yocchi-football.net

JリーグのFC東京を応援しているBlogです

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--.--.-- --:-- | スポンサー広告 | トラックバック(-) | コメント(-) |
2003年8月の過去アーカイブスです。
--------------------------------------------------------------------------------
2003年08月31日(日) 鹿島1-0大分(第3節)

昨日の横浜戦の観戦記の戦評部分を一部追加しました。誤字脱字とか文章で変な部分など、細かい部分はよく気づいた時点でよく後でこっそり直しているのですが、書こうと思ってた部分がすっぽり抜け落ちていたのは初めてでした。週末になると油断して書き出す時間が遅いので、最近はUpする前に力尽きてパソコン付けたまま寝てしまうことも多くてですね。特に試合観に行った時は、視覚的なイメージや、印象は残っているのですが、時系列で覚えてるわけでもメモってるわけでもないので、あとで思い出したり、他のもので補いながら試合内容を書くところで難儀してるうちについつい何を書きたかったのか思い出せないこともあるわけです。メモを取ってれば後々楽なのかもしれませんが、試合観戦中メモを取るのもどうなのかと。その点TV観戦のときはラクなんですけどね。


さて今日は鹿島-大分戦をスカパーで観戦。
大分は来週東京がアウェーで対戦するチームということで。

ホームの鹿島はGKに曽ヶ端、DFは名良橋、秋田、大岩、相馬、MFはボランチにフェルナンド、中田、二列目に本山、小笠原、FWは2トップに平瀬、エウレル。控えは高嵜、石川、本田、青木、深井。

アウェイの大分はGKに岡中、DFに山崎、三木、サンドロ、有村、MFはボランチに寺川、梅田、右に西山、吉田、 FWは2トップでウィル、高松。控えは江角、若松、瀬戸、金本、ロブソン。

序盤放り込んでくる大分に対し冷静に守る鹿島。鹿島は中盤でボールを繋ごうとするがなかなかボールがゴール前に入らず、大分は中盤のフィードから右サイドの西山に勝負させるがラストパスの精度がいまいち。フリーキックから平瀬が左に展開、小笠原のクロスから平瀬、エウレルが飛び込むもオフサイド。一方の大分も最終ラインからのフィードを高松が競ったこぼれ球を秋田がトラップミス、ウィルがそのこぼれ球に飛び込むが曽ヶ端がキャッチ。鹿島は繋いで攻め込むがゴール前で大分DFにカットされる。その後は一進一退。大分は吉田のアリークロスにウィルが頭で合わせようとするが相馬がクリアしてゴールポストにあたる。右サイドの西山の突破を止めようとした相馬がイエロー。寺川のファウルからのゴール前でのFKをフェルナンドがキックもゴールの右に逸れる。平瀬のキープからボールを受けた小笠原がミドルシュートも岡中が弾く。前半29分には平瀬のポストから中田へ、中田が左サイドの相馬流して相馬がクロス。ファーに走りこむエウレル、本山を尻目にニアに飛び込んだ平瀬がヘッドで方向を変えて先制。その後もエウレルが右サイドを突破して岡中を引き付けて平瀬にパス。しかし平瀬はもたついてブロックされる。大分はゴール前でのポストプレーから何度かシュートチャンスが生まれるが決められない。そのままお互い攻め手に欠いて前半終了。

後半に入ると大分は高松に代えてロブソンを投入。その後は鹿島がキープしてチャンスを作ろうとするが大分のDF陣を破れない。大分はウィルのドリブル突破から吉田のミドルシュートはゴールの右にそれる。その後の吉田のインターセプトから中田をかわしてクロス、ウィルはシュートまでいけなかったが、中田はその前のディフェンス時にじん帯を痛めたのか後半開始早々本田と交代。攻めあがった梅田から左サイドに流れたウィルへ。中にクロスを入れるがロブソンのヘッドは力なく外れる。鹿島は疲れの見える本山に代えて青木を投入。トレスボランチ気味にして小笠原をトップ下に配置。サンドロのクリアが右サイドラインを割らず、ウィルが拾ってカウンターを仕掛けるが鹿島DF陣を突破できず。後半20分に西山に代えて金本を投入、ボランチに入れて寺川を右サイドに上げる。小笠原のスルーパスからエウレルがシュートを放つもゴールの左へ。大分は攻めるもののクロスの精度を欠き、鹿島DF陣にクリアされる。エウレルのキープから得た右サイドでのフリーキックを小笠原が跳ね返りを直接シュートもゴールの左。後半38分に大分は寺川に代えて瀬戸を投入、後半39分には平瀬に代えて石川を投入。青木を二列目に上げて石川を左サイドバックへ、相馬をトレスボランチの左へ据える。大分は攻めるが連携を欠き、鹿島は試合巧者ぶりを発揮して巧みにキープ。そのまま試合を終わらせた。


鹿島はボールをキープする時間が長かったのは確かです。しかし、足元へのボールが多いだけでなく、ボールを受けた状態での周囲の動き出しが遅いために、大分の守備陣に戻る時間を与えてしまって崩せないというケースが続きました。ポストプレーから本山、エウレルをおとりにしてニアに走りこんでゴールを決めた平瀬の動きは見事でした。しかし全体的に見れば巧さこそありましたが以前に比べて攻守にスピードが失われつつあるような気がします。この試合では大分の攻めのまずさもあって1点を守りきりましたが、全体的に緩いと感じさせる内容でした。何か変化をつけて刺激をもたらすことが必要な時期なのかもしれませんね。経験豊富な選手が揃ってはいますが、逆にこういう今だからこそ勢いのある若手の起用があってもいいのではないでしょうか。そういう若手がなかなか出てこないのが今の鹿島の最大の課題なのかもしれませんが・・・。中田浩二今季絶望ってのも痛いですね。


大分は4バックと2枚のボランチで守り、そのカウンターから最終的に右サイドの西山で勝負、という形はできていたのですが、西山がボールを持ってからの周囲のフォローに乏しく、そこからどうやって得点源のウィルに繋げていくのかという部分にはまだまだ修正が必要でしょう。カウンター→西山、あるいは吉田→ウィルという図式は現状のチーム構成を考えれば正解だと思うのですが、単純に西山、吉田からウィルに合わせるだけでは相手も読みやすくなり、マークが集中してしまいます。ウィルはシュートの精度こそ高いものがありますが、スピードがあるわけでも高さがあるわけでもありません。高松、あるいはロブソンもっと脅威な存在になることも必要でしょうし、あるいはウィルをオトリにして二列目の吉田、西山がゴールを狙うような動きを見せれば相手のマークも分散されて、ウィルをもっと活かせるようにもなるんじゃないでしょうか。一失点こそしましたが、守り自体は決して悪くないだけに点を取るための一工夫が欲しいところです。




--------------------------------------------------------------------------------
2003年08月30日(土) FC東京4-1横浜(第3節)

考えてみたら今日の横浜戦で今年に入ってからの試合観戦数がちょうど100試合なんですね。とはいってもそのうちスタジアム観戦はこの横浜戦で所詮は18試合目なのであんまり偉そうなこともいえないのですが。つくづく思うのは、東京の試合ってやっぱり観ないと分らないってこと。結果を見ただけじゃ内容は想像できないわけで(ニュースでさえその他の試合扱いだから 笑)。例えば今日の試合だって東京のボール支配率45%らしいですよ。いかにボール支配率という数字があてにならないかってことの証明です。とはいってもそれは東京の試合に限ったことじゃなくて、自分の観戦眼を養うために見てる他の試合についても同じことが言えるわけなんです。ニュースというフィルターを通して結果しか見ない試合というのは案外大切なことを見落としてるんじゃないかと。勢いで入ったスカパーでしたが、そう感じることができただけでも入った甲斐があったと思いますね。


さて今日は味スタで東京-横浜戦を観戦。
ホームの東京はGKに土肥、DFに加地、茂庭、ジャーン、金沢、MFはボランチにフミタケ、宮沢、右に石川、中にケリー、左に戸田、FWは1トップに阿部。控えにGKの小沢、藤山、浅利、チャン、近藤祐。徳永の大学リーグ参加で加地が久しぶりに登場。アマラオは膝の怪我で全治三~四週間。

アウェイの横浜はGKに榎本哲、DFは小原、中澤、松田、ドゥトラ、MFがボランチに那須、遠藤、右に佐藤由、中に柳想鉄、FWは2トップでマルキーニョス、坂田。控えには下川、河合、金子、佐藤一、阿部祐。奥、久保、波戸、上野、清水、安永と負傷者が続出。この試合で松田、遠藤、柳想鉄は怪我を抱えながらの強行出場。GKはこのところを調子を落としている榎本達に代えて榎本哲を起用。


序盤、横浜は中盤におけるパス回しのリズムが悪く、東京は激しいプレスが効いて中盤でボールを奪い、素早い攻守の切り替えから阿部が裏を狙う展開に。横浜はロングフィードから右サイドの佐藤由が攻めの形を作るも茂庭を中心とした東京の守備陣がキッチリ守る。横浜が単調な攻めで比較的あっさりボールを失い、東京がシンプルに攻める展開が続いていた前半16分、那須へのパスを狙っていたフミタケと石川がプレスを掛けてボールを奪うと、フミタケが右に開いた石川へ展開、そのクロスを中に飛び込んだ阿部が合わせて先制。20分にはケリーの素早いスローインから右サイドの石川が抜け出してのクロスをファーに走り込んできた金沢のミドルシュートが決まって二点目。直後の21分に動きの悪い松田が河合と交代。その後も東京は中盤でのプレスが効いて危ない場面も少なく、攻守の切り替えも早い東京の流れに。30分には石川が右サイドで粘ったそのこぼれ球を加地がクロス、左サイドからファーに飛び込んできた戸田が決めて三点目。31分には負傷中の遠藤が阿部祐と交代。直後センターサークル付近の佐藤由のフィードから坂田が抜け出して土肥をかわす危ない場面もあったがシュートは枠の上。その後は横浜が攻める展開が続いたが東京の守りを崩せない。ロスタイムにドゥトラのFKから一点返されるも3-1で前半終了。

後半に入っても東京は高い位置のプレスからボールを奪って攻める。横浜は攻め上がる両サイドバックの裏を狙ってくる。阿部祐の粘りから佐藤由が絶好のクロスも坂田、マルキーニョスは合わず。東京は複数の絡みから右サイドをたびたび抜け出してチャンスを作るが中には合わず。左サイドを抜け出した金沢のクロスにケリーが合わせるがオフサイド。CKのカウンターから坂田を抜け出すが、茂庭が飛び込んでクロスをカット。そのCKから中澤が二度シュートを放つが東京は身体を張った守りで防ぐ。後半15分に負傷したらしいフミタケに代わり浅利投入。宮沢が中盤で奪ったボールを右サイドの石川からクロス、ケリーが抜け出してシュートも枠の上。後半20分には石川のショートコーナーから宮沢が切れ込んで右足でシュート。ボールは河合に当たったがそのまま入って4点目。横浜はカウンターから柳想鉄が落とし坂田が狙うが土肥がキャッチ。後半26分に戸田に代えてチャンを投入。横浜はカウンターからのフィードで両サイドに基点をつくろうとするが東京は冷静な守備で守る。柳想鉄のFKは今度は土肥がファインセーブ。横浜は中澤を前線にあげて基点として攻めるが、東京は冷静な守備で守りカウンターを仕掛ける。終盤、横浜は阿部祐が勝負を仕掛けてそのこぼれ球から佐藤由がクロス、坂田がヘッドもゴールの左。東京はサポーターコールに応えて近藤祐がリーグ戦初出場。ここ数試合の悪い流れを断ち切るような快勝だった。


東京は序盤から宮沢の縦のフィードなどから阿部が積極的に裏を狙いました。これにより裏を取られるのを恐れたのか、決して本調子でない中澤と松田の最終ラインはラインを下げてしまい、全体が間延びしてしましました。この効果は決して小さくなかったように思います。というのはこれに中盤にスペースができてそこに人数をかけた東京が中盤で優位に立てたこと、そして2人のCBがラインを下げたことでその2人と元々高めに位置する左サイドバックのドゥトラとのギャップがさらに大きくなり、そこに広大なスペースが生まれたことです。

中盤で優位に立てたことから、宮沢、ケリーが右サイドを意識した見事なフィードでドゥトラの裏を狙うようになり、石川と加地のクロスからたびたびチャンスを作りました。ここでポイントなのは一点目のクロスがDFとGKの間を狙う低い弾道のクロスだったこと。いくら本調子ではないとはいえ、阿部では松田、中澤の高さには勝てなかったと思うのですが、DFの後ろ、戻るような形になるクロスでした。今の東京に欲しかったのはこういう形。相手が不調の横浜相手だったとはいえ、全体的に動きがよく、中盤での早い寄せによるプレスからスムーズな攻撃への移行が見られたこと、最後のフィニッシュまでのイメージの構築という点でも非常に意義のある試合でした。

ただ、ここ数試合を見るとやや守備が安定していないような印象はあります。ジャーンは負傷明けだからなのかまだ以前ほどのパフォーマンスを見せていませんし、茂庭もよく頑張ってはいますが、最近妙にポジション取りの高い金沢のカバーに回ることが少なくなく、守備エリアが格段に広がったのでなかなか大変な思いをしているようです。しかしこれはチーム全体の攻撃力を上げるには避けられないこと。ここのところCBがサイドのカバーに回ることが多いのは両サイドバック、特に金沢の位置取りが1stステージの頃に比べて明らかに高いのと無関係ではないと思います。このあたりのバランスは難しく、サイドバックが得点に絡むことが増えた反面、守備でのバランスを崩すことになっている一つの要因ではないかと考えられます。もっとも、これは時間が解決する問題だと思いますし、そこまで深刻に考える問題ではないと思います。今回久しぶりに出場した加地は三点目のアシストこそしましたが、全体的に見れば無難なプレーが多く、むしろあまり得意でないといわれる守備面での貢献の方が多かったように思います。それを考えれば、この試合をもって加地の真価を語るのは適切ではありません。むしろ試合に慣れてきた段階でどこまでできるのか。今後の加地のプレーに注目したいですね。


対する横浜は負傷者続出している中、何人か強行出場させましたが、それが返って裏目に出てしまった部分もあるとは思いますね。そして中盤の司令塔である奥が不在なことで、中盤でボールをキープできず、攻撃も単調なものになってしまいました。横浜の変則的な4-4-2はドゥトラのカバーするエリアが広大なのですが、この試合のような高い位置取りが許されるのはチームがボールを支配している時。この試合のように相手に中盤でボールを奪われながら、ポジショニングを変えないというのはあまりにも自殺行為です。また、この日は柳想鉄を二列目に起用しましたが、彼はもともとが司令塔タイプの選手ではありません。いくらユーティリティプレーヤーといっても彼にそこまで求めるのは酷でしょう。マルキーニョスの動きも重かったようですし、これで何かをしようという方が難しい。

ここまで負傷者が出てくるとベンチ入りのメンバーですら怪しくなってくるいのではないでしょうか。元々レギュラーと控えのメンバーに差のあるチームではありますが、ここまで来るとやりくりが大変そうですね。岡田監督としては負傷の一刻も早い復帰を望むところなのでしょうが、選手層を考えると補強を考えてもいい時期だと思いますね。若手はこの状況で彼ら頑張っていましたが、この試合でのパフォーマンスを見る限りでは残念ながらまだまだ力不足な感は否めませんね。経験不足というのが一番の大きな理由だとは思いますが。




--------------------------------------------------------------------------------
2003年08月29日(金) 「攻めの形」と「点を取る形」

晴天の霹靂というか・・・徳永は大学リーグへの出場とWユースで2ndの出場がほぼ不可能のようですね。東京にとっては加地と徳永というのはなかなか難しい話ではあるのですが、当面はこの問題に対する結論は保留ってことですね。徳永の潜在能力の高さは誰もが感じてはいるのですが、現時点の東京を考えれば加地というチョイスが必要な気がします。この問題は早急に結論出すのではなく、もう少し時間が欲しいところです。


ところで、ふと思ったんですが東京の点を取る形ってどんな形なんでしょうか。
よく東京は右サイドからの崩しがウリ、という話は聞きます。確かに東京の試合を見ているヒトならそういう形は容易に想像できると思います。でも、それってその先はどうやって点を取るのか、というところまで考えると途端にぼんやりとしてしまうのは私だけじゃないように思います。思うにこれは「点を取る形」ではなくて「攻めの形」であってこれは端的に言ってしまえば得点を奪うまでの途中の過程に過ぎないわけです。

例えば磐田だったら右サイドの西の勝負からFWの動き出しで勝負とか、横浜だったら両サイドのクロスを久保に合わせるとか、市原はサイドに流れた崔龍洙が基点となって自ら勝負orクロスに合わせる形など、点を取っている他のチームって具体的に名前が出てくるような点を取る形がいくつかあるわけです。この前対戦した浦和のエメルソンにボールを集めるというのも、対戦する相手にとっては憎らしい限りではありますが、それはそれで一つの点を取る形と言えるでしょう。

ただ、実際にはエメルソンに出して個人の突破からゴールを奪ってしまうというようなケースは決して多くはなく、多くのゴールはそこに至るまでの過程に複数人数が絡んでいることの方が多いわけです。点を取れないことをよく「決定力不足」といいますが、その原因は決して一つではないと思います。例えば、イージーなシュートミスを繰り返すのであればFWに問題があるかもしれませんが、絶好のタイミングでフリーのスペースに入り込んでもクロスの精度が低ければ決めるのは格段に難しくなりますし、それをもってFWの決定力を問題視するのはやや酷でしょう。あるいはシュートやクロスの問題ではなくてシュートを十分に打つことができるだけのスペース作りが十分でない場合もあります。チームとしてチャンスメイクが十分でない場合も往々にして少なくないわけです。

例えば右サイドからのクロスをファーに入ってくる選手がヘッドで合わせるとしましょう。単純に右サイドからファーに行くと分れば集中してマークに行くわけですし、途中でカットすることも決して難しくないわけです。ヘッドに絶対の自信を持っている選手ならそういう単純なクロスでも決めてきますが、FWの全てがそういう選手とは限りません。ただ、ここでファーに入る選手よりもちょっと早いタイミングでニアに一人選手がおとりとして走りこんできたらどうでしょうか。DFの目はそちらにも行きますし、実際には何人かDFに回るかもしれません。それだけでもファーに入ってくる選手の負担は軽減されますし、決めやすくもなるでしょう。また逆もしかり、ニアに決めようという際にもファーに選手が出現したり、何人かで合わせに行けばマークも分散されるわけなんですね。

突出した技術、身体能力の両方を兼ね備えたFWがいればそういった工夫も必要なくラクなのは言うまでもありません。しかし、そうでなくても周囲がフォローの動きをすることでFWのマークは軽減されるし、そしてクロスを上げる側、飛び込む側、そして選手が同じイメージを共有できて、そしてそのイメージを実現させるだけの技術があれば相手に守りづらくさせることは決して難しくはないわけです。

東京の攻撃を考えてみるとそういう工夫がちょっと足りないのかな、という気もします。戸田や阿部はスピードもありますし、シュートの技術も悪くありません。でも体格的に決して恵まれているわけではありませんから、混戦の中を突っ込んでいってゴールを決めるというのは口でいうほど簡単な事ではありません。もう一工夫さえあれば随分違うのかなという気もしますが・・・。



--------------------------------------------------------------------------------
2003年08月28日(木) 横浜戦のポイント

昨日の試合、一日経って冷静に考えてみるといろいろ思い出したこともあって。その日のうちに勢いで一気に書くと案外抜け落ちてたりするものなんですね。カウンター二発という部分に目が行き過ぎてしまっていたように思います。でもホントは一番印象に残ったのは土肥がフツーのゴールキックをまともに蹴った時に拍手をもらったことだったんですよ(う~ん)。もう一つ印象に残ってたのは一点取られた後だったんですね。というのは同点に追いつかなきゃいけない場面で東京が攻めに出たのですが、私の目には個々の意識にばらつきがあったように感じました。何が何でも得点を奪うんだ、と感じた選手がいた一方で、どうにもこの状況で淡白なプレイするな、と感じた選手もいたわけです。些細な事ではあるんですが、ここ最近どうにもピリッとしないのは局面局面においてチーム全体での意思統一がキッチリできていない事にも原因があるんじゃないかとも感じます。確かに夏場で体力を消耗しやすいので足が止まってしまうことも決して不思議ではないのですが。まぁ、負けてもよくやったというゲームもある。でもそれは精一杯やっても及ばなかった時。浦和戦は果たしてそうだったんでしょうか。


さて今週末の横浜戦。
横浜は久保、奥、松田、波戸、上野、清水と負傷者が続出している状態。このメンバーの復帰は微妙なようですが、水曜のナビスコ杯の磐田戦で中澤は復帰していたので、おそらくナビスコ杯とほぼ同じメンバーで来ると考えた方がいいですね。

GK榎本達
DF柳想鉄、中澤、河合、ドゥトラ
MF那須、金子、遠藤、佐藤由
FWマルキーニョス、坂田

控え榎本哲、栗原、小原、佐藤一、阿部祐

という感じですね。ちなみに大分戦では栗原が中澤の代わりにCBに入っていたので復帰により中澤がそのポジションに入ったわけです。大分戦では奥がいないせいか中盤でうまくボールが収まらず、中盤でのビルドアップに苦労していました。遠藤は奥とは違うタイプの選手なのでそのあたりが必ずしもうまくいっていたわけではなかったようですね。ナビスコ杯の磐田戦では遠藤自身の負傷もあったようですが、(岡田監督によれば戦術的な理由で)前半のみでDFの小原と交代、代わりに柳想鉄を中盤に上げてきています。遠藤の負傷の状態は明らかになっていないのですが、もしかしたら柳想鉄が中盤に入る可能性もあるかもしれませんね。

横浜を相手にすることを考えた時、FW陣では久保がいない分、まず注意すべきはマルキーニョスでしょう。以前1stステージで対戦した時にはいなかったのですが、元東京VにいたこのFWはテクニックがあるだけでなく、運動量も豊富で、エリア外あたりからの強力なミドルシュートも持っています。開幕戦ではペナルティエリア外、25mの距離から強烈なミドルシュートをゴール右スミに決めています。TVで見ていた限りではシュート力の高さの割にはコントロールもいいみたいですね。久保のような得体の知れない怖さはありませんが、ゴール前では要注意でしょう。

そのマルキーニョスへボールを供給するのが右の佐藤由と左のドゥトラ。実は今季、セットプレーを除けばほとんどの得点がこの両サイドからの攻撃を基点としていたんですね。この両サイドをいかにうまく押さえるかがポイントになります。佐藤由の説明は言わずもがなの存在ですが、特に左サイドのドゥトラ、この選手が横浜のキーパーソンになります。左サイドにおいて驚異的な上下動を繰り返すこの左サイドバックは一人で横浜の左サイドを支えているといっても過言ではありません。

ただ、逆に言えばその左サイドのドゥトラを押さえ、その裏を狙っていけるかがポイントになります。ドゥトラはそのシステム的な特性上、左サイドバックでありながら3-5-2でいうところの左アウトサイドに近い位置取りをします。なのでここを押さえ、速攻を仕掛けることができれば大きなチャンスとなります。実際、1stステージの対戦でもフミタケの奪ったゴールは土肥のフィードを受けた右サイドの阿部によるカウンターから生まれたものでした。

大分などはそのドゥトラを前にしてアーリークロスを入れては横浜のCBに跳ね返されていましたが、ポイントはその裏を突けるかどうか。それをカバーすべきCBの河合は浦和時代にボランチをやっていたこともある選手で、対人能力にはそれなりのものがあるようですが、カバーリングという部分においてはこの短期間でドゥトラと十分な連携を築けているとは思えません。河合をサイドに釣り出すことができれば強固な中央にも綻びが出てきます。そこにこそ東京のチャンスがあるのではないでしょうか。

横浜は中澤、那須、柳想鉄と大型の選手を揃えており、三人ともセットプレーからの得点を記録していることから、そのセットプレーをキチンと抑えられるかどうかも一つのポイントとなります。いつものことなのですが、先に点を奪われないことは重要です。主力が数枚欠けようが、横浜が守りに入ったら今の東京が崩すのは容易ではありません。先に得点を奪って主導権を握る。オーソドックスではあっても週末の横浜戦のポイントはズバリそこにあるといっても過言ではないでしょう。2ndが始まってからはイマイチ調子に乗り切れていない試合が続いている両チーム。この試合こそ東京の勝ちたいという意思を感じさせるようなゲームを、そして勝ち点3を期待したいですね。



