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遅ればせながら「サッカー批評Vol.43」読みました。
今回のテーマはずばり、「10年後も残るクラブ、消えるクラブ」

サッカー批評 issue43―季刊 (双葉社スーパームック)サッカー批評 issue43―季刊 (双葉社スーパームック)
(2009/06)
不明

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戦術的水準のレポートとして、広島・浦和。その他チーム事情が取り上げられたクラブとして、オーソドックスなビジョンを進めている名古屋(というより清水から来た久米さん?)、再建に臨む東京V、横浜というビッククラブから湘南に移った左伴さん、カップ戦を獲った翌年の難しさがレポートされている大分、地方クラブの現状として山形と湘南、水戸・甲府・岐阜・愛媛といったクラブ。その他Jクラブの育成例としてG大阪・柏・甲府などが紹介されている構成です。

その他気になる記事として、唐突に決まった感のある移籍金撤廃についての記事。西部さんの記事では元千葉・東京VのGMだった唐井さんへのインタビューをもとに、移籍金撤廃によって想定される変化を考察。またミナミカンタさんが、移籍金撤廃が長年交渉してきた選手会との協議の結果としてでなく、ダブルスタンダードだった日本の国内移籍金規約をFIFAが指摘したためとレポートしています。この時期の移籍金撤廃は、資金に乏しいクラブにとっては大きな痛手でしょう。


そんな中で個人的に一番思うところがあったのは、湘南に移った元横浜の社長左伴さんが挙げた、自立したクラブを維持させるための3つの要素についてです。

1.営業力=好きなサッカーをお金に変えられる営業マンの存在
2.スタジアム=機会損失がないだけのキャパシティ
3.お金だけでなく、心も応援してくれる企業・ファン・サポーター

ここに挙げられている3要素は自立したクラブを維持させるために必要なもので、ここからさらにチームを成長させたり、観客動員を伸ばしていくためには、地道な活動に加えて、昇格であったり、優勝争いであったり、新スタジアムであったりといった、+αの要素の流れに乗ったケースが少なくありません。逆に苦戦しているチームの多くは、スタートの段階でのつまづきや運営のアバウトさ、きっかけとなりうる事象があった際に、うまく流れに乗り切れなかったりといったことが響いているような気がします。

つまり残念ながら夢や勢い、思いだけでは、立ち上げることはできても維持していくことが難しいということです。Jリーグには「興業」「普及」「育成」という三要素がありますが、それを成立させるためにはチームを成長させていくための継続的かつ具体的なビジョン、それを形にできるだけの実行力、そしてそれを運営していくだけの資金力を生み出すアイディアや営業力が必要不可欠です。そういう積み上げてきた下地があってこそ、あるいはチームの成長とともに作り上げていくことができてこそ、何らかのきっかけで大きく伸びる可能性を持つことができるということなんでしょう。


東京は今、「スタジアムを満員」にというスローガンを掲げてはいますが、目に見える形で観客動員に繋がっているわけではないのが現状です。もっともそんなに簡単に観客が増えるようなら、どこも苦労しないわけですよ(苦笑)思うに即効性を感じれらなかったとしても、今後もチームを身近に感じられるような活動を続けていくことは、チームが優勝争いをするようになったり、今後何らかのきっかけがあった時のための準備期間には必要なことなんだろうと感じています。その時が来るまで焦らず、きっかけを見逃さないこと、そしてチャンスを最大限に生かすことが肝要なんだと、最近思うようになりました。


それにしてもこういうレポートを読んだ後だと、ある程度ベースの編成を継続的に維持しつつ、育成に力を注いだり、足りない+αについて考えられるチームというのは、財政的にかなり恵まれているんだなということを痛感するところです。育成にしてもJ2である程度結果を残しているチームというのは、大卒選手を鍛えて即戦力としているケースが少なくありません。下部組織を強化するのは時間とお金がかかりますし、高卒のいい選手を獲るにはブランド力も必要です。設備面やこれまでの実績といった環境面も重要な要素になってきますよね。


そこまで考えて、ふと協会が必要だと感じている「トップレベルの若手の育成」というのは、結局強豪クラブでしかなしえないのではないかと思ったわけですよ。出場機会を得て実戦経験を積むことは確かに選手に成長を促しますが、妥協せずにより高い環境レベルで揉まれながら、臆せず自分の存在感を出そうとするくらいの強さがないと、本当の意味でのトップレベルにはなりえない気がします。アベレージとしての力が上がってきているからこそ、日本がここからさらに強くなるためには、柱になれる存在感のある選手が必要になってきているのではないかと思った、今日この頃です。


追記:「岐阜が今秋倒産の危機」(中日新聞)と報じられていたようです。今回書かれていた内容からすると、岐阜は思っていた以上に厳しい状況に置かれていると感じましたが、ここが正念場。何とか踏ん張って欲しいと思います。

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2009.06.26 01:21 | 書評 | トラックバック(0) | コメント(0) |












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