのか、という点についてももう一度再考が必要なのかもしれません。

この日右CBに入った菊地はこの日序盤に左サイドの裏へのロングフィードを通しただけでなく、終盤にも積極的な攻撃参加で右サイドから何度もチャンスメイクをしました。この前の韓国戦では中央に起用されたそうですが、身体能力の高さに加えて攻撃的センスも兼ね備える彼をどう起用するのかは今後一つのポイントになるかもしれませんね。また、この日ボランチでフル出場した今野は攻守の要所要所で効いていました。このチームも個々の選手を見れば決して悪い選手たちではありません。ただ、U-20代表がイマイチ勝ちきれないのは戦術面そのものだけでなく個々の選手の主張、コミュニケーションの不足も決して無関係ではない気がします。チーム内であやふやなままになっている部分、中途半端な部分を突き詰めていくだけでももう少しいいチームになるのと思うんですけどね。



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2003年11月12日(水) G大阪戦のポイント

U-20代表の試合は0-1の敗北だったそうで。なんとな~く試合展開が想像できなくもないんですが、とりあえず明日見てからということで。それにしてもこの代表と五輪代表の日程はちょっと酷すぎやしませんか。

・五輪代表候補は1/17から合宿入り。3/1~3/18のアジア最終予選まで拘束。
・A代表は1/26から合宿入り。2/18のアジア予選の初戦まで拘束。

これ見てうなずくチーム関係者はいないですよ。現実問題として五輪代表にもA代表にもJの各チームの中心選手は少なくなく、その状態でこの合宿の拘束を行ったらそのチームはチームの主力選手を抜きにしてチーム作りを行わねばならず、下手したらチーム内での居場所を失いかねない。特に五輪代表はなぜ都合二ヶ月も拘束が必要なのか。正直なところを言えば、あのチームが二ヶ月の合宿を行ったところで劇的な効果が望めるとは思えません。たぶん今の選手構成でも戦い方を見直せばもう少しうまく戦えそうな気はするんですが、それをやったら今まで下の年代から継続して強化してきたのは一体何だったのかということになってしまうような気もするわけで。さてどうなるんでしょうね。


さて、恒例の週末のG大阪戦のポイントです。明日U-20の試合を見る関係で今週も木曜から一日前倒しになります。毎週やってるこれ、最近果たしてどれくらい参考になってるのか正直ちょっと自信がなくなってきました(笑)G大阪の出場停止者はなし。ただ、チキアルセは11/15と11/18のW杯南米予選にパラグアイ代表として出場するために欠場。そして入江が出場停止明けなことから今回は

GK松代
DF木場、宮本、入江
MF山口、遠藤、新井場、森岡、二川
FW吉原、マグロン

という布陣が濃厚ですね。
G大阪はここ最近3試合ほど続けて観てますが、前節こそ鹿島とドローに終わったものの、その前の二試合はC大阪に2-0、名古屋に3-1と連勝しています。結果自体は決して悪いものではありませんし、チームとしての状態も良くなってきてはいますね。

このチームの生命線が両サイドのクロスからマグロンに集めてその高さを活かすことにあることは明白です。ただ、少し前まではそのマグロンに集めるまで、つまりどうやってそこにクロスを入れていくのか、3-5-2という布陣では両サイドが一枚しかいないにも関わらず、その個々の能力に依存する割合が決して小さくありませんでした。両サイドに位置する新井場、森岡はもちろん悪い選手ではありませんが、一人でサイドをガンガン突破できるほどの選手ではありません。そのフォローをどうするのかがG大阪の一つの課題だったと思うのですが、最近は右サイドの森岡にはFWの吉原が、左サイドの新井場には二川と遠藤がフォローに行くようになり、以前に比べてサイドからの突破には改善の兆しが見えつつあるようです。

そしてマグロンの高さそのものもある意味脅威なのですが、吉原のスピードにも注意が必要でしょう。混戦に強く、何より彼が決める事でチームに勢いが生まれます。1stステージはベンチから外れることも少なくありませんでしたが、それを乗り越えて戻ってきた彼のそのゴールへ向かう気持ちの強さは侮れません。また、二川を始めとする周囲の選手もマグロンに入れたこぼれ球を意識しており、たまに吉原のスピードを活かしたカウンターなどちょっとしたバリエーションがないわけではありませんが、マグロンに入れたボールから攻撃を組み立てていくという基本戦術が機能するかどうかでG大阪の攻撃の脅威が随分違ってくるのは以前から変わっていないと思います。

ボランチの組み合わせは遠藤と山口。一般的に遠藤がボールの配給役で山口が守備を重視しているというイメージがあるのですが、やや守備重視の印象のある山口は機を見て何度も前方に攻め上がりを見せてこぼれ球に対してミドルシュートを放ったり、高さに強いところを見せてヘッドでゴールを狙ってきたりもします。そういう意味では遠藤の方はサイドへのフォローはあるものの、逆にゴール前に進出してくる動きというのは決して多くなく、むしろ前述の山口の動きの方がゴールに直結する動きという意味では怖いのかもしれません。また、セットプレーは遠藤が蹴ることが多いのですが、マグロンの頭以外にも案外山口のヘッドというのは狙ってくることがあります。注意が必要でしょう。

最終ラインは木場、宮本、入江という3人で考えるなら特にスピードが早いわけでもなく、高さや強さがあるわけでもありません。そしてリードしている状態だとやや最終ラインが引き過ぎてしまうきらいも若干ありますが、2ndに入ってからの失点(12試合14失点)からも分るように以前に比べれば守備が安定してきています。GKの松代があまり大柄ではないものの、反応のいいセービングでピンチをしのいでいるのも大きいのかもしれません。1stステージでは4失点が2試合、3失点も3試合ありましたが、2ndに入ってからは2失点が4試合あるだけで3失点以上はないことを見ても、特徴がないなりにある程度計算できる守備になってきている印象がありますね。


実際に東京がG大阪と対戦する事を考えれば、まず向こうのマグロンの高さを活かした戦術を封じることが重要なのは言うまでもありません。マグロンのプレーはヘッドで直接ゴールを狙う形、意外とうまい足技からのポストプレー→サイドに展開してクロスを狙うという二つに大別されます。まずは彼にいい形でボールを入れさせないようにパスの出所にプレッシャーをかけること、そしてロングボールに競り負けずそのこぼれ球をキープする事が重要になってきますね。ジャーンがそこで勝って結果的にルーズボールをキープすることができればそこから派生するG大阪のいくつかの攻撃は機能しなくなります。ただ、別にマグロン経由でない攻撃ももちろんありますし、速攻では吉原がスピードにのったドリブルから前線で攻撃の基点になり、サイドに展開してくることも少なくありません。つまり高さではマグロン、スピードに乗った攻撃では吉原が前線の基点になることが多いといえるでしょう。ジャーンがマグロンと互角に勝負できるのであれば、むしろ東京が気をつけるべきはゴールを決めればチームが勢いづいてしまう吉原の方なのかもしれませんね。

攻撃面においては一つ気になる動きが。というのはG大阪はサイドから崩されるとボランチがカバーに出てくることが多いんですね(特に新井場-遠藤のサイド)。しかしもう一方のボランチがその空いたスペースを埋める動きが遅れているために、結果的にボランチが元いたポジションのスペースを埋めきれていないことが少なくありません。サイドからの仕掛けでできるその最終ラインの前のスペースをうまく活用できればミドルシュートを放ったり、攻撃を仕掛ける起点を築けるのではないでしょうか。

ともかくセットプレーであれ、何であれ重要なのは先制をして東京のペースにもって行く事。東京にとってはこの試合、勝って次に繋げてこそ意味がある試合です。個人的には出場停止、怪我人さえ出さなければ1-0でもいいと思っています。内容よりも結果を問いたい。現時点では他チームとの兼ね合いがあるので東京が勝っただけではどうなる話でもないのですが、せめて最終節まで希望を繋げられるような、大阪まで行くサポたちが行った甲斐があったと感じられる試合を期待したいですね。



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2003年11月11日(火) 鹿島2-2G大阪(第12節)

明日はU-20代表のWユース壮行試合として国立でU-20オーストラリア代表戦が行われるわけですが、さすがにU-20の試合ともなると生では放送しないんですね。せいぜいオリンピックの試合までですか。とはいってもさすがにU-20ともなるとJの試合に出てる選手も多くないし、視聴率的な部分で見たら決して魅力的なコンテンツではないのかもしれませんね。サッカーしか見てないと結構日本でもメジャーなスポーツだと錯覚してしまいそうですが(苦笑)、客観的に見てまだ日本ではそこまでじゃないし、それに加えてU-20くらいまで興味を持ってる人ってまぁ比較的少ないんでしょうね、正直なところ言うと。さすがにしがない一介のサラリーマンの身で週の半ばに深夜放送の戦評を書くほど無謀ではないので録画で木曜に見て、それで書く事にします。とゆーわけでいつも木曜に書いてる「G大阪戦のポイント」は明日に繰り上げる予定です。


さて今日は鹿島-G大阪戦をスカパーの録画で観戦。

ホームの鹿島はGKに曽ヶ端、DFに名良橋、秋田、大岩、MFはボランチに本田、フェルナンド、右に青木、左に石川、二列目に野沢、深井、FWに1トップの平瀬。控えには高嵜、池内、大谷、ダ・シルバ、中島。小笠原が出場停止、中田、本山、エウレル、内田、熊谷他が負傷中。それにしても負傷者が多過ぎですね、鹿島は。

対するG大阪はGKに松代、DFに木場、宮本、児玉、MFはボランチに山口、遠藤、右に森岡、左に新井場、トップ下に二川、FWが2トップにマグロン、吉原。控えには吉田、チキアルセ、アリソン、大黒、中山。入江が出場停止ですね。大黒は負傷から復帰でベンチ入りしてるようですが・・・實好はどうしたんでしょうか?負傷?