--------------------------------------------------------------------------------
2003年08月27日(水) FC東京0-2浦和(ナビスコ杯準々決勝第二試合)

どうにかこうにか時間を作って行って来た味スタのナビスコ浦和戦ですが、何とも残念な結果になってしまいました。今回はなんとゆーか浦和に負けたというよりもエメルソンに負けたような格好になってしまいました。一点目の時も、二点目の時も東京の陣内で有効な動きをしていた浦和の選手ほとんどいなかったんですけどね・・・。なんともコメント難しい試合でした。

さて今日の東京-浦和戦
ホームの東京はGKに土肥、DFに徳永、茂庭 、ジャーン、金沢、MFにボランチに宮沢、フミタケ、右に石川、左にケリー、1トップにアマラオ。控えに小沢、藤山、浅利、規郎、阿部。

対するアウェイの浦和はGKに都築、DFに坪井、ニキフォロフ、室井、MFはボランチに内舘、鈴木、右に山田、左に平川、トップ下に山瀬、FWは2トップにエメルソン、田中。控えに山岸、三上、堀ノ内、長谷部、千島。

序盤、浦和はいきなり山田のクロスに田中がヘッドで合わせるが、これはオフサイド。他の選手がスペースを作りつつ、両サイドにエメルソン、田中が開いて攻める浦和に対し、東京は中盤でパスの出所に当たりつつ、FW二人の動くスペースを消してしっかりと抑える。特にエメルソンには複数のマークでキッチリついて自由にさせない。それが功を奏したのか浦和はリズムを失い、徐々に東京ペースに。東京はアマがボールキープできるようになったことで前線の基点ができ、後列の選手が積極的に押し上げてチャンスを作る。宮沢のクロスからアマがヘッド、徳永が右サイド突破からシュートを放つなど、ボールキープこそ浦和の方が長かったが、チャンスを作り出していたのは東京の方。

後半に入っても中盤でのプレスからケリーを基点に東京がチャンスを作り出していたが、再三にわたる猛攻もゴールには繋がらず。もう一息と思われた後半15分に中央付近での内舘のロングフィードを右サイドで受けたエメルソンがスピードあふれるドリブルで左に流れてDF三人を振り切ると、左足でシュートを決めて浦和が先制してしまう。東京は必然的に攻めざるを得なくなり、後半24分に石川に代えて阿部を投入すると、後半31分にはフミタケに代えて規郎を投入。攻勢に出る。右サイドを裏から抜け出た阿部がシュートを放つもサイドネット。アマラオのコンビネーションからケリーがシュートを放つもゴールポスト。攻めきれない東京はジャーンを高めに置くも、ロスタイムにカウンターへのフィードを茂庭と競り合ったエメルソンがボールをキープして独走。追加点を奪って0-2。東京の準決勝進出はならなかった。


東京は全体の出来としては悪くなかったと思います。浦和の方がボールキープの時間は長かったようにも思いますが、それは単に攻め込むポイントを見つけ出せずにボールを回す時間が長くなかったからではないかと。エメルソン、田中に入れてもスペースがなかったことで有効な動きに繋がらない浦和に対して徐々に主導権を握るまでは東京のゲームプラン通りだったと思います。一時期に比べてアマラオが前線でボールをキープできそうな兆しが出てきたのはよい兆候だと思いますし。

ただ、一つ目の誤算は押された浦和が引いてしまい攻めあぐねてしまったこと、そして二つ目の誤算はカウンターからエメルソンという一番警戒していた形で失点してしまったことですね。京都戦でも証明されたように高さのない浦和はスペースを消してしまえば怖さがなくなりますし、セットプレーでも特筆すべき点は見当たりません。あの攻めていた時間帯に何らかの形で先制できれば良かったのですが、押し込んだ浦和のカウンター狙いにやられて前に出ざるを得なくなり必然的に苦しくなってしまいました。

この試合では前がかりになった時にああいう選手をどうやってケアしていくのか、ということは感じましたが、考えてみればあのスピードであれほどシュートをコントロールできる選手はJリーグにはいませんね(苦笑)エメルソン一人にやられた印象を思うとナビスコの敗退は非常に残念ではありましたが、週末のリーグ戦に向けて気持ちを新たに頑張って欲しいですね。


対する浦和はエメルソンこそ脅威でしたが、東京が攻める展開になったことで逆に攻撃はカウンターからのその個人技頼み、という典型的な浦和の悪い面もしっかりと出てしまいました。そういう攻守の繋ぎ役としての山瀬にはどうしても期待が集まるわけですが、周囲のフォローもさることながら山瀬本人の動きも決して良くありませんでした。ポゼッションサッカーを指向している割にはチームにおける重心が後ろの方に引き過ぎなんですよね。今回は東京が攻めに出たことでうまくそのスペースを活用できましたが、このあたり引いて守るチームを相手にした場合に、それを打開する有効な手段のない浦和としては今後考えていかねばならない問題だと思うんですけどね。



--------------------------------------------------------------------------------
2003年08月26日(火) 大分1-1横浜(第2節)

明日はいよいよナビスコの浦和戦。ここんところあんまり良くない点の取られ方が多いんですよね。点が取れるようになってきたのは喜ばしいことなのですが、それ以上に点を取られたら勝てるものも勝てなくなりますからね。ここのところナビスコで引き分けてからどうにもピリッとしない試合が続く東京だけに、ホームでキッチリと勝って悪い流れを断ち切り、準決勝進出を決めたいところです。


さて、今日はスカパーで横浜-大分戦を観戦。
横浜は今週末に味スタで東京と対戦する相手、大分はその次の週にアウェイで対戦する相手ですね。

ホームの大分はGKに岡中、DFは山崎、サンドロ、三木、有村、MFはボランチに梅田、寺川、右に西山、左に吉田、FWは2トップにウィル、高松。控えには江角、若松、瀬戸、金本、ロブソン 。

アウェイの横浜はGKに榎本達、DFは柳想鉄、栗原、河合、ドゥトラ、MFはボランチに那須、金子、右に佐藤由、左に遠藤、FWはマルキーニョス、佐藤の2トップ。控えには榎本哲、三上、佐藤一、北野、阿部祐。松田、中澤、奥、久保、波戸、上野、清水は負傷で欠場。

序盤から左サイドに坂田、マルキーニョスが流れ起点を作って攻めようとする横浜。大分は何とか攻めようと前線にボールを入れるがうまくキープできない。横浜はカウンターから遠藤を基点に佐藤由を経由してマルキーニョスが右サイドへ。そのクロスを佐藤由が合わせるもDFに当たる。その後も横浜は柳想鉄がインターセプトからそのままドリブル。強烈なロングシュートを放って岡中が弾くが横浜は詰められず。その後横浜はリズムをつかめず、大分の人数のかけた守りを突破できず、大分はカウンターからサイドへ展開して何とか攻め込もうとするが河合、栗原の身体を張った守りをなかなか突破できない。大分はサンドロのFKから榎本が飛び出してがら空きになったゴールに高松ヘッドするも河合がヘッドでクリア。その後は大分が中盤から当たって攻めようとする横浜からボールを奪い、前線のウィルを基点に両サイドから攻めるが横浜の守りを突破できない。右サイドの高松のクロスをファーから入ってきた吉田がシュートも柳想鉄がブロック。その後も大分攻めるが横浜の守りを崩ないまま、ロスタイムのゴール前からのウィルのFKはゴールの上。

後半に入ると坂田が左の角度のないところからシュート。その後大分も攻めるが榎本のロングフィードからマルキーニョスが抜け出しかけるとこぼれ球をドゥトラがロングシュート。これで横浜がペースを握り、柳想鉄のパスから佐藤由のクロスはサンドロがクリア。しかしCKのこぼれ球からの再び佐藤由のクロス入れた先に飛び込んだ那須がヘッド。右隅に決めて後半7分に先制。横浜は守る大分を中央突破から崩そうと試みるが人数をかける大分の守備を崩せない。大分は中盤でボールをキープする展開が続くようになるが、前線に入れるたびに横浜の栗原、河合両CBと柳想鉄にことごとく潰される。大分は後半14分に西山に代えて金本を投入、ボランチに据えて寺川を右サイドに上げる。直後に右サイドの梅田からダイレクトでのクロスがウィルにフリーで入るもシュートはゴールの左にそれる。攻勢を強める大分はウィルに代えてロブソンを投入。攻める大分にカウンターから横浜がマルキーニョスがチャンスを迎えるが三木がクリア。大分はサイドに開いて中へのクロスでゴールを狙うがことごとく跳ね返される。横浜が岡中のクリアミスから遠藤がシュートを放つと、大分はFKからのロングボールを榎本が味方と接触しファンブル、ロブソンがシュートも榎本の顔面に当たってクリア。その後も攻めに出る大分は梅田のシュート気味のボールにロブソンが合わせるがオフサイド。CBの二枚以外は攻勢に出る大分に対し、横浜は金子に代えて三上を投入して守りに入る。大分はロスタイムに梅田のFKからロブソンに合わせようとするのを横浜は懸命のクリア。しかし大分は左CKからニアのロブソンがヘッドでファーへ、それをフリーのサンドロが蹴りこんでゴール、同点に追いついて試合終了。ほとんど勝利をものにしていた横浜にとっては痛恨のゴールとなってしまった。

大分は負傷でベストメンバーでない横浜を相手に前に出て積極的に勝負を仕掛けました。ただ、前線の基点となったウィルは横浜も警戒しており、もう一枚の高松が右サイドに流れる動きが多かったことで結果的に有効なくさびをうつことが出来なかったために攻撃が全体的に浅く、サイドをえぐるような動きがそれほど出てきませんでした。アーリークロスはCBが戻るような動きをしている場合には有効ですが、構えている相手に対してそういう形で放り込むことは果たして正解だったのでしょうか。ほとんど負けに近かった試合をロスタイムに追いついた価値は決して小さくありませんが、前線にボールを入れてサイドから、という単調な攻撃が多かったことを思うと、二列目のサイドチェンジや中に切れ込む動き、ボランチがもっと前方に進出するなど、もう少し中央の守備を固めた横浜の守備陣を崩す工夫があってもよかったように思いますね。

対する横浜は奥の不在が思った以上に影響したのか、中盤でのボールの落ち着きどころがなく、個人の突破によるチャンスはあったものの、思ったほどの厚みのある攻撃ができませんでした。今日奥の代わりに二列目に入った遠藤は器用な選手ではありますが、攻撃の基点というよりも、ボールの受け手となることで活きるタイプ。その意味ではボランチが攻撃の基点となれれば良かったのですが、守備に追われることが少なくなかった今日の那須と金子にそこまで求めるのはやはり酷だったかもしれません。河合、栗原のCB二枚は確か今季ほとんど公式戦の出場がなかったかと思うのですが、よく大分の攻勢を跳ね返していました。あそこまで守っていたのであればどうにか勝っておきたい試合でした。現時点で中澤、松田、波戸、上野、奥、清水、久保と多数の負傷者を抱えるだけに彼らが戻ってくるまでどのような戦い方をしていくのか。中澤は東京戦に復帰する予定のようですが苦しい戦いはもうしばらく続きそうですね。



--------------------------------------------------------------------------------
2003年08月25日(月) 市原2-1G大阪

昨日の磐田-清水戦を見ていると、つくづく個々の状況判断のレベルが高いな、と感じました。実際に両チームの選手は高い技術を持っているのですが、それだけではああいう試合にはなりません。個々がどこで何をすべきなのかキッチリと分っている、つまり高いレベルでの判断力がチームとして一つの方向にまとまっているからこそ、ああいう試合になるんですよね。こういう部分が常勝のチームとの目に見えない差のような気がしました。チームの支柱となる選手だけではなくて、個々がどこでどうすべきなのかしっかり判断できるようにならないと本当の意味での強いチームは作れないのかもしれませんね。そういう意味では東京も、今日見た市原もまだまだってことなんでしょう。どっちも伸びしろがあるチームだからまだまだこれからだと思いますけどね。

さて、今日はスカパーで市原-G大阪戦を観戦。
ホームの市原はGKに櫛野、DFに斎藤、ミリノビッチ、中西、MFはボランチに阿部、佐藤、右に坂本、左に村井、トップ下に羽生。FWは2トップで引き気味にサンドロ、そして崔龍洙。控えには岡本、茶野、山岸、林、大柴。 大柴は負傷からの復帰で久しぶりのベンチ入り。

アウェイのG大阪はGKに松代、DFは實好、宮本、木場、MFはランチに遠藤、山口、右に橋本、左に新井場、トップ下に二川、FWは2トップに大黒、マグロン。控えは吉田、入江、チキアルセ、吉原、中山。

序盤、G大阪が攻勢をかけ、左サイドの突破から後ろから上がってきた山口がシュート。右サイドからも人数を掛けた攻めで市原を押し込む。遠藤の左CKから山口がシュートも櫛野が反応してミリノヴィッチがクリア。逆サイドの遠藤のCKからもニアでマグロンが合わせるがバーに。G大阪は中盤の早い出足からプレスを掛けて市原からボールを奪うと攻め込むがサイドからのクロスボールをしっかり跳ね返す市原の守備陣を崩せず。中西のパスミスから遠藤が大黒にスルーパスが出て決定的な場面になりかけるが、大黒の足元にボールが落ち着かず。その流れからの遠藤のCKを木場が合わせるが櫛野の正面。

しかしG大阪ペースになりかけた前半15分、中盤でフリーでボールを受けた崔龍洙がドリブルから選手三人を引き付けてスルーパス。ラインの裏へ飛び出したサンドロがシュートを決めて市原が先制。しかしその後もG大阪がボールキープする展開に。直後に遠藤のFKからマグロンがヘッドするが櫛野が弾く。G大阪はボールをキープして波状攻撃を仕掛けるが前線にきっちりマンマークを仕掛ける市原の守備に対し単調に放り込んではことごとく跳ね返される。その後はお互いスピードのある攻めを見せるが得点には繋がらない。左サイドの崔龍洙のキープからサンドロが飛び出すがDFに阻まれ、G大阪も左サイドの新井場のクロスを大黒がシュートも枠の上。G大阪は前半だけで10本のシュートを放ちながら結局1-0のまま前半終了。

後半に入るとG大阪は新井場に代えて吉原を投入、3トップ気味にして攻勢を強める。二川の右サイドのクロスから橋本が飛び込むが櫛野がキャッチ。村井の左サイドのクロスからファーの崔龍洙がキープ、攻勢をかけるもG大阪はクリア。その後は市原がキープする展開に。右サイドから突破を図った羽生を木場が倒してFKを得ると、村井のFKから飛び込んだミリノヴィッチが決めて2-0。その後も崔龍洙のキープとサンドロのスピードを活かしたカウンターを仕掛ける市原に、イマイチ崩しきれなかったG大阪は左サイドの二川の突破から大黒がシュートもゴールの外。直後にサンドロが強烈を放つが松代が弾く。その後も波状攻撃から崔龍洙からシューを放つもゴールの右。G大阪は橋本に代わって投入された右サイドのチキアルセのクロスから大黒のボレーも枠の右。

しかし後半21分、左サイドに飛び出した遠藤に対し、櫛野が飛び出すも遠藤は中へクロス。マグロンが決めて同点に。G大阪は一点を返したことで勢いづき、左右から中にクロスを入れるがマグロンに複数で付く市原がなんとか跳ね返す。ここで大黒に代えて中山を投入。攻勢を強めるG大阪に対し、村井に代えて茶野を投入、チキアルセのマークにつける。G大阪は遠藤が積極的に前に出て左右に展開、徹底的にクロスを放り込む。宮本も前に出てそのフィードから中山が市原のラインを抜け出すが合わない。市原はカウンターから崔龍洙とサンドロのカウンターで2対2。しかしサンドロがうまくトラップできずにチャンスを逃す。市原は36分にサンドロに代えて大柴、39分に羽生に代えて林を投入。攻めに出るG大阪に対しカウンターを狙う。お互いチャンスを作るがシュートには至らずそのまま終了。いまいち調子の出ない市原だったが攻めるG大阪をうまく抑えて開幕二連勝を飾った。


市原は中盤でプレスを掛けてくるG大阪に対し中盤でうまくボールをキープできず、守勢に回る時間が少なくありませんでしたが、前線のマグロン、大黒にマンマークをつけて中西を余らせることで粘り強く守り続けました。崔龍洙とサンドロのコンビで点を取ると、後半にはセットプレーからミリノビッチがゴール。なかなか主導権を握れないなか、うまく点を奪うことで攻めるG大阪に対しカウンターを狙ってたびたびゴールを脅かしました。全体的にみれば決して出来が良かったわけではありませんが、悪い時には悪いなりの粘り強い試合運びでキッチリと勝ち点3を取ったことは評価していいんじゃないでしょうか。

逆にG大阪は試合全体を通して主導権を握っていたことを思えば、物足りない結果に。前半は中盤のプレスから両サイドに展開、マグロンの頭を狙っていきましたが、前線が市原のマンマークにあっていい形を作れませんでした。遠藤はセットプレーからたびたびチャンスを作り出し、積極的にゲームメイクをすることで十分に存在感を発揮していましたが、何度もあった決定機をほとんど決められなかったことが結果的に敗戦の要因となりました。G大阪はこの試合中のほとんどを支配していましたが、それも得点に繋がらなければ意味がありません。前線の二枚がマンマークで押さえられていたことを考えれば、後列の選手は前線にボールを供給して満足するのではなく、自らも前線へ飛び出すなど、もう一工夫が欲しかったところですね。



--------------------------------------------------------------------------------
2003年08月24日(日) 磐田1-0清水(第2節)

今日の試合では東京から仙台に完全移籍した福田が23分間出場したみたいですね。試合は観てませんけど、期限付き移籍で同じく加入した小峯も右サイドバックで奮闘してるみたいですし。仙台は元々獲得してきた選手をうまく起用していくのに長けたチームですけれど、行ったからには二人とも活躍して欲しいと思いますね。特に福田はこのまま終わる選手じゃないでしょう。東京ではなかなか機会を得られなかったけれど、きっかけさえつかめればまだ伸びる人材だとは思いますよ。


さて今日は磐田-清水戦、静岡ダービーをスカパーで観戦。
ホームの磐田はGKはヴァンズワム、DFは鈴木、田中、山西、 MFはボランチに河村、服部、右に西、中に名波、左にジヴコヴィッチ、FWは2トップに前田、グラウ。控えは山本、菊地、成岡、川口、西野。磐田は3rdユニフォームでの登場。

アウェイの清水はGKに黒河、 DFは池田、エメルソン、森岡、MFはボランチに伊東、鶴見、右に市川、左に三都主、トップ下に久保山、FWは2トップに北嶋、安貞桓。控えに真田、高木和、杉山、太田、トゥット。

清水は両サイドを広く使って攻める。対する磐田はそれをしのいでサイドへの早い展開からゴール前での細かいパス交換で活路を見出そうとする。ジヴコヴィッチが左サイドからセンタリング。ファーサイドで鶴見がクリア。その後も何度かジヴコヴィッチを基点に攻撃しようとする磐田。右サイドでのグラウが粘り強い突破から西がシュートもゴール左へ。対する清水は北嶋、安貞桓のコンビから中央突破を図るも鈴木秀人の粘り強い守備を突破できない。左サイドからの三都主からのアーリークロスに北嶋が飛び込むが届かず。両チーム中盤からサイドへ繋げるも、そこからが崩せない。その後もロングボールからたびたび北嶋が裏を狙う。鶴見のスルーパスから西の裏を取った三都主がアウトサイドでシュートもボールはゴールの右。左のジヴコヴィッチのクロスから前田が競ったこぼれ球を西がボレーもゴールの上。ジヴコヴィッチのロングシュートからのCKをニアで前田が合わせるが黒河がファインセーブ。西が三都主にたびたび仕掛けるが崩せない。直後に三都主が左サイドを上がり西、鈴木がつくがシュート、ボールは右のポストへ。西と前田のパス回しから西が浮かしたボールでグラウが狙うも森岡がカット。お互いダイレクトパスで攻める展開が続くが最終ラインを突破できない。終盤の三都主のFKは池田がフリーで飛び込むが合わない。両チーム無得点のまま試合終了。

後半に入ると北嶋に代わりトゥット投入。久保山が右サイドの裏を狙い走りこむが、山西が防ぐ。名波のFKのこぼれ球ジヴコヴィッチが狙うがゴールの上。三都主のゴール右からのFKはゴール上。ジヴコヴィッチのスルーパスから西が飛び出すがDFがクリア。ジヴコヴィッチのクロスから西が合わせるが黒河がキャッチ。ここで負傷の池田に代わり高木和を投入。前田のパスから西が決定的な場面を作るがオフサイド。鈴木のオーバーラップからチャンスを作るがクロスは合わず。鶴見のスルーパスからトゥットが抜け出すがオフサイド、服部のクロスは前田を越えるが西が折り返して前田がシュート、こぼれ球を押し込むがオフサイド。ロングボールからカウンターでトゥットが一対一になりかけるもDFがクリア。お互い速い展開から攻めるがチャンスを活かしきれない。前田を基点に名波から西に繋ぐがDFがクリア。しかし33分に服部が粘ったところを西が追い越しクロス、グラウがニアにあわせて磐田が先制。ここでジヴコヴィッチに代わり菊地を投入して右サイドの西と入れ替えて三都主に当たらせると、グラウに代えて西野を投入。菊地、成岡、西野らが右サイドに流れたびたびチャンスを作り出す。清水はトゥットが右サイドを突破して安貞桓にクロスを送るが鈴木がクリア。その後も攻める清水に対し、高い集中力をもって守りきった磐田が勝ち点3を得た。


清水は前半左サイドに位置する三都主が対面の西を攻守で圧倒。 両サイドへワイドに展開して北嶋、安貞桓もたびたびチャンスをつかみましたが、磐田の老練な守備に得点を奪えませんでした。後半に入るとトゥットが入ったことでやや縦への速い展開が多くなり、チャンスこそ作り出したものの、逆に両サイドの三都主、市川は攻撃に絡む回数が減ってしまいましが、それでもトゥットのスピードを活かして何度か決定的な場面を作り出しはしたのですが、鈴木を中心とする巧妙な守備にたびたび阻まれました。得点こそ奪えませんでしたが、清水の攻撃は非常にレベルの高いものでした。ただ守備においては後半に池田が負傷退場したことで微妙なバランスが崩れ、右サイドをたびたび崩されたことが結果的に決勝点に繋がってしまいました。それまでは全体的にいいバランスでチームが機能していただけに非常に残念なことでした。ただ、結果的に敗れはしたもののチーム力自体は高いレベルを維持しています。うまく流れに乗れば上位進出も可能なレベルだと思いますね。

磐田も前半、両サイドを使って積極的に仕掛けていきましたが、西が対面の三都主に苦戦したことで清水の時間帯になることも多く、この時間帯を鈴木を中心とした磐田守備陣が粘り強く守りきったことが一つのターニングポイントになりました。後半に入るとサイドチェンジを多用して両サイドの裏を狙う工夫をすることで三都主の裏を狙えるようになり、たびたびチャンスを作り出すようになりました。清水のゴールをこじ開けるまでにやや時間がかかりましたが、それは清水の守備も良かったから。藤田の海外移籍により決定力不足が不安視されてきましたが、この試合ではチーム全体的にゴールを奪いに行く姿勢が感じられるようになったことは評価していいように思いますね。磐田は高原に引き続き、藤田も移籍したことで普通に考えれば大幅な戦力ダウンと言えますが、戦力補強をすることなく既存の成長に賭けました。短期的な視野で見れば苦戦するかもしれませんが、磐田の若手には将来を託しうる逸材が揃っています。我慢してうまく起用していけば案外世代交代はすんなりいくかもしれませんね。



--------------------------------------------------------------------------------
2003年08月23日(土) 名古屋3-2FC東京(第二節)

いや、今日の試合、2-0になった時はもらったと思ったのですが、終わってみれば2-3の逆転負け・・・なんというか土肥が蹴りそこなった時点でいやな予感がしたんですが、あまりにも絵に描いたような逆転劇にしばし呆然。「緑っぽくて青赤のサイトに見えない」という知人の指摘を受けてサイトのリニューアルをしていたのですが、思い切り逆転負けを食らったことで、気分的に宙ぶらりんになってしまいました。ま、それでも書かないわけにはいきませんね。


さて今日はスカパーで名古屋-東京戦を観戦。
ホームの名古屋はGKに楢崎、DFに酒井、大森、古賀、中谷、MFはボランチに吉村、鄭容臺、右に藤本、左に滝澤、FWは2トップにウェズレイ、マルケス。控えには本田、海本弟、中村、岡山、原。