前半、鹿島は平瀬のポストプレーから野沢がシュートを放つも松代がキャッチ、右サイドのショートコーナーからフェルナンドがミドルシュートを放つも枠をそれる。対するG大阪は吉原がたびたび積極にドリブルで仕掛けていくもシュートまではいたらない。その後はややG大阪が攻める展開が続き、マグロンのポストプレーから抜け出した森岡がシュートを狙ったり、FKのこぼれ球を拾って木場、宮本という珍しい組み合わせでカウンターを仕掛ける場面も。対する鹿島もCKから何度かチャンスを作ると深井が切れのあるドリブルで積極的に突破を図ってミドルシュートを狙っていく。中盤に差し掛かるとG大阪はマグロンの高さを起点に攻撃を仕掛けてやや押し気味に試合を進めるようになり、前半26分にマグロンがキープして吉原へ、吉原がそのまま右に流して森岡がクロス、そのボールをマグロンがヘッドで決めて先制する。その後もしばらくはG大阪ペースが続いたものの、鹿島が両サイドで後列の選手が前列を追い越す動きを見せて形を作り始め、前半41分に右サイドでボールを持った深井が青木とのワンツーから中に切れ込みシュート、J初ゴールとなる同点ゴールを挙げ、1-1の同点で前半が終了。

後半、序盤から鹿島が攻勢に出て、右サイドを深井が、左サイドを野沢が積極的に崩していく。すると後半7分、右サイドスローインからのボールを受けた深井がドリブルで1人2人とかわしてシュート、これが決まって鹿島が逆転に成功してしまう。その後はG大阪も右サイドの森岡のクロス、マグロンの頭を超えたボールにファーへ走りこんだ山口がトラップし

てシュートも曽ヶ端がファインセーブ、チャンスを逃す。すると後半12分、G大阪は新井場に代えて中山を、森岡に代えてチキアルセを投入、チキアルセが右サイド下がり目に構え、二川を左サイド、吉原を右サイドに、マグロン・中山の2トップに近いような布陣に変更する。対する鹿島も野沢に代えて今季初出場のダ・シルバを投入するが、流れはG大阪に。吉原のキープから山口がミドルシュートを放ったり、二川の粘り強い左サイド突破からマグロンがヘッドで合わせるなど攻める展開が続くも、ここで鹿島の石川が負傷したことで一旦プレーが切られ、その後は鹿島が流れを引き戻して深井が突破を見せたり、フェルナンドのキープから左サイドを上がった石川のクロスからの平瀬のヘッドやフェルナンドのミドルシュートと形を作るが松代がたびたびファインセーブを見せる。しかしG大阪は後半も運動量豊富に動き回っていた吉原の右サイドでのキープからチキアルセがクロスを上げ、それをマグロンがこの試合2点目となるゴールを挙げて後半30分に同点に追い付く。その後はG大阪がたびたびカウンターからゴールを狙うもののマグロンがオフサイドを取られるなど決め手を欠いて勝敗は決まらず。2-2のドローとなってどちらにとっても痛い引き分けとなった。


鹿島は平瀬の1トップに野沢、深井の2シャドー、右に青木、左に石川を置いて名良橋、秋田、大岩の3バックの布陣。序盤から2シャドーの野沢、深井が1トップの平瀬と絡みながらチャンスメイクして中盤の選手が積極的にミドルシュートを打っていきましたが、そのサポートに回る両サイドの青木、石川がG大阪に逆にサイドの裏を突かれる展開が続き、マグロンの高さにやられてしまいました。しかし、右サイドから積極的に仕掛けていった深井はキレのあるドリブルでG大阪のDF陣を翻弄し、2得点を挙げ一時は試合をひっくり返すことに成功しました。確かに優勝争いを意識するならば、引き分けという結果で満足することは難しいとは思います。しかし前述の深井だけでなく野沢、途中出場した中島もまずまずのプレーを見せたことを思えば、鹿島がこの試合で得たものは単なる引き分け以上の価値があったのではないでしょうか。

対するG大阪は右サイドに流れる事の多かった吉原のスピードのあるドリブルを起点に森岡が絡み、逆サイドも新井場に二川が絡んで鹿島の両サイドの裏を狙い、そこからマグロンの高さを狙ってきました。サイドからのクロスでマグロンの高さを狙うという見ようによっては単調な攻撃とも言えますが、その高さが強力であるがゆえに、今回のようにいいボールさえ入れば得点を奪うことができました。ただ、守備面ではサイドから崩された場合にサイドを気にするあまり中央にスペースを作ってしまい、そこを鹿島に使われてミドルシュートを狙われてしまいました。またおそらく實好や入江の欠場に際して山口を下げずに中盤のバランスを重視した結果だと思うのですが、左のCBに入った児玉(元々サイドバックの選手だったと記憶しているのですが)は深井の突破に振り回されて結果的に見れば失点の要因になってしまったことは否定できません。ここまで二連勝だったG大阪にとってみればここで勝ち点3を取れば一気に順位を上げられた試合だっただけに、同じような形で奪われた2得点は思っていた以上に痛かったように思いますね。



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2003年11月10日(月) 柏2-3清水(第12節)

今日はカメルーン戦の日本代表が発表になりましたね。

GK:楢崎(名古屋)、都築(浦和)、土肥(東京)
DF:山田暢、坪井(以上、浦和)、三浦(東京V)、三都主(清水)、中澤(横浜M)、宮本(G大阪)、加地(東京)、永田(柏)
MF:稲本(フラム)、中田英(パルマ)、小野(フェイエノールト)、藤田(ユトレヒト)、小笠原(鹿島)、山田卓(東京V)、遠藤保(G大阪)、福西(磐田)
FW:高原(HSV)、鈴木(ゾルダー)、柳沢(サンプドリア)、大久保(C大阪)

東京からは土肥、加地が選出、茂庭は残念ながら落選とあいなりました。どうやら待望論の高まっている田中と同様に「できるだけ五輪の選手をいじりたくない」ということだそうな。月末から開催されるWユースの予選に出場が濃厚な永田を連れて行くっていうのもよく意味の分らない話ではあるけれど、果たして将来的に茂庭の代表再選出はあるのでしょうか。まぁ客観的に観るなら大久保より田中でしょう、って思ったのは私だけじゃあるまい。


さて今日は柏-清水戦をスカパーで観戦。

ホームの柏はGKに南、DFに渡辺毅、落合、永田、MFはボランチに萩村、明神、右に田ノ上、左に平山、トップ下に谷澤、FWは2トップで増田、玉田。控えには清水、下平、永井、加藤、宇野沢。 薩川、リカルジーニョ、ジュシエ、近藤直、渡辺光、矢野らは負傷欠場で三試合連続の純国産メンバー。

対するアウェイの清水はGKに真田、DFに池田、エメルソン、森岡、MFはボランチに伊東、杉山、右に鶴見、左に三都主、トップ下に澤登、FWは2トップでトゥット、安貞桓。控えには羽田、高木和、鈴木、平松、北嶋。黒河が負傷で真田が今季初出場。澤登、エメルソンが先発。市川は右膝半月版損傷で欠場。

前半、清水は柏のGK南のクリアボールを拾った安貞桓が落として澤登がループシュート、これが決まっていきなり前半2分に先制してしまう。直後に三都主からのパスをトゥットがシュートも右にそれると柏もようやく落ち着いて徐々に攻めるようになるが、前線へのパスの精度が悪く、ボールを奪った清水がカウンターを狙う展開に。右サイドの安貞桓から左サイドの三都主へサイドチェンジ、そのクロスにトゥットが飛び込むもわずかに届かず、オーバーラップした森岡からボールを受けた澤登が左サイドからクロス、安貞桓がシュートも左にそれる。対する柏はFKの素早いリスタートから萩村がシュート、そのこぼれ球を玉田がヘッドで押し込もうとするも枠の上にそれる。その後は柏が攻める展開が続き、玉田が次々と仕掛けていくもなかなかシュートまで持っていけない。逆に前半32分、トゥットが三都主とワンツーで左サイドを抜け出しクロスも柏DFがクリア、しかしそれを拾った伊東が右へ展開し、安貞桓が切り返しで対面の渡辺毅をかわしゴールを挙げて清水が2点目を挙げる。柏は玉田の右FKに永田が合わせるも空振り。前半36分清水は負傷の杉山に代えて高木和道を投入。鶴見と伊東のボランチに変更して高木を右に置く。柏は終盤左サイドの平山のクロスから玉田がニアに飛び込んでシュートを放つも真田がファインセーブ、玉田の左CKから萩村が合わせるも枠の上。柏が攻めながら2点のビハインドで前半終了。

後半に入ると柏はCBの落合に代えて宇野沢を投入。何とCBを一枚削って2CB気味にしてトップに宇野沢、右に玉田、左に増田と3トップ気味にして前線の枚数を増やし、一気に攻めに出る。直後に清水は右サイドの澤登とのパス交換から高木がシュートを放つ場面こそあったものの、後半2分、左サイドでのFKの流れからのこぼれ球を右サイドにオーバーラップしていた永田がクロス、これに萩村がスライディングで飛び込んで柏が1点を返す。その後は平山がミドルシュートを放ったり、左右のサイドから増田、玉田、谷澤らが次々にドリブルで勝負を仕掛けて柏のペースに。清水はたまにロングフィードで前線にオールを送るもフォローがなくて孤立し、次々と起点を潰されてしまう。そんな中清水は後半22分に澤登に代えて平松を、柏は後半29分に田ノ上に代えてベテランの加藤を投入。その後も柏ペースは変わらず、後半39分に左サイドからのFKのこぼれ球を玉田が蹴りこんで柏がついに2-2の同点に追い付く。しかしその後はお互いロングボールの応酬になり、前線の枚数が多い清水の方がチャンスを作るケースが増え、ついに後半42分左サイドの三都主からのボールを安貞桓が戻し三都主がそのままコースを狙ってシュート、右隅に決まって決勝ゴール。柏はその後も攻めたものの得点は奪えず、アウェーの清水が柏を下した。


相変わらず負傷者続出の柏は負傷の薩川、近藤に代えて渡辺と落合を起用、3バックで臨みました。しかし、その3バックは相手選手へのチェックが甘く、序盤から清水にチャンスを作られ一瞬の隙を突かれて失点してしまいました。その後は柏ペースとなって攻める展開になったものの前線の玉田、増田らと周囲の距離が遠く、ドリブルで仕掛けて孤立しては清水のDFにボールを奪われる展開が続き、ついにはカウンターから2点目を奪われてしまいました。後半に入ると落合に代えて前線に宇野沢を投入して2CB気味としながらも、中盤の明神、萩村らを中心とした厳しいプレスでボールを奪い、後半2分に一点返したのちも玉田、谷澤、増田らがドリブルで積極的に仕掛けて局面を打開しようとする展開が続き、ついには後半39分に玉田が同点ゴールを挙げて追い付きました。しかし、同点に追い付いた後にはロングボールの応酬となって中盤の守備が機能しなくなり、枚数に勝る清水の攻撃陣に数的優位を作られて決勝点を奪われてしまいました。ここでどうすべきだったのかは難しいところでしたが、攻めに出ていた以上はやはり点を奪って一気に逆転にまで持っていきたかったところでしょう。