対するアウェイの東京はGKに土肥、DFに徳永、茂庭、ジャーン、金沢、MFはボランチにフミタケ、宮沢、右に石川、中にケリー、左に戸田、1トップにはアマラオ。控えには小沢、藤山、浅利、規郎、阿部。

序盤、名古屋は左サイドバックの中谷、右サイドの酒井が積極的に攻め上がり、サイドアタックでこじ開けようと試みる。何度か巧みに繋いで名古屋がペナルティエリアに侵入しようとするが対する東京は中盤、あるいは最終ラインでしっかりと受け止めて速攻を狙う。しかし名古屋はマルケスがたびたび左サイドを突破するようになり、CBの大森がオーバーラップして右サイドから上げたクロスからウェズレイが強烈なシュートを放ち土肥が弾く場面も。東京は相手陣内で宮沢がチェック、戸田からケリーに渡って強烈なシュートを放つが楢崎が弾く。その後も東京は何度か攻めるが名古屋守備陣を崩せない。名古屋はマルケスとウェズレイが近い位置からのコンビプレーで東京ゴールを脅かす。ウェズレイが浮かしたボールを土肥が取りに行ったところをヘディング、マルケスが押し込むがオフサイド。石川のFK、茂庭のフィードを戸田が落とし、宮沢のスルーパスからケリーが抜け出すがシュートは左にそれる。

後半から攻勢に出る名古屋。細かいパス交換から相手を崩そうとするが何とかクリア。その後は東京が左サイドから東京が攻める展開に。石川が左サイドに流れて得たFKを自らキック、混戦からジャーンが押し込んで後半4分に東京が先制。その後は東京が中盤でボールを奪い、ケリーを基点に左右からサイドを崩すようになる。後半14分には宮沢の左サイドへのフィードを戸田が受けて金沢へ。金沢は中に切れ込んでスルーパス、飛び込んだケリーが楢崎をかわして追加点を奪う。名古屋は後半15分にFWの原投入、滝澤をボランチに、ウェズレイを二列目にそれぞれ一列ずつ下げる。対する東京は後半18分にフミタケに代えて浅利を投入、名古屋は後半21分に藤本に代えて岡山を投入。このあたりから名古屋ペースになりマルケスの左サイドでのキープからチャンスを作り出すようになると、CKからのピンチは茂庭がクリアしたものの、後半25分には浅利のバックパスがイレギュラーとなったのか、土肥がなんとキックミス。それをマルケスに拾われて失点。東京もそれまで冷静に守っていたが、これで勢いは完全に名古屋へ。後半32分には左サイドから突破してきたマルケスにエリア内でスライディングしたジャーンの手にボールが当たってPK。これをウェズレイが決めて名古屋が同点に追いつく。東京は宮沢に代えて藤山、石川に代えて阿部を投入。しかしその後も名古屋ペースは変わらず、直後に藤山のファウルからウェズレイの強烈なFKは土肥がセーブ。混戦から茂庭のクリアボールが藤山に当たってO.Gになりかけるなど、危ない場面が続く。後半44分にはマルケスのCKから右サイドへ出たクリアボールを再びマルケスがクロス。これに岡山が飛び込んでゴール。ついに名古屋が逆転。東京に追いつくだけの余力はなく、2試合目にして初黒星。名古屋は公式戦の連敗を5で止めた。


名古屋は4バックの両サイドバックが積極的に上がり、それに二列目の二人、そしてマルケスが左サイドに流れて起点になったことで東京の守備陣を脅かし続けました。一点目は多分に幸運によるものでしたが、マルケスの左サイドからの突破から得たPKは粘り強くチャレンジを続けていたマルケスの功績といってもいいでしょうし、三点目もセットプレーの流れから東京の守備陣が左右に揺さぶれてできた中央のスペースに飛び込んだ岡山の動きを褒めるべきもの。攻め続ける気持ちを忘れなかったことが生んだといえるゴールでした。

守備面では積極的に攻撃参加した両サイドバックの裏を突かれる場面も決して少なくありませんでしたが、CBの古賀、大森が気の利いたプレーでたびたびピンチを救いました。特に古賀は攻守においてアマラオ、ジャーンという二人をヘッドで圧倒。頬を骨折しているとは思えないプレーをしていましたね。二失点こそしましたが前の数試合からは想像もつかない修正ぶり。ネルシーニョ監督の采配には脱帽です。


対する東京は結果的に攻める回数こそ少なかったものの、宮沢とケリーを基点に石川と金沢の両サイドから効果的なサイドアタックを見せていました。今日は宮沢のフィードが冴え、一点目のきっかけとなった石川へのボール、二点目のきっかけとなった戸田へのボールなど、攻撃の基点として十分に機能したことで、ケリーが出し手ではなく受け手として動けるようになり、右サイドの石川や左サイドの戸田や金沢などと有効な絡みができるようになりました。

ただ、後半同点に追いつかれた場面で阿部を投入すると同時に宮沢を交代させてしまいました。もちろん守備を固める動きは分りますが、この日の攻撃の基点は明らかに宮沢でした。阿部は個人で状況を打開するタイプの選手ではなく、周囲からいいボールが出て初めて活きる選手。勝つという強い気持ちがあったのならば、周囲にボールを供給できる宮沢を残しても良かったのではないでしょうか。

守備面においてはやはり一失点目に尽きますね。残りの二失点はそこに至るまでの過程には課題があったかもしれませんが、結果的に見れば二失点目は不運な部分もあったでしょうし、三失点目も防ぐのが難しい失点だったと思います。それだけに浅利がしなくてもいい不用意なバックパスをしたこと、ピッチコンディションの悪さからイレギュラーがあったとはいえ、ミスして欲しくない場面でした。あの時間帯、ボールを支配していたのは明らかに名古屋でした。そういう状態で守っている時に一番怖い不用意なミスを犯してしまったことで流れが一気に名古屋に傾いてしまいました。

この試合でポイントだったのは左サイドに流れてくるマルケスをいかに抑えるか、ということだったと思うのですが、二列目の滝澤、左サイドバックの中谷が積極的にフォローに回ったのもあって、徳永が縦に抜かれるケースが多く、ジャーンがその対応に追われる場面が少なくありませんでした。結果的にこの流れが二失点目のPKに繋がっていくのですが、この傾向は前半から何度も見られました。4バックでは1対1で負けてしまうと対応が難しいのですが、特に後半は明らかに徳永のサイドが攻められていたことは明らかだっただけにボランチがもっとカバーに回るなどの工夫があっても良かったかもしれません。終盤に藤山が投入されましたが、もしそのために投入されたのであればあまりにも遅過ぎる投入でした。


ダメージの大きい、悔やまれる敗戦ではありましたが、後悔したところで結果が覆るわけではありません。大切なことは気持ちを切り替えて敗戦を引きずらないこと、そしてキッチリと勝つことです。幸い、2節を終えた状態での順位表はさほど差がありません。まだまだ十分に取り戻せるわけですから、ナビスコの浦和戦、そして三節の横浜戦頑張って欲しいですね。



--------------------------------------------------------------------------------
2003年08月22日(金) 4バックと3バックの守り方の違いについて

明日はいよいよJリーグの第二節。東京は名古屋と対戦ですね。昨日は名古屋が3バックであることを前提に書きましたが、やはり4バックにしてくる可能性も否定できません。可能性は半々でしょう。さっきスポーツナビの西部さんのコラムで読んだのですが、ウェズレイはブラジルではMFだったんだそうですね。だからネルシーニョはMFに近い位置で起用したみたいです。日本ではFWとしての点取り屋のイメージが強いのでその起用法に少し意外な印象があったのですが、何となく納得しました。

今日は特に話題もないので、ある方からメールで4バックと3バックの守り方の違いについて質問があったので試みに少し書いてみようと思います。時々こういうメールをいただくことがあるのですが、これも自分の書きたいことを好き勝手に書いているだけなとはいえ、反響があるのはやっぱり嬉しいことです。


さて、3バックと4バックの守り方の違いは大雑把に言ってしまえば、「中央をしっかり固める」か「サイドバックを配置して横のスペースをキッチリ埋める」かという違いになるのではないかと思います。例えば三人で守るとすると自ずから60mの横幅を3人で埋めるわけですから、キッチリとスペースもなく埋めるのは非常に難しいわけです。それに比べれば4人で守る方が明らかに横のスペースを埋めやすいのはいうまでもありませんね。これだけを見ると4バックの方が守りやすいように感じますが、実は必ずしもそうとは言い切れません。

というのは、3バックの場合、両サイドのCBはサイドバックのようにサイドに張るケースは少なく、比較的中央に構えるケースが多くなります。それでサイドには若干スペースが生じますが、中央に二枚、そしてそれをカバーリングできる選手を置くことで中央に厚い布陣を敷くことができるわけです。それに比べれば両サイドバックを置く4バックの場合は中央のCBが二枚となり、いくらサイドバックが攻撃を防いだとしても、CBが一対一や空中戦に弱いようだと4バック自体が機能しなくなってしまいます。つまり、3バックのCBが中央でカバーリングをしやすい関係にあるのに対して、4バックは横のカバーリングを意識しながら個々がキッチリ守っていく事が求められるわけです。二枚のCBは3バックのCB以上のものを求められているといえます。


また、見方を変えれば、つまるところ2つの違いは中央とサイドのどちらを厚くするのかという違いにもなるわけです。一つラインを上げた中盤で考えてみるとどちらもサイドはMFが一枚になるケースが多くなるのですが、背後にサイドバックがいるかいないかでその役割は大きく違ってきます。サイドバックがいればその縦の連携で攻守において補完関係を築くことができますが、もし、サイドが一枚の場合には自ずからカバーするエリアは広くなりますし、ヘタをすると防戦一方に追い込まれ、攻撃どころではなくなってしまいます。

要するに3バックでは中央を固める代償として、両サイドのMFがカバーする範囲は膨大なものになります。その両サイドのMFを使ってサイド攻撃を機能させようと思うなら、チーム全体で中盤を支配してボールをキープする展開に持ち込むか、数的不利をものともしない突出したサイドアタッカーを擁して相手のサイドを防戦一方にして押し込むかするなどして両サイドのMFの背後のスペースをうまく相手に活用させないように工夫する必要が出てきます。


サイドにおける優劣というのはあくまで相手との力関係によるものであり、相対的なものでしかありません。かつての日本国内では3-5-2の布陣を採るチームが多かった事からサイドの攻防が一対一の場合が少なくありませんでした。しかし世界的に見れば4バックの布陣を敷くチームの方が圧倒的に多く、例えば日本が3バックで臨んだ場合にはそれらの国々との対戦において自ずからサイドの攻防では数的不利となるわけです。

極論を言ってしまうならばサイドを二枚ずつにすることでサイドでの数的不利を作らないようにするか、あるいは最終ラインに保険を掛けてそこでキッチリ跳ね返していくかを選ぶかということになるのですが、個々の能力で局面を打開するのが難しいのであれば、前線で数的優位を作り出すためにも高い位置でボールを奪うこと、そして最終ラインで一対一の局面になる前にボールを奪う方法を選択した方が、つまり4バックを選択した方が局面を打開する可能性は高くなってくると思いますね。

ただ、数的優位を作り出すための4バックを機能させるためには、サイドバックを務める選手がある程度身体能力が高く攻守のバランスを理解できていることが不可欠ですし、2CBも身体能力がある程度高く、的確な状況判断ができることが大前提となります。4バックの場合はミスが即失点に直結するわけですからイージーミスは絶対に許されません。3バックの時の守備の仕方とはやはり微妙に違いますから、やはり可能なら普段の所属チームでも4バックとしてのタスクをこなして経験を積んでいる選手の方が望ましいのはいうまでもありませんね。幸いにも今季4バックを採用するJ1のチームは飛躍的に増えました。今すぐに効果が出ることではありませんが、数年後を見越してということであればその意義は決して小さくないと思いますね。



--------------------------------------------------------------------------------
2003年08月21日(木) 名古屋戦のポイント

さりげなくつらつらといろんなところを眺めていたら、ふと自分が住んでるところの近所で大宮の岡本隆吾、丹野友輔によるサイン会、なんてのがあるのを発見しました。あ、もちろん行きませんよ(笑)考えてみたら大宮の練習場も市内にあるらしいんですよね。会ったことはないのですが、よく行くクリーニング屋の常連にトニーニョとバレーがいたり。でも残念ながらやっぱり大宮に愛着は感じないんですよね。もともと今住んでるところが地元でないというのも関係してるんでしょうか。地元のチームだから、という応援スタイルって時々羨ましいな、って感じることがあります。そうじゃないからいけない、ってことではもちろんないと思うんですけどね。

さて週末行われる名古屋戦のポイント。
名古屋がどんな戦い方をしてくるのか。これがまた難しいんですね。というのは最終節のC大阪戦では3バック、ナビスコ杯の鹿島戦では4バック、開幕戦の鹿島戦は3バックに戻してるんですね。さらに東京中日スポーツによると20日の紅白戦では4バックを試したとか。

何よりDF陣に負傷者続出。怪我もなく無事なのは大森くらいで、パナディッチ(左ひざじん帯損傷)、古賀(右ほお骨折)と主力だけでなく、海本兄(両アキレス腱)、平岡(左肋軟骨骨折)と負傷者が続き、開幕の鹿島戦ではGK以外の控え選手がなんと全員MFという事態に。そんな中、富永が奮闘したものの今度はその富永も負傷(第2基節骨骨折)。古賀は東京戦には復帰できそう、という話なのですが、現実問題としてギリギリなのは変わりありませんね。

ただ、ナビスコの鹿島戦でも大敗したように4バックはまだまだ機能していないのが実情。現実的に考えたら開幕の鹿島戦と同様に最終ラインは三枚、大森、鄭、古賀で行くんじゃないでしょうか。富永の代わりに古賀が入るような形で。それに吉村、滝澤のダブルボランチ、右に酒井、左に中谷、トップ下に中村、2トップにウェズレイ、マルケスという感じの3-5-2あたりじゃないかと。あ、GKが楢崎なのは言うまでもありませんね(笑)

開幕の鹿島戦を見て戦術のポイントになる部分はいくつかあったように思います。まずは2トップはマルケスを1トップ気味にしてウェズレイを引き気味に置いて中村と並べるような形で配置していたんですね。おそらく前線でマルケスのキープ力を活かして引いた位置からウェズレイと中村という二人のシューターにシュートを狙わせることを意図していたのではないかと思うわけで。引いた位置から入ることでマークも付きづらくなりますし、シュート力のある二人なら多少ミドルでも十分狙えますしね。

ただ、この鹿島戦では誤算もあったようです。というのは両サイドの選手がマルケスに当てることを意識するあまり、中に中にというプレーが多かったことです。この日の名古屋のポイントは中央の三人による中央突破にあったように思うのですが、それにサイドの選手まで中に入り込んでしまったことで中盤に思った以上に密集地帯ができてしまい、中央の三人が思うようにプレーできないということが起こってしまいました。こういう場合はサイドの選手は縦を狙ったり、逆に密集したサイドから空いたサイドへのサイドチェンジを行うなど、中央突破をしやすくするための揺さぶりを仕掛けても良かったのですが、安直に中に中に、というプレーで鹿島を逆に守りやすくしてしまいました。

このあたりの攻めに対しては茂庭、ジャーンのCBの二枚とボランチの一枚で中央の三枚に対応し、両サイドの選手を徳永、金沢がケアをすれば十分に対応が可能です。ここでボランチが前方に進出してくるとちょっと捕まえにくいのですが、鹿島戦の滝澤、吉村にはそういう動きがありませんでした。そういう意味では前線の3人+両サイドで攻め、ボランチ+3バックで守るという攻める人、守る人という役割分担がきっちりと分かれているチームといえるでしょう。ホントなら藤本を二列目に置いて中村をボランチに置かれた方がよっぽどイヤだと思うんですけどね。


また守備陣を見てみると大森、鄭、古賀という三枚で守るとすると、それによる大きな破綻というのは巷で言われているほどではないのはないでしょうか。両サイドを大森と古賀が固めていますし、楢崎の最終ラインの裏をカバーする判断力も優れています。真っ向から崩しにいったらこじ開けるのに思った以上に苦しむと思いますね。ただ、崩す方法がないわけではありません。というのはそもそも3バックではサイドのスペースを完全にカバーするのは限界があり、片方のサイドに圧力をかけてそのサイドにDFを寄らせ、サイドチェンジを行うだけで容易にスペースを作ってしまいます。

鹿島戦においては名古屋の両ボランチは中央突破に対しては十分な対応をしていましたが、サイドからの攻めに対しては対応が遅く、左サイドで小笠原と本山、エウレルが圧力をかけると、CBはそちらのサイドのカバーに回らざるをえなくなり、小笠原のサイドチェンジにより逆サイドから入ってくる平瀬をフリーで侵入させることが少なくありませんでした。結果的には平瀬のミスや、楢崎の度重なる好判断で失点には至りませんでしたが、十分に危険な場面だったといえました。

これを東京に置き換えてみるならば、石川、徳永、それにケリーあたりで右サイドに圧力をかけ、それで逆サイドの戸田で勝負でしょう。たぶんDFが右寄りになっていればフリーでボールを受けられるはずですし、よしんばそれでDFが分断されるとすれば中央のアマラオ、あるいは阿部がいい形でボールを持てるようになるはずです。3バックへ横の揺さぶり。まだまだサイド攻撃に対する守備が十分でないだけに、名古屋の守備に対しては効果があるのではないでしょうか。

もちろんけが人が続出したという不運もありますが、ネルシーニョ監督がなかなか機能しない4バックにこだわりを見せていることで、結果的に名古屋の戦術はやや迷走している感もあり、細かい部分があいまいなままになっています。そこが東京のつけいる隙でしょう。名古屋との戦績は決してよくありませんが、こういう時にしっかり勝って苦手意識を払拭したいですね。




--------------------------------------------------------------------------------
2003年08月20日(水) 日本代表3-0ナイジェリア代表

なんとゆーか、ボロボロに負けるのもどうかとも思うんですが、今日みたいに名前だけは強そうなB代表相手に3-0で大勝利と大喜びするのもどうなのかと。まぁベストメンバーを揃えておいてああういう相手に勝てないようでは話にならないので、あれくらいはやってもらわないと困るんですけどね。ま、でも少なくとも悪い試合でなかったのは確か。連携が向上してきたこと、高原がキッチリ決めたこと、つまらないミスがなかったことは評価してもいいのかもしれませんね。以前に比べればレギュラー陣を揃えた状態でのチーム力は上がっているとは思います。


さて日本-ナイジェリア戦はTV観戦。
GKは曽ヶ端、DFに山田、坪井、宮本、三都主、MFはボランチに稲本、遠藤、二列目に中田英、中村、FWは2トップで高原、柳沢。ナイジェリアはババンギタを中心に4-4-2の布陣。

試合開始から前に出てプレッシャーをかける日本。GKのクリアを中盤でカットし、三都主がラインの裏を狙ってペナルティエリア手前にクロス。柳沢が左サイドに流れてできたスペースに飛び込んできた高原がワントラップから反転しして決めて開始直後に日本が先制。ナイジェリアはしばらくは試合の流れに乗り切れず日本の攻めを受け止める展開が続いたが、ようやく試合に入れたのか、ロングボールからスピードのあるババンギタ、カルにサイド突破を図らせる。しかし日本はサイドを突破されてもうまくCBの宮本、坪井がうまくカバーリングしてピンチを未然に防ぐ。その後は柳沢が何度かいい形で抜け出しかけるが決定的な形にはならず。しかし前半39分、中田英からボールを受けた中村の左サイドからのクロスを高原がヘッドで決め、追加点。

後半に入るとナイジェリアがスピードを活かしたドリブル突破を図るが、日本はCBの宮本、坪井がカバーリングでうまく守備。ババンギダのスルーパスで裏に抜け出したアクウエヴのシュートは曽ヶ端セーブ。日本は左CKをショートで出し三都主がクロス。ファーサイドで稲本が折り返して宮本が詰めるも、オフサイド。後半23分には高原に代えて大久保を投入。後半27分にはハーフウエーライン付近でフリーとなった稲本からのロングフードを裏に抜け出した遠藤が決めて3点目。ナイジェリアは攻めるが、単独の突破が多くて日本の守備陣がブロック。その後は中村のスルーパスから抜け出した柳沢をGKがエリア外で手で止めた行為は流され、三都主のロングパスから大久保が抜け出してGKと1対1もストップされるなど、日本は攻めるものの追加点を奪えず。3-0でそのまま試合は終了し、実はジーコ体制になってから1年ちょっとでようやく国内初勝利を収めた。

日本はコンディションのよくないナイジェリアを相手に積極的に前に出て主導権を握りました。開始直後のゴールでは、画面にはあんまり映ってませんでしたがさりげなく柳沢がCBを引き連れてサイドに流れたことでスペースができてたんですよね。そこをうまくついた高原も見事でしたが、ああいうスペースを作る動き、味方を活かす動きこそ、ある意味柳沢の真骨頂でしょう。何度かチャンスを作りかけて点を奪えなかったことなど、課題がないわけではありませんでしたが、高原は柳沢のようなタイプと組み合わせたほうが活きてくるのかもしれませんね。

中盤も何試合か経験を積んだことで有機的な連携が出てくるようになりましたし、サイドから突破を仕掛けられる事の多かった守備陣も三都主や山田をCBの坪井、宮本がうまくカバーリングして大きな破綻はありませんでした。何よりもイージーなミスがほとんどなかった点は評価してもいいでしょう。こういうくらいの試合でそういうミスが出るようならもっとプレッシャーがかかる試合でそういうプレーなんてできないですからね。守備面では極力イージーなミスをしない、攻撃の面ではミスを恐れず積極的なプレーをする。そのあたりの切り替えは簡単なようで案外難しかったりするもんです。

それにしても今回来日したナイジェリア代表は平均年齢が22.9歳。80年代生まれの選手も多く、ほとんどオリンピック代表といっても過言ではないようなメンバーではありました。まったく意味がないとはいいませんが、今回のナイジェリアのコンディションを考えると、結果論とはいえわざわざ海外組を呼んで戦わねばならない試合だったのか。そうでなくても早い段階で2-0にはなっていたわけですから、もう少し他の選手を試してみても良かったのではないでしょうか。せっかく久保なんかを呼んだわけですし、調子を落としている大久保よりは起用してみる価値があったと思うのですが。

なかなか集めることの難しい海外組のコンビネーション作りを優先するのか、それとも海外組が召集できない場合に備えて国内組をテストするのか。どちらを重視するのか、という話ももちろんありますが、采配的に流れを変えるという意味での選手交代をさほど重視していないようにも見えますね。もっともそういう流れを変えるための交代が必要でない試合運びができればさほど問題でもないのかもしれませんが・・・。



--------------------------------------------------------------------------------
2003年08月19日(火) 横浜2-2東京V(第1節)

明日はナイジェリア戦ですか。どうも実感が涌いてきませんね。どうなんでしょうね。柳沢と高原の2トップは面白いと思うのですが、期待させるような何かは見せてくれるのでしょうか。とはいっても確か高原が戻ってきたのは確か今日だったのではないかと。海外組は好調を期待するのが難しいのかもしれませんね。ジーコ解任の是非を巡ってあちこちの掲示板で議論されていますが、現実問題としてキャプテン自らが選んだ人物な以上は一蓮托生。そうそう簡単に解任されるとは思えません。確かに戦術的な見地から考えると見るべき部分はほとんどないとは思うのですが、むしろ明らかにそうだと分っているのならジーコの理念を具体的な形で実践できるだけの力量を持った補佐役を置くのも一案だとは思うんですけどね。それはそれで新たな問題が発生しそうな気がしないでもないですけれど。


さて今日はスカパーで横浜-東京V戦を観戦。
1st優勝した横浜と、下位に低迷しながらもアルディレス体制後、調子を取り戻しつつあるヴェルディの対戦。横浜はさりげなく名古屋の次に東京が対戦する相手だったりもします。

ホームの横浜はGKに榎本達、DFに柳想鉄、中澤、松田、ドゥトラ、MFはボランチに那須、遠藤、右に佐藤由、中寄りに奥、FWじゃ2トップにマルキーニョス、久保。控えに榎本哲、河合、波戸、佐藤一、坂田。清水は負傷で欠場。

対するアウェイの東京VはGKに高木、DFには柳沢、林、米山、三浦、MFはボランチに田中、小林慶、右に山田卓、左に平野、FWに桜井、エムボマ。控えには柴崎、ロペス、富沢、ラモン、平本。ラモンは負傷でベンチスタート。

序盤はハーフライン付近でのプレスを効かせる横浜のペース。柳沢がボールの処理を誤ったところを逃さずマルキーニョスが奪いゴールに向かってドリブル、GK高木と交錯してこぼれたところを後ろから走り込んだ佐藤由が右足で打ったが右サイドネット。直後にも右サイドでキープしたマルキーニョスから左の奥へ。奥のシュートをキーパーが弾いたところを久保が詰めて押し込んだが、これはオフサイド。その後も中盤で積極的にプレスをかけてセカンドボールを拾い、右の佐藤由、左のドゥトラに展開する横浜が攻めてヴェルディがしのぐという展開が続く。しかし横浜は前半27分、GKの榎本達のフィードを久保が空中戦で競り勝って繋いだボールがマルキーニョスへ。マルキーニョスはドリブルし林をかわすと遠目から思い切ってシュート。鋭いライナーは右スミのネットを揺らして先制した。ヴェルディはカウンターからたびたびエムボマに集めて勝負するが横浜DF陣の身体を張った守備にコースを消されて思うようなシュートが打てない。逆に横浜は前半38分、小林慶のフィードが審判に当たったこぼれ球を遠藤が左サイドに開いていたフリーのマルキーニョスへ展開。ラインを上げていたヴェルディDFが懸命に戻るのを尻目に、マルキーニョスは高木の位置を見て冷静に決めて二点目。ヴェルディはロスタイムに三浦のFKがあったが榎本が抑える。

後半開始から田中に代えてラモンを投入、前線からプレスをかけていくヴェルディ。46分、エムボマがディングで左サイドの平野へ落とすが、これを柳想鉄がカットしGKへバックパス。しかしこのボールを桜井がカットしてシュート。これが決まり一点を返す。その後ヴェルディが勢いに乗って攻めるも、横浜も一歩も引かず試合は一進一退に。ヴェルディは三浦がペナルティエリアに切れ込んでシュートを放つと榎本がクリア。しかし59分に林の縦へのフィードを中澤とエムボマが競り、中澤がキープしかけて榎本が出てくるが、エムボマが足に当ててこぼれたボールを桜井が決めて2-2の同点に。勢いに乗るヴェルディはカウンターから桜井がラモンへパス、ゴール中央でボール受けたラモンがシュートを狙うが、横浜DFがブロック。対する横浜も佐藤由からのクロスをマルキーニョスが落として久保がジャンピングボレーを放つがバーの上。直後に横浜は奥に代えて波戸を投入。中盤の左に遠藤、柳をボランチにあげて波戸は最終ラインの右サイドバックに。ヴェルディはカウンターから桜井がドリブルで右サイドの長い距離を独走してそのままペナルティエリアへと進入し、シュートもサイドネット。終盤は右サイドから突破を図ったエムボマのシュートは榎本が弾くなどヴェルディが攻めたが、終盤マルキーニョス→坂田、佐藤由→佐藤一と選手交代をした横浜は終盤、林のパスミスを拾った佐藤一がミドルシュート、GK高木が弾きそれを坂田が詰めるが高木がストップ。その後はお互い攻めるも決め手に欠きドローとなった。


横浜は前半、あきらかに主導権を握り、マルキーニョスが抜け目なく二得点を奪いました。前半を見る限りでは横浜の試合だったといえるでしょう。しかし、後半開始直後に柳想鉄の榎本へのパスをカットされて失点を喫すると、積極的な部分が失われて大事に行こう、行こうというというプレーが多くなってしまいました。磐田戦に象徴されるように積極的な攻めを忘れない姿勢が結果的に横浜に覇権をもたらしたと思うのですが、ミスから失点したことでそういう今年の横浜のよさが失われてしまいました。まだ、たかだか一節が終わったばかり。いくらでも建て直しはきくと思いますが、こういう部分にも強さを維持することの難しさ、1stステージをとったチームが2ndステージを取る難しさを感じます。改めて常に優勝争いをするチームになるのは思った以上に難しいと感じた試合でもありました。ちなみにこの試合で奥、松田、中澤が負傷。中澤はすぐに復帰できるそうですが、奥と松田は全治三週間とか。常勝を目指す横浜の真価が問われる数試合になりそうですね。

対するヴェルディの前半は一時期1stステージ最下位に低迷していたのも止むを得ないな、と感じさせるような消極的な試合展開でした。後手後手に回ったことで横浜に中盤を試合されて守備に回らずを得なくなり、時折見せるカウンターからのエムボマに頼るくらいしか攻め手がありませんでした。それが後半、負傷でベンチスタートだったラモンを田中に代えて投入するとそこでボールをキープできるようになり、攻守に安定感が出てきました。ラインを上げる、中盤をコンパクトにするためにはある程度中盤での安定したボールキープは不可欠なんですね。そういうボールを失わない落ち着きどころがあると、中盤において中途半端にボールを失ってカウンター気味に攻められるということが少なくなりますから、ラインをコンパクトにして中盤において数的優位を作り出すための時間も作り出せるようになるわけです。元々ヴェルディはタレントの揃ったチームなのでその力を十分に発揮できるようなチーム作りをいかにしていけるか、ってことがポイント。この試合ではポテンシャルの高さを感じさせる部分もありましたが、ジキルとハイドのようなこの試合の前後半を見れば、ヴェルディがまだまだ一試合を通してらしさを発揮できるほどの安定感がないことは明らかです。本当の強さを手に入れるのにはもう少し時間がかかりそうですね。



--------------------------------------------------------------------------------
2003年08月18日(月) 鹿島1-0名古屋(第1節)

すっかり忘れてましたが、今日の早朝に海外組の日本代表のメンバーって帰国してたんですね。 松田、中沢、福西が負傷などで相次いで代表を外れたのに伴い、山田卓、秋田、手島などが召集されたようですね。ジーコは紅白戦を見て「柳沢と曽ヶ端を使う」と明言した模様。柳沢と高原の2トップ?。曽ヶ端に関しては「曽ヶ端も使う。川口も以前に使ったことだし、また楢崎のことは分かっているので、この辺で使ってみたい」と言ったとか・・・もしかして次の9月のセネガル戦では土肥が代表デビュー?安定感はなかなかのもんだと思うんですがどうでしょ?ジーコ?

さて今日はスカパーの録画で鹿島-名古屋戦を観戦。
ついこの間のナビスコ杯では5-1で鹿島が大勝したカード。
名古屋は週末に東京とあたる相手ですね。

ホームの鹿島はGKに曽ヶ端、DFに名良橋、秋田、大岩、相馬、MFはボランチにフェルナンド、中田浩、二列目の小笠原、本山、FWは平瀬、エウレル。 控えは西部、内田、池内、青木、深井。

対するアウェイの名古屋はGKに楢崎、DFに大森、鄭容臺、富永、MFはボランチに吉村、滝澤、右に海本幸、左に中谷、トップ下に中村、FWは2トップだがウェズレイが引き気味に構え、前方にマルケス。控えに本田、酒井、藤本、岡山、山口慶。パナディッチ、古賀は負傷で欠場。

序盤鹿島は細かくボールを繋いで崩そうとする。一方の名古屋はサイドへの展開から活路を見出そうとする展開。鹿島は本山の突破などからFKを得て、小笠原のキックをヘッドで落としたこぼれ球を狙ってたびたび名古屋ゴールを脅かす。名古屋は中に中に切れ込んでいく展開が多く、中村のミドルなどはあったものの、鹿島のプレスにかかる。小笠原のスルーパスから平瀬が抜け出すが楢崎が飛び出してクリア。相馬の中へのボールに飛び込んだ本山が合わせようとするがこれも楢崎がうまい飛び出しでブロック。名古屋はハンドから得たゴール左でのFKをウェズレイがキック。大きく左に巻いたボールが鹿島ゴールを襲うが曽ヶ端がファインセーブ。中田浩二が右サイドを突破してゴール前にクロスも平瀬は合わず。その後もたびたび鹿島が右サイドを突破してクロスを上げるが、楢崎を中心とした名古屋守備陣が冷静に対応してクリアする。その後はお互いチャンスを作りかけるも相手守備を崩せないまま前半終了。

後半に入るとまたもや鹿島ペースに。中盤で名良橋が奪ったボールを本山へ。本山はスペースをついてドリブルからミドルシュートを放つが楢崎の正面。右に流れたマルケスからポジションチェンジした海本が鹿島の最終ラインの裏を抜け出すがオフサイド。左サイドから本山が切れ込むとたまらず吉村が倒してファウル。このゴール前でのFKを小笠原が左隅への素晴らしいキックで決めて後半11分に鹿島が先制。後半17分に名古屋は海本に代えて酒井投入。右サイドを突破したエウレルから中へ、本山戻して平瀬シュートも枠の外。マルケスのキープから右サイドの酒井がアーリークロスでウェズレイがヘッドも鹿島守備陣に当たってゴールの上。ここで鹿島は後半23分に本山に代えて青木を投入。フェルナンドを二列目に上げる。名古屋はいいボールは入るが崩しに時間を掛けすぎて鹿島の守備陣に引っ掛かる。後半27分に鹿島は平瀬に代えて深井を投入、後半30分に名古屋は中村に代えて岡山を投入。酒井をボランチに、右に岡山を配する。しかし名古屋は攻め急いでは構える鹿島の守備陣にボールを奪われてたびたびカウンターを食らう。名古屋はなおも攻めるが鹿島は小笠原まで戻って守備。岡山がキープしたボールをマルケスが右サイドへ、ウェズレイがシュートもサイドネット。鹿島は後半に44分にねんざしたエウレルに代えて池内を投入、ロスタイムを守りきった。


鹿島は名古屋の迫力不足もあったものの、守備はそれなりに安定していました。どちらかというとセンターサークルを越えたあたりでボールを奪い、カウンター気味に攻撃を仕掛けるような展開。特に今日の本山は二列目からドルブルで仕掛けたり、前線に飛び出したりと比較的危険な動きを見せていました。先制点を奪ったFKも本山の左サイドからの鋭い切れ込みから得たもの。ただ、全体的にうまい試合運びをしていたような印象はありましたが、前線が迫力不足。平瀬は何度か決定機を得ながらことごとく楢崎にストップされてしまいましたし、エウレルもサイドに流れてから中に入ってくるタイミングと中盤の動きが噛みあわなくてシュートは1本のみ。小笠原、本山、フェルナンド、中田浩二という中盤は確かに面白いのですが、今のFW陣にはその中盤を前線に引き出すような動きも決して多くありません。確かに鹿島のセットプレーは強力ではありますが、さすがにそれだけではリーグ戦を勝ち抜くのはやはり少し厳しいのではないでしょうか。もっとFW陣に積極的にゴールを狙うような姿勢が欲しいですね。


一方の名古屋は堅陣を築いていた3バックのうちパナディッチ、古賀を負傷で欠く苦しい布陣。二人とも復帰までに今月いっぱいくらいかかるそうですね。今回は前回鹿島に大敗した4バックではなく、3バックに戻してセンターにボランチが本職の鄭容臺、左に189cmの富永をおく布陣を敷きました。これは以前の3バックほどではないにしても一定の効果をもたらし、特に富永の身体を張った好守は光っていたように思います。この3バックの裏に出たボールも楢崎が何度も果敢に飛び出したことでピンチの芽は次々と摘まれました。小笠原のFKで失点こそしたものの、あれを責めるのは酷でしょう。

むしろ、問題なのは攻撃の方。今回は藤本を外し、トップ下に中村を起用。ウェズレイを引き気味にしてマルケスの1トップ気味にしたのですが、サイドに展開しても前半は左サイドの中谷が、後半は交代した右サイドの酒井が中に中に絞る動きを見せたことで中央を厚く守る鹿島の守備にことごとく阻まれました。実際には前半は右サイドの海本が縦へのいい飛び出しをみせていましたし、後半も左サイドの中谷はフリーな状態であることが少なくありませんでしたが、彼らをうまく活用するような動きはほとんど見られませんでした。

確かにウェズレイやマルケスの個人技は脅威でしょう。しかし、それでも中へ中へという安直な攻めはある程度守れるチームにとっては守りやすい相手です。名古屋を見ていると個々の能力にはポテンシャルの高さを感じましたが、逆に言うとそれをチームの中でどう活かしていくのかがまだまだ見えてきていないような印象がありました。この試合を見る限りでは鹿島のチーム状態も決していいとは思えませんでしたが、それでも工夫する術を知らない名古屋よりは勝利に値するものを持っていたのかもしれませんね。



--------------------------------------------------------------------------------
2003年08月17日(日) 浦和3-1磐田(第1節)

昨日の試合は阿部が点を取ったあたりでぶっとんで、家に帰った時には前半部分をすっかり忘れてしまいました。酒を飲んだわけでもないのに観戦記を書く時にものすごく難儀しました。G裏にいるとなかなか気が高ぶってしまって冷静に見れませんね。これでTV放送でも見れれば良かったのですが、うちはあいにくMXTVは映らないもので。東京移住でも考えましょうかね。

今日は昨日のスーパーサッカーを見て気になった磐田-浦和戦をスカパーで観戦。

ホームの浦和はGKに都築、DFはニキフォロフ、坪井、室井、MFはボランチに鈴木、内舘、右に山田、左に平川、トップ下に山瀬。FWは2トップに田中、エメルソン。控えは山岸、三上、堀ノ内、長谷部、千島。永井は負傷のため欠場。

対するアウェイの磐田はGKはヴァンズワム、DFは菊地、田中、山西、MFはボランチに福西、服部、中に名波、右に西、左に成岡、FWは2トップで前田、グラウ。控えは山本、大井、河村、川口、西野。ジヴコヴィッチが出場停止、鈴木が負傷のため成岡、菊地に出場の機会が巡ってきた格好。

前半の序盤は平川、西の攻防。FK山西のシュートはバーの上。田中達勝負も菊地が止める。田中達からスルーパスからエメルソンが抜け出すも山西が止める。右サイドでかわした西からクロス、グラウが飛び込むも都築が飛び込んでキャッチ。このあたりから磐田がこぼれ球を拾うようになり何度か磐田のシュートが続く。浦和は田中達のパスから右サイドで山田がキープ、山西をかわしての縦へのスルーパスを田中達がヴァンズワムを見て折り返し。取りに行った菊地を追い越したエメルソンが決めて前半12分に浦和が先制。その後はお互いに3バックの裏をスピードで狙う展開に。浦和はカウンター
からエメルソンの右足シュートを打たれるが、ヴァンズワムが落ち着いてセーブ。その後は菊地の縦パスから前田→グラウのループシュート。右サイドの福西からセンタリング、グラウシュートも枠の上。前田のシュートは枠の右と磐田が攻める展開が続く。浦和は、中盤でボールを拾ったエメルソンが右へ展開、拾った田中達が中へ入れるとエメルソンが合わせかけるが、田中誠が阻む。エメルソンはその後も個人技で磐田ディフェンス陣を翻弄。磐田は波に乗り切れないまま前半終了。

後半に入ると磐田が左サイドの裏を西がグラウが狙う展開に。右サイドを突破した西が右サイドからDFとGKの間にクロス、そのこぼれ球を再びグラウがヘッドもゴールの上。その後もパスを繋いでいく磐田がキープする時間が長くなる。前田がドリブルで切れ込んだこぼれ球をグラウがシュートもゴール正面。左サイドの裏を狙った前田が中に切れ込んでシュートを放つも都築がファインセーブ。ここで浦和は鈴木に代えて長谷部を投入。それでも磐田ペースで進んでいた試合だったが、21分に右サイドで田中達がキープすると長谷部とのワンツーで右サイドを抜け出して中にクロス。グラウンダーのボールは止め損なった田中誠の裏を通ってエメルソンへ。これを落ち着いて決めて二点目。磐田は24分に福西を代え川口投入。名波がボランチに入り、成岡が中へ、川口が左サイドに入る。中盤でボールを次々とカットした磐田が攻めを仕掛けるも浦和DF陣が懸命の守備。33分に浦和は山瀬に代えて堀ノ内を投入して長谷部を二列目に下げ、磐田は成岡に代えて西野を投入して前田を二列目に下げた。カウンターを狙う浦和に対して、左の川口、右の西からドリブル突破を狙う磐田は、42分にグラウのポスト飛び込んだ西野を内舘が倒してPK。それをグラウが決めて一点差。その後負傷した菊地が河村と交代。しかしロスタイムにルーズボールを拾った田中達がエメルソンへ。ドリブルしたエメルソンからクロスした田中達へボールが出て三点目。開幕戦は浦和が制した。

浦和はニキフォロフが前目の守備をすることで、そのポジショニングにつられて結果的にラインが上がり中盤がかなりコンパクトになりました。半ば偶然の産物のように思えたそのコンパクトな中盤は、結果的に前半、中央突破に固執した感のある磐田を大いに苦しめました。ただ、ラインをコンパクトにしていい形ができていたのは守備まででそこからの攻撃はほぼエメルソンと田中まかせ。絡んだのは山田くらいで、復帰して間もないトップ下の山瀬はほとんど存在感を発揮することはありませんでしたし、左サイドの平川も攻撃という意味では同様でした。それでも三得点を奪えたのは中盤でボールを奪った時、カウンターの時によく反応してボールをキープしたエメルソンの突出した個人技と田中の機を見たプレーがあったからだと思います。一点目を奪ったことで磐田は攻めざるをえず、そのスペースを使って二人で有効なカウンターを仕掛けていました。ほとんど二人で攻めて残りで守るというような感じだったんですけどね、う~ん。今はニキフォロフに合わせている感じのDFラインが落ち着いた時に結果的にどうなるのかでまた随分違ってくるかもしれませんね。

対する磐田はラインをコンパクトにして中央が固い浦和に対して中央突破に固執したことでなかなか点を奪えず、カウンターから先制点を失ったことはあまりにも痛過ぎました。これにより磐田は点を取りに行かざるを得なくなり、カウンターを恐れてラインが全体的に間延びしてしまったことで、エメルソンを何度もトップスピードに乗せてしまいました。もっともあれを見て裏を取られる怖さを考えたら引いてしまう気持ちも分らなくはないのですが。後半見せたように両サイドの裏に入り込むような動きをもっと早い段階で見せていれば、浦和の最終ラインもあんなに高くなることはなかったでしょうし、ニキフォロフに引っ張られた形の歪な最終ラインを崩す方法はあったように思いますね。今回先発した菊地、成岡には苦い試合となりましたが、経験しなければ分らない事もあります。試合を決めるという意味での藤田の穴は決して小さくありませんが、それでも彼らが本来の力を発揮できるようになれば、この試合で欠場したジヴコヴィッチや鈴木を含め、今までと違った意味で磐田は侮れない存在になってくると思いますね。



--------------------------------------------------------------------------------
2003年08月16日(土) FC東京2-1C大阪(第1節)

今日からセカンドステージが開幕ですね。
鹿島が試合巧者ぶりを見せて名古屋に1-0で勝利したのとは対照的に、横浜は東京Vに2-2で引き分け、磐田は0-1で浦和に敗れました。とはいっても今日の試合は15試合のうちの1試合。そんなに力の差はないだけに今後の動向は今節だけで決め付けてしまうのは危険なように思いますね。

今日は開幕戦ということで味スタの東京-C大阪戦を観戦してきました。雨だったのが残念でしたが、久しぶりとなった味スタはなかなかいいと思いました。グラウンドも近いですしね。でも今日座ったG裏の隣の席は子供で・・・なかなか元気な子供たちでそっちが気になってなかなか試合に集中できませんでした(苦笑)しかも帰ったら帰ったらゴミ散らかしっぱなし。両親もいたんだから子供に試合見せるだけが全てじゃないと思うんだが・・・と思いつつゴミを片付けてきました。やれやれですね。


さて東京-C大阪戦。
ホームの東京はGKに土肥、DFに徳永、藤山、茂庭、金沢、MFはボランチにフミタケ、宮沢、右に石川、中にケリー、左に戸田、FWは1トップにアマラオ。控えに小沢、加地、浅利、チャン、阿部。ジャーンが負傷で欠場。

アウェイのC大阪はGKに多田、DFに鈴木、ジョアン、柳本、MFはボランチに布部、アクセウ、右に久藤、 左に佐藤悠、トップ下に森島、FWはバロン、大久保。控えに下川、古賀、廣長、原、徳重。西澤は負傷で欠場。

序盤、左サイドから攻めるC大阪に対して東京は藤山が大久保を、バロンを茂庭がマーク、C大阪の攻撃を防いで前に繋いでいくが、どちらも相手ゴールに向かうも、決定的なチャンスには至らず。中盤頃から細かいファウルを取る審判の笛で流れが切れることが多い中、お互い攻め合うも攻め切れない展開に。左サイドでケリーが突破を図って得た宮沢のFKをアマが頭でたたきつけるもややタイミングが合わずクリアされる。だが、前半26分、右サイドを上がってきた徳永が石川とのワンツーで抜け出してクロス、ニアに飛び込んだアマが決めて東京が先制する。その後は大久保を基点に展開した左サイドの佐藤のシュートを土肥が防ぐなどしてC大阪の攻撃を防ぎ、石川が積極的に仕掛けたりする場面があったが追加点を奪うに至らず。

後半中盤でのつぶしあいが続いたがC大阪が動く。後半8分に佐藤悠に代えて原を投入すると、後半16分にはボランチのアクセウに代えて古賀を投入、その古賀を右サイドバックに据えてワンボランチの4バックに布陣変更。左サイドバックに移動した鈴木を攻撃の基点として左サイドからの攻撃を意識した攻めを見せるが、東京は右サイドの徳永が体を張った守備を見せる。東京は後半20分にエジプト遠征帰りの石川に代えてチャンを、23分にイエローをもらったフミタケに代えて浅利を投入。中盤の運動量を増やすが、徐々に我慢の時間が続くようになり、後半31分にはCKのクリアボールを拾った原からのクロスをファーの布部がヘッドで決めて同点にされてしまう。しかし東京は後半39分に宮沢に代えて阿部を投入。右サイドに入っていたチャンがボランチに下がって阿部が入ると直後に土肥のゴールキックをアマがジョアンと競ったボールのこぼれ球を拾った阿部が素早く中に切れ込んでゴール。勝ち越しに成功。その後も得点を奪った阿部を中心に攻め続けた東京は追加点こそ奪えなかったものの終盤のC大阪の猛攻をしのいで2-1で開幕戦を勝利で飾った。


東京はこの試合でもなかなか前線でボールが落ち着かず、全体を押し上げきれない時間帯がありました。それは前線のキープ力がというだけでなく、前線へのパスの精度にも問題があったように思います。それは奪ったボールをクリアする域を出ていないからというのもあるのではないでしょうか。より攻守の切り替えを意識するのであれば、もっとボールを奪った選手に対してのフォローをしていい形で前線へのボールを入れていく必要があると思います。ボールの基点に対していかに周囲が動いて複数のパスコースをいかに作っていけるか。東京が奪ったボールをなかなか前に繋げられないのは、精度も問題もありますが、パスコースを確保するための動き出しがまだまだ早くないのも無関係ではないでしょう。

縦に早く攻めるというのは発想としては悪くはありませんが、一本調子で縦へ縦へというのではなく、チャレンジしていくべき場面と難しいならサイドへ展開するなど、攻め急ぐべきではない場面の見極めが必要です。特に基点となることの多い両サイドバックと両ボランチはいかにいい形でボールを受けるのか、どうやって展開していくのかイメージが欲しいですね。

それでも右サイドの突破からアマラオのゴールが生まれたことによる効果は計り知れないものがありました。これまでリーグ戦でゴールのなかったアマラオのゴールであったことで勢いづいたことはその後の展開に大きな影響を与えました。ああいうクロスをニアで合わせる形は守備陣も防ぐのが厳しくなります。アマだけでなく他の選手ももっと狙って欲しいですね。徳永も右サイドで徐々にフィットしてきたように思います。スローインがヘタなのは相変わらずだけど(笑)石川に代わって右サイドに入ったチャンもなかなか積極的にプレーしてましたね。阿部が入った後はボランチをこなすなどなかなか面白い存在です。彼は外国人枠でいろいろ制限がありますが、将来的にはどうするんでしょう。

そして阿部。個人的に応援してる選手なので、良さを見失っているところや、最近出場時間が少なくなっている現状にやや心配な気分でいたのですが、なんと今日はスタメン落ち・・・ガッカリしてたら今日はやってくれました。でも、今日のアマの得点→阿部の得点というパターンでサブが定着してしまわないか別の意味で心配です。でも試合勝っちゃったし、あんな見事に成功しちゃうとしばらくは確定かな・・・しょんぼり。