対する清水はこの試合で出場した真田、澤登の両ベテランが非常に渋い働きを見せました。澤登は開始直後に冷静に南の位置を見極めてループシュートで先制ゴールを挙げ、真田も何度かピンチの場面にファインセーブを見せました。しかし清水は全体的に見れば選手がボールを持った際の周囲のフォローが遅い状況は相変わらずで、前線でボールを持っても周囲の選手と分断されて孤立してしまい、相手DFに囲まれてボールを奪われる場面も多く、決して攻撃が機能していたわけではありませんでした。この試合では柏が攻めて時折清水がカウンターを仕掛けるという展開だったこともあってこの試合で打ったシュートは柏(19本)の約半分(10本)。しかし清水はゴールへの意識が高い選手が前線に多く、数少ないチャンスのうち3本を確実に得点に繋げたことが、やや劣勢だったこの試合において結果的に勝ち点3を引き寄せた大きな要因となったように思いますね。



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2003年11月09日(日) FC東京4-1神戸(第12節)

いや~、東京は勝てるかなと思ってたのですが、まさか横浜が負けるとは思ってなかったので正直J112節終了時点で2位という順位はちょっと意外でした。横浜は松田の退場が痛かったのではないでしようか。とはいえ東京と同じ勝ち点差で東京V、横浜、磐田と続いていていることで、ちょっと分ければ一気に順位に響くだけに、今後も油断できない状況は続きそうです。

さて今日はFC東京-神戸戦を味スタで観戦。
ホームの東京はGKに土肥、DFに加地、茂庭、ジャーン、金沢、MFはボランチに三浦、宮沢、右に石川、中央にケリー、左に戸田、FWは1トップでアマラオ。控えには 小沢、藤山、浅利、阿部、鈴木。近藤祐がぎっくり腰で欠場。

対するアウェイの神戸はGKに掛川、DFに吉村、土屋、北本、松尾、MFはボランチにシジクレイ、朴康造、二列目に薮田、ビスマルク、FWはオゼアス、三浦知。控えには岩丸、坪内、山口、西谷、岡野。播戸、菅原が出場停止、三浦泰年は負傷で欠場。

前半、神戸がカウンターから左サイドバックの松尾を基点に攻撃を仕掛け、ゴール正面でのシジクレイのFKを土肥が弾くなど、序盤はやや神戸が押し気味の展開に。しかし前半16分、右サイド加地のスローインから宮沢が中に入れてそれにケリーに合わせて先制。その後は東京が攻撃を仕掛ける展開が続き、左の金沢からのクロスにケリーがオーバーヘッド、宮沢のフィードからケリー→左サイドの戸田→石川が落としてケリーがシュート、フミタケのチェックからボールを拾った宮沢が右足でミドルシュートといずれも掛川が立て続けに好守を見せ、宮沢からのフィードをケリーが落とし、左サイドから戸田が抜け出してダイレクトでシュートもバーに当たる。前半30分、右サイドをケリーが抜け出してクロス、ファーの戸田がヘッドで決めて2点目を挙げると、ビスマルクのFKと松尾のミドルシュートをいずれも土肥の好守で防いだ前半36分、宮沢が右からのFKを直接決めて3点目を挙げる。神戸は左サイドの松尾から出したボールから朴康造がシュート、土肥が弾いたこぼれ球をビスマルクがシュートもジャーンが防いで3-0のまま前半終了。

後半、神戸はオゼアスに代えて岡野を投入、オゼアスをボランチに、朴康造を右にあげて左に薮田という布陣に変更する。その変更で右サイドからたびたび神戸が仕掛けるも決定的な場面を作るには至らず、逆に後半8分、左サイドを駆け上がったケリーから中に入った金沢→右の戸田へ、そのまま放ったミドルシュートは掛川が弾き、混戦でこぼれたボールを石川が蹴りこんで東京は4点目を挙げる。それでさらに勢いに乗った東京は攻勢を強め、ケリーから左へ、戸田がシュートは掛川が弾くもアマラオがヘッド、バーに当たって東京が押し込もうとするが神戸はなんとかしのぐ。その後も右サイドの戸田からケリーへスルーパス、そのふわりとしたクロスをアマラオがヘッドも左にそれる。神戸はビスマルク、朴康造に代えて西谷、山口を投入、東京は石川に代えて規郎、茂庭に代えて藤山を投入。東京はクリアボールをケリーがループシュートを放つなどの場面があったものの、その後は交代した西谷のドリブル突破に岡野や山口が絡んでチャンスを作り出した神戸が攻める時間帯になり、後半39分、西谷の右FKのパスから山口がミドルシュート、それを土屋が方向を代えて神戸が1点を返す。その後は東京もカウンターの速攻からケリーを起点にたびたびチャンスを作るものの得点には至らず。4-1で東京が勝利、二位に浮上する事になった。


東京は序盤、やや引き気味に守る神戸の壁に跳ね返されると、そのカウンターから神戸の左サイドバック松尾を基点とした攻撃にやや苦しめられました。しかし土肥の好守でそのあたりの攻撃を無失点でしのぐと、ケリーの得点で先制点を奪いました。その後は徐々に主導権を握り、前半半ば過ぎからはケリーが頻繁に両サイドの石川、戸田とポジションチェンジするようにサイドに流れてフリーで駆け上がって何度もクロスを挙げてチャンスを作り出しました。4点目を奪ったときは左サイドケリー、中央石川、右戸田という形でした。二列目が頻繁にポジションチェンジをしたことで神戸のマークが混乱し、中盤での素早いプレスからボールを奪っては素早い攻守の切り替えから次々と速攻を仕掛けていったことが結果的にこの試合での大量点に繋がったのではないでしょうか。そしてそこに至るまでの流れには土肥がたびたび決定的な場面を堅実な守備で防いで流れを引き寄せ、あるいは手放さなかったことも無関係ではなかったと思いますね。右サイドバックの加地も着実な成長を感じさせる守備を見せるなど、一失点こそしたものの中盤を含めたこの日の守備は安定感があったと思います。

また、加地と金沢の両サイドバックが最終ライン付近でボールを奪った際に必ずサイドのスペースに動いて確実にキープし、ボランチやケリー、サイドの選手、時には前線にフィードするなど、お互いのサイドを視野に入れつつ、サイドチェンジも意識しながら東京の攻撃の基点になっていたことはもっと評価されていいですね。東京の中盤でボールを奪ってからの攻守の切り替えの早さは特筆すべきものがありますが、最終ライン付近で奪ったボールを攻撃に繋げられているのは彼らがそういうところで地味ながらもキッチリと仕事をこなしているのが大きいのではないでしょうか。効果的な攻め上がりを見せるだけでなく、そういう攻守の繋ぎも堅実にしてのける彼ら両サイドバックの働きがあるからこそ現在の東京の攻撃サッカーには機能しているのではないでしょうか。


一方の神戸は播戸・菅原智を出場停止で、三浦泰年を負傷で欠くやや苦しい布陣。朴康造をケリーのマークに付けつつ、左サイドバックの松尾を積極的に攻め上がらせてそこを起点に攻撃を仕掛けました。実際にミドルシュートやFKなどのセットプレーから何度かチャンスを作りましたが、この試合ではそれをことごとく土肥のファインセーブに阻まれ、点を奪って試合の主導権を握る事に失敗してしまいました。そうこうしているうちに何とか押さえ込んでいた東京の攻めも、ケリーと両サイドがポジションチェンジをするようになるとマークが混乱してしまい、サイドに流れたケリーをフリーにしてしまい、そこを起点に攻撃を仕掛けられてた失点してしまいました。

西谷、山口、岡野といった交代出場の選手を投入する事で攻撃にアクセントを加えて後半はまた攻めの形を作りました。ただ、一方でマンマーク気味の基本に忠実な守備をしてくるが故に東京のように複数選手のポジションチェンジに対してマークの受け渡しがうまくできずにフリーの選手を複数作り出してしまうところや、FWの流れる動きにあっさり引っ掛かってスペースを作り出してしまうところなど、神戸はチームとしての守備戦術はやや課題を抱えているのかもしれません。しかも土屋、北本の両CBは警告の累積で次節出場停止。降格争いから一歩抜け出た感のあった神戸ですが、次節でも苦戦するようだと油断できなくなってきてますね。



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2003年11月08日(土) 浦和5-1東京V(第12節)

リーグ戦も終盤に差し掛かった今節では浦和-東京Vの上位対決は浦和が東京Vに完勝したほか、4位の市原がなんと京都に敗れてしまいました。鹿島がG大阪に引き分けたほか、磐田が仙台を破り、柏が清水に敗れた事で混沌としていた優勝争いももしかしたら徐々に地力の差が出てくるかもしれません。明日の名古屋-横浜戦、FC東京-神戸戦も今後の優勝争いに大きな影響を与えそうです。一方のJ2も上位3チームもそれぞれ勝ち点3を獲得。新潟の優位は動きませんが、広島、川崎の対決は案外最終節までもつれるかもしれませんね。東京は明日神戸戦。負けるとは思ってないけど、キッチリ勝てるかどうかというのは重要なポイントではないかと。勝てばとりあえず今節終了時点での3位以内は確定。東京は優勝を意識して戦うにはまだまだ足りないものがあるし、先のこと考えるよりも目の前の一戦一戦をきっちり戦っていって勝ち点を積み重ねてくことが重要ではないかと。相手を気にする前にまずは自分が勝たない事には何にも始まりませんしね。 さて今日は浦和-東京V戦をTV観戦。ホームの浦和はGKに都築、DFに坪井、ゼリッチ、ニキフォロフ、MFはボランチに鈴木、内舘、右に山田、左に平川、トップ下に山瀬、FWに田中、エメルソン。控えは山岸、堀之内、長谷部、千島、永井。 アウェイの東京VはGKに高木、DFに柳沢、一柳、米山、三浦、MFはボランチに林、ラモン、右に山田、左に平野、FWは2トップにエムボマ、桜井、 控えには柴崎、富澤、根占、小林大、平本。ロペスが出場停止、小林慶が負傷欠場のためボランチに林を上げCBにカタール帰りの富沢を温存して高校生の一柳を起用、平野は負傷を抱えての強行出場、桜井は負傷明けで10節ぶりのスタメン。 前半、浦和はエメルソン・田中のスピードをいかした速攻で序盤から猛攻を仕掛け、たびたびゴールを脅かす。東京Vは必死に守るものの中盤での繋ぎの段階で浦和にプレッシャーを掛けられてボールを奪われてしまうためなかなかボールを前に運べない。前半9分、山田の右CKからニアのゼリッチがファーに流しエメルソンがゴール、浦和が先制する。その後は東京Vの山田卓のミドルシュートがバーを叩いたり、浦和のニキフォロフがエムボマと競り合った際に負傷して長谷部を投入、内舘を最終ラインに下げることはあったものの、集中力の高い守りから縦への速攻を仕掛けていた浦和は前半25分、長谷部のスルーパスにDFラインの裏を抜け出したエメルソンがGKの高木をかわしてゴール、2点目を挙げる。その後もなかなかいい形でシュートできない東京Vに対し浦和がたびたびゴールを脅かし2-0と浦和のリードで前半終了。 後半に入ると東京Vは左サイドバックの三浦が高い位置を取り、右サイドバックの柳沢もたびたびオーバーラップを仕掛けてサイドのスペースを崩しに掛かりペースを握る。さらにエメルソンに振り切られることの多かった一柳に代えて富沢を、負傷で強行出場していた平野に代えて小林大悟を投入した東京Vは後半18分、左サイドの三浦からボールを受けた小林大吾のループパスを桜井が戻し、林が抜け出してゴール、1点返す。後半20分、桜井に代えて平本を投入した東京Vは守備でも浦和の速攻も身体を張った守りで防いで勢いに乗りかけたが、浦和は後半25分に右サイドの山田のパスを山瀬が浮かせて米山をかわしダイレクトでシュート、再び突き放す3点目が入る。その直後にエメルソンは永井と交代したものの、すっかりペースを握った浦和は速攻からたびたびゴールを脅かし、後半34分には右サイドのフィードから右のスペースに抜け出した田中が巧みなポジショニングで裏を取って4点目を奪うと、後半42分には左サイドでの競り合いからのこぼれ球を拾った平川がそのままドリブルで突っ込んでゴールを決めて5得点。終わってみれば浦和が5-1の大勝、暫定首位に立った一方で東京Vは首位陥落となった。 浦和は序盤から中盤でプレッシャーからボールを奪って速攻、猛攻を仕掛けたものの東京Vの身体を張った守りから得点を奪うことができませんでした。そんな中で前半9分に奪ったセットプレーには大きな意義があったのではないでしょうか。今まで2トップと山瀬、山田を中心とした攻撃でなかなか点を奪えなかった場合、浦和は攻めあぐむ事が少なくありませんでした。この試合ではセットプレーで先制点を奪った事で東京Vは攻めに出ざるを得なくなり、2トップや山瀬を活かすだけのスペースを生み出す事に成功したわけなんですね。それだけでなく、この試合では山瀬が田中とエメルソンに絡んだ攻撃が目立ち、やや2トップに偏りがちだった攻撃もよりバリエーションが出てきていたように感じました。この試合ではニキフォロフが負傷退場というアクシデントがありましたが、それを感じさせなかったのは鈴木啓太を中心とした中盤での守備がしっかりしていたからではないかと。やはりナビスコ杯を獲ったことが自信に繋がっているのでしょうか。浦和の安定ぶり、充実ぶりを印象付けた試合でした。ただ、エメルソンが警告累積6枚で二試合の出場停止。彼のいない清水戦・名古屋戦が一つのターニングポイントになりそうですね。 対する東京Vは小林慶の欠場が響いたのか中盤での繋ぎのリズムが悪く、中盤で次々とボールを奪われて浦和の速攻を食らい、それを何とかしのいでいましたがセットプレーで失点してしまいました。中盤で劣勢に陥っていたために両サイドバックがいい形で上がれずにサイドがやや孤立しがちで前線の基点となるエムボマにいい形でボールを入れることができませんでした。後半に入ると左サイドバックの三浦が高い位置取りをし、低い位置取りの右サイドバックの柳沢も豊富な運動量でたびたび前方に進出して中盤の数的優位を作り出すことに成功して東京Vが攻める時間が続きましたが、同点に追い付けないうちに3点目を奪われたことで試合の流れは一気に浦和に傾いてしまいました。 両サイド、特に左サイドがどれだけ仕掛けられるのかということは東京Vの攻撃を考える上で一つのポイントだと思うのですが、一方で攻めに出た三浦の裏を突かれた時の守備の問題について未だ未消化なまま。中盤で優勢な時には特に気にならないこの問題も、劣勢で三浦が攻撃に「出ざるをえない」という状況になると東京Vの守備は苦しくなります。もっともこの日の東京Vは見る限りでは中盤から前線へのパスの起点となった選手へのプレッシャーがほとんどなく、前線へのパスをやすやすと通してしまった事も無関係ではなかったと思います。どんなに高い技術を持っていても自陣の最終ラインでボールを奪うような状況では相手の守備を崩すのは簡単なことではありません。先ほどの中盤のパスの出し手へのプレッシャーを含めた中盤から前線にかけての守備の意識がもっと必要でしょう。


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2003年11月07日(金) 今後の観戦予定

今日は会社の行事でヘロヘロなので簡単に今週末から来週にかけての観戦予定を簡単に書きます。ここから先二試合くらいの結果で首位争いをするチームもある程度絞られてくるのではないでしょうか。今後はその首位争いに残りそうなチーム、今後は残り試合も少ないので東京が対戦する予定のチームを中心に観戦していく予定です。

11/8(土)
浦和-東京V (TV観戦)
11/9(日)
FC東京-神戸(味スタ)
10日
柏-清水(TV観戦)
11日
鹿島-G大阪(TV観戦)
13日
U-20日本代表-U-20オーストラリア代表(TV観戦)
14日
名古屋-横浜(TV観戦)

なお、観戦予定はあくまで予定ですので管理人の事情により変更になる場合もあります。予めご了承下さい。



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2003年11月06日(木) 4-2-3-1研究所を読んでの雑感

それにしても試合見てるから結果的に毎日書いてるけど、とりあえずリーグ戦終わっちゃったらどうなっちゃうんでしょうね。正直、毎日書けるような内容ないですよね、きっと(笑)今年は書き始めた当初は試合始まったらどういうスタイルでやるか悩んでいたくらいなのですが、実際にスカパーを導入して試合を見るようになると逆に試合なくなったらどうなるんだろう?って考えるようになりました。今の自分の興味の方向から考えれば基本的にJのオフシーズンは海外の試合を、というのはないと思います。まだ時間はあるし、じっくり考えてみようとは思ってるんですが、さてどうしたものでしょうか。


今日は会社の行事がらみで電車の移動時間が長かったので読み終わったダイジェストに続いてマガジンの方も読む事ができました。今年に入ってからマガジンに加えてダイジェストも買うようになって読み比べるようになったのですが、なんとゆーか、その違いが面白いんですよね。例えばもう細かいレベルの話なのですが、この前の神戸-鹿島戦の三浦泰年の採点。マガジンは5.5でダイジェストはなんと7なんですね。おそらくダイジェストの採点者は何かのプレーを評価してその採点をしたのだと思うのですが、正直見てた限りでは可でもなく不可でもなくって感じだったんですね。もっともTVの視点というのは落とし穴があってボールのないところの動きというのは実は案外分らなかったりもするわけなんですね。いま自分はTV観戦で試合を結構見ていたりはするのですが、どうしても見えない部分というのはありますよね。

それにしてもマガジンのなぜ今のタイミングになっていきなり「4-2-3-1研究」なのかがイマイチよく分らない(笑)最近のマガジンはどうも「類型化ネタ」が好きらしいと感じてはいるのですが、実際この「4-2-3-1研究」の意図が全く見えてこない。実は何となく構成からしてやっつけ企画のような気がしないのでもないのですが、あえて言うならサイド攻撃がもっと見たいということなんでしょうか?それとも石川を代表で使えという意図でもあるんでしょうか?(笑)

ただ、今のジーコの4-4-2のオプションとしての選択肢にも「中盤のサイドアタッカー」という文字はないんじゃないかと。はっきりいってよほどの理由がないと4-4-2は変えなさそうな気がするんですが・・・はっ、もしかして間接的なジーコ更迭論とか?(←深読みのし過ぎ)ま、それはともかく今の日本は妙に中盤にパサーが多くてアタッカーが少ない。だから選手を集めても選手の個性による戦術の違いというものが生まれにくいと思うんですね。ポジション別に見ても一番動きが硬直化してしまっているのがやはり中盤で、特に中盤に縦への動きが少ない。サイドを突く動きもそうだし、ゴールに入る動きも少ない。後列から追い越す動きが少ない。中から攻める割合が多過ぎるんですよね、はっきり言ってしまえば。そういう意味で4バックを変えずにサイドアタックを仕掛けようとすれば必然的に4-2-3-1ってことになるんでしょうか。

とは言ってもマガジンの中でも永井さんが指摘されておられるように、1トップのFWに求められる能力は非常に高いレベルのものになると思いますし、以前服部だかのコメントにあった「前線へボールを入れにくい」ということも出てくるでしょう。何よりFWが一枚になることを考えれば二列目の選手にはやはり前方に進出してゴールに絡める選手を置かないと前線に枚数が足りなくなります。今の日本にはそういうシャドーストライカー的もこなす二列目というのはあまりいないんじゃないでしょうか。今の黄金の中盤の使い道はますます難しくなってくるでしょう。特に誰とは言いませんけれど。現状を考えれば4-2-3-1を採用する可能性は決して高くないわけで。

ただ、そういうなかなかサイドアタッカーの使い道が難しいチームの状況にあっても、それでも今の石川は十分に代表入りに値する選手だと思うんですね。「勝負できるサイドアタッカー」というだけでも評価していいと思うわけで。ああいうプレーができる選手は今の日本には少ないですしね。サイドアタッカーの石川の評価すべき点は中に切れ込んでシュートを放つという自分の点を取る形を持っている事。攻撃的なポジションに入る選手で点を取る動きのない選手って守る側からすれば実はさほど怖くないんですね。点を意識したプレーも持っているというのはとても大切なことなんじゃないかと。

もう誰も言わなくなったけど、今年の五月ごろだったか五輪代表における石川が中に切れ込むプレーを否定的に捉える見方もあちこちで散見されていました。東京というチームも見続けてたヒトから見ればあれが進化しつつあるプレーであったことが感じられたと思うのですが、3-5-2という枠組みの中で石川の動きを見るとどうにも逸脱した動きに見えたのでしょう。ホントは縦に抜けてクロスを上げるだけの選手の方が実はよっぽど怖いようでいて怖くない選手だったりもするのですが。