守備でも藤山、茂庭の両CBは持ち味を出してよく守ってましたね。特に茂庭のパフォーマンスはなかなかのものがありましたね。今日はバロンを見るだけでなく時には大久保を止め、森島を止め、佐藤悠や原まで止めてましたね。以前はかなり危なっかしい場面が多かった事を思えばまるで別人のようです。一体どうしちゃったんでしょうか・・・いやもちろんいいことには違いないんですが。ここ最近の茂庭を見ていると、U-22代表の他のDFと比べても安定感は抜きん出ているように思うんですが、山本監督はちゃんと見た上で判断してるんでしょうか。見てないだろうなぁ・・・たぶん。


C大阪は主に左サイドの佐藤悠を基点にして攻撃を仕掛けていたのですが、その肝心の佐藤悠が対面の徳永に苦労して、なかなかいいクロスを上げられませんでした。前から積極的な守備を行ったことでボールをキープすることには成功していましたが、そこからの組み立てがやや単調で、工夫が足りなかったようにも思いますね。全体的に中盤で守備をするまではいいのですが、そこから攻守を切り替えた後は個々の前線に依存してしまう場面も多く、追い越して数的有利を作ったりなどの連携して崩していく場面がやや少なかったかもしれません。特に2トップが思ったよりも自由に動けなかった事を考えると二列目の森島はサイドに流れるのではなくて前線に飛び出す動きがあっても良かったのではないでしょうか。

後半、おそらく前半にサイドを崩されたこと、両サイドを攻撃に専念させるために4バックに移行したように思うのですが、三枚から四枚に変更したことによって、キッチリ一人一人が守っていた守備が多少ルーズになってしまった面があったように思います。より攻勢を強めるための布陣変更はむしろ最後の場面での守備に影響を与えてしまったのではないでしょうか。ただ、一度同点になった前後の時間帯はC大阪の時間帯ではありましたから、それはたまたまそういう結果になったという結果論。攻めに出ながら一気に逆転するところまで行けなかったのが最大の誤算だったんでしょう。

C大阪がここ数試合調子の良かった真中をあっさり広島に放出したと聞いた時には正直耳を疑いましたが、逆に言えばそれだけ大久保に期待しているし、成長して欲しいと思っているということなんでしょう。この試合では厳しいマークもあってほとんど何もできませんでしたが、本来持っている潜在能力を考えれば将来的に大成するだけの十分に力はあると思います。ただ、ここ数年でどれだけのものを吸収して成長できるかで最終的な到達点は随分変わってくるのではないでしょうか。最近はマークが厳しくて思うようにプレーできない場面も少なくありませんが、こういう時こそどうやって自分の形に持っていくか、工夫のしどころだと思いますね。



--------------------------------------------------------------------------------
2003年08月15日(金) 浦和2-2FC東京(ナビスコ杯準々決勝第一試合)

昨日のスカパー受信失敗はどうやら台風の影響だったようです。今日の午前中に雨の中アンテナを直してたら横ではなくて縦の角度がおかしかったようで。もともと今住んでるマンションが1階なので受信している電波は決して強いわけではなく(15~18)、アンテナのズレは致命的だということですね。

さて、今日は無事ナビスコ杯のの浦和-東京戦を録画で観戦。

ホームの浦和はGKに都築、DFに坪井、ゼリッチ、ニキフォロフ、MFはボランチに内舘、長谷部、右に山田、左に平川、トップ下に山瀬、FWに田中、エメルソン。控えに山岸、室井、堀ノ内、土橋、千島。永井は負傷で欠場。鈴木はエジプト遠征で欠場。

対するアウェイの東京はGKに土肥、DFに加地、藤山、茂庭、金沢、MFにボランチにフミタケ、宮沢、右に戸田、中央にケリー、左に馬場、1トップに阿部。控えに小沢、迫井、浅利、チャン、アマ。石川、徳永、規郎がエジプト遠征。ジャーンが負傷で欠場。

序盤は比較的高い位置から当たる東京に対し、浦和はボールを回してチャンスをうかがうが前線に合わない。ボールを奪って攻撃に移るがうまく前線にボールを運べない東京だったが、ケリーが相手ゴール近くでボールを奪ってシュートも枠の上。馬場の浮かしたボールを阿部が狙うもDFがカット。対する浦和は田中の左サイドへの展開から山瀬がクロス、エメルソンは合わなかったものの田中がシュートを放つが土肥がストップ。その後は東京ペースに。ケリーが馬場のコンビから抜け出してCKを得ると、ショートコーナーからフミタケが左サイドを抜け出してクロスもオフサイド。ケリーが阿部とのワンツーから右サイドを抜け出して戸田に合わせるもシュートは枠の外。27分にはゼリッチが負傷退場で室井投入。直後の28分に茂庭の右サイドへのフィードを受けた加地がケリーのコンビプレーから二人のDFを抜け出しクロス。それを飛び込んだ戸田が頭で決めて先制。その後は攻める浦和に対して守る東京がたびたびカウンターを仕掛ける展開に。終盤には藤山の右サイドへの展開から阿部が抜け出してクロス、馬場が戻して戸田が決定的な場面を迎えるがシュートはバーの上。追加点はならなかった。

後半にはいるとやや浦和ペースに。山田からのサイドチェンジから平川がファーへクロスもエメルソンのシュートはバーの上。左サイドを突破しようとしたエメルソンを止めて加地がイエロー。エメルソンのスルーパスから抜け出した平川を止めた藤山がイエロー。その山瀬のFKから田中が中にヘッドで入れてエメルソンがあわせようとするも合わず。そして相手陣内で室井を倒してフミタケがイエロー。膠着した状況の中、馬場のスルーパスからの阿部の左サイドの突破は室井とニキフォロフに止められるもカウンターのボールを藤山がカット、ケリーの展開から宮沢、加地がクロスを入れるも浦和のDFがクリア。加地からのアーリークロスで阿部が何度か裏を狙うも合わなかったり、オフサイドで得点に至らない。ここで負傷した馬場に代えてチャンを投入。その直後の64分にニキフォロフのパスを受けたエメルソンが藤山をかわすと左サイドを抜け出して茂庭がついたが角度のないところからニアに決めて同点。ここで阿部に代えてアマラオ投入。しかし流れは変わらず、中央でエメルソンが右の田中へ展開し、そのファーへのクロスを山田が中へ落とすも山瀬のシュートを土肥が弾いて防ぐと、続くCKからエメルソンのヘッドもバーの上。ケリー、アマラオも戻っての守備の時間帯をしのいだ東京はチャンの左サイドからのクロスをファーに飛び込んだ戸田が今日二点目。その後もケリーの左からのクロスをアマがヘッドしたがバーの上。終盤茂庭が突っ込んで止めたエメルソンを止めてたファウルからの山田のFKを室井が逆サイドにヘッド、それを千島がヘッドで押し込んで同点。第一戦は引き分けで終わった。


東京は左サイドの馬場と右サイドバックの加地に、阿部とケリーが左右に流れて絡んで攻撃を作り出し、戸田のフィニッシュを狙っていたようですね。マンマーク気味の浦和は中央の阿部やケリーが引いたり左右に流れたために、右サイドから入り込んでくる戸田を捕まえるのに苦しんだようですね。しかし二得点を奪った戸田ですが、戸田だからこそ前半終了間際の決定的な場面は決めておいて欲しかったですね。後半のゴールの価値も決して劣るものではありませんが、前半のうちに2-0にしておけば試合の展開が随分とラクになったのではないでしょうか。同じ二点目でも2-0と2-1では相手に与えるダメージがかなり違いますからね。ま、結果論では何とでも言える話ではありますけど。

この試合で右サイドの加地は先制点のクロスだけでなく、得点には繋がらなかったものの、たびたび阿部にDFラインの裏を狙わせるようなアリークロスをたびたび仕掛けたり、フミタケとの連携から逆サイドへの展開を狙うなど、新たな面も見せてくれました。「石川との連携からのクロス」というイメージのあった加地ですが、守備でも懸命に防ぐ場面もあるなど、自分ができることをしっかりとしていた印象がありました。先制点を奪った戸田、そして得点には繋がりませんでしたが阿部との相性を考えると徳永よりもいいような気がしました。

守備面でも土肥と茂庭を中心に藤山が積極的に前に出て粘り強い守備を見せていました。その流れが決定的に変わったのはエメルソンのゴールですが、間接的な要因は左サイドにあったように思います。この試合では馬場やその交代で入ったチャンをフォローしようとしたのか、金沢がいつもより前よりのポジションを取っていました。エメルソンや田中、山田にその裏を取られるようになったことで全体的に左サイド寄りになっていたのではないでしょうか。あの失点時にエメルソンがボールを受けた時に右サイドは薄く、加地と藤山は十分に寄せきれていませんでした。この時間帯までは人数をかけた守備でトップスピードに乗せる前にうまくエメルソンを止めていた東京の守備陣でしたが、この局面ではその最初の寄せでスピードを殺せなかったことで茂庭が対した時には完全なトップスピードに乗ってしまっていました。あの状態では茂庭や土肥を責めるのは酷でしょう。

ただ、この試合では左サイドから右サイド、つまり藤山と加地サイドへのボールにやや不安がありました。いずれも後半でしたが、田中の右からのクロスをファーの山田が中へ落として山瀬がシュートを放った場面。右サイドのFKからファーの田中が受けてシュートしてサイドネットだった場面。そして右サイドの山田のFKをファーの室井が逆サイドにヘッド、それを千島がヘッドで押し込んで同点にされた場面。高さのない藤山の裏を突かれたのか、加地のフォローが足りなかったのか。たまたま失点に至ったのは一点だけでしたが、簡単にファーでフリーにしていたのは単なる偶然ではなかったと思います。ジャーンが戻ってくるまでどうカバーしていくか考える必要があると思いますね。


浦和はせっかく高い位置でボールを奪っても周囲の選手の動き出しが遅かったがために、効果的に攻撃に繋げていたとは言い難い状況でした。確かにエメルソンはこのJリーグにおいては突出した存在でしょう。トップスピードに乗せたら止めるのは困難です。しかし、エメルソンへの単調なボールはトップスピードに乗せなければいいわけですから、人数を掛けさえすれば止めるのは決して難しくありません。エメルソンを本当に活かそうとするには前方に進出する数が少な過ぎますね。そういう意味では復帰した山瀬に期待すべきところなのでしょうが、この試合ではあまりにも無難なプレーに終始してしまいました。浦和に今必要なのはエメルソン以外の選手が積極的に勝負することでしょう。

守備でも坪井がケリーにしっかりついていたように対人守備ではきっちりと対応していましたが、全体的にゴール前に入ってくるボールに対してあまりにもルーズだったように思います。ゼリッチの負傷退場やニキフォロフの連携不足など理由がないわけではないと思いますが、それでも集中力のなさは目立ちました。どんなに能力の高い選手がいても、フィールドに立った選手全員に主体的に仕掛けていく、きっちりと守っていく姿勢が出てこないと勝負の掛かった局面では勝ちきれません。勝負を避けて無難なプレーを選択してしまうことが減っていかないようでは、2ndステージでも勝ちきれない試合、思わぬ取りこぼしがでてきそうな気がします。エメルソンという反則じみた存在がいるのでうまくボールが入れば決めてしまいそうですけどね(苦笑)



--------------------------------------------------------------------------------
2003年08月14日(木) 2ndステージの各チームを考える

本日、日本サッカー協会がシンガポールに遠征するU-22代表19人を発表しましたね。19日にシンガポールのフル代表と対戦するそうです。今回は20日のナイジェリア戦に出場する松井、大久保、そして石川らが外れていますね。代わりに代表経験のない福島、オーバーエイジ枠として田中誠、明神が選出されています。

GK
林卓人(広島)川島永嗣(大宮)
DF
田中誠、菊地直哉(以上磐田)、茂庭照幸(FC東京)、近藤直也(柏)
MF
明神智和(柏)、森崎浩司、駒野友一(以上広島)、根本裕一(仙台)、阿部勇樹(市原)、山瀬功治(浦和)、田中隼磨(東京V)、今野泰幸(札幌)、成岡翔(磐田)
FW
福嶋洋(福岡)、田中達也(浦和)、坂田大輔(横浜M)、宇野沢祐次(柏)

それにしても・・・なんでそんな時期にシンガポール遠征なんか入れるんでしょうか?リーグ戦の思いっきりど真ん中で・・・オーバーエイジ枠もよく承諾したもんです。東京なんて・・・ジャーンが負傷中でいないんですが。その上茂庭まで取られてどうするんでしょうか。ちなみに小峯も出稼ぎに行っていません(ああ、J最小のCBコンビの再現が・・・)。そろそろ迫井の出番かな?あっさり徳永をCBにってのもありそうですが。


今晩はナビスコの浦和-東京戦を観戦・・・しようと思ったのですが、アンビリバボーな事にスカパーが(雨の影響で?)思いっきり受信できないのであっさり諦めました。明日もやるし、その時に見れなかったら諦めます。さて気を取り直して他の事を書くことにします。

最近出た雑誌では優勝争い・降格争いがいろいろ予想されてますね。とゆーわけで、私も独断と偏見で優勝争いと降格争いを考えてみたいと思います(←予定が狂ったのでネタ的にちと苦しい・・・)。実際には有力候補を挙げることはできますが、2ndに関しては各チームそんなに差がないんじゃないかと。横浜が最有力候補だとは思いますが、絶対的なほどではないと思いますね。

さて、おそらく、2ndは1stの覇者である横浜を中心に展開していく可能性が高いですね。岡田監督が自ら言っているように、安定感という意味ではまだまだ完成の域にはほど遠いチームではありますが、個々の意識の高さはなかなか見られるものではありませんん。ハングリーな気持ちをいかに忘れずに維持できるかがポイントになりますが、最右翼であることは確かです。

対抗はやっぱり磐田でしょう。藤田の抜けた穴は簡単に埋まるものではありませんが、それでも勝者としてのメンタリティは侮れませんし。むしろ、難しい局面の中で若手を鍛えていくことができれば、案外うまく世代交代が進むかもしれませんね。それもこれも柳下監督の手腕次第ですが。

そのライバルの鹿島についてはそろそろ守備陣を脅かす存在が出てきてもいいころでしょう。もっとも鹿島の場合は前線の駒不足もやや深刻です。勝負強さを見せてきたのもここ一番の決定力があったからこそ。柳沢が抜けた穴は思っていた以上に大きく、それをいかにして埋めるかがポイントですね。新外国人を探しているということですが、本来なら平瀬の奮起に期待したいところなんですけどね。

1stで躍進した市原は、各チームのマークに遭うことになります。そのプレッシャーを跳ね除けてどこまで勝つことができるか。1stは終盤固さも目立ち失速してしまいましたが、その経験は今後活かされなくてはなりません。2ndでどれだけ勝ち抜けるか、その真価が問われるでしょう。

4位に終わった東京は現実的に見ればこの2ndは上位に定着したいところでしょう。守備はある程度計算が立つだけに、課題の決定力不足をどこまで解消できるかが問われることになります。FWの戸田、阿部、アマラオらにどうやっていい形でボールを供給するか。前に出てチーム全体で攻撃をサポートするような形が欲しいですね。

浦和はエメルソンという決定的な武器を持っているのが強みですね。正直なぜ彼がJリーグにいるのか不思議なくらいです。課題は他の選手がエメルソンにどれだけ絡んでいけるか。チーム全体が連動して有機的な動きをどれだけできるか。これだけ能力の高い選手が揃っていれば、もっと魅力的なチームを作れそうな気もするのですが・・・。

終盤失速した名古屋はネルシーニョ新体制での再出発。ナビスコの鹿島戦ではセットプレーから三失点。4バックに移行したものの、試行錯誤はもうしばらく続くかもしれませんね。勝ちきれないチームを変革できるかどうか。ネルシーニョ監督の手腕が問われます。

清水は終盤システムを従来の3-5-2に戻して復調の手がかりを得ました。3バックを基調とした守備はある程度安定してきただけに、むしろ豊富なタレントを活かして攻撃をどうやって活性していくかがカギを握りますね。ボランチの伊東、鶴見の出来もポイントです。

最終節こそ敗れたものの、アルディレス監督が就任してからの東京Vはポテンシャルがようやく発揮されています。エムボマと桜井で組む勝負を仕掛けられる2トップは脅威ですが、平野、三浦の左サイドは攻撃は強力ですが二人とも守備を得意とするタイプではないだけに諸刃の剣かもしれませんね。

柏は予想外の健闘を見せた気もしますが、終盤勝ったり負けたりの展開で4バックから3バックに変えるなど、戦い方に関して指揮官にもやや迷いが見られたように思います。マルシオの退団で起用が濃厚な宇野沢、矢野の両若手FWが鍵を握りますね。

C大阪は終盤守備は安定してきました反面、勢いのある攻撃は影を潜めてしまったような印象があります。西沢の負傷や真中の移籍などややマイナス要因もありますが、それでも大久保、バロン、森島、徳重、佐藤悠、久藤といった強力なタレントを抱えているだけに、爆発すれば面白い存在です。

負傷者が徐々に戻りつつあるG大阪の課題は一試合平均3点に届こうかという失点。あっさり失点しまうことも少なくない守備を整備できれば点は取れているだけに上位に食い込む可能性はありますね。ボランチに据えられた山口あたりがポイントになるでしょうか?

仙台はマルコス、財前、高桑、小村、シルビーニョといった故障者が戻ってきて羽山、小峯、福田といった補強もしました。解任の危機にあった人望のある清水監督が留任したことで一体感が高まった面もあると思います。引き分けをはさんで九連敗中ですが、まずは勝利して自信を取り戻したいところですね。

京都はピム新監督の就任後、4バックに変更して調子が上向いてきていたものの勝てない状態が続いていましたが、黒部の復調でチーム状態は格段に良くなりました。できることなら1stの負債を早い段階で取り返したいところですね。

神戸は現状を見る限りでは+αの要因に乏しい感は否めません。ただ、守備面においては崩されるよりもセットプレーからの失点が多かったのは確か。その辺りの問題を解消できれば点が取れていないわけではないだけに、浮上のきっかけはあります。ただ、まずはどんな形でも勝って勝てない呪縛から抜け出すことが大切かもしれませんね。

大分は終盤である程度戦い方が分ったような印象もありました。ですがセットプレーで貢献していたロドリゴを放出したのは正解だったのか。代わりに獲得したFWのロブソンがどこまでできるか未知数なのは不安材料ですね。ウィル、高松、吉田とFW陣の層が厚くなった一方で、左MFを誰が務めるかもポイントになります。

以上ざっと見てみましたが、15試合制とはいえ小手先のごまかしや勢いだけでは最後まで勝ちきれません。結局は層の厚さを含めた総合力を問われることになりますね。全体的に見てそんな力の差がないだけに、気を抜けば1stで上位のチームも思わぬ低迷を強いられるかもしれませんね。2ndの開幕戦は土曜の8/16スタートです。



--------------------------------------------------------------------------------
2003年08月13日(水) C大阪戦のポイント

とうとう福田の仙台への完全移籍が決定したそうですね。ベンチ入りもしていなかった現状を考えれば本人のためには良かったのかもしれませんが、やはり寂しい気持ちはありますね。仙台でもがんばって欲しいです。今日のナビスコ杯準々決勝で東京はナビスコで浦和に2-2で引き分けとか。二度のリードを奪いながら引き分けですか。う~ん。戸田の二得点というのは評価したいところですが、一体どんな試合だったのやら。金曜に録画を見ることになりますが気になりますね。


さて、いよいよ週末は2ndステージ開幕。東京の開幕戦はC大阪ですね。
いつも通り、自分なりに今まで見たC大阪の試合をもとに分析したいと思います。

C大阪のここ数試合の基本布陣は3-5-2。開幕当初から4-4-2を採用してきていましたが、どうやら途中から布陣を変えたようですね。GKにはここ数試合多田を起用。ハイボールに強いだけでなく、思い切りのいい飛び出しも多いようです。3バックは右からジョアン、柳本、鈴木悟(サブに古賀)。特に中断明けに怪我から復帰した中央の柳本の存在は大きく、横浜戦こそ4失点で完敗したものの、彼のカバーリングによってストッパーとしての両サイドのCBが思い切ったプレーができるようになったために守備は安定感を増しつつあります。そして中盤の底に位置するボランチに中断明けから新加入したアクセウの存在は大きいですね。同じボランチの布部や、右の久藤、左の原、あるいは佐藤悠と携して中盤での守備ラインを形成できるようになったことで、最終ラインで止めることの多かった相手の攻撃を中盤で止められるようにもなました。ボランチの二枚が運動量豊富に動くことで全体的な守備のバランスは大幅に向上しつつあるといえるでしょう。

攻撃面をみると西澤が負傷中のため、大久保の不在時には真中がプレーで攻撃陣を引っ張っていました。実際に攻撃の基点にもなっていましたし、自らの突破だけでなく、周囲を活かすプレーもできていました。ここ最近の二試合を見る限りではかなりいい動きをしていたと思うんですけどね。確かにC大阪には大久保という同タイプの期待の若手がいます。しかし、疲労もあるのかもしれませんが、大久保のプレーにはまだまだムラが多過ぎます。勝負する姿勢は評価すべき点ですが、勝負に固執し過ぎて周囲が見えてないというケースもたびたび見受けられますね。C大阪はあっさりその真中を広島に期限付き移籍ながら放出してしまいましたが、大久保が真中から学べることはまだまだあったように思うのですが・・・個人的にはちょっと早まったんじゃないかな、という気もします。

そしてその周囲を固めるのはFWのバロン、トップ下に入る森島、左サイドの原(佐藤悠)、右サイドの久藤といった面々。基本的な動きのあり方としては、森島は大久保らと細かいコンビプレーを見せるだけでなく、ポジションチェンジを見せて右サイドに流れてきます。右サイドの久藤はそれと入れ替わるように中に切れ込む動きを見せ、一方の左サイドでは原あるいは佐藤悠が縦への突破を見せて精度の高いクロスを上げてきます。右サイドに流れた森島、左サイドの原あるいは佐藤悠はバロンの頭目掛けてのクロスを基本線としてそこからの展開に活路を見出そうとするわけですね。そのバロンは高さに絶対的な自信を持っており、周囲を活かすプレーに長けていますし、その打点の高いヘッドも強力です。名古屋戦での決勝ゴールは左サイドの佐藤悠からのクロスを189cmの相手DF富永に完全に競り勝って奪ったものでした。特に左サイドの原、佐藤悠からあがるクロスに対しては精度が高く、要注意でしょう。そして最近は途中交代や途中出場が多く、左サイドなどゴールから遠い位置でプレーすることが多いためにさほどインパクトを残せていませんが、得点への嗅覚が優れている徳重も忘れてはいけませんね。

対人守備がメインだった守備に関してもある程度安定感が出てきたように思いますし、攻撃に関してもある程度形があります。ただ、良くなってきた守備からハマったら怖い攻撃に繋げる部分についてはやや雑な印象もあります。二枚のボランチが守備に力点を置いているがためにプレッシャーのないところでは無難に繋ぐことまではできていますが、展開という意味での攻めのパスは決して多くないんですね。中盤でヒトをかけてボールを奪うことができれば自ずから主導権を握ることができるんじゃないかと。勢いに乗せたら怖い相手だけに、まず相手に主導権を握らせないということが大切だと思います。

守備面でいうとまずバロンの高さ、大久保のスピードまでは茂庭と藤山で何とか抑えられると思うんですが、右サイドに流れる森島と右サイドの久藤のコンビネーションが厄介なんじゃないかと。二人とも勝負してきますからね。ここのサイドの金沢も守備力は高いとは思いますが、ここで数的不利を作られるとちょっと厳しくなるだけに、ボランチがどれだけうまくカバーリングできるかですね。そして左サイドの原あるいは佐藤悠をどれだけ徳永あるいは加地が抑えられるか。実際に得点に結びついてるのはこちらのサイドからのクロスが多いようなので要注意です。縦に抜かれない守備をした方が効果的かもしれませんね。

守備面では中央が守備が堅い分、両サイドで数的優位をいかに作り出せるかがポイントになるのではないかと。特に左サイドの原と佐藤悠は守備を得意とする選手ではないようなので狙い目です。このサイドからの攻撃で主導権を握れれば、バロンへの精度の高いクロスを上げる供給源を断つことにもなりまさに一石二鳥です。このケースなら二対一の状況を作りやすい右サイドからの攻めで崩すのは有効です。ここで右サイドをたびたび突破できるようになれば、中央の守備のバランスも崩れてきます。自ずから得点のチャンスも生まれてくるのではないでしょうか。