いっそのこと石川を右で使うなら左を田中にしてやや高めの両サイドから仕掛けてみるのも面白いと思うんですよね。4-2-3-1とか、やや変則の3トップ気味にするとか、4-4-2の変則的な布陣にするかして。お互いポジションチェンジを厭わないのもポイント。今の日本の状況でクロスを上げてもなかなか有効なシュートに繋がらないことを思えば、彼らがサイドから中に切れ込む動きを見せる方が相手にとって案外怖いのではないかと。そこで一人突破できれば中央の守備も綻びが出てくるのではないでしょうか。それに2人ともスペースを見つければシュートを狙うだけの意識も持ってる。チームとしてのバランスの問題はあるとは思うので、それがベストの布陣なのかというと微妙なところではありますが、少なくとも攻めなければならない展開において彼らの勢いに賭けてみるという戦い方はあってもいいと思うんですがどんなもんでしょうか。

今回のは(今回のも?)なんかわけのわかんない文章になっちゃいましたね。ようするに4-2-3-1実現の可能性は低いけど、石川を使うのとしたら現実的に考えて中田あたりをボランチに下げて攻撃を組み立てさせてサイドアタックを仕掛けるとか、4-2-3-1の布陣の方が向いてはいるんですよね。そしてそういう時に左サイドで張らせるとしたら三都主じゃないでしょう、むしろちょっと変則だけどサイドから積極的に仕掛けていく田中を高めの左サイドで、ってオプションもありなんでは?ということが書きたかっただけです。う~ん何かこの数行だけでも良かったんじゃ、って内容でしたね(苦笑)



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2003年11月05日(水) 神戸戦のポイント

来季の味スタの席割り問題はどうやらサポの意見がやや採り入れられた形で収束しそうですね。問題は来季どの席で観戦するかということなのですが、どうしましょうかねぇ・・・。実はまだ決めかねています。そういえば今週のサッカーマガジンに原監督のインタビューが載っていましたね。それを読んで原監督らしいなってうなずくところがありました(笑)思うにシステムや戦術で役割を明確にすることで選手が成長する場合もあるとは思いますが、忘れてはならないのは選手の力というのは常に変化し続けているということだと思うんですね。選手の力が足りなければシステムや戦術は十分に機能しませんし、逆に選手の成長にチームの戦術、あるいは戦い方が追い付かなければ逆にそういったものが選手の成長を妨げる足かせになりかねません。同じように見えても選手の力は徐々にでも確実に変わっているように、本来そのチームの戦い方もチームの成長に合わせて徐々にマイナーチェンジが施されていくものなのではないでしょうか。また、同じような選手構成に見えても、同じような戦い方をしていたとしてもチーム全体のディテールを見ればそれは必ずしも同じではありません。4-4-2や3-5-2といったシステムで類型化することは容易なことですが、同じシステムを用いてもチームによってその戦い方は実に多様なものがあります。その多様性は戦術だけでなく、選手の個性によって生み出されている割合も決して少なくないと思いますね。一般的に言われているような基本的な動きに選手を当てはめるだけでなく、選手の個性をその中でどう活かすのかという観点がなければ、どんなに戦術論を語り尽くしてもやはりそれは具体性を欠いたものになってしまうのではないでしょうか。



さて例によって神戸戦のポイントです。
今週は明日明後日がかなり微妙モードに入ってるので通常よりも一日早く書きます。

このところの神戸は二戦二勝。偵察した二試合を見た限りでは、なんというか以前に比べれば調子は上向いてきてるのかなという印象がありました。全体的に守備をベースにした戦い方であることは変わりませんが、縦へのロングフィード中心でやや直線的だった攻撃が、ビスマルクがボールをキープするようになったことで全体的なポジションの押上げができるようになったこと、そのために以前に比べれば攻撃の厚みが増した事は間違いありません。

神戸は11/1に関西大学との練習試合を行ったそうですが、公式サイトでは更新がされてませんでした。そこで神戸系サイトに潜入調査(?)した結果をもとに相手のスタメンを予想すると、どうやら

GK 掛川
DF 吉村、土屋、北本、松尾
MF 三浦泰、シジクレイ、朴康造、ビスマルク
FW カズ、オゼアス

といった布陣になりそうですね。
ちなみに東京戦では左サイドバックの菅原とFWの播戸が出場停止です。
布陣の特徴としてはまずはMFが挙げられるでしょうか。三浦泰を守備的な潰し役として中盤の底に置き、それをシジクレイと朴康造がやや引き気味でフォローしながら上下動するという、ややトレスボランチ気味の布陣になっています。そして二列目に位置するのはビスマルクなのですが、実際にはトップ下というポジションではなく、サイドでボールを受けてそこから起点となることが多いようです。どちらかのサイドに寄ってボールを受けて、空いたスペースの方に朴康造、シジクレイのどちらかの攻め上がりを引き出すというイメージでしょうか。

ビスマルクの動き、リズムはやや直線的な動きの多い神戸にあってはやはり独特で、運動量やスピードでは特筆すべきものを持ちませんが、懐が深いボールキープをするために彼のところでボールを奪われることがほとんどなく、二列目の位置でボールキープするビスマルクの存在は非常に大きなものとなっています。そしてここでポイントなのはビスマルクは中盤では相手の選手を引き付けてポジションを上げるシジクレイ、朴康造へ繋ぐケースが多く、サイドなどの高い位置や逆に低い位置でボールを持った場合には直接FWにボールを当ててくることはあっても、組み立ての段階でFWに当てるようなパスは決して多くないということです。ビスマルクがマークされるがゆえにそれを活かしてシジクレイ、朴康造を起点に攻撃を仕掛けているというのが、神戸の基本的な攻撃パターンといえるでしょう。

そのシジクレイ、朴康造は運動量が豊富でミドルシュートこそあるものの、特に高いパスセンスや突破力があるわけではありません。ですが特にシジクレイはその攻め上がそのものにやや迫力があるためにマークを引き付けることが多く、そこからオーバーラップしたサイドバックへの展開や、空いたスペースへ進出したFWへのパスの供給源となっているわけです。そして跳ね返されたボールは攻め上がりを控えたどちらかと三浦泰でボールを拾い、サイドに流れたビスマルクに預けてそこから精度の高いクロスでオゼアスの頭を狙ってくるというのが点を取るパターンといえるでしょうか。ただ、シジクレイ、朴康造もそうですし、両サイドにも言える事なのですが、残念ながらラストパスの精度が高いわけではありません。そのあたりの精度の低さを前線でスピードと粘り強さでうまく補っていたのが播戸だったのですが、今回出場停止だということを考えるとより精度の高いビスマルクのパスを活かせるよう少し戦い方を変えてくるかもしれませんね。

基本的にはビスマルクを抑える事、ここでボールを奪うことができればベスト。ビスマルクにボールが渡った時には神戸は確実に攻撃の準備に移ろうとしてますから、そこでボールを奪えれば大きなチャンスに繋がる可能性があります。また、シジクレイ、朴康造のところでボールを抑えるというのも一つの手でしょう。神戸は中距離からのミドルシュートはあってもサイドや中盤からペナルティエリアに侵入してくる動きはほとんどなく、シジクレイ、朴康造やサイドから入るボールは決して精度が高いわけではないのでシュートコースを切りつつFWをきちんと捕まえておけば問題はありません。ただ、オゼアスの高さ、そしてそこからボールを落とされることで混戦になったり、カズにいい形でボールを持たせないように注意が必要でしょう。そういう形でボールを持ったときのカズの怖さは鹿島戦でも証明済みですしね。そしてクリアボールから繋いでビスマルクがサイドから上げてくるクロスはその前のクロスとは段違いに精度が高いので油断は禁物です。また、カズとビスマルクは感覚が近い事、そしてヘディングに強い選手が多い事からセットプレーにも注意が必要でしょう。先に神戸に先制されると相手はFWを残して引き気味になってしまうため先制点をやらないことは重要なことといえます。

守備においては土屋、北本の中央の二枚のCBの一対一の強さもさることながら、その前のスペースを消して潰し役に徹している三浦泰、そして豊富な運動量を活かして前線から最終ラインまで幅広くフォローしている朴康造、シジクレイで固めるセンターラインはなかなか侮れないものがあるといえるでしょう。風貌からややシジクレイに目を引かれがちですが、意外と朴康造の運動量も侮れません。ただ、中央が固める事で二列目を起点とした攻撃、そして対人守備や高さには強さを見せる神戸も、逆にFWの動きをオトリにして二列目が進出して得点を狙うような動きをすると、案外FWの動きに引っ掛かってやすやすと侵入を許してしまうこともあるようです。鹿島戦でも得点には繋がりませんでしたが、後半開始直後にサイドがボールを持った場面で、サイドに流れる深井と平瀬の動きに気を取られて中央にスペースを作ってしまい、得点を取りに前方に進出した小笠原にフリーでスペースに侵入されてシュートを打たれた場面が二度ほどありました。サイドから仕掛けて横の揺さぶりをしかけつつ、FWの動きをオトリにしてケリーあるいは戸田あたりが後列から侵入してくると案外いい形でボールを受ける事ができそうな気がしますね。もっともそれはある程度サイドで優勢であることが必要条件だとは思いますけどね。

降格争いを神戸にしてみれば(戦いづらいと言われる味スタの)アウェイのこの試合は、勝ち点1を獲得する事を前提に、基本的に引き分け、勝ち点3を得られれば儲け物というくらいの戦い方をしてくる可能性が高いと思います。無理して攻めるというよりは、守備をベースに機を見て攻撃を仕掛けつつ、ビスマルクの精度の高いセットプレーで得点を狙ってくるという戦い方をしてくるのではないでしょうか。ただ、東京としてもこの試合でキッチリ勝ち点3を取れるかどうかで今後の試合の位置づけが大きく変わってくるのはいうまでもありません。華麗な試合展開になる可能性は低いとは思いますが、確実に勝ち点3はゲットする、そういう東京が見てみたいです。



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2003年11月04日(火) 広島3-0湘南(J2第41節)

今週の金曜に会社の行事があって、それ絡みでプレゼンの準備に追われたりとか、正直言って今週は今年に入ってから一番忙しいかもしれません。いちおう今日は広島-湘南戦を見て、明日は通常より一日予定を繰り上げて週末の「神戸戦のポイント」を書く予定ですが、木・金はもしかしたらこれは休むするかもしれません・・・とか今まで何度も言いつつ今まで何だかんだ言って始めてから一日も休んでいなかったりしたのですが、今度こそホントにやばい状況なんですよ(苦笑)ま、休んだところでガッカリするヒトがそうそういるとも思えませんが予め書いておきますね。


さて今日はJ2昇格争いの三試合目、遅ればせながらの広島-湘南戦です。

ホームの広島はGKに下田、DFに井川、リカルド、上村、MFはボランチの位置に森崎和、サンパイオ、左に服部、右に松下、トップに中山を置いてやや引き気味にマルセロ、大木を置く布陣。控えは尾崎、八田、山形、高橋、茂木。3バックに1トップ2シャドーといった感じでしょうか。

対するアウェイの湘南はGKに鈴木、DFに北出、パラシオス、時崎、MFはボランチに中里、熊林、右に加藤、左に坂本、トップ下に金根哲、FWは2トップに戸田弟、高田。控えには小林、井原、石田、石原、柿本。ちなみに戸田弟は東京の戸田の弟。どうやら久方ぶりの先発らしい。

前半、広島の大木のドリブル、右からのマルセロの突破をパラシオスが続けて止めるもマルセロへのタックルはイエローに。湘南はマルセロのポストプレーを倒した時崎にもイエローが出され前半8分で早くも最終ラインの二枚がイエローをもらってしまう。広島は左サイドの服部がたびたび左サイドを突破してクロスを上げるものの、好守を見せるGK鈴木を中心とした湘南の守りをなかなか崩せない。一方の湘南は右サイドの加藤が積極的にドリブルで仕掛けるものの周囲のフォローがなくなかなか抜け出せず、初のシュートは前半も半ばを過ぎた中里のミドルシュート。なかなか攻撃の形を作れない湘南に対し、広島は前半36分、左サイドからのスローインを上村がフリーでクロス、これをパラシオスが空振りして時崎がボールを胸に当ててしまい、そのこぼれ球を拾ったマルセロがゴール、やや意外な形で先制する。前半40分には右サイドを破った松下がクロス、これを鈴木が弾いた直後に時崎と交錯、こぼれ球を大木が蹴りこんで広島が追加点を挙げる。その後も湘南はなかなかシュートまで持っていく機会のないまま2-0と広島リードで前半終了。

後半に入ると湘南はほとんどボールに触れる事のできなかった戸田弟に代えて石田を、右サイドでやや孤立しがちだった加藤に代えて石原を投入。右サイドの石原のスピードを活かした突破や、金根哲、坂本らを起点に左サイドから崩す意図を見せて金根哲のスルーパスから高田が抜け出すなど少しずつ攻撃の形を作り始める。しかし後半17分、左サイドの混戦を抜け出した服部がクロス、ファーの中山が戻りながらヘッド、山なりになったボールが反対側のサイドに吸い込まれて広島が3点目を奪う。その後は広島の松下の右からのクロスにファーのサンパイオが合わせた場面、湘南も中盤から出たフィードから石原が抜け出し下田をかわしたもののシュートまでいけなかった場面など、お互いチャンスを作るものの得点を奪えない。しかしその後は地力に勝る広島が中盤でこぼれ球を拾い徐々に湘南を圧倒、サンパイオのスルーパスから抜け出した服部が左サイドから上げたクロスを交代出場した高橋が合わせたものの、これは鈴木がファインセーブ。湘南も中里、熊林らがミドルシュートを放ったものの手詰まりな感は否めず、広島が3-0で完勝した。


広島は高さのある中山を前線に置いて大木、マルセロの2シャドーが運動量豊富に動き回り、左サイドの服部が積極的に仕掛けていく姿勢を見せました。ボランチの森崎和は長短の精度の高いキックで攻撃を組み立て、もう一方のサンパイオも絶妙のポジショニングでサイドのフォローやたびたび前線に飛び出してはヘッドでゴールを狙いました。右サイドの松下もかなりポジション取りが低く(見ようによっては右サイドバックにも見えた)、服部に比べれば攻めあがる機会は少なかったものの、精度の高いキックで何度もチャンスを演出しました。広島はダイレクトプレーでボールを繋ぐこともできる技術の高さはあるのですが、大木、マルセロに限らず中山も良く動いて引いたり、サイドにも流れるプレーが少なくなく、逆にサイドを突破してクロスを上げようという段階で中に枚数が揃っていなかったり、逆に中盤でボールを奪ったときに前線のポジショニングが低過ぎて速攻に繋がらなかったりということがたびたび見られました。前線の選手が運動量豊富なことは決して悪い事ではありませんが、時にはある程度前線やエリア内にポジショニングを取らないとなかなか攻撃をフィニッシュで終わらせる事はできません。特に中山はその役割を考えれば高さを活かすためにももう少し中のポジショニングを意識しても良かったかもしれませんね。

一方の湘南は熊林、金根哲といったボールの落ち着きどころとなりそうな選手はいるのですが、彼らがボールを持ったときの周囲のフォローが少なく、中盤の個々の選手がやや孤立しがちな印象がありました。そして全体的に技術は決して低くないのですが、球離れが悪さから囲まれてからの苦しいパスや怖さのない地点にいる選手へのパスが多く、やや個人技頼みで残念ながらチームとしてどうやって攻めるのかという意思の感じられる場面は決して多くありませんでした。例えば右サイドの加藤にしても見ていてドリブルが得意そうなのは分りますが、彼にしても孤立してドリブル突破しかない状況で複数に囲まれたらさすがに厳しいのは言うまでもありません。そういった場合に複数の選手がパスコースを作って加藤にマークを集中させないとか、今の湘南に必要なのはどうやってパスを出すかではなく、どうやってパスを受けるかという動きなのではないでしょうか。またチームとしてどういうボールがFWが活きるボールなのか、実際今のFWの組み合わせではどういう得点のパターンがあるのか、もう一度検証してみてもいいような気がしますね。個々の技術の高さはチームの中で活かされてこそ威力を十二分に発揮するもの。個々に孤立した状態で出せる力にはやはり限界があるのではないでしょうか。



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2003年11月03日(月) 鹿島0-4浦和(ナビスコ杯決勝)

いや~、しかし浦和が初のタイトルですか。う~ん、まぁこの試合を見れば鹿島を主力を欠いたとはいえ、浦和の優勝は順当なものと言わざるを得ないでしょう(←実はちょっと悔しいらしい)。ところでオフト監督が試合後の会見で今季限りでの辞任を表明したとか。、「今季の中頃、来季は違う方向性でやっていきたいと社長が言っていたと、人づてに聞いた。こういう扱いは普通ではない」というのが理由だそうですが、チームの事を考えるのならばリーグ戦の試合を残っているこの時期に辞意を表明する事が決して賢明な行為でない事くらい、オフト監督も知らないわけではないでしょう。逆に言えばそれだけ頭に来ていたということなのでしょうが、だからといってせっかくの初のタイトルを獲得したその日にそんな水を差すような発言をする事ないだろうに、と思ってしまったのは私だけでしょうか?何ともはや、少しばかり残念なことですね。

今日はナビスコ杯決勝の鹿島-浦和戦をTV観戦。
鹿島のホーム扱いといっても八割が浦和サポという強烈な会場内。主力を欠くだけでなく、場内の雰囲気でも圧倒される鹿島、というところでしょうか。

ホームの鹿島はGKに曽ヶ端、DFに池内、秋田、大岩、MFはボランチに本田、青木、右に名良橋、左に石川、トップ下に小笠原、FWは2トップにエウレル、深井。控えには西部、金古、相馬、野沢、中島。平瀬、フェルナンドが出場停止、中田、本山、内田他は負傷欠場。

対するアウェイの浦和はGKに都築、DFに坪井、ゼリッチ、ニキフォロフ、MFは鈴木啓太、内舘、山田、平川、トップ下に山瀬、FWは2トップに田中、エメルソン。控えには山岸、三上、堀之内、長谷部、永井。

前半、序盤は鹿島が攻める展開。左サイド深井が崩し、CKを奪う。逆に浦和は右サイドの山田から左サイドのエメルソンへ、そのシュートのこぼれ球を田中がシュート、それをエメルソンが蹴り込むもオフサイド。浦和ニキフォロフのFKはDFにあたり、このこぼれ球を拾った浦和は右サイドのエメルソンが上げたクロスをニアに田中が飛び込むもDFが囲み曽ヶ端がキャッチ。鹿島も小笠原のフィードから右サイドオフサイドギリギリに飛び出した名良橋がクロスも深井は合わない。左サイドからエウレルがドリブルで切れ込んできてシュートも力なく都築がキャッチ。エメルソンのドリブルを身体を張って止めた大岩がイエロー。前半13分、右サイドの田中から出たボールに飛び込んだ山瀬がヘッド、これが決まって浦和が先制する。エメルソンのキープから山瀬がシュート、右サイドの山瀬からのクロスに田中がシュートもいずれも鹿島DF陣が防ぐ。素早いリスタートで左サイドの石川からエウレルへ、中に入れるも都築がキャッチ。青木のスルーパスから右サイドの名良橋が裏を取りクロスも浦和DFがクリア。右サイドの山田のクロスの流れでエメルソンがエリア内で大岩に倒されるも笛はなし。前半26分、鹿島は負傷退場したエウレルに代わり中島を投入。ファウルからの小笠原が素早いリスタート、石川が飛び込むも都築が飛び出してキャッチ。エメルソンのキープから山瀬が右サイドへ、田中が秋田をかわしてシュートもボールは左にそれる。鹿島のFK、二度のCKを浦和がしのぐ。この二度目のCKにボールをクリアしようとしたエメルソンと坪井が交錯して負傷してピッチの外へ。鹿島が猛攻を仕掛けるも浦和がしのいで戻ったエメルソンが左サイドでボールを持ってドリブルを仕掛けてFKを得るとそこから浦和がじっくり攻める。鹿島は左サイドの仕掛けからCKを得るとこぼれ球を深井がシュートも右サイドネット、深井の入れたボールに小笠原が飛び込むも都築がキャッチ。右サイド田中がドリブル突破からクロス、エメルソンがシュートも枠の上。浦和の1点リードで前半終了。