あと全体的にボールウォッチャーになりやすいセットプレーもポイントになりますね。特に名古屋戦の時も書きましたが、ニアへのCKへの対応は遅れがちなのでそこも狙い目ではないかと。とにかく攻撃的な姿勢で主導権を握り、相手を勢いに乗らせないようにするのがポイントになる試合ですね。



--------------------------------------------------------------------------------
2003年08月12日(火) 代表発表に関する戯言

今実家に帰省中です。ホントはのんびりしようかとも思ったのですが、繋ぎっぱなしというほどではないにしても実家のネット環境はどうにか繋がりそうなので、持って帰ったノートでこれを書いています。それにしても普段は特に気にしてもいなかったのですが、家にいる時はほとんどネットを繋ぎっぱなしにしているので、当然のことながらリアルタイムで入ってくる情報量というのはかなり違いますね。考えてみたらネットに繋いでいなければ、それこそ新聞とニュースくらいしか情報ないんですよね。いや~、当たり前だと思うとなかなか気づかないこともあるものだと妙なことに実感しました(笑)


昨日ちょろっと書いただけでスルーしようと思っていた代表発表ですが、実家に帰ったら思ったよりもヒマだったのでもう少し書くことにします。ま、つまりたわごとです(笑)
選ばれた選手は下記のとおり。

GK
楢崎(名古屋)、曽ケ端(鹿島)、土肥(FC東京)
DF
松田、中澤(以上、横浜M)、市川、三都主(以上、清水)、宮本(G大阪)、坪井、山田(以上、浦和)
MF
稲本(フラム)、中田英(パルマ)、中村(レッジーナ)、小笠原、中田浩(以上、鹿島)、福西(磐田)、奥(横浜M)、遠藤(G大阪)
FW
大久保(C大阪)、松井(京都)、久保(横浜M)、高原(ハンブルガーSV)、柳沢(サンプドリア)

全体的に見ればまずまずの選考ではあるとは思います。単純に考えればベストメンバーに近いといえるでしょう。ただ、海外組がシーズンインしようという時にあえて召集しようというのはどうなんでしょうかね。柳沢はチームに加入したばかりの時期ですし、稲本や高原は今年は勝負の年。中村だって少しばかり微妙なんではないかと。レギュラーポジションがほぼ確定的なのは中田くらい。いくらジーコが言うように結果的にクラブチームの理解を得られたとしても、選手個人のためを思ったらどうすべきなのか。「海外挑戦をするならば試合に出場をしなければ意味がない」と言ってはばからないジーコであればこそ、特にこれからポジションを獲得していけるかどうかという選手は、無理して召集すべきではなかったでのはないでしょうか。

アジア予選が二月に早まりそうな状況でジーコが焦る気持ちは分らなくもありません。ただ、実際に二月にアジア予選が開幕したとして、ベストメンバーで戦う試合が、戦える試合がどれだけあるのでしょうか。個人的にもうジーコを擁護するだけの理由はもう何もないのですが、現実的に考えてアジア予選でよほど黄信号でも灯らない限り、あるいは年末の東アジア選手権や来年開催のアジア大会でよほど惨敗でもしない限り、ジーコ監督が解任される可能性は限りなく低いのではないかと思います。ジーコの采配云々というのは論外ですが、海外組が加わりさえすればそれなりの試合にはなるというのはすでに分っているわけで。こういう時期だからこそあえて海外組以外の経験値を上げる試合と位置づけてもいいのではないでしょうか。フルメンバーで戦えなかった時にどうするのか。どのように試合を作っていくか。今いる選手たちをどのように起用していくのか。今はその模索をすべき時のように思います。どうせ2月からと言ってもその辺りは海外組抜きでも充分勝ち抜けそうだと思うんですけど。

たとえば松井をどのように使うんでしょうか。確かに彼は何かやってくれそうな雰囲気を持った選手ではあります。しかし、所属チームや五輪代表での彼を見る限りでは個の力としての輝きこそ持つものの、その力をチームにどうやって活かしていくのかが見えてきていないようにも思います。もちろん個の力というのは局面局面での膠着状態を打開するためには必要不可欠なものではあります。しかし、それもチームの戦術に+αをもたらすものであるべきでしょうし、残念ながら周囲と乖離した状態で個の力を発揮し続けるほど並外れたものでもありません。どんなに魅力的でも戦術的に使い方が難しい選手をどうやって起用していくのか。現状では想像するのが難しいですね。

最終ラインでも旧ラインを四枚あっさり外しましたが、実際には森岡などは清水の復調に伴い、自身の調子もかなり上がってきています。もし仮にセットとしてしかラインを見ていないのであれば、それはあまりにも乱暴すぎます。全試合を見ていると言っていましたが一体何を見ているんでしょうか。リーグ戦の出来を見る限りでは磐田の田中、あるいは名古屋の古賀あたりなども試して見て欲しい人材ですね。そして懸案の左サイドバックに関しても三都主がダメな時にどうするのか。あまりにも無策すぎませんか。

そして何より、二列目の司令塔タイプを重視するあまり、選択肢としてバッサリと切られてしまっているサイドアタッカー。右の佐藤由、坂本、西、石川。左の村井、平山、新井場など。例えば久保を起用するのであれば息の合っている佐藤由とのセットはありだと思うんですけどね。彼らは4-4-2であればサイドバックで起用されるべき人材ではありません。あくまで二列目に配されるべき人材です。それが分っているからこそジーコも招集しないのかもしれませんが、サイド攻撃活性化の可能性を捨て去っているような気がしてもったいないような気がします。

それ以外でもリーグ戦での活躍を見るならば不調してきたチームのキーパーソンとなっているユーティリティープレーヤーの山田卓也、伊藤輝悦などベストメンバーだけを試す前に他にも試すべきことはいくらでもありそうな気がするんですけどね。監督のチョイスしたベストプレーヤーの集中強化はチーム強化の一つの方法ではありますが、数年に及ぶ継続的な強化として考えると、それが果たしてベストな方法なのでしょうか。そういえば、今となっては懐かしいドーハの悲劇の時も都並の負傷で懸案だった左サイドバックの穴を埋められなくて苦しい戦いを強いられたような気がしますね・・・。



--------------------------------------------------------------------------------
2003年08月11日(月) 東京の1stステージを振り返る(3)まとめ

8/20のナイジェリア戦の代表メンバーが発表になりましたね。東京からは土肥が再び選ばれました。ま、リーグ戦での活躍を考えれば当然だと思うんですけどね。メンバーは下記の通り。

GK
楢崎正剛(名古屋)、曽ケ端準(鹿島)、土肥洋一(東京)
DF
松田直樹、中澤佑二(以上横浜)、市川大祐、三都主アレサンドロ(以上清水)、宮本恒靖(G大阪)、坪井慶介、山田暢久(以上浦和)
MF
稲本潤一(フルハム)、中田英寿(パルマ)、中村俊輔(レッジーナ)、小笠原満男、中田浩ニ(以上鹿島)、福西崇史(磐田)、奥大介(横浜)、遠藤保仁(G大阪)
FW
大久保嘉人(C大阪)、松井大輔(京都)、久保竜彦(横浜)、高原直泰(HSV)、柳沢敦(サンプドリア)

松田、中澤、久保の横浜組が入ってますね。代わりに名良橋、秋田、森岡、服部の旧ディフェンスラインが軒並み落選。磐田のディフェンスラインを一人も入れていないのは相変わらずですね。ポイントは海外組がどれくらい召集に応じるか?かなりの追加召集がありそうです。それにしてもこのメンバーで、ということは三都主の左サイドバックは確定ってことですね・・・。投げやりに聞こえるのならそれはすでに諦観してるからかもしれませんね。


さて、何だかまとまってるんだかまとまってないんだかよくわかりませんが、東京の1stステージを振り返る、の最後のまとめです。4位に終わった東京の1stステージは下記のような戦績でした。

03年1st 15試合7勝4分4敗 勝ち点25 得点14 失点11 得失+3
H○2-1柏 
H△1-1名古屋
H○1-0G大阪
H○2-1大分
H○2-0仙台
H△0-0清水
H○1-0京都
(ホーム7試合5勝2分け0敗)

A●1-2東京V
A△0-0C大阪
A●2-0鹿島
A○1-0神戸
A●2-3横浜M
A△0-0市原
A○1-0浦和
A●0-1磐田
(アウェイ8試合2勝2分4敗)

これをどう評価するのか。非常に難しいところではありますね。ここまでホームとアウェイの差が大きいチームも珍しいのではないでしょうか。アウェイの対戦相手が比較的強敵が多かったのもあったのですが、このあたりでもう少し負けを減らせるだけでも違っていたかもしれませんね。やっぱり東京V戦が・・・。それはさておき、全体の順位で戦績を考えるに、例えば今季の数字と過去の数字を「引き分け制」として比較してみると(Vゴール勝ち、負けを引き分けと計算、得失点に加えず)

02年2nd 15試合6勝3分6敗 勝ち点21 得点18 失点18 得失±0
02年1st 15試合5勝4分6敗 勝ち点19 得点23 失点23 得失-2
01年2nd 15試合5勝6分4敗 勝ち点21 得点29 失点27 得失+2
01年1st 15試合5勝3分7敗 勝ち点18 得点15 失点19 得失-4
00年2nd 15試合5勝4分6敗 勝ち点19 得点21 失点18 得失+3
00年1st 15試合7勝2分6敗 勝ち点23 得点23 失点21 得失+2

こんな感じになります。堅守の印象のあった東京ですが、実際に見てみると思ったほど失点が少なくないんですね。正直ちょっと意外でした。過去最高の順位であったこと、競った試合で案外勝ちを拾えていたことは評価してもいいと思いますし、逆に言えばまだ優勝の目のあった清水戦にあっさり引き分けてしまったことや、失点11に押さえながら得点に関しては14に留まったことに着目すれば厳しい見方もできると思います。何より、鹿島戦、、横浜戦、磐田戦は数字以上に現時点での差を感じた試合でもありました。リーグ戦において優勝を狙うためにはもう少し様々な点での上積みが必要なのは確かでしょう。ただ、優勝するための現実的な差を意識するようになってきただけでも、個人的には大きな前進だと思っています。

それに付け加えるならば、上位に定着するためにはある程度守備の安定は欠かせないと思います。今回の1stステージである程度守備が安定してきた事は、今後攻撃サッカーを展開して行くためにも決して小さくないアドバンテージなのではないでしょうか。サポーターが指摘するまでもなく、思ったほど攻撃サッカーが展開できなかった事は、原監督が、そして選手たちが一番痛感しているはずです。ただ、リーグ戦を戦う以上は攻撃サッカーを展開するとは言ってもやはり前提として必要になってくるものはあると思います。それは引いて守る相手に対してこじ開けるための方法であったり、逆襲を食らった際にしっかりと守れる守備だったりするしたのではないでしょうか。1stステージを迎えた時点での東京はまだまだそういったものが不足していたように思います。この1stステージではそういう足らないものを埋めるための期間だったと、そう前向きに捉えたいです。

実際に優勝したのは大型補強をした横浜でした。ああいう戦い方もあるのは紛れもない事実です。ただ、強力な資本をバックに大型補強を行って強化していく方法が優勝を目指す唯一の方法ではないと思います。今季の市原の躍進は結果的に優勝にこそ繋がらなかったものの、一貫した強化を続けていけば、大型補強に頼らなくてもある程度の強さは手に入れられる事を証明しました。東京の目指すべき道は安直な大型補強ではなく(お金ないから無理だとは思いますが)、方向性を明確にした一貫性のある強化なのではないでしょうか。大型補強をするのはある程度強くなってからでも遅くないと思います。



--------------------------------------------------------------------------------
2003年08月10日(日) 東京の1stステージを振り返る(2)攻撃編

いろいろ考えたのですが、やはり8/12~8/14はお休みする事にしました。帰省中はちょっとこれ書くほどまとまった時間なさそうなものですから。すいません、8/15から再開します。いちおう掲示板は見れたり書いたりはできると思います。今日、スカパーのプロサッカーニュースで今更ながらに改めてベッカムのFKを見たんですが壁が三枚しかいなかったんですね。しかもボールはその横を抜けてったような気が・・・もしかして壁の枚数増やしてれば防げたんでしょうか。ま、終わった事を気にしてもしょうがないんですが。


というわけで、さっそく第二回。攻撃編ですね。実はこれを書くのが気が重かったんですね(笑)いいものを書くのは進むけどよくないものを書くのは気が重いわけで。10節終了時点でも書いてるのでサクッと書くつもりです。ではまず1stのゴール一覧と内訳から。

リーグ戦のゴール
・戸田(1節柏戦10分)
 左サイドの金沢がクロス→柏の根引クリア失敗→戸田が詰める。
・ケリー(1節柏戦83分)
 茂庭のフィード→右サイド阿部のクロス→ケリーがヘディング。
・馬場(2節東京V戦89分)
 左CKから金沢が蹴ったボールに馬場がニアサイドでヘッドで決める。
・石川(3節名古屋戦 35分)
 右で石川がインターセプト、中に切れ込んでのシュートが楢崎に当って入る。
・阿部(6節 神戸戦 73分)
 相手のパスミスからケリーが右のアマラオにパス→中央の阿部がゴール。
・ケリー(7節G大阪戦 85分)
 アマラオのパス→加地がアーリークロス→ケリーがヘッド
・三浦(8節横浜M戦 39分)
 土肥ロングフィード→右の阿部→ケリー落とす→走り込んだ三浦がヘッド。
・金沢(8節横浜M戦 85分)
 左CKからゴール前で混戦になったところで金沢が押し込む
・阿部(9節大分戦16分)
 自陣でボールを奪うと、加地→石川スルーパス→阿部が決める。
・ケリー(9節大分戦47分)
 エリア横のスローインからケリーが強引に2人をかわして決める。
・宮沢(11節仙台戦24分)
 仙台のハンドから得たFKを宮沢が右サイドへ直接決める。
・戸田(11節仙台戦85分)
 石川のクロスを左サイドからゴール前に飛び込んでボレーで決める。
・ケリー(12節浦和戦84分)
 宮沢のCKをファーの茂庭が折り返しケリーのシュートが人に当たって入る。 
・戸田(14節京都戦2分)
 宮沢のフィードから裏を取った戸田が平井の頭を超えるシュートを決める。

ゴール数の内訳
ケリー            4点
戸田             3点
阿部             2点
石川・馬場・三浦・宮沢・金沢 1点

ケリーがトップです。まぁ試合を見てればいやでも感じることではありますが、東京の中におけるケリーの影響力は決して小さくありませんね。それはケリーのいなかった市原戦、京都戦、磐田戦を観れば中盤でボールキープできなかったがために単調な攻撃に終始したことでも明らかでしょう。やはりある意味キーパーソンですね。

ただ、ケリー頼みというだけでなく、同時にうまくケリーをうまく活かしきれていないという印象があったのも確かですね。ケリーに対して相手は複数で当たるわけで。私も最初はボール離れが悪いという印象もあったのですが、よくよく見てみると周囲のフォローというか、動き出しも遅いんですよね。中断明けの石川についても、もちろん疲労もあったとは思いますが、同様の傾向があったとは思います。

言葉を変えればケリーや石川がボールを受けた時に複数のパスコースを確保している事があまりにも少なかったと思います。相手にとっては個人技こそ怖かったでしょうが、守りやすい攻め方をしてしまったのではないでしょうか。中断明けも決して最終ラインこそ低くありませんでしたが、単純に押し上げればいいというものではありません。中盤の選手が持った場合には前列の選手だけでなく、ある程度後列の選手も動いてパスコースの確保をしていかないことには中盤の支配率は上がっていかないのです。

開幕当初は明らかに攻撃サッカーをしていたのにいつの間にか尻すぼみになってしまったのか。いくつか理由があるとは思うのですが、最大の理由は攻めながら5試合で4得点にとどまったように、思ったよりも得点が奪えなかった事にあるのではないでしょうか。そして後半の半ばを過ぎると明らかな攻め疲れが見えて選手の足が止まってしまい、攻めるもままならず、守るもままならずの状態になっていたことは序盤の東京V戦が最たるものだったでしょうし、名古屋戦にも同様の事が言えるのではないでしょうか。リスクを避けようとすればラインは上げられても飛び出すところまではいけなくなります。

もともと今の東京はアマも前線でボールキープできていませんし、阿部や戸田もそういうタイプではありません。はっきり言ってしまえば、前線でボールキープができる素地がないわけです。ただ、前線に楔を入れてポストプレイをするだけがラインを押し上げて攻撃的移行する唯一の方法ではないと思います。中盤でボールキープ率を高めることでラインを押上げ、そこからチャンスをうかがうという方法もありますね。序盤の東京はまさにこの方法で攻撃サッカーを実践しようと試みていました。私はこの方法が決して間違ったやり方だったとは思っていません。

ただ、実際に0-0の状態で明らかに攻める展開になった場合に、引いて守る相手に対してこじ開けて得点を奪うのが困難なのは別に東京に限った話ではありません。昨日も書きましたが横浜、磐田、鹿島らが重視していたように、そういう局面でセットプレーでいかに得点を奪っていけるかがポイントだと思うのですが、序盤の東京からはそういうセットプレーを研究してうまく活用しているようには見えませんでした。真っ正直に攻めて攻め疲れる。そしてリスクを避けるために積極性が影を潜めてしまった。そのあたりに東京が思ったほど得点を伸ばせなかった理由があるのではないでしょうか。

こじあける展開が続けば必然的に得点を奪うことが困難になりますし、FW陣も自信を喪失してしまうでしょう。得点を奪えないことで結果的に悪循環に陥っていたようにも思います。実際にもっとセットプレーのバリエーションを増やし、それで点が取れるようになれば、相手も守ってばかりいられなくなります。FWに対するプレッシャーも軽減されるでしょうし、いくぶんか動き易くなるはずです。あと一ついうならばFW陣にクロスやCKに対してもう少しニアを狙う動きが欲しいですね。ニアを狙う選手が出てくる選手が出てくることで中の枚数は減ってくるわけですから。競り合うというよりももっと抜け出す動きを意識するような形を作り出すことでことで状況も随分違ってくるのではないでしょうか。



--------------------------------------------------------------------------------
2003年08月09日(土) 東京の1stステージを振り返る(1)守備編

今日はオールスターでしたね。これのお陰でアマがレアル戦に出られず、松田がレッジーナ戦に出られなかったと思うとちょっと微妙な気分でした。「魅せる」という意味ではカズやエムボマなどが十分オールスターの意味を分かってるようなプレー見せていたのが印象的でした。一方の大久保や松井はもっとアピールしても良かったんじゃないかと思いますね。松代はありゃついてないよ。ほとんどファーストタッチがあれだもの。GKってオールスターなんかだと特に微妙な存在だな。出場させないわけにもいかないし。アマは後半18分から出場も見せ場はなし。オールスターなんだから律儀に戻って守備に走り回るよりももっと得点狙って行けばよかったのに。まぁある意味アマらしいといえるけど。


さて今日から一応三回の予定で東京の1stステージを振り返ろうと思います。今日が守備について、明日が攻撃について、明後日がまとめ、ということで。ここまでは帰省前にまとめておこうと思います。なぜ最初に守備について振り返るのかといえば、皆さんもご存知のようにリーグ最小失点の守備があったからこそ、東京の四位があったからだと考えているからです。さて東京の失点を振り返ってみると、

東京の1stステージの失点

・明神(1節柏戦 53分)
 金沢がエリア内で矢野を倒してPK。
・ラモン(2節東京V戦 67分)
 茂庭のクリアミスから土肥がPKを与える
・飯尾(2節 東京V戦 89分)
 カウンターからスペースを突かれたミドルで失点。
・中村(4節 名古屋戦 59分)
 金沢の短いクリアを中村がミドルシュート
・フェルナンド(6節 鹿島戦 5分)
 ジャーンの短いクリアをフェルナンドがミドル。
・エウレル(6節鹿島戦 89分)
 カウンターから数的不利を作られ失点。
・久保(8節横浜戦 5分)
 左から佐藤由のクロスに合わされて失点。
・安永(8節横浜戦 42分)
 カウンターから左からの久保のクロスを佐藤由をオトリにされて失点
・遠藤(8節横浜戦 45分)
 左サイドから遠藤に三人の囲みを抜け出されて失点。
・高松(9節大分戦 79分)
 カウンターからうまいトラップで決められる。
・藤田(15節 磐田戦 )
 名波から右に流れた河村からのクロスを飛び込んで決められる

というような感じですね。特に10節から6試合で失点1というのは驚異的ですらあります。今振り返ってみると痛かったのは押した展開ながらカウンター二発で敗れた東京V戦だと思うのですが、それでも東京の堅守の価値が下がるわけではありません。

今回の1stステージの東京の守備を振り返ったときに最大のポイントだったのは「セットプレーでの失点がなかった」ことだと思います。あんまり取り上げられる事はありませんでしたが、これはものすごいことですよ。数値的な統計は取ってませんが、横浜が優勝を決めた試合での3得点が全てセットプレー絡みだったことでも明らかなように、得点の中における比率は確実に高くなっています。例えば今シーズンなども磐田、横浜、そして最後は失速したものの鹿島というチームが、引いてくる相手に対してセットプレーで得点を奪い、相手を引き出して追加点を奪うという試合展開で勝っていったことを考えると、この意味は決して小さくないのではないでしょうか。

そしてミスによる失点が明らかに減った事。私は去年の東京の試合はほとんど見ていないのですが、今シーズンの序盤においても、特に茂庭、金沢あたりと周囲の連携不足などからカバーリングが遅れるような場面があったりで結果的に不安定な守備を見せていたように思います。ただ、金沢の場合は時間の問題だと思いましたし、むしろポイントは茂庭だと見ていました。今季、4バックを採用するチームが増えましたが、4バックではCBが縦の関係を取る事は少なく、横のカバーリングがメインになってきます。CBが1対1で次々と負けるようでは機能しません。つまり、CBそのものの力量次第でチームの守備力は大きく違ってきます。

そういう意味では1stステージを通して茂庭が目に見えて安定してきたのは東京にとって収穫だったと言えるでしょう。茂庭が成長したことで数的不利に陥りやすい金沢のカバーリングをするようにもなり、最後尾を任されるようにもなってきました。高さはあってもややスピードに欠けるジャーンに比べて、スピードもあり、カバーリングに長けた茂庭を最後尾にできるようになったメリットは決して少なくありません。もちろん土肥の活躍がなければ、ジャーンが高い相手のFWに対して制空権を握らなければ、ここまでの堅守が築けなかったことも確かでしょうし、金沢の左サイドでの絶妙のバランス感覚もチームの中で大きく貢献していることは言うまでもありませんけどね。そして茂庭、ジャーンの不在時にキッチリと穴を埋めた藤山の存在も大きかったですね。

ただ、東京の堅守にも課題がないわけではありません。右サイドバックですね。中断明けから原監督は徳永を右サイドバックに起用していますが、その周囲との守備面での連携が不十分でやや不安定な面を見せています。右サイドが不安定な事でフミタケ、浅利が右サイドのカバーに回る事も少なくないため、宮沢も右に引っ張られてほぼ中央に位置するようになり、逆に左サイドが全体的に薄くなってしまっています。元々そういう傾向はあるにはあったのですが、徳永が右サイドに入った事でそれが顕著になってきました。金沢も懸命に守っていますし、茂庭がうまくカバーするようになってきましたが、未だにそのサイドで数的不利を作られやすいのは少なくとも彼だけのせいではありませんね。

どちらかというと徳永は本来の力を発揮できていないようにも見えます。どこまでできるのかを他のメンバーも把握できず、徳永も伝えきれていないのではないでしょうか。どこまでできるのかが分かって初めて信頼関係は築かれていくものでしょうし、逆にどこまでが大丈夫か分からない事には適切なカバーリングには繋がりません。磐田戦では守備中心となりましたが、後半から交代で入ってきた対面の川口にほとんど仕事をさせませんでした。守備に専念させればそこそこできることは十分にうかがえましたが、徳永が守備に回ると今度は石川が右サイドで孤立してしまいます。周囲とうまく連携を築いていかに右サイドに穴を作らず、徳永を前面に進出させることができるか。逆説的な話ではあるのですが、これがボランチを含めた東京の守備陣の課題と言えるでしょう。