後半、左サイドのエメルソンの突破を秋田がファウルで止める。左サイドのフィードに田中が抜け出すとエメルソンに合わせるも鹿島DFが何とかクリア。しかし後半3分、左サイドへスルーパスに反応したエメルソンが飛び出した曽ヶ端をかわし、スライディングしてシュートコースを消した大岩を切り返しでかわして無人のゴールへ蹴りこんでゴール、浦和2点のリードに。青木からのフィードに深井が飛び込むもオフサイド。左サイドの石川から右サイドの名良橋が落として池内がシュートも枠の上。池内が入れたボールを中島がポスト、入り込んできた名良橋が左足でシュートも都築が弾く。左サイドでボールを持った小笠原が切り返しで中に切れ込むと前線へ、飛び出した中島が合わせるも左にそれる。後半11分、スルーパスから左サイドでボールを持った田中が池内・秋田をかわして中に切れ込んでシュート、浦和が3点目。鹿島は後半14分に池内、石川に代えて野沢、相馬を投入も直後の後半15分に小笠原が二枚目のイエローで退場、3点ビハインドの鹿島が一人少ない状況に。浦和が猛攻を仕掛けるも鹿島のDFが防ぐ。左サイドを抜けたエメルソンがシュートも曽ヶ端が弾き、CKからもエメルソンがシュートを放つも枠の上。平川の浮かせたパスに山瀬が飛び込んで左足でシュートも鹿島DFに当たる。セットプレーのこぼれ球からエメルソンがカウンターから走るも曽ヶ端がクリア。左サイドから切れ込んだ内舘がシュートも枠の上。右サイドの長いパスから野沢がシュートも弱く都築がキャッチ。左サイドでボールを持った平川がエメルソンがリターンボールをもらうとクロス、田中が戻りながらヘッドも枠をそれる。左サイドへのスルーパスをエメルソンが追いかけるが曽ヶ端がエリアギリギリでキャッチ。左サイドからのボールを深井がポスト、野沢がシュートも都築が弾く。しかし後半41分、右サイドからの山田のフィードに長谷部が右サイドのエメルソンへ、秋田をかわして中に切れ込んでゴール、ついに浦和は4点目を奪う。野沢が右に出したボールを名良橋がミドルシュートも枠の左。浦和レッズは4-0で優勝。初のタイトルを集中にした。


鹿島としては本来中盤を構成する4枚のうちフェルナンド、中田、本山を欠き、FWも平瀬が出場停止な上にエウレルが負傷退場、ルーキー2枚という状況ではさすがに厳しかったかもしれませんね。先制してカウンターを狙う展開になればスピードのあるルーキー2枚の2トップも活きてきたでしょうが、逆に先制されるような展開では攻めに出てカウンターを食らうという浦和の展開にならざるをえず、苦しくなるのは目に見えていました。この試合で鹿島が3-5-2の布陣にしたのはおそらく中盤の主力を欠く中、名良橋と石川を前にあげる事で苦しい攻撃力を上げようと、つまり前に出ようという意欲の現れだったと思いますが、逆に最終ラインを3枚にしたことでサイドのスペースを埋めきれず池内、秋田、大岩といったCBが田中、エメルソンのスピードに振り回されてしまい、全く抑え切れられませんでした。スピードで勝負されたら厳しい事は最初から予測できていただろうことを考えれば、3バックでなく4バックにしてサイドのスペースを埋めることで多少は違った対応も可能だったかもしれません。ただ、鹿島はこういう苦しい状況にも引いてカウンターを狙う展開をあえて選択せず、前に出る戦い方を選び方をしました。最後まで諦めなかった戦い方をしたことといい、厳しい戦いになったとはいえ苦しい布陣の中ここまで上がってきた鹿島の底力にはやはり敬意を表してもいいのではないでしょうか。


一方の浦和は前半13分にエメルソン、田中がサイドに開いてマークを引きつけたところに山瀬が入って先制ゴール。このエメルソン、田中以外の選手が奪った先制ゴールは単なる先制点以上の意味を持って試合の流れを大きく引き寄せました。この後、坪井とエメルソンが交錯して2人がピッチを出ていた時間帯をしのぐと後半しばらくしてのエメルソンのゴール。これで試合の流れは決定的なものに。エメルソンと田中という2トップのスピードでペースを握り、全体的にラインを押し上げて中盤でのボールポゼッションを行うサッカーは主導権さえ握ってしまえばその流れを覆すことは簡単ではありません。なにより相手はその2トップを一対一で止める事は難しく、複数で止めざるを得ない状況ではフリーの選手を作りやすくなってしまいます。浦和が大きく力を伸ばしたのはエメルソンだけでなく、田中が一本立ちして大きく成長したからでしょう。この田中がエメルソンの信頼を得たからこそ、2トップに信頼関係が生まれ、2人のコンビプレーに繋がって行ったのではないでしょうか。

浦和は本来若い選手が多いながらも優勝できるだけの力はありましたが、どうやって点を取っていくのかという部分に関してやや前線頼みの部分がありました。その前線にも力こそあったものの信頼関係が十分でなかったからこそ、そのポテンシャルを十分に発揮できていなかったのではないかと。ただ、田中の成長により2トップに信頼関係が生まれ、それに後列が絡むようになってきたことで攻撃力が大幅にアップしたのではないでしょうか。いくら前線に強力な選手を擁したところで、それだけではどうしても攻撃が単調になり、前線の問題が解決するわけではありません。前線の強力な選手が周囲との信頼関係を結び複数の選手が絡んだ攻撃が仕掛けられるようになって、初めて驚異的な攻撃力に繋がっていくのではないかと思うわけです。今回は鹿島の選手がフルメンバーではありませんでしたが、それを差し引いてもこの日の浦和の戦いぶりは十分に優勝に値するものだったと思いますね。



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2003年11月02日(日) 甲府2-0川崎(J2第41節)

いよいよ明日はナビスコ杯の決勝ですね。やや手負いの印象のある鹿島が浦和をどう押さえるか。現実的に考えれば浦和の優位は動かないような気もしますが、鹿島の一発勝負における勝負強さは尋常ではないだけに、浦和も油断していると足元をすくわれるでしょう。どうかな~、第三者の目から客観的に見ればナビスコで優勝したらオフト続投らしいので、果たしてそれが浦和にとっていいことなのかどうかという点はちょっと気になるところですね(苦笑)

さて今日はJ2昇格争い第二弾、甲府-川崎戦ですね。

ホームの甲府はGKに鶴田、DFにアライール、池端、仲田、土橋、MFはボランチに倉貫、外池、右に水越、左に石原、やや引き気味に藤田、1トップに小倉。控えには山本雄、青葉、山本英、長谷川、須藤。

対するアウェイの川崎はGKに吉原、DFに伊藤、渡辺、箕輪、MFはボランチに山根、茂原、左に塩川、右に長橋、トップ下に今野、FWが2トップでジュニーニョ、ボヘルチ。控えには浦上、岡山、鬼木、中村、我那覇。アウグストは出場停止。

前半、甲府が積極的に仕掛ける展開。一方の川崎はやや動きが固く攻撃の形を作りきれない。アライールの右FKを外池がヘッドも枠に飛ばない。川崎が攻撃を仕掛ける展開も甲府の落ち着いた守備が目立ち、そこから攻撃を仕掛けるも川崎のプレッシャーを抜け出せない。その後は徐々に川崎がジュニーニョを中心に攻勢を仕掛けるも、中を固める甲府守備陣を崩せない。逆に前半23分、左サイドからの浮き球で入ったボールのこぼれ球を小倉がダイレクトで決めて甲府が先制。その後も川崎がジュニーニョから右サイドの長橋という流れで何度か形を作るものの、そのクロスは甲府の守備陣が何とか跳ね返す。中央に入った長橋が右に切り返してシュートを放つも鶴田がファインセーブ。その後の川崎の攻勢をしのいだ甲府は左サイドでのインターセプトをきっかけに右サイドの水越、アライールを基点に攻撃を仕掛けるもクロスの精度が悪く得点に繋がらない。その後川崎はジュニーニョがドリブルで突っ掛けるも、中盤でこぼれ球を拾ったのは甲府。しかしなかなかいい形でゴール前にボールに入らず甲府の1点リードで前半終了。

後半、川崎は塩川に代えて我那覇を投入。今野を一列下げてボランチに、ボランチの茂原を左に置いてトップ下にホベルチを下げる。甲府は左サイドに流れた小倉が基点になって右サイドへ展開、右に流れた石原がシュートも吉原がキャッチ。甲府はジュニーニョの突破を人数を掛けて守るなど、水越、石原も守備に回って川崎の攻めをしのぐと藤田の右サイドからのアーリークロスから水越がヘッドも吉原がキャッチ。さらに右サイドに石原が流れて水越と仕掛ける。その後が川崎が両サイドで起点を作って攻め、そのボールを奪って甲府が小倉のキープを基点にカウンターを仕掛ける展開。クリアのこぼれ球を拾った川崎が左サイドからクロス、我那覇がヘッドも鶴田の正面。川崎は後半15分、ボヘルチに代えて中村を投入。しかし甲府は後半23分、カウンターから小倉が前線のゴール前の石原へ、キープしてDFラインの裏に出したボールを右サイドから入ってきた水越が決めて貴重な追加点。攻める川崎はこぼれ球を中村のミドルシュートも鶴田の正面。逆に甲府のカウンターから藤田のシュートが右ポストを叩く。甲府は土橋に代えて青葉を投入して守りを固めると、川崎は今野に代えて岡山を投入して前線の枚数を増やす。甲府は小倉を基点にまたもやカウンター、水越のクロスから藤田が飛び込んでヘッドも吉原が何とかキャッチ。川崎は後半37分にゴール前で絶好のFKのチャンスを得るものの山根のFKは枠の上。ロスタイムの前線へのフィードから我那覇が抜け出すも鶴田のファインセーブに遭ってゴールならず。逆に甲府にカウンターからボールをキープされ試合終了。昇格争いをしている川崎にとってはちょっと高くついたかもしれない一敗になった。


甲府は序盤こそ攻めたものの、その後は地力に勝る川崎の攻撃を受けることに。しかし池端、仲田らを中心にしっかりと中をしっかりと固めその攻勢をしのぐと、カウンターから前線に唯一残る小倉に預け、そのキープ力を起点に運動量豊富な水越、石原の両サイド、引き気味に構える藤田の攻め上がりを引き出して攻撃に繋げました。この試合では両サイドの水越、石原は戻って守備をこなしつつ、ポジションを入れ替えたり、同じサイドに動いたりと非常に運動量豊富に攻守に顔を出していたのが印象的でした。ただ、そういうプレーも小倉の前線でのキープがあってこそ。前線で積極的に守備を行っていないようでしたが、それでも小倉が1トップ気味に構えて懐の深いボールキープでマークを引き連れることで、後列の選手が動きやすい状況を作り出していたことは確かですし、また小倉が隙を突いて奪ったこの試合の先制点は攻められる時間の長かった甲府にとっては大きなアドバンテージとなりました。これにより前掛りにならざるをえなかった川崎の裏を狙う展開が続き、後半23分にカウンターから決定的な2点目を奪うことに成功しました。甲府の守備力は確かですし、前線の小倉のキープから二列目が飛び出していく攻撃はなかなかのものがあります。ただ、カウンターだけでは攻めきれない相手も出てくるでしょうし、昇格というところまで持っていくにはもう少し中盤の支配力が欲しいところかもしれませんね。


対する川崎は中盤での支配力こそ上回ったものの、左サイドのアウグストを欠くせいか前線でボールをキープするジュニーニョも単独突破か、右サイドの長橋に展開するくらいしか攻め手がなく、そのジュニーニョ自体も甲府の複数のマークに遭って身動きがとれず、中盤を支配して攻めるわりには手詰まり感が漂っていました。そんな中で何でもない左サイドからのクロスボールを伊藤と渡辺がお見合いしてしまい小倉に一瞬の隙を突かれて失点。それによって甲府に余裕を持たせてしまい、川崎が攻めながらもカウンターを狙われる展開になってしまいました。後半、左サイドの塩川を下げて我那覇に代えたものの、それによって複数のポジションを変更したためか中盤にやや落ち着きがなくなってしまい、前掛りにならざるをえなかった川崎が徐々に間延びせざるをえなかったのもあって、甲府にボールを拾われては小倉のキープからカウンターを食らうようになりついに追加点を奪われてしまいました。川崎が苦杯を喫した原因は後半攻め切れなかった部分よりもジュニーニョ頼りにならざるを得なかった攻撃のバリエーションがあまりにも少な過ぎたこと。もちろんアウグストを欠いた事は無関係ではなかったと思いますが、新潟が引き分けただけに川崎にとっては何とかものにしたい試合だったでしょう。次節からアウグストが復帰することを思えばチーム力は上がるとは思いますが、対戦相手なども考えるとやや一歩後退した感は否めませんね。



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2003年11月01日(土) 札幌2-2新潟(J2第41節)

今週末はJ1の試合がないのでJ2の札幌-新潟を観ました。しかしそれにしてもJ2は混戦ですね。新潟、川崎、広島あたりの地力は一つ上のような気がしますが、それらのチームにとっても甲府、札幌、水戸あたりの守備からのカウンターは脅威ですし、この日も鳥栖を下した福岡のこのところの好調ぶりは決してフロックではないと思いますね。結局上位3チームは新潟が引き分け、川崎が敗れ、広島が勝った事で新潟が勝ち点82、広島が勝ち点80、川崎が勝ち点78ということになりました。今後の対戦相手は

新潟→横浜FC、福岡、大宮
広島→山形、鳥栖、川崎
川崎→福岡、湘南、広島

という形になっています。新潟は福岡との対戦、広島は川崎との直接対決を残していますが、川崎は勝ち点差に加えて福岡と広島の直接対決を残しているだけに少し苦しくなったかもしれませんね。とはいえ今後はアウグストが復帰しますし、広島が対戦する山形、鳥栖あたりにもたつくようだとプレッシャーがかかったまま直接対決を迎える事になり予断を許しません。それに比べると新潟は1勝1敗1分け(86)まで持っていければ、広島が2勝1敗(86)、川崎が3連勝(87)でも広島を得失点差で上回る可能性が高く、非常に優位に立ったといえるでしょう。とはいえ早めに勝ち点を挙げて昇格を決めたいところですね。J2上位3チームの試合は明日に甲府-川崎戦、火曜日広島-湘南戦をレポートします。

さて今日は札幌-新潟戦をスカパーで観戦。

ホームの札幌はGKに藤ヶ谷、DFに吉川、川口、田畑、MFはボランチに今野、三原、右に森下、左に和波、FWはトップにアンドラジーニャ、両サイドに砂川、堀井を置く3トップ気味の布陣。控えには井上、曽田、岡田、市村、新井。

対するアウェイの新潟はGKに野沢、DFに三田、安英学、丸山、新井、MFはボランチに秋葉、山口、右に栗原、左にファビーニョ、FWは2トップでマルクス、上野。控えには木寺、高橋、宮沢、末岡、森田

前半、札幌アンドラジーニャのポストから堀井のシュートも野沢の正面。新潟もファビーニョの攻め上がりからシュートを放つものの藤ヶ谷が弾く。栗原の蹴った二度のCKは札幌がなんとかしのぐと札幌、和波のスルーパスから砂川が左サイドから切れ込みしシュートも左にそれる。ゴール前でアンドラジーニャが受けてシュートもゴールの右にそれる。新潟がこぼれ球を拾いつつ波状攻撃を仕掛けるも山口のシュートは右にそれる。しかし前半10分、アンドラジーニャのキープからフォローした三原が右サイドへフィード、森下が粘ってキープするとそのグラウンダーのクロスをアンドラジーニャが左サイドに決めて札幌が先制する。栗原の右サイド突破からマルクスがエリア内でボールを受けるも田畑がよく対応してクリア。お互い一進一退の攻防が続く。新潟はファビーニョ、マルクス、上野と繋いで右サイドに展開、栗原がクロスも藤ヶ谷が飛び出して弾く。山口が攻めあがって上野とのポストプレーからダイレクトでシュートもDFに当たり藤ヶ谷がキャッチ。攻めながらも攻め切れなかった新潟は前半30分、オーバーラップした新井が切り返して左サイドからのクロスにファビーニョが飛び込み、こぼれ球を上野が押し込んで同点に追い付く。直後札幌のファウル後にプレーを続けたとしてアンドラジーニャがイエロー。その後も一進一退の攻防が続く中、前半38分にアンドラジーニャがシュミレーションで二枚目のイエローで退場、札幌が10人で戦うことに。新潟が攻勢を掛けるも攻めきれずに、逆に札幌が森下の左から右への長いドリブルからチャンスを作り、和波がFWとのポストプレーからシュートも枠の上。1-1で前半終了。


後半、序盤から攻勢を仕掛ける新潟は山口が強烈なミドルシュートを放つも枠の上。栗原が中に切れ込んでマルクスのポストプレーからシュートを放つも藤ヶ谷がファインセーブ。ファビアーノからオーバーラップした新井がクロス、札幌DFに当たったボールが何とゴール前でフリーのマルクスに渡りそのシュートは藤ヶ谷がファインセーブ、こぼれ球を栗原が狙うも札幌が何とかクリア。その後も新潟が攻めるが攻めきれない展開が続く。しかし後半8分、今野が左サイドを抜け出してゴール前の堀井へ、そのシュートはDFに当たるもそのボールは回転がかかって新潟ゴール前で混戦になり、突っ込んだ今野が左足で左サイドに蹴りこみ札幌が再び突き放す。新潟は左サイドから切れ込んだファビーニョが倒れるもシュミレーションでイエロー。マルクスがファビーニョとのワンツーが抜け出しシュートも右にそれる。新潟は後半14分に新井→宮沢、後半24分に栗原→松岡を投入し中盤の枚数を増やして攻めに出る。しかし札幌は粘り強い競り合いからボールをキープして素早いカウンターを仕掛け、たびたび新潟ゴールを脅かす。後半30分、札幌は森下に代えて曽田を投入、4バックに変更して守りを厚くする。新潟はファビアーノの左サイドからのクロスにマルクスが飛び込んで押し込むもオフサイド。新潟が攻めるも札幌の厚い守りを崩せず、逆にたびたび札幌がカウンターからゴールを脅かす場面が続き、新潟は後半38分に山口に代えて森田を投入して前線の枚数を増やす。札幌の守りを崩せず長いクリアで苦しめられられた新潟は後半44分、左サイドからのボールをマルクスが競ってこぼれたところを上野が飛び込んでゴール。一瞬の隙をついて新潟が同点に追い付き、2-2のドローとなって勝ち点1を分け合った。


札幌は新潟の攻めをしのぎつつ、カウンターからアンドラジーニャが起点となってサイドを森下・和波が上がり、攻めあがる新潟の両サイドバックの裏を突いてきました。先制点もカウンターから右サイドの森下から入ったクロスをアンドラジーニャが決めたもの。右サイドの森下が新潟ボールになりそうでも諦めずに走ってチェックにいってボールを奪った事が結果的に得点に繋がった1点目でした。前半38分にアンドラジーニャが二枚目のイエローで退場すると、守備を固めて素早いカウンターから今野、三原、森下、和波といった中盤の選手が砂川、堀井の前線の選手に絡んでサイドに枚数を掛けて破り、たびたび新潟のゴールを脅かしました。特に今野は的確なコーチングだけでなく中盤で球際の強さを見せて何度もたびたびカウンターを演出。自らも何度もサイドを駆け上がり後半8分には一時は勝ち越しとなるゴールを奪いました。そのチームにおける影響力は絶大で、その若さを考えると将来性のある好選手ですね。守備面でも藤ヶ谷が何度もファンセーブを見せ、人に強さを見せた川口らとともに新潟の攻撃を跳ね返しました。新潟が攻める展開ではありましたが、ゲームの流れを掴んでいたのは一人少なかった札幌の方。それだけに終了間際の失点はやや悔やまれる試合でした。


一方の新潟はボランチの山口を基点に左サイドはファビーニョに新井が絡み、右サイドは栗原を三田がフォローする形で両サイドから攻撃を仕掛けていたものの、札幌にクロスをことごとく跳ね返されて攻めあぐねているうちにカウンターから失点。守備では中央に人数は揃っていたものの両サイドが積極的にオーバーラップを仕掛けたところの裏を突かれ、サイドからたびたびチャンスを作られてしまいました。前半のうちに同点に追い付き札幌が10人になってからは新潟が攻める展開になったものの、逆に引いてカウンターを狙う札幌を攻めあぐねては跳ね返されたルーズボールを札幌に拾われ、たびたびカウンターを仕掛けられ失点。追わなければならなくなった新潟は3バックに変更して攻めに出ましたが、その後も札幌のカウンターにサイドを突かれ続けゴールを脅かされることになりました。結局は終了間際に上野がこの日2点目のゴールを決めて同点に追い付きましたが、この日は昇格争いのプレッシャーもあったのか追いかける展開でやや単調な攻撃も目立ちました。しかし、一方で山口や栗原、上野といったベテランの気の利いたプレーがそういったチームにアクセントを加えているのも確かで、この試合に引き分けた事で得た勝ち点1の意義は案外大きなものになるかもしれませんね。

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2003.11.30 00:00 | 過去アーカイブ | トラックバック(0) | コメント(0) |












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