おそらく原監督は潜在的な総合的な能力の高さに期待して徳永を起用し続けているのではないでしょうか。現時点では石川との連携面や、石川を追い越してのクロスの質では加地の方が上だと思います。しかし、徳永はサイドチェンジを行えるだけの視野の広さ、長いボールを正確に蹴る技術、守備力だけでなく、身体能力もなかなかのものを持っています。経験を積んで連携面の問題さえクリアできれば総合的に能力の高いサイドバックになる資質は持っているのではないでしょうか。

もっとも特別指定選手という立場のため、他の選手に比べて練習に十分に参加できていないであろう事は想像に難くありません。何年も今の立場のままで十分にチームにフィットさせていくことができるんでしょうか。実戦経験というのは決して小さくありませんが・・・クラブチームは代表と違って試合とその前の練習だけで成り立っているものではないと思います。本当に戦力として期待しているのならば現状のままでいくことが必ずしも得策とも思えませんが・・・。



--------------------------------------------------------------------------------
2003年08月08日(金) お休み代わりの今後の予定

やり終わらなかった仕事に未練を残しつつも、明日から九連休になります。今日は納涼会→部内の打ち上げというお決まりのコースで頭がボーっとしてたので、よっぽどお休みにしようかと思ったのですが、お風呂に入ったら目が覚めてしまったのでこうして書いています。

それにしても今日は見事なくらい書く事が何に思いつかないですね。いつも週3~5試合くらいの観戦記を書く日以外は、つらつらといろんなところを眺めながら直感で気の向くままに書いているのですが・・・一~二時間で書ける内容が(個人的には)何もないので、とりあえず代わりに中断期間中の今後の予定を書く事にします。

この期間中に東京の1stステージを振り返る予定です。以前10節までの中断前の東京を振り返りましたが、それを踏まえたうえでのものになると思います。一応は4~5回の予定で(←直感で答えてます)。ちなみにナビスコ杯の浦和戦は見ません、というか見れません。チケが取れなかったのもありますが、帰省の時期とも重なってしまうので。帰省中、基本的にノートは持って帰りますが、実家は確かネット環境が微妙なので12~14日あたりはお休みするかもしれません。とは言っても書き溜めることはできると思うので、仮にそうなった場合もあとでまとめてUpはすると思います。他にもいくつか考えている事もあるので。

その後C大阪戦のポイントを書いて・・・でも一日か二日余りそうですね。何かその間に出てくるかもしれませんけれど、たまにはテーマを募集してみてもいいかもしれませんね。もちろんどなたかが提供してくださればですけれど(笑)どこかのチームの事でも選手の事でも、戦術でも疑問でも質問でもご意見でも何でもいいです。良かったらメールか掲示板にでも書いてくださいね。ちなみにメールはこちらです。ただ、海外の事は客観的に見てお世辞にも詳しいとは思えないので、できればそれ以外の事でお願いします。



--------------------------------------------------------------------------------
2003年08月07日(木) C大阪2-1名古屋(第15節)

とうとう東京の石川が完全移籍すると同時に、横浜に期限付き移籍していた佐藤由紀彦の完全移籍も決定したみたいですね。詳細はどちらのサイトも語られていないので不明ですが、トレードに近い形なのでしょうか。ただ、多くの東京サポにとって佐藤由紀彦は東京の右サイドを支えた存在として以上の思い入れのある方も少なくないでしょうし、石川の完全移籍は喜べても、彼の横浜への完全移籍については複雑な心境なヒトって案外多いですよね、きっと。でもそれは東京が石川を望んで、横浜が佐藤由紀彦を望んだ結果。お互いに自分のスタイルを活かせるチームにいたほうが輝けるわけだし、選手の幸せを考えるならおめでとうっていってあげなきゃいけないんだと思う。でも、そう思っていてもやっぱり少し悲しい気分になるのはしょうがないことなんですよね。


さて今日はスカパーで録画しておいたC大阪-名古屋戦を観戦。
東京が中断明けに第一節と第二節で戦う相手ですね。
ホントは昨日見ようと思っていたのですが、帰るのがちょっと遅かったので今日に回したわけです。

ホームのC大阪はGKに多田、DFに古賀、柳本、鈴木悟、MFはボランチに布部、アクセウ、右に久藤、原信生、トップ下に森嶋、FWに真中、バロンの2トップ。控えには伊藤、喜多、廣長、佐藤悠、徳重。

対するアウェイの名古屋はGKに楢崎、DFに大森、古賀、富永、MFはボランチに山口慶、中村、右に梅本幸、左に滝澤、トップ下に藤本、FWは2トップに原、マルケス。控えには本田、酒井、岡山、秋葉、氏原。パナディッチが負傷で欠場、吉村とウェズレイが出場停止ですね。


序盤、真中を中心に富永のいる右サイドをたびたび崩そうと試みるC大阪。名古屋は繋いで攻めようとするもグラウンドの状態が悪いのかボールが繋がらない。それでも左サイドの滝澤のクロスを原が合わせようとするなど、両サイドに起点を作ろうとする名古屋。C大阪はそれを両サイドのCBがきっちりついてそれを潰すと、真中を抜け出させてチャンスメイクさせるも周囲との連携がイマイチ。中盤でのボールの奪い合いは名古屋が制圧。前線のマルケスを起点にして両サイドの突破を図るも最後のパスの精度が悪く点が繋がらない。しかし、前半26分にマルケスが起点となって右サイドの細かいパス交換から中にポジションチェンジした梅本から右サイドに移動していた藤本が逆サイドに決めて先制。その後は森嶋と真中のコンビプレーで前線でボールキープするC大阪が中央から強引に攻める展開も名古屋の最終ラインが粘り強い守備を見せる。しかし、前半終了間際に攻勢をかけたC大阪は左サイドを抜け出した原がグラウンダーのクロス。飛び込んだ森嶋がボールに触れて富永に当たり方向が変わってゴールへ。オウンゴールで同点になり前半終了。

後半に帰ると名古屋はマルケスに代えて高さのある氏原を投入。名古屋が氏原のポストプレイから中村がシュートを放つと、C大阪は混戦から抜け出した森嶋からのパスを真中がシュート。一進一退の攻防が続く。その後はC大阪が右サイドを崩す展開になるも富永が奮闘し、真中、バロンの突破を懸命に防ぐ。C大阪は後半14分に原信生に代えて佐藤悠を投入。その佐藤悠と最終ラインの鈴木などが左サイドをたびたび突破するようになり、チャンスを演出する。複数の人数が絡む攻撃に優位に立つC大阪は後半27分に真中に代えて徳重を投入。リベロのl柳本なども右サイドからの攻撃に参加するようにもなる。後半31分に名古屋は中村に代えて岡山を投入するも流れは変わらず。攻めるC大阪はアクセウのミドルレンジからのシュートが大森→富永と当たり森嶋にフリーで渡るものの、シュートは枠の上へ。その後後半36分に名古屋DFの要、古賀が負傷し秋葉と交代、中盤で優位に立つC大阪はロングボールから徳重が左へヘッドで流し、それを佐藤悠がファーへクロス。バロンの高い打点でのヘッドはギリギリで楢崎がはじいたようにも見えたが判定はゴール。これが明暗を分けC大阪は5位に浮上、逆に名古屋は七位に転落した。


C大阪は中盤でボランチのアクセウ、布部を中心にサイドを絡め、いい形で守備ができていました。サイドを突破されても両サイドの古賀と鈴木がきちんと対応し、決定的な形をあまり作らせませんでした。一方で前半は強引な中央突破を図っては名古屋の守備陣に跳ね返されていた攻撃陣も、左サイドの原、そして交代した佐藤悠が突破を図って正確なクロスでチャンスを作すようになり、同点と逆転のゴールはその形から生まれました。まだまだ中盤のボール回しには危なっかしい部分もありますし、ボールを回されるとそれに振り回される傾向もありましたが、それでもチーム全体の安定感は格段に向上しているように感じました。アクセウが加入してきちんと中盤で守備ができているようになったことが大きいのかもしれませんね。大久保がいなくても突破力のある真中と高さに絶対の自信を持つバロンもいます。駆け引きという点ではこの組み合わせの方が油断はできません。ただ、CKの際にはニアの守備が甘く、ゴールにこそ繋がりませんでしたが、名古屋の選手に入り込まれてたびたびゴールを脅かされていました。このあたり、案外狙い目なのかもしれませんね。

一方の名古屋は前半の攻防を厳しいチェックと正確なボール回しで中盤を制圧すると、マルケスのポストプレーから最終ラインの富永が抜け出してクロスを上げるなど、前線のマルケスを基点として工夫して数的優位とポジションチェンジを使ってC大阪のゴールを脅かす意図が感じられました。一点目も右サイドの細かいパス交換から右サイドの海本とトップ下の藤本がポジションチェンジして生まれたゴールでしたしね。ただ、その後はキープこそしたものの、ボールを回す時間が長くなり、あまりにも無難なパスが多過ぎて仕掛けというか、チャレンジするパスが少な過ぎたように思います。それが積極的な守備に出てきたC大阪に流れを引き渡す結果となってしまったのではないでしょうか。確かに微妙な決勝ゴールではありましたが、あそこまで決定的な場面を作られたのは決して偶然ではありません。先制点を奪いながら、そしてしばらくは流れを掴んでいながら積極的に前に出て試合を決めてしまわなかった詰めの甘さが、結果的にあれだけの引き分けの数に繋がってしまったのではないでしょうか。今の名古屋に必要なのは強烈な勝利のメンタリティを選手に植え付けられる存在だと思います。今回、名古屋のフロント陣はそれをネルシーニョ新監督に託しました。ただ、今の名古屋が優勝するためには現場レベルだけでなく名古屋フロント陣を変えるくらいの影響力が必要でしょう。ネルシーニョ新監督の今後の采配に注目したいですね。



--------------------------------------------------------------------------------
2003年08月06日(水) 実際の観戦とホーム&アウェイ

今日は昨日の試合に引き続いて横浜国際で横浜-レッジーナの試合もあったみたいですね。レッジーナが2-1で勝ったとか。スカパーでやるのは知ってたのですが、実は最初からあんまり興味がなかったので見ようとも思いませんでした(苦笑) 昨日の試合も東京の試合でなかったら果たしてTVでも観たかどうか・・・いや、録画してそのまま、とかがありそうな線ですね(汗)ちなみにレッジーナの試合は金曜日の深夜2:40からフジテレビで再放送を行うようです。興味のある方はチェックしておくといいかもしれませんね。


さて、今日になって知ったのですが、どうやら昨日の試合で東京側のG裏でケンカ騒ぎがあったようですね。私もG裏の方にはいたんですが、いつも金沢サイドよりで見てるので昨日もそこでしたし、雨で視界が良かったわけでもないので、たぶんハーフタイムの帰れコールの頃だと思うのですが、そんな事になってるとは露知らず・・・。てっきりカメラマンにでも言ってるのかとのんきに聞いてました。

正直なところ、国立なんて思い切り東京のホームだし、ドリームマッチではあっても東京サポの大部分のヒトにとっては現実の中での試合だったと思うんですよね。ただ、レアルのファンはたぶん生でレアルを観た事ある人ってどれだけいたか・・・まさにドリームマッチって感じで来た人が多かったんじゃないかと。そのギャップって結構大きいんじゃないかと思いますね。

一見見やすそうな真ん中は実際に行って見れば真ん中の前列なんていろんな意味で角度ないし、とても見にくい場所だというのも分かりそなもんですが。要するにG裏の真ん中の前列って観戦向きじゃないわけです。それにしてもまぁ・・・最初に陣取ったらしいですがそれにしてもムチャな事しますなぁ。相手サポーターのど真ん中で挑発したらどういう風になるか。フツーに考えたら分かりそうなもんですが。それは東京に限った話ではなくて、浦和だって鹿島だって他のチームだって程度こそ違えど、かなり険悪な状態になりかねないのは一緒でしょう。

Jができてから10年以上が経って、どこもある程度応援の色が出てきているような気がします。以前のバブリーな時代と違って、好きなチームに愛着を持って応援してるヒトって確実に増えてるんじゃないでしょうか。いろんなサイトを見てると代表よりもチームって人も決して少なくないですよね。いい意味で定着してきてるとは思います。ただ、その一方で中田の海外挑戦に始まる流れから衛星放送が急速に普及し、Jの試合は観なくても海外の試合は衛星放送で観るというヒトも増えてきて、密かな二極化が進んでいたようにも思います。もちろんJの試合も見てるって人も決して少なくないとは思いますが、海外の試合は観るけどJの試合はレベルが低いから観ないってヒトも増えてきてるんじゃないかと思ってます。

実際に今年なんかはチームごとの特色が出てきて結構面白くなってきてると思うんですけどね。観てそう思うならしょうがないにしても、観もしないで印象論で一概にレベルが低いと決め付けるのは非常に危険な事なんじゃないでしょうか。実際に観てみれば、例えばネット上で、あるいは新聞やTVで語られているプレー振りと自分の目で観たプレー振りがかなり乖離してるなんてことも結構あると思いますよ。私は観た試合はできるだけ観戦記を書くようにしていますが、他のヒトの観戦記や戦評を見ているとかなり感じ方が違うな、と思う事がしばしばあります。ただ、それはその人がそう感じたからというだけの話で、別にどちらが正しい、間違っているというレベルの話ではないように思います。

いつだったか私の掲示板で東京サポのロゴスさんという方が書いてくださったのですが、「正しい観戦記」というのはないと言っていました。私もまったくその通りだと思いました。決して多い数ではないと思いますが、私のこれを、そして観戦記を読んでくださってる方にはホントに感謝してます。読んで下さるのはとても嬉しいと思ってます。でも、できればその前にスタジアムに一度足を運んで実際に観ていただいた方が、TVで観ていただくだけでも、私の観戦記よりもはるかに得るものは多いのではないでしょうか。少なくとも私の観戦記がいかに偏っているかは分かって頂けるのではないかと思います(笑)

私なんかは、去年まで忙しかったというのももちろんありましたけど、実際にスタジアムに行ってそれなりの数の試合を観るようになったのは今年に入ってからの話です。例えば去年なんかは実際の観戦は数試合、TV観戦を含めてもたぶんいいとこ十数試合だとと思います。去年はW杯イヤーだったので代表の試合が多かったんですよね。一昨年はそれこそ一桁だったのではないでしょうか。J昇格前の東京を観ていた時期もありましたが、それもいいとこ年間数試合。本格的に観るようになったのは今年からです。今はいつもG裏の左サイド寄りで観てるのですが、やっぱり最初は試合を見慣れるまで大変でした。ようやく最近になってどこに誰がいるのかわかるようになってきたくらいです。でも、やはり実際に行って観る事で、スタジアムに行って感じる事は、TVで観る事とはかなり違うと感じます。だからできるだけ東京の試合は観に行きたいと思っていますし、その中から自分が感じる事は大切にしたいと思っています。もっとも実際の試合観戦は選手の顔を見に行くためには向かないと思いますけどね(苦笑)

昨日のレアル戦の観戦絡みの日記をつらつらと眺めていて、やっぱり何人かは昨日の事件を目撃して、あるいは東京のサポと衝突したりしてスタジアムで観戦するのがイヤになった、と書いていた方を見かけました。非常に残念な事だと思います。ただ、この試合の場合はチケットの関係上自由が利かなかった部分もあったかもしれませんが、日本でもある程度チームごとのサポーターが形成されつつある以上、やはりホーム側でアウェイの応援をするとか、挑戦的な事をするのはやはり失礼だとは思いますよ。日本では以前はさほど差のなかったホームとアウェイですが、最近はホームとアウェイで極端に勝率が違うチームが出てくるなど、徐々にそういう違いが現れてきているように思います。そういう点が日本よりも顕著な海外の試合を見ている方ならなおのこと、そういう部分は分かっていただけると思うんですが。ま、もっとも昨日の試合はそうじゃない方も多かったのかな。



--------------------------------------------------------------------------------
2003年08月05日(火) レアル戦観戦で思った事

最初にあやまらなければいけないことがあります。
ここしばらく、何度かトップページが文字化けしてたようですね。親切な方にメールいただくまで実は全然気付いてませんでした。最近になってHPの更新にノートとデスクトップを併用してるのですが、まだそのデータのやり取りがややうまくいっていないためにメールでHTMLファイルを移動していて、そういうやりとりしたものをそのままサイト上にUpするとどうやら文字化けしてしまうようですね。どうしてそうなるのかは分かりませんが、回避する方法は分かったのでもう大丈夫だと思います。
一応この場を借りてお詫びしておきます。


さて今日はレアル戦に行ってきました。
開門待ちをしている間、さりげなく周囲から聞こえてくる会話にまるで何かのイベント会場に紛れ込んだような気分になってしまいましたし、そもそも東京側なのにレアルのユニを来たヒトがホントに多い。しかも新品のいかにも最近買いました~って感じのヒトが多かったですね(苦笑)雨降ってくるし。出かけるときに雲行きが怪しくなってきたので雨観戦セットは持ってきたのですが、肝心の傘を忘れて帰りは濡れねずみになってしまいました・・・。

試合の方は見ての通りですね。0-3。
結局この試合はベッカムのFKが決まった瞬間に試合の流れというか、会場の雰囲気全体が激変してしまいました。一般的な試合の流れの変化とは全く異質のものだったようにも思えましたが。TVの視聴率は一体どれくらいだったんでしょうか。気になるところです。この試合は全体としての観戦をしてなかったので感想だけに留めておきます。


レアルは何というか・・・技術が高いのは分かったし、そもそものどうすべきなのかという瞬間的な判断力、ポジニングや初動の動きのレベルが高いので、残念ながらその点だけでも差が出てくるわけで。特に前半はフィニッシュ付近の部分と、最終ラインだけキッチリやっとけばいいや、ってのがありありなゲームだったようにも感じられて。それでも全然勝ててしまうレアルというチームのいやらしさ、ってのがよーく分かりました。

ベッカムのFKなんて大騒ぎされるだろうけど(格好のワイドショーネタだ)、彼ならあれくらいできるのは別に不思議でも何でもない話で。まだまだフィールドプレーヤーとしての、特に右サイドとしてのベッカムは機能してなかったと思うんですけどね。下がった位置で見せていたプレーはともかく。ベッカムがワールドクラスである事を否定するつもりはありませんが、彼はあくまで「精度の高いキックとFKを持ったいい選手」であって必ずしも絶対的な選手というほどではないと思います。それがレアルであればなおさらです。マーケティングな意味合いでのベッカムは確かに世界最高峰といっても過言ではないでしょう。ただ、必ずしも本人のせいではありませんが、レアル内での相対的な実力評価とそれはまた別物なんですよね。それをTVがうまく伝えられてないから余計に混乱を招くんでしょうけど。実際に見ていい選手だとは思いましたが、単純に戦力として考えるならそこまで払ってまであえて今のチームに獲得する選手なのかはやはり疑問かなと。だからそういう意味ではレアルはマーケティングを重視して選手獲得していると言われても仕方ないような気はしますね。

それにレアルクラスになると控えの選手とはいっても左サイドバックのブラボなんて現役のスペイン代表でしょ?ポルティーリョだってラウルが作った下部組織の記録を覆してきた選手だし。日本ではさほど知名度が高くなくても選手のレベルは低くないわけで。大スターに比べれば、ってレベルの話でしかないと思ったんですが。もっとも、私がレアルを見に行くつもりで行ってなかったからそう思っただけで、選手を見に来たヒトはつまらなかったかもしれないですけれどね(苦笑)


そんなレアルに対して東京はGKの土肥DFの加地、藤山、茂庭、金沢、MFはボランチにフミタケ、宮沢、二列目に戸田、ケリー、馬場、FWに阿部の1トップという形で望んで来ました。全体的に見ればよく守れてたと思います。今回の三失点は全て向こうが良かったから生まれたゴールな訳で。しょうがないものはしょうがないです。ベッカムのFKは言わずもがな、二点目だってその前のフィーゴのクロスから合わせたポルティーリョのシュートだって土肥はよく止めましたよ。3点目は一瞬の隙を突かれたと思うんですが、あの一瞬のスピードについていくのはそうそう簡単なことではないですし。少なくともミスから失点したわけではないことは評価していいのではないでしょうか。できることはきちんとやっていたと思います。

対する攻撃についてはレアルが中盤でさほど厳しくプレスに来なかったために、たまに形らしきものは作れましたが、やはり一つの仕掛けに対する周囲の連動がやや遅いんですね。だから攻撃のリズムが悪くなって必要以上に滞るし、相手に守る時間を与えてしまっている。ケリーがボールを持ち過ぎているという意見もありますが、それを検証するためには周囲の選手がケリーをフォローする事ができているのかも同時に確認する必要があると思いますね。ちなみに一部で最近の東京がカウンターサッカーに戻ったという意見もあるようですが、私はそんなことないと思っています。スタートにおける最終ラインの位置取りはさほど低くないんですよ。むしろ繋ぎのサッカーを志向しつつも、周囲の連動が遅い(イメージを共有できていないというのもあるでしょう)ことからリズムよく繋げていないことが→中盤に近い位置でボールを奪われるケースが増える→守備に回る時間が長くなる→最終ラインの位置取りが低くなるという悪循環を生んでいるのではないでしょうか。レアル戦を観ていてふとそんなことを思いました。もっとも、連動性を生み出す事は口でいうほど簡単じゃないんですよね。それこそ時間が必要です。

レアル戦、久しく見ていなかった加地と福田健二を見れただけでも見に行った甲斐がありました。そして茂庭が守備においてレアルの選手相手に冷静に対処できていたこと、土肥ってやっぱりいいキーパーだったんだな、と再確認できたことでも個人的には意義がある試合だったと思います。



--------------------------------------------------------------------------------
2003年08月04日(月) 横浜3-0神戸(第15節)

いよいよ明日はレアル戦、なんだけれどTVの盛り上がりぶりはちょっと異様な気が。なんとゆーかサッカーの試合の盛り上がり方じゃないような。まだこれから先どうなるかわからないけれど、レアルってベッカムのチームにはならないと思う。ああいう取り上げ方されるのって決してベッカムのためにならないと思うんですが。でもそのおかげで藤田のユトレヒト移籍も、鈴木のゾルダー移籍も、レッジーナの来日も霞んでしまいました。明日のレアル戦では東京側では残念ながらアマはオールースター選出、石川はエジプト遠征、ジャーンも負傷で欠場が濃厚そうですね。レアル側もジダンが負傷で欠場が濃厚。果たしてどんな試合になるのやら。東京には勝ち負けがどうこうよりも、存在感を感じさせる試合を期待したいもんです。

一応今日は優勝した横浜の試合を観戦。
やっぱり優勝を決めた試合は見届けようかと。

ホームの横浜はGKは榎本達、DFは柳想鉄、中澤、松田、ドゥトラ、 MFはボランチに那須、遠藤、中寄りに奥、右に佐藤由、FWにマルキーニョス、久保。控えに榎本哲、河合、永山、清水、坂田。負傷した榎本達は無事試合に出てるみたいですね。

対するアウェイのGKに掛川、DFに吉村、シジクレイ、北本、坪内、MFはボランチに菅原、三浦泰、二列目に山口、薮田、FWはオゼアス、カズ。控えに岩丸、西谷、岡野、播戸、小島。土屋、松尾、アリソンが出場停止。

序盤は横浜が開始直後、左サイドをマルキーニョスが抜け出して得たFKが跳ね返される。神戸もセットプレーからシジクレイが後ろに流し、オゼアスがシュートもオフサイド。横浜はいつもより高めに位置する左サイドバックのドゥトラを基点に左サイドの佐藤由へのサイドチェンジやマルキーニョスの突破の引き出すだけでなく、自らも左サイドを攻めあがる。柳想鉄も右サイドからのアーリークロスで久保を目指すものの、引いてしっかり守るシジクレイを軸にした神戸守備陣が懸命に防ぐ。神戸もカウンターから右サイドの薮田、左サイドの山口を基点にオゼアスを目指してクロスを上げるが中澤の高さを中心に跳ね返す。横浜はドゥトラの低いアーリークロスからマルキーニョスが左サイドを抜け出してパスも佐藤由は届かず。その後は佐藤由だけでなく、遠藤、柳想鉄も加わって右サイドを崩しにかかる。しかし、引いてしっかり守る神戸はシジクレイ、北本が久保と競り合い、スペースをキッチリ埋めて崩れない。セカンドボールを拾って波状攻撃を続ける横浜はドゥトラのクロスから打点の高いヘッドで久保が合わせるも佐藤由と被ってゴールをそれる。その直後掛川からのフィードを中澤が背中に当ててボールを見失い、カズがボールを拾って危ない場面も松田がコースを切ってシュートは枠の外。その後も横浜は攻めるが神戸の引いてしっかり守る守備を崩せない。

横浜は後半に入るさらに攻勢に。右サイドでの久保のキープから佐藤由のシュートは枠の左。遠藤は徐々に左サイドに流れ、ボールをキープするドゥトラを外から追い越したり、ドゥトラの攻め上がりをフォローする動きを見せるようになり、それによってドゥトラがたびたび抜け出すようになる。マルキーニョスの久保の裏から走り込んだ佐藤由がヘッドも掛川が好セーブ。攻めながら点を奪えない横浜は、61分に佐藤由に代えて清水を投入。右サイドからたびたび突破を図るようになる。しかしその直後、清水が自陣で浮き球の処理を誤り、カズがボールを奪って決定機を作りかけるが遠藤が懸命に戻って何とかしのぐ。危うい場面を脱した横浜は左サイドでマルキーニョスが倒されて得た左FKをシジクレイがクリア、右サイドの清水が拾って切れ込みシュート、こぼれ球を松田がシュート、DFが弾いたボールを柳想鉄が競って、こぼれ球を中澤がヘッドで押し込んで67分に横浜が先制。これを機に試合は横浜に一気に横浜ペースへ。ドゥトラにマルキーニョス、遠藤が絡む左サイドからたびたびクロスが上がる。神戸は70分にカズ、山口に代えて播戸、岡野を投入。神戸も左サイドから右の岡野へサイドチェン
ジを見せて攻めるが那須が良く守ってあげさせない。マルキーニョスの見事なミドルの流れから生まれたドゥトラのCKからマルキーニョスの競ったこぼれ球を72分に中澤が決めて今日二点目。その後はボールをキープしてゆっくり攻める横浜。神戸はボールを奪っても雑なパス繋ぎで前に繋げない。マルキーニョスのキープから柳想鉄逆サイド→中の奥を倒してFK。奥が蹴った78分のFKは直接ゴール左上に決まって3点目。神戸は投入した西谷が播戸と絡んで攻めるもゴールには繋がらず。終わってみれば横浜の快勝で自ら優勝を決めた。

横浜はこの最終節であくまで攻めることで試合の優位を確立しました。他の試合の結果がどうこうというより、自らの力で勝利をもぎ取るという強い意志を感じました。それは両サイドバックのドゥトラ、柳想鉄の高い位置取りに端的に現れていたように思います。特にドゥトラの高い位置取りは目を引きました。横浜が神戸を押し込んだ展開であったのも無関係ではないかもしれませんが、横浜は二列目の奥が中寄りに位置するので決して左サイドが厚いわけではありません。しかし、絶妙なポジショニングと豊富な運動量で広いエリアをカバーし、左サイドの攻撃の基点としてレベルの高い攻撃を演出していました。そしてドゥトラほど目立った存在ではありませんでしたが、右サイドバックの柳想鉄も縦に位置する佐藤由のフォローだけでなく、機を見た正確なアーリークロスやドゥトラのサイドチェンジを意識するなど攻撃の基点となっていたのは注目すべき点です。決定力のあるトップの久保、マルキーニョス、二列目の奥のボールキープ力、佐藤由とそれをフォローする遠藤など優秀な攻撃陣を抱えていたのは事実ですが、それに加えて両サイドバックが縦だけでなく、ドゥトラが佐藤由を、柳想鉄がドゥトラのポ
ジションを常に意識していたことは攻撃のアクセントして非常に有効だったように思います。

守備を見ればボランチの那須が守備的な位置で地道な仕事を確実にこなしていましたが、最近は中盤でのパスの繋ぎに積極的に参加するなど、コンバートされたボランチで徐々にできることを増やしつつあります。1stステージにフル出場したことは岡田監督の信頼の現われなのではないでしょうか。そして最終ラインの中澤が存在感を漂わせる選手になったことは横浜の守備の安定を考える上で欠かせないと思います。CBでコンビを組む松田がイマイチパッとしないなか、得意の高さだけでなく、粘り強い守備を見せるようになってきました。何よりも今日の二得点に見られるようにセットプレーで点を取れるようになったことで攻守のキーマンとして横浜に欠かせない存在になってきました。横浜はセットプレーによる得点が29点中9点。間接的に得点に繋がったものを考えればもっと多くの得点がセットプレーから生まれています。局面を打開してきたこのセットプレーこそ横浜の覇権を決定付けたものといえるのではないでしょうか。能力の高い選手を揃えた横浜の優勝を当然と向きもありますが、久保、マルキーニョス、佐藤由、那須、柳想鉄といった多くの新しい選手を既存の組み合わせて機能させることは簡単な事ではありません。うまく選手を生かして起用した岡田監督はもっと評価されてもいいでしょう。ただ、本当に重要なのは継続して強さを維持できるかどうか。岡田監督の本当の手腕が問われるのはこれからといえますね。

神戸は三人を出場停止で欠く中、よく守りはしましたが、攻撃を形にもう一工夫が足りなかったように思います。思うに副島監督としては前半守って横浜の焦りを誘い、後半勝負するつもりだったのではないでしょうか。ただ、前半で思った以上に多くのイエローカードが多く出てしまい、積極的な守備ができなかったことは大きな誤算だったように思います。おそらく70分に投入された播戸、岡野こそ神戸に取っての勝負をかけるための切り札。しかし、投入する直前の67分に中澤に先制されてしまったことこそ神戸の最大の誤算だったのではないでしょうか。



--------------------------------------------------------------------------------
2003年08月03日(日) 磐田1-0FC東京(第15節)

やっぱり磐田に行けば良かったかな、と思いました。磐田は優勝するためには勝ち点3が絶対条件。対する東京も3位を視野に入れつつ少しでも上の順位を目指したい試合でしたが、藤田の執念に負けてしまいましたね。たぶん実際に観に行った方からすれば冷や汗の連続な試合だったのではないでしょうか。私は東京が負けるのをみるのが大キライなのでこれでよしとは思いませんでしたけど、土肥を中心によく守っていましたし、結果的にとはいえ最終的に四位につけたことは評価しないといけませんね。ただ、こういう展開の磐田戦を観ると、東京が現実的にリーグ戦で優勝を目指すためにはまだまだ足りない事が多いと感じます。ケリーがいない試合ではあったんですが。

さて8/2に観たスカパーダブルヘッダーの二試合目、磐田-東京戦。
ホームの磐田はGKにヴァンズワム、DFに鈴木、田中、山西、MFはボランチに河村、福西、中に名波、右に藤田、左にジヴコヴィッチ、FWは2トップにグラウ、前田。控えに高原、菊地、川口、成岡、西野。磐田は服部、西が出場停止。

対するアウェイの東京はGKに土肥、DFは徳永、ジャーン、茂庭、金沢、MFはボランチにフミタケ、宮沢、右に石川、左に戸田、FWは2トップでアマラオ、阿部。控えに近藤、藤山、浅利、チャン、馬場。

序盤は激しいプレスの応酬。それでもボール回しに勝る磐田がややプレスの中でもボールを回している展開。磐田は全体的に右サイドに進出して数的優位を作り出してチャンスを作り、土肥のファインセーブでたびたびピンチをしのぐ。東京はボランチの位置あたりで早い寄せでボールを奪うものの、ボールを前につなげられない。その後もダイレクトパスからジュビロがボールをキープする展開。藤田の危ない飛び出しをフミタケがファールで止める場面も。東京は徐々にセンターライン付近でボールを奪えるようになったもののものの前にボールを繋げられないのは相変わらず。宮沢のセットプレーからジャーンの高さを活かしてたびたびチャンスを作るも、磐田の早いパス回しに苦しめられる。藤田のFKは土肥が弾いたボールが茂庭に当たってオウンゴールになりかけるもポストに当たり徳永がクリア。

その後も東京は攻め込まれるものの何とか弾き返していき、前半の30分過ぎにはやや東京の時間帯に。石川が右サイドから切れ込んでシュートもゴールの右。石川の突破のこぼれ球から阿部が抜け出すもクロス失敗。前田のパスから右サイドを河村が抜け出してクロスもジャーンがクリア。CKのこぼれ球から茂庭の切り返しからのパスを石川がシュートもヴァンズワムがファインセーブ。その後CKのチャンスが続くも得点にはならず。負傷でジャーンを欠いた東京は終盤磐田が猛攻もアマラオもCBに下がるなど懸命の守りでしのぎ切る。

後半になると終盤のCKのプレーで右ひざを打撲したらしいジャーンに代わり藤山が投入される。阿部がDFラインの裏へ飛び出し、シュートを放つがゴール右に外れる。直後も混戦からフミタケがシュートを放つも枠の上。磐田は右サイドをグラウが抜けるも茂庭が防ぐ。ロングボールを東京DFと土肥がお見合いしてボールがこぼれ、前田が詰めるがGK土肥が飛び出してキャッチ。ここで後半8分に阿部に代えて馬場投入。その後、藤田のパスからから中に切れ込んだジヴコヴィッチを戸田がエリア外で倒してFK。藤田のFKは土肥が触ってポストに当たったボールを藤山が蹴り出すも、茂庭がクリアし損なって危険な場面が続くがなんとかしのぐ。

中に入ったジヴコヴィッチから左に出た名波がクロスも茂庭がクリア。クリアボールを拾った馬場のトラップがなんとハンド・・・。名波のゴール前20mからのFKは枠内も土肥が弾いてポストに当たり外へ。磐田は68分にジヴコヴィッチ代わって川口を投入。磐田は左サイドの川口を頻繁に使って突破を図るものの、徳永が体を張った懸命の守りで何とかしのぎきる。しかし、30分に名波と河村で右サイドを崩し、センタリングに藤田が頭で飛び込む。ボールはゴール左隅へ突き刺さってついに痛い失点。ここで宮沢に代えて浅利を投入。磐田は前田に代わり西野、終盤にも名波に代えて成岡を投入。東京は茂庭を上げて攻めるも得点は奪えず。最終戦は磐田の、いや藤田の執念に屈した形となった。


東京はあれだけの猛攻をよくぞあそこまで防いだものだと思いました。藤田の執念で決勝点は奪われたものの、リーグ一の最小失点を誇る守備陣であることを十分に証明しましたと思います。ジャーンを途中交代で欠くという苦しい展開の中、後半藤山を入れてよく守りました。特に土肥の存在感は圧倒的なものがありました。正直なところあの攻勢の中、一点に抑えたのは驚異的といってもいいのではないでしょうか。さりげなく中盤で危険な場面をつぶしていったフミタケの存在も光っていましたし、今日は攻撃の参加こそ少なかったものの徳永も良く守っていましたね。あれだけ集中力を保って守備をするのは簡単なことではありません。いや、ホント素晴らしい守りでした。

確かにボールを奪ってからの展開には課題を残しましたしが、幸運にも名古屋、鹿島が敗れたことで4位という順位を確保できました。できればこういう試合だからこそ引き分けに終わって欲しい思いもありましたが、今のケリーを欠く東京にそこまで求めたら少し欲張りかもしれませんね。でも個人的には阿部はもう少し引っ張っても良かったような気がします。最近妙に原監督が動くのが早いのですが、そんなに阿部の動きは悪かったのでしょうか。あの時間帯は攻める事もできていただけに、もう少し交代を伸ばしても良かったように思います。ま、阿部は一応ルーキーなんですけどね。

また、この試合ではあまり攻撃する場面が多くはなかったのですが、フミタケをいつもより前に出して縦へのフィードよりも繋ぎを意識した攻守の切り替えを意図していたようにも見えました。ロングボールというよりは前線へのグラウンダーによるくさびのパスを入れようとしていたのではないかと。今回はそのくさびのパスの精度があまりにも悪かったり、奪ったボールをキープし切れなかったりで前線に渡る前に磐田に奪われていたのですが、もう少しきちんとしたパスが出せるようになれば随分違ってくるかもしれませんね。前線がキープできればアクセントになりますし、中盤も前を向けますから攻撃の展開も楽になりますし。それとせっかく両サイドバックは案外視野が広いのですから、攻撃の基点としても面白いかもしれません。サイドバックだったら比較的プレッシャー少ないですし。縦だけでなくその位置からのサイドチェンジももっと意識してみると攻撃の幅が広がるかもしれません。今日の試合もケリーのキープ力があれば多少は違った展開になったのかもしれませんが、ケリーは厳しくマークされる存在なので、ケリーに頼らない戦術の構築も必要でしょう。


磐田はグラウ、河村が右サイドに流れ右サイドの藤田が中に入り込む動きをしたり、左サイドのジヴコヴィッチも中に入り、逆に名波が左に流れるなど頻繁にポジションチェンジを行い、東京の守備陣を崩そうと試みてきました。結局奪えたのは一点のみでしたが、あの華麗なダイレクトパスの連続から生み出される攻撃の数々は何点取られても不思議ではないほど、脅威を感じるものでした。そんななかなか得点が奪えない中、執念で決勝点を奪った藤田。あれは藤田を褒めるしかありませんね。あの執念こそここ数年の磐田の覇権を支えていたものといっても過言ではありません。逆に言えばこの試合であの決定力を失うのは磐田にとってあまりにも痛い事を誰もが痛感したはずです。今まで勝ちきれなかった試合を何度も救ってきた藤田の決定力をどうやって補っていくのか。この試合で逆説的に磐田に課された課題はとてつもなく大きいもののような気がしますね。



--------------------------------------------------------------------------------
2003年08月02日(土) 市原1-2浦和(第15節)

結局1stステージは横浜の優勝で終わりましたね。磐田は序盤つまづいたのが全てかと。市原も終盤全然らしさを出せなかったし、鹿島は言わずもがな。ただ、なんというか、今シーズンはコンフェデ杯の影響で6月という中途半端な時期に中断期間があったことが優勝争いの流れを少なからず変えてしまった部分があったのではないでしょうか。中断前までは決して流れの良くなかった横浜でしたが、中断中に柳想鉄を獲得して穴をさりげなく埋めてしまいました。確かに中断明けも5連勝こそしたものの、実はそんな試合内容が卓越して良かったわけではなかったと思います。でも、中断期間がなかったら柳想鉄をここまでフィットさせることができたでしょうか。その期間に磐田、市原、鹿島といったチームに戦力的な大きな上積みがなかったことを考えると、他チームに比べて中断期間が横浜にもたらしたものは決して小さくなかったように思いますね。

さて、今日はスカパーでダブルヘッダー市原-浦和戦と磐田-東京戦を観戦。
とりあえず、市原-浦和戦からUPします。磐田-東京戦はこれのあと翌日分としてUpします。明日はちょっと試合を観るほどまとまった時間を取れないので、一日一試合分ということで。

ホームの市原はGKは櫛野、 DFに斎藤、 中西、ミリノビッチ、茶野、MFはボランチに阿部、佐藤、右に坂本、左に村井、羽生がやや引き気味に構え、サンドロの1トップ。控えには立石、望月、中島、巻、林。DFは中西が一人余っている布陣。崔龍洙が出場停止。崔龍洙は母親が急病で急遽韓国に帰国したみたいですね。

対するアウェイの浦和はGKに都築、DFに室井、ゼリッチ、坪井、MFはボランチに鈴木、内舘、右に山田、左に平川、トップ下に長谷部、FWが2トップにエメルソン、永井。控えには山岸、三上、堀ノ内、田中、千島。


試合は序盤、浦和が高いラインを敷いてプレッシャーをかけて中盤を優勢に進める。ボールを奪うと永井、エメルソン、長谷部らが右に流れてチャンスを作るものの櫛野が守る市原ゴールを破れない。市原もしっかり守って突破を止めると左サイドの村井、サンドロを基点にして突破を図ろうとするもうまく繋がらず。その後は浦和がボールをキープする展開へ。山田の右からのクロスを長谷部が流して逆サイドで永井がフリーでボールを受けるもトラップに失敗して市原がクリア。浦和ペースが続くも前線のエメルソン、永井のマークが厳しくボールをキープできない。市原も崔龍洙がいないせいか、攻撃の基点が低く、前線へボールを繋がらない。ボールをキープしながら市原の冷静な守りに手を焼いていた浦和は、前半28分に最終ライン付近での中西の中途半端なパスを長谷部がカット、スルーパスを左サイドから入り込んできたエメルソンがフリーで受けて冷静に櫛野の股の間を抜いて浦和が先制。市原は中西に代えて林を投入。最終ラインを一枚減らして前線の枚数を一枚増やす。しかし、カウンターから永井のキープや突破でたびたびチャンスを作られ、浦和ペースのまま前半終了。

後半に入ると市原の攻守の切り替えの早さが生きる展開に。林、サンドロを基点に何とか抜け出そうとすものの、村井、坂井の両サイドの位置取りが低く有効な連携を活かせない攻撃は、山田、平川の両サイドもキッチリ守る浦和の守備陣を崩せない。その後は徐々に縦のフィードからエメルソン、永井が抜け出してキープし、長谷部が絡む浦和のカウンターに脅かされ、市原が懸命の守りを見せる。浦和のカウンターを市原がしのぐ展開に浦和は永井に代えて田中を投入。そのあたりから市原が中盤でプレスをかけられるようになり、サンドロが強烈なシュートを放って都築がかろうじて防ぐなどしばらくは市原の時間帯に。しかし、その時間帯をしのいだ浦和は田中がたびたび左サイドを突破して市原を脅かすようになり、後半29分には長谷部が右サイドを抜け出して戻したボールをエメルソンがDF二人をかわして抜け出し、決定的ともいえる二点目が。後半35分に右サイドからの坂本のFKを巻が決めて一点返すと、阿部-佐藤のコンビネーションからサンドロのシュートは弾かれCK、ショートコーナーから阿部→佐藤ダイレクトで林がシュートは都築が防いでポスト。チャンスを作りながら得点を奪うことに失敗した市原はその後もたびたび浦和のカウンターに脅かされ、らしいところのないまま敗北す。市原は最後の三試合一分け二敗と優勝争いに絡みながらやや寂しい結果となってしまった。

市原は村井、坂本の両サイドの位置取りが結構ポイントになってくるのですが、前線に基点を築けなかったためかその位置取りが消極的なものになり、攻守に中途半端なことになってしまいました。市原のボールの収まりどころは前線ではなく、実は両サイド、特に左サイドの村井のことが多く、両サイドが高い位置を保てないと最終ラインの押し上げができず、ボランチも最終ラインに引っ張られて中盤の守備がほとんど機能しないみたいですね。早い時間に林を投入して前線の運動量を増やしてきましたが、それは必ずしも両サイドと連動したものではありませんでした。やはり前線にサンドロ、崔龍洙という二枚の基点があって初めて、市原の戦術は有効に機能するものなのでしょう。ただ、ボールを奪ってからの展開にも積極性が足りなかったようにも思います。いい時の市原はカウンターからのフィードでサイドを走らせて、深い位置で基点を築くようなことも多かったのですが、ここ最近はそういったこともすっかり少なくなってしまいました。もっともそれも前線の的確なフォローがあってこその話でしたから、無難なプレーに終始してしまったんでしょうか。ただ、こういうときこそチャレンジをして局面を打開しないことには流れは変わりません。村井、坂本はともに一対一で勝負できる選手ですからもっと勝負させても良かったのではないでしょうか。

浦和は市原がさほど前に出てこれなかったこともあり、最終ラインが全体的に高い位置を保ち、積極的に前に進出することで中盤で数的優位を保つことで試合を優位に進めました。押し込まれる展開があっても永井、エメルソンという足の速い選手がいることでカウンターで市原をたびたび脅かしました。この試合でその2トップに長谷部が絡んだことでそのカウンターがより効果的なものになったのは注目すべき点です。ただ、効果的なカウンターからの決定的な場面が多かったことを考えるともう少し点が取れたようにも思いますね。特に永井はポジショニングもよく、カウンターから何度も決定的な場面を作りながら、シュートを打てないで終わる場面が多かったような気がします。基点になることも多いからなのか、彼の頭の中ではシュートがファーストチョイスではないような印象で、そのあたりはエメルソンとは対照的でした。チャンスメーカーとしては面白い存在ですが、ストライカーではないのかもしれませんね。潜在的な能力を考えるともっとできるようにも思うのですが。



--------------------------------------------------------------------------------
2003年08月01日(金) 最終節の展望

とうとう週末で1stステージも終わりですね。優勝の可能性を残す上位陣の対戦は全て土曜日にあります。なので優勝は明日のうちに決定するわけです。現在の順位と対戦カードはこんな感じですね。順位を決定付ける優先順位は勝ち点、得失、総得点、対戦成績の順です。

1横 浜 勝ち点29 得失+10 総得点26 VS神戸
2磐 田 勝ち点28 得失+16 総得点33 VS東京
3市 原 勝ち点27 得失+14 総得点32 VS浦和
4東 京 勝ち点25 得失+ 4 総得点14 VS磐田
5鹿 島 勝ち点23 得失+ 4 総得点22 VS京都
6名古屋 勝ち点23 得失+ 4 総得点18 VSC大阪

横浜は勝利で文句なしに優勝、引き分け以下ですと磐田、市原にも優勝の目が出てくるわけです。磐田、市原はほぼ勝ち点3の獲得が前提となるわけですが、ともにレギュラーを出場停止で欠く上に、磐田が東京、市原が浦和と守備に定評のあるチームと戦う事を考えると引き分けの可能性も否定できません。その中をどうやって勝ち点3を得る
かも焦点になるでしょう。

その下の3チームは優勝争いからは脱落したものの混沌としています。東京は勝ち点3を得れば4位以上は確定しますが、引き分けて鹿島、名古屋に並ばれると順位は逆転します。鹿島はやや低調気味ですが、調子を上げつつも決定力不足に悩む京都相手にどうなるか。ベルデニック監督解任で揺れる名古屋はすぐ下の7位に位置する勝ち点22のC大阪との対戦です。今節終了後には案外順位が大きく変動しているかもしれませんね。


さて明日の上位陣の対戦をおさらいしてみると、

・横浜M-神戸(19:00 横浜国)
順位的にもホームの大観衆の声援を受ける点でも横浜の圧倒的優位は変わらず。榎本達の負傷は気がかりだが、経験を積んだ榎本哲もおり大勢に影響はなさそう。普段通りの実力を発揮できればまず負ける事はない。ただ、神戸は前節大分に大敗し、土屋、松尾、アリソンら三人が出場停止も、吉村、シジクレイ、北本、坪内といった最終ラインの守りに不安はなく、前線にカズ、オゼアスとひとクセある選手やスピードのある播戸が控えており、横浜が攻めあぐむようだと思わぬ苦戦を強いられる可能性もある。そういう意味では今年の横浜が本当に優勝に値する勝負強さをもったチームなのか問われる一戦となる。

・市 原-浦和(19:00 国立)
優勝するためには勝ち点3が必須の市原は得点源の崔龍洙が出場停止。サンドロとミリノビッチが戻ってくるものの苦しい戦いを強いられそう。しかし、本来の積極的に前に出て相手を圧倒するサッカーができれば多少の決定力不足は補えるはず。ここ数試合は優勝のプレッシャーからか、本来の試合運びにはほど遠い試合展開が続いているだけに優勝の望みを繋ぐためはもちろんだが、本来の市原のスタイルを思い出すためにも積極的に行って浦和を圧倒する試合を見せて欲しい一戦。

・磐 田-FC東京(19:00 ヤマハ)
磐田は西と服部、東京はケリーが出場停止。東京は中断後リーグ戦4試合無失点。いくら磐田とはいえ、きっちり守られたら得点を奪う事は難しい。対する東京も前線のアクセントとなるケリーの不在で攻撃の単調さは否めず、ロースコアの展開になる可能性が高い。そんな試合を決定付ける可能性が高いのはセットプレー。磐田はセットプレーでのキーマンの田中、東京はキッカーの宮沢の出来が大きく左右するかもしれない。また、海外移籍が有力視されている藤田、今季磐田から東京に移籍した金沢のマッチアップもこの試合の展開を大きく左右する事になる。


経験を持った磐田か、今年に勝負を掛けた横浜か、圧倒的な運動量で躍進した市原か。勝ち点差、対戦などを考えると横浜の圧倒的優位は変わりませんが、磐田、市原には十分に逆転の可能性もある差だけに全ての試合が終わってみないと分かりませんね。明日が楽しみです。

--------------------------------------------------------------------------------
スポンサーサイト
2003.08.30 00:00 | 過去アーカイブ | トラックバック(0) | コメント(0) |












管理者にだけ表示

トラックバックURL↓
http://yocchifootball.blog36.fc2.com/tb.php/668-254951ba

| ホーム